JP5299705B2 - 警光灯 - Google Patents
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Description
特許文献1では、車両のルーフ上に設置される警光灯において、反射板にスリットを形成することが提案されている。具体的には、警光灯は、回転灯からの距離が異なる第1および第2の反射板を有している。回転灯に近い側にある第1の反射板にスリットを形成する。このスリットを通った回転灯光が、回転灯から遠い側にある第2の反射板に照射される。回転灯光は、第1および第2の反射板により反射される。
そこで、本発明の目的は、後方から見たときの中央部の視認性を向上できる安価な警光灯を提供することである。
また、本発明において、上記第4の反射板で反射された反射光が点滅して見えるように、上記固定灯ユニットの点滅の点灯タイミングと上記回転灯ユニットの回転灯光が上記スリットを通る通過タイミングとの少なくとも一方を制御することにより、点灯タイミングと通過タイミングとを互いに同期させる制御部を備える場合がある。この場合、後方からみたときに、第4の反射板からの反射光が、点滅して見えるので、視認性をより一層高めることができる。
図1は、本発明の一実施形態の警光灯の正面図である。図2は、図1の警光灯の平面図である。図3は、図1の警光灯の後面図である。先ず、図1および図2を参照して、警光灯1は、車両のルーフ2に設置されている。警光灯1は、一方向に長い外形を有している。警光灯1の長手方向X1が車両の幅方向(左右方向に相当する。)に沿った状態で、警光灯1は、複数、例えば、2つの取付金具3を介してルーフ2に固定されている。警光灯1は、全周に向けて光を放光することができる。
警光灯1は、左右対象に構成されている。具体的には、基台5およびグローブ6は、左右対称に形成されている。回転灯ユニット7と、第1の固定灯ユニット8と、第2の固定灯ユニット9と、第1〜第7の反射板11,12,13,14,15,16,17とは、それぞれ左右対称に一対で配置されている。以下では、左右方向に関しての警光灯1の一方の側の部分に則して説明するが、他方の側の部分についても同じである。
図2と図3を参照して、回転灯ユニット7は、光源31と、この光源31の周囲を回転中心軸線35の回りに回転しつつ光源31からの光を反射する反射鏡32と、この反射鏡32を回転させる駆動機構33と、ベース34とを有している。回転灯ユニット7は、その全周にわたり光源31からの光を回転放光する。
また、第1の固定灯ユニット8が回転灯ユニット7側へ放光するようにされている。具体的には、平面視で、第1の固定灯光の少なくとも一部が回転灯ユニット7を通るようにされている。ここで、第1の固定灯光は、LED36からの直接光と、この光が反射鏡37により反射されてなる反射光との少なくとも一方を含む。
図4は、図1の警光灯1の平面視での模式図であり、回転灯光の照射状態を示す。図5は、図1の警光灯1の平面視での模式図であり、第1の固定灯光の照射状態を示す。図6は、図1の警光灯1の平面視での模式図であり、第2の固定灯光の照射状態を示す。図7は、図1の警光灯1の平面視での模式図であり、警光灯1の中央部から後方B1への光の照射状態を示す。
第3の反射板13は、各翼部23において第2の反射板12よりも後方に配置されている。ここで、「第2の反射板12よりも後方」は、真後ろの位置と、真後ろの位置から左右方向にずれた位置とを含む。第1の固定灯光L25,L26の一部が、第1の反射板11および第2の反射板12を避けて、第3の反射板13に達するようになっている。
回転灯光反射面41は、第3の反射板13の一方の面に形成されており、この面においてスリット40を区画している。固定灯光反射面42は、第3の反射板13の他方の面に形成されており、この面においてスリット40を区画している。
図5を参照して、第3の反射板13の固定灯光反射面42は、第1の固定灯光L25を、第4の反射板14へ向けて反射する。第3の反射板13のスリット40は、第1の固定灯光L26を通す。スリット40を通った固定灯光L26は、斜め後方へ向けて照射される。
図2と図4を参照して、第5の反射板15は、基台5の翼部23の上面において、第1の反射板11に隣接して、第1の反射板11よりも前方に配置されている。第5の反射板15は、回転灯光L33を、斜め前方へ向けて反射する。このときの照射方向は、回転灯ユニット7の反射鏡32の回転に伴って角度範囲D11で変化する。
本実施形態によれば、図4に示すように、回転灯ユニット7により、周囲の広い範囲からの視認性を高めることができる。また、図5に示すように、第1の固定灯ユニット8と第1から第4の反射板11,12,13,14とにより、前方および後方から見たときの視認性をより一層高めることができる。さらに、図7を参照して、第4の反射板14は、基台5の中央部22に近接して配置され、且つ回転灯光L32および第1の固定灯光L25を重ね合わせて後方B1に反射できる。従って、後方からの警光灯1の中央部の視認性を向上することができる。また、回転灯光L32および第1の固定灯光L25を、構造の簡素な共通の第4の反射板14で反射させるので、製造コストを安価にできる。
図2と図6を参照して、第2の固定灯ユニット9は、第1の固定灯ユニット8と同じに構成されている。第2の固定灯ユニット9については、第1の固定灯ユニット8との相違点を中心に説明する。第2の固定灯ユニット9の構成については、第1の固定灯ユニット8の対応する構成と同じ符合を付して、説明を省略する。
第6の反射板16および第7の反射板17は、基台5の中央部22の上面における前半部において、第2の固定灯ユニット9に対してその照射方向A2側に配置されている。第6の反射板16は、第2の固定灯光L51を前方F1に向けて反射する。第7の反射板17は、第2の固定灯光L52を前方F1に向けて反射する。
第2の固定灯ユニット9と第6の反射板16と第7の反射板17とにより、前方および左右斜め前方から見たときの視認性をより一層高めることができる。
図5を参照して、第1の固定灯光L23は、第1の反射板11のスリット40を通り、斜め後方に向けて照射される。
図6を参照して、第2の固定灯光L54は、第6の反射板16のスリット40を通り、斜め前方へ向けて照射される。第2の固定灯光L55は、第7の反射板17のスリット40を通り、斜め前方へ向けて照射される。
具体的には、制御部19は、第1の固定灯ユニット8を所望のタイミングで点滅させることができる。点灯させているタイミングである点灯タイミングを以下のように制御する。回転灯ユニット7の回転灯光が第3の反射板13のスリット40を通る通過タイミングt5〜t6,t7〜t8の中心タイミングt11,t12と、点灯タイミングt1〜t2,t3〜t4の中心t13,t14とを互いに同期させるようにしている。これにより、第4の反射板14で反射された反射光L2,L3が点滅して見える。
具体的には、回転灯ユニット7の反射鏡32の回転角度D1が、90度±45度の範囲内のときと、270度±45度の範囲内のときとにおいて、制御部19は、第1の固定灯ユニット8を点灯させている。上述した角度範囲外に反射鏡32の回転角度D1があるときには、制御部19は、第1の固定灯ユニット8を消灯させている。
また、本実施形態について、以下のような変形例を考えることができる。以下の説明では、上述の実施形態と異なる点を中心に説明する。なお、他の構成については、上述の実施形態と同様である。
また、第1および第2の固定灯ユニット8,9の少なくとも一方を常時点灯させることや、第1および第2の固定灯ユニット8,9の少なくとも一方を回転灯ユニット7の反射鏡32の回転角度とは無関係な任意のタイミングで点滅させることも考えられる。これらの場合には、警光灯1の中央部を後方からみたときには、光の強弱が変化し、その視認性が向上する。また、第2の固定灯ユニット9を廃止することも考えられる。その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
5…基台
7…回転灯ユニット
8…第1の固定灯ユニット
11…第1の反射板
12…第2の反射板
13…第3の反射板
14…第4の反射板
19…制御部
22…中央部
23…翼部
24…基端
25…延設端
36…LED
37…反射鏡
40…スリット
41…回転灯光反射面
42…固定灯光反射面
F1…前方
B1…後方
L2,L3…反射光
L21〜L25…第1の固定灯光
L31,L32…回転灯光
t1〜t2,t3〜t4…点灯タイミング
t5〜t6,t7〜t8…通過タイミング
Claims (3)
- 中央部および上記中央部からそれぞれ斜め後方へ延設され上記中央部よりも低位の左右一対の翼部を含むV字型の基台と、
上記各翼部の延設端に支持され回転放光する回転灯ユニットと、
上記回転灯ユニット側へ放光するように上記各翼部の基端に固定され、複数のLEDを含む固定灯ユニットと、
上記各翼部において上記回転灯ユニットおよび上記固定灯ユニットの間に配置され、固定灯光を前方および後方にそれぞれ反射する第1および第2の反射板と、
上記各翼部において上記第2の反射板よりも後方に配置され、複数のスリットを含む第3の反射板と、
上記各翼部において、少なくとも一部が上記固定灯ユニットの後方に配置された第4の反射板と、を備え、
上記第3の反射板は、回転灯光を反射させる回転灯光反射面と、上記固定灯光を反射させる固定灯光反射面とを表裏に有し、
上記固定灯光が上記第3の反射板の上記固定灯光反射面を介して上記第4の反射板で反射されてなる反射光と、上記回転灯光が上記第3の反射板の上記スリットを通して上記第4の反射板で反射されてなる反射光とを重ね合わせて後方へ照射するようにしてあることを特徴とする警光灯。 - 上記固定灯ユニットは、上記複数のLEDから放射された光を反射することにより平行光にする反射鏡を含む、ことを特徴とする請求項1記載の警光灯。
- 上記第4の反射板で反射された反射光が点滅して見えるように、上記固定灯ユニットの点滅の点灯タイミングと上記回転灯ユニットの回転灯光が上記スリットを通る通過タイミングとの少なくとも一方を制御することにより、点灯タイミングと通過タイミングとを互いに同期させる制御部を備える、ことを特徴とする請求項1または2に記載の警光灯。
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