JP5287312B2 - 車両の制動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の衝突を検出する実衝突検出手段と、電動ブレーキ機構を駆動することで車輪制動を行う電動パーキングブレーキ装置と、実衝突検出手段による衝突検出情報を基に、電動パーキングブレーキ装置の作動状態を制御する制御手段と、を備えた車両の制動装置に関する技術分野に属する。
従来より、車両の衝突時に乗員のブレーキ操作とは独立に電動パーキングブレーキ装置を作動させることで車両の2次衝突を防止するようにした車両の制動装置は知られている(例えば、特許文献1参照)。
この車両の制動装置は、車両の衝突を検出する衝突センサと、該衝突センサからの信号を基に電動ブレーキ装置の作動を制御する制御装置とを備えていて、衝突センサにより衝突が検出された時には、その検出信号を基に該衝突(1次衝突)の方向を判定することで該1次衝突による自車両の移動方向を推定する。そして、この推定方向の交通状況を、カメラやレーダ等の情報を基に推定して、この推定結果から車両の2次衝突の可能性が高いと判定した場合には、電動ブレーキ装置の車輪制動力を高める一方、車両の2次衝突の可能性が低いと判定した場合には、電動ブレーキ装置の車輪制動力を低くするように構成されている。
特開2003−081074号公報
ところで、一般的に、車両が停車している状態で他車両から衝突された場合(特に後方からの衝突された場合)には、乗員にとって衝突が不意打ちとなるケースが多いため、乗員が追突により受けるダメージも大きくなる。このため、車両停止中に他車両から衝突されるケースでは、2次衝突の防止要求は勿論のこと乗員保護の要求が特に強い。
しかしながら、上記特許文献1に示す従来の車両の制動装置では、車両停車中に他車両から衝突(1次衝突)された場合において、該衝突後の車両の2次衝突の可能性が高い状況下にあれば、車両の車輪制動力を高めるようにしているので、例えば、1次衝突が重衝突であったときには、車室内の乗員に大きなリバウンド力が作用してしまう。また、該1次衝突後に車両の2次衝突の可能性が低い状況下にあれば、車両の車輪制動力を低下させるようにしているので、例えば、1次衝突が重衝突であったときには、該衝突時に車輪制動力が不足して車室内の乗員に大きな衝撃(以下、初期衝撃という)が加わることとなって、乗員保護の観点から改良の余地がある。
また、上記従来の車両の制動装置では、衝突センサにより衝突が検知されてからブレーキ装置を作動させるようにしているので、衝突発生時及びその直後においてブレーキ装置の制動力を十分に確保することができないという問題があり、2次衝突防止及び乗員保護の観点から改良の余地がある。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車両の衝突を検出する実衝突検出手段と、電動ブレーキ機構を駆動することで車輪制動を行う電動パーキングブレーキ装置と、上記実衝突検出手段による衝突検出情報を基に、該電動パーキングブレーキ装置の作動状態を制御する制御手段とを備えた車両の制動装置に対して、その構成及び制御方法に工夫を凝らすことで、車両が停車中に該車両に接近する対象物から衝突されるケースにおいて、車両の2次衝突を防止しながら車室内の乗員を確実に保護しようとすることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、車両と該車両に接近する対象物との衝突発生前にEPB装置の車輪制動力を増加させる制動力増加制御を実行するとともに衝突発生後はEPB装置の車輪制動力を該衝突時の衝撃加速度の大小応じて制御する衝撃度対応制御を実行する制御手段を備え、この制御手段が、舵角検出手段により検出された舵角が所定角以上であるときには、上記衝撃度対応制御の実行を禁止するか、又は、乗員検出手段により乗員の存在が検出されなかったときには、上記衝撃度対応制御の実行を禁止するようにした。
具体的には、請求項1の発明では、車両の衝突を検出する実衝突検出手段と、電動アクチュエータにより駆動される電動ブレーキ機構を作動させることで該車両の車輪制動を行う電動パーキングブレーキ装置と、上記実衝突検出手段による衝突検出情報を基に、該電動パーキングブレーキ装置の作動を制御する制御手段と、を備えた車両の制動装置を対象とする。
そして、上記車両に対して接近する対象物を検出するとともに該対象物が該車両に衝突すると予測されるか否かを検出する衝突予測手段と、上記車両における上記対象物との衝突時の衝突加速度を予測又は検出により取得する衝撃度取得手段と、をさらに備え、上記制御手段は、上記車両が停車している場合において、上記衝突予測手段により当該車両と上記対象物との衝突が予測されたときには、上記電動パーキングブレーキ装置をその車輪制動力が増加する方向に作動させる制動力増加制御を実行し、且つ、該衝突予測手段による衝突予測後に、上記実衝突検出手段により当該車両と当該対象物との衝突が検出されたときには、該検出後の電動パーキングブレーキ装置の作動を、上記衝撃度取得手段により取得された該衝突時の衝突加速度の大小に応じて制御する衝撃度対応制御を実行するように構成されており、上記車輪の舵角を検出する舵角検出手段をさらに備え、さらに上記制御手段は、上記舵角検出手段により検出された舵角が所定角以上であるときには、上記衝撃度対応制御の実行を禁止するように構成されているものとする。
この構成によれば、停車中の車両に衝突すると予測される対象物(他車両等)が存在する場合には、この対象物が車両に衝突する前に、電動パーキングブレーキ装置(以下、EPB装置という)をその車輪制動力を増加させる方向に作動させることができて、該対象物と車両との衝突時における、EPB装置の車輪制動力を十分に高めることが可能となる。これにより、衝突時に車室内の乗員に作用する初期衝撃を低減して乗員の保護を図ることができるとともに、車両の2次衝突を確実に防止することができる。
また、対象物が車両に衝突した後は、該衝突時の衝突加速度の大小に応じて、EPB装置の車輪制動力を制御することで、衝突の反動で衝突後に乗員が受けるリバウンド力等を制御して乗員を確実に保護することができる。
また、一般に、EPB装置は、乗員のフットペダルの踏込み操作とは無関係に作動する独立系ブレーキ装置であるため作動確実性が高く、したがって、EPB装置自体に大きな衝撃が加わる衝突時及び衝突直後においても、EPB装置を確実に作動させて、2次衝突の防止及び乗員の保護をより一層確実なものとすることができる。
さらに、舵角検出手段により検出された舵角が所定角以上であるときには、上記衝撃度対応制御の実行を禁止するようにしたので、ステアリングの舵角が大きいにも拘わらず、衝突後に衝撃度対応制御が実行されて制動力が低下することにより、車両Aがスピンしたり対向車線への飛び出したりするのを確実に防止することができ、延いては、車両の2次衝突の発生を確実に防止することができる。
請求項2の発明では、車両の衝突を検出する実衝突検出手段と、電動アクチュエータにより駆動される電動ブレーキ機構を作動させることで該車両の車輪制動を行う電動パーキングブレーキ装置と、上記実衝突検出手段による衝突検出情報を基に、該電動パーキングブレーキ装置の作動を制御する制御手段と、を備えた車両の制動装置を対象として、上記車両に対して接近する対象物を検出するとともに該対象物が該車両に衝突すると予測されるか否かを検出する衝突予測手段と、上記車両における上記対象物との衝突時の衝突加速度を予測又は検出により取得する衝撃度取得手段と、をさらに備え、上記制御手段は、上記車両が停車している場合において、上記衝突予測手段により当該車両と上記対象物との衝突が予測されたときには、上記電動パーキングブレーキ装置をその車輪制動力が増加する方向に作動させる制動力増加制御を実行し、且つ、該衝突予測手段による衝突予測後に、上記実衝突検出手段により当該車両と当該対象物との衝突が検出されたときには、該検出後の電動パーキングブレーキ装置の作動を、上記衝撃度取得手段により取得された該衝突時の衝突加速度の大小に応じて制御する衝撃度対応制御を実行するように構成されており、上記車両の車室内に乗員が存在するか否かを検出する乗員検出手段をさらに備え、さらに上記制御手段は、上記乗員検出手段により乗員の存在が検出されなかったときには、上記衝撃度対応制御の実行を禁止するように構成されているものとする。
この構成によれば、乗員保護の必要性がない場合にまで、衝突発生後に衝撃度対応制御が実行されて、EPB装置15の車輪制動力が不必要に低下するのを防止することができ、これにより、車両の2次衝突をより一層確実に防止することができる。
請求項の発明では、請求項1又は2の発明において、上記衝撃度対応制御は、上記衝撃度取得手段により取得された衝撃加速度が所定値以上である場合には所定値未満である場合に比べて上記電動パーキングブレーキ装置の車輪制動力を低下させるよう該電動パーキングブレーキ装置を作動させるものである。
この構成によれば、衝撃加速度が所定値以上となる重衝突時には、所定値未満となる軽衝突時に比べて、衝突後におけるEPB装置の車輪制動力が低くなる。これにより、重衝突時に、車輪制動力を高め過ぎることで乗員に大きなリバウンド力が作用するのを防止し、車両の乗員をより一層確実に保護することが可能となる。
請求項の発明では、請求項の発明において、上記電動パーキングブレーキ装置は、その車輪制動力を第1制動力と該第1制動力よりも大きい第2制動力とに切り換え可能に構成されており、上記衝撃度対応制御は、上記衝撃度取得手段により取得された衝撃加速度が上記所定値以上である場合には、上記電動パーキングブレーキ装置の車輪制動力を上記第1制動力にする一方、該衝撃加速度が上記所定値未満である場合には、上記電動パーキングブレーキ装置の車輪制動力を上記第2制動力にするよう該電動パーキングブレーキ装置を作動させるものとする。
この構成によれば、EPB装置の車輪制動力の設定が第1制動力と第2制動力との2段階のみとされているため、その構成を簡素化して低コスト化を図ることができる。また、衝撃度対応制御を、この2つの設定を切り換えるだけで容易に実現することができ、したがって、請求項の発明と同様の作用効果を確実に得ることができる。
請求項の発明では、請求項記載の車両の制動装置において、上記制動力増加制御は、上記車両の停車中において、上記衝突予測手段により当該車両と上記対象物との衝突が予測された場合において、上記電動パーキングブレーキ装置の車輪制動が解除されているか又はその車輪制動力が第1制動力になっているときに、該電動パーキングブレーキ装置の車輪制動力が上記第2制動力に向けて増加する方向に該電動パーキングブレーキ装置を作動させるものである。
この構成によれば、衝突時における電動パーキングブレーキ装置の車輪制動力を極力高めることができ、乗員が受ける初期衝撃の低減及び2次衝突の防止をより一層確実なものとすることができる。
以上説明したように、本発明の車両の制動装置によると、車両が停車中に該車両に接近する対象物から衝突されるケースにおいて、車両の2次衝突を防止しながら車室内の乗員を確実に保護することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る制動装置100を搭載した車両Aを示し、1は車体、2は、前後左右の4つの車輪3に個別に配設された液圧ブレーキ機構、4は、乗員のブレーキペダル5の踏込み力に応じた液圧を発生させて液圧ブレーキ機構2に供給するマスタシリンダ、6はブレーキペダル5の踏込み力を倍力するブースタ、7は液圧ブレーキ機構2に供給される液圧を加圧可能な加圧ユニット、8は加圧ユニット7の作動を制御して各車輪3に対する制動力を個別に制御するSCSコントローラ、9は後輪3Rにそれぞれ配設された電動ブレーキ機構、10は電動ブレーキ機構9の作動を制御するEPBコントローラ、11は電動ブレーキ機構9のオン/オフを手動操作により切り換えるためのパーキングスイッチ、12はステアリング、13はアクセルペダルである。そして、ブレーキペダル5、マスタシリンダ4、及び液圧ブレーキ機構2がフットブレーキ装置14を構成し、電動ブレーキ機構9及びEPBコントローラ10が電動パーキングブレーキ装置15(EPB(Electric Parking Brake)装置という。図3参照)を構成し、加圧ユニット7及びSCSコントローラ8がSCS装置16を構成している。
さらに、17は複数の気筒を有するエンジン、18はエンジン17の作動を制御するとともに各コントローラ8,l0と連携して車両Aの走行制御を統括的に行うECU18である。エンジン17の出力回転は不図示のオートマチックトランスミッション(AT)により変速されてドライブシャフト等により駆動輪(本実施形態では後輪3R)に伝達される。
上記ブースタ6は、図2に示すように、ブレーキペダル5に連動してブースタ軸方向に移動可能な可動壁6a有していて、この可動壁6aにより区画された負圧室6bと大気室6cとの差圧を利用して、ブレーキペダル5の踏込み力を倍力する。負圧室6bには、エンジン17により駆動される不図示の真空ポンプが連通接続されており、これにより、負圧室6b内を減圧してブースタ6の倍力作用の増大を図っている。
上記各車輪3に設けられた液圧ブレーキ機構2は、液圧管路19によりマスタシリンダ4に接続されており、乗員によるブレーキペダル5の踏込み操作に応じて液圧ブレーキ機構2が作動して各車輪3に制動力が付与されるようになっている。
具体的には、上記各液圧ブレーキ機構2は、いずれも同様の構成とされていて、図2に示すように、各車輪3に回転一体に取付けられたロータディスク21と、ロータディスク21に制動力を付与するキャリパ22とを備えている。キャリパ22は、ロータディスクに鞍状に跨って配設されるキャリパ本体26と、キャリパ本体26の内部にてロータディスク21を挟んでその両側に配設されたアウタ側ブレーキパッド23とインナ側ブレーキパッド24とを備えている。インナ側ブレーキパッド24の一側面には、ロータディスク21の軸心方向に移動可能なピストン25が配設されており、ピストン25は、キャリパ本体26に形成されたシリンダ穴26aに摺動可能に嵌挿されている。シリンダ穴26aには、上記液圧管路19が連通接続されており、乗員がブレーキペダル5を踏み込むことで、液圧管路19よりシリンダ穴26aに液圧が供給されてピストン25が前進する。ピストン25が前進するとインナ側ブレーキパッド24がロータディスク21の一側面に押し付けられ、その反力によりキャリパ本体26がアウタ側ブレーキパッド23をロータディスク21に押し付けるように移動する。この結果、ロータディスク21が両パッド23,24により挟み込まれて、各車輪3に制動力が付与されることとなる。
上記加圧ユニット7は、液圧管路19に分岐接続された第1分岐管路30に設けられる液圧ポンプ35と、液圧ポンプ35を液圧管路19に対して断続可能なように該第1分岐管路30に設けられる加圧用バルブ32と、該液圧管路19に分岐接続された第2分岐管路31に設けられるリターンバルブ33と、液圧管路19内の液圧を検出するブレーキ液圧センサ69とを備えている。各バルブ32,33は電磁開閉バルブからなり、液圧ポンプ35は、不図示の電動モータを駆動源とする電動式ポンプからなる。これら各バルブ31,32及び液圧ポンプ35の作動制御はSCSコントローラ8により行われる。尚、液圧ポンプ35は、エンジン17の作動中は、オルタネータ(図示省略)から電力供給を受けて作動する一方、エンジン17の停止中は車載バッテリ(図示省略)から電力供給を受けて作動する。
上記電動ブレーキ機構9は、上記液圧ブレーキ機構2と同様に、ディスクブレーキ構造を採用しているものの、ピストン42の進退移動が、油圧による直動変換ではなく螺子機構41を介した回転−直線変換により実現されている点で液圧ブレーキ機構2とは異なっている。すなわち、電動ブレーキ機構9に使用されるピストン42の一方の軸端部(インナブレーキパッド側とは反対側の軸端部)には雄ねじ部43が形成されており、ピストン42は、この雄ねじ部43を、円環状部材44の内周面に形成された雌ねじ部45に螺合して支持されている。円環状部材44の外周面には、ピニオンギヤ46に噛合するギヤ面47が形成されており、該ピニオンギヤ46が電動モータ48の出力軸に回転一体に取付けられている。 円環状部材44は、不図示の規制部材によりピストン軸方向(図の左右方向)への移動が規制されており、このため、電動モータ48が回転駆動された場合でも、円環状部材44はピストン軸方向の位置を固定した状態で、ピニオンギヤ46により回転駆動され、この結果、円環状部材44の内周面に螺合するピストン42が該軸方向に移動することとなる。そうして、電動モータ48を回転駆動させることでピストン42を進退移動が可能になっている。電動モータ48の作動制御は、EPBコントローラ10により行われる。
上記ECU18は、図3に示すように、ブレーキランプスイッチ61と、アクセルセンサ62と、ヨーレイトセンサ63と、舵角センサ64と、横加速度センサ65と、車輪速センサ66と、エンジン回転速度センサ67と、勾配センサ68と、上記ブレーキ液圧センサ69と、レーダ70と、衝突センサ71と、乗員センサ72と、上記パーキングスイッチ11とに信号の授受可能に接続されている。そして、ECU18は、上記各センサ類からの入力信号を受けて、エンジン17の作動制御を行うとともに、EPBコントローラ10、及びSCSコントローラ8に対してそれぞれ必要な信号を出力する。
ブレーキランプスイッチ61は、乗員によるブレーキペダル5の踏み込操作を検出してその検出信号を出力する。アクセルセンサ62は、アクセルペダル13の踏み込み量に応じた信号を出力する。ヨーレイトセンサ63は、車両Aのヨーレイトに対応する信号を出力する。舵角センサ64は、ステアリング12の絶対的な操舵角(直進時の舵角位置を基準とした実際の操舵角)に関連する信号を出力する。横加速度センサ65は、車両Aの横方向(幅方向)の加速度に関連する信号を出力する。車輪速センサ66は、各車輪3の回転速度に応じた信号を出力する。エンジン回転速度センサ67は、エンジン17の回転速度に応じた信号を出力する。勾配センサ68は、車両Aが停車している路面の勾配(傾斜角)に応じた信号を出力する。ブレーキ液圧センサ69は、上記液圧管路19内のブレーキ液圧に応じた信号を出力する。
上記レーダ70は、車両後方にミリ波を所定角度の範囲でスキャンして発信するとともに、車両Aの後方に存在する対象物(例えば他車両や2輪車等)からの反射波に基づいて車両後方の対象物と車両Aとの距離を検出するスキャン式のミリ波レーダである。レーダ70は、この検出距離に関する信号をECU18に出力する。尚、レーダ70は、ミリ波レーダに限らず、レーザレーダや超音波レーダ等、車両後方の対象物を検出できるセンサであれば種々のものを採用することができる。
上記衝突センサ71は、車両Aの前後方向(斜め方向も含む)の加速度を検出する加速度センサからなるものであって、車両Aの衝突を検出するとともに、衝突時の衝突加速度及びその方向を検出して、これらの検出情報に関する信号をECU18に出力する。
上記乗員センサ72は、車両Aの車室内の乗員の有無に関する信号をECU18に出力する。
上記パーキングスイッチ11は、乗員によりオン/オフ操作可能なシーソスイッチで構成されていて、オン状態にあるときには、ECU18に対してオン信号を継続して出力する一方、オフ状態にあるときには、ECU18に対してオフ信号を継続して出力する。
SCSコントローラ8は、ECU18からの入力信号を受けて、車両Aの旋回時の走行安定性を向上させるべくSCS制御を実行する。具体的には、SCSコントローラ8は、ECU18から入力される横加速度センサ65、車輪速センサ66、及びヨーレイトセンサ63の検出信号を基に、車両Aの旋回姿勢が所定以上に崩れたと判定したときには、加圧ユニット7(液圧ポンプ35及び各バルブ32,33)の作動を制御して各車輪3の制動力を制御することで、車両Aの重心回りにヨーモーメントを作用させ、これにより、車両Aの旋回姿勢を目標方向に向かって収束させる。
また、SCSコントローラ8は、ECU18からの入力信号を受けて、各車輪3のホイールロックを防止するためにABS制御を実行する。具体的には、SCSコントローラ8は、ECU18から入力される車輪速センサ66の検出信号を基に、各車輪3のスリップ率を算出し、該算出したスリップ率が所定の閾値を超える車輪3を検出したときには、加圧ユニット7の作動を制御することで、当該車輪3に作用する制動力を低下させてホイールロックを防止する。
上記EPBコントローラ10は、ECU18から入力されるパーキングスイッチ11のオン・オフ信号、及び、制動制御信号(第1制動信号/第2制動信号/制動停止信号)を基に、電動モータ48の作動を制御することで、電動ブレーキ機構9(EPB装置15)の車輪制動力を、最大制動力の50%(以下、第1制動力という)と、最大制動力の100%(以下、第2制動力という)と、0荷重(制動力=0N)とに切り換え可能に構成されている。
EPBコントローラ10は、車両Aが対象物から衝突される場合等を除いて、通常は、このオン・オフ信号に基づき、電動ブレーキ機構9の車輪制動力を制御する。すなわち、EPBコントローラ10は、通常状態でオフ信号を受信したときには、電動ブレーキ機構9の車輪制動力を0荷重とするとともに、オン信号を受信したときには、該車輪制動力を第1制動力に制御する。
また、EPBコントローラ10は、車両Aが対象物から衝突される場合等において、ECU18より入力される制動制御信号に基づき、電動ブレーキ機構9の車輪制動力を制御する。具体的には、EPBコントローラ10は、ECU18より第1制動信号を受信したときには、電動ブレーキ機構9の車輪制動力を上記第1制動力に制御し、第2制動信号を受信したときには該車輪制動力を上記第2制動力に制御し、制動解除信号を受信したときには該車輪制動力を0荷重に制御するよう電動モータ48の作動を制御する。
上記ECU18は、レーダ70からの入力信号を基に、車両Aと車両後方の所定範囲内に対象物が存在するか否かを判定するとともに、存在すると判定したときには、車両Aと対象物との距離の時間変化を算出することで、車両Aに対する対象物の相対速度(車両Aが停車している場合には対象物の絶対速度に等しい)を演算する。そして、ECU18は、この算出した相対速度と、対象物の車両Aからの距離とを基に、仮にこの相対速度が維持されたとして対象物が車両Aに衝突するまでの衝突時間が所定衝突時間以下となると判定したときには、対象物が車両Aに衝突するものと予測する。この所定衝突時間は、EPB装置15が、ECU18からの制御信号を受けて、その車輪制動力を0荷重から第2制動力まで増加させるのに要する時間(以下、最大応答時間という)よりも長く設定することが好ましく、例えば1秒から2秒に設定すればよい。
ECU18は、衝突センサ71からの信号を基に、車両の前後方向の衝突加速度(以下、単に衝突加速度という)を算出するとともに、算出した衝突加速度が第1閾加速度以上である場合には衝突が有ったものとして、該衝突が重衝突(車両Aの衝突加速度が第2閾加速度(>第1閾加速度)以上の衝突)であるか軽衝突(車両Aの衝突加速度が第2閾加速度未満の衝突)であるかを判定する。
そして、ECU18は、車両Aが停車している場合において、車両Aに対して後方から接近してくる対象物との衝突を予測したときには、EPBコントローラ10に対して必要な制御信号を出力することで、EPB装置15をその車輪制動力が増加する方向に作動させる制動力増加制御を実行するとともに、該衝突予測後に、該車両Aに該対象物が衝突したと判定したときには、該衝突後のEPB装置15の作動を、該衝突が重衝突であるか軽衝突であるかに応じて制御する衝撃度対応制御を実行する。
次に、ECU18における車両停車中のEPB装置15のブレーキ制御(制動力増加制御及び衝撃度対応制御を含む)を図4のフローチャートを参照しながら説明する。
ステップS1では、上記各センサ62乃至72及びスイッチ11,61からの入力信号を読み込む。
ステップS2では、レーダ70からの入力信号を基に、車両後方の対象物が車両Aに衝突すると予測されるか否かを判定し、YESであるときにはステップS4に進む一方、NOであるときにはステップS3に進む。
ステップS3では、衝突センサ71からの入力信号を基に、衝突が有あったか否かを判定し、この判定がNOであるときにはステップS2に戻る一方、YESであるときにはステップS4に進む。
ステップS4では、EPBコントローラ10に対して第2制動信号を出力することで、EPB装置15の車輪制動力を増加させる。尚、本ステップS4の処理が実行される前の状態では、EPB装置15の車輪制動力は、パーキングスイッチ11がオン状態になっていれば第1制動力であり、該スイッチ11がオフ状態になっていれば0荷重であるため、EPBコントローラ10に対して第2制動信号を出力すればEPB装置15の車輪制動力は増加し始めることとなる。
ステップS5では、乗員センサ72からの入力信号を基に、車両Aの車室内に乗員が存在するか否かを判定し、この判定がNOであるときにはリターンする一方、YESであるときにはステップS6に進む。
ステップS6では、舵角センサ64からの入力信号を基に、ステアリング12の舵角θpが所定舵角θs(例えば5°〜7°以上)以上か否かを判定し、この判定がNOであるときにはリターンする一方、YESであるときにはステップS7に進む。
ステップS7では、衝突センサ71からの入力信号を基に、衝突があったか否かを判定し、この判定がNOであるときにはリターンする一方、YESであるときにはステップS8に進む。尚、ステップS3の処理を実行して一度、衝突有りと判定している場合には、本ステップS7の処理を行わずにステップS8に進めばよい。
ステップS8では、衝突センサ71からの入力信号を基に、衝突時における衝突加速度を算出するとともに、該算出した衝突加速度を基に上記衝突(ステップS3又はステップS7での衝突)が重衝突であるか否かを判定する。そして、この判定がNOであるときにはリターンする一方、YESであるときにはステップS9に進む。
ステップS9では、EPBコントローラ10に対して第1制動信号を出力することで、EPB装置15の車輪制動力を第2制動力から第1制動力まで低下させ、しかる後にリターンする。
したがって、例えば、乗員がパーキングスイッチ11をオンにした状態で車両Aを停車させている場合に、ECU18にて、車両Aと該車両Aに対して後方から接近する対象物との衝突が予測された時には、制動力増加制御が実行されて(ステップS4の処理が実行されて)、EPB装置15の車輪制動力が第1制動力から増加し始める(図5参照)。そして、該衝突予測後に、車両Aに該対象物が衝突する際には、EPB装置15の車輪制動力は第1制動力よりも高い制動力(図5では第2制動力)になる。
これにより、衝突時における車輪制動力を十分に確保して、2次衝突の防止を図るとともに車両Aの車室内の乗員に作用する初期衝撃を低減することができる。ここで、ECU18では、車両Aと対象物との衝突までの時間が上記所定衝突時間以下となったときに、両者の衝突が起こるものと予測するようにしており、この所定衝突時間はEPB装置15の最大応答時間よりも長く設定されている。このため、車両Aの停車中における衝突の殆どのケースで、図5に示すように、衝突が予測されてから実際に衝突するまでの間に、EPB装置15の車輪制動力を最大制動力である第2制動力まで高めることができ、これによって、2次衝突を確実に防止することができるとともに、乗員に作用する初期衝撃を低減することができる。
上記車両Aに後方車両が衝突した後において、車室内に乗員が存在し且つ舵角θpが所定舵角θs以下となる条件が成立している場合には、ECU18にて衝撃度対応制御(ステップS8及びステップS9の処理)が実行される。この結果、上記車両Aと対象物との衝突が重衝突であった場合には、EPB装置15の車輪制動力は第1制動力まで低下する一方、軽衝突であった場合には、EPB装置15の車輪制動力は第2制動力のまま維持されることとなる。
これにより、衝突が重衝突である場合には車輪制動力を弱めることで、該衝撃により車室内の乗員に作用するリバウンド力(反力)を低減することができて、車室内の乗員を確実に保護することができる。
また、例えば、乗員がパーキングスイッチ11をオフにした状態(EPB装置15の車輪制動力が0荷重の状態)で車両Aを停車させている場合にその後方の対象物から衝突されるケースにおいても、ECU18にて車両Aと後方車両との衝突が予測された時に、図6に示すように、EPB装置15の車輪制動力が増加し始めて、その後、車両Aに対象物が衝突した後は、衝突が重衝突あれば該車輪制動力は第2制動力まで増加する一方、衝突が軽衝突であれば、該車輪制動力は第1制動力まで低下することとなる。こうして、上述のケース(車両Aのパーキングスイッチ11をオンにした状態で後突されるケース)と同様の作用効果を得ることができる。ここで、図6に示すケースでは、ECU18における衝突予測時から実際の衝突までの時間が、EPB装置15の最大応答時間よりも短いため、衝突時におけるEPB装置15の車輪制動力が第2制動力よりも低くなっている。このようなケースであっても、衝突が発生してからEPB装置15を作動させる場合に比べれば、衝突時における車輪制動力を十分に高く(図6では第1制動力よりも高く)することができる。したがって、衝突による2次衝突を確実に防止することができるとともに、乗員に作用する初期衝撃を十分に低減することができる。
ここで、ECU18による衝撃度対応制御は、図7に示すように、車室内に乗員が存在しな場合(ステップS5の判定がNOである場合)には実行されない。
したがって、乗員保護の必要性がない場合にまで、衝突発生後にECU18にて衝撃度対応制御が実行されてEPB装置15の車輪制動力が不必要に低下するのを防止することができ、これにより、車両Aの2次衝突をより一層確実に防止することができる。
また、ECU18による衝撃度対応制御は、ステアリング12の舵角θpが所定舵角よりも大きい場合(ステップS6の判定がNOである場合)には実行されない。
したがって、ステアリング12の舵角θpが大きいにも拘わらず、衝突後に衝撃度対応制御が実行されて制動力が低下することにより、車両Aがスピンしたり対向車線への飛び出したりするのを確実に防止することができる。
(他の実施形態)
本発明の構成は、上記実施形態に限定されるものではなく、それ以外の種々の構成を包含するものである。すなわち、上記実施形態では、レーダ70により車両後方から接近する対象物を検出するようにしているが、これに限ったものではなく、レーダ70により車両前方から接近する対象物を検出するようにしてもよいし、車両側方から接近する対象物を検出するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、ECU18において、レーダ70からの入力信号を基に、対象物の車両Aからの距離を算出するようにしているが、例えば、レーダ70に代えて車載カメラを設けるとともに、ECU18にて該車載カメラの撮像画像を画像処理することで、対象物の該車両Aからの距離を求めるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、ECU18における車両Aと対象物との衝突予測を、レーダ70からの距離信号を基に行うようにしているが、これに限ったものではなく、例えば、対象物が通信機能を有する車両であれば車々間通信によって衝突予測を行うようにしてもよい。
また、上記実施形態では、車両Aの衝突加速度を衝突センサ71により衝突発生時に検出するようにしているが、これに限ったものではなく、例えば、ECU18において、車載カメラで撮像した対象物の画像を基にその重量及び速度を推定して、この推定情報を基に、衝突発生時における車両Aの衝突加速度を該衝突発生前に予測するようにしてもよいし、対象物が所定の通信機能を備えた車両であれば、対象物の重量及び速度を車々間通信によって取得して、この取得情報を基に、衝突発生時における車両Aの衝突加速度を該衝突発生前に予測するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、EPB装置15の最大制動力を第2制動力としているが、例えば、電動モータ48に対してリミット電流(通常は耐久性等の観点から使用されない電流領域の最大値)を流すことで得られるEPB装置15の車輪制動力(上記最大制動力よりも大きい)を第2制動力としてもよい。
本発明は、車両の衝突を検出する実衝突検出手段と、電動ブレーキ機構を駆動することで車輪制動を行う電動パーキングブレーキ装置と、実衝突検出手段による衝突検出情報を基に、該電動パーキングブレーキ装置の作動状態を制御する制御手段と、を備えた車両の制動装置に有用であり、特に、実衝突検出手段として前後方向の衝突加速度を検出する加速度センサを備えた車両に有用である。
本発明の実施形態に係る車両の制動装置を搭載した車両の概略平面図である。 フットブレーキ装置、電動パーキングブレーキ装置、及びSCS装置の一部である加圧ユニットを示す断面図である。 制動装置の構成を示すブロック図である。 ECUにおけるブレーキ制御を示すフローチャートである。 パーキングスイッチをオンにした状態で停車中の車両に対して対象物が衝突した場合において、該衝突が重衝突であるときと軽衝突であるときとのそれぞれについて、EPB装置の車輪制動力の時間変化の様子を示したグラフである。 パーキングスイッチをオフにした状態で停車中の車両に対して対象物が衝突した場合において、該衝突が重衝突であるときと軽衝突であるときとのそれぞれについて、EPB装置の車輪制動力の時間変化の様子を示したグラフである。 パーキングスイッチをオンにした状態で停車中の車両に対して対象物が重衝突する場合に、衝撃度対応制御が実行される条件下にあるときと実行されない条件下にあるときとのそれぞれについて、EPB装置の車輪制動力の時間変化の様子を示したグラフである。
A 車両
3 車輪
9 電動ブレーキ機構
15 電動パーキングブレーキ装置
18 ECU(制御手段、衝突予測手段、実衝突検出手段、衝撃度取得手段、
舵角検出手段、乗員検出手段)
64 舵角センサ(舵角検出手段)
70 レーダ(衝突予測手段)
71 衝突センサ(実衝突検出手段、衝撃度取得手段)
72 乗員センサ(乗員検出手段)

Claims (5)

  1. 車両の衝突を検出する実衝突検出手段と、電動アクチュエータにより駆動される電動ブレーキ機構を作動させることで該車両の車輪制動を行う電動パーキングブレーキ装置と、上記実衝突検出手段による衝突検出情報を基に、該電動パーキングブレーキ装置の作動を制御する制御手段と、を備えた車両の制動装置であって、
    上記車両に対して接近する対象物を検出するとともに該対象物が該車両に衝突すると予測されるか否かを検出する衝突予測手段と、
    上記車両における上記対象物との衝突時の衝突加速度を予測又は検出により取得する衝撃度取得手段と、をさらに備え、
    上記制御手段は、上記車両が停車している場合において、上記衝突予測手段により当該車両と上記対象物との衝突が予測されたときには、上記電動パーキングブレーキ装置をその車輪制動力が増加する方向に作動させる制動力増加制御を実行し、且つ、該衝突予測手段による衝突予測後に、上記実衝突検出手段により当該車両と当該対象物との衝突が検出されたときには、該検出後の電動パーキングブレーキ装置の作動を、上記衝撃度取得手段により取得された該衝突時の衝突加速度の大小に応じて制御する衝撃度対応制御を実行するように構成されており、
    上記車輪の舵角を検出する舵角検出手段をさらに備え、
    さらに上記制御手段は、上記舵角検出手段により検出された舵角が所定角以上であるときには、上記衝撃度対応制御の実行を禁止するように構成されていること特徴とする車両の制御装置。
  2. 車両の衝突を検出する実衝突検出手段と、電動アクチュエータにより駆動される電動ブレーキ機構を作動させることで該車両の車輪制動を行う電動パーキングブレーキ装置と、上記実衝突検出手段による衝突検出情報を基に、該電動パーキングブレーキ装置の作動を制御する制御手段と、を備えた車両の制動装置であって、
    上記車両に対して接近する対象物を検出するとともに該対象物が該車両に衝突すると予測されるか否かを検出する衝突予測手段と、
    上記車両における上記対象物との衝突時の衝突加速度を予測又は検出により取得する衝撃度取得手段と、をさらに備え、
    上記制御手段は、上記車両が停車している場合において、上記衝突予測手段により当該車両と上記対象物との衝突が予測されたときには、上記電動パーキングブレーキ装置をその車輪制動力が増加する方向に作動させる制動力増加制御を実行し、且つ、該衝突予測手段による衝突予測後に、上記実衝突検出手段により当該車両と当該対象物との衝突が検出されたときには、該検出後の電動パーキングブレーキ装置の作動を、上記衝撃度取得手段により取得された該衝突時の衝突加速度の大小に応じて制御する衝撃度対応制御を実行するように構成されており、
    上記車両の車室内に乗員が存在するか否かを検出する乗員検出手段をさらに備え、
    さらに上記制御手段は、上記乗員検出手段により乗員の存在が検出されなかったときには、上記衝撃度対応制御の実行を禁止するように構成されていることを特徴とする車両の制動装置。
  3. 請求項1又は2記載の車両の制動装置において、
    上記衝撃度対応制御は、上記衝撃度取得手段により取得された衝撃加速度が所定値以上である場合には所定値未満である場合に比べて上記電動パーキングブレーキ装置の車輪制動力を低下させるよう該電動パーキングブレーキ装置を作動させるものであることを特徴とする車両の制動装置。
  4. 請求項記載の車両の制動装置において、
    上記電動パーキングブレーキ装置は、その車輪制動力を第1制動力と該第1制動力よりも大きい第2制動力とに切り換え可能に構成されており、
    上記衝撃度対応制御は、上記衝撃度取得手段により取得された衝撃加速度が上記所定値以上である場合には、上記電動パーキングブレーキ装置の車輪制動力を上記第1制動力にする一方、該衝撃加速度が上記所定値未満である場合には、上記電動パーキングブレーキ装置の車輪制動力を上記第2制動力にするよう該電動パーキングブレーキ装置を作動させるものであることを特徴とする車両の制動装置。
  5. 請求項記載の車両の制動装置において、
    上記制動力増加制御は、上記車両の停車中において、上記衝突予測手段により当該車両と上記対象物との衝突が予測された場合において、上記電動パーキングブレーキ装置の車輪制動が解除されているか又はその車輪制動力が第1制動力になっているときに、該電動パーキングブレーキ装置の車輪制動力が上記第2制動力に向けて増加する方向に該電動パーキングブレーキ装置を作動させるものであることを特徴とする車両の制動装置。
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