JP5293001B2 - キャッシュメモリ装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、キャッシュメモリ装置に関するものであり、より詳細には、データをキャッシュラインで記憶する1次キャッシュメモリを備えるキャッシュメモリ装置及びその制御方法に関するものである。
一般的に、キャッシュメモリ階層間において、上の階層のラインサイズは下の階層のラインサイズと比較して、同一、または、大きいことを想定してメモリシステムが構成されている。
また、1次キャッシュメモリをスキップして、直接的に2次キャッシュメモリに対してデータを格納するストア命令が出された場合、キャッシュメモリ階層間での整合性を確保するために、1次キャッシュメモリをスヌーピング処理し、適切なキャッシュラインの無効化が必要になる。このスヌーピング処理は、少なくともストア命令のスループットを十分にカバーするものでなくてはならない。さらに、大規模なSMP(Symmetric Multiple Processing)装置では、他のプロセッサに対するキャッシュコヒーレンシを保つためのスヌーピングパケットを処理する必要が生じる。この無効化要求は、SMPが大きくなるほど大量に発行される。
したがって、上記スヌーピング処理を実現するために、多数のタグアレイのコピーを用意して、複数のリクエストを並列処理する必要が生じる。一方、このタグアレイのコピーは、ハードウェアコストがかかるため、出来るだけ小規模に実現することが望ましい。その一つの方法として、1次キャッシュメモリのラインサイズを大きくしつつ、1次キャッシュメモリのタグアレイのサイズを小さくする方法が考えられる。この場合、キャッシュメモリの容量を減少させることなく、上記のハードウェアコストを減少させることができる。
一方で、空間局所性の少ないジョブに対しては、ラインサイズを小さくするのが効果的である。これは、ラインサイズが大きいと、利用されない無駄なデータをメインメモリ(主記憶装置)からキャッシュメモリへ転送する必要が生じるからである。また、近年の処理装置(プロセッサ)において、メモリ領域は貴重なリソースであり、無駄なデータ転送は貴重な資源の無駄遣いになる。この無駄遣いによるシステム性能の低下を軽減するために、ラインサイズの小さい2次キャッシュメモリを採用することが望ましい。
さらに、データをキャッシュライン単位で記憶する1次キャッシュメモリ及び2次キャッシュメモリを備えるキャッシュコヒーレンス装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−216075号公報
ところで、上述の如く、1次キャッシュメモリのラインサイズを大きくしつつ、2次キャッシュメモリのラインサイズを小さくするような階層メモリシステムを構築すると、メモリ階層間でキャッシュメモリのラインサイズに不均衡が生じる。この場合、2次キャッシュメモリのラインサイズは、1次キャッシュのラインサイズよりも小さくなり、以下のような問題が生じ得る。
例えば、1次キャッシュメモリのラインサイズが2次キャッシュメモリのラインサイズの4倍の大きさである場合を想定する。この場合、2次キャッシュメモリから1次キャッシュメモリに対してフィル処理を行うためには、1次キャッシュメモリのキャッシュライン1個に対して、2次キャッシュメモリのキャッシュライン4個分のデータを揃える必要が生じる。
そこで、複数の2次キャッシュメモリのキャッシュラインに対して、アクセスを行い、各キャッシュラインからフィル処理用のデータを、1次キャッシュラインへ持ってくる場合が想定される。このとき、2次キャッシュメモリのうち一方のキャッシュラインには2次キャッシュヒットするが、他方のキャッシュラインには2次キャッシュミスする可能性がある。つまり、一度の1次キャッシュメモリへのフィル処理で、2次キャッシュヒットと2次キャッシュミスとが並列して発生する可能性がある。
この状況では、一部分のフィル処理が2次キャッシュヒットのレイテンシ(待ち時間)でフィル処理完了するのに対して、残り部分のフィル処理が2次キャッシュミスのレイテンシでフィル処理完了することとなる。さらに、そのキャッシュライン全てがフィル処理完了するまで、そのキャッシュラインにアクセスすることができないこととなる。
なお、2次キャッシュヒットしたときのレイテンシと、2次キャッシュミスしたときのレイテンシとは、一般的に、10倍程度の時間差が生じる。したがって、より高速処理が可能となる2次キャッシュヒットしたデータを十分に有効活用できず、処理性能の低下を招く虞がある。
一方で、上記特許文献1に示すキャッシュコヒーレンス装置においては、フィル処理について開示されており、例えば、1次キャッシュメモリのラインサイズが2次キャッシュメモリのラインサイズよりも小さいことが想定される。また、主記憶装置から2次キャッシュメモリへのデータ転送は、常にラインサイズ毎で行われているため、無駄なデータ転送に起因して処理性能を低下させる虞がある。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、処理性能を向上させたキャッシュメモリ装置及びその制御方法を提供することを主たる目的とする。
上記目的を達成するための本発明の一態様は、データをキャッシュラインで記憶する1次キャッシュメモリを備えるキャッシュメモリ装置であって、前記1次キャッシュメモリのラインサイズは、2次キャッシュメモリのラインサイズよりも大きくなるように構成されており、前記1次キャッシュメモリのキャッシュラインは、データを記憶する複数のデータエントリ部と、該データエントリ部に対応して、前記データが有効又は無効であること示す複数の有効ビット部と、前記キャッシュラインのアドレスを記憶するアドレスエントリ部と、を含む、ことを特徴とするキャッシュメモリ装置である。
また、上記目的を達成するための本発明の一態様は、1次キャッシュメモリのラインサイズは、2次キャッシュメモリのラインサイズよりも大きくなるように構成されており、前記1次キャッシュメモリのキャッシュラインは、データを記憶する複数のデータエントリ部と、該データエントリ部に対応して、前記データが有効又は無効であること示す複数の有効ビット部と、前記キャッシュラインのアドレスを記憶するアドレスエントリ部と、を含むキャッシュメモリ装置の制御方法であって、フィル処理の対象となる前記アドレスエントリ部を決定する決定工程と、該決定工程で決定された前記アドレスエントリ部の前記キャッシュラインに含まれる前記複数の有効ビット部のうち、前記無効の有効ビット部及び対応する前記データエントリ部に対してフィル処理を実行するフィル処理工程と、を含むことを特徴とするキャッシュメモリ装置の制御方法であってもよい。
本発明によれば、キャッシュメモリ装置及びその制御方法における処理性能を向上させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら一実施形態を挙げて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るキャッシュメモリ装置の機能ブロック図である。本発明の一実施形態に係るキャッシュメモリ装置10は、データをキャッシュライン11で記憶する1次キャッシュメモリ1を備えている。
また、1次キャッシュメモリ1のラインサイズは、2次キャッシュメモリ2のラインサイズよりも大きくなるように構成されている。さらに、1次キャッシュメモリ1のキャッシュライン11は、データを記憶する複数のデータエントリ部11aと、対応するデータエントリ部11aのデータが有効又は無効であることを示す複数の有効ビット部11bと、各キャッシュライン11のアドレスを記憶するアドレスエントリ部11cと、を含んでいる。これにより、CPU等の処理装置は、2次キャッシュメモリ2から1次キャッシュメモリ1へのフィル処理を待つことなく、1次キャッシュメモリ1に対して高速にアクセスすることができる。したがって、キャッシュメモリ装置10の処理性能を向上させることができる。
図2は、本発明の一実施形態に係るキャッシュメモリ装置のシステム構成の概略を示すブロック図である。本実施形態に係るキャッシュメモリ装置10は、1次キャッシュメモリ1と、1次キャッシュメモリ1を制御する少なくとも1つのキャッシュメモリ制御部3と、を備えている。
各キャッシュメモリ制御部3は、スヌープアドレスを記憶するスヌープアドレス部31と、タグコピー部32と、タグアドレスを記憶するタグアレイ本体33と、比較器34と、デコーダ35と、を有している。
比較器34は、スヌープアドレス部31からのスヌープアドレスと、タグアレイ本体33からのタグアドレスとを比較し、その比較結果をデコーダ35に対して出力する。
デコーダ35は、比較器34からの比較結果に基づいて、1次キャッシュメモリ1の各キャッシュライン11のうち、無効化の対象となる有効ビット部100を選択し、その有効ビット部100の無効化を行う。
なお、デコーダ35として、例えば、無効化制御用の任意の無効化ユニット35を用いることができる。また、本実施形態のキャッシュメモリ装置10において、4つのキャッシュメモリ制御部(スヌープ用タグコピー)3が用いられているが、用いられるキャッシュメモリ制御部3の数は任意でよく、スヌーピング制御等に必要な数だけ存在してもよい。
1次キャッシュメモリ1は、複数のウェイ12から構成されており、各ウェイ12は複数のキャッシュライン(ブロック)11から構成されている。各キャッシュライン11は、各キャッシュライン11のアドレスを記憶する1つのアドレスエントリ部(タグアレイ)11cと、複数(例えば、4つ)の有効ビット部11bと、各有効ビット部11bに対応して、データを記憶する複数(例えば、4つ)のデータエントリ部11aと、から構成されている。
ここで、各有効ビット部11bは、無効状態(例えば、「0」)と有効状態(例えば、「1」)との2つの状態を有しており、各データエントリ部11aに夫々対応付けられている。したがって、有効ビット部11bが有効状態「1」のときは、対応するデータエントリ部11aのデータも有効となる。一方、有効ビット部11bが無効化され無効状態「0」になると、対応するデータエントリ部11aのデータも無効となる。
なお、各キャッシュライン11に構成される有効ビット部11b及びデータエントリ部11aの数は、任意に設定可能である。
各キャッシュメモリ制御部3のデコーダ35は、1次キャッシュメモリ1に接続され、上述の如く、各キャッシュライン11の有効ビット部11bの無効化を行う。
次に、本発明の一実施形態に係るキャッシュメモリ装置10のフィル制御方法について、詳細に説明する。図3は、本実施形態に係るキャッシュメモリ装置のフィル制御方法におけるリプレース処理の一例を示す図である。ここで、リプレース処理とは、例えば、1次キャッシュメモリ1に記憶した古いアドレス及びデータを、新しいアドレス及びデータに置換する処理を指す。
まず、1次キャッシュメモリ1の各キャッシュライン11に含まれるデータエントリ部11a及び有効ビット部11bを無効化する場合において、新しいアドレス101が、各キャッシュメモリ制御部3のタグアレイ本体33に入力される。そして、各タグアレイ本体33は、古いタグアドレス102を、入力された新しいタグアドレス101に置換し、置換したタグアドレス101を各比較器34に対して出力する。各比較器34は、スヌープアドレス部31からのスヌープアドレスと、タグアレイ本体33からのタグアドレス101とを比較し、その比較結果を無効化ユニット35に対して出力する。無効化ユニット35は、比較器34からの比較結果に基づいて、無効化される各キャッシュライン11のアドレスエントリ部11cのアドレス103を特定し、そのアドレス103に対応する有効ビット部104の無効化(例えば、有効「1」を無効「0」に変更)を行う。これにより、各キャッシュライン11の有効ビット部11b及びデータエントリ部11aを無効化することができる。
一方で、1次キャッシュメモリ1の各キャッシュライン11に含まれるデータエントリ部11a及び有効ビット部11bを有効化する場合において、図3に示すように、キャッシュメモリ制御部3は、新しいリプライデータ105に基づいて、新しいデータを対応するデータエントリ部106に上書きし、記憶させる。そして、キャッシュメモリ制御部3は、無効化ユニット35を制御して、そのデータエントリ部106に対応する有効ビット部107を、無効状態から有効状態へ有効化する。
次に、本実施形態に係るキャッシュメモリ装置10におけるリフィル制御方法について、詳細に説明する。図4に示すように、1次キャッシュメモリ1には、データの保持状態に応じて、例えば、有効状態にある有効ビット部11bと、無効状態にある有効ビット部11bと、データが記憶されているデータエントリ部11aと、データが記憶されていないデータエントリ部11aと、が混在している。
なお、従来のキャッシュメモリ装置は、リフィル制御において、入力されたアドレスと、アドレスエントリ部のアドレスとが、一致した場合、そのアドレスに対応するデータ全体に対して、フィル処理を実行している。
一方で、本実施形態に係るキャッシュメモリ装置10は、入力されたアドレスとアドレスエントリ部11cのアドレス107とが一致した場合、そのアドレス107に対応する複数のデータエントリ部11aのうち、有効ビット部11bが無効状態にある部分エントリ(斜線部)108に対してのみ、フィル処理を個別に実行することができる。
ここで、部分エントリ108とは、有効ビット部11b及びこれに対応するデータエントリ部11aを指すものとする。このように、キャッシュメモリ制御部3は、リプライデータ109が入力されると、部分エントリ108に対してフィル処理を実行しており、この部分エントリ108がリプレース対象110となる。
なお、例えば、1次キャッシュメモリ1のラインサイズは、2次キャッシュメモリ2のラインサイズの数倍(4倍等)となるように構成されていてもよい。また、1次キャッシュメモリ1のキャッシュライン11における1組の有効ビット部11b及びデータエントリ部11aのサイズを、2次キャッシュメモリ2のラインサイズと略同一にしてもよい。
また、1次キャッシュメモリ1の同一のキャッシュライン11において、有効ビット部11bが有効状態にあるデータエントリ部111と、有効ビット部11bが無効状態にあるデータエントリ部112とが混在し得る。そして、この有効ビット部11bが無効状態にあるデータエントリ部112により、キャッシュミスが発生し得る。
この場合、従来のキャッシュメモリ装置においては、キャッシュラインの全てのデータをリフィルする必要が生じているが、本実施形態に係るキャッシュメモリ装置10においては、各キャッシュライン11の部分エントリ108に対してのみリフィル処理を行えばよいため、従来のキャッシュメモリ装置と比較して、上述のようなよりきめ細かいリフィル制御が可能となる。
次に、本実施形態に係るキャッシュメモリ装置10におけるスヌーピング制御について、詳細に説明する。キャッシュメモリ装置10におけるスヌーピング制御において、図2に示すように、キャッシュメモリ制御部3の比較器34は、スヌープアドレス部31からのスヌープアドレスと、タグアレイ本体33からのタグアドレスとを比較する。そして、比較器34が、スヌープアドレス部31のスヌープアドレスと、タグアレイ本体33のタグアドレスとが一致していると判断すると、無効化ユニット35は、その比較結果に基づいて、そのアドレスに対応するキャッシュライン11に含まれる有効ビット部11b及びデータエントリ部11aを無効化する。
ここで、図2に示すように、各キャッシュライン11には複数の有効ビット部100が存在するため、キャッシュメモリ装置10は、対応するキャッシュメモリ制御部3を用いて、各キャッシュライン11を部分的、すなわち、夫々の有効ビット部11b及びデータエントリ部11aを個別に無効化することができる。このように、スヌーピング制御における無効化は、キャッシュライン11に含まれる全ての有効ビット部11b及びデータエントリ部11aに対して行われるわけではないため、キャッシュヒット率の向上も期待できる。以上のようにして、キャッシュメモリ装置10において、より高速かつ効率的なスヌーピング制御が実現可能となる。
次に、本実施形態に係るキャッシュメモリ装置10における初期化制御について、詳細に説明する。
図5に示す如く、本実施形態に係るキャッシュメモリ装置10において初期化制御が開始されると、初期化ユニット36は、初期化の対象となる初期化アドレスを生成する。そして、初期化ユニット36は、その初期化アドレスと一致するキャッシュライン11のアドレスエントリ部113を抽出する。さらに、初期化ユニット36は、対応する無効化ユニット35を制御して、抽出したアドレスエントリ部113のキャッシュライン11に含まれる有効ビット部114を無効化し、対応するデータエントリ部115を無効化する。このようにして、初期化の対象となる初期化アドレスのキャッシュライン11を無効化し、初期化を行うことができる。
次に、本実施形態に係るキャッシュメモリ装置10におけるライトバックキャッシュのデータ書出し制御方法について、詳細に説明する。
図6に示すように、本実施形態に係るキャッシュメモリ装置10に対して、ライトバックキャッシュを開始するためのライトバック要求116が入力されると、キャッシュメモリ制御部3は、データ書出し対象となるアドレスエントリ部117を抽出する。そして、キャッシュメモリ制御部3は、抽出したアドレスエントリ部117のキャッシュライン118に含まれる複数の有効ビット部11bのうち、有効状態の有効ビット部119に対応するデータエントリ部120のデータのみを、2次キャッシュメモリ2に対して書き出す。このとき、キャッシュメモリ制御部3は、抽出したアドレスエントリ部117のキャッシュライン118に含まれる複数の有効ビット部11bのうち、無効状態の有効ビット部121に対応するデータエントリ部122のデータについては、2次キャッシュメモリ2に対して書き出さない。
以上、本実施形態に係るキャッシュメモリ装置10において、1次キャッシュメモリ1のラインサイズは、2次キャッシュメモリ2のラインサイズよりも大きくなるように構成されている。さらに、1次キャッシュメモリ1のキャッシュライン11は、データを記憶する複数のデータエントリ部11aと、対応するデータエントリ部11aのデータが有効又は無効であることを示す複数の有効ビット部11bと、キャッシュライン11のアドレスを記憶するアドレスエントリ部11cと、を含んでいる。これにより、CPU等の処理装置は、2次キャッシュメモリ2から1次キャッシュメモリ1へのフィル処理を待つことなく、1キャッシュメモリ1に対して高速にアクセスすることができる。したがって、キャッシュメモリ装置10の処理性能を向上させることができる。
例えば、2次キャッシュメモリ2の一部がキャッシュミスして、その他の部分がキャッシュヒットした場合、通常、キャッシュヒットした部分に対応する1次キャッシュメモリ1のフィル処理完了は、2次キャッシュメモリ2へのアクセス時間と略同一になる。また、キャッシュミスした部分に対応する1次キャッシュメモリ1のフィル処理完了は、主記憶装置へのアクセス時間と略同一となり、時間差が生じる。一方、本実施形態に係るキャッシュメモリ装置10においては、2次キャッシュメモリ2から転送されるデータが1次キャッシュメモリ1に到着したときに、直ちに、そのフィル処理を実行し、完了させることができる。さらに、1次キャッシュメモリ1のフィル処理中においても、処理装置は、1次キャッシュメモリ1にアクセスすることができる。このようにして、2次キャッシュメモリ2を効率的に活用して、フィル制御を実行することができ、キャッシュメモリ装置10の処理性能を向上させることができる。
また、上述の如く、1次キャッシュメモリ1のラインサイズを大きくしつつ、2次キャッシュメモリ2のラインサイズを小さくして、1次キャッシュメモリ1のラインサイズは、2次キャッシュメモリ2のラインサイズよりも大きくなるように構成されている。これにより、無駄なデータ転送を除去し、主記憶装置の記憶領域を有効利用したキャッシュメモリ装置10の階層化を実現している。したがって、処理装置は十分な記憶領域を確保できるため、装置全体の処理性能を大幅に向上させることができる。
なお、本発明を実施するための最良の形態について一実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした一実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、上述した一実施形態に種々の変形及び置換を加えることができる。
本発明の一実施形態に係るキャッシュメモリ装置の機能ブロック図である。 本発明の一実施形態に係るキャッシュメモリ装置のシステム構成の概略を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るキャッシュメモリ装置におけるフィル制御方法のリプレース処理の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るキャッシュメモリ装置におけるリフィル制御方法の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るキャッシュメモリ装置における初期化制御の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るキャッシュメモリ装置におけるライトバックキャッシュのデータ書出し制御方法の一例を示す図である。
符号の説明
1 1次キャッシュメモリ
2 2次キャッシュメモリ
3 キャッシュメモリ制御部
10 キャッシュメモリ装置
11 キャッシュライン
11a データエントリ部
11b 有効ビット部
11c アドレスエントリ部
12 ウェイ
31 スヌープアドレス部
32 タグコピー部
33 タグアレイ本体
34 比較器
35 デコーダ(無効化ユニット)
36 初期化ユニット

Claims (5)

  1. データをキャッシュラインで記憶する1次キャッシュメモリを備えるキャッシュメモリ装置であって、
    前記1次キャッシュメモリのラインサイズは、2次キャッシュメモリのラインサイズよりも大きくなるように構成されており、
    前記1次キャッシュメモリのキャッシュラインは、データを記憶する複数のデータエントリ部と、該データエントリ部に対応して、前記データが有効又は無効であること示す複数の有効ビット部と、前記キャッシュラインのアドレスを記憶するアドレスエントリ部と、を含む、ことを特徴とするキャッシュメモリ装置。
  2. 請求項1記載のキャッシュメモリ装置であって、
    前記1次キャッシュメモリのキャッシュラインに対して、スヌーピング処理を実行するキャッシュメモリ制御部を更に備える、ことを特徴とするキャッシュメモリ装置。
  3. 請求項1又は2記載のキャッシュメモリ装置であって、
    前記1次キャッシュメモリのキャッシュラインに対して、リプレース処理を実行するキャッシュメモリ制御部を更に備える、ことを特徴とするキャッシュメモリ装置。
  4. 1次キャッシュメモリのラインサイズは、2次キャッシュメモリのラインサイズよりも大きくなるように構成されており、
    前記1次キャッシュメモリのキャッシュラインは、データを記憶する複数のデータエントリ部と、該データエントリ部に対応して、前記データが有効又は無効であること示す複数の有効ビット部と、前記キャッシュラインのアドレスを記憶するアドレスエントリ部と、を含むキャッシュメモリ装置の制御方法であって、
    フィル処理の対象となる前記アドレスエントリ部を決定する決定工程と、
    該決定工程で決定された前記アドレスエントリ部の前記キャッシュラインに含まれる前記複数の有効ビット部のうち、前記無効であることを示す有効ビット部及び対応する前記データエントリ部に対してフィル処理を実行するフィル処理工程と、を含むことを特徴とするキャッシュメモリ装置の制御方法。
  5. 請求項4記載のキャッシュメモリ装置の制御方法であって、
    スヌーピング処理の対象となる前記アドレスエントリ部を決定する決定工程と、
    該決定工程で決定された前記アドレスエントリ部の前記キャッシュラインに含まれる前記有効ビット部のうち、前記無効であることを示す有効ビット部及び対応する前記データエントリ部に対してスヌーピング処理を実行するスヌーピング処理工程と、を更に含むことを特徴とするキャッシュメモリ装置の制御方法。
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