JP5295167B2 - 電力量計 - Google Patents

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Description

この発明は、電力を積算し計量する電力量計に関する。
電力量計は、当該電力量計を通過した電力の量を計量する電気計器であって、メーターなどと称されている。このような電力量計は、電力量計を通過した電力の量の計量に加えて、電力量計の端子を用いて電圧測定や屋内電気配線の絶縁抵抗値の測定などの各種の測定作業に用いられることがある。
電力量計は、電源供給側に接続される電線や負荷側に接続される電線などが接続される端子を備えている。この端子は、電力量計が備える端子ボックスのケースに収容されている。電力量計においては、上記の電線が端子ボックス内に挿入された状態で、ケースに設けられた黄銅製の端子ねじを締め込むことによって、これらの電線と端子とを接続する構成とされていた。また、電力量計においては、黄銅製の端子ねじを緩めることによって、電力量計に接続された電線を取り外すことができる。
従来、このような電力量計に対する電線の接続や取り外し作業は、たとえば、電力量計の新設時、電力量計の交換時、電気契約の廃止時などにおこなわれる。また、従来、このような電力量計に対する電線の接続や取り外し作業および電圧測定や屋内電気配線の絶縁抵抗値の測定などの測定作業などの各種作業は、そのほとんどが、電気が通電した状態(停電なし)の活線作業によって実施されている。
具体的には、たとえば、一端に複数の入力端子と複数の出力端子とを備え、この表面を覆っている危険防止カバーを除去すると、これらの各端子を露出させることができる構造とした電力量計を対象として使用する工具であって、全体を絶縁構造とした横長の容器本体の内部に導電体製の2つのバイパス金具を互いに非接触状態に収容し、これら両金具のそれぞれに電力量計における入力端子の一つと出力端子の一つとに接触させる接触ピンを連結し、その先端部を容器本体の背面側に突出させ、該容器本体の長手方向両端近く部分に固定用ピン穴を形成した技術があった(たとえば、下記特許文献1を参照。)。
特開2009−150753号公報
しかしながら、上述した従来の技術は、ケースに設けられた黄銅製の端子ねじを締め込んだり緩めたりすることによって電力量計に対する各種作業をおこなっていたため、当該端子ねじを介して端子どうしが短絡することがあるという問題があった。端子どうしが短絡した場合、アークが発生して電力量計が破損したり、発生したアークによって作業者が火傷するなど安全性に劣るという問題があった。
電力量計に対する各種作業の回数(頻度)は、電力量計の設置数が多いほど多くなる。既設の電力量計の設置数は膨大であるため電力量計に対する各種作業の回数(頻度)も多くなる傾向にあり、各種作業の回数(頻度)が多くなることにともなって上述した短絡による電力量計の破損などが発生する回数(頻度)が増加するという問題があった。
この対策として、上記の各種作業に際しての短絡事故を防止するために、実際の現場においては、たとえば、電力量計における端子部分を絶縁性保護具(防具)で覆った状態で端子ねじを回すなどの対策が取られているが、このような対策をおこなうことによって電力量計に対する各種の作業が煩雑となり、作業に長い時間を費やすという問題があった。
さらに、電力量計においては黄銅製の端子ねじが外部に露出した構成であるため、上記のように各種作業を絶縁性保護具を用いておこなった場合にも、作業者の人為的ミスなどによって誤って短絡事故が発生することがあるという問題があった。
電力量計における端子部分を短絡させた場合、端子ねじや電力量計本体が破損するため、電力量計自体の交換が必要となる。この場合、破損した電力量計の取り外し作業や、交換する新規の電力量計の取り付け作業が、本来の業務とは別に追加される。このために、破損した電力量計の交換作業にかかる作業者の人件費や電力量計にかかる設備費などが不必要に多くかかってしまうという問題があった。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、交換作業に従事する作業者の負担の低減を図るとともに、当該交換作業に際しての安全性の向上を図ることができる電力量計を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる電力量計は、電源に接続される第1の端子と、負荷に接続される第2の端子と、前記第1の端子と前記第2の端子との間に設けられ、前記電源から前記負荷に流れた電流に基づいて電力量の積算値を計量する計量部と、前記第1の端子および前記第2の端子に対応づけてそれぞれ設けられ、前記第1の端子および前記第2の端子に接続される電線を、当該電線が前記第1の端子および前記第2の端子に接触した状態で固定するネジと、を備え、前記ネジが、非導電性材料を用いて形成されていることを特徴とする。
また、この発明にかかる電力量計は、上記の発明において、前記ネジが、セラミック材料を用いて形成されていることを特徴とする。
また、この発明にかかる電力量計は、上記の発明において、前記電線の挿入が可能な複数の凹部が設けられた端子ボックスを備え、前記第1の端子および前記第2の端子は、前記凹部内に設けられ、前記ネジは、先端が凹部内に位置づけられるように前記電線の挿入方向に交差する方向から前記端子ボックスに螺合されていることを特徴とする。
また、この発明にかかる電力量計は、上記の発明において、前記ネジの先端と前記電線との間に設けられ、導電性材料を用いて形成された電線押さえ部材を備え、前記ネジが、締め付けられることによって前記電線押さえ部材が前記電線に当接する方向に当該電線押さえ部材を付勢することを特徴とする。
また、この発明にかかる電力量計は、上記の発明において、前記電線押さえ部材が、前記電線の外周形状に沿って湾曲した湾曲面を備え、当該湾曲面を前記電線に対向させた状態で設けられていることを特徴とする。
この発明にかかる電力量計によれば、交換作業に従事する作業者の負担の低減を図るとともに、当該交換作業に際しての安全性の向上を図ることができるという効果を奏する。
この発明にかかる実施の形態の電力量計の外観を示す説明図である。 接続端子台の外観構造を示す説明図である。 接続端子台の内部構造を示す説明図である。 従来の電力量計の一例を示す説明図である。 この発明にかかる実施の形態の電力量計に対する電線の接続方法を示す説明図である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる電力量計の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態)
(電力量計の外観)
まず、この発明にかかる実施の形態の電力量計の外観について説明する。この発明にかかる実施の形態の電力量計は、誘導型電力量計であってもよいし、電子式電力量計であってもよく、電力量の計量にかかる構成については特に限定するものではない。図1は、この発明にかかる実施の形態の電力量計の外観を示す説明図である。図1においては、この発明にかかる実施の形態の電力量計を、正面側から見た状態における外観を示している。
図1において、この発明にかかる実施の形態の電力量計100は、本体部110と接続端子台120とを備えている。本体部110は、箱状の筐体111を備えている。筐体111の正面側には、電力量計100の内部を確認できる窓部112が設けられている。筐体111の内側には、計量部および表示部が設けられている。
計量部は、電力量計100に供給された電力量の積算値を計量する。表示部は、計量部が計量した電力量の積算値に関する情報を表示する。表示部における表示内容は、電力量計100を正面から見た場合に、窓部112を介して電力量計100の外側から視認することができる。計量部の構成は、この発明にかかる実施の形態の電力量計100が、たとえば誘導型電力量計であるか、電子式電力量計であるかに応じて異なる。
この発明にかかる実施の形態の電力量計100が、たとえば誘導型電力量計である場合、計量部は、金属材料を用いて形成された回転円盤部材と、電圧コイルと、電流コイルと、を備える。回転円盤部材は、金属材料を用いて円板形状に形成され、円板形状の中心に設けられた回動軸を回動中心として回動可能に設けられている。
電圧コイルは、回転円盤部材の一面側に設けられて、磁心が回転円盤部材の回動中心に一致するように配置されている。電流コイルは、回転円盤部材の他面側に設けられて、磁心が回転円盤部材の回動中心に一致するように配置されている。
計量部においては、電力量計100に対して電力が供給されると、電圧コイルに加わる電圧および電流コイルに加わる電流に基づいて、電圧コイルと電流コイルとの間で回転円盤部材を貫くような磁束が発生する。この磁束は、回転円盤部材の回動中心の回りを移動し、この磁束の移動によって回転磁界を発生させる。
回転円盤部材は、この回転磁界を利用して得られる回転トルクによって回転する。誘導型電力量計における計量部は、回転円盤部材の回転量に基づいて、電力量計100に供給された電力量の積算値を計量する。回転トルクは、電力に比例している。誘導型電力量計における計量部の構成については、公知の技術であるため説明を省略する。
また、この発明にかかる実施の形態の電力量計100が、たとえば電子式電力量計である場合、計量部は、電力量計100に対して供給された電力に基づいて、電圧と電流との乗算をおこない、乗算結果を積分することによって電力量計100に供給された電力量の積算値を計量する。電子式電力量計における計量部は、入力変換部と乗算処理部と分周回路部とを備えている。
入力変換部は、供給された電力における電圧レベルおよび電流レベルを、第1の端子および第2の端子間に構成される電子回路の電圧レベルおよび電流レベルに変換する。乗算処理部は、入力変換部によって変換された電圧レベルおよび電流レベルに基づいた乗算処理によって、供給された電力量に比例したパルス信号を生成する。分周回路部は、乗算処理部が生成したパルス信号のクロック周波数を当該クロック周波数よりも低い所定のクロック周波数に変換する。このような計量部は、分周回路部が所定のクロック周波数に変換したパルス信号に基づく積分処理をおこなって電力量の積算値を計量する。
電子式電力量計における計量部は、乗算に際して、パルス幅変調をおこなう時分割乗算方式(アナログ乗算)や、ΔΣ・A/D変換乗算方式(デジタル乗算)などの乗算方式を用いて電力量の積算量を計量する。時分割乗算方式(アナログ乗算)およびΔΣ・A/D変換乗算方式(デジタル乗算)、電子式電力量計における計量部の構成については、公知の各種技術を用いて容易に実現可能であるため説明を省略する。
表示部は、表示画面を備え、当該表示画面を制御して、計量部が計量した電力量の積算値に関する情報を表示する。具体的には、表示部は、計量部が計量した電力量の積算値を示す数値を表示する。表示部は、たとえば0〜9までの数字が振られた、複数桁分のリールを用いて形成される表示画面に、数字によって示す現字形とすることができる。また、表示部は、計量された電力量の積算値を、たとえば指針によって表示する指針形であってもよい。また、表示部は、たとえば液晶ディスプレイなどを用いて表示される0〜9までの複数桁の数字によって、電力量の積算値を示すものであってもよい。
(接続端子台120の外観構造)
つぎに、接続端子台120の外観構造について説明する。図2は、接続端子台120の外観構造を示す説明図である。図2において、接続端子台120は、第1の端子1S、2S、3Sと第2の端子1L、2L、3Lとを備えている。この実施の形態においては、第1の端子1S、2S、3Sおよび第2の端子1L、2L、3L、ともに3つずつ設けられている。
第1の端子1S、2S、3Sは、それぞれ、電源に接続される。電源は電力量計100に対する電力の供給元であり、この実施の形態における第1の端子1S、2S、3Sは、発電所ないし送電線に繋がる配電線に接続されている。第2の端子1L、2L、3Lは、それぞれ、負荷に接続される。負荷は、電力量計100を通過した電力を使用する電気機器あるいは電気を使用する設備とすることができる。
電力量計100の内部においては、電力量計100の設置時において電源側とされる第1の端子1S、2S、3Sと、電力量計100の設置時において負荷側とされる第2の端子1L、2L、3Lと、の間に、計量部が設けられている。第1の端子1S、2S、3Sと第2の端子1L、2L、3Lとは、それぞれ、計量部を介して電気的に接続されている。
計量部は、電源側から供給され、電力量計100を介して負荷側に供給された電力量を計量する。計量部は、電力量計100が誘導型電力量計であるか電子式電力量計であるかによって計量方法が異なるが、いずれの場合も電力量計100に供給された電力における電圧値および電流値に基づいて電力量を計量することができる。
電力量計100は、通信端子を備えていてもよい。通信端子は、一定の電力量に達するごとにパルス信号を送信するために設けられた端子であって、この通信端子を設けることにより電力量を遠隔地でも確認することが可能とされている。通信端子のそれぞれには、ネジなどを用いて通信線を固定する。電力量計100における通信端子および当該通信端子を用いた通信方法については、公知の各種技術を用いて容易に実現可能であるため、説明を省略する。
(接続端子台120の内部構造)
つぎに、接続端子台120の内部構造について説明する。図3は、接続端子台120の内部構造を示す説明図である。図3においては、図2におけるA−A断面を示している。この実施の形態においては、第2の端子3Lのみを図示しており、電力量計100が備えるその他の端子(第1の端子1S、2S、3Sおよび第2の端子1L、2L)の構造は、第2の端子3Lの構造と同様であるため図示を省略する。
図3において、接続端子台120が備える第1の端子1S、2S、3Sのそれぞれには、電源側の電線を端子ネジ201によって固定することができる。また、接続端子台120が備える第2の端子1L、2L、3Lのそれぞれには、負荷側に接続された電線を端子ネジ201によって固定することができる。
端子ネジ201は、端子ボックス(端子台カバー)301に設けられたネジ孔302に螺合されている。ネジ孔302は、端子ボックス301の厚み方向に沿って、当該端子ボックス301を貫通している。接続端子台120は、電線が挿入される電線挿入部303を備えている。電線挿入部303は、電線の直径よりも大きい開口径の開口部303aと、電線挿入部303内に挿入された電線を収容する電線挿入用孔部303bと、を備えている。
電線挿入部303は、第1の端子1S、2S、3Sおよび第2の端子1L、2L、3Lごとに、それぞれ設けられており、各電線挿入部303における電線挿入用孔部303bどうしは絶縁されている。上記の端子ネジ201は、ネジ孔302に螺合されることによって端子ボックス301を貫通し、先端が電線挿入部303における電線挿入用孔部303b内に位置づけられる。
電線挿入用孔部303bの内側には、黄銅製のリング状部材304が設けられている。これにより、電線挿入用孔部303bの内側(内周面)は、導電性を有している。黄銅製のリング状部材304は、ネジ孔302において、端子ネジ201の貫通を許容する孔(符号を省略する)を備えている。
電線挿入用孔部303bには、電線押さえ金具305が設けられている。この実施の形態においては、電線押さえ金具305によって電線押さえ部材を実現することができる。電線押さえ金具305は、金属材料など、導電性を有する材料を用いて形成され、平板形状をなしている。
電線押さえ金具305は、電線挿入用孔部303bに挿入される電線の外周面に沿って、湾曲していることが好ましい。電線押さえ金具305は、電線挿入用孔部303b内において、端子ボックス301に対する端子ネジ201の螺合方向(図3における紙面上下方向)に沿って移動可能とされている。
電線押さえ金具305は、電線挿入用孔部303b内において、当該電線挿入用孔部303b内に挿入される電線に一面側を対向させ、ネジ孔302に螺合された端子ネジ201の先端に他面側を対向させた状態で設けられている。電線挿入用孔部303b内に電線が挿入された状態において、ネジ孔302に螺合された端子ネジ201が締め込まれると、電線押さえ金具305は、端子ネジ201の先端によって、電線挿入用孔部303b内に挿入された電線の方向へ付勢され、当該電線に押し当てられる。黄銅製のリング状部材304および電線押さえ金具305は、計量部に対して電気的に接続されている。
端子ネジ201は、セラミック材料を用いて形成されている。セラミック(セラミックス:ceramics)は、金属酸化物を基本成分とする、高温での熱処理によって焼き固めた焼結体であり、絶縁性(非導電性)を備えている。また、端子ネジ201は、ネジ穴に螺合して締め込んだ場合に、変形することなく電線押さえ金具305を電線に押し当てることができる硬度を備えている。
また、端子ネジ201は、第1の端子1S、2S、3Sや第2の端子1L、2L、3Lに対する電線の接続に際して、ドライバーなどの工具を用いて回される。このため、端子ネジ201は、端子ネジ201を回すためのドライバーによって変形することがないように、端子ネジ201を回すためのドライバーよりも硬度の高い材料を用いて形成されている。
電力量計100において、端子ネジ201は、セラミック材料を用いて形成されているものに限らない。端子ネジ201は、絶縁性(非導電性)および所定の硬度を備えた材料を用いて形成されていればよい。端子ネジ201は、たとえば、セラミック材料に代えて、所定の硬度を有するプラスチック材料を用いて形成されていてもよい。セラミック材料を用いることにより、プラスチック材料を用いるよりも、硬度が高く、耐熱性に優れた端子ネジ201を提供することができる。
図3において、符号310は、たとえば、電圧測定や屋内電気配線の絶縁抵抗値の測定などの各種の測定作業に際して、測定器が備える測定用端子(図示を省略する)が挿入される測定用孔部を示している。測定用端子が測定用孔部310に挿入されることにより、測定用端子と電線押さえ金具305とが電気的に接続される。これにより、電力量計100における計量部と測定用端子とを電気的に接続することができる。
(従来の電力量計)
つぎに、従来の電力量計について説明する。図4は、従来の電力量計の一例を示す説明図である。図4においては、従来の電力量計における接続端子台の断面を示している。図4において、この発明にかかる実施の形態の電力量計100と同一部分は同一符号で示し、説明を省略する。
図4において、従来の電力量計400は、この発明にかかる実施の形態の電力量計100と比較して、セラミック製の端子ネジ201に代えて、黄銅製の端子ネジ401を備えていた。端子ネジ401は、黄銅製であるため導電性を有している。また、従来の電力量計400は、この発明にかかる実施の形態の電力量計100と比較して、電線押さえ金具305を備えておらず、端子ネジ401の先端が、電線挿入用孔部303b内に挿入された電線402の外周面に直接当接する構成とされていた。
すなわち、従来の電力量計400においては、導電性を有する端子ネジ401が外部に露出しており、この端子ネジ401に対して、金属製のドライバなどを接触させることによって作業をおこなっていた。このため、隣り合う端子ネジ401どうしがドライバを介して短絡してしまうことがあった。また、従来の電力量計400においては、導電性を有する異物が端子ネジ401とネジ孔302との間に嵌り込み、この異物によって短絡が発生することがあった。
また、従来の電力量計400においては、電線挿入用孔部303b内に挿入された電線402が、黄銅製の端子ネジ401の先端によって黄銅製リング状部材304に当接するように付勢される構成とされていた。このため、ネジ孔302に螺合された端子ネジ401を締め込んだ場合、電線402に対しては局所的に集中して力が作用していた。これにより、長期間使用したり、電線402の取り外しや接続を繰り返した場合に、電線402が劣化しやすいという問題があった。このような問題に対して、この発明にかかる実施の形態の電力量計100は、以下のような効果を備えている。
(電線の接続方法)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の電力量計100に対する電線402の接続方法について説明する。図5は、この発明にかかる実施の形態の電力量計100に対する電線402の接続方法を示す説明図である。
図5において、この発明にかかる実施の形態の電力量計100に対して、電線402を接続する際には、接続対象とする電線402の先端を、該当する電線挿入部303における電線挿入用孔部303b内に挿入する。接続対象とする電線402の先端は、電線押さえ金具305の一面側に対向する位置(端子ネジ201の先端とは反対側)に挿入する。
接続対象とする電線402の先端は、絶縁性の被覆を取り除き、導電性の芯線を露出させておく。導電性の芯線は、電線挿入用孔部303bに対する電線402の挿入方向において、電線押さえ金具305の長さと同程度の長さ、あるいは、電線押さえ金具305の長さよりも若干短い長さで露出させることが好ましい。
つぎに、ドライバなどの工具を用いて、ネジ孔302に螺合された端子ネジ201を、締め込む方向に回転させる。これにより、端子ボックス301の内側に入り込む端子ネジ201の先端によって押されて、電線押さえ金具305が電線402に当接する方向へ移動する。端子ネジ201は、電線402を或る程度の力で引っ張った場合にも、電線挿入部303における電線挿入用孔部303b内に挿入された電線402が当該電線挿入用孔部303bから抜けない程度に、電線押さえ金具305によって押さえつけられる状態になるまで締め込むことが好ましい。
電線押さえ金具305は導電性を有する材料を用いて形成されているため、電線挿入部303における電線挿入用孔部303b内に挿入された電線402に電線押さえ金具305が押し当てられることにより、電線402と電線押さえ金具305とが電気的に接続される。電線押さえ金具305は、電線402に対して面で接触するため、電線402と電線押さえ金具305とを確実に接触させ、電線402と計量部とを確実に電気的に接続することができる。
また、電線押さえ金具305は、ネジ孔302に螺合された端子ネジ201が締め込まれることによって電線402に接触した状態で、さらに、ネジ孔302に螺合された端子ネジ201が締め込まれると、接触している電線402を黄銅製のリング状部材304に押し当てる。電線402は、電線押さえ金具305によって面で付勢されることによって黄銅製のリング状部材304に対して面(あるいは線)接触する。これによって、電線402と黄銅製のリング状部材304とを確実に接触させ、電線402と計量部とを確実に電気的に接続することができる。
以上説明したように、この実施の形態の電力量計100は、電源に接続される第1の端子1S、2S、3Sと、負荷に接続される第2の端子1L、2L、3Lと、第1の端子1S、2S、3Sと第2の端子1L、2L、3Lとの間に設けられ、電源から負荷に流れた電流に基づいて電力量の積算値を計量する計量部と、第1の端子1S、2S、3Sおよび第2の端子1L、2L、3Lに対応づけてそれぞれ設けられ、第1の端子1S、2S、3Sおよび第2の端子1L、2L、3Lに接続される電線402を、当該電線402が第1の端子1S、2S、3Sおよび第2の端子1L、2L、3Lに接触した状態で固定するネジを実現する端子ネジ201と、を備え、端子ネジ201が、非導電性材料を用いて形成されていることを特徴としている。
この実施の形態の電力量計100によれば、充電部分に触れることなく電力量計100の交換(設置、取り外しを含む)作業をおこなうことができる。これによって、電力量計100の交換作業に従事する作業者の負担の低減を図るとともに、当該交換作業に際しての安全性の向上を図ることができる。
また、この実施の形態の電力量計100は、端子ネジ201が、セラミック材料を用いて形成されていることを特徴としている。この実施の形態の電力量計100によれば、端子ネジ201の絶縁性を確保するとともに、当該端子ネジ201の強度を確保することができる。これによって、たとえば屋外で使用する際に、従来の金属製の端子ネジと比較して風雨による劣化、端子ネジの劣化による電力量計の劣化を抑制することができる。
また、この実施の形態の電力量計100は、電線402の挿入が可能な複数の凹部を実現する電線挿入用孔部303bが設けられた端子ボックス301を備え、第1の端子1S、2S、3Sおよび第2の端子1L、2L、3Lは、電線挿入用孔部303b内に設けられ、端子ネジ201が、先端が電線挿入用孔部303b内に位置づけられるように電線402の挿入方向に交差する方向から端子ボックス301に螺合されていることを特徴とする。
また、この実施の形態の電力量計100は、端子ネジ201の先端と電線402との間に設けられ、導電性材料を用いて形成された電線押さえ部材を実現する電線押さえ金具305を備え、端子ネジ201が、締め付けられることによって電線押さえ金具305が電線402に当接する方向に当該電線押さえ金具305を付勢することを特徴としている。
この実施の形態の電力量計100によれば、端子ネジ201の先端によって電線402を固定する場合と比較して、電線402を確実に固定することができるとともに、電気的な接続を確実におこなうことができる。
また、この実施の形態の電力量計100は、電線押さえ金具305が、電線402の外周形状に沿って湾曲した湾曲面を備え、当該湾曲面を電線402に対向させた状態で設けられていることを特徴とする。この実施の形態の電力量計100によれば、電線押さえ金具305と電線挿入用孔部303bに挿入された電線402との電気的な接続を確実におこなうことができる。
以上のように、この発明にかかる電力量計は、電力を積算し計量する電力量計に有用であり、特に、交換作業に従事する作業者の負担の低減や当該交換作業に際しての安全性を配慮した電力量計に適している。
100 電力量計
120 接続端子台
201 端子ネジ
301 端子ボックス
303b 電線挿入用孔部
305 電線押さえ金具
1S、2S、3S 第1の端子
1L、2L、3L 第2の端子

Claims (3)

  1. 電源に接続される第1の端子と、
    負荷に接続される第2の端子と、
    前記第1の端子と前記第2の端子との間に設けられ、前記電源から前記負荷に流れた電流に基づいて電力量の積算値を計量する計量部と、
    前記第1の端子および前記第2の端子に対応づけてそれぞれ設けられ、前記第1の端子および前記第2の端子に接続される電線を、当該電線が前記第1の端子および前記第2の端子に接触した状態でそれぞれに固定する、非導電性材料を用いて形成されている複数のネジと、
    前記ネジの先端と前記電線との間に設けられ、導電性材料を用いて形成された電線押さえ部材と、
    前記電線の挿入が可能な複数の凹部が設けられた端子ボックスと、
    前記凹部の内側に、前記ネジの貫通を許容する孔を有する導電性材料を用いて形成されたリング状部材と、
    を備え、
    前記リング状部材および前記電線押さえ部材は、前記計量部に対して電気的に接続され、
    前記ネジは、先端が凹部内に位置づけられるように前記電線の挿入方向に交差する方向から前記端子ボックスに螺合され、当該ネジの先端が複数箇所において前記電線押さえ部材に当接し、締め付けられることによって前記電線押さえ部材が前記電線に当接する方向に当該電線押さえ部材を付勢することによって当該電線を固定することを特徴とする電力量計。
  2. 前記電線押さえ部材は、前記電線の外周形状に沿って湾曲した湾曲面を備え、当該湾曲面を前記電線に対向させた状態で設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電力量計。
  3. 前記ネジは、セラミック材料を用いて形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電力量計。
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