JP5300580B2 - バーナ - Google Patents

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Description

本発明は、バーナに関し、詳細には、淡炎孔と濃炎孔とを備えるバーナに関する。
従来、ガス燃焼機器においてNOx排出量を低減するために、中央の淡炎孔で理論空燃比より燃料の希薄な燃料空気混合ガス(以下、淡ガスと呼ぶ)を燃焼させて主炎を形成し、上記淡炎孔の両側の濃炎孔では理論空燃比より燃料の濃い燃料空気混合ガス(以下、濃ガスと呼ぶ)を燃焼させて袖火を形成する低NOxバーナが利用されている。
例えば、中央の淡炎孔と両側の濃炎孔とを一体形成してユニット化したバーナユニットを備える低NOxバーナが知られている(例えば、特許文献1参照)。この従来の低NOxバーナでは、分布管部上方には、複数の整流板から成る炎口が形成されている。また、この低NOxバーナの長手方向において、炎口への混合ガスの噴出圧力の均一化を図る為、絞り部が形成されている。
特開2001−182910号公報
しかしながら、絞り部を通過した流速の速い混合ガスが前記炎口を形成する複数の整流板の下部を直撃するため炎口の中央部の圧力のみ高く、低NOxバーナの長手方向と直交する方向での圧力分布が均一にならないという問題点があった。また、整流板の下端部近傍に渦流が生じ、炎が上下動するという問題点があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、炎口での混合ガスの圧力分布を均一化すると共に、炎口の下端部に生じる渦料を小さくして、炎が上下動することを防止するバーナを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明のバーナは、上方に開口する細長形状の炎口部を上端部に有し、前記炎口部の長尺方向を前後方向、前記炎口部の短尺方向を横方向として、当該横方向に対峙する一対の側板で構成されるバーナ本体と、前記炎口部内に配設され、前記横方向に並設した複数の整流板を有する整流部材とを備え、当該整流部材の上端部に形成した淡炎口と、当該淡炎口の前記横方向の両側で、前記整流部材と前記側板とに挟まれた位置に形成した濃炎口とを有する炎口ユニットを前記前後方向に複数列設したバーナであって、前記炎口ユニットにおいて、前記複数の整流板のうち、中央部の炎口を構成する一対の整流板の外側に各々設けられている整流板は、その基部が所定の長さ切り取られ、当該各整流板のさらに外側に設けられている各端側整流板の基部は前記中央部の炎口を構成する一対の整流板と同じ長さに構成され、当該端側整流板の基部と、前記中央部の炎口を構成する一対の整流板の基部との間に、空間部が各々設けられ、更に、前記端側整流板の基部の外側には、前記濃炎口に濃ガスを送る流路側に膨らんだ空間である膨出部が形成されていることを特徴とする。
また、請求項2に係る発明のバーナは、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記複数の整流板のうち中央部の炎口を構成する一対の整流板の間隔は、他の整流板間の間隔よりも狭いことを特徴とする。
また、請求項3に係る発明のバーナは、請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、前記複数の整流板間の間隔は、内側の整流板間の間隔が、その直ぐ外側の整流板間の間隔よりも狭いことを特徴とする。
また、請求項4に係る発明のバーナは、請求項1乃至3の何れかに記載の発明の構成に加え、前記バーナの基部には、燃料ガスと一次空気とが混合される混合管部と、当該混合管部に連なり、当該混合管部の上側で前記炎口部の前後方向に延在する分布管部とが設けられ、前記分布管部から出る混合ガス流の高圧部分に前記空間部が設けられていることを特徴とす。
請求項1に係るバーナでは、前記炎口ユニットにおいて、前記複数の整流板のうち、中央部の炎口を構成する一対の整流板の外側に各々設けられている整流板は、その基部が所定の長さ切り取られ、当該各整流板のさらに外側に設けられている各端側整流板の基部と、前記中央部の炎口を構成する一対の整流板の基部との間に、空間部が各々設けられているので、広い流路となる空間部を介して、各整流により形成される流路に混合ガスが流入するので、混合ガスの流れは緩やかとなり、流路の下端部の外側に混合ガスの大きな渦流が生じない。従って、混合ガスの流れが安定して、炎口に形成される火炎が上下に振動することを防止できる。
また、請求項2に係るバーナでは、請求項1に記載の発明の効果に加え前記複数の整流板のうち中央部の炎口を構成する一対の整流板の間隔は、他の整流板間の間隔よりも狭いので、中央部の炎口の混合ガスの流量を減少させて、炎口での混合ガスの圧力を均一化できる。
また、請求項3に係るバーナでは、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、前記複数の整流板間の間隔は、内側の整流板間の間隔が、その直ぐ外側の整流板間の間隔よりも狭いので、内側の炎口ほど、混合ガスの流路の幅が狭くなり、炎口での混合ガスの圧力を均一化できる。
また、請求項4に係るバーナでは、請求項1乃至3の何れかに記載の発明の効果に加え、前記バーナの基部には、燃料ガスと一次空気とが混合される混合管部と、当該混合管部に連なり、当該混合管部の上側で前記炎口部の前後方向に延在する分布管部とが設けられ、前記分布管部から出る混合ガス流の高圧部分に前記空間部が設けられているので、混合ガス流の高圧部分が衝突する炎口部での混合ガスの圧力を均一化できる。
バーナ1の斜視図である。 バーナ1の平面図である。 図2に示す炎口ユニット95周辺の部分拡大図である。 淡バーナユニット20の斜視図である。 濃バーナユニット40の斜視図である。 整流部材70の斜め上側から見た斜視図である。 整流部材70の斜め下側から見た斜視図である。 図1に示すI−I線矢視方向断面図である。 図1に示すII−II線矢視方向断面図である。 変形例であるバーナ100の要部の断面図である。
以下、本発明の一実施形態であるバーナ1について、図面を参照して説明する。以下説明において、図1の左斜め下方をバーナ1の前方とし、右斜め上方をバーナ1の後方とし、右斜め下方をバーナ1の右方とし、左斜め上方をバーナ1の左方とする。
本実施形態のバーナ1は、給湯器の筐体内に搭載されて使用される。バーナ1は、中央の淡炎孔87で理論空燃比より燃料の希薄な燃料空気混合ガス(以下、淡ガスと呼ぶ)を燃焼させて主炎を形成し、淡炎孔87の両側の濃炎孔97,98で理論空燃比より燃料の濃い燃料空気混合ガス(以下、濃ガスと呼ぶ)を燃焼させて袖火を形成する低NOxバーナである。
はじめに、バーナ1の全体構造について、図1乃至図3を参照して概略的に説明する。バーナ1は、上部が開口する薄い箱状のバーナ本体2を備えている。バーナ本体2の上部には、上方に開口する細長形状の炎口部30が設けられている。炎口部30の内側には、下方から流れる淡ガスを整流する複数の整流板を有する整流部材70が取り付けられている。炎口部30は、5本の連結片54によって6つの領域に区画されている。その領域内には、各種炎孔を有する炎口ユニット95が各々形成されている。従って、バーナ本体2の炎口部30には、6つの炎口ユニット95からなる炎口群が形成されている。
各炎口ユニット95において、整流部材70の上端部には、複数のスリット炎孔からなる淡炎孔87が設けられている。淡炎孔87の左右方向(横方向)の両側には、細長形状の濃炎孔97,98が各々設けられている。淡炎孔87と濃炎孔97,98との間には、所定の隙間である環流域13,14(図2,図3参照)が各々設けられている。淡炎孔87では、淡ガスが燃焼することで主炎が形成される。濃炎孔97,98では、濃ガスが燃焼することで袖火が形成される。主炎を一対の袖火で挟むことによって、主炎を保炎することができる。
図1に示すように、バーナ本体2の前端部の下側には、前方に向けて開口し、淡ガスを取り込むための正面視縦長楕円形状の淡ガス導入口25が設けられている。バーナ本体2の下側には、バーナ本体2の前後方向に延設され、淡ガス導入口25に連通する略直線状のガス通路26と、該ガス通路26の後方に向かう下流側端部から上方に折曲したガス通路27とが設けられている。
ガス通路27の上方に折曲した下流側端部には、バーナ本体2の前後方向に流路幅が拡大した側面視逆三角形状の分布室28(図4参照)が設けられている。分布室28は、炎口部30の内側に連通している。分布室28を外部から覆うように、バーナ本体2の前後方向に流路幅が拡大した側面視逆三角形状の分布室50が設けられている。分布室50は、後述する濃ガス導入口45と、炎口部30の内側とに連通している。
図1に示すように、淡ガス導入口25の上側には、濃ガスを取り込むための正面視略円形状の濃ガス導入口45が設けられている。濃ガス導入口45には、バーナ1の前方から後方にむかって徐々に拡径するガス通路46が連通している。ガス通路46の下流側端部には、上方に向けて折曲したガス通路47が設けられている。ガス通路47の上方に折り返された下流側端部が、上述した分布室50に連通している。
従って、バーナ1では、淡ガス導入口25に流入した淡ガスと、濃ガス導入口45に流入した濃ガスとは、後述するそれぞれのガス通路を流れ、炎口部30の内側に流入する。淡ガスは、整流部材70の淡炎孔87に供給される。濃ガスは、炎口部30における整流部材70の外側の隙間を流れ、濃炎孔97,98に供給される。
次に、バーナ本体2の構造について説明する。図1乃至図3に示すように、バーナ本体2は、板金によるプレス成形及びスポット溶接等により形成された淡バーナユニット20と、該淡バーナユニット20の両側を挟むようにして、カシメ及びスポット溶接等により一体的に連結された濃バーナユニット40とを備え、1つのユニットとして構成されている。
まず、淡バーナユニット20の構造について、図4を参照して説明する。淡バーナユニット20は、一枚の板金によるプレス成形及びスポット溶接等によって凹凸形状に形成され、側面視略長方形状に形成されている。淡バーナユニット20の上端部には、細長形状の開口である上述した炎口部30が設けられている。炎口部30は、所定幅を持って対向配置した一対の側板21,22に挟まれた内側に形成されている。側板21,22の各上端部よりもやや下側の同一位置には、内側に向けて凹んだ凹部29(図4,図8参照)が淡バーナユニット20の前後方向に各々延設されている。
淡バーナユニット20の前端部33の下部には、上述した淡ガス導入口25が設けられている。淡バーナユニット20の下端部34側には、淡ガス導入口25に連通する上述したガス通路26と、ガス通路27とが各々設けられている。淡バーナユニット20の上下方向の略中断位置には、上述した分布室28が設けられている。分布室28は、ガス通路27から流れる淡ガスを、バーナ本体2の前後方向に一様に拡散させる。分布室28を流れた淡ガスは、炎口部30に組み付けられた整流部材70(図1参照)に下側から流れ込む。淡炎孔87(図1参照)において淡ガスが燃焼することで主炎が形成される。
次に、濃バーナユニット40の構造について、図5を参照して説明する。濃バーナユニット40は、板金によるプレス成形及びスポット溶接等によって凹凸形状に形成され、側面視略長方形状に形成されている。濃バーナユニット40は、一枚の板金の略中央に沿って細長形状の炎口部用開口53を設け、その炎口部用開口53が上端部になるように両端を下方に折り畳んでいる。炎口部用開口53を形成する側板41,42の各上端部には、上述した5本の連結片54が所定間隔を空けて、濃バーナユニット40の前後方向に並んで渡設されている。
濃バーナユニット40の前端部57の下部には、上述した濃ガス導入口45が設けられている。濃バーナユニット40の下端側には、上述したガス通路46と、ガス通路47とが各々設けられている。濃バーナユニット40の略中央には、上述した分布室50が設けられている。濃バーナユニット40の下端部の後方には、分布室50の最下端部に連通する膨出形状の断面半円形状のカバー部48が設けられている。
次に、整流部材70の構造について、図6乃至図9を参照して説明する。図6は、整流部材70を斜め上側から見た斜視図であり、図7は、整流部材70を斜め下側から見た斜視図である。整流部材70は、横長長方形状の6枚の整流板を有するユニット部材である。整流部材70では、6枚の整流板を横方向に所定間隔を空けて並べ、それらの長手方向の両端をまとめて折り曲げてカシメ固定している。図6,図7に示すように、6枚の整流板は、その両側に配置された一対の端側整流板91,92と、端側整流板91と端側整流板92との間に各々配置された整流板71,72,73,74とである。なお、説明の便宜上、端側整流板91側から端側整流板92にかけて並ぶ4枚の整流板を、端側整流板91側から順に整流板71,72,73,74とする。整流板の枚数はこれに限定されない。
図6に示すように、端側整流板91,92の各上端側には、正面視略半円形状の5つの凹部77が、端側整流板91,92の長手方向に所定間隔毎に各々設けられている。端側整流板91,92の各下端側にも、正面視略半円形状の5つの凹部78が、端側整流板91,92の長手方向に所定間隔毎に各々設けられている。端側整流板91に設けた凹部77,78と、端側整流板92に設けた凹部77,78とは、整流部材70の長手方向において同一位置に設けられている。凹部77,78では、端側整流板91,92と、整流板71〜74とが隙間なくプレスされている。互いに上下に位置する凹部77と凹部78との間では、各整流板の隙間が確保されている。これにより、整流部材70の上端部は6つの区画に分けられている。各区画の位置は、バーナ1の上端部に構成される炎口ユニット95(図1,図2参照)の位置にそれぞれ対応している。
整流部材70の後端部81の上部には、互いに離れる方向に延出したフランジ91A,92Aが設けられている。整流部材70の前端部82の上部には、互いに離れる方向に延出したフランジ91B,92Bが設けられている。フランジ91A,92A,91B,92Bを、炎口部30を形成する側板21,22の各上端部に係止させることで、炎口部30の内側に整流部材70を保持させることができる。
図6乃至図8に示すように、整流部材70の長手方向の中央部の二箇所の整流部70A,70Bは、整流板71〜74の全てが下端部から上端部まで延設されている。これに対して、整流部材70の長手方向の両端部側の整流部70C,70D,70E,70Fは、図6,図7,図9に示すように整流板72,73は下端部から上端部まで延設されているが、その外側に各々設けられている整流板71,74は、下端部が短く切り取られている。従って、図7及び図9に示すように、 端側整流板91と整流板72との間に空間部102が形成され、また、端側整流板92と整流板73との間に空間部101が形成されている。
次に、上記構造からなる整流部材70に形成される淡ガスの流路及びスリット炎孔87A〜87Eについて、図8及び図9を参照して説明する。端側整流板91と整流板71との間には第1流路77Aが形成されている。整流板71と整流板72との間には第2流路77Bが形成されている。整流板72と整流板73との間には第3流路77Cが形成されている。整流板73と整流板74との間には第4流路77Dが形成されている。整流板74と端側整流板92との間には第5流路77Eが形成されている。尚、中央の第3流路77Cは、その外側の第2流路77B、第1流路77A、第4流路77D、第5流路77Eより、狭く形成されている。また、第2流路77B及び第1流路77Aの下端部には、空間部102が形成され、第4流路77D及び第5流路77Eの下端部には、空間部101が形成されている。
また、端側整流板91の上端と整流板71の上端との間にはスリット炎孔87Aが形成されている。整流板71の上端と整流板72の上端との間にはスリット炎孔87Bが形成されている。整流板72の上端と整流板73の上端との間にはスリット炎孔87Cが形成されている。整流板73の上端と整流板74の上端との間にはスリット炎孔87Dが形成されている。整流板74の上端と端側整流板92の上端との間にはスリット炎孔87Eが形成されている。スリット炎孔87A〜87Eによって淡炎孔87を構成している。
次に、淡バーナユニット20と濃バーナユニット40との間に形成される濃ガスの流路について、図8及び図9を参照して説明する。淡バーナユニット20の側板21と、濃バーナユニット40の側板41とに挟まれた間には、濃ガスを分布室50から濃炎孔97に供給するための第6流路76Aが設けられている。淡バーナユニット20の側板22と、濃バーナユニット40の側板42とに挟まれた間には、濃ガスを分布室50から濃炎孔98に供給するための第7流路76Bが設けられている。
第6流路76Aの途中には、淡バーナユニット20に設けられた凹部29において流路幅が広くなった均圧室61が形成されている。第7流路76Bの途中にも、淡バーナユニット20に設けられた凹部29において流路幅が広くなった均圧室62が形成されている。第6流路76Aおよび第7流路76Bを流れる濃ガスは、均圧室61,62でバーナ1の前後方向にガス圧が均一化され、濃炎孔97,98に各々供給される。
次に、淡炎孔87と、濃炎孔97,98との間に形成された環流域13,14について、図8を参照して説明する。淡バーナユニット20の側板21の上端部と、整流部材70の端側整流板91の上端部との間には所定の隙間である環流域13が設けられている。淡炎孔87と濃炎孔97は、環流域13を介して離間している。淡バーナユニット20の側板22の上端部と、整流部材70の端側整流板92の上端部との間には所定の隙間である環流域14が設けられている。淡炎孔87と濃炎孔98は、環流域14を介して離間している。環流域13,14では、淡炎孔87から噴出する淡ガスの流れによって空気の環流が生じる。この環流によって、濃炎孔97,98に各々形成される袖火が主炎に引き込まれるので、袖火を主炎の側面に対して干渉させることができる。
次に、バーナ1の組み立て方法について説明する。まず、図4に示す淡バーナユニット20の上端部に形成された炎口部30の内側に、図6に示す整流部材70を上方から挿入する。整流部材70の両端部に形成されたフランジ91A、92A、91B、92Bを、淡バーナユニット20の側板21,22の各上端部に係止させる(図2,図3参照)。こうして炎口部30内に整流部材70が保持される。
次いで、濃バーナユニット40の側板41,42の各下端部を両側に開き、淡バーナユニット20を上方から覆って内側に挟み込む。そして、淡バーナユニット20の炎口部30に対して、濃バーナユニット40の炎口部用開口53を位置させる。図2に示すように、炎口部30を平面視で見たときに、炎口部用開口53に設けられた複数の連結片54は、整流部材70の端側整流板91,92に設けた複数の凹部77(図6参照)の各位置に対応して配置される。即ち、連結片54が、整流部材70に形成される淡炎孔87を遮ることはない。
一方、図1に示すように、濃バーナユニット40のカバー部48(図5参照)を、淡バーナユニット20のガス通路27(図4参照)に外側から被せる。このとき、淡バーナユニット20の分布室28(図4参照)を覆うように、濃バーナユニット40の分布室50が位置する。分布室50は、淡バーナユニット20の外面と濃バーナユニット40の内面との間の隙間で形成される。また、濃ガス導入口45を形成する側板41,42の部分で、淡バーナユニット20の前端部33を挟み込む。こうして濃ガス導入口45の内側が淡バーナユニット20の前端部33で左右に分割される。ガス通路46,47の内側においても同様である。これにより、濃ガス導入口45に流入する濃ガスを左右に分流するので、濃炎孔97,98に対して濃ガスを均等に供給できる。
次いで、濃バーナユニット40の前端部57に設けた細長短冊状のカシメ片57A,57B,57C,57D(図5参照)を、淡バーナユニット20の前端部33を内側に抱き込むように折り曲げてカシメを行う(図1参照)。また、濃バーナユニット40の後端部58に設けた細長短冊状のカシメ片58A,58B,58C(図5参照)を、淡バーナユニット20の後端部35を内側に抱き込むように折り曲げてカシメを行う(図1参照)。最後に、所々をスポット溶接、プレス等を行うことによって、バーナ1の組み立てが終了する。
次に、バーナ1における火炎形成の仕組みについて、図1、図3、図8、図9を参照して説明する。まず、淡ガスがバーナ1を流れて主炎を形成するまでについて説明する。給湯器(図示外)の器具内では、バーナ1の淡ガス導入口25に対して、淡ガスを噴出する淡ガスノズル(図示外)が臨むようにして配置される。淡ガスノズルから淡ガス導入口25に淡ガスが噴出される。このとき、淡ガス流によりその周囲から一次空気が取り込まれるので、淡ガス導入口25には淡ガスと一次空気とが送り込まれる。送りこまれた淡ガスと一次空気はガス通路26で混合され、ガス通路27を介して分布室28に供給される。
分布室28において、淡ガスはバーナ1の前後方向に拡散しながら上方に流れ、各炎口ユニット95において、炎口部30に対して下側から流入する。炎口部30に流入した淡ガスは、整流部材70に対して下側から各ガス流路77A〜77E内に流入する(図8参照)。ガス流路77A〜77Eを流れた淡ガスは、各スリット炎孔87A〜87Eで燃焼することで、淡炎孔87に主炎が形成される。この時に、分布室28から流入する混合ガスの圧力が強くなる混合ガスの流入路88の直上部に設けられている第3流路77Cは、その外側の第2流路77B、第1流路77A、第4流路77D、第5流路77Eより、狭く形成されているので、中央部の第3流路77Cの混合ガスの流量を減少させて、必要以上の量の混合ガスが流れることを防止して炎口での混合ガスの圧力を均一化できる。
また、図9に示すように、分布室28から流入する混合ガスの圧力が強くなる整流部材70の長手方向の端部側の整流部70C,70D,70E,70Fでは、第2流路77B及び第1流路77Aの下端部には、空間部102が形成され、第4流路77D及び第5流路77Eの下端部には、空間部101が形成されているので、広い流路となる空間部101,102を介して、第1流路77A、第2流路77B、第4流路77D及び第5流路77Eに混合ガスが流入する。従って、混合ガスの流れは緩やかとなり、第1流路77A及び第5流路77Eの下端部の外側に混合ガスの大きな渦流が生じないので、混合ガスの流れが安定して、炎口に形成される火炎が上下に振動することが防止できる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、各種の変更が可能である。例えば、図10に示すように、バーナ100の整流部材70の中央部に設けられている第3流路77Cの幅を一番狭く、その外側の第2流路77B及び第4流路77Dの幅が第3流路77Cの幅より広く、その外側の第1流路77A及び第5流路77Eの幅が第2流路77B及び第4流路77Dの幅より広くなるように構成しても良い。
1 バーナ
2 バーナ本体
13 環流域
14 環流域
20 淡バーナユニット
21,22 側板
30 炎口部
40 濃バーナユニット
41,42 側板
70 整流部材
71〜74 整流板
85A 底面
85B 側面
87 淡炎孔
88 流入路
91,92 端側整流板
95 炎口ユニット
97,98 濃炎孔
100 バーナ
101 空間部
102 空間部

Claims (4)

  1. 上方に開口する細長形状の炎口部を上端部に有し、前記炎口部の長尺方向を前後方向、前記炎口部の短尺方向を横方向として、当該横方向に対峙する一対の側板で構成されるバーナ本体と、前記炎口部内に配設され、前記横方向に並設した複数の整流板を有する整流部材とを備え、当該整流部材の上端部に形成した淡炎口と、当該淡炎口の前記横方向の両側で、前記整流部材と前記側板とに挟まれた位置に形成した濃炎口とを有する炎口ユニットを前記前後方向に複数列設したバーナであって、
    前記炎口ユニットにおいて、前記複数の整流板のうち、中央部の炎口を構成する一対の整流板の外側に各々設けられている整流板は、その基部が所定の長さ切り取られ、当該各整流板のさらに外側に設けられている各端側整流板の基部は前記中央部の炎口を構成する一対の整流板と同じ長さに構成され、当該端側整流板の基部と、前記中央部の炎口を構成する一対の整流板の基部との間に、空間部が各々設けられ
    更に、前記端側整流板の基部の外側には、前記濃炎口に濃ガスを送る流路側に膨らんだ空間である膨出部が形成されていることを特徴とするバーナ。
  2. 前記複数の整流板のうち中央部の炎口を構成する一対の整流板の間隔は、他の整流板間の間隔よりも狭いことを特徴とする請求項1に記載のバーナ。
  3. 前記複数の整流板間の間隔は、内側の整流板間の間隔が、その直ぐ外側の整流板間の間隔よりも狭いことを特徴とする請求項1又は2に記載のバーナ。
  4. 前記バーナの基部には、燃料ガスと一次空気とが混合される混合管部と、当該混合管部に連なり、当該混合管部の上側で前記炎口部の前後方向に延在する分布管部とが設けられ、
    前記分布管部から出る混合ガス流の高圧部分に前記空間部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のバーナ。
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