JP5295816B2 - ボトルキャップおよび飲料用ボトル - Google Patents

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Description

本発明は、ボトルキャップおよび飲料用ボトルに関する。
飲料が充填されたボトル口部を閉塞するボトルキャップとして、内部に粉末等の原料を収容した収容部を備える内筒部材と、ボトル口部に装着される外筒部材とを組み合わせたものが提案されている(例えば下記特許文献1を参照)。
内筒部材は外筒部材に対して着脱自在に螺合装着され、外筒部材はボトル口部に固定的に装着される。そして、収容部を閉止している底蓋を内筒部材の開栓操作と連動して外し、原料をボトル本体内に放出する。
この種のボトルキャップにおいては、収容部の気密性が問題となる。下記特許文献1に記載の発明では、外筒部材(親キャップ)の上端開口に圧入されて当該開口を密閉するインナーリング(密閉リング)を内筒部材(子キャップ)の頂部下面に設けている。そして、外筒部材の平坦な上端面を内筒部材に対して圧接することにより、外気と収容部(内筒)との間の気密を図っている。
特開2004−106888号公報
しかし、上記特許文献1に記載のボトルキャップにおいては、内筒部材の頂部下面と外筒部材の上端開口との間に高い気密性を得るためには、両者を強く螺合して、外筒部材の上端面を内筒部材の頂部下面に対して十分に密着させる必要がある。ボトルキャップの成型上、インナーリングの周面と外筒部材の上端開口の内面との密着性のみによって十分な気密性を得ることは困難なためである。
このとき、外気と収容部(内筒)との間の気密性を十分に得ることを目的として内筒部材を外筒部材に対して強く螺合すると、内筒部材の締め付けトルクが過大となり、ユーザ(一般消費者)による開栓操作が困難になるという問題がある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、内筒部材の開栓トルクを過大とすることなく収容部を安定して気密に保持することのできるボトルキャップおよび飲料用ボトルを提供するものである。
本発明のボトルキャップは、下端が開口して投入物を収容可能な筒状の収容部、および前記収容部の上端を閉塞するキャップ部を有する内筒部材と、
開口している上端に前記キャップ部が着脱自在に螺合装着されて内部に前記収容部が挿入され、開口している下端が前記収容部とともにボトル口部の内部に挿入される外筒部を有し、前記ボトル口部に装着される外筒部材と、
前記収容部の下端に着脱可能に嵌合することにより前記収容部を密閉する底蓋部材と、
を有し、前記外筒部に螺合装着された前記キャップ部が該外筒部に対して開方向に螺進することにより、前記底蓋部材が前記外筒部の下端に押下されて前記収容部より脱離するボトルキャップであって、
前記キャップ部の内部には、前記キャップ部が前記外筒部に螺合装着された状態で前記外筒部の上端面に対して圧接されるコンタクトリングが、前記収容部の周りに周回状に突出して形成されていることを特徴とする。
また、本発明のボトルキャップにおいては、前記キャップ部が、前記収容部の上端を閉塞する天板部と、前記外筒部に螺合する螺旋部とからなり、
前記コンタクトリングは、前記天板部の下面に立設されているとともに、下端にむかって細幅化するテーパー状をなしていてもよい。
また、本発明のボトルキャップにおいては、前記外筒部の前記上端面の面直方向が、前記キャップ部の螺進方向に対して傾斜しているとともに、
前記コンタクトリングの縦断面の幅中心が、前記螺進方向に対して前記面直方向と共通の方向に傾斜している
また、本発明のボトルキャップにおいては、前記上端面が内向きに下り傾斜しており、前記上端面の面直方向および前記コンタクトリングの縦断面の幅中心が外向きに下り傾斜していてもよい。
また、本発明のボトルキャップにおいては、前記天板部の前記下面には、前記キャップ部が前記外筒部に螺合装着された状態で、前記収容部とともに前記外筒部の前記上端に挿入されるインナーリングがさらに形成されていてもよい。
また、本発明のボトルキャップにおいては、前記インナーリングは、前記キャップ部が前記外筒部に螺合装着された状態で、前記外筒部の前記上端に対して圧入されてもよい。
また、本発明のボトルキャップにおいては、前記コンタクトリングおよび前記インナーリングが、前記キャップ部の前記天板部と同一材料により一体成形されていてもよい。
また、本発明の飲料用ボトルは、飲料が収容されて上端にボトル口部が形成されているボトル本体と、前記ボトル本体の前記ボトル口部に装着された上記ボトルキャップと、を有し、
前記キャップ部を前記開方向に螺進して前記底蓋部材を前記収容部から脱離することにより前記投入物が前記飲料と混合されることを特徴とする。
なお、本発明の各種の構成要素は、必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等でもよい。
また、本発明では上下方向を規定しているが、これは構成要素の相対関係を簡単に説明するために便宜的に規定するものである。従って、本発明を実施する製品の製造時や搬送時などの方向を限定するものではない。
本発明のボトルキャップおよび飲料用ボトルは、収容部の周りに周回状に突出して形成されたコンタクトリングを外筒部の上端面に対して圧接することで、内筒部材と外筒部との間の気密を図っている。かかる構成により、従来のように内筒部材の頂部下面と外筒部の上端面とを面同士で圧接して気密を得る技術に比べて気密性が良好になる。これは、内筒部材を外筒部に螺合したことによる締め付け力によりコンタクトリングが外筒部の上端面に圧接されると、突状のコンタクトリングは変形して上端面に密接するためである。すなわち、従来のように内筒部材の頂部下面と外筒部の上端面とを面同士で当接させた場合は、ボトルキャップの製造公差により面同士の間に空隙が生じやすかったところ、本発明ではかかる問題を解消して高い気密性を得ることが可能である。
したがって、本発明において従来のボトルキャップと同等の気密性を得る場合には、外筒部に対する内筒部材の締め付けトルクを低減することができ、ユーザによる開栓操作が容易になる。換言すると、本発明によれば、外気から収容部に至る経路にあたる内筒部材と外筒部材との間の気密性を、内筒部材の開栓トルクを過大とすることなく向上することができる。
本発明の実施形態に係るボトルキャップがボトル本体のボトル口部に装着された飲料用ボトルを示す正面図である。 本発明の実施形態に係るボトルキャップおよび飲料用ボトルの組立構造を示す縦断正面図である。 本発明の実施形態に係るボトルキャップがボトル本体に装着されている状態を示す縦断正面図である。 図3にて円IVで囲った領域に関する拡大図であり、内筒部材のキャップ部が外筒部材の外筒部に螺合した状態を示す図である。 変形例に係る内筒部材および外筒部材の縦断面図である。 キャップ部が開栓した状態を示す縦断正面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態のボトルキャップ10がボトル本体90のボトル口部92に装着された飲料用ボトル100の正面図である。
図2は、本実施形態のボトルキャップ10および飲料用ボトル100の組立構造を示す縦断正面図である。
図3は、本実施形態のボトル本体90にボトルキャップ10が装着されている状態を示す縦断正面図である。図2、3では、ボトル本体90の一部は図示を省略している。
<ボトルキャップの概要>
本実施形態のボトルキャップ10は、下端222が開口して投入物を収容可能な筒状の収容部22、および収容部22の上端221を閉塞するキャップ部26を有する内筒部材20と、開口している上端33にキャップ部26が着脱自在に螺合装着されて内部に収容部22が挿入され、開口している下端34が収容部22とともにボトル口部92の内部に挿入される外筒部32を有し、ボトル口部92に装着される外筒部材30と、環状凹溝41を備え、収容部22に着脱可能に嵌合することにより収容部22を密閉する底蓋部材40と、を有している。
ボトルキャップ10は、外筒部32に螺合装着されたキャップ部26が外筒部32に対して開方向に螺進することにより、底蓋部材40が外筒部32の下端34に押下されて収容部22より脱離する。
そして、本実施形態のボトルキャップ10は、キャップ部26の内部に、キャップ部26が外筒部32に螺合装着された状態で外筒部32の上端面332に対して圧接されるコンタクトリング23が、収容部22の周りに周回状に形成されている。
本実施形態の飲料用ボトル100は、飲料(図示せず)が収容されて上端にボトル口部92が形成されているボトル本体90と、ボトル本体90のボトル口部92に装着されたボトルキャップ10とを有し、キャップ部26を開方向に螺進して底蓋部材40を収容部22から脱離することにより投入物94が飲料と混合される。
より詳細には、ボトルキャップ10には、例えば、粉茶などが投入物94として収容されている。また、ボトル本体90は、いわゆるペットボトルからなり、清水などの液体が収容されている。
ボトルキャップ10は、前述したように、内筒部材20、外筒部材30、底蓋部材40を組み合わせてなる。
図2、3に示すように、内筒部材20は、蓋状のキャップ部26と筒状の収容部22とからなる。
キャップ部26は、収容部22の上端221を閉塞する天板部261と、外筒部32に螺合する螺旋部262とからなる。
キャップ部26は螺旋部262の外表面に保持溝263が形成され、内表面に雌ネジ264が刻設されている。
収容部22は円筒状の部材であり、収容部22の上端221はキャップ部26と一体に形成されている。
外筒部材30は、外筒部32と装着部36とからなる。
外筒部32は、無底の円筒状の部材であり、上端33と下端34が開口している。外筒部32は、上端33側に内筒部材20のキャップ部26が螺合するとともに、下端34がボトル口部92内に挿入される。上端33の周囲には雄ネジ331が刻設されている。
装着部36は、外筒部32の外周に鍔状に形成されて外筒部32と二重筒構造をなし、ボトル口部92に螺合装着される部位である。装着部36の内表面には、ボトル口部92と螺合するための雌ネジ361が刻設されている。
本実施形態の内筒部材20、外筒部材30およびこれらを含むボトルキャップ10は、いずれも略円筒状をなす。以下、断りなく「径方向」と表記した場合は、ボトルキャップ10の半径方向を意味する。同様に、「軸方向」と表記した場合は、ボトルキャップ10の軸方向、すなわちボトル口部92への収容部22の挿入方向、および内筒部材20や外筒部材30の螺進方向を意味する。
内筒部材20は、収容部22を外筒部32に挿入した状態で、キャップ部26の雌ネジ264を外筒部32の雄ネジ331に螺合させて外筒部材30と締結される。
収容部22の下端222は、外筒部材30の外筒部32に対し、上端33から下端34に向かって挿入される。
外筒部32の内部は上端33から下端34に向かって縮径するテーパー状をなし、外筒部32の上端33の側から遊挿された内筒部材20の収容部22の外周面は、下端34の近傍において外筒部32の内周面と摺接する。
ここで、収容部22は外筒部32よりも僅かに長く、外筒部32に挿通された状態で、収容部22の下端222は外筒部32の下端34より下方に突出する。突出した収容部22の下端222には底蓋部材40が嵌め込まれて気密に密封される。
かかる状態で収容部22の下端222を環状凹溝41に圧入嵌合することにより、底蓋部材40を収容部22に装着する。
なお、収容部22の下端222とは、収容部22の開口端近傍の所定長さの領域をいう。
底蓋部材40は、外筒部32より突出した収容部22の下端222の開口に装着されて収容部22を密閉する部材である。外筒部32に挿通された収容部22に投入物94を投入しておくことにより、投入物94は底蓋部材40により気密に保護される。
底蓋部材40は、収容部22の開口に押し込まれて開口を閉塞する底板部42と、この底板部42の周縁部に立設された外周壁44と、この外周壁44と底板部42との間に形成されて収容部22の下端222が圧入して嵌め込まれる環状凹溝41と、を備えている。下端222の外周には、図2に示すように厚肉部223が形成されている。
底蓋部材40は、外周壁44の上縁46に突条部45を備えている。突条部45は、図3に示すようにキャップ部26が外筒部材30に螺合装着された状態で、外筒部材30の下端面39に押圧されて外周壁44と下端面39との間をシールする突片である。
突条部45は外周壁44と同一材料により一体成形されている。
外周壁44の上縁46の内壁面には、膨出部47が形成されている。そして、収容部22の下端222が環状凹溝41に嵌め込まれると、膨出部47は厚肉部223と係合し、収容部22から底蓋部材40が遊離することを防止する。
また、環状凹溝41の内部底面には、収容部22の端面224と当接して底蓋部材40と収容部22との間をシールする溝内突条部43が、外周壁44と同一材料により一体成形されている。これにより、収容部22の内部に収容された投入物94は、溝内突条部43と突条部45によって、ボトル本体90内部に対して二重にシールされる。
また、投入物94は、内筒部材20の螺旋部262を経由して外気に至る経路が、溝内突条部43とコンタクトリング23によって二重にシールされる。
内筒部材20、外筒部材30および底蓋部材40は、リサイクル性の観点から同種のポリマーを母材とするとよい。具体的には、内筒部材20、外筒部材30および底蓋部材40は、ポリプロピレン系などの熱可塑性硬質樹脂を主成分とし、射出成形にて作製される。
ボトル本体90のボトル口部92の外周には、雄ネジ96が刻設されている。
外筒部32の雌ネジ361をボトル口部92の雄ネジ96に対して巻き締めることにより、外筒部材30はボトル本体90に装着される。
図4は、図3にて円IVで囲った領域に関する拡大図である。
図4は、内筒部材20のキャップ部26が所定の締め付けトルクによって外筒部材30の外筒部32に螺合した状態を示している。
キャップ部26の内側に形成された本実施形態のコンタクトリング23は、天板部261の下面265(同図における下方面)に立設されているとともに、下端にむかって細幅化するテーパー状をなしている。
コンタクトリング23は天板部261の下面265に設けられた周回状の突条である。
ボトルキャップ10の軸方向に切ったコンタクトリング23の縦断面形状は特に限定されないが、本実施形態の場合は下端が鈍頭の釣鐘状である。コンタクトリング23の縦断面の幅中心Cは軸方向と一致している。
なお、コンタクトリング23は、下端が尖鋭な楔状でもよく、または下端が平坦な逆台形状でもよい。
キャップ部26を外筒部32に対して装着方向に螺進させると、外筒部32の上端面332はコンタクトリング23に向かって相対的に上昇し、コンタクトリング23の下端に当接する。
かかる当接状態の上端面332とコンタクトリング23を、同図に破線で示す。
当接状態から、さらにキャップ部26に締め付けトルクを付与すると、上端面332はコンタクトリング23を押し潰しながら天板部261に近接していく。
そして、所定の締め付けトルクでキャップ部26が外筒部32に螺合した装着状態(同図に実線で図示)では、コンタクトリング23は突出高さ方向に圧縮された状態で上端面332に密着している。キャップ部26の締め付けトルクに起因する軸力は、収容部22の周りに周回状に設けられた突条であるコンタクトリング23の下端(先端)に集中的に負荷される。このため、コンタクトリング23の下端は容易に潰れ、上端面332に対して周回状に線接触する。
これにより、収容部22の内部から外筒部32と収容部22との間を通って雌ネジ264と雄ネジ331の間隙に抜ける経路(図3を参照)が、キャップ部26の内面と外筒部32との間で気密に封止される。
下面265からのコンタクトリング23の突出高さは特に限定されない。内筒部材20および外筒部材30がともにポリプロピレン系樹脂を主成分とする硬質樹脂材料からなる場合には、一例として、下面265からのコンタクトリング23の突出高さを0.1〜0.5mmとするとよい。この場合、下面265におけるコンタクトリング23の幅寸法は0.2〜0.8mmとするとよい。
また、コンタクトリング23の縦断面のテーパー角度(下端の頂角)は、15〜160度、好ましくは30〜120度とするとよい。テーパー角度を鋭角(たとえば30〜60度)とすることにより、外筒部32の上端面332に押圧されたコンタクトリング23の下端近傍が柔軟に変形して両者の密着性が良好となる。また、テーパー角度を鈍角(たとえば90〜160度)とすることにより、上端面332とコンタクトリング23との周回状の線接触を実現しつつも、コンタクトリング23の形態保持性が向上して、キャップ部26の内面と外筒部32との間の封止圧が向上する。
なお、かかる数値は、内筒部材20が外筒部材30に装着される前の状態、言い換えるとコンタクトリング23が外筒部32の上端面332に押潰される前の状態の寸法である。
内筒部材20のキャップ部26を所定の締め付けトルクで外筒部32に締結した装着状態では、上端面332に押潰されて塑性変形したコンタクトリング23の高さ寸法は上記を下回る場合がある。
天板部261の下面265には、キャップ部26が外筒部32に螺合装着された状態で、収容部22とともに外筒部32の上端33に挿入されるインナーリング24がさらに形成されている。
インナーリング24は、キャップ部26が外筒部32に螺合装着された状態で、外筒部32の上端33に対して圧入される部材である。
これにより、インナーリング24の外周面と外筒部32の内周面の間にも一定の気密度が得られる。
コンタクトリング23およびインナーリング24は、ともにキャップ部26の天板部261と同一材料により一体成形されている。
ここで、装着状態のキャップ部26の雌ネジ264は、外筒部32の雄ネジ331に対して軸力Fを与える。軸力Fは、外筒部32に対して、雄ネジ331と雌ネジ264との接触部333から、径方向の内向き上方に負荷される。
そして、装着状態のキャップ部26と外筒部32との間では、外筒部32に負荷された軸力Fは、インナーリング24とコンタクトリング23からの反力R1、R2によって相殺される。
インナーリング24から外筒部32に与えられる反力R1は、インナーリング24の外周面に対する法線方向、すなわち径方向の外向きに生じる。
また、コンタクトリング23から外筒部32に与えられる反力R2は、径方向の外向き下方に生じる。
図5は、本実施形態の変形例に係る内筒部材20および外筒部材30の縦断面図である。
本変形例の外筒部材30は、外筒部32の上端面332の面直方向Nが、キャップ部26の螺進方向(同図の上下方向)に対して傾斜している。そして、コンタクトリング23の縦断面の幅中心Cは、螺進方向に対して面直方向Nと共通の方向に傾斜している。
より具体的には、本変形例の場合、外筒部32の上端面332は内向きに下り傾斜している。そして、上端面332の面直方向Nおよびコンタクトリング23の縦断面の幅中心Cは、ともに外向きに下り傾斜している。
すなわち、本変形例の場合、下方にテーパーした楔状のコンタクトリング23が、天板部261の下面265より末広がりのスカート状に突出して形成されている。そして、外筒部32の上端面332は、コンタクトリング23の突出方向に対して直交するように、面直方向Nが傾斜している。
コンタクトリング23の幅中心Cと上端面332の面直方向Nとを共通の方向に傾斜させることにより、雌ネジ264から軸力Fを受けた外筒部32が、コンタクトリング23の突出方向に対して上端面332を略垂直に押し当てることができる。
特に、本変形例では、コンタクトリング23の幅中心Cを上端面332の面直方向Nとともに外向きに下り傾斜させている。かかる構成により、コンタクトリング23の内周側に立設されて外筒部32に圧入されるインナーリング24の存在と相まって、コンタクトリング23から外筒部32に付与される反力R2の方向と、コンタクトリング23の幅中心Cの方向とを略一致させることができる。このため、キャップ部26の締め付け時には、上端面332に押圧されたコンタクトリング23が内筒部材20の径方向(図5における左右方向)に撓むことなく、上端面332の面直方向Nにまっすぐ押し込まれることとなる。このため、天板部261と外筒部32との間に良好な気密性を得ることができる。
<収容部の開放動作>
図6は、キャップ部26が開栓した状態を示す縦断正面図である。
飲料用ボトル100は、同図に示すように、一般消費者がキャップ部26を開栓して底蓋部材40を収容部22より脱離することにより、収容部22に収容されていた投入物94とボトル本体90内部の液体とを混合して飲用することができる。
キャップ部26を外筒部32の雄ネジ331に対して開方向に回転させると、キャップ部26は外筒部材30に対して上方に螺進する。底蓋部材40の外周壁44は外筒部材30の下端面39に係止されて上方への移動が規制されるため、一定長さだけキャップ部26を螺進させると、収容部22の端面224と溝内突条部43の係合、および外筒部材30の下端面39と突条部45との係合が解除される。このため、底蓋部材40の底板部42は収容部22から脱落して、収容部22に収容されていた投入物94がボトル本体90に投入される。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
たとえば、図4に示す実施形態のコンタクトリング23は幅中心Cが軸方向であり、図5に示す変形例のコンタクトリング23は幅中心Cが外向きに下り傾斜しているが、本発明はこれらに限られない。すなわち、コンタクトリング23は、幅中心Cが内向きに下り傾斜するよう天板部261の下面265より突出形成してもよい。
また、上記実施形態および変形例では、コンタクトリング23が下面265に一周回のみ形成されているが、本発明はこれに限られない。二周以上のコンタクトリング23を下面265に形成して外筒部32の上端面332と圧接してもよい。
また、図4および5に示すように、上記実施形態および変形例では、装着状態の外筒部32は、上端33がキャップ部26の螺旋部262とインナーリング24とに密着して挟持されているが、本発明はこれに限られない。外筒部32の上端33は螺旋部262とインナーリング24に対して遊挿されてもよい。
また、上記実施形態および変形例では、コンタクトリング23はキャップ部26と同一材料により一体成形されているが、本発明はこれに限られない。コンタクトリング23は、たとえばシリコーンゴムなど、キャップ部26や外筒部32よりも軟質の異種材料で作成してもよい。これにより、外筒部32の上端面332に対するコンタクトリング23の密着性を向上することができる。
また、コンタクトリング23は、キャップ部26の下面265に突設するほか、インナーリング24の外周面や螺旋部262の内周面より突出して形成してもよい。
以下、参考形態の例を付記する。
1.下端が開口して投入物を収容可能な筒状の収容部、および前記収容部の上端を閉塞するキャップ部を有する内筒部材と、
開口している上端に前記キャップ部が着脱自在に螺合装着されて内部に前記収容部が挿入され、開口している下端が前記収容部とともにボトル口部の内部に挿入される外筒部を有し、前記ボトル口部に装着される外筒部材と、
前記収容部の下端に着脱可能に嵌合することにより前記収容部を密閉する底蓋部材と、
を有し、前記外筒部に螺合装着された前記キャップ部が該外筒部に対して開方向に螺進することにより、前記底蓋部材が前記外筒部の下端に押下されて前記収容部より脱離するボトルキャップであって、
前記キャップ部の内部には、前記キャップ部が前記外筒部に螺合装着された状態で前記外筒部の上端面に対して圧接されるコンタクトリングが、前記収容部の周りに周回状に突出して形成されていることを特徴とするボトルキャップ。
2.前記キャップ部が、前記収容部の上端を閉塞する天板部と、前記外筒部に螺合する螺旋部とからなり、
前記コンタクトリングは、前記天板部の下面に立設されているとともに、下端にむかって細幅化するテーパー状をなしている1.に記載のボトルキャップ。
3.前記外筒部の前記上端面の面直方向が、前記キャップ部の螺進方向に対して傾斜しているとともに、
前記コンタクトリングの縦断面の幅中心が、前記螺進方向に対して前記面直方向と共通の方向に傾斜していることを特徴とする1.または2.に記載のボトルキャップ。
4.前記上端面が内向きに下り傾斜しており、前記上端面の面直方向および前記コンタクトリングの縦断面の幅中心が外向きに下り傾斜している3.に記載のボトルキャップ。
5.前記天板部の前記下面には、前記キャップ部が前記外筒部に螺合装着された状態で、前記収容部とともに前記外筒部の前記上端に挿入されるインナーリングがさらに形成されている2.に記載のボトルキャップ。
6.前記インナーリングは、前記キャップ部が前記外筒部に螺合装着された状態で、前記外筒部の前記上端に対して圧入される5.に記載のボトルキャップ。
7.前記コンタクトリングおよび前記インナーリングが、前記キャップ部の前記天板部と同一材料により一体成形されていることを特徴とする5.または6.に記載のボトルキャップ。
8.飲料が収容されて上端にボトル口部が形成されているボトル本体と、前記ボトル本体の前記ボトル口部に装着された1.から7.のいずれかに記載のボトルキャップと、を有し、
前記キャップ部を前記開方向に螺進して前記底蓋部材を前記収容部から脱離することにより前記投入物が前記飲料と混合されることを特徴とする飲料用ボトル。
10 ボトルキャップ
20 内筒部材
22 収容部
221 上端
222 下端
223 厚肉部
224 端面
23 コンタクトリング
24 インナーリング
26 キャップ部
261 天板部
262 螺旋部
263 保持溝
264 雌ネジ
265 下面
30 外筒部材
32 外筒部
33 上端
331 雄ネジ
332 上端面
333 接触部
34 下端
36 装着部
361 雌ネジ
39 下端面
40 底蓋部材
41 環状凹溝
42 底板部
43 溝内突条部
44 外周壁
45 突条部
46 上縁
47 膨出部
90 ボトル本体
92 ボトル口部
94 投入物
96 雄ネジ
100 飲料用ボトル
C 幅中心
F 軸力
N 面直方向

Claims (7)

  1. 下端が開口して投入物を収容可能な筒状の収容部、および前記収容部の上端を閉塞するキャップ部を有する内筒部材と、
    開口している上端に前記キャップ部が着脱自在に螺合装着されて内部に前記収容部が挿入され、開口している下端が前記収容部とともにボトル口部の内部に挿入される外筒部を有し、前記ボトル口部に装着される外筒部材と、
    前記収容部の下端に着脱可能に嵌合することにより前記収容部を密閉する底蓋部材と、
    を有し、前記外筒部に螺合装着された前記キャップ部が該外筒部に対して開方向に螺進することにより、前記底蓋部材が前記外筒部の下端に押下されて前記収容部より脱離するボトルキャップであって、
    前記キャップ部の内部には、前記キャップ部が前記外筒部に螺合装着された状態で前記外筒部の上端面に対して圧接されるコンタクトリングが、前記収容部の周りに周回状に突出して形成されており、
    前記外筒部の前記上端面の面直方向が、前記キャップ部の螺進方向に対して傾斜しているとともに、
    前記コンタクトリングの縦断面の幅中心が、前記螺進方向に対して前記面直方向と共通の方向に傾斜していることを特徴とするボトルキャップ。
  2. 前記キャップ部が、前記収容部の上端を閉塞する天板部と、前記外筒部に螺合する螺旋部とからなり、
    前記コンタクトリングは、前記天板部の下面に立設されているとともに、下端にむかって細幅化するテーパー状をなしている請求項1に記載のボトルキャップ。
  3. 前記上端面が内向きに下り傾斜しており、前記上端面の面直方向および前記コンタクトリングの縦断面の幅中心が外向きに下り傾斜している請求項1または2に記載のボトルキャップ。
  4. 前記天板部の前記下面には、前記キャップ部が前記外筒部に螺合装着された状態で、前記収容部とともに前記外筒部の前記上端に挿入されるインナーリングがさらに形成されている請求項2に記載のボトルキャップ。
  5. 前記インナーリングは、前記キャップ部が前記外筒部に螺合装着された状態で、前記外筒部の前記上端に対して圧入される請求項に記載のボトルキャップ。
  6. 前記コンタクトリングおよび前記インナーリングが、前記キャップ部の前記天板部と同一材料により一体成形されていることを特徴とする請求項4または5に記載のボトルキャップ。
  7. 飲料が収容されて上端にボトル口部が形成されているボトル本体と、前記ボトル本体の前記ボトル口部に装着された請求項1からのいずれかに記載のボトルキャップと、を有し、
    前記キャップ部を前記開方向に螺進して前記底蓋部材を前記収容部から脱離することにより前記投入物が前記飲料と混合されることを特徴とする飲料用ボトル。
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