JP5292595B2 - 椅子 - Google Patents

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Description

本発明は、ヘッドレストを取付可能な椅子に関するものである。
従来、ヘッドレストを取り付けない状態でも椅子として使用可能な椅子においては、椅子の背板上端部にヘッドレストを取り付けるための取付部分(挿入部分)として凹部を形成したものが考えられていた(例えば、特許文献1)。このようなものであると、ヘッドレストを取り付けることなく背板のみで背凭れを構成する仕様と、前記背板の上縁部にヘッドレストを装着する仕様とのいずれかを選択して使用することが可能となる。
また、それぞれの仕様の椅子に外装材を着けることも考えられる。例えば、ヘッドレストを取り付けることなく背板のみで背凭れを構成する仕様では、外装材を前面から背板上下端部及び両側端部の裏面に回して巻き付けるようにして固定することが考えられる。一方、前記背板の上縁部にヘッドレストを装着する仕様においては、背板上端部に設けた凹部がヘッドレスト取付用の孔として使用されるため、外装材を前記同様に上端部の裏面に回して取り付けようとするならば、そのヘッドレスト取付部を回避するように外装材に孔またはスリットを設けるか、もしくはその背凭れからヘッドレストまで一体に覆うような外装材を着けることが考えられる。
特開2003‐102585号公報
しかし、このようなものであると、ヘッドレストを取り付けた仕様と取り付けない仕様に対応した2種類の外装材を用意することが必要となり、ヘッドレストの着脱に応じてその使用を選択する必要が生じる。また、使用していない外装材の保管方法も考慮しなければならない。
そこで本発明は上記のような課題に着目したものであり、ヘッドレストを取り付けている状態及びヘッドレストを取り付けていない状態のいずれにおいても背板に同一の外装材を用いることができる椅子を提供することを目的としている。
以上のような課題を解決するためになされた本発明に係る椅子は、背板と、この背板の上縁部に上縁取付部を掛け止めて該背板の前面に配される外装材と、この外装材の上縁取付部が取り外された背板の上縁部に着脱可能に装着されるヘッドレストと、このヘッドレストを前記背板に固定するために該背板の前面に添設される前当部材とを備えてなり、前記前当部材を用いて前記ヘッドレストを前記背板に固定した状態で、前記背板の上縁部から外されている外装材の上縁取付部を前記前当部材に掛けることができるように構成したことを特徴とする。
このようなものであれば、ヘッドレストを取り付けない仕様で使用していた外装材を、ヘッドレストを取り付けた仕様においても使用することができるため、仕様の変化に応じた複数の外装材を用意する必要がなくなる。
前記前当部材が、前記背板の上縁部を模した形状をなす掛け止め縁部を備えたものであり、この前当部材を前記背板の前面に添設した状態で、その掛け止め縁部が前記背板の上縁部に隙間を介して対面するように構成されていれば、ヘッドレストを取り付けていない仕様で用いた外装材の形状をそのまま生かして使用することができる。また、前記前当部材の上縁部の形状が前記背板の上縁部の形状に近似するので、椅子の前面及び背面からの見た目が前当部材の有無にかかわらずそれほど変化しないように構成できる。
前記背板のみで背凭れを構成する仕様と、前記背板の前面に外装材をその上縁取付部を該背板の上縁部に掛け止めて配する仕様と、前記背板の上縁部に前記ヘッドレストを装着するとともに該背板の前面に外装材をその上縁取付部を前記前当部材に掛け止めて配する仕様とのいずれかを採り得るように構成されていれば、1つの椅子において使用方法及び見た目の印象について異なる複数の仕様を実現することを可能とする。
ここで、「背板のみで背凭れを構成する仕様」とは、ヘッドレスト、前当部材及び外装材のいずれも用いることなく椅子として使用する態様を指す。
このような椅子に適した背板の構造としては、孔を有しない周縁枠部と、この周縁枠部に囲まれた中間面部とを具備してなり、前記中間面部が、複数の孔を設けた樹脂メッシュ領域と孔を有しない樹脂シェル領域とを備え、その樹脂メッシュ領域と前記樹脂シェル領域とを交互に配置しているものが好適である。
本発明によれば、ヘッドレストを取り付けている状態及びヘッドレストを取り付けていない状態のいずれにおいても背板に同一の外装材を用いることができる。
以下、本発明をシンクロチルト式の事務用回転椅子100に適用した場合の一実施形態につき、図面を参照して説明する。
この椅子100は、図1ないし図4に示すように、脚1と、この脚1の上部に支持され水平旋回可能な支持基部2と、この支持基部2の上に配された座受3と、この座受3に保持された座4と、前記座受3下方から左右上方に延びて設けられた肘掛け10と、前記支持基部2に後傾動作可能に設けられた背支持体5と、この背支持体5に取り付けられた背凭れ6と、この背凭れ6の上端部に着脱可能に設けられるヘッドレスト8とを具備してなる。
前記脚1は、脚ベース11と、脚ベース11の中心部に設けられた脚支柱12とを備えてなる。前記脚ベース11は、中心部に設けたハブ11aから脚羽根11bを放射状に突出させて設けたもので、前記脚羽根11b先端にキャスター11cをそれぞれ設けている。前記脚支柱12は、ガススプリングを主体に構成されたもので、上下方向に弾性的に伸縮し、所望位置でロックすることができるようにした通常のものである。
前記支持基部2は、前記脚支柱12の上端部に取り付けられたハウジング21と、このハウジング21に剛結され前記背支持体5を後傾動作可能に支持する主軸22と、前記ハウジング21内に設けられ前記背支持体5の後傾動作に対して反発力を発生させる傾動反力発生機構(図示せず)とを具備してなる。前記傾動反力発生機構は、コイルスプリングやガススプリング等を用いた通常のものであるため、説明を省略する。
前記座受3は、前記座4を保持するシェル状のもので、その前端側が前記支持基部2に前後動可能に取り付けられているとともに、その後端側が前記背支持体5の基端部に支持されている。
前記肘掛け10は、前記座受3に取り付けられた肘支柱101と、前記肘支柱101の上端部に設けられた肘当て102とを具備してなる。左右の肘掛け10は、左右対称形状をなしている。
前記背支持体5は、前記支持基部2の主軸22に後傾動作可能に支持された背支桿51と、この背支桿51の上端部に取り付けられた弾性横桿52とを具備してなる。前記背支桿51は、基端部を前記支持基部2の主軸22に取り付けた下部背フレーム51bと、この下部背フレーム51bの先端に結合した上部背フレーム51aとを備えている。前記下部背フレーム51bは、金属製のもので、その外側がカバー53により覆われている。そのカバー53の外面は、前記上部背フレーム51aの外面に連続するように位置づけられている。前記上部背フレーム51aは、合成樹脂により一体成形されたもので、その上方は二股に分岐されている。前記弾性横桿52は、中間部二箇所を前記背支桿51の上端部に支持させた板ばね状のもので、その両端部で前記背凭れ6を支えている。
前記背凭れ6は、背板61を主体に構成されたものであり、この背板61の前面に着脱可能に添え設けられた前当部材63と、これら背板61または前当部材63の前面に脱着可能に設けられた外装材62とを備えてなる。前記背板61は、背板本体61aとこの背板本体61aの左右両側部に設けた側端取付部61cと、前記背板本体61aの下端部に設けた下端取付部61bとを具備してなるもので、前記側端取付部61cを前記弾性横桿52の両端部に接続するとともに、前記下端取付部61bを前記背支桿51の下部背フレーム51bに取り付けている。
前記背板本体61aは、合成樹脂により作られたもので、孔61dを有しない周縁枠部61a1と、この周縁枠部61a1に囲まれた中間面部61a2とを具備してなる。前記中間面部61a2は、複数の孔61dを設けた樹脂メッシュ領域Mと、孔61dを有しない樹脂シェル領域Sとを備えたもので、その樹脂メッシュ領域Mと樹脂シェル領域Sとを交互に配置している。具体的には、前記中間面部61a2の樹脂シェル領域Sは、水平なベルト状のもので前記周縁枠部61a1の対向部位を連結するように配されている。ベルト状をなす前記樹脂シェル領域Sは、上下方向に間隔を開けて複数本平行に配されており、これら樹脂シェル領域S間及び樹脂シェル領域Sと周縁枠部61a1との間に前記樹脂メッシュ領域Mがそれぞれ形成されている。前記樹脂メッシュ領域Mは、前記樹脂シェル領域Sよりも薄肉に形成されており、貫設された複数の円形の孔61dを有している。すなわち、前記樹脂シェル領域Sの前面と前記樹脂メッシュ領域Mの前面とは面一に形成されている一方、前記樹脂メッシュ領域Mの背面は、前記樹脂シェル領域Sの背面よりも凹んで設けられている。
以下、図5ないし図8を参照して説明する。ここで図5は、図2における背板本体61aの前面に設けられた外装材62及び前当部材63を取り外した状態の椅子100の斜視図である。また、図6は、図4におけるA‐A線に沿う拡大断面図、具体的にはヘッドレスト8から背板本体61aにかけてヘッドレスト8の後脚部81cの幅方向中心を通過するように垂直に切断した断面図を表す。図7は、ヘッドレスト8及び前当部材63を装着しない場合に外装材62が取り付けられる様子を表した断面図、及び図8は、背板61に取り付けられるヘッドレスト8、前当部材63及び外装材62の分解斜視図を表す。
前記前当部材63は、前記背板61と同じ合成樹脂により一体に形成されており、背板61を介してヘッドレスト8の後脚部81cと接続される部材本体63aと、この部材本体63aの上方に連続して設けられ前記外装材62の上端を掛けるための掛け止め縁部63bとを具備してなる。前記前当部材63の前面は面一である一方、その背面は前記部材本体63aが掛け止め縁部63bに比べて突出しており、この突出した部分は前記背板61の前面に沿った形状を有しているため、前記部材本体63aは、前記背板61の前面に脱着可能に添えて設けられる。また、前記部材本体63aには左右1ヶ所ずつ、後述するヘッドレスト8の2本の後脚部81cに対応する部分に前後に貫通するねじ孔63a1が設けられている。前記掛け止め縁部63bは、隙間を介して背板61の上縁部に対面し、その上縁部及び左右側縁上部が前記背板61の上端部及び左右側縁と同様の形状をなしている。
前記外装材62は、クッション及び張地等を縫い合わせて一体に作られており、背板61前面を覆う外装材本体62aと、この外装材本体62aの上方に設けられ、前記背板61の周縁枠部61a1上端縁または前記前当部材63の掛け止め縁部63bに掛けられる上縁取付部62bと、前記外装材本体62aの下方に設けられ、前記背板61の周縁枠部61a1下端縁における左右コーナ部に掛けられる左、右のコーナ取付部62cとを具備してなる。
前記外装材本体62aは、前記背板61の周縁枠部61a1の外周縁に沿った形状である。前記上縁取付部62bは、前記外装材本体62aの上部に対応した形状をなす1枚の張地が、前記外装材本体62aの上方に重なって設けられ、それらの上縁部が縫い合わされていることにより、下向きの開口を有する袋状をなしている。前記左、右のコーナ62cは、前記外装材本体62aの下部に対応した左右2枚の対をなす張地が、前記外装材本体62aの下方左右にそれぞれに重なって設けられ、それらの下縁部が縫い合わされることにより、それぞれ右上方、左上方に開口を有している。前記コーナ取付部62cは袋状とはなっておらず、これら左右のコーナ取付部62cの間には、背板61の下端取付部61bに対応する部分にスリット62c1が設けられているような状態となっている。前記スリット62c1部分の上方、すなわち左右のコーナ取付部62cにおける上端部分には、それら2つの下端取付部61bを結合するためのバンド62c2が設けられている。このバンド62c2は面ファスナーを有しており、着脱可能に設けられている。
前記ヘッドレスト8は、前記背板61に着脱可能に取付部分を設けられたベース81と、このベース81に支持され使用者の頭部を支えるヘッドレスト本体82とを具備してなる。
前記ベース81は、合成樹脂により一体に形成されており、前記ヘッドレスト本体82に取り付けられるベース本体81aと、このベース本体81aから下方に延びる4本の前脚部81bと、この前脚部81bと平行に前記ベース本体81aから下方に延びる2本の後脚部81cとを具備してなる。2本の後脚部81cは左右対称に設けられ、それぞれその下部に、前記背板61に設けられた段部61a3に係わり合わせるための係わり合い部81c1を有している。前記後脚部81cの背面は面一に形成されている一方、その前面は、前記係わり合い部81c1として後脚部81cの上部よりも肉厚なものとしており、ヘッドレスト8にかかる荷重を支えている。さらに、それらの係わり合い部81c1における前記前当部材63に設けられたねじ孔63a1に対応した場所に、凹部82b1が設けられ、この凹部82b1に金属製のインサートナットNが成型されている。
前記ヘッドレスト本体82は、前記ベース81と一体に形成され前記ベース本体81aの上方から連続する合成樹脂製のバックプレート82aと、このバックプレート82aの前面及び背面を覆うクッション及び張地から成る外装材本体82bとを具備する。当該外装材62は、椅子100の座4や背凭れ6に用いられる外装材本体62aと同様の材質や色彩とすることが好ましい。
本実施形態では、前記背板61にヘッドレスト8のベース81を着脱可能に係わり合わせることによりヘッドレスト8を取り付けるようにしている。具体的には、前記背板61に設けられた段部61a3にヘッドレスト8の後脚部81cを弾性変形を利用して着脱可能に係わり合わせ、さらに前記前当部材63と後脚部81cの係わり合い部81c1とを用いて前記背板61を前後に挟み、前記前当部材63の前方から後脚部81cまで貫通させたねじBにより緊締結合させている。
次に、前記ヘッドレスト8の背板61への取り付け及び取り外しの際の操作及び各部の作用を示す。
すなわち本実施例に係るヘッドレスト8の取り付けは、ヘッドレスト8が取り付けられる背板61が、周縁枠部61a1とその周縁枠部61a1に囲まれる中間面部61a2との境界に段部61a3を有し、その中間面部61a2に複数の孔61dを有する樹脂メッシュ領域Mと孔61dを有しない樹脂シェル領域Sとを備え、前記背板61の背面における中間面部61a2の樹脂メッシュ領域Mと樹脂シェル領域Sとの境界にも段部61a3が形成されているものを用いて、まず、背板61の上縁部に向かってヘッドレスト8の前脚部81bと後脚部81cとが前記背板61を挟み込むように上方から装着する。
次に、前記背板61の段部61a3に、前記ベース81を構成している部材や背板61を構成している部材の一時的な弾性変形を利用して係わり合い部81c1を係わり合わせる。その際、前記係わり合い部81c1はその上端部が周縁枠部61a1と中間面部61a2の樹脂メッシュ領域Mとの境界に係わり合い、その下端部が樹脂メッシュ領域Mと樹脂シェル領域Sとの境界に係わり合うことで、上下方向に一定以上の力が加わらない限りヘッドレスト8を抜け止めし得る構成としている。
さらに、前記ヘッドレスト8を装着した背板61の前面に前当部材63、具体的には前当部材63の部材本体63aが背板61に接するように添えられることで、背板61を挟んでヘッドレスト8及び前当部材63が配置されることになる。その後、その前当部材63に設けられた2ヶ所のねじ孔63a1に前当部材63の前面からねじBを差し込み、樹脂メッシュ領域Mに設けられた孔61dを通って後脚部81cに設けられたインサートナットNまで貫通させねじ止めする。これにより、前当部材63、背板61及びヘッドレスト8が緊締結合される。
一方、前記ヘッドレスト8を背板61から取り外す際には、ねじ止めを解除するとともに、前当部材63を取り外し、前記ヘッドレスト8の係わり合い部81c1を前記背板61から離間させるように後脚部81cに力を加え、係わり合い部81c1と段部61a3との係わり合いを解除させる。そして、その状態でヘッドレスト8を上方に移動させることにより取り外し操作を行う。
以上のような前記ヘッドレスト8の背板61への取り付け及び取り外しの操作をすることにより、本実施例に係る椅子100の仕様として以下の3つが考えられる。
1つ目の仕様(以下、「第一仕様X」と呼ぶ。)は、図9に示すように前記背板61のみで背凭れ6を構成する。つまり、外装材62、ヘッドレスト8及び前当部材63のいずれも装着することなく、背板61のみで背凭れ6を構成する。よって、この第一仕様Xにおいては、前記背板61の樹脂シェル領域S及び樹脂メッシュ領域M及びこれらに設けられた凹部82b1や孔61dによって形成される模様が見える。
2つ目の仕様(以下、「第二仕様Y」と呼ぶ。)は、図10に示すように、前記背板61の前面に外装材62を取り付けた状態、具体的には、外装材62の上縁取付部62bを該背板61の上縁部に掛止させて構成する。第二仕様Yは、前記第一仕様Xにその背板61の前面を覆う外装材62を装着したものであり、外装材62を装着することでより使用者の背中にフィットさせることができるとともに、外装材62の色彩や模様によっては、第一仕様Xの見た目とは異なる印象を与えることができる。つまり、第一仕様Xで視認できた樹脂シェル領域S及び樹脂メッシュ領域Mによって形成される模様は見えなくなる。
3つ目の仕様(以下、「第三仕様Z」と呼ぶ。)は、図2に示すように、前記背板61の上縁部に前記ヘッドレスト8を装着するとともに該背板61の前面に外装材62をその上縁取付部62bを前記前当部材63に掛止させて構成する。第三仕様Zは、前記第一仕様Xにヘッドレスト8及び前当部材63を上述した取り付け方法によって取り付けた後、背板61下端部から前当部材63の掛け止め縁部63bにかけて外装材62を装着したものであり、第二仕様Yで背板61の上縁部に掛け止めていた外装材62の上端取付部をそのまま前当部材63の掛け止め縁部63bに適用するものである。
以上のような構成とすることにより、本実施例に係る椅子100は、背板61と、この背板61の上縁部に上縁取付部62bを掛止させて該背板61の前面に配される外装材62と、この外装材62の上縁取付部62bが取り外された背板61の上縁部に着脱可能に装着されるヘッドレスト8と、このヘッドレスト8を前記背板61に固定するために該背板61の前面に添設される前当部材63とを備えてなり、前記前当部材63を用いて前記ヘッドレスト8を前記背板61に固定した状態で、前記背板61の上縁部から外されている外装材62の上縁取付部62bを前記前当部材63に掛けることができるように構成したので、ヘッドレスト8を取り付けない仕様で使用していた外装材62を、ヘッドレスト8を取り付けた仕様においても使用することができるため、仕様の変化に応じた複数の外装材62を用意する必要がなくなる。
また、前当部材63が、前記背板61の上縁部を模した形状をなす掛け止め縁部63bを備えたものであり、この前当部材63を前記背板61の前面に添設した状態で、その掛け止め縁部63bが前記背板61の上縁部に隙間を介して対面するように構成されているので、ヘッドレスト8を取り付けていない仕様で用いた外装材62の形状を生かしてそのまま使用することができ、前当部材63と背板61との間に設けられた隙間があることにより、袋状になった外装材62の上縁取付部62bを前当部材63に掛けて取り付けることができる。また、前記前当部材63の上縁部の形状が前記背板61の上縁部の形状に近似するので、椅子100の前面及び背面からの見た目が前当部材63の有無にかかわらずそれほど変化しないように構成できる。
また、上述した構造を有しているため、前記背板61のみで背凭れ6を構成する第一仕様Xと、前記背板61の前面に外装材62をその上縁取付部62bを該背板61の上縁部に掛止させて配する第二仕様Yと、前記背板61の上縁部に前記ヘッドレスト8を装着するとともに該背板61の前面に外装材62をその上縁取付部62bを前記前当部材63に掛止させて配する第三仕様Zという、1つの椅子100において使用方法及び見た目の印象について異なる3つの仕様を実現することができる。
さらに、前記背板61が、孔61dを有しない周縁枠部61a1と、この周縁枠部61a1に囲まれた中間面部61a2とを具備してなり、前記中間面部61a2が、複数の孔61dを設けた樹脂メッシュ領域Mと孔61dを有しない樹脂シェル領域Sとを備え、その樹脂メッシュ領域Mと前記樹脂シェル領域Sとを交互に配置しているので、樹脂メッシュ領域Mと樹脂シェル領域Sとの境界及び孔61dを用いて、ヘッドレスト8及び前当部材63の取り付け、取り外しを容易に行うことができる。
なお、本発明は以上に述べたような実施形態に限らず種々変更可能である。
以上、本実施形態について詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他各部の具体的構成は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の実施形態に係る椅子を示す後方斜視図。 同実施形態の前方斜視図。 同実施形態の側面図。 同実施形態の背面図。 本発明の実施形態における外装材及び前当部材を外した状態を示す分解斜視図。 同実施形態に係る椅子を示すA‐A線断面図。 同実施形態に係る椅子の第二仕様における図6に対応する断面図。 本発明の実施形態における外装材、前当部材及びヘッドレストを外した状態を示す分解斜視図。 同実施形態に係る第一仕様の椅子を示す斜視図。 同実施形態に係る第二仕様の椅子を示す斜視図。
符号の説明
100…椅子
61…背板
61a1…周縁枠部
61a2…中間面部
61d…孔
M…樹脂メッシュ領域
S…樹脂シェル領域
62…外装材
62b…上縁取付部
63…前当部材
63b…掛け止め縁部
8…ヘッドレスト

Claims (4)

  1. 背板と、この背板の上縁部に上縁取付部を掛け止めて該背板の前面に配される外装材と、この外装材の上縁取付部が取り外された背板の上縁部に着脱可能に装着されるヘッドレストと、このヘッドレストを前記背板に固定するために該背板の前面に添設される前当部材とを備えてなり、前記前当部材を用いて前記ヘッドレストを前記背板に固定した状態で、前記背板の上縁部から外されている外装材の上縁取付部を前記前当部材に掛けることができるように構成したことを特徴とする椅子。
  2. 前記前当部材が、前記背板の上縁部を模した形状をなす掛け止め縁部を備えたものであり、この前当部材を前記背板の前面に添設した状態で、その掛け止め縁部が前記背板の上縁部に隙間を介して対面するように構成されている請求項1記載の椅子。
  3. 前記背板のみで背凭れを構成する仕様と、前記背板の前面に外装材をその上縁取付部を該背板の上縁部に掛け止めて配する仕様と、前記背板の上縁部に前記ヘッドレストを装着するとともに該背板の前面に外装材をその上縁取付部を前記前当部材に掛け止めて配する仕様とのいずれかを採り得るように構成されている請求項1又は2記載の椅子。
  4. 前記背板が、孔を有しない周縁枠部と、この周縁枠部に囲まれた中間面部とを具備してなり、前記中間面部が、複数の孔を設けた樹脂メッシュ領域と孔を有しない樹脂シェル領域とを備え、その樹脂メッシュ領域と前記樹脂シェル領域とを交互に配置している請求項3記載の椅子。
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