JP2015047240A - 磁気共鳴装置およびプログラム - Google Patents

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Ken Arai
謙 荒井
光洋 別宮
Mitsuhiro Betsumiya
光洋 別宮
善洋 尾田
Yoshihiro Oda
善洋 尾田
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Abstract

【課題】クレードルを移動させながらパラレルイメージングを実行する場合であっても、キャリブレーションスキャンの回数が少なくて済む磁気共鳴装置を提供する。
【解決手段】選択されたコイルエレメントe1〜e9を用いて異なるスキャン領域からデータを収集するためのパラレルイメージングスキャンと、移動手段により移動したクレードル3aの位置ごとに、選択されたコイルエレメントe1〜e9の感度マップを取得するためのキャリブレーションスキャンC1、C2、およびC3を実行するスキャン手段と、クレードルの位置3aごとに取得された感度マップを合成する合成手段と、合成された感度マップとに基づいて、画像の折り返しを戻すための処理を実行する画像作成手段とを有する磁気共鳴装置。
【選択図】図9

Description

本発明は、マグネットにコイルエレメントが設けられた磁気共鳴装置、およびこの磁気共鳴装置に適用されるプログラムに関する。
に関する。
コイルがテーブルに埋め込まれた磁気共鳴装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2007−068984号公報
コイルをテーブルに埋め込むことによって、オペレータが被検体にコイルを取り付ける作業を簡略化することができるので、オペレータの作業負担を軽減することができる。
また、コイルがテーブルではなくマグネットに埋め込まれた磁気共鳴装置も開発されている。この磁気共鳴装置も、オペレータが被検体にコイルを取り付ける作業を簡略化することができるので、オペレータの作業負担を軽減することができる。更に、コイルがマグネットに埋め込まれた磁気共鳴装置は、クレードルを移動させるだけで、コイルに対する被検体の位置を調整することができる。したがって、スキャン領域を変更した場合でも、クレードルを移動させるだけで、スキャン領域をコイルに対して最適な場所に位置決めすることができるという利点がある。しかし、画像を作成するときに感度マップが必要となるイメージング法(例えば、パラレルイメージング法)を実行する場合、クレードルを移動させるたびに、感度マップを取得するためのキャリブレーションスキャンを実行する必要があり、撮影時間が延長するという問題がある。このような理由から、コイルがマグネットに埋め込まれた磁気共鳴装置では、キャリブレーションスキャンの回数を少なくすることが望まれている。
本発明の第1の観点は、複数のスキャン領域の各々の画像を作成する磁気共鳴装置であって、
被検体を収容するためのボアを有するマグネットと、
前記マグネットに設けられ、前記被検体の磁気共鳴信号を受信するための複数のコイルエレメントと、
前記被検体を支持し、前記被検体を前記ボアに搬送するためのクレードルと、
前記複数のコイルエレメントの中から、前記被検体の磁気共鳴信号を受信するために使用するコイルエレメントを選択する選択手段と、
前記クレードルの位置を変更し、前記クレードルの位置ごとに、選択されたコイルエレメントの感度マップを取得するための第1のスキャンを実行するスキャン手段であって、前記複数のスキャン領域の各々の位置情報に基づいて前記クレードルの位置を変更し、前記クレードルの位置ごとに、選択されたコイルエレメントを用いて前記スキャン領域の画像を取得するための第2のスキャンを実行するスキャン手段と、
前記クレードルの位置ごとに取得された感度マップを合成する合成手段と、
前記第2のスキャンにより得られた前記スキャン領域の画像と、合成された感度マップとに基づいて、アーチファクトが低減された前記スキャン領域の画像を作成する画像作成手段とを有する磁気共鳴装置である。
本発明の第2の観点は、被検体を収容するためのボアを有するマグネットと、前記マグネットに設けられ、前記被検体の磁気共鳴信号を受信するための複数のコイルエレメントと、前記被検体を支持し、前記被検体を前記ボアに搬送するためのクレードルと、前記複数のコイルエレメントの中から、前記被検体の磁気共鳴信号を受信するために使用するコイルエレメントを選択する選択手段と、前記クレードルの位置を変更し、前記クレードルの位置ごとに、選択されたコイルエレメントの感度マップを取得するための第1のスキャンを実行するスキャン手段であって、複数のスキャン領域の各々の位置情報に基づいて前記クレードルの位置を変更し、前記クレードルの位置ごとに、選択されたコイルエレメントを用いて前記スキャン領域の画像を取得するための第2のスキャンを実行するスキャン手段とを有する磁気共鳴装置に適用されるプログラムであって、
前記クレードルの位置ごとに取得された感度マップを合成する合成処理と、
前記第2のスキャンにより得られた前記スキャン領域の画像と、合成された感度マップとに基づいて、アーチファクトが低減された前記スキャン領域の画像を作成する画像作成処理とを計算機に実行させるためのプログラムである。
本発明では、クレードルの位置を移動させ、クレードルの位置ごとに、選択されたコイルエレメントの感度マップを取得するための第1のスキャンを実行する。そして、第1のスキャンにより得られた感度マップを合成する。合成された感度マップは、各スキャン領域の画像に対して共通に使用することができるので、第2のスキャンごとに第1のスキャンを実行する必要が無く、第1のスキャンの回数を少なくすることが可能となる。
本発明の一形態の磁気共鳴装置の概略図である。 埋め込みコイル4の説明図である。 本形態において被検体をスキャンするときに使用可能なコイルエレメントの組合せを表すコイルモードを示す図である。 本形態において被検体を撮影するときに実行されるシリーズの説明図である。 シリーズSR1〜SR7を実行するときのフローの一例を示す図である。 被検体をボア21内に搬送した後の様子を概略的に示す図である。 ローカライザ画像DLの一例を概略的に示す図である。 シリーズSR3のスキャン領域Raを概略的に示す図である。 シリーズSR2のキャリブレーションスキャンC1、C2、およびC3を実行するときの説明図である。 感度マップを合成するときの説明図である。 スキャン領域Raの中心位置Caがマグネットセンターに一致するように、クレードル3aを移動させたとき様子を示す図である。 シリーズSR4のパラレルイメージングスキャンPbを実行するときの説明図である。 シリーズSR5のパラレルイメージングスキャンPcを実行するときの説明図である。 シリーズSR6のパラレルイメージングスキャンPdを実行するときの説明図である。 シリーズSR7のパラレルイメージングスキャンPeを実行するときの説明図である。 ステップST6〜ステップST10により得られた画像を概略的に示す図である。 折り返しを戻す処理の説明図である。
以下、発明を実施するための形態について説明するが、本発明は、以下の形態に限定されることはない。
図1は、本発明の一形態の磁気共鳴装置の概略図である。
磁気共鳴装置(以下、「MR装置」と呼ぶ。MR:Magnetic Resonance)100は、マグネット2、テーブル3などを有している。
マグネット2は、被検体11が収容されるボア21を有している。また、マグネット2は、超伝導コイル、勾配コイル、およびRFコイルなどが内蔵されている。更に、マグネット2のボア21の下側の内壁には、被検体11の磁気共鳴信号を受信するためのコイル4が埋め込まれている。マグネット2に埋め込まれているコイル(以下、「埋め込みコイル」と呼ぶ)4については、後述する。
テーブル3は、被検体11を支持するためのクレードル3aを有している。ボア21には、クレードル3aを移動させるための移動手段22が備えられている。クレードル3aは、移動手段22によって、ボア21内に移動できるように構成されている。
MR装置100は、更に、送信器5、勾配磁場電源6、受信器7、制御部8、操作部9、および表示部10などを有している。
送信器5はRFコイルに電流を供給し、勾配磁場電源6は勾配コイルに電流を供給する。
受信器7は、埋め込みコイル4から受け取った信号に対して、検波などの信号処理を実行する。尚、マグネット2、移動手段22、埋め込みコイル4、送信器5、勾配磁場電源6、受信器7を合わせたものがスキャン手段に相当する。
制御部8は、表示部10に必要な情報を伝送したり、受信器7から受け取ったデータに基づいて画像を再構成するなど、MR装置100の各種の動作を実現するように、MR装置100の各部の動作を制御する。制御部8は、選択手段81〜画像作成手段85などを有している。
選択手段81は、後述するコイルモードの中から、スキャンするときに使用するコイルモードを選択する。コイルモードについては後述する。
クレードル移動量算出手段82は、クレードル3aの移動量を算出する。
感度マップ作成手段83は各コイルエレメントの感度マップを作成する。
合成手段84は、感度マップ作成手段83により作成された感度マップを合成する。
画像作成手段85はスキャン領域の画像を作成する。
制御部8は、選択手段81〜画像作成手段85を構成する一例であり、所定のプログラムを実行することにより、これらの手段として機能する。
操作部9は、オペレータにより操作され、種々の情報を制御部8に入力する。表示部10は種々の情報を表示する。
MR装置100は、上記のように構成されている。次に、埋め込みコイル4について説明する(図2参照)。
図2は、埋め込みコイル4の説明図である。
図2(a)はマグネットの斜視図、図2(b)は図2(a)のA−A断面図である。
埋め込みコイル4は、ボア21の下側の内壁に埋め込まれている。埋め込みコイル4は、複数のコイルエレメントを有している。ここでは、埋め込みコイル4は9個のコイルエレメントe1〜e9を有しているとする。
被検体を撮影する場合は、撮影条件に応じて、埋め込みコイル4が有するコイルエレメントの中から、スキャンに使用するコイルエレメントが選択される。
図3は、本形態において被検体をスキャンするときに使用可能なコイルエレメントの組合せを表すコイルモードを示す図である。
本形態では、以下のようなコイルモードSet1〜Set6を使用することができるように設定されている。
(1) コイルモードSet1:コイルエレメントe1+e2+e3
(2) コイルモードSet2:コイルエレメントe4+e5+e6
(3) コイルモードSet3:コイルエレメントe7+e8+e9
(4) コイルモードSet4:コイルエレメントe1+e2+e3
+e4+e5+e6
(5) コイルモードSet5:コイルエレメントe4+e5+e6
+e5+e6+e7
(6) コイルモードSet6:全てのコイルエレメントe1〜e9
被検体を撮影する場合は、コイルモードSet1〜Set6の中から、撮影条件に応じたコイルモードが選択される。コイルモードをどのようにして選択するかについては、後述する。尚、上記の例では、コイルモードは、複数のコイルエレメントから構成されているが、1個のコイルエレメントのみでコイルモードを構成してもよい。
図4は、本形態において被検体を撮影するときに実行されるシリーズの説明図である。
シリーズは撮影単位を表している。以下に、各シリーズについて説明する。
シリーズSR1では、ローカライザスキャンLSが実行される。ローカライザスキャンLSは、オペレータがスライス位置などを設定するときに使用するローカライザ画像を取得するためのスキャンである。
シリーズSR2では、感度マップを取得するためのキャリブレーションスキャンが実行される。本形態では、3つのキャリブレーションスキャンC1、C2、およびC3が実行される。各キャリブレーションスキャンC1、C2、およびC3をどのように実行するかについては、後で詳しく説明する。
シリーズSR3〜シリーズSR7では、パラレルイメージングスキャンPa〜Peが実行される。本形態では、パラレルイメージングスキャンPa〜Peは、肝臓を撮影するためのスキャンである。パラレルイメージングスキャンPa〜Peにより得られた画像には、折り返しアーチファクトが発生する。そこで、本形態では、シリーズSR2のキャリブレーションスキャンにより得られた感度マップに基づいて、折り返しを戻すための処理を実行する。折り返しを戻すための処理については、後述する。
次に、図4のシリーズSR1〜SR7を実行するときのフローについて説明する。
図5は、シリーズSR1〜SR7を実行するときのフローの一例を示す図である。
ステップST1では、被検体をマグネット2のボア21に搬送する。図6に、被検体をボア21内に搬送した後の様子を概略的に示す。本形態では、肝臓を撮影するので、オペレータは、操作部9を操作し、肝臓がマグネットセンター付近に位置するようにクレードル3aを移動させる。移動手段22は、操作部9から入力された情報に基づいて、クレードル3aを移動させる。
クレードル3aを移動させた後、オペレータは、操作部9を操作して、本形態で使用可能なコイルモードSet1〜Set6(図3参照)の中から、シリーズSR1〜SR7を実行するときに使用するコイルモードを選択するための情報を入力する。この情報が入力されると、選択手段81(図1参照)は、コイルモードSet1〜Set6の中から、入力された情報に応じたコイルモードを選択する。ここでは、コイルモードSet6が選択されたとする。コイルモードSet6を選択した後、ステップST2に進む。
ステップST2では、シリーズSR1(図4参照)を実行する。シリーズSR1では、ローカライザスキャンLSが実行される。図7にローカライザ画像DLの一例を概略的に示す。シリーズSR1を実行した後、ステップST3に進む。
ステップST3では、オペレータは、ローカライザ画像DLを参考にして、シリーズSR3のパラレルイメージングスキャンPa(図4参照)を実行するときのスキャン計画を立てる。スキャン計画では、オペレータは、スライス位置、スライス厚、スペーシング、FOVなどのスキャン条件を設定する。これらのスキャン条件によって、シリーズSR3を実行するときのスキャン領域が決定される。図8に、シリーズSR3のスキャン領域Raを概略的に示す。スキャン計画を立てた後、ステップST4に進む。
ステップST4は、シリーズSR2(図4参照)が実行される。
シリーズSR2では、3つのキャリブレーションスキャンC1、C2、およびC3が順に実行される。以下、各キャリブレーションスキャンについて説明する。
図9は、シリーズSR2のキャリブレーションスキャンC1、C2、およびC3を実行するときの説明図である。
図9(a)は、シリーズSR1(ローカライザスキャン)におけるクレードル3aの位置を示す図である。
クレードル移動量算出手段82(図1参照)は、スキャン領域Raの位置情報に基づいて、スキャン領域RaのSI方向の中心位置Caを求める。そして、中心位置Caとマグネットセンターとのずれ量Δd1を求める。ずれ量Δd1を求めた後、移動手段22(図1参照)は、クレードル3aをΔd1だけ移動させる(図9(b)参照)。
図9(b)は、クレードル3aがΔd1だけ移動した後の様子を示す図である。
クレードル3aがΔd1だけ移動することによって、スキャン領域RaのSI方向の中心位置Caをマグネットセンターに一致させることができる。クレードル3aをΔd1だけ移動させた後のクレードル3aのSI方向の位置は、符号「Q1」で示されている。クレードル3aをΔd1だけ移動させた後、キャリブレーションスキャンC1を実行する。キャリブレーションスキャンC1は、埋め込みコイル4のコイルモードSet6(コイルエレメントe1〜e9)を用いて撮影可能領域Vからデータを収集し、各コイルエレメントの感度マップを取得するためのスキャンである。撮影可能領域Vは、静磁場の均一性が十分に保たれている領域を表している。感度マップ作成手段83(図1参照)は、コイルモードSet6のコイルエレメントe1〜e9ごとに得られたk空間のデータを感度マップに変換する。したがって、クレードル3aが位置Q1のときのコイルエレメントe1〜e9の各々の感度マップm11〜m19を得ることができる。
キャリブレーションスキャンC1における撮影可能領域Vの中には肺が含まれている。したがって、キャリブレーションスキャンC1により得られた感度マップm11〜m19には、肺に含まれている空気の影響を受けて、信号値がゼロ(又はゼロに近い値)の領域r0が現れる。
キャリブレーションスキャンC1を実行した後、キャリブレーションC2を実行する(図9(c)参照)。
図9(c)は、キャリブレーションスキャンC2を実行するときの説明図である。
移動手段22は、先ず、クレードル3aを、位置Q1からS方向にΔd2だけ移動させる。Δd2の値は、事前に決められており、例えば15cm程度の値である。クレードル3aをΔd2だけ移動させたときのクレードル3aのSI方向の位置は、符号「Q2」で示されている。クレードル3aをΔd2だけ移動させた後、キャリブレーションスキャンC2を実行する。キャリブレーションスキャンC2は、埋め込みコイル4のコイルモードSet6(コイルエレメントe1〜e9)を用いて撮影可能領域Vからデータを収集し、各コイルエレメントの感度マップを取得するためのスキャンである。感度マップ作成手段83は、コイルモードSet6のコイルエレメントe1〜e9ごとに得られたk空間のデータを感度マップに変換する。したがって、クレードル3aが位置Q2のときのコイルエレメントe1〜e9の各々の感度マップm21〜m29を得ることができる。
キャリブレーションスキャンC2でも、キャリブレーションスキャンC1と同様に、撮影可能領域Vの中には肺が含まれている。したがって、キャリブレーションスキャンC2により得られた感度マップm21〜m29にも、肺に含まれている空気の影響を受けて、信号値がゼロ(又はゼロに近い値)の領域r0が現れる。ただし、キャリブレーションスキャンC2におけるクレードル3aの位置Q2は、キャリブレーションスキャンC1におけるクレードル3aの位置Q1に対して、Δd2だけずれている。したがって、キャリブレーションスキャンC1とC2とを比較すると、埋め込みコイル4に対する肺のSI方向の位置が異なっている。例えば、キャリブレーションスキャンC1では、図9(b)に示すように、肺は、撮影可能領域Vの中の第1の範囲L1と第2の範囲L2との両方に含まれている。しかし、キャリブレーションスキャンC2では、図9(c)に示すように、肺は、撮影可能領域Vの中の第2の範囲L2に含まれているが、第1の範囲L1には含まれていない。したがって、キャリブレーションスキャンC2により得られた感度マップm21〜m29は、キャリブレーションスキャンC1により得られた感度マップm11〜m19と比較すると、領域r0の現れる位置がSI方向にずれていることが分かる。
キャリブレーションスキャンC2を実行した後、キャリブレーションC3を実行する(図9(d)参照)。
図9(d)は、キャリブレーションスキャンC3を実行するときの説明図である。
移動手段22は、先ず、クレードル3aを、位置Q2からI方向にΔd2+Δd3だけ移動させる。Δd3の値は、事前に決められており、例えば15cm程度の値である。クレードル3aをΔd2+Δd3だけ移動させたときのクレードル3aのSI方向の位置は、符号「Q3」で示されている。クレードル3aの位置Q3は、クレードル3aの位置Q1(図9(b)参照)よりも、I側に位置していることが分かる。クレードル3aをΔd2+Δd3だけ移動させた後、キャリブレーションスキャンC3を実行する。キャリブレーションスキャンC3は、埋め込みコイル4のコイルモードSet6(コイルエレメントe1〜e9)を用いて撮影可能領域Vからデータを収集し、各コイルエレメントの感度マップを取得するためのスキャンである。感度マップ作成手段83は、コイルモードSet6のコイルエレメントe1〜e9ごとに得られたk空間のデータを感度マップに変換する。したがって、クレードル3aが位置Q3のときのコイルエレメントe1〜e9の各々の感度マップm31〜m39を得ることができる。
キャリブレーションスキャンC3でも、キャリブレーションスキャンC1およびC2と同様に、撮影可能領域Vの中には肺が含まれている。したがって、キャリブレーションスキャンC3により得られた感度マップm31〜m39にも、肺に含まれている空気の影響を受けて、信号値がゼロ(又はゼロに近い値)の領域r0が現れる。ただし、キャリブレーションスキャンC3におけるクレードル3aの位置Q3は、キャリブレーションスキャンC2におけるクレードル3aの位置Q2に対して、Δd2+Δd3だけずれている。したがって、キャリブレーションスキャンC1、C2、およびC3を比較すると、肺のSI方向の位置は異なっている。このため、キャリブレーションスキャンC3により得られた感度マップm31〜m39は、感度マップm11〜m19およびm21〜m29と比較すると、領域r0の現れる位置がSI方向にずれていることが分かる。
キャリブレーションスキャンC3を実行した後、ステップST5に進む。
ステップST5では、合成手段84(図1参照)が、3つのキャリブレーションスキャンC1、C2、およびC3により得られた感度マップを合成する(図10参照)。
図10は、感度マップを合成するときの説明図である。
合成手段84は、3つのキャリブレーションスキャンC1、C2、およびC3により得られた感度マップを、同じコイルエレメントごとに合成する。したがって、コイルエレメントe1〜e9の各々の合成感度マップm1〜m9を得ることができる。感度マップを合成する方法としては、感度マップの複素和を計算する方法、感度マップの信号値の絶対値の和を計算する方法などが考えられる。
キャリブレーションスキャンC1、C2、およびC3により得られた感度マップを比較すると、信号値がゼロ(又は信号値がゼロに近い値)となる領域r0の現れる位置はSI方向にずれていることが分かる。例えば、感度マップm11〜m19は、範囲L1およびL2に領域r0が現れているが、感度マップm21〜m29は範囲L1に領域r0は現れず、また、感度マップm31〜m39は範囲L2に領域r0は現れない。したがって、これらの感度マップを合成すると、感度マップm11〜m19の領域r0の信号値の影響は、感度マップm21〜m29の範囲L1の信号値と、感度マップm31〜m39の範囲L2の信号値とによって緩和することができる。このため、合成感度マップm1〜m9には、信号値がゼロ(又は信号値がゼロに近い値)の領域r0が現れないようにすることができる。
感度マップを合成した後、ステップST6に進む。
ステップST6では、シリーズSR3が実行される。
MR装置100は、シリーズSR3を実行する前に、先ず、シリーズSR2のキャリブレーションスキャンC3が実行されたときのクレードル3aの位置Q3(図9(d)参照)を確認する。図9(d)からわかるように、クレードル3aの位置がQ3の場合、シリーズSR3のスキャン計画で決定されたスキャン領域Raは、マグネットセンターからずれている。そこで、移動手段22は、スキャン領域Raの中心位置Caがマグネットセンターに一致するように、クレードル3aを移動させる。図11に、スキャン領域Raの中心位置Caがマグネットセンターに一致するように、クレードル3aを移動させたとき様子を示す。クレードル3aのSI方向の位置は、符号「Qa」で示されている。
クレードル3aを移動させた後、シリーズSR3のパラレルイメージングスキャンPaを実行する。パラレルイメージングスキャンPaは、埋め込みコイル4のコイルモードSet6(コイルエレメントe1〜e9)を用いてスキャン領域Raからデータを収集し、コイルエレメントごとにスキャン領域Raの画像を取得するためのスキャンである。画像作成手段85(図1参照)は、コイルモードSet6のコイルエレメントe1〜e9ごとに得られたk空間のデータを画像に変換する。したがって、コイルエレメントe1〜e9ごとに画像DA1〜DA9を得ることができる。
シリーズSR3を実行した後、ステップST7に進む。
ステップST7では、シリーズSR4が実行される(図12参照)。
図12は、シリーズSR4のパラレルイメージングスキャンPbを実行するときの説明図である。
オペレータは、シリーズSR4のパラレルイメージングスキャンPb(図4参照)を実行するときのスキャン計画を立てる。スキャン計画では、オペレータは、スライス位置、スライス厚、スペーシング、FOVなどのスキャン条件を設定する。これらのスキャン条件によって、シリーズSR4を実行するときのスキャン領域Rbが決定される。図12(a)に、シリーズSR4のスキャン領域Rbを概略的に示す。図12(a)を参照すると、スキャン領域Rbは、スキャン領域RaよりもS側(肺側)に位置していることが分かる。
スキャン計画を立てた後、クレードル移動量算出手段82は、スキャン領域RbのSI方向の中心位置Cbを求める。そして、中心位置Cbとマグネットセンターとのずれ量Δdbを求める。ずれ量Δdbを求めた後、移動手段22は、クレードル3aをΔdbだけ移動させる(図12(b)参照)。
図12(b)は、クレードル3aをΔdbだけ移動させた後の様子を示す図である。
クレードル3aをΔdbだけ移動させることによって、スキャン領域Rbの中心位置Cbをマグネットセンターに一致させることができる。クレードル3aをΔdbだけ移動させた後のクレードル3aのSI方向の位置は、符号「Qb」で示されている。
クレードル3aを移動させた後、シリーズSR4のパラレルイメージングスキャンPbを実行する(図12(c)参照)。
図12(c)は、シリーズSR4のパラレルイメージングスキャンPbにより取得された画像DB1〜DB9を概略的に示す図である。
パラレルイメージングスキャンPbは、埋め込みコイル4のコイルモードSet6(コイルエレメントe1〜e9)を用いてスキャン領域Rbからデータを収集し、コイルエレメントごとにスキャン領域Rbの画像を取得するためのスキャンである。画像作成手段85は、コイルモードSet6のコイルエレメントe1〜e9ごとに得られたk空間のデータを画像に変換する。したがって、コイルエレメントe1〜e9ごとに画像DB1〜DB9を得ることができる。
シリーズSR4を実行した後、ステップST8に進む。
ステップST8では、シリーズSR5が実行される(図13参照)。
図13は、シリーズSR5のパラレルイメージングスキャンPcを実行するときの説明図である。
オペレータは、シリーズSR5のパラレルイメージングスキャンPc(図4参照)を実行するときのスキャン計画を立てる。スキャン計画では、オペレータは、スライス位置、スライス厚、スペーシング、FOVなどのスキャン条件を設定する。これらのスキャン条件によって、シリーズSR5を実行するときのスキャン領域Rcが決定される。図13(a)に、シリーズSR5のスキャン領域Rcを概略的に示す。図13(a)を参照すると、スキャン領域Rcは、スキャン領域RaおよびRbよりもS側(肺側)に位置していることが分かる。
スキャン計画を立てた後、クレードル移動量算出手段82は、スキャン領域RcのSI方向の中心位置Ccを求める。そして、中心位置Ccとマグネットセンターとのずれ量Δdcを求める。ずれ量Δdcを求めた後、移動手段22は、クレードル3aをΔdcだけ移動させる(図13(b)参照)。
図13(b)は、クレードル3aをΔdcだけ移動させた後の様子を示す図である。
クレードル3aをΔdcだけ移動させることによって、スキャン領域Rcの中心位置Ccをマグネットセンターに一致させることができる。クレードル3aをΔdcだけ移動させた後のクレードル3aのSI方向の位置は、符号「Qc」で示されている。
クレードル3aを移動させた後、シリーズSR5のパラレルイメージングスキャンPcを実行する(図13(c)参照)。
図13(c)は、シリーズSR5のパラレルイメージングスキャンPcにより取得された画像DC1〜DC9を概略的に示す図である。
パラレルイメージングスキャンPcは、埋め込みコイル4のコイルモードSet6(コイルエレメントe1〜e9)を用いてスキャン領域Rcからデータを収集し、コイルエレメントごとにスキャン領域Rcの画像を取得するためのスキャンである。画像作成手段85は、コイルモードSet6のコイルエレメントe1〜e9ごとに得られたk空間のデータを画像に変換する。したがって、コイルエレメントe1〜e9ごとに画像DC1〜DC9を得ることができる。
シリーズSR5を実行した後、ステップST9に進む。
ステップST9では、シリーズSR6が実行される(図14参照)。
図14は、シリーズSR6のパラレルイメージングスキャンPdを実行するときの説明図である。
オペレータは、シリーズSR6のパラレルイメージングスキャンPd(図4参照)を実行するときのスキャン計画を立てる。スキャン計画では、オペレータは、スライス位置、スライス厚、スペーシング、FOVなどのスキャン条件を設定する。これらのスキャン条件によって、シリーズSR6を実行するときのスキャン領域Rdが決定される。図14(a)に、シリーズSR6のスキャン領域Rdを概略的に示す。図14(a)を参照すると、スキャン領域Rdは、スキャン領域Ra、Rb、およびRcよりもI側(肺から離れる方向)に位置していることが分かる。
スキャン計画を立てた後、クレードル移動量算出手段82は、スキャン領域RdのSI方向の中心位置Cdを求める。そして、中心位置Cdとマグネットセンターとのずれ量Δddを求める。ずれ量Δddを求めた後、移動手段22は、クレードル3aをΔddだけ移動させる(図14(b)参照)。
図14(b)は、クレードル3aをΔddだけ移動させた後の様子を示す図である。
クレードル3aをΔddだけ移動させることによって、スキャン領域Rdの中心位置Cdをマグネットセンターに一致させることができる。クレードル3aをΔddだけ移動させた後のクレードル3aのSI方向の位置は、符号「Qd」で示されている。
クレードル3aを移動させた後、シリーズSR6のパラレルイメージングスキャンPdを実行する(図14(c)参照)。
図14(c)は、シリーズSR6のパラレルイメージングスキャンPdにより取得された画像DD1〜DD9を概略的に示す図である。
パラレルイメージングスキャンPdは、埋め込みコイル4のコイルモードSet6(コイルエレメントe1〜e9)を用いてスキャン領域Rdからデータを収集し、コイルエレメントごとにスキャン領域Rdの画像を取得するためのスキャンである。画像作成手段85は、コイルモードSet6のコイルエレメントe1〜e9ごとに得られたk空間のデータを画像に変換する。したがって、コイルエレメントe1〜e9ごとに画像DD1〜DD9を得ることができる。
シリーズSR6を実行した後、ステップST10に進む。
ステップST10では、シリーズSR7が実行される(図15参照)。
図15は、シリーズSR7のパラレルイメージングスキャンPeを実行するときの説明図である。
オペレータは、シリーズSR7のパラレルイメージングスキャンPe(図4参照)を実行するときのスキャン計画を立てる。スキャン計画では、オペレータは、スライス位置、スライス厚、スペーシング、FOVなどのスキャン条件を設定する。これらのスキャン条件によって、シリーズSR7を実行するときのスキャン領域Reが決定される。図15(a)に、シリーズSR7のスキャン領域Reを概略的に示す。図15(a)を参照すると、スキャン領域Reは、スキャン領域Rdよりも更にI側(肺から離れる方向)に位置していることが分かる。
スキャン計画を立てた後、クレードル移動量算出手段82は、スキャン領域ReのSI方向の中心位置Ceを求める。そして、中心位置Ceとマグネットセンターとのずれ量Δdeを求める。ずれ量Δdeを求めた後、移動手段22は、クレードル3aをΔdeだけ移動させる(図15(b)参照)。
図15(b)は、クレードル3aをΔdeだけ移動させた後の様子を示す図である。
クレードル3aをΔdeだけ移動させることによって、スキャン領域Reの中心位置Ceをマグネットセンターに一致させることができる。クレードル3aをΔdeだけ移動させた後のクレードル3aのSI方向の位置は、符号「Qe」で示されている。
クレードル3aを移動させた後、シリーズSR7のパラレルイメージングスキャンPeを実行する(図15(c)参照)。
図15(c)は、シリーズSR7のパラレルイメージングスキャンPeにより取得された画像DE1〜DE9を概略的に示す図である。
パラレルイメージングスキャンPdは、埋め込みコイル4のコイルモードSet6(コイルエレメントe1〜e9)を用いてスキャン領域Reからデータを収集し、コイルエレメントごとにスキャン領域Reの画像を取得するためのスキャンである。画像作成手段85は、コイルモードSet6のコイルエレメントe1〜e9ごとに得られたk空間のデータを画像に変換する。したがって、コイルエレメントe1〜e9ごとに画像DE1〜DE9を得ることができる。
ステップST6〜ステップST10により、コイルエレメントごとに画像を取得することができる。図16に、ステップST6〜ステップST10により得られた画像を概略的に示す。しかし、ステップST6〜ステップST10では、位相エンコードを一つ飛ばしにするパラレルイメージングが実行されている。したがって、画像DA1〜DE9には、折り返しが現れている。したがって、画像に現れた折り返しを戻すための処理を行う必要がある。折り返しを戻すために、ステップST11に進む。
ステップST11では、画像作成手段85が、画像の折り返しを戻すための処理を行う(図17参照)。
図17は、折り返しを戻すための処理の説明図である。
画像作成手段85は、ステップST5で得られたコイルエレメントe1〜e9の合成感度マップm1〜m9(図10参照)を用いて、折り返しを戻すための処理を実行する。
画像作成手段85は、先ず、合成感度マップm1〜m9を用いて、シリーズSR3(パラレルイメージングスキャンPa)により得られた画像DA1〜DA9の折り返しを戻すための処理を実行する。そして、折り返しが戻った画像DA1〜DA9に基づいて、スキャン領域Raの最終的な画像DAを作成する。したがって、アーチファクトが低減されたスキャン領域Raの画像を得ることができる。
以下同様に、画像作成手段85は、合成感度マップm1〜m9を用いて、シリーズごとに画像の折り返しを戻すための処理を行い、折り返しが戻った画像に基づいて、スキャン領域Rb〜Reの最終的な画像DB〜DEを作成する。
このようにして、アーチファクトが低減されたスキャン領域Ra〜Reの画像DA〜DEを得ることができる。画像DA〜DEを得た後、フローを終了する。
本形態では、シリーズSR2において、クレードル3aの位置を、Q1、Q2、およびQ3に変更し(図9参照)、クレードル3aの位置ごとにキャリブレーションスキャンC1、C2、およびC3を実行する。したがって、クレードルの位置Q1において感度マップm11〜m19が得られ、クレードルの位置Q2において感度マップm21〜m29が得られ、クレードルの位置Q3において感度マップm31〜m39が得られる。しかし、これらの感度マップには、肺の空気により信号値がゼロ(又は信号値がゼロに近い値)の領域r0が含まれている。したがって、シリーズSR2で得られた感度マップm11〜m19、m21〜m29、又はm31〜m39を、折り返しを戻すための感度マップとして使用した場合、空気の信号の領域r0の影響を受けて折り返しを戻すことができない可能性がある。そこで、本形態では、シリーズSR2で取得した感度マップm11〜m19、m21〜m29、およびm31〜m39を合成し、合成感度マップm1〜m9を作成する。感度マップm11〜m19、m21〜m29、およびm31〜m39を比較すると、領域r0の現れる位置がSI方向にずれているので(図10参照)、これらの感度マップを合成することにより、信号値がゼロ(又は信号値がゼロに近い値)の領域r0が現れない合成感度マップm1〜m9を作成することができる。
本形態では、上記のようにして作成された合成感度マップm1〜m9を、シリーズSR3〜SR7で得られた画像DA1〜DE9の折り返しを戻すための感度マップとして使用する。したがって、合成前の感度マップに現れる領域r0が原因で折り返しを戻すことができない状況を回避することができる。
また、本形態では、シリーズSR2の3回のキャリブレーションスキャンC1、C2、およびC3により作成された合成感度マップm1〜m9を用いて、パラレルイメージングスキャンPa〜Peで得られた画像の折り返しを戻す処理を行っている。したがって、パラレルイメージングスキャンPa〜Peごとにキャリブレーションスキャンを実行する必要がないので、キャリブレーションスキャンを実行する回数を少なくすることができる。本形態では、クレードル3aの位置をQa、Qb、Qc、Qd、およびQeと変化させて5回のパラレルイメージングスキャンを実行しているが、キャリブレーションスキャンは3回でよい。したがって、キャリブレーションスキャンの回数は、パラレルイメージングスキャンの回数よりも少なくて済むので、撮影時間の短縮が図られる。
本形態では、キャリブレーションスキャンは3回実行されている。しかし、キャリブレーションスキャンの実行回数は3回に限定されることはなく、2回でもよいし、4回以上でもよい。
また、本形態では、1つのコイルエレメントに対して1つの合成感度マップが作成されている。しかし、1つのコイルエレメントに対して2つ以上の合成感度マップを作成してもよい。例えば、1つのコイルエレメントに対して、2つのキャリブレーションスキャンC1およびC2の感度マップを合成することにより得られる第1の合成感度マップと、2つのキャリブレーションスキャンC1およびC3の感度マップを合成することにより得られる第2の合成感度マップとを作成してもよい。この場合、第1の合成感度マップは、パラレルイメージングスキャンPa、Pb、およびPcにより得られた画像の折り返しを戻すために使用し、第2の合成感度マップは、パラレルイメージングスキャンPdおよびPeにより得られた画像の折り返しを戻すために使用することができる。
更に、本形態では、シリーズSR3〜SリーズSR7において、パラレルイメージング法により画像を取得している。しかし、本発明は、画像を作成するときに感度マップが必要となるイメージング法であれば、パラレルイメージング法とは別のイメージング法(例えば、PURE(Phased Array Uniformity
Enhancement)イメージング法)により画像を取得する場合にも適用することができる。
2 マグネット
3 テーブル
3a クレードル
4 受信コイル
5 送信器
6 勾配磁場電源
7 受信器
8 制御部
9 操作部
10 表示部
11 被検体
21 ボア
22 移動手段
81 選択手段
82 クレードル移動量算出手段
83 感度マップ作成手段
84 合成手段
85 画像作成手段
100 MR装置

Claims (7)

  1. 複数のスキャン領域の各々の画像を作成する磁気共鳴装置であって、
    被検体を収容するためのボアを有するマグネットと、
    前記マグネットに設けられ、前記被検体の磁気共鳴信号を受信するための複数のコイルエレメントと、
    前記被検体を支持し、前記被検体を前記ボアに搬送するためのクレードルと、
    前記複数のコイルエレメントの中から、前記被検体の磁気共鳴信号を受信するために使用するコイルエレメントを選択する選択手段と、
    前記クレードルの位置を変更し、前記クレードルの位置ごとに、選択されたコイルエレメントの感度マップを取得するための第1のスキャンを実行するスキャン手段であって、前記複数のスキャン領域の各々の位置情報に基づいて前記クレードルの位置を変更し、前記クレードルの位置ごとに、選択されたコイルエレメントを用いて前記スキャン領域の画像を取得するための第2のスキャンを実行するスキャン手段と、
    前記クレードルの位置ごとに取得された感度マップを合成する合成手段と、
    前記第2のスキャンにより得られた前記スキャン領域の画像と、合成された感度マップとに基づいて、アーチファクトが低減された前記スキャン領域の画像を作成する画像作成手段と、
    を有する磁気共鳴装置。
  2. 前記スキャン手段は、
    前記スキャン領域の位置情報と、前記マグネットのマグネットセンターの位置情報とに基づいて、前記クレードルを移動させる、請求項1に記載の磁気共鳴装置。
  3. 前記スキャン手段は、
    前記第1のスキャンを実行する場合、前記クレードルを、以下の位置(a)、(b)、および(c)に移動させる、請求項2に記載の磁気共鳴装置。
    (a)前記複数のスキャン領域のうちの第1のスキャン領域の中心位置がマグネットセンターに一致する第1の位置
    (b)前記第1のスキャン領域が前記第1の位置に対して所定の方向に離れた第2の位置
    (c)前記第1のスキャン領域が前記第1の位置に対して前記所定の方向とは反対の方向に離れた第3の位置
  4. 前記合成手段は、
    前記クレードルの位置ごとに取得された感度マップの複素和を計算することにより、感度マップを合成する、請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の磁気共鳴装置。
  5. 前記合成手段は、
    前記クレードルの位置ごとに取得された感度マップの信号値の絶対値の和を計算することにより、感度マップを合成する、請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の磁気共鳴装置。
  6. 前記第2のスキャンにより得られた前記スキャン領域の画像は、折り返しアーチファクトを含んでおり、
    前記画像作成手段は、合成された感度マップを用いて、前記スキャン領域の画像に含まれる折り返しを戻す処理を実行する、請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載の磁気共鳴装置。
  7. 被検体を収容するためのボアを有するマグネットと、前記マグネットに設けられ、前記被検体の磁気共鳴信号を受信するための複数のコイルエレメントと、前記被検体を支持し、前記被検体を前記ボアに搬送するためのクレードルと、前記複数のコイルエレメントの中から、前記被検体の磁気共鳴信号を受信するために使用するコイルエレメントを選択する選択手段と、前記クレードルの位置を変更し、前記クレードルの位置ごとに、選択されたコイルエレメントの感度マップを取得するための第1のスキャンを実行するスキャン手段であって、複数のスキャン領域の各々の位置情報に基づいて前記クレードルの位置を変更し、前記クレードルの位置ごとに、選択されたコイルエレメントを用いて前記スキャン領域の画像を取得するための第2のスキャンを実行するスキャン手段とを有する磁気共鳴装置に適用されるプログラムであって、
    前記クレードルの位置ごとに取得された感度マップを合成する合成処理と、
    前記第2のスキャンにより得られた前記スキャン領域の画像と、合成された感度マップとに基づいて、アーチファクトが低減された前記スキャン領域の画像を作成する画像作成処理と、
    を計算機に実行させるためのプログラム。

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