JP5290868B2 - コイル感度推定装置、磁気共鳴イメージング装置、コイル感度推定方法、およびプログラム - Google Patents

コイル感度推定装置、磁気共鳴イメージング装置、コイル感度推定方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、被検体の磁気共鳴信号を受信するコイルのコイル感度を推定するコイル感度推定装置、磁気共鳴イメージング装置、コイル感度推定方法、およびプログラム
に関する。
表面コイルを用いて被検体を撮像する場合、表面コイルのコイル感度を推定するためのプリスキャンを行い、その後、本スキャンが行われる。本スキャンで得られた磁気共鳴信号は、プリスキャンで得られたコイル感度で補正され、コイル感度で補正された磁気共鳴信号に基づいて、磁気共鳴画像が得られる。コイル感度の推定が適切に行われないと、画像に不自然なアーチファクトが生じることがあるので、コイル感度の推定誤差をできるだけ小さくすることが重要である。
また、被検体は、撮影中に、無意識に動いてしまう場合がある。この場合、プリスキャン時において被検体の体外に位置していた領域(背景領域)が、被検体が動くことによって、本スキャン時には被検体の体内に位置する領域に変化することがある。したがって、プリスキャンによってコイル感度を推定する場合、被検体の体内におけるコイル感度だけでなく、被検体の体外におけるコイル感度も、推定誤差ができるだけ小さくなるようにすることが重要である。
そこで、コイル感度を推定する方法が提案されている(特許文献1)。
特開2007-244848号公報
しかし、特許文献1の方法では、被検体の体内のうち、磁気共鳴信号の信号強度が低い領域では、コイル感度の推定誤差が大きくなるという問題がある。
本発明は、上記の事情に鑑み、コイル感度の推定誤差を低減することができるコイル感度推定装置、磁気共鳴イメージング装置、コイル感度推定方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
上記の問題を解決する本発明のコイル感度推定装置は、
被検体の磁気共鳴信号を受信するコイルのコイル感度を推定するコイル感度推定装置であって、
前記コイルが受信した磁気共鳴信号の信号強度を算出する信号強度算出手段と、
前記コイルのコイル感度のうち、前記被検体の内側におけるコイル感度を、前記信号強度に第1のモデルを適用して算出し、前記被検体の外側におけるコイル感度を、前記信号強度に前記第1のモデルとは異なる第2のモデルを適用して算出するコイル感度算出手段と、
を有している。
また、本発明のコイル感度推定方法は、
被検体の磁気共鳴信号を受信するコイルのコイル感度を推定するコイル感度推定方法であって、
前記コイルが受信した磁気共鳴信号の信号強度を算出する信号強度算出ステップと、
前記コイルのコイル感度のうち、前記被検体の内側におけるコイル感度を、前記信号強度に第1のモデルを適用して算出し、前記被検体の外側におけるコイル感度を、前記信号強度に前記第1のモデルとは異なる第2のモデルを適用して算出するコイル感度算出ステップと、
を有している。
また、本発明のプログラムは、
被検体の磁気共鳴信号を受信するコイルのコイル感度を推定するためのプログラムであって、
前記コイルが受信した磁気共鳴信号の信号強度を算出する信号強度算出処理と、
前記コイルのコイル感度のうち、前記被検体の内側におけるコイル感度を、前記信号強度に第1のモデルを適用して算出し、前記被検体の外側におけるコイル感度を、前記信号強度に前記第1のモデルとは異なる第2のモデルを適用して算出するコイル感度算出処理と、
を計算機に実行させるためのプログラムである。
本発明では、被検体の内側と外側において異なるモデルを用いてコイル感度を算出している。したがって、被検体の内側と外側との両側において、コイル感度の推定誤差を低減することができる。
本発明の第1の実施形態の磁気共鳴イメージング装置の概略図である。 コイル装置4の断面図である。 MRI装置1の処理フローの一例を示す図である。 コイル感度を算出するときに設定されるスライスS1〜Snの一例を示す図である。 被検体8の頭部8aのスライスSkにおける断面図である。 スライスSkにおける信号強度の分布を概略的に示す図である。 スライスSkのラインLにおける信号強度の説明図である。 信号強度曲線Csを平滑化した様子を示す図である。 平滑化曲線Csmを2値化した様子を示す図である。 頭部領域REの中から抽出された領域RPを示す図である。 領域RPにおける信号強度Iに多項式モデルPMaを適用することにより得られるコイル感度SHと、領域RPにおける信号強度Iに多項式モデルPMbを適用することにより得られるコイル感度SLとを示す図である。 被検体の体内(頭部8aの内側)におけるコイル感度SHと、被検体の体外(頭部8aの外側)におけるコイル感度SLとを示す図である。 サブステップS61で行われる処理の説明図である。 結合処理領域Jおよびその周辺領域におけるコイル感度SHおよびSLの拡大図である。 結合処理領域Jに含まれている画素N1〜Nwにおけるコイル感度の値n1〜nwを補正した後の様子を示す図である。 表面コイル41のコイル感度CSを示す図である。 本発明の第2の実施形態のMRI装置の概略図である。 第2の実施形態におけるコイル装置4の断面図である。 MRI装置100の処理フローの一例を示す図である。 スライスSkのラインLにおける信号強度の説明図である。 スライスSkにおける信号強度比の説明図である。 被検体の体内(頭部8aの内側)におけるコイル感度SHと、被検体の体外(頭部8aの外側)におけるコイル感度SLとを示す図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。しかし、本発明は、以下の実施形態に限定されることはない。
(1)第1の実施形態
図1は、本発明の第1の実施形態の磁気共鳴イメージング装置の概略図である。
磁気共鳴イメージング装置(以下、MRI(Magnetic
Resonance Imaging)装置と呼ぶ)1は、コイルアセンブリ2と、テーブル3と、コイル装置4と、制御装置5と、入力装置6と、表示装置7とを有している。
コイルアセンブリ2は、被検体8が収容されるボア21と、超伝導コイル22と、勾配コイル23と、送信コイル24とを有している。超伝導コイル22は静磁場B0を印加し、勾配コイル23は勾配パルスを印加し、送信コイル24はRFパルスを送信する。
テーブル3は、クレードル31を有している。クレードル31は、z方向および−z方向に移動するように構成されている。クレードル31がz方向に移動することによって、被検体8がボア21に搬送される。クレードル31が−z方向に移動することによって、ボア21に搬送された被検体8は、ボア21から搬出される。
コイル装置4は、被検体8の頭部8aに取り付けられている。
図2は、コイル装置4の断面図である。
コイル装置4は、被検体8の頭部8aからの磁気共鳴(MR:Magnetic Resonance)信号を受信するための表面コイル41を有している。
図1に戻って説明を続ける。
コイル装置4の表面コイル41が受信したMR(Magnetic
Resonance)信号は、制御装置5に伝送される。
制御装置5は、コイル制御手段51〜結合処理手段55を有している。
コイル制御手段51は、パルスシーケンスが実行されるように、勾配コイル23および送信コイル24を制御する。
信号強度算出手段52は、コイル装置4の表面コイル41が受信したMR信号の信号強度を算出する。
領域抽出手段53は、信号強度算出手段52が算出した信号強度に基づいて、コイル装置4の表面コイル41の受信したMR信号が表す画像の中から被検体8の領域を抽出する。また、領域抽出手段53は、抽出した被検体8の領域の中から、信号強度IがI=Ip以上の領域RPを抽出する(図10参照)。
コイル感度算出手段54は、領域抽出手段53が抽出した領域RP内における信号強度に4次多項式モデルを適用して、被検体の内側におけるコイル感度を算出する。また、コイル感度算出手段54は、領域抽出手段53が抽出した領域RP内における信号強度に2次多項式モデルを適用して、被検体の外側におけるコイル感度を算出する。
結合処理手段55は、被検体の内側におけるコイル感度と、被検体の外側におけるコイル感度とを滑らかに結合するための結合処理を行う。
尚、コイル制御手段51〜結合処理手段55は、各手段を実行するためのプログラムを制御装置5にインストールすることにより実現されている。ただし、プログラムを用いずに、ハードウェアのみで実現してもよい。
入力装置6は、オペレータ9の操作に応じて、種々の命令を制御装置5に入力する。
表示装置7は、種々の情報を表示する。
MRI装置1は、上記のように構成されている。次に、上記のように構成されたMRI装置1の動作について説明する。
図3は、MRI装置1の処理フローの一例を示す図である。
ステップS1では、オペレータ9が入力装置6を操作して、撮影命令を入力する。撮影命令が入力されると、コイル制御手段51(図1参照)は、撮影命令に応答して、コイル感度を算出するためのスキャンが実行されるように、勾配コイルおよび送信コイルを制御する。
図4は、コイル感度を算出するときに設定されるスライスS1〜Snの一例を示す図、図5は、被検体8の頭部8aのスライスSkにおける断面図である。
被検体8の頭部8aには、n枚のスライスS1〜Snが設定されている。図5に示すように、スライスSkは、被検体の頭部の鼻腔CNを横切る位置に設定されている。
コイル感度を算出するためのスキャンを行う場合、表面コイル41でMR信号を収集する。MR信号を収集した後、ステップS2に進む。
ステップS2では、信号強度算出手段52(図1参照)が、各スライスS1〜SnにおけるMR信号の信号強度を算出する。
図6は、スライスSkにおける信号強度の分布を概略的に示す図である。
被検体の体内(頭部8aの内側)では、基本的には、信号強度は高くなる。しかし、被検体の体内(頭部8aの内側)であっても、鼻腔CNは、空気で埋められている領域であるので、信号強度が低くなる。また、被検体の体外(頭部8aの外側)Bも空気で埋められている領域であるので、信号強度が低くなる。したがって、表面コイル41を用いた場合の信号強度分布D1は、高信号領域RH、低信号領域RL、および低信号領域RBの3つの領域に分けることができる。
高信号領域RHは、被検体の体内(頭部8aの内側)において信号強度が高くなる高信号領域である。低信号領域RLは、被検体の体内(頭部8aの内側)において信号強度が低くなる低信号領域である(鼻腔CNにおける信号領域など)。低信号領域RBは、被検体の体外(頭部8aの外側)Bにおいて信号強度が低くなる低信号領域である。
また、図6には、スライスSkの鼻腔CNを横切るラインLが示されている。次に、このラインL上の信号強度について説明する。
図7は、スライスSkのラインLにおける信号強度の説明図である。
図7(a)は、スライスSkの頭部断面図、図7(b)は、スライスSkのラインL上における信号強度曲線Csを概略的に示す図である。
信号強度曲線Csは、被検体の体外の低信号領域RBと、被検体の体内の高信号領域RHと、被検体の体内の低信号領域RL(鼻腔CNにおける信号領域など)RLとを有している。
図6および図7では、スライスSkにおける信号強度について説明したが、信号強度算出手段52は、他のスライスについても、信号強度を算出する。他のスライスの信号強度分布でも、被検体の体外や、被検体の体内であっても空気で満たされる部位などは、信号強度が低くなる。
第1の実施形態では、表面コイル41による信号強度分布D1を用いて、コイル感度を算出する。以下に、コイル感度を算出する手順について説明する。尚、信号強度分布D1は、3次元で表されているので、信号強度分布D1を用いてコイル感度の算出方法を説明すると、説明が複雑になる。したがって、説明の便宜上、図7に示す信号強度曲線Csに基づいて説明するが、信号強度曲線Csに基づいた説明を、信号強度分布D1に適応することによって、コイル感度を算出することができる。
信号強度を算出した後、ステップS3に進む。
ステップS3では、領域抽出手段53(図1参照)が、信号強度曲線Csに基づいて、スライスSkにおける断面画像の中から、頭部8aの領域を抽出する。ステップS3は、頭部8aの領域を抽出するために、3つのサブステップS31〜S33を有している。以下に、領域抽出手段53が、信号強度曲線Csに基づいて、頭部8aの領域をどのように抽出しているかについて、図8〜図10を参照しながら説明する。
図8〜図10は、信号強度曲線Csに基づいて、スライスSkにおける断面画像の中から頭部8aの領域を抽出するときの説明図である。
領域抽出手段53は、先ず、サブステップS31において、信号強度曲線Csの平滑化を行う(図8参照)。
図8は、信号強度曲線Csを平滑化した様子を示す図である。
図8(a)は、スライスSkの頭部断面図、図8(b)は、信号強度曲線Csを示す図、図8(c)は、信号強度曲線Cs(図8(b)参照)を平滑化することによって得られる平滑化曲線Csmを示す図である。平滑化処理をした後、サブステップS32に進む。
サブステップS32において、領域抽出手段53は、平滑化曲線Csmを2値化する。本実施形態では、信号強度Iの値がI=Ith以下の場合、論理値「Low」を割り当て、一方、信号強度Iの値がI=Ithより大きい場合は、論理値「High」を割り当てる。
図9は、平滑化曲線Csmを2値化した様子を示す図である。
図9(a)は、スライスSkの頭部断面図、図9(b)は、信号強度曲線Csを示す図、図9(c)は、平滑化曲線Csmと、平滑化曲線Csmを2値化することによって得られる2値化曲線Cbとを示す図である。2値化曲線Cbを参照すると、低信号領域RLおよびRBでは、論理値「Low」であるが、高信号領域RHでは、論理値「High」であることがわかる。
図9(a)には、論理値「Low」となる領域に斜線が示されており、論理値「High」となる領域は白抜きで示されている。2値化した後、サブステップS33に進む。
サブステップS33において、領域抽出手段53は、2値化された頭部断面(図9(a)参照)に基づいて凸包(convex hell)を算出し、算出された凸包群を結合することにより、頭部8aの領域を抽出する。尚、凸包については、計算幾何学の分野でよく知られている技術であるので、凸包の説明は省略する。図9(a)には、領域抽出手段53によって抽出された頭部領域REが太線で示されている。被検体の頭部8aを抽出した後、ステップS4に進む。
ステップS4では、領域抽出手段53(図1参照)が、抽出した頭部領域REの中から、信号強度曲線Csの信号強度IがI=Ip以上の領域を抽出する(図13参照)。
図10は、頭部領域REの中から抽出された領域RPを示す図である。
図10では、信号強度曲線Csの信号強度IがI=Ip以上の領域RPは、2箇所(鼻腔CNの両側)に存在している。領域RPを抽出した後、ステップS5に進む。
ステップS5では、コイル感度算出手段54(図1参照)が、表面コイル41のコイル感度を算出する。コイル感度算出手段54は、表面コイル41のコイル感度のうち、被検体の体内(頭部8aの内側)におけるコイル感度については、領域RPにおける信号強度Iに4次の多項式モデルPMaを適用して算出する。一方、被検体の体外(頭部8aの外側)におけるコイル感度については、領域RPにおける信号強度Iに2次の多項式モデルPMbを適用して算出する。多項式モデルPMaおよびPMbは、例えば、以下の式で表される。
PMa:a+b+c+d ・・・(1)
PMb:a+b+c ・・・(2)
、b、c、d、a、b、およびc:係数
以下に、被検体の体内におけるコイル感度は多項式モデルPMaを用いて算出し、被検体の体外におけるコイル感度は多項式モデルPMbを用いて算出する理由について、図11を参照しながら説明する。
図11は、領域RPにおける信号強度Iに多項式モデルPMaを適用することにより得られるコイル感度SHの一例と、領域RPにおける信号強度Iに多項式モデルPMbを適用することにより得られるコイル感度SLの一例とを示す図である。
コイル感度SHは、多項式モデルPMa(式(1)参照)の係数を領域RPにおける信号強度Iを用いて計算した場合に求められたコイル感度の一例であり、一方、コイル感度SLは、多項式モデルPMb(式(2)参照)の係数を領域RPにおける信号強度Iを用いて計算した場合に求められたコイル感度の一例である。以下に、コイル感度SLおよびSHについて順に考察する。
(1)コイル感度SLに関する考察
高信号領域RHのうちの第1の領域H1を参照すると、コイル感度SLは、信号強度曲線Csにほぼ重なっている。したがって、コイル感度SLは、高信号領域RHのうちの第1の領域H1においては、表面コイル41の真のコイル感度に十分に近い値であると考えられる。しかし、高信号領域RHの第2の領域H2を参照すると、コイル感度SLは、信号強度曲線Csから大きく離れている。したがって、コイル感度SLは、高信号領域RHの第2の領域H2においては、表面コイル41の真のコイル感度から大きく離れていると考えられる。
(2)コイル感度SHに関する考察
コイル感度SHは、高信号領域RHの第1の領域H1および第2の領域H2のどちらの領域でも、信号強度曲線Csにほぼ重なっている。したがって、コイル感度SHは、高信号領域RHの全体に渡って、表面コイル41の真のコイル感度に十分に近いと考えられる。
したがって、上記の考察(1)および(2)から、体内の高信号領域RHにおいては、コイル感度SHは、コイル感度SLよりも、表面コイル41の真のコイル感度に近いと考えられる。
次に、体内の低信号領域RLにおける表面コイル41のコイル感度について説明する。
図11に示すように、低信号領域RLは、高信号領域RHと比較すると、信号強度がかなり小さくなる。したがって、低信号領域RLにおける信号強度Iを用いて、低信号領域RLにおける表面コイル41のコイル感度を推定することは困難である。しかし、上述したように、コイル感度SHは、体内の2つの高信号領域RHにおいては、表面コイル41の真のコイル感度に十分に近いと考えられる。したがって、コイル感度SHは、2つの高信号領域RHの間に位置する低信号領域RLにおいても、表面コイル41の真のコイル感度に十分に近いと考えられる。
上記の考察から、コイル感度SHは、高信号領域RHだけでなく、低信号領域RLにおいても、表面コイル41の真のコイル感度に十分に近いと考えられる。そこで、第1の実施形態では、表面コイル41のコイル感度のうち、被検体の体内(頭部8aの内側)におけるコイル感度については、4次の多項式モデルPMaを適用して算出されるコイル感度SHが採用される。
次に、被検体の体外(頭部8aの外側)におけるコイル感度について説明する。
一般的に、表面コイル41のコイル感度は、被検体の体内では複雑に変化するが、被検体の体外では緩やかに変化することが知られている。図11に示す2つのコイル感度SLおよびSHとを比較すると、被検体の体外では、コイル感度SLの方が、コイル感度SHよりも緩やかに変化している。そこで、第1の実施形態では、被検体の体外(頭部8aの外側)におけるコイル感度については、2次の多項式モデルPMbを適用して算出されるコイル感度SLが採用される。
したがって、上述したように、表面コイル41のコイル感度のうち、被検体の体内(頭部8aの内側)におけるコイル感度については、コイル感度SHが採用され、一方、被検体の体外(頭部8aの外側)におけるコイル感度については、コイル感度SLが採用される。これらの異なるコイル感度SHおよびSLを算出するために、ステップS5は、コイル感度SHを算出するサブステップS51と、コイル感度SLを算出するサブステップS52とを有している。ただし、被検体の体内(頭部8aの内側)におけるコイル感度については、コイル感度SHが採用され、一方、被検体の体外(頭部8aの外側)におけるコイル感度については、コイル感度SLが採用される(図12参照)。
図12は、被検体の体内(頭部8aの内側)におけるコイル感度SHと、被検体の体外(頭部8aの外側)におけるコイル感度SLとを示す図である。
図12(b)を参照すると、被検体の体内および体外では、異なるコイル感度SHおよびSLが採用されていることが分かる。ただし、コイル感度SHとSLとの間には段差Gが生じている。コイル感度にこのような段差Gが含まれていると、画像にアーチファクトが発生する原因になる。そこで、第1の実施形態では、段差Gをなめらかに結合するための結合処理を実行する。結合を実行するために、ステップS6に進む。
ステップS6では、結合処理手段55(図1参照)が、図12に示す段差Gを滑らかに結合するための結合処理を行う。ステップS6は、結合処理を行うために、2つのサブステップS61およびS62を有している。以下に、各サブステップS61およびS62について、図13および図14を参照しながら説明する。
図13は、サブステップS61で行われる処理の説明図である。
結合処理を行う場合、結合処理手段55は、先ず、頭部領域REに膨張処理および収縮処理を施す。頭部領域REに膨張処理が施されることによって、頭部領域REは、領域RE1にまで膨張する。一方、頭部領域REに収縮処理が施されることによって、頭部領域REは、領域RE2にまで収縮する。結合処理手段55は、2つの領域RE1およびRE2に挟まれる領域を、コイル感度SHとSLとを滑らかに結合するための結合処理が行われる結合処理領域Jとして設定する。結合処理領域Jを設定した後、サブステップS62に進む。
サブステップS62では、結合処理手段55は、コイル感度SLおよびSHのうち、結合処理領域Jに含まれるコイル感度の値を補正する。以下に、コイル感度がどのように補正されているかについて、図14を参照しながら説明する。
図14は、結合処理領域Jおよびその周辺領域におけるコイル感度SHおよびSLの拡大図である。
図14(a)は、図13(a)に示すラインLの結合処理領域Jおよびその周辺領域に位置する画素の拡大図、図14(b)は、各画素におけるコイル感度の値を示す図である。
図14(a)において、結合処理領域Jの内側には、画素N1〜Nwが概略的に示されている。また、結合処理領域Jの外側には画素M1〜MxおよびMx+1〜Myが概略的に示されている。
図14(b)において、コイル感度SLの曲線上には、結合処理領域Jの外側に位置する画素M1〜Mxにおけるコイル感度の値m1〜mxと、結合処理領域Jの内側に位置する画素N1〜Nvにおけるコイル感度の値n1〜nvとが概略的に示されている。
また、コイル感度SHの曲線上には、結合処理領域Jの内側に位置する画素Nv+1〜Nwにおけるコイル感度の値nv+1〜nwと、結合処理領域Jの外側に位置する画素Mx+1〜Myにおけるコイル感度の値mx+1〜myとが概略的に示されている。
結合処理手段55は、結合処理領域Jに含まれている画素N1〜Nwにおけるコイル感度の値n1〜nwを補正する(図15参照)。
図15は、結合処理領域Jに含まれている画素N1〜Nwにおけるコイル感度の値n1〜nwを補正した後の様子を示す図である。
図15では、補正前のコイル感度の値n1〜nwは点線で示されており、補正後の値n1’〜nw’は実線で示されている。
第1の実施形態では、結合処理領域Jの内側に位置する画素Niにおけるコイル感度の値ni(i=1,2,・・・,w)を補正する場合、先ず、結合処理領域Jの外側に位置する画素M1〜Myの中から、画素Niまでの距離の近い順にk個の画素を選択する。k個の画素を選択した後、選択されたk個の画素におけるコイル感度の平均値AVEを算出する。平均値AVEは、以下の式で表される。
AVE=Σm/k ・・・(3)
ただし、k:結合処理領域Jの外側に位置する画素M1〜Myの中から選択される画素の数、Σm:選択されたk個の画素におけるコイル感度の加算値。
第1の実施形態では、結合処理手段55は、式(3)に従って算出された平均値AVEを、コイル感度の補正後の値ni’として算出する。したがって、コイル感度の補正後の値ni’は、以下の式(4)で表される。
ni’=AVE
=Σm/k ・・・(4)
例えば、画素N1のコイル感度の値n1を補正する場合、結合処理手段55は、先ず、結合処理領域Jの外側に位置する画素M1〜Myの中から、画素N1までの距離の近い順にk個の画素を選択する。例えばk=3の場合、画素N1までの距離の近い3個の画素として、結合処理領域Jの外側に位置する画素M1〜Myの中から、3個の画素M1、M2、およびM3が選択される。画素M1、M2、およびM3におけるコイル感度の値は、それぞれm1、m2、およびm3であるので、画素N1におけるコイル感度の補正後の値n1’は、式(4)に基づいて、以下の式(4’)で表される。
n1’=(m1+m2+m3)/3 ・・・(4’)
式(4’)は、画素N1におけるコイル感度の補正後の値n1’を表しているが、他の画素におけるコイル感度の補正後の値も同様に説明される。例えば、画素Nv+1におけるコイル感度の補正後の値nv+1’を算出する場合、結合処理手段55は、先ず、結合処理領域Jの外側に位置する画素M1〜Myの中から、画素Nv+1までの距離の近い順にk個の画素を選択する。例えばk=3の場合、画素Nv+1までの距離の近い3個の画素として、結合処理領域Jの外側に位置する画素M1〜Myの中から、3個の画素M1、Mx+1、およびMx+2が選択される。画素M1、Mx+1、およびMx+2におけるコイル感度の値は、それぞれ、m1、mx+1、およびmx+2であるので、画素Nv+1におけるコイル感度の補正後の値nv+1’は、式(4)に基づいて、以下の式(4’’)で表される。
nv+1’=(m1+mx+1+mx+2)/3 ・・・(4’’)
以下、同様の手順で、結合処理領域Jの内側の全ての画素におけるコイル感度の値が補正される。
上記の補正処理を行うことによって、図15に示すように、コイル感度SHとSLとが滑らかに結合されていることがわかる。コイル感度SHとSLとを滑らかに結合することによって、表面コイル41のコイル感度が得られる(図16参照)。
図16は、表面コイル41のコイル感度CSを示す図である。
図16(a)は、スライスSkの頭部断面図、図16(b)は、コイル感度CSを示す図である。
図16(b)を参照すると、体内と体外との境界部分において、コイル感度CSが滑らかに結合されていることが分かる。コイル感度CSを算出した後、ステップS7に進む。
ステップS7では、本スキャンが行われる。本スキャンによって受信された磁気共鳴信号は、コイル感度CS(図16参照)を用いて補正され、補正された磁気共鳴信号に基づいて画像が再構成される。
第1の実施形態では、被検体の体内と体外とで、異なるモデルを用いてコイル感度を算出している。したがって、推定誤差の少ないコイル感度を得ることができる。
(2)第2の実施形態
第1の実施形態では、表面コイル41が受信したMR信号の信号強度に基づいて表面コイル41のコイル感度を推定する一例について説明されている。しかし、コイル感度の推定誤差を更に小さくしたい場合は、表面コイル41が受信した信号強度と、表面コイル41とは別のコイルが受信した信号強度との比に基づいて、表面コイル41のコイル感度を推定することもできる。本発明は、表面コイル41が受信した信号強度と、表面コイル41とは別のコイルが受信した信号強度との比に基づいて、表面コイル41のコイル感度を推定する場合にも適用することができる。第2の実施形態では、表面コイル41が受信した信号強度と、表面コイル41とは別のコイルが受信した信号強度との比に基づいて、表面コイル41のコイル感度を推定する一例について説明する。
図17は、本発明の第2の実施形態のMRI装置の概略図である。
MRI装置100は、コイルアセンブリ2と、テーブル3と、コイル装置4と、制御装置5と、入力装置6と、表示装置7とを有している。第2の実施形態におけるMRI装置100は、第1のMRI装置1と比較すると、コイル装置4および制御装置5の構造が異なっているが、その他の構造は同一構造である。したがって、第2の実施形態におけるMRI装置100の説明にあたっては、コイルアセンブリ2、テーブル3、入力装置6、および表示装置7の構造の説明は省略し、コイル装置4および制御装置5の構造について主に説明する。
図18は、第2の実施形態におけるコイル装置4の断面図である。
第2の実施形態におけるコイル装置4は、表面コイル41の他に、参照用コイル42を有している。参照用コイル42は、表面コイル41のコイル感度を算出するために備えられているコイルである。第2の実施形態では、表面コイル41が受信したMR信号の信号強度と、参照用コイル42が受信したMR信号の信号強度との比に基づいて、表面コイル41のコイル感度を算出する。第2の実施形態において表面コイル41のコイル感度を算出する方法については後述する。
図17に戻って説明を続ける。
コイル装置4の表面コイル41が受信したMR(Magnetic
Resonance)信号は、制御装置5に伝送される。
制御装置5は、コイル制御手段51〜結合処理手段55を有している。
コイル制御手段51は、パルスシーケンスが実行されるように、勾配コイル23および送信コイル24を制御する。
信号強度算出手段52は、コイル装置4の表面コイル41が受信したMR信号の信号強度と、参照用コイル42が受信したMR信号の信号強度とを算出する。
信号強度比算出手段521は、表面コイル41が受信したMR信号の信号強度と、参照用コイル42が受信したMR信号の信号強度との比を算出する。
領域抽出手段53は、信号強度算出手段52が算出した信号強度に基づいて、コイル装置4の表面コイル41の受信したMR信号が表す画像の中から被検体8の領域を抽出する。また、領域抽出手段53は、抽出した被検体8の領域の中から、信号強度IがI=Ip以上の領域RPを抽出する。
コイル感度算出手段54は、領域抽出手段53が抽出した領域RP内における信号強度の比に4次多項式モデルを適用して、被検体の内側におけるコイル感度を算出する。また、コイル感度算出手段54は、領域抽出手段53が抽出した領域RP内における信号強度の比に2次多項式モデルを適用して、被検体の外側におけるコイル感度を算出する。
結合処理手段55は、被検体の内側におけるコイル感度と、被検体の外側におけるコイル感度とを滑らかに結合するための結合処理を行う。
以下に、上記のように構成されたMRI装置100の動作について説明する。
図19は、MRI装置100の処理フローの一例を示す図である。
ステップS1では、オペレータ9が入力装置6を操作して、撮影命令を入力する。撮影命令が入力されると、コイル制御手段51は、撮影命令に応答して、表面コイル41のコイル感度を算出するためのスキャンが実行されるように、勾配コイルおよび送信コイルを制御する。だだし、第2の実施形態では、ステップS1において、表面コイル41でMR信号を収集するためのスキャンだけでなく、参照用コイル42でMR信号を収集するためのスキャンも行われる。これらのMR信号を収集した後、ステップS2に進む。
ステップS2では、信号強度算出手段52が、各スライスS1〜Sn(図4および図5参照)におけるMR信号の信号強度を算出する。
図20は、スライスSkのラインLにおける信号強度の説明図である。
図20(a)は、スライスSkの頭部断面図、図20(b)は、表面コイル41で受信されたMR信号の信号強度曲線Csと、参照用コイル42で受信されたMR信号の信号強度曲線Crとを概略的に示す図である。
信号強度曲線CsおよびCrは、スライスSkのラインL上における信号強度を表している。
表面コイル41の信号強度曲線Csは、第1の実施形態の場合と同様に、被検体の体外の低信号領域RBと、被検体の体内の高信号領域RHと、被検体の体内の低信号領域RL(鼻腔CNにおける信号領域など)RLとを有している(図7参照)。また、参照用コイル42の信号強度曲線Crも、高信号領域RH、低信号領域RL、および低信号領域RBの3つの領域に分けることができる。
図20では、スライスSkにおける信号強度について説明したが、信号強度算出手段52は、他のスライスについても、信号強度を算出する。
信号強度を算出した後、ステップS21に進む。
ステップS21では、信号強度比算出手段521が、信号強度曲線Csにおける信号強度と、信号強度曲線Crにおける信号強度との比を算出する。
図21は、スライスSkにおける信号強度比の説明図である。
図21(a)は、スライスSkの頭部断面図、図21(b)は、図20に示す信号強度曲線CsおよびCrを示す図、図21(c)は、信号強度比曲線Crtを示す図である。
信号強度曲線Csにおける信号強度Iと、信号強度曲線Crにおける信号強度Iとの比を算出することによって、信号強度比曲線Crt(図21(c)参照)が得られる。信号強度比曲線Crtを参照すると、高信号領域RHではSN比が大きいので、信号強度比SRのばらつきは比較的小さいが、低信号領域RLおよびRBではSN比が小さいので、信号強度比SRはノイズの影響を受けて大きくばらついていることが分かる。
信号強度比SRを算出した後、ステップS3に進む。
ステップS3は、領域抽出手段53(図17参照)が、信号強度曲線Csに基づいて、スライスSkにおける断面画像の中から、頭部8aの領域を抽出する。頭部8aの領域を抽出する手順は、第1の実施形態におけるステップS3(図3参照)と同様の手順であるので、説明は省略する。図21(a)には、領域抽出手段53によって抽出された頭部領域REが太線で示されている。被検体の頭部8aを抽出した後、ステップS4に進む。
ステップS4では、領域抽出手段53(図17参照)が、抽出した頭部領域REの中から、信号強度曲線Csの信号強度IがI=Ip以上の領域RPを抽出する。領域RPの範囲は、図21(b)および(c)に示されている。領域RPを抽出した後、ステップS5に進む。
ステップS5では、コイル感度算出手段54(図17参照)が、表面コイル41のコイル感度を算出する。コイル感度算出手段54は、表面コイル41のコイル感度のうち、被検体の体内(頭部8aの内側)におけるコイル感度については、領域RPにおける信号強度比SRに4次の多項式モデルPMa(式(1)参照)を適用して算出する。一方、被検体の体外(頭部8aの外側)におけるコイル感度については、領域RPにおける信号強度比SRに2次の多項式モデルPMb(式(2)参照)を適用して算出する。被検体の体内におけるコイル感度は多項式モデルPMaを用いて算出し、被検体の体外におけるコイル感度は多項式モデルPMbを用いて算出する理由については、図11を参照しながら説明した理由と同様である。
図22は、被検体の体内(頭部8aの内側)におけるコイル感度SHと、被検体の体外(頭部8aの外側)におけるコイル感度SLとを示す図である。
図22(c)を参照すると、被検体の体内および体外では、異なるコイル感度SHおよびSLが採用されていることが分かる。ただし、コイル感度SHとSLとの間には段差Gが生じている。コイル感度にこのような段差Gが含まれていると、画像にアーチファクトが発生する原因になる。そこで、第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、ステップS6において、図14および図15を参照しながら説明した手順で結合処理を行う。結合処理を行うことによって、コイル感度CSが算出される(図16参照)。コイル感度CSを算出した後、ステップS7で本スキャンを行う。
第2の実施形態でも、第1の実施形態と同様に、被検体の体内と体外とで異なるモデルを用いてコイル感度を算出している。したがって、推定誤差の少ないコイル感度を得ることができる。
尚、第1の実施形態および第2の実施形態では、式(1)および(2)を用いてコイル感度を算出しているが、式(1)および(2)以外のモデルを使ってコイル感度を算出してもよい。例えば、多項式モデルの係数の数を多くすればするほど、より複雑に変化するコイル感度を表現することができるので、コイル感度が複雑に変化するような部位では、係数の数の多い多項式モデルを用いることが好ましい。一般的には、被検体の体内におけるコイル感度は、被検体の体外におけるコイル感度よりも複雑に変化するので、被検体の体内における多項式モデルの係数の数は、被検体の体外における多項式モデルの係数の数よりも多いことが好ましい。
第1の実施形態および第2の実施形態では、被検体の体内における多項式モデルとして4次多項式モデルを使用し、被検体の体外における多項式モデルとして2次多項式モデルを使用している。しかし、別の次数の多項式モデル(例えば、5次多項式モデル)を使用してもよい。更に、第1の実施形態および第2の実施形態では、多項式モデルを用いてコイル感度を推定しているが、多項式モデル以外の別のモデルを使用してコイル感度を推定してもよい。
また、第1の実施形態および第2の実施形態では、コイル感度SHとSLとの間の段差Gを滑らかにするための結合処理が行われている。しかし、再構成された画像の品質に影響がなければ、結合処理は必ずしも行う必要はない。
また、第1の実施形態および第2の実施形態では、頭部8aの領域を抽出するために凸包を用いているが、別の方法を用いて頭部8aを抽出してもよい。
また、第1の実施形態および第2の実施形態では、被検体の頭部を撮影する場合を取り上げて説明されているが、本発明は、頭部以外の別の部位を撮影するときにも適用可能である。
1、100 MRI装置
2 コイルアセンブリ
3 テーブル
4 受信コイル
5 制御装置
6 入力装置
7 表示装置
8 被検体
8a 頭部
8b 脳
8c 大脳縦裂
8d 脳梁
8e 脳幹
8f 小脳
9 オペレータ
21 ボア
22 超伝導コイル
23 勾配コイル
24 送信コイル
31 クレードル
51 コイル制御手段
52 信号強度算出手段
53 領域抽出定手段
54 コイル感度算出手段
55 結合処理手段
521 信号強度比算出手段

Claims (11)

  1. 被検体の磁気共鳴信号を受信するコイルのコイル感度を推定するコイル感度推定装置であって、
    前記コイルが受信した磁気共鳴信号の信号強度を算出する信号強度算出手段と、
    前記コイルのコイル感度のうち、前記被検体の内側におけるコイル感度を、前記信号強度に第1のモデルを適用して算出し、前記被検体の外側におけるコイル感度を、前記信号強度に前記第1のモデルとは異なる第2のモデルを適用して算出するコイル感度算出手段と、
    を有する、コイル感度推定装置。
  2. 前記信号強度算出手段が算出した信号強度に基づいて、前記コイルの受信した磁気共鳴信号が表す画像の中から前記被検体の領域を抽出する領域抽出手段を有する、請求項1に記載のコイル感度推定装置。
  3. 前記領域抽出手段は、
    前記信号強度算出手段が算出した信号強度の値を平滑化する平滑化手段と、
    前記平滑化された信号強度の値を2値化する2値化手段と、
    前記2値化された信号強度の値に基づいて、凸包計算を行う凸包計算手段と、
    を有する、請求項2に記載のコイル感度推定装置。
  4. 前記領域抽出手段は、
    抽出した前記被検体の領域の中から、前記信号強度が所定値以上の値を有する領域を抽出する、請求項2又は3に記載のコイル感度推定装置。
  5. 前記被検体の内側におけるコイル感度と、前記被検体の外側におけるコイル感度とを滑らかに結合するための結合処理を行う結合処理手段を有する、請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載のコイル感度推定装置。
  6. 前記結合処理手段は、
    前記被検体の内側と外側との境界部分に、前記結合処理が行われる領域を設定する、請求項5に記載のコイル感度推定装置。
  7. 前記第1のモデルは、第1の多項式モデルであり、
    前記第2のモデルは、前記第1の多項式モデルよりも次数の低い第2の多項式モデルである、請求項1〜6のうちのいずれか一項に記載のコイル感度推定装置。
  8. 第1のコイルが受信した被検体の磁気共鳴信号の信号強度と、第2のコイルが受信した前記被検体の磁気共鳴信号の信号強度とに基づいて、前記第1のコイルのコイル感度を推定するコイル感度推定装置であって、
    前記第1のコイルが受信した磁気共鳴信号の信号強度と、前記第2のコイルが受信した磁気共鳴信号の信号強度との比を算出する信号強度比算出手段と、
    前記第1のコイルのコイル感度のうち、前記被検体の内側におけるコイル感度を、前記信号強度に第1のモデルを適用して算出し、前記被検体の外側におけるコイル感度を、前記信号強度に前記第1のモデルとは異なる第2のモデルを適用して算出するコイル感度算出手段と、
    を有する、コイル感度推定装置。
  9. 請求項1〜8のうちのいずれか一項に記載のコイル感度推定装置を有する磁気共鳴イメージング装置。
  10. 被検体の磁気共鳴信号を受信するコイルのコイル感度を推定するコイル感度推定方法であって、
    前記コイルが受信した磁気共鳴信号の信号強度を算出する信号強度算出ステップと、
    前記コイルのコイル感度のうち、前記被検体の内側におけるコイル感度を、前記信号強度に第1のモデルを適用して算出し、前記被検体の外側におけるコイル感度を、前記信号強度に前記第1のモデルとは異なる第2のモデルを適用して算出するコイル感度算出ステップと、
    を有する、コイル感度推定方法。
  11. 被検体の磁気共鳴信号を受信するコイルのコイル感度を推定するためのプログラムであって、
    前記コイルが受信した磁気共鳴信号の信号強度を算出する信号強度算出処理と、
    前記コイルのコイル感度のうち、前記被検体の内側におけるコイル感度を、前記信号強度に第1のモデルを適用して算出し、前記被検体の外側におけるコイル感度を、前記信号強度に前記第1のモデルとは異なる第2のモデルを適用して算出するコイル感度算出処理と、
    を計算機に実行させるためのプログラム。
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