JP5293263B2 - マニピュレータの関節部用軸受ユニットおよびマニピュレータの関節部 - Google Patents

マニピュレータの関節部用軸受ユニットおよびマニピュレータの関節部 Download PDF

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Description

本発明は、人間の指に似た動作を機械的に行うマニピュレータにおいて複数のアームを回動自在に連結するマニピュレータ関節部用軸受ユニットおよびマニピュレータの関節部に関する。
産業機械の加工ライン、組立てライン等では、省力化、自動化のために種々のロボットアームを使用している。
ロボットアームは、複数のアームを関節部を介して連結した装置であり、関節部の構成部材として、並列に2個の転がり軸受を組み込んだ装置が知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1の関節部に組み込まれている転がり軸受は、軸受の軸方向断面幅と半径方向断面高さの比を所定値に設定することで内輪及び外輪の厚さ寸法を増大させ、高剛性、高回転精度、低トルク、低発熱を図っている。
特開2006−329420号公報
ところで、ロボットアームのような大型の装置ではなく、人間の指に似た動作を機械的に行うマニピュレータの技術開発も行われているが、マニピュレータの関節部に、前述した特許文献1に記載のロボットアーム用転がり軸受を採用することはできない。
すなわち、内輪及び外輪の厚さ寸法を増大させる特許文献1の転がり軸受の諸元を適用するとマニピュレータ用の転がり軸受が大型になってしまうので、小型化が必要なマニピュレータ用関節に採用することはできない。
また、特許文献1は、転がり軸受の構成部材である外輪及び内輪が、固定部品(外輪押さえ、内輪押さえ等)を介して関節部に固定されており、固定部品の組み込みに多くの手間と時間を要し、しかも、並列に2個の転がり軸受を組み込まなければならないので、関節部の組立てコストの面で問題がある。
そこで、本発明は、組立てが容易な転がり軸受を採用することで組立てコストの低減化を図ることができるとともに、高精度のマニピュレータ動作を行うことができる小型のマニピュレータ関節部用軸受ユニットおよびマニピュレータの関節部を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、基部アーム回動アームとを関節軸回りに相対回動可能に連結している関節部に用いられる、ロボットのマニピュレータ関節部用軸受ユニットであって、
前記回動アームに形成したユニット装着孔に嵌入される外輪ハウジングと、該外輪ハウジングに内嵌され前記関節部の軸方向に所定間隔をもって設けられた2個の玉軸受と、該2個の玉軸受に内嵌され前記基部アームに連結された軸部材と、を備え、
前記2個の玉軸受はそれぞれ、前記外輪ハウジングに内嵌された外輪と、前記軸部材が内嵌された内輪と、前記外輪と前記内輪との間に転動自在に設けられた複数の玉と、を備え、
前記外輪ハウジングは、外周面が前記回動アームに形成したユニット装着孔の内周面と噛み合って前記回動アームに対して周方向の相対変位が防止されるとともに、軸方向中間部の内周面に前記2個の玉軸受を所定間隔をもって隔てるために前記2個の玉軸受間に内方に突出する内方突出部が形成されている。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のマニピュレータ関節部用軸受ユニットにおいて、
前記外輪ハウジングの外周面に設けられた凹部又は凸部と前記ユニット装着孔の内周面に設けられた凸部又は凹部が係合する
また、請求項記載の発明は、請求項1又は2に記載のマニピュレータ関節部用軸受ユニットと、前記回動アームに前記関節軸回りの回動を伝達する駆動機構と、を備えたマニピュレータの関節部であって、
駆動機構は、前記外輪ハウジングの外周、或いは前記回動アームの前記関節部側の端部外周に掛け渡した線状部材と、当該線状部材に張力を付与して前記回動アームを前記関節軸回りに回動させる張力付与装置とを備えている。
さらに、請求項記載の発明は、請求項1又は2に記載のマニピュレータ関節部用軸受ユニットと、前記回動アームに前記関節軸回りの回動を伝達する駆動機構と、を備えたマニピュレータの関節部であって、
駆動機構は、前記外輪ハウジングの外周、或いは前記回動アームの前記関節部側の端部外周に、前記関節軸の軸心を円弧中心として円弧形状に形成した入力ギヤと、前記基部アームに配置した回転モータと、この回転モータの出力軸に固定されて前記入力ギヤに噛合しており、前記回転モータの正逆方向の回転駆動力を前記入力ギヤに伝達する出力ギヤとを備えている。
また、請求項記載の発明は、請求項記載のマニピュレータ関節部において、前記入力ギヤが前記外輪ハウジング或いは前記回動アームとは異種材料で形成され、前記軸受ユニットの外周、或いは前記回動アームの前記端部外周に固定されている
本発明によると、マニピュレータ関節部用軸受ユニットおよびマニピュレータの関節部、組立てが容易であり、組立てコストの低減化を図ることができる。
本発明に係るマニピュレータの概略を示す斜視図である。 図1のマニピュレータに採用した第1実施形態の関節部を示す要部断面図である。 第2実施形態の関節部を示す要部断面図である。 第3実施形態の関節部の要部断面図である。 第4実施形態の関節部の斜視図である。 図5の関節部を上方から見た図である。 図5の関節部を構成する軸受ユニットを備える回動アームを上方から見た図である。 図6のA−A線断面図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態という。)を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明に係るマニピュレータの概略を示す斜視図、図2は図1のマニピュレータに採用した第1実施形態の関節部を示す要部断面図、図3は第2実施形態の関節部を示す要部断面図、第4は第3実施形態の関節部の要部断面図である。
マニピュレータ1は、図1に示すように、中空円筒形状の第1アーム2と、小径部3a及び大径部3bからなる中空円筒形状の第2アーム3と、一端側を中空円筒形状とし、他端部を球面形状とした中空円筒形状の第3アーム4と、第1アーム2の一端部及び第2アーム3の一端部を連結している第1関節部5と、第2アーム3の他端部及び第3アーム4の一端部を連結している第2関節部6とを備えている。
(第1実施形態のマニピュレータ用関節部)
第2アーム3及び第3アーム4を連結している第2関節部6は、図1及び図2に示すように、第3アーム4の一端側に形成したユニット装着孔7と、このユニット装着孔7に嵌入された軸受ユニット8と、この軸受ユニット8の回転中心P位置に装着され、第2アーム3の一端に形成した連結板3cに固定される連結ネジ9と、軸受ユニット8の外周に掛け渡されており、軸受ユニット8を介して第3アーム4を連結ネジ9(回転中心P)回りに回動させる駆動ワイヤ10と、軸受ユニット8を所定角度まで回転させる引張力を駆動ワイヤ10に伝達する駆動力伝達装置11とを備えている。
ユニット装着孔7は、第3アーム4の長手方向に対して直交する方向に円形に開口して形成されている。軸受ユニット8は、並列に配設された2個の玉軸受12,13と、単一の外輪ハウジング14と、単一の軸部材15とを一体化した部品である。
2個の玉軸受のうち一方の玉軸受12は、外輪12a及び内輪12bと、外輪12aの軌道溝及び内輪12bの軌道溝間に転動自在に配設された多数の玉12cと、外輪12a及び内輪12bの間の軸方向の両端部を閉塞する環状シール体12dとを備えている。また、他方の玉軸受13も、一方の玉軸受12と同一形状の外輪13a及び内輪13bと、外輪13aの軌道溝及び内輪13bの軌道溝間に転動自在に配設された多数の玉13cと、外輪13a及び内輪13bの間の軸方向の両端部を閉塞する環状シール体13dとを備えている。
外輪12a,13a、内輪12b,13b及び玉12c,13cの材料は、標準的な使用条件では軸受鋼(例えば、SUJ2、SUJ3など)とするが、使用環境に応じて、耐食材料であるステンレス系材料(例えば、SUS440C等のマルテンサイト系ステンレス鋼材やSUS304等のオーステナイト系ステンレス鋼材、SUS630等の析出硬化系ステンレス鋼材など)、チタン合金やセラミック系材料(例えば、Si、SiC、Al 、ZrO等)を採用してもよい。
外輪ハウジング14は、2個の玉軸受12,13の外輪12a,13aを内嵌し、第3アーム4のユニット装着孔7に内嵌される円筒形状の部材である。また、軸部材15は、玉軸受12,13の内輪12b,13bに内嵌される円筒形状の部材であり、内周面には連結ネジ9が螺合する雌ネジが形成されている。
駆動ワイヤ10は、その先端部が外輪ハウジング14の外周に固定されたワイヤ止め部材16に係止されているとともに、第2アーム3を構成する大径部3bの内部空間を通過し、小径部3aの内部空間に配置したプーリ17に係合した後に、第1アーム2の内部空間に延在し、第1アーム2の外部に配置した駆動力伝達装置11に連結されている。
また、第1アーム2及び第2アーム3を連結している第1関節部5も、詳細には説明しないが、第2アーム3の小径部3aに形成したユニット装着孔と、このユニット装着孔に嵌入された2個の玉軸受12,13を内蔵した軸受ユニット18と、この軸受ユニット18の回転中心位置に装着され、第1アーム2の一端に形成した連結板2cに固定される連結ネジ19と、軸受ユニット18の外周に掛け渡され、軸受ユニット18を介して第2アーム3を連結ネジ19回りに回動させる駆動ワイヤ20とを備えており、駆動ワイヤ20は、前述した駆動力伝達装置11に連結されている。
ここで、図1に示すマニピュレータ1には、詳細には図示しないが、第1関節部5には、駆動ワイヤ20の引張力により軸受ユニット18が回動する方向に対して軸受ユニット18を逆方向(図1の符号Y1で示す方向)に回動させようとする力を発生させる反力部材(例えばバネ等の弾性部材)が内蔵されているとともに、第2関節部6にも、駆動ワイヤ10の引張力により軸受ユニット8が回動する方向に対して軸受ユニット8を逆方向(図1の符号Y2で示す方向)に回動させようとする力を発生させる反力部材(例えばバネ等の弾性部材)が内蔵されているものとする。
なお、本発明の基部アームが第1アーム2及び本発明の回動アームが第2アーム3に対応し、本発明の基部アームが第2アーム3及び本発明の回動アームが第3アーム4に対応し、本発明の並列に2個配設した転がり軸受が2個の単列の玉軸受12,13に対応し、本発明のマニピュレータ用関節部が第1関節部5及び第2関節部6に対応し、本発明の関節軸が連結ネジ9,19に対応し、本発明の転動体が玉12c,13cに対応し、本発明の線状部材が駆動ワイヤ10に対応し、本発明の張力付与装置が駆動力伝達装置11に対応している。
上記構成のマニピュレータ1は、駆動力伝達装置11の駆動により駆動ワイヤ20に引張力を付与すると、軸受ユニット18の2個の玉軸受12,13に支持された外輪ハウジング14がスムーズに連結ネジ19回りに回動するので、第2アーム3が、図1に示すY1方向に対して逆方向に所定角度まで高精度に回動する。また、駆動力伝達装置11の駆動により駆動ワイヤ10に引張力を付与すると、軸受ユニット8の2個の玉軸受12,13に支持された外輪ハウジングがスムーズに連結ネジ9回りに回動するので、第3アーム4が、図1に示すY2方向に対して逆方向に所定角度まで高精度に回動する。また、駆動力伝達装置11の駆動を解除して駆動ワイヤ20を所定量だけ戻すと、第2アーム3は反力部材の力によりY1方向に所定角度まで回動する。さらに、駆動力伝達装置11の駆動を解除して駆動ワイヤ10を所定量だけ戻すと、第2アーム4は反力部材の力によりY2方向に所定角度まで回動する。
したがって、本実施形態は、軸受ユニット8,18に小型の2個の玉軸受12,13を配置して第2アーム3及び第3アーム4を回動させることができるので、小型のマニピュレータ用関節部(第1関節部5及び第2関節部6)を提供することができる。
また、第1関節部5及び第2関節部6は、ユニット化された軸受ユニット18,8を構成部材としているので組立てが容易であり、組立てコストの低減化を図ることができる。
また、軸受ユニット8,18は、単一の外輪ハウジング14と単一の軸部材15との間に並列に配設された2個の玉軸受12,13が組み込まれた部材であり、マニピュレータ1の組立て作業時には玉軸受12,13の難しい取付けが不要となるので、さらに組立てコストの低減化を図ることができる。
さらに、本実施形態は、軸受ユニット8,18に掛け渡した駆動ワイヤ10,20に駆動力伝達装置11から引張力が付与されると、連結ネジ9,19の軸心を回転中心として第2アーム3、第3アーム4がスムーズに回動するので、高精度のマニピュレータ動作を実現することができる。
(第2実施形態のマニピュレータ用関節部)
次に、本発明に係る第2実施形態のマニピュレータ用関節部について、図3を参照して説明する。なお、本実施形態の関節部は、図1で示した第2アーム3の他端部及び第3アーム4の一端部を連結する関節部として使用されるものとして説明する。また、本実施形態の関節部は、図1で示した第1アーム2の一端部及び第2アーム3の一端部を連結する関節部として使用してもよい。
本実施形態の関節部21は、第3アーム4の一端側に形成したユニット装着孔22と、このユニット装着孔22に嵌入された軸受ユニット23と、この軸受ユニット23の回転中心P位置に装着され、第2アーム3の一端に形成した連結板3cにねじ固定される連結ネジ24と、ユニット装着孔22の開口周縁から環状に突出しているワイヤ係合部25の外周に掛け渡されており、第3アーム4を連結ネジ24(回転中心P)回りに回動させる駆動ワイヤ10と、第3アーム4を所定角度まで回転させる引張力を駆動ワイヤ10に伝達する駆動力伝達装置11(図1参照)とを備えている。
軸受ユニット23は、互いに隣接配置した2個の玉軸受26,27と、単一の外輪ハウジング28と、単一の軸部材29とを一体化した部品である。
2個の玉軸受のうち一方の玉軸受26は、外輪26a及び内輪26bと、外輪26aの軌道溝及び内輪26bの間に転動自在に配設された多数の玉26cと、外輪26a及び内輪26bの間の軸方向の一方の端部を閉塞する環状シール体26dと、全体が円環状若しくは円筒状をなして複数のポケットを周方向にわたって間欠的に形成し、各ポケット内に玉26cを配置している保持器26eとを備えている。また、他方の玉軸受27も、一方の玉軸受26と同一形状の外輪27a及び内輪27bと、外輪27aの軌道溝及び内輪27bの軌道溝間に転動自在に配設された多数の玉27cと、外輪27a及び内輪27bの間の軸方向の一方の端部を閉塞する環状シール体27dと、全体が円環状若しくは円筒状をなして複数のポケットを周方向にわたって間欠的に形成し、各ポケット内に玉27cを配置している保持器27eとを備えている。
これら2個の玉軸受26,27の保持器26e,27eの隣接するポケットの間には、所定量の潤滑剤が乗せられている。潤滑剤は、鉱油系グリースや合成油系(例えば、リチウム系、ウレア系等)のグリースや油であり、高温環境用途などではフッ素系グリースまたはフッ素系の油、あるいはフッ素樹脂、MoS2 などの固体潤滑剤である。但し、固体潤滑剤は玉26c,27cや外輪26a,27a、内輪26b,27bの軌道溝に直接塗布する。
また、外輪ハウジング28は、2個の玉軸受26,27の外輪26a,27aを内嵌し、第3アーム4のユニット装着孔22に内嵌される円筒形状の部材であるとともに、ユニット装着孔22の開口周縁から環状に突出したワイヤ係合部25を外方から囲む環状の鍔部28aが形成されている。
軸部材29は、玉軸受26,27の内輪26b,27bを内嵌する円筒形状の部材であり、連結ネジ24が挿通する一端側の内周面にはテーパ面29aが形成されているとともに、テーパ面29aに連続して軸心位置に貫通孔29bが形成されている。
そして、上記構成の軸受ユニット23は、ワイヤ係合部25が形成されているユニット装着孔22の開口部側から挿入し、軸部材29の貫通孔29bに挿通した連結ネジ24を連結板3cに形成した雌ネジ3c1にねじ込んでいき、連結ネジ24のテーパ面形状の頭部が軸部材29のテーパ面29aに当接することで軸受ユニット23全体がユニット装着孔22内に嵌入されていく。そして、外輪ハウジング28の鍔部28aが、ユニット装着孔22の開口周縁のワイヤ係合部25に当接した時点で軸受ユニット23の組み込みが完了する。ここで、軸受ユニット23及び第2アーム3の連結板3cに固定された連結ネジ24の頂部には、玉軸受26を閉塞する閉塞板30が接合されている。
駆動ワイヤ10は、その先端部がユニット装着孔22の開口周縁から環状に突出しているワイヤ係合部25の外周の一部に固定された後に、ワイヤ係合部25に掛け渡され、図1に示すように、第2アーム3を構成する大径部3bの内部空間を通過し、小径部3aの内部空間に配置したプーリ17に係合した後に、第1アーム2の内部空間に延在し、第1アーム2の外部に配置した駆動力伝達装置11に連結されている。
上記構成の関節部21を使用したマニピュレータ1は、駆動力伝達装置11の駆動により駆動ワイヤ10に引張力を付与してワイヤ係合部25に回転力を伝達すると、軸受ユニット23の2個の玉軸受26,27に支持された外輪ハウジング28がスムーズに連結ネジ24回りに回動するので、第3アーム4が、図1に示したY2方向に対して逆方向に所定角度まで高精度に回動する。
したがって、本実施形態も、軸受ユニット23に小型の2個の玉軸受26,27を近接して配置して第3アーム4を回動させることができるので、マニピュレータ用の小型の関節部21を提供することができる。
また、関節部21は、ユニット化された軸受ユニット23を構成部材としているので組立てが容易であり、組立てコストの低減化を図ることができる。
また、軸受ユニット23は、単一の外輪ハウジング28と単一の軸部材29との間に並列に配設された2個の玉軸受26,27が組み込まれた部材であり、マニピュレータ1の組立て作業時には玉軸受26,27の難しい取付けが不要となるので、さらに組立てコストの低減化を図ることができる。
また、本実施形態は、第3アーム4の端部に形成した環状のワイヤ係合部25に掛け渡した駆動ワイヤ10に駆動力伝達装置11から引張力が付与されると、連結ネジ24の軸心を回転中心として第3アーム4がスムーズに回動するので、高精度のマニピュレータ動作を実現することができる。
さらに、軸受ユニット23を構成する2個の玉軸受26,27の保持器26e,27eの隣接するポケットの間には所定量の潤滑剤が乗せられており、連結ネジ24の軸心を回転中心として玉軸受26,27が回転する際のトルクが抑制されるので、駆動ワイヤ10に小さな引張力を付与するだけで関節部21をスムーズに可動させることができる。
(第3実施形態のマニピュレータ用関節部)
次に、本発明に係る第3実施形態のマニピュレータ用関節部について、図4を参照して説明する。なお、図3で示した構成と同一構成部分には同一符号を付してその説明を省略する。
本実施形態の関節部31は、第2実施形態のように第3アーム4の一端側(ワイヤ係合部25)に駆動ワイヤ10を掛け渡さず、第3アーム4の一端の外周に、連結ネジ24の軸心(回転中心P)を中心とした円弧形状に第3アームギヤ32が形成されている。
また、第2アーム3の他端側には回転モータ33が配置されており、この回転モータ33の出力軸34に同軸に固定したはすば歯車(ヘリカルギヤ)35が第3アームギヤ32に噛合している。
なお、本発明の入力ギヤが第3アームギヤ32に対応し、本発明のはすば歯車35が出力ギヤに対応している。
上記構成の関節部31を使用したマニピュレータ1は、回転モータ33の正逆方向の駆動によりはすば歯車35が正逆方向に回転すると、このはすば歯車35に第3アームギヤ32が噛合している第3アーム4が、図1に示したY2方向、或いはY2方向に対して逆方向に回動する。
したがって、本実施形態は、第2実施形態と同様の効果を奏することができるとともに、回転モータ33が正逆方向に駆動すると、はすば歯車35及び第3アームギヤ32を介して第3アームギヤ32が連結ネジ24の軸心を回転中心としてスムーズに回動するので、高精度のマニピュレータ動作を実現することができる。
(第4実施形態のマニピュレータ用関節部)
次に、本発明に係る第4実施形態のマニピュレータ用関節部について、図5〜8を参照して説明する。なお、本実施形態の関節部は、1つの基部アームと1つの回動アームのみに焦点を当てて説明するものであり、図1で示した第2アーム3の他端部及び第3アーム4の一端部を連結する関節部としても、図1で示した第1アーム2の一端部及び第2アーム3の一端部を連結する関節部としても使用することができる。なお、本実施形態の回動アーム44は断面略長方形状の中実部材であり、例えばGFRP、CFRP、スチール、アルミ、銅から構成されている。
基部アーム43及び回動アーム44を連結している関節部41は、回動アーム44の一端側に形成したユニット装着孔47と、このユニット装着孔47に嵌入された軸受ユニット48と、この軸受ユニット48の回転中心P位置に装着され、基部アーム43の一端に形成した連結板43cに固定される連結ネジ49と、回動アーム44の一端の端部外周に固定され連結ネジ49の軸心(回転中心P)を中心とした円弧形状のアームギヤ72と、基部アーム43内に収容されアームギヤ72と噛合するはすば歯車(ヘリカルギヤ)75を備える回転モータ73と、を備えている。
ユニット装着孔47は、回動アーム44の一端に長手方向に対して直交する方向に円形に開口して形成され、内周面47aには周方向に90゜間隔で4つの凸部47bが軸方向に延設されている。
軸受ユニット48は、並列に配設された2個の玉軸受52,53と、単一の外輪ハウジング54と、単一の軸部材55とを一体化した部品である。
2個の玉軸受のうち一方の玉軸受52は、外輪52a及び内輪52bと、外輪52aの軌道溝及び内輪52bの軌道溝間に転動自在に配設された多数の玉52cと、を備えている。また、他方の玉軸受53も、一方の玉軸受52と同一形状の外輪53a及び内輪53bと、外輪53aの軌道溝及び内輪53bの軌道溝間に転動自在に配設された多数の玉53cと、を備えている。なお、第1〜第3実施形態のように、玉軸受52、53は外輪52a、53a及び内輪52b、53bの間の軸方向の両端部を閉塞する環状シール体を備えていても良い。
外輪ハウジング54は、2個の玉軸受52,53の外輪52a,53aを内嵌し、回動アーム44のユニット装着孔47に内嵌される円筒形状の部材である。外輪ハウジング54の外周面54aには周方向に90゜間隔で4つの凹部54bが軸方向に延設されており、軸受ユニット48が回動アーム44のユニット装着孔47に装着されると、凹部54bがユニット装着孔47の内周面47aに形成された凸部47bと係合し、回動アーム44と軸受ユニット48の相対回転が防止される。
また、軸部材55は、玉軸受52,53の内輪52b,53bに内嵌される円筒形状の部材であり、内周面には連結ネジ49が螺合する雌ネジが形成されている。
また、回動アーム44の一端の端部外周には軸方向中央部に貫通孔44aが穿設されるとともに、回動アーム44のユニット装着孔47に内嵌された外輪ハウジング54と回動アーム44の端部外周に固定されたアームギヤ支持部72aには貫通孔44aに重なる貫通孔54c、72bがそれぞれ穿設されており、回動アーム44の一端外周側、即ちアームギヤ支持部72aの外側からピン77が装着され、これらの部材の位置決めがなされる。なお、ピン77はねじでもよい。
アームギヤ72は、回動アーム44より高強度の材料、例えばMCナイロン(登録商標)(モノマーキャストナイロン)、ポリアセタール、ポリアミド66、SUS、黄銅から構成され、回動アーム44の一端外周に溶接等により固定されている。なお、本実施形態では回動アーム44に入力ギヤ72を固定したが、これに限定されず、回動アーム44の一端外周の軸方向長さを軸受ユニット48の軸方向長さより短くし、軸受ユニット48の外周、即ち外輪ハウジング54の外周に入力ギヤ72を固定してもよい。
上記構成の関節部41を使用したマニピュレータは、回転モータ73の正逆方向の駆動によりはすば歯車75が正逆方向に回転すると、このはすば歯車75にアームギヤ72が噛合し回動アーム44が、図5に示したY3方向、或いはY3方向に対して逆方向に回動する。
したがって、本実施形態は、第1実施形態と同様の効果を奏することができるとともに、回転モータ73が正逆方向に駆動すると、はすば歯車75及びアームギヤ72を介して回動アーム44が連結ネジ49の軸心を回転中心としてスムーズに回動するので、高精度のマニピュレータ動作を実現することができる。
また、本実施形態の関節部41によれば、ユニット装着孔47の内周面47aに形成された凸部47bと外輪ハウジング54の外周面54aに形成された凹部54bが周方向で係合する。これにより、ユニット装着孔47が形成された回動アーム44と外輪ハウジング54が相対回転不能となっており、回動アーム44に大きな荷重がかかった場合でも外輪ハウジング54がユニット装着孔47内ですべることによる互いの相対位置のずれを防止することができる。
また、回動アーム44と入力ギヤ72が別々の部品でできているため、入力ギヤ72を回動アーム44より高強度の材料で構成することができる。これにより、回動アームと入力ギヤが一体型である場合、歯車強度をあげようとすると回動アーム全体を変える必要があるが、別部材で構成することにより歯車部分、即ち入力ギヤのみ材料を変更すればよいため低コスト化を図ることができる。
なお、上記各実施形態の関節部で使用した転がり軸受は、外輪、内輪、転動体、保持器等の構成は、上記各態様の実施の形態に例示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、適宜変更可能である。
1…マニピュレータ、2…第1アーム、2c…連結板、3…第2アーム、3a…小径部、3b…大径部、3c…連結板、3c1…雌ネジ、4…第4アーム、5…第1関節部、6…第2関節部、7…ユニット装着孔、8,18,23,31…軸受ユニット、9,19…連結ネジ、10,20…駆動ワイヤ、11…駆動力伝達装置、12,13…玉軸受、12a,13a…外輪、12b,13b…内輪、12c,13c…玉、12d,13d…環状シール体、14…外輪ハウジング、15…軸部材、16…ワイヤ止め部材、17…プーリ、21,31,41…関節部、22…ユニット装着孔、24…連結ネジ、25…ワイヤ係合部、26,27…玉軸受、26a,27a…外輪、26b,27b…内輪、26c,27c…玉、26d,27d…環状シール体、26e,27e…保持器、28…外輪ハウジング、28a…鍔部、29…軸部材、29a…テーパ面、29b…貫通孔、30…閉塞板、32…第3アームギヤ、33…回転モータ、34…出力軸、35…はすば歯車、43…基部アーム、43c…連結板、44…回動アーム、47…ユニット装着孔、47b…凸部、48…軸受ユニット、49…連結ネジ、52,53…玉軸受、52a,53a…外輪、52b,53b…内輪、52c,53c…玉、54…外輪ハウジング、54b…凹部、55…軸部材、72…アームギヤ、73…回転モータ、75…はすば歯車、77…ピン

Claims (5)

  1. 基部アーム回動アームとを関節軸回りに相対回動可能に連結している関節部に用いられる、ロボットのマニピュレータ関節部用軸受ユニットであって、
    前記回動アームに形成したユニット装着孔に嵌入される外輪ハウジングと、該外輪ハウジングに内嵌され前記関節部の軸方向に所定間隔をもって設けられた2個の玉軸受と、該2個の玉軸受に内嵌され前記基部アームに連結された軸部材と、を備え、
    前記2個の玉軸受はそれぞれ、前記外輪ハウジングに内嵌された外輪と、前記軸部材が内嵌された内輪と、前記外輪と前記内輪との間に転動自在に設けられた複数の玉と、を備え、
    前記外輪ハウジングは、外周面が前記回動アームに形成したユニット装着孔の内周面と噛み合って前記回動アームに対して周方向の相対変位が防止されるとともに、軸方向中間部の内周面に前記2個の玉軸受を所定間隔をもって隔てるために前記2個の玉軸受間に内方に突出する内方突出部が形成されていることを特徴とするマニピュレータ関節部用軸受ユニット
  2. 前記外輪ハウジングの外周面に設けられた凹部又は凸部と前記ユニット装着孔の内周面に設けられた凸部又は凹部が係合することを特徴とする請求項記載のマニピュレータ関節部用軸受ユニット。
  3. 請求項1又は2に記載のマニピュレータの関節部用軸受ユニットと、
    前記回動アームに前記関節軸回りの回動を伝達する駆動機構と、を備え、
    駆動機構は、前記外輪ハウジングの外周、或いは前記回動アームの前記関節部側の端部外周に掛け渡した線状部材と、当該線状部材に張力を付与して前記回動アームを前記関節軸回りに回動させる張力付与装置とを備えていることを特徴とするマニピュレータ関節部。
  4. 請求項1又は2に記載のマニピュレータの関節部用軸受ユニットと、
    前記回動アームに前記関節軸回りの回動を伝達する駆動機構と、を備え、
    駆動機構は、前記外輪ハウジングの外周、或いは前記回動アームの前記関節部側の端部外周に、前記関節軸の軸心を円弧中心として円弧形状に形成した入力ギヤと、前記基部アームに配置した回転モータと、この回転モータの出力軸に固定されて前記入力ギヤに噛合しており、前記回転モータの正逆方向の回転駆動力を前記入力ギヤに伝達する出力ギヤとを備えていることを特徴とするマニピュレータ関節部。
  5. 前記入力ギヤが前記外輪ハウジング或いは前記回動アームとは異種材料で形成され、前記軸受ユニットの外周、或いは前記回動アームの前記関節軸側の端部外周に固定されていることを特徴とする請求項記載のマニピュレータ関節部。
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