JP5294224B2 - 太陽電池モジュール用の端子ボックス、リード線の挿通検査方法、挿通検査装置並びに太陽電池モジュールの製造方法及び製造システム - Google Patents

太陽電池モジュール用の端子ボックス、リード線の挿通検査方法、挿通検査装置並びに太陽電池モジュールの製造方法及び製造システム Download PDF

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Description

本発明は、太陽電池モジュール用の端子ボックス、リード線の挿通検査方法、挿通検査装置並びに太陽電池モジュールの製造方法及び製造システムに関する。
太陽電池モジュールは、ガラス基板上に張り付けられた単結晶シリコン・多結晶シリコンからなる複数の結晶太陽電池セルや、ガラス基板上に形成された薄膜光電変換層からなる薄膜太陽電池セルを、樹脂材や保護フィルムなどで封止して形成される。
一般的な太陽電池モジュールでは、発電した電力を外部に取り出す際には、太陽電池セルに接続された出力リード線を、樹脂材や保護フィルムを通して裏面側に引き出し、出力ケーブルを備える端子ボックスに電気的に接続される。該端子ボックスは太陽電池モジュールの裏面に固定される。
従来の端子ボックスとして、太陽電池モジュールにおける電極に接続されるリード線を挿通する挿通孔を有し、挿通孔にリード線を斜め方向に挿通して端子板に電気的に接続するものがある(例えば、特許文献1)。
特開2005−353734号公報
かかる従来の太陽電池モジュール用の端子ボックスにおいては、端子板の挿通孔にリード線を挿通させた状態で、リード線の挿通の良・不良を確実に、かつ、簡単に判定する方法は提案されていなかった。
そこで、本発明は、電極に接続されるリード線を挿通する挿通孔を有し、前記挿通孔に前記リード線を斜め方向に挿通した状態で前記リード線を電気的に接続する端子板を備えた端子ボックスであって、前記リード線の前記挿通孔への挿通の良否を確実に判定できる太陽電池モジュール用の端子ボックス、リード線の挿通検査方法、挿通検査装置並びにそれらの挿通検査方法及び挿通検査装置を含む太陽電池モジュールの製造方法及び製造システムを提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために、次の第1態様及び第2態様の太陽電池モジュール用の端子ボックス、リード線の挿通検査方法、挿通検査装置並びに太陽電池モジュールの製造方法及び製造システムを提供する。
(1−1)第1態様の太陽電池モジュール用の端子ボックス
太陽電池モジュールから引き出されたリード線を挿通する挿通孔を有する端子板を備えた端子ボックスであって、前記端子板は、前記挿通孔に挿通された前記リード線の先端部を観察するための観察用開口部を有し、前記観察用開口部は、前記リード線の前記挿通孔への挿通方向の延長上に前記挿通孔とは離間して設けられ、前記リード線の前記挿通方向に交差する方向での前記挿通孔の長さは、前記リード線の幅よりも大きく、かつ、前記挿通方向に交差する方向での前記観察用開口部の長さは、前記リード線の幅以下であることを特徴とする太陽電池モジュール用の端子ボックス。
(1−2)第2態様の太陽電池モジュール用の端子ボックス
太陽電池モジュールから引き出されたリード線を挿通する挿通孔を有する端子板を備えた端子ボックスであって、前記端子板は、前記挿通孔に挿通された前記リード線の先端部を観察するための観察用開口部を有し、前記観察用開口部は、前記リード線の前記挿通孔への挿通方向の延長上に前記挿通孔と連通して設けられ、前記リード線の前記挿通方向に交差する方向での前記挿通孔の長さは、前記リード線の幅よりも大きく、かつ、前記挿通方向に交差する方向での前記観察用開口部の長さは、前記リード線の幅以下であることを特徴とする太陽電池モジュール用の端子ボックス。
(2)リード線の挿通検査方法
前記本発明に係る第1態様又は第2態様の太陽電池モジュール用の端子ボックスにおける前記挿通孔に挿通された前記リード線の挿通検査を行う挿通検査方法であって、前記観察用開口部を通して前記リード線が確認できるときに正常に挿通されていると判定し、前記観察用開口部を通して前記リード線が確認できないときに挿通不良と判定することを特徴とするリード線の挿通検査方法。
(3)リード線の挿通検査装置
前記本発明に係る第1態様又は第2態様の太陽電池モジュール用の端子ボックスにおける前記挿通孔に挿通された前記リード線の前記先端部の前記観察用開口部内における位置を検査する挿通検査を行うリード線の挿通検査装置であって、前記挿通孔に前記リード線を挿通させたときに、前記端子板の前記観察用開口部において前記挿通孔に挿通された前記リード線の前記先端部における予め設定した挿通位置を認識する認識部と、前記認識部にて前記リード線の前記挿通位置を認識した結果、前記挿通位置が前記観察用開口部の予め設定した基準位置に位置している場合に正常であると判定する一方、前記挿通位置が前記基準位置に位置していない場合に挿通不良であると判定する判定部とを備えていることを特徴とするリード線の挿通検査装置。
(4)太陽電池モジュールの製造方法
前記本発明に係る第1態様又は第2態様の太陽電池モジュール用の端子ボックスを太陽電池モジュールに設置する設置工程と、前記端子ボックスにおける前記端子板の前記挿通孔に前記リード線を挿通させる挿通工程と、前記観察用開口部を通して前記リード線が確認できるときに正常に挿通されていると判定する一方、前記観察用開口部を通して前記リード線が確認できないときに挿通不良と判定する判定工程とを含むことを特徴とする太陽電池モジュールの製造方法。
(5)太陽電池モジュールの製造システム
前記本発明に係る第1態様又は第2態様の太陽電池モジュール用の端子ボックスを太陽電池モジュールに設置する設置装置と、前記端子ボックスにおける前記端子板の前記挿通孔に前記リード線を挿通させる挿通装置と、前記挿通孔に挿通された前記リード線の前記先端部の前記観察用開口部内における位置を検査する挿通検査を行う挿通検査装置とを備え、前記挿通検査装置は、前記挿通孔に前記リード線を挿通させたときに、前記端子板の前記観察用開口部において前記挿通孔に挿通された前記リード線の前記先端部における予め設定した挿通位置を認識する認識部と、前記認識部にて前記リード線の前記挿通位置を認識した結果、前記挿通位置が前記観察用開口部の予め設定した基準位置に位置している場合に正常であると判定する一方、前記挿通位置が前記基準位置に位置していない場合に挿通不良であると判定する判定部とを備えていることを特徴とする太陽電池モジュールの製造システム。
本発明に係る第1態様及び第2態様の太陽電池モジュール用の端子ボックスによれば、前記挿通孔に挿通された前記リード線の前記先端部を前記観察用開口部において作業者に目視で確認させたり、或いは、前記挿通検査装置及び前記挿通装置で認識させたりすることができる。これにより、前記リード線の前記挿通孔への挿通不良を見つけ出しやすくすることができる。
しかも、前記第1態様の太陽電池モジュール用の端子ボックスでは、前記観察用開口部は、前記リード線の前記挿通方向の延長上に前記挿通孔とは離間して設けられていることで、前記リード線の前記挿通孔への挿通程度(度合い)が正常か或いは挿通不良かを作業者に確認させやすくしたり、或いは、前記挿通検査装置及び前記挿通装置で認識させやすくしたりすることが可能となる。
また、前記第2態様の太陽電池モジュール用の端子ボックスでは、前記観察用開口部は、前記リード線の前記挿通方向の延長上に前記挿通孔と連通して設けられ、前記リード線の前記挿通方向に交差する方向での前記観察用開口部の幅は、前記リード線の幅以下であることで、前記リード線の前記先端部が前記観察用開口部のどの位置にあるかを作業者に目視で確認させやすくしたり、或いは、前記挿通検査装置及び前記挿通装置で認識させやすくしたりすることができる。
さらに、本発明に係るリード線の挿通検査方法、挿通検査装置並びに太陽電池モジュールの製造方法及び製造システムによれば、前記リード線の前記挿通孔への挿通程度(度合い)が正常か或いは挿通不良かを作業者に確実に確認させたり、或いは、前記挿通検査装置及び前記挿通装置で確実に認識させたりすることが可能となる。
なお、前記第1態様の太陽電池モジュール用の端子ボックスでは、前記基準位置は、前記観察用開口部の前記リード線が前記挿通孔に挿通される挿通方向における上流側端と下流側端との間の領域とされていることが好ましい。
また、前記第2態様の太陽電池モジュール用の端子ボックスでは、前記基準位置は、前記観察用開口部の前記リード線が前記挿通孔に挿通される挿通方向における上流側端から下流側の予め設定した第1基準位置と下流側端から上流側の予め設定した第2基準位置との間の領域とされていることが好ましい。
本発明において、前記端子ボックスは、前記挿通孔に挿通される前記リード線を前記観察用開口部側に誘導するガイド部を備えている態様を例示できる。
この特定事項では、前記リード線の前記先端部を前記観察用開口部の方へ確実に導くことができ、これにより、前記挿通検査の検査精度を向上させることが可能となる。
本発明において、前記リード線の少なくとも前記先端部と前記端子板の少なくとも前記観察用開口部の周縁部分とは、該先端部及び該周縁部分における物性(例えば、可視光や赤外光といった光の反射率等の光学的特性や表面の凹凸形状等の構造的特性)が互いに異なっている態様、より具体的には、前記リード線の少なくとも前記先端部と前記端子板の少なくとも前記観察用開口部の周縁部分とは、明度或いは色調が互いに異なっている態様を例示できる。
この特定事項では、前記リード線の前記先端部と前記端子板とを区別しやすくすることが可能となる。
本発明に係る挿通検査方法において、前記観察用開口部の前記リード線の挿通方向における上流側端と下流側端との間で予め基準位置が設定されており、前記挿通孔に前記リード線を挿通させたときに、前記リード線の前記先端部が前記基準位置に位置している場合に正常であると判断する一方、前記先端部が前記基準位置に位置していない場合に挿通不良であると判断する態様を例示できる。
この特定事項では、前記観察用開口部の前記リード線の挿通方向における上流側端と下流側端との間で前記基準位置が設定されていることにより、前記挿通不良か否かを確実に判断することが可能となる。
本発明において、前記挿通検査装置は、前記リード線の少なくとも前記先端部、及び、前記端子板の少なくとも前記観察用開口部の周縁部分における物性(例えば、可視光や赤外光といった光の反射率等の光学的特性や表面の凹凸形状等の構造的特性)に対応する物理量(例えば、該先端部及び該周縁部分のからの反射光にて得られるコントラスト比や色調等の物理量)を検出する検出部を備えている態様を例示できる。
この特定事項では、前記検出部にて検出した検出値が前記リード線の前記先端部と前記周縁部分とで互いに異なることで、前記リード線の前記先端部と前記周縁部分とを自動的に判別することが可能となる。
以上説明したように、本発明に係る太陽電池モジュール用の端子ボックスによると、前記端子板が前記挿通孔に挿通された前記リード線の前記先端部の前記観察用開口部を有していることにより、前記リード線の前記挿通孔への挿通不良を見つけ出しやすくすることができる。
さらに、本発明に係るリード線の挿通検査方法、挿通検査装置並びに太陽電池モジュールの製造方法及び製造システムによると、前記リード線の前記挿通孔への挿通が正常か或いは挿通不良かを作業者に確実に確認させたり、或いは、前記挿通検査装置及び前記挿通装置で確実に認識させたりすることが可能となる。
本発明の一実施形態に係る太陽電池モジュール用の端子ボックス部分を示す概略断面図である。 図1に示す端子ボックスにおける端子板部分を上から視た平面図である。 図1に示す端子ボックスにおける端子板部分を斜め上方から視た斜視図である。 太陽電池モジュールにおけるリード線を端子ボックスにおける端子板に接続して太陽電池モジュールを製造する製造システムの製造工程を示す概略側面図であって、(a)は、太陽電池モジュール本体の裏面に端子ボックスを設置した状態であってリード線を端子板における挿通孔に挿通する前の状態を示す図であり、(b)は、リード線を端子板における挿通孔に挿通している状態を示す図であり、(c)は、挿通孔に挿通されたリード線の先端部に対して端子板の観察用開口部内における位置を検査している状態を示す図である。 本実施の形態に係る挿通検査装置の制御構成を概略的に示すブロック図である。 本実施の形態に係る端子ボックスにおいて端子板の挿通孔へのリード線の挿通状態を示す概略断面図であって、(a)は、リード線が挿通孔に正常に挿通されている状態を示す図であり、(b)及び(c)は、リード線が挿通孔に挿通されるときに発生する挿通不良の各例を示す図である。 本実施の形態に係る端子ボックスにおいて端子板の挿通孔へのリード線の挿通状態を示す概略断面図であって、(a)から(e)は、リード線が挿通孔に挿通されるときに発生する挿通不良の各例を示す図である。 端子板において観察用開口部が挿通孔とは離間して挿通孔に挿通されるリード線の延長上に設けられている一例を示す概略平面図であって、(a)は、その概略平面図であり、(b)は、その概略断面図である。 ガイド部がボックスケースに設けられている一例を示す概略断面図である。 端子板において観察用開口部が挿通孔に連通して挿通方向に沿って延びている一例を示す概略平面図である。 製造途中段階での太陽電池モジュールの一構成例の説明図であって、(a)は、その分解斜視図であり、(b)は、その斜視図である。 太陽電池モジュールを示す分解斜視図である。 端子板に観察用開口部が設けられていない端子ボックスの一例において端子板の挿通孔にリード線を挿通するときに発生することがある課題を説明するための概略断面図であって、(a)は、リード線が挿通孔に正常に挿通されている状態を示す図であり、(b)は、リード線が挿通孔に挿通されるときに発生する挿通不良の一例を示す図であり、(c)は、リード線が挿通孔に挿通されるときに発生する挿通不良の他の例を示す図である。 本実施の形態に係る端子ボックスを結晶太陽電池モジュールに適用した一例を示す図であって、(a)は、その概略断面図であり、(b)は、その分解斜視図である。
以下、本発明に係る実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下に示す実施の形態は、本発明を具体化した例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
[太陽電池モジュールの説明]
まず、本発明の一実施形態に係る端子ボックス1が適用される太陽電池モジュール116の一構成例について、図11及び図12を参照しながら説明する。なお、図11及び図12並びに後述する各図において、実質的に同じ構成の部材には同一の符号を付している。
図11は、製造途中段階での太陽電池モジュール116の一構成例の説明図である。図11(a)は、その分解斜視図を示しており、図11(b)は、その斜視図を示している。また、図12は、太陽電池モジュール116を示す分解斜視図である。
太陽電池モジュール116は、薄膜太陽電池モジュールとされており、透光性絶縁基板111と、一対の太陽電池セル115,115と、一対のP型電極端子部117,117と、一対のN型電極端子部118,118と、絶縁膜119と、一対の正極集電部120,120と、一対の負極集電部121,121と、一対の正極リード線122,122と、一対の負極リード線123,123とを備えている。
一対の太陽電池セル115,115は、隣接する個々のセル115a,…同士において一方の透明電極膜(図示省略)と他方の裏面電極膜(図示省略)とが互いに接続されることで、個々のセル115a,…が直列に接続された構成とされている。
一対の太陽電池セル115,115は、透光性絶縁基板111上に、何れも図示を省略した透明導電膜からなる透明電極膜、光電変換層、裏面電極膜がこの順に積層されて形成されている。透光性絶縁基板としては、例えば、ガラスやポリイミドなどの耐熱性樹脂を挙げることができる。透明電極膜としては、例えば、SnO2,ZnO,ITOなどを挙げることができる。光電変換層としては、代表的には、アモルファスシリコンを例示できる。
具体的には、一対の太陽電池セル115,115は、細長い短冊状で、透光性絶縁基板111のほぼ全幅にわたる長さを有している。
太陽電池モジュール116における一方の太陽電池セル115の透明電極膜の一端部上に、一方の太陽電池セル115とほぼ同一長さの線状のP型電極端子部117が形成され、一方の太陽電池セル115の裏面電極膜の他端部上に、一方の太陽電池セル115とほぼ同一長さの線状のN型電極端子部118が形成されている。また、太陽電池モジュール116における他方の太陽電池セル115の透明電極膜の一端部上に、他方の太陽電池セル115とほぼ同一長さの線状のP型電極端子部117が形成され、他方の太陽電池セル115の裏面電極膜の他端部上に、他方の太陽電池セル115とほぼ同一長さの線状のN型電極端子部118が形成されている。
これら一対のP型電極端子部117,117及び一対のN型電極端子部118,118が電極取り出し部になる。このように同一長とすることにより、一対の太陽電池セル115,115における個々のセル115a,…を直列に流れてきた電流が局部的に集中することがなく、その電流を均一に取り出すことができるのでシリーズ抵抗ロスの発生を抑制することができる。
そして、一方のP型電極端子部117の中央部と、一方のN型電極端子部118の中央部との間をわたすようにして、かつ、他方のP型電極端子部117の中央部と、他方のN型電極端子部118の中央部との間を開口119a,119aを介してわたすようにして、太陽電池モジュール116の上部に絶縁膜119が敷設されている。絶縁膜119は、一対の正極リード線122,122及び一対の負極リード線123,123が一対のP型電極端子部117,117及び一対のN型電極端子部118,118に重ならないように敷設されている。絶縁膜119としては、熱可塑性の高分子フィルムが好ましく、なかでもEVA(エチレンビニルアセテート樹脂)製のものが最適である。
一方、一対のP型電極端子部117,117の全面には、一対のP型電極端子部117,117と同形・同大の銅箔からなるバスバーと呼ばれる一対の正極集電部120,120が、それぞれ、電気的かつ機械的に接合されている。同様に、一対のN型電極端子部118,118の前面には、一対のN型電極端子部118,118と同形・同大の一対の負極集電部121,121が、それぞれ、電気的かつ機械的に接合されている。これらの接合手段としては、半田付け又は導電性ペーストなどを用いることができる。
絶縁膜119上には、フラットケーブルからなる一対の正極リード線122,122と一対の負極リード線123,123とが、互いの先端部を幅方向にずらせた平行状態で配置されている。
一対の正極リード線122,122の一端部は、一対の正極集電部120,120の中央位置にそれぞれ接続されている。また、一対の正極リード線122,122の他端部は、太陽電池モジュール116本体のほぼ中央部にそれぞれ位置し、かつ、太陽電池モジュール116本体の面に対してそれぞれ垂直に折り曲げられて立ち上げられた出力リード線126,126となっている。同様に、一対の負極リード線123,123の一端部は、一対の負極集電部121の中央位置にそれぞれ接続されている。また、一対の極リード線123,123の他端部は、太陽電池モジュール116本体のほぼ中央部に位置し、かつ、太陽電池モジュール116本体の面に対してそれぞれ垂直に折り曲げられて立ち上げられた出力リード線126,126となっている。
一対の正極リード線122,122及び一対の負極リード線123,123は、正極集電部120及び負極集電部121と同一材料(すなわち、銅箔)で作られており、各リード線と集電部の接合手段としては半田付け又はスポット溶接などを用いることができる。一対の正極リード線122及び一対の負極リード線123は、それぞれ、一対の太陽電池セル115,115上にまたがっているが、一対の太陽電池セル115,115との間に絶縁膜119が介在されているので、一対の太陽電池セル115,115との短絡を効果的に防止できる。絶縁膜119の幅は、一対の正極リード線122,122及び一対の負極リード線123,123の幅よりも充分に広いことが望ましく、ここでは、一方の正極集電部120から他方の負極集電部121まで1枚の帯状シートの形で配置されている。
かかる構成を備えた太陽電池モジュール116本体の全面において、図12に示すように、封止絶縁フィルム124と耐候性・高絶縁性のための裏面保護材としてのバックフィルム125とがラミネート封止される。このとき、封止絶縁フィルム124及びバックフィルム125に設けられた4つの貫通孔124a,124a,124a,124a及び4つの貫通孔125a,125a,125a,125aに、一対の正極リード線122,122及び一対の負極リード線123,123の各出力リード線126,126,126,126がそれぞれ挿通される。
封止絶縁フィルム124としては、絶縁膜119と同一材質の熱可塑性の高分子フィルムを用いることが好ましく、なかでもEVA(エチレンビニルアセテート樹脂)製のものが最適である。このように、封止絶縁フィルム124を絶縁膜119と同一材質の熱可塑性の高分子フィルムとすることで、ラミネート封止の際の熱融着時に、両者間の分子結合を効果的に進行させることができ、冷却後の一体化を完全に行わせることができる。これにより、太陽電池モジュール116の防水性を向上させることが可能となる。
また、バックフィルム125としては、PET/Al/PET(PET:ポリエチレンテレフタレート)の3層構造のものを用いることが好ましい。絶縁膜119の厚みとしては、100μm程度を例示でき、封止絶縁フィルム124の厚みとしては、600μm程度を例示でき、バックフィルム125の厚みとしては、100μm程度を例示できる。
かくして、バックフィルム125の貫通孔125a,…,125aから上方に向けて突出している一対の正極リード線122,122及び一対の負極リード線123,123の各出力リード線126,…,126に、本発明の実施形態に係る端子ボックス1が取り付けられて電気的に接続されることで、太陽電池モジュール116が作製される。
なお、太陽電池モジュール116の電極配置構造はあくまで一例であり、このような配置構造に限定されるものではない。例えば、一対の正極リード線122,122及び一対の負極リード線123,123の配置位置は、太陽電池モジュール116本体の中央部ではなく、一方の端部側に寄っていてもよいし、また、中央部まで引き出す必要もない。
[端子ボックスの説明]
図1は、本発明の一実施形態に係る太陽電池モジュール116用の端子ボックス1部分を示す概略断面図である。図2は、図1に示す端子ボックス1における端子板20,20,20,20部分を上から視た平面図である。また、図3は、図1に示す端子ボックス1における端子板20,…,20部分を斜め上方から視た斜視図である。
本実施に係る形態の端子ボックス1は、太陽電池モジュール116本体の裏面からバックフィルム125を貫通して引き出された出力リード線(以下、単にリード線という)126,…,126が端子板20,…,20に電気的に接続されている。端子ボックス1は、太陽電池モジュール116本体のバックフィルム125上に載置固定されるボックスケース11と、ボックスケース11上に形成された端子板20,…,20と、上蓋15とを備えている。
ボックスケース11は、太陽電池モジュール116本体のバックフィルム125上に載置固定されるケース本体12と、ケース本体12の上部に端子板20,…,20を載置固定するための端子板固定部13とを備えている。本実施の形態では、ケース本体12は箱形状とされており、端子板固定部13は直方体形状に形成されている。なお、図中の符号17は、バイパスダイオードを示している。
また、端子ボックス1における端子板20,…,20には、太陽電池モジュール116におけるリード線126,…,126を挿通する挿通孔14,14,14,14が設けられている。
ケース本体12の底板12aには、リード線126,…,126を裏面から受け入れる開口12b(図1参照)が設けられている。そして、端子板20,…,20は、太陽電池モジュール116におけるリード線126,…,126を挿通孔14,…,14に外側(図1では上側)から内側(図1では下側)に向けて斜め方向に挿通した状態で電気的に接続する構成とされている。
詳しくは、リード線126,…,126は、ケース本体12の底板12aにおける開口12bを経て端子板20,…,20側の斜め上方に沿った基端部126a,126a,126a,126a(図1参照)と、基端部126a,126a,126a,126aからさらに端子板20,…,20側の斜め下方に屈曲して端子板20,…,20における挿通孔14,…,14に挿通される先端部126b,126b,126b,126b(図1参照)とを有している。なお、本実施の形態において、リード線126,…,126は、屈曲頂点Qを境として、基端側が基端部126a,126a,126a,126aとされ、先端側が先端部126b,126b,126b,126bとされている。
そして、本実施の形態では、端子板20,…,20において、挿通孔14,…,14に挿通されたリード線126,…,126の先端部126b,…,126bを作業者及び/又は挿通検査装置220に観察させるための観察用開口部21,21,21,21が設けられている。
ところで、端子板に観察用開口部が設けられていない端子ボックスの構成においては、次のような課題がある。
図13は、端子板A1に観察用開口部が設けられていない端子ボックスAの一例において端子板A1の挿通孔A2にリード線A3を挿通するときに発生することがある課題を説明するための概略断面図である。図13(a)は、リード線A3が挿通孔A2に正常に挿通されている状態を示しており、図13(b)は、リード線A3が挿通孔A2に挿通されるときに発生する挿通不良の一例を示しており、図13(c)は、リード線A3が挿通孔A2に挿通されるときに発生する挿通不良の他の例を示している。
端子ボックスAは、端子板A1に設けられた挿通孔A2にリード線A3を斜め方向に挿通した状態でリード線A3を端子板A1に良好に接続するためには、図13(a)に示すように、挿通孔A2に挿通されたリード線A3の先端部A3aにおけるエッジA3bが挿通孔A2から斜め方向に端子板A1の裏側(下側)から離間した位置γまで挿通されている必要がある。例えば、図13(b)に示すように、リード線A3の先端部A3aにおけるエッジA3bが挿通孔A2に引っ掛かったり、図13(c)に示すように、リード線A3の先端部A3aの挿通孔A2への挿通が浅かったりして、挿通が不完全となってしまうと、リード線A3と端子板A1との接続不良により、リード線A3と端子板A1の接続部で電気抵抗の増加や発熱が生じたり、或いは、半田付けが不完全となって接続強度が不足したりするといった不都合が発生することがある。
同様に、図1に示す端子ボックス1は、端子板20,…,20における挿通孔14,…,14にリード線126,…,126を斜め方向に挿通した状態で端子板20,…,20に接続するにあたって、挿通孔14,…,14に挿通されたリード線126…,126の先端部126b,…,126bが挿通孔14,…,14から斜め方向に端子板20,…,20の裏側(図1では下側)から離間した位置γまで挿通されていないと、リード線126,…,126と端子板20,…,20との接続不良により、リード線126,…,126と端子板20,…,20の接続部で電気抵抗の増加や発熱が生じたり、或いは、半田付けが不完全となって接続強度が不足したりするといった不都合が発生することがある。このため、人による目視検査や、後述する挿通検査装置220を用いた画像認識にて自動挿通検査を実施するが、このとき、リード線126,…,126の挿通孔14,…,14への挿通不良の判定が困難な場合がある。
この点、本実施の形態では、端子板20,…,20に観察用開口部21,21,21,21が設けられていることで、挿通孔14,…,14に挿通されたリード線126,…,126の先端部126b,…,126bにおける挿通位置を観察用開口部21,…,21において作業者に目視で確認させたり、或いは、後述する挿通検査装置220で認識させたりすることができる。これにより、リード線126,…,126の挿通孔14,…,14への挿通不良を見つけ出しやすくすることができ、ひいては、挿通不良を低減させることができ、それだけリード線126,…,126と端子板20,…,20との接続不良を抑制することが可能となる。
なお、端子板20,…,20は、ガイド部130を備えている。ガイド部130については後述する。
図4は、太陽電池モジュール116におけるリード線126,…,126を端子ボックス1における端子板20,…,20に接続して太陽電池モジュール116を製造する製造システムの製造工程を示す概略側面図である。図4(a)は、太陽電池モジュール116本体の裏面に端子ボックス1を設置した状態であってリード線126,…,126を端子板20,…,20における挿通孔14,…,14に挿通する前の状態を示している。図4(b)は、リード線126,…,126を端子板20,…,20における挿通孔14,…,14に挿通している状態を示している。図4(c)は、挿通孔14,…,14に挿通されたリード線126,…,126の先端部126b,…,126bに対して端子板20,…,20の観察用開口部21,…,21内における位置を検査している状態を示している。なお、図4及び後述する図6及び図7において、バイパスダイオード17等は、図示を省略している。ここでは、リード線126,…,126、挿通孔14,…,14及び観察用開口部21,…,21は、4個の構成とされているが、2個の構成や3個の構成であってもよいし、勿論、5個以上の構成であってもよい。また、これら4個の構成は何れも同様の構成とされているので、図4及び後述する図6から図9において、4個の構成のうちの1つの構成図で示している。
[太陽電池モジュールの製造方法の説明]
図4に示す太陽電池モジュール116の製造システムは、設置工程(A)と、挿通工程(B)と、挿通検査工程(C)と、半田付け工程(D)と、仕上げ工程(E)とを含む製造方法を実施する。
設置工程(A)では、図4(a)に示すように、設置装置300によって太陽電池モジュール116本体の裏面に端子ボックス1を設置する。このとき、太陽電池モジュール116におけるリード線126,…,126は、端子板20,…,20側へ傾いた斜め方向に沿って直線状に形成されている。なお、設置装置300としては従来公知のものを使用することができる。よって、ここでは設置装置300についての詳しい説明は省略する。また、設置装置300に代えて作業者が太陽電池モジュール116本体の裏面に端子ボックス1を設置してもよい。
挿通工程(B)では、図4(b)に示すように、リード線126,…,126を端子板20,…,20側へ湾曲させて端子板20,…,20における挿通孔14,…,14に、リード線126,…,126の先端部126b,…,126bを挿通する。リード線126,…,126の先端部126b,…,126bの挿通孔14,…,14への挿通については、本実施の形態では、挿通孔14,…,14にリード線126,…,126を挿通するリード線の挿通装置200(図4(a)参照)を用いる。挿通装置200は、端子ボックス1における端子板20,…,20の挿通孔14,…,14にリード線126,…,126を湾曲させて挿入する挿入加工装置(挿入装置の一例)210を備えている。挿入加工装置210としては、それには限定されないが、ロボットアームによってリード線126,…,126を端子板20,…,20側へ湾曲させて挿通孔14,…,14に挿入するものや、治具によってリード線126,…,126を端子板20,…,20側へ湾曲させて挿通孔14,…,14に挿入するものを例示できる。挿入加工装置210として従来公知のものを使用することができる。よって、ここでは挿入加工装置210についての詳しい説明は省略する。
挿通検査工程(C)では、挿通孔14,…,14に挿通されたリード線126,…,126の先端部126b,…,126bの観察用開口部21,…,21内における位置を検査する。具体的には、図4(c)に示すように、挿通孔14,…,14にリード線126,…,126を挿通させたときに、リード線126,…,126の先端部126b,…,126bにおける予め設定した挿通位置α(後述する図8(a)及び図10参照)が観察用開口部21,…,21の予め設定した基準位置β(後述する図8(a)及び図10参照)に位置している場合に正常であると判断する。この場合、次の半田付け工程(D)に移行する。すなわち、挿通検査工程(C)は、半田付け工程(D)の前に実施される。半田付け工程(D)の前であれば、リード線126,…,126と端子板20,…,20とは互いにフリー(移動自在)であるので、挿通の手直しが簡単である。なお、半田付け工程(D)では、リード線126,…,126の先端部126b,…,126bを端子板20,…,20の挿通孔14,…,14との接触部で半田付けする(図示せず)。半田付けの実施後、後述する挿通検査装置220による画像認識を用いて半田付けの状態を確認する。また、仕上げ工程(E)では、ボックスケース11と端子板20,…,20との間に充填剤(図示せず)を投入して充填し、さらに、端子ボックス1の上蓋15(図1参照)を装着する。
一方、挿通検査工程(C)において、挿通位置αが基準位置βに位置していない場合には挿通不良であると判断する。この場合、リード線126,…,126の先端部126b,…,126bを挿通孔14,…,14へ挿通し直す。リード線126,…,126の先端部126b,…,126bを挿通孔14,…,14へ挿通し直す場合、製造ラインを止めてアラーム等の警報により挿通不良が発生したことを作業者に知らせる。そして、挿通不良品を製造ラインから自動で外に搬出させて作業者が挿通し直すか、或いは、その場で作業者が挿通し直す。挿通不良品を製造ラインから自動で外に搬出させる場合、製造ラインをそのまま稼働させ続けることが可能になると共に、余裕を以って不良となったリード線126,…,126の挿通作業を実施することができる。
挿通検査工程(C)での挿通検査は、人目によ目視検査であってもよいが、この例では、挿通検査装置220を用いる。
挿通検査装置220は、挿通装置200に備えられており、リード線126,…,126の先端部126b,…,126bの表面、及び、端子板20,…,20の表面における物性に対応する物理量(ここではコントラスト比や色調の違い)を検出する検出部225と、挿通検査装置220全体の制御を司る制御部222(図4では図示せず、後述する図5参照)とを備えている。検出部225は、ここでは、先端部126b,…,126b及び端子板20,…,20の表面を検知(具体的には撮影)するカメラ等の撮像部221と、後述する認識部223とで構成されている。
撮像部221は、端子ボックス1における挿通孔14,…,14に挿通されたリード線126,…,126の先端部126b,…,126bの観察用開口部21,…,21内における位置を撮影する構成とされている。詳しくは、撮像部221は、端子板20,…,20に対して外側(図4(c)では上側)に垂直に離間して観察用開口部21,…,21内を撮影する位置に配設されている。
図5は、本実施の形態に係る挿通検査装置220の制御構成を概略的に示すブロック図である。
制御部222は、CPU等の処理部222aと、ROM及びRAM等のメモリを含む記憶部222bとを備えている。詳しくは、挿通検査装置220は、制御部222の処理部222aが記憶部222bのROMに予め格納された制御プログラムを記憶部222bのRAM上にロードして実行することにより、各種構成要素を制御するようになっている。
制御部222は、撮像部221を電気的に接続しており、撮像部221からの画像信号を受け付けて認識部223及び判定部224とを有している。
認識部223は、挿通孔14,…,14にリード線126,…,126を挿通させたときに、端子板20,…,20の観察用開口部21,…,21において挿通孔14,…,14に挿通されたリード線126,…,126の先端部126b,…,126bにおける挿通位置α(後述する図8(a)及び図10参照)を認識するようになっている。判定部224は、認識部223にてリード線126,…,126の挿通位置αを認識した結果、挿通位置αが観察用開口部21,…,21の基準位置β(後述する図8(a)及び図10参照)に位置している場合に正常であると判定する一方、挿通位置αが基準位置βに位置していない場合に挿通不良であると判定するようになっている。
詳しくは、制御部222は、撮像部221からの画像信号を画像処理することによって、端子板20,…,20の観察用開口部21,…,21においてリード線126,…,126の先端部126b,…,126bにおける挿通位置αを認識するようになっている。かかる画像処理については、従来公知の画像処理を用いることができ、ここでは、説明を省略する。なお、本実施の形態では、挿通検査装置220は、挿通装置200に備えられているが、独立した挿通検査装置であってもよい。
ところで、端子板20,…,20に観察用開口部21,…,21が設けられていない場合には、リード線126,…,126の挿通孔14,…,14への挿通が浅い場合でも、撮像部221からの画像信号の制御部222による画像処理で挿通検査が正常と認識されてしまうことがある。しかし、本実施の形態によれば、端子板20,…,20に観察用開口部21,…,21が設けられており、リード線126,…,126の先端部126b,…,126bにおける挿通位置αが観察用開口部21,…,21内の基準位置βに位置している場合に正常とし、挿通位置αが基準位置βに位置していない場合に挿通不良とするので、リード線126,…,126の挿通孔14,…,14への挿通程度(度合い)が正常か或いは挿通不良かを作業者に確実に確認させたり、或いは、挿通装置200における挿通検査装置220で確実に認識させたりすることが可能となる。
図6及び図7は、本実施の形態に係る端子ボックス1において端子板20,…,20の挿通孔14,…,14へのリード線126,…,126の挿通状態を示す概略断面図である。図6(a)は、リード線126,…,126が挿通孔14,…,14に正常に挿通されている状態を示している。図6(b)及び図6(c)並びに図7(a)から図7(e)は、リード線126,…,126が挿通孔14,…,14に挿通されるときに発生する挿通不良の各例を示している。
図6(a)に示すように、本実施の形態では、端子ボックス1における端子板20,…,20の挿通孔14,…,14にリード線126,…,126を斜め方向に挿通した状態でリード線126,…,126を端子板20,…,20に接続するにあたって、挿通装置200における挿通検査装置220によって、リード線126,…,126の先端部126b,…,126bの挿通孔14,…,14への挿通が正常であることを確実に検査することができる。一方、図6(b)に示すように、リード線126,…,126の先端部126b,…,126bにおけるエッジ126c,126c,126c,126cが挿通孔14,…,14に引っ掛かったり、図6(c)に示すように、リード線126,…,126の先端部126b,…,126bの挿通孔14,…,14への挿通が浅かったりすると、挿通装置200における挿通検査装置220によってリード線126,…,126の先端部126b,…,126bが挿通孔14,…,14に対して挿通不良であることを確実に検査することができる。なお、図7(a)に示すように、リード線126,…,126が端子板20,…,20に対して浮いていたり、図7(b)に示すように、リード線126,…,126の先端部126b,…,126bが太陽電池モジュール116本体側とは反対側(図7では上側)に折れ曲がって挿通孔14,…,14に入らなかったり、図7(c)に示すように、リード線126,…,126の先端部126b,…,126bが挿通孔14,…,14の上方を通り過ぎて観察用開口部21,…,21を遮ったり、図7(d)に示すように、リード線126,…,126の先端部126b,…,126bが端子板20,…,20の手前で太陽電池モジュール116本体側に折れ曲がったり、或いは、図7(e)に示すように、リード線126,…,126の先端部126b,…,126bが端子板20,…,20の手前で反り返ったりしても、挿通装置200における挿通検査装置220によってリード線126,…,126の先端部126b,…,126bが挿通孔14,…,14に対して挿通不良であることを確実に検査することができる。
本実施の形態において、観察用開口部21,…,21は、挿通孔14,…,14とは離間して挿通孔14,…,14に挿通されるリード線126…,126の延長上に設けられている。
図8は、端子板20,…,20において観察用開口部21,…,21が挿通孔14,…,14とは離間して挿通孔14,…,14に挿通されるリード線126…,126の延長上に設けられている一例を示す図である。図8(a)は、その概略平面図を示しており、図8(b)は、その概略断面図を示している。
図8に示すように、基準位置βは、観察用開口部21,…,21のリード線126,…,126が挿通孔14,…,14に挿通される挿通方向(図中矢印X方向)における上流側端21a,21a,21a,21aと下流側端21b,21b,21b,21bとの間の領域とされている。こうすることで、リード線126,…,126の挿通孔14,…,14への挿通程度(度合い)が正常か或いは挿通不良かを作業者に確認させやすくしたり、或いは、挿通装置200における挿通検査装置220で認識させやすくしたりすることが可能となる。
詳しくは、挿通孔14,…,14は、挿通方向Xに交差する交差方向(図中矢印Y方向)に沿って延びている。具体的には、挿通孔14,…,14は、長方形状とされている。挿通孔14,…,14の長手方向(交差方向Y)に長さd1は、リード線126…,126の幅(交差方向Yの長さ)d2よりも予め設定した寸法だけ大きめとされている。観察用開口部21,…,21は、平面から視て円形状を呈している。観察用開口部21,…,21の直径φは、挿通検査装置220で認識させやすくするという観点から、リード線126…,126の幅d2と等しいか、或いは、幅d2よりも予め設定した寸法だけ小さめとされていることが好ましい。この例では、直径φは、幅d2よりも若干小さめとされている。
本実施の形態において、リード線126,…,126の先端部126b,…,126bにおける挿通位置αとしては、リード線126,…,126の先端部126b,…,126bに予め付したマークの位置であってもよいが、ここでは、リード線126,…,126の先端部126b,…,126bにおけるエッジの位置(具体的には先端部126b,…,126bの挿通方向Xにおけるエッジ126c,…,126cの位置)とされている。こうすることで、リード線126,…,126の先端部126b,…,126bに予めマークを付しておく手間を省くことができる。しかも、リード線126,…,126の先端部126b,…,126bに予めマークを付しておくことなく、前記挿通検査を実施することが可能となる。
例えば、端子板20,…,20の少なくとも観察用開口部21,…,21の周縁部分とリード線126,…,126の少なくとも先端部126b,…,126bとが両方とも同じ材質(具体的にはアルミ等の金属材料)である場合、その明度或いは色調はほぼ同じものとなる。そうすると、挿通検査装置220における認識部223において端子板20,…,20の少なくとも観察用開口部21,…,21の周縁部分とリード線126,…,126の少なくとも先端部126b,…,126bが重なった部分で、基準位置βに対する挿通位置αの区別が困難であり、誤認識しやすくなるという課題がある。
そこで、リード線126,…,126の先端部126b,…,126bと端子板20,…,20とを区別しやすくするという観点から、リード線126,…,126の先端部126b,…,126bと端子板20,…,20とは、先端部126b,…,126b及び端子板20,…,20における物性(例えば、可視光や赤外光といった光の反射率等の光学的特性や表面の凹凸形状等の構造的特性)が互いに異なっている。詳しくは、リード線126,…,126の先端部126b,…,126bと端子板20,…,20とは、明度或いは色調が互いに異なっている。
本実施の形態では、リード線126,…,126の先端部126b,…,126bと端子板20,…,20とは、先端部126b,…,126b及び端子板20,…,20における物性に対応する物理量(ここではコントラスト比や色調の違い)を検出する検出部225の検出値が互いに異なる物理量の物性を有している。こうすることで、リード線126,…,126の先端部126b,…,126bと端子板20,…,20とを自動的に判別することが可能となる。
先端部126b,…,126b及び端子板20,…,20における物性が互いに異なる態様としては、可視光環境下で人間の目で自然に見て先端部126b,…,126bと端子板20,…,20との明度や色調或いはコントラスト等が互いに異なる態様だけでなく、見た目の明度や色調或いはコントラスト等が同じでも、予め定めた処理を加えることにより先端部126b,…,126bと端子板20,…,20とのコントラスト比や色調等の物理量が互いに異なる態様を例示できる。例えば、先端部126b,…,126b及び端子板20,…,20のうち一方が他方よりも特定波長域にピークを有する所定光の反射率が大きい場合において、検出部225は、撮像部221にて特定波長域の光を透過する光学フィルターを通して先端部126b,…,126b及び端子板20,…,20からの特定波長域の反射光を検知し、認識部223にてコントラスト比等の物理量の違いを検出する構成とされていてもよいし、先端部126b,…,126b及び端子板20,…,20のうち一方が他方よりも特定波長域にピークを有する所定光(例えば赤外光)の反射率が大きい場合において、検出部225は、先端部126b,…,126b及び端子板20,…,20に所定光(例えば赤外光)を照射して撮像部221にて先端部126b,…,126b及び端子板20,…,20で反射した反射光(例えば赤外光)を検知し、認識部223にてコントラスト比等の物理量の違いを検出する構成とされていてもよい。
具体的には、端子板20,…,20が真鍮等の金色系の材料であり、リード線126,…,126がアルミ等の銀色系の材料であれば、端子板20,…,20とリード線126,…,126とは、互いに色調が異なり区別しやすくなるので、認識部223によって画像認識しやすくすることができる。なお、端子板20,…,20とリード線126,…,126とが同じ材質であっても、少なくとも一方(例えば端子板20,…,20)の表面を粗面処理したり、金等の異なる材質のメッキを施したりすることによって、表面状態を異ならせる(具体的には、表面からの散乱光を異ならせる)ことによって明度或いは色調を異ならせることができ、前述した材質を互いに異ならせる構成と同様に認識部223によって画像認識させやすくすることができる。
本実施の形態において、端子板20,…,20は、挿通孔14,…,14に挿通されるリード線126,…,126を観察用開口部21,…,21側に誘導するガイド部130,130,130,130(図8(b)参照)を備えている。
このように、端子板20,…,20がガイド部130,…,130を備えていることで、リード線126,…,126の先端部126b,…,126bを観察用開口部21,…,21の方へ確実に導くことができ、これにより、挿通検査装置220による挿通検査の検査精度を向上させることが可能となる。
詳しくは、ガイド部130,…,130は、端子板20,…,20に設けられており、挿通方向Xにおいて挿通孔14,…,14の上流側端14a,14a,14a,14aから観察用開口部21,…,21の内側に垂直に離間した方向(図8(b)では観察用開口部21,…,21の下方)に向けて斜めに傾斜した構成とされている。具体的には、ガイド部130,…,130は、端子板20,…,20と一体的に形成されている。
なお、ガイド部130,…,130は、ここでは、各リード線126,…,126毎に個別に設けられているが、各リード線126,…,126間で共通のもの(具体的には一体形成された単一のもの)とされていてもよい。また、ガイド部130,…,130は、ボックスケース11に設けられていてもよい。
図9は、ガイド部130,…,130がボックスケース11に設けられている一例を示す概略断面図である。
図9に示すように、ガイド部130,…,130がボックスケース11(具体的にはケース本体12)に設けられている場合、挿通方向Xにおいて挿通孔14,…,14の上流側端14a,…,14aの位置(図9では下方の位置)から観察用開口部21,…,21の内側に垂直に離間した方向(図9では観察用開口部21,…,21の下方)に向けて斜めに傾斜した構成とされていてもよい。具体的には、ガイド部130,…,130は、ケース本体12と一体的に形成されていてもよい。
ところで、本実施の形態では、観察用開口部21,…,21は、挿通孔14,…,14とは離間して挿通孔14,…,14に挿通されるリード線126,…,126の延長上に設けられているが、この場合、リード線126,…,126の挿通孔14,…,14への挿通が浅いと(すなわち、リード線126,…,126の先端部126b,…,126bが観察用開口部21,…,21に到達していないと、図6(c)参照)、挿通孔14,…,14と離間した観察用開口部21,…,21には、リード線126,…,126の先端部126b,…,126bが姿を表すことがないため、リード線126,…,126をどの程度挿通させれば、リード線126,…,126の先端部126b,…,126bにおける挿通位置α(図8(a)参照)が基準位置β(図8(a)参照)に到達するかが分かり難い。
かかる観点から、本実施の形態において、端子板20,…,20において観察用開口部21,…,21は、挿通孔14,…,14に連通して挿通方向Xに沿って延びていることが好ましい。
図10は、端子板20,…,20において観察用開口部21,…,21が挿通孔14,…,14に連通して挿通方向Xに沿って延びている一例を示す概略平面図である。
図10に示す端子ボックス1では、端子板20,…,20において観察用開口部21,…,21が挿通孔14,…,14に連通して挿通方向Xに沿って延びていることで、基準位置βを、観察用開口部21,…,21の挿通方向Xにおける上流側端21aから下流側の予め設定した第1基準位置β1と下流側端21bから上流側の予め設定した第2基準位置β2との間の領域とすることができる。こうすることで、リード線126,…,126の先端部126b,…,126bが観察用開口部21,…,21のどの位置にあるかを作業者に目視で確認させやすくしたり、或いは、挿通装置200における挿通検査装置220で認識させやすくしたりすることができる。そして、たとえリード線126,…,126の挿通孔14,…,14への挿通が浅くても(図6(c)参照)、挿通方向Xに沿って延びた観察用開口部21,…,21にリード線126,…,126の先端部126b,…,126bが姿を表しやすくすることができるため、リード線126,…,126をどの程度挿通させれば、リード線126,…,126の先端部126b,…,126bにおける挿通位置α(具体的にはエッジ126c,…,126cの位置)が基準位置β(具体的にはβ1とβ2との間)に到達するかを分かりやすくすることが可能となる。なお、端子板20,…,20の第1基準位置β1及び第2基準位置β2にマークを付していてもよい。
詳しくは、図10に示す端子ボックス1では、挿通孔14,…,14は、交差方向Yに沿って延びた長方形状とされている。挿通孔14,…,14の長手方向(交差方向Y)長さd3は、リード線126…,126の幅(交差方向Yの長さ)d4よりも予め設定した寸法だけ大きめとされている。観察用開口部21,…,21は、挿通方向Xに沿って延びた長方形状とされている。観察用開口部21,…,21の幅d5は、挿通検査装置220で認識させやすくするという観点から、リード線126…,126の幅d4と等しいか、或いは、幅d4よりも予め設定した寸法だけ小さめとされていることが好ましい。この例では、幅d2は、幅d4の半分程度とされている。
具体的には、挿通方向Xに沿って延びた観察用開口部21,…,21と交差方向Yに沿って延びた挿通孔14,…,14とは、L字形状を呈していてもよいが、図10に示す例では、T字形状を呈している。こうすることで、挿通方向Xに沿って延びた観察用開口部21,…,21を交差方向Yに沿って延びた挿通孔14,…,14の交差方向Yの中央部に設けることができる。これにより、リード線126,…,126が挿通孔14,…,14に対して交差方向Yの一方側に片寄っていても、リード線126,…,126の先端部126b,…,126bが挿通方向Xに沿って延びた観察用開口部21,…,21から姿を表しやすくすることができ、リード線126,…,126の先端部126b,…,126bにおける挿通位置α(具体的にはエッジ126c,…,126cの位置)を観察用開口部21,…,21において作業者に目視で確実に確認させたり、或いは、挿通検査装置220及び挿通装置200で確実に認識させたりすることができる。
なお、ここでは、本実施の形態に係る端子ボックス1を薄膜太陽電池モジュールに適用したが、結晶太陽電池モジュールに適用してもよい。
図14は、本実施の形態に係る端子ボックス1を結晶太陽電池モジュール30に適用した一例を示す図である。図14(a)は、その概略断面図を示しており、図14(b)は、その分解斜視図を示している。
図14に示す結晶太陽電池モジュール30は、ガラス又はプラスチック等の透明材料で構成される透明板31に、EVA等の樹脂材料で構成される透明接着層32を介して、単結晶シリコンや多結晶シリコン、アモルファス、化合物半導体等の半導体材料で構成されて配線部材33によって互いに接続された複数の太陽電池セル34,…を積層し、さらにそれら太陽電池セル34,…の裏面側にEVA等の樹脂材料で構成される接着層35を介してPET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂やPVF(ポリフッ化ビニル)樹脂等の樹脂材料の間にアルミニウム等の金属層をサンドイッチしたバックフィルム(裏面防湿層)36を積層し、これらの積層体を所定の圧力(例えば1気圧)、所定の温度(例えば100℃)で接合(熱圧着)したものである。
そして、結晶太陽電池モジュール30は、裏面側の接着層35とバックフィルム(裏面防湿層)36とにそれぞれ開口部37,38が設けられ、開口部37,38部分に端子ボックス1が取り付けられ、配線部材33に接続されたリード線126が開口部37,38から取り出され、開口部37,38から取り出されたリード線126が端子ボックス1内の端子板20と接続され(図14(a)参照)、出力ケーブル39(図14(b)参照)を介して図示しない外部回路と接続される。
1 端子ボックス
11 ボックスケース
12 ケース本体
13 端子板固定部
14 挿通孔
14a (挿通孔の)上流側端
20 端子板
21 観察用開口部
21a (観察用開口部の)上流側端
21b (観察用開口部の)下流側端
116 太陽電池モジュール
126 リード線
126a 基端部
126b 先端部
126c エッジ
130 ガイド部
200 挿通装置
210 挿入加工装置(挿入装置の一例)
220 挿通検査装置
221 撮像部
222 制御部
223 認識部
224 判定部
225 検出部
300 設置装置
X 挿通方向
Y 交差方向
α 挿通位置
β 基準位置
β1 第1基準位置
β2 第2基準位置

Claims (11)

  1. 太陽電池モジュールから引き出されたリード線を挿通する挿通孔を有する端子板を備えた端子ボックスであって、
    前記端子板は、前記挿通孔に挿通された前記リード線の先端部を観察するための観察用開口部を有し、
    前記観察用開口部は、前記リード線の前記挿通孔への挿通方向の延長上に前記挿通孔とは離間して設けられ
    前記リード線の前記挿通方向に交差する方向での前記挿通孔の長さは、前記リード線の幅よりも大きく、かつ、前記挿通方向に交差する方向での前記観察用開口部の長さは、前記リード線の幅以下であることを特徴とする太陽電池モジュール用の端子ボックス。
  2. 太陽電池モジュールから引き出されたリード線を挿通する挿通孔を有する端子板を備えた端子ボックスであって、
    前記端子板は、前記挿通孔に挿通された前記リード線の先端部を観察するための観察用開口部を有し、
    前記観察用開口部は、前記リード線の前記挿通孔への挿通方向の延長上に前記挿通孔と連通して設けられ、
    前記リード線の前記挿通方向に交差する方向での前記挿通孔の長さは、前記リード線の幅よりも大きく、かつ、前記挿通方向に交差する方向での前記観察用開口部の長さは、前記リード線の幅以下であることを特徴とする太陽電池モジュール用の端子ボックス。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の端子ボックスであって、
    前記挿通孔に挿通される前記リード線を前記観察用開口部側に誘導するガイド部を備えていることを特徴とする太陽電池モジュール用の端子ボックス。
  4. 請求項1から請求項3までの何れか1項に記載の端子ボックスであって、
    前記リード線の少なくとも前記先端部と前記端子板の少なくとも前記観察用開口部の周縁部分とは、該先端部及び該周縁部分における物性が互いに異なっていることを特徴とする太陽電池モジュール用の端子ボックス。
  5. 請求項4に記載の端子ボックスであって、
    前記リード線の少なくとも前記先端部と前記端子板の少なくとも前記観察用開口部の周縁部分とは、明度或いは色調が互いに異なっていることを特徴とする太陽電池モジュール用の端子ボックス。
  6. 請求項1から請求項5までの何れか1項に記載の太陽電池モジュール用の端子ボックスにおける前記挿通孔に挿通された前記リード線の挿通検査を行う挿通検査方法であって、
    前記観察用開口部を通して前記リード線が確認できるときに正常に挿通されていると判定し、
    前記観察用開口部を通して前記リード線が確認できないときに挿通不良と判定することを特徴とするリード線の挿通検査方法。
  7. 請求項6に記載の挿通検査方法であって、
    前記観察用開口部の前記リード線の前記挿通方向における上流側端と下流側端との間で予め基準位置が設定されており、
    前記挿通孔に前記リード線を挿通させたときに、前記リード線の前記先端部が前記基準位置に位置している場合に正常であると判断する一方、前記先端部が前記基準位置に位置していない場合に挿通不良であると判断することを特徴とするリード線の挿通検査方法。
  8. 請求項1から請求項5までの何れか1項に記載の太陽電池モジュール用の端子ボックスにおける前記挿通孔に挿通された前記リード線の前記先端部の前記観察用開口部内における位置を検査する挿通検査を行うリード線の挿通検査装置であって、
    前記挿通孔に前記リード線を挿通させたときに、前記端子板の前記観察用開口部において前記挿通孔に挿通された前記リード線の前記先端部における予め設定した挿通位置を認識する認識部と、
    前記認識部にて前記リード線の前記挿通位置を認識した結果、前記挿通位置が前記観察用開口部の予め設定した基準位置に位置している場合に正常であると判定する一方、前記挿通位置が前記基準位置に位置していない場合に挿通不良であると判定する判定部とを備えていることを特徴とするリード線の挿通検査装置。
  9. 請求項8に記載のリード線の挿通検査装置であって、
    前記リード線の少なくとも前記先端部、及び、前記端子板の少なくとも前記観察用開口部の周縁部分における物性に対応する物理量を検出する検出部を備えていることを特徴とするリード線の挿通検査装置。
  10. 請求項1から請求項5までの何れか1項に記載の太陽電池モジュール用の端子ボックスを太陽電池モジュールに設置する設置工程と、
    前記端子ボックスにおける前記端子板の前記挿通孔に前記リード線を挿通させる挿通工程と、
    前記観察用開口部を通して前記リード線が確認できるときに正常に挿通されていると判定する一方、前記観察用開口部を通して前記リード線が確認できないときに挿通不良と判定する判定工程と
    を含むことを特徴とする太陽電池モジュールの製造方法。
  11. 請求項1から請求項5までの何れか1項に記載の太陽電池モジュール用の端子ボックスを太陽電池モジュールに設置する設置装置と、
    前記端子ボックスにおける前記端子板の前記挿通孔に前記リード線を挿通させる挿通装置と、
    前記挿通孔に挿通された前記リード線の前記先端部の前記観察用開口部内における位置を検査する挿通検査を行う挿通検査装置と
    を備え、
    前記挿通検査装置は、前記挿通孔に前記リード線を挿通させたときに、前記端子板の前記観察用開口部において前記挿通孔に挿通された前記リード線の前記先端部における予め設定した挿通位置を認識する認識部と、前記認識部にて前記リード線の前記挿通位置を認識した結果、前記挿通位置が前記観察用開口部の予め設定した基準位置に位置している場合に正常であると判定する一方、前記挿通位置が前記基準位置に位置していない場合に挿通不良であると判定する判定部とを備えていることを特徴とする太陽電池モジュールの製造システム。
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