JP5285668B2 - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、静電潜像担持体に形成された静電潜像をトナーによって現像する一成分現像方式の現像装置、及びその現像装置を備えた画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置においては、静電潜像担持体(例えば、感光体)の表面を帯電させ、その帯電域を画像情報に応じて露光することで静電潜像を形成し、静電潜像を現像して可視化(現像)する現像方法が採用されている。
このような現像方法に、現像剤としてキャリアを用いずトナーだけを用いる一成分現像方式がある。
従来の一成分現像方式の現像装置の一例を、図13及び図14を参照しながら説明する。図13は、従来の現像装置でのトナー層規制ブレード通過前のトナーの状態を示す模式図、図14は、図13の状態からさらにトナーが凝集した状態を示す模式図である。
この現像装置の主要な構成としては、トナーを感光体に現像するための現像ローラ3と、現像ローラ3に対するトナーの供給と剥ぎ取りを行う供給ローラ2と、供給ローラ2から現像ローラ3に供給されたトナーを所定量に規制しつつ帯電量を付加するトナー層規制ブレード5kとを有する。ブレード5kは、金属製のプレート5pの先端部にウレタン等のゴム部材5qが取り付けられた構成になっている。
ここで、高画質化のためには、現像領域に到達する現像ローラ3上のトナー層を均一にすることが重要になってくる。
特許文献1記載の現像装置は、現像ローラへの層規制ブレードの弾性ゴムの食い込み量やゴム硬度の範囲を規定することにより、ブレードを通過した後の現像ローラ上のトナー層の付着量や帯電量を安定化させようとしている。
特開2000−187386号公報
特許文献1記載の現像装置では、弾性ゴムの食い込みを小さくし、ゴム硬度を下げることで、トナーへの負荷を低減し、トナー劣化を抑えようとしている。
しかし、トナーの帯電量を確保するためには、一定以上の弾性ゴムの食い込みと一定以上のゴム硬度が必要で、これらの最適化だけで帯電量確保とトナー劣化抑制を実現することは難しい。
トナー劣化の要因は、ブレードと現像ローラの最近接領域でブレードがトナーを押さえつけることや、供給ローラと現像ローラが接触し、現像ローラにトナーを供給する際にトナーに負荷がかかることもあるが、その他に、ブレードと現像ローラの最近接領域の上流側で、現像ローラとブレードの間のトナーが移動することなく、徐々に圧力を受けて凝集していくことによるトナー劣化もある。
図13の例で説明すると、実線の矢印で示すように現像ローラ3上を汲み上がってきたトナーは、ブレード5kを通過することで一定のトナー量に規制されるわけであるが、ブレード通過前には一定量のトナーの溜まりが生じる。この溜まり部はブレード通過後のトナー付着量を安定化するために必要であるが、次々とトナーが汲み上がっていくために、トナーに圧縮する力が加わるため、徐々に凝集していきトナーの移動がなくなる。また、このとき、汲み上がってきたトナーは点線の矢印で示すように凝集したトナーTcにぶつかってその一部が戻されてしまうが、このぶつかりによって、凝集が顕著になる。そして、図14で示すように、平均したトナー面以下にあるトナーTに乗っかるかたちの広い凝集地域Tzを形成してしまう。
このようにトナーがブレード通過前の領域に凝集することにより、ブレード通過に関係できるトナーが減少し、これによってトナー層が安定しなくなるとともに、凝集によるトナー劣化が進んでしまう。
本発明は、上述のような実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、現像ローラとトナー層規制を行うブレードとの最近接領域の上流側で、現像ローラとブレードの間でのトナーの凝集を起こりにくくし、現像ローラ上のトナー層の均一性を上げ、低ストレスで均一性に優れた現像を行うことが可能な一成分現像方式の現像装置、及びその現像装置を備えた画像形成装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、現像ローラと、現像ローラ回転方向に対してトナーが供給される上流側の方向から該現像ローラに当接させてトナー層規制を行うブレードとを有し、前記現像ローラにバイアス電圧を印加し、静電潜像担持体に形成された静電潜像を前記トナーによって現像する一成分現像方式の現像装置において、前記ブレードを、前記現像ローラとの最近接部分を含む現像ローラ回転方向の下流領域と、最近接部分を含まない現像ローラ回転方向の上流領域の2つの領域に分け、該上流領域の表面での親水性を前記下流領域の表面よりも高くすることによって、前記上流領域における前記トナーと前記ブレードとの付着力を、前記下流領域よりも小さくすることを特徴としたものである。
の技術手段は、第の技術手段において、前記ブレードは、前記上流領域と前記下流領域とで同一材料とし、前記上流領域と前記下流領域との表面処理を変えることによって親水性を変えていることを特徴としたものである。
の技術手段は、第の技術手段において、前記ブレードは、前記下流領域をマスキングした状態でプラズマ表面処理することによって、前記上流領域のみ親水性を変えていることを特徴としたものである。
の技術手段は、第の技術手段において、前記ブレードは、前記下流領域をマスキングした状態でコロナ放電処理することによって、前記上流領域のみ親水性を変えていることを特徴としたものである。
の技術手段は、第の技術手段において、前記ブレードは、前記上流領域のみにエキシマレーザ光を照射することによって、前記上流領域のみ親水性を変えていることを特徴としたものである。
の技術手段は、第の技術手段において、前記ブレードは、前記上流領域と前記下流領域とで親水性異なる材料を用いることによって、前記上流領域の親水性を高くしていることを特徴としたものである。
の技術手段は、第1〜第のいずれか1の技術手段における現像装置を備えることを特徴とする画像形成装置である。
本発明に係る一成分現像方式の現像装置によれば、現像ローラとトナー層規制を行うブレードとの最近接領域の上流側で、現像ローラとブレードの間でのトナーの凝集を起こりにくくし、現像ローラ上のトナー層の均一性を上げ、低ストレスで均一性に優れた現像を行うことが可能になる。
本発明に係る画像形成装置の構成例を示す概略図である。 本発明の第1実施形態に係る現像装置の構成例を示す概略図である。 図2の現像装置におけるブレードの構成例を示す概略図である。 図2の現像装置におけるブレードと現像ローラとの位置関係、並びにトナーの流れを示す概略図である。 図2の現像装置における処理での効果を説明するために文献から引用した図である。 本発明の実施時にブレードに付着するトナーを従来と比較して説明する図である。 図2の現像装置におけるブレードの他の構成例を示す概略図である。 本発明の第2実施形態に係る現像装置の構成例を示す概略図である。 図8の現像装置におけるブレードと現像ローラと補助回転部材の位置関係、並びにトナーの流れを示す概略図である。 図8の現像装置における補助回転部材の一例を示す概略図である。 図8の現像装置における補助回転部材の他の例を示す概略図である。 本発明の第2実施形態に係る現像装置の他の構成例を示す概略図である。 従来の現像装置での層規制ブレード通過前のトナーの状態を示す模式図である。 図13の状態からさらにトナーが凝集した状態を示す模式図である。
以下に図面を参照しながら、本発明の各実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の参照符号を付することにより重複説明を省略する。
まず、本発明に係る画像形成装置の構成例について説明する。図1は、本発明に係る画像形成装置の構成例を示す概略図である。なお、図1に示す画像形成装置100は、その主な構成要素を中心に簡略化して記載された一例である。
画像形成装置100は、静電潜像担持体となる感光体51を複数備え、本構成例では、イエロー画像用、マゼンタ画像用、シアン画像用、及び黒色画像用の4つを備えている。つまり、図1で例示した画像形成装置100は、カラー画像を形成可能なタンデム方式のカラー画像形成装置である。画像形成装置100は、ネットワークを介して接続されたPC(Personal Computer)等の各種端末装置から送信される画像データや、スキャナ等の原稿読み取り装置によって読み取られた画像データに基づいて、被転写材(記録媒体)となる用紙Pに対して、カラー画像又はモノクロ画像を形成するプリンタ機能を有するものである。
画像形成装置100は、図1に示すように、用紙Pにトナー画像を形成する機能を有する画像形成ステーション部50(50Y、50M、50C、50B)、当該画像形成ステーション部50で用紙Pに形成されたトナー像を定着させる機能を有する定着装置40、用紙Pを載置する供給トレイ60から画像形成ステーション部50及び定着装置40へと用紙Pを搬送する機能を有する搬送部30を備えている。
画像形成ステーション部50は、イエロー画像用、マゼンタ画像用、シアン画像用及び黒色画像用のそれぞれ4つの画像形成ステーション50Y、50M、50C、50Bから構成されている。具体的には、供給トレイ60と定着装置40との間において、供給トレイ60側から、イエロー画像形成ステーション50Y、マゼンタ画像形成ステーション50M、シアン画像形成ステーション50C、及び黒色画像形成ステーション50Bがこの順に配置されている。
これら各色の画像形成ステーション50Y、50M、50C、50Bは、それぞれ、トナーの種類以外は、実質的に同一の構成を有しており、各色に対応する画像データに基づいて、イエロー、マゼンタ、シアン、及び黒色のトナー画像を形成して、最終的に記録媒体となる用紙P上に転写するものである。
本構成例の画像形成ステーション部50では、イエロー、マゼンタ、シアン、及び黒色の4色の画像を形成する構成であるが、特にこれら4色に限定せず、例えばシアン及びマゼンタと同一の色相で濃度がより低いライトシアン(LC)及びライトマゼンタ(Lm)を加えた6色のトナー画像を形成する構成であってもよい。
なお、図1における各画像形成ステーションの構成部品の符号については、イエロー画像用の画像形成ステーション50Yを代表として記載し、他の各画像形成ステーション部50M、50C、50Bの構成部品の参照符号は、省略している。
各画像形成ステーション50Y、50M、50C、50Bは、それぞれ静電潜像が形成される潜像担持体となる感光体51を備え、これらの感光体51の周囲には、周方向に帯電装置52、露光装置53、現像装置1、転写ローラ55、及びクリーニング装置56がそれぞれ配置されている。
感光体51は、OPC(Organic Photoconductor;有機光導電体)等の感光性材料を表面に有する略円筒のドラム形状を呈し、露光装置53の下方に配設され、駆動手段と制御手段によって、所定方向(図中矢印F方向)に回転駆動されるように制御されている。
帯電装置52は、感光体51の表面を所定の電位に均一に帯電するための帯電手段であって、感光体51の上方でその外周面に近接して配置されている。本実施の形態では、接触型のローラ方式の帯電ローラが使用されているが、チャージャー型やブラシ方式、イオン放出帯電方式等の帯電装置を用いてもよい。
露光装置53は、画像処理部から出力された画像データに基づいて、帯電装置52にて帯電された感光体51の表面に、レーザ光を照射して露光することにより、当該表面に画像データに応じた静電潜像を書き込む機能を有する。露光装置53は、各画像形成ステーション50Y、50M、50C、50Bに応じて、イエロー、マゼンタ、シアン、又は黒色にそれぞれ対応する画像データが入力されることにより、対応する色に応じた静電潜像をそれぞれ形成する。露光装置53としては、レーザ照射部及び反射ミラーを備えたレーザスキャニングユニット(LSU)や、ELやLED等の発光素子をアレイ状に並べた書込み装置(例えば、書込みヘッド)を使用することができる。
現像装置1は、現像剤を担持する現像剤担持体となる現像ローラ3を有している。現像ローラ3は、現像ローラ3と感光体51とが近接し、トナーが感光体51へと移動する現像領域へと現像剤を搬送するように構成される。この現像装置1は、本実施の形態では、現像剤としてトナーを使用する、いわゆる一成分現像装置であり、露光装置53によって感光体51表面に形成された静電潜像を現像してトナー像(可視像)を形成する。
現像装置1には、各画像形成ステーション50Y、50M、50C、50Bの画像形成に応じて、イエロー、マゼンタ、シアン、又は黒色の現像剤が収容されている。これらの現像剤は、帯電された感光体51の表面電位と同極性に帯電されたトナーを含んでいる。なお、感光体51の表面電位の極性及び使用するトナーの帯電極性は、正負を問わないが、本構成例では負(マイナス)とした。
転写ローラ55は、感光体51上に形成されたトナー像を搬送ベルト33にて搬送される用紙P表面に転写するものであり、トナーの帯電極性とは、逆極性(本構成例では、正(プラス)極性)のバイアス電圧が印加される転写ローラを有している。
クリーニング装置56は、用紙Pへのトナー画像転写後に、感光体51の外周面上に残存しているトナーを除去及び回収する。本構成例では、感光体51を挟んで現像装置1と略対向する位置で、かつ感光体51の側方に配置されている。
搬送部30は、駆動ローラ31、従動ローラ32、及び搬送ベルト33を備え、各画像形成ステーション50Y、50M、50C、50Bにおいて、各色のトナー像が転写される用紙Pを搬送する。搬送部30は、無端状の搬送ベルト33が駆動ローラ31と従動ローラ32との間に張架された構成となっており、搬送ベルト33が矢視Z方向に移動することで、供給トレイ60から給紙された用紙Pを各画像形成ステーション50Y、50M、50C、50Bへと順に搬送する。
定着装置40は、加熱ローラ41及び加圧ローラ42を備え、これらが当接する定着ニップ部に用紙Pを搬送することで、用紙P上に転写されたトナー像を熱圧着して用紙Pに定着させる。
このように構成された画像形成装置100では、搬送部30によって搬送される用紙Pは、各画像形成ステーション50Y、50M、50C、50Bの感光体51との対向位置を通過する際に、それら対向位置において、搬送ベルト33を介して下方に配置された転写ローラ55による転写電界の作用にて、各感光体51上のトナー像が順次用紙P上に転写される。これによって、各色のトナー像が用紙P上に重なり合うように転写され、用紙P上に所望のフルカラートナー像が形成される。こうしてトナー像が転写された用紙Pは、定着装置40によってトナー像の定着処理が行われた後に、排紙トレイに送出される。
上述のように、本発明に係る現像装置は、現像ローラ3にバイアス電圧を印加し、静電潜像担持体に形成された静電潜像をトナーによって現像する一成分現像方式の現像装置である。
そして、本発明の第1実施形態に係る現像装置は、トナー層規制のブレードが現像ローラと近接する部分と、現像ローラ回転方向の上流部分とで、ブレードとトナーの付着力を変え、上流部分でトナーが動きやすくすることによりトナーの凝集を防ぎつつ現像ローラ上のトナー層の均一性を向上させている。
また、本発明の第2実施形態に係る現像装置は、第1実施形態においてさらに、現像ローラとブレードの近接する部分と、現像ローラ3と供給ローラが接する部分の間に、現像ローラ3に近接したローラ等の補助回転部材を配置することで、トナーの凝集をほぐすとともに、ブレード上流側にトナーの流れを作っている。また、第2実施形態で付加した構成のみの現像装置であっても、つまりブレードの付着力を上流部分と下流部分とで分けなくても補助回転部材を配置しただけの現像装置であっても、その効果を奏する。
まず、第1実施形態に係る現像装置1の構成について、図2〜図7を参照しながら説明する。
図2は、図1に示す画像形成ステーション部50が備える現像装置1の構成例を示す概略図であって、本発明の第1実施形態に係る現像装置の構成例を示す概略図である。また、図3は、図2の現像装置におけるブレードの構成例を示す概略図、図4は、図2の現像装置におけるブレードと現像ローラとの位置関係、並びにトナーの流れを示す概略図である。また、図5は、図2の現像装置における処理での効果を説明するために文献から引用した図、図6は、本発明の実施時にブレードに付着するトナーを従来と比較して説明する図である。
現像ローラ3は感光体との現像ギャップを保持している。現像ギャップはギャップ保持部材(図示せず)で150〜500μmである。供給ローラ2は現像ローラ3とニップ部で接触している。現像ローラ3はアルミニウム等でできており、その表面粗さRaは0.3〜0.6μmで構成されている。供給ローラ2はウレタンゴム等でできており、現像ローラ3とのニップ部の食い込み量は0.2〜0.8mmである。感光体の回転方向に対して、現像ローラ3と供給ローラ2は回転方向が逆に設定されているが、同じ方向であってもよい。図示していないが、トナーを撹拌しトナー供給ローラ2までトナーを搬送するトナー撹拌ローラがある。
現像ローラ3にはDC電圧又はDC電圧に重畳したAC電圧が印加されている。現像ローラ3とトナー層規制のブレード5は同じバイアスを印加することが多い。また、供給ローラ2には現像ローラ3と同じバイアスを印加する場合と、供給ローラ2から現像ローラ3にトナーが移行しやすいように50Vから200V程度の直流電位差を設ける場合がある。
トナーは平均体積粒径9μmのポリエステルトナーで外添材であるシリカが3.0wt%、酸化チタンが0.75wtそれぞれ添加されている。供給ローラ2に撹拌ローラで搬送されたトナーはニップ部で現像ローラ3と摺擦され帯電量が付与され、トナーが現像ローラ3へくみ上げられトナー層が形成される。次にトナーはブレード5のゴム層を通過する際に、ブレード5からの圧力で層規制されると同時に再度帯電される。ブレード5を通過したトナーは、現像ローラ3に印加された電圧と感光体上の潜像電位に応じて感光体に現像が行われ潜像を可視化する。
図3(A)は、トナー層規制を行うブレード5の上面図であり、図3(B),(C)には、それぞれ図3(A)の領域Sにおける断面図、拡大図を示している。図3に例示するように、ブレード5は、プレート5pと弾性体層で構成されている。ブレード5のプレート5pはリン青銅製で厚さ0.1〜0.2mm、先端部の弾性体層は厚さ1〜2mm程度の弾性ゴム等から成っている。
さらに、図2及び図3に示すように、弾性体層は2つの領域5a,5bからなっている。すなわち、弾性体層は、現像ローラ3との最近接部分を含む現像ローラ回転方向下流領域5aと、最近接部分を含まない現像ローラ回転方向上流領域5bとから成っている。現像ローラ3とブレード5の位置関係は、図4に示すようになっている。
そして、本実施形態では、上流領域5bでのブレード5とトナーの付着力は、下流領域5aよりも小さくなるようになっている。
具体的に説明すると、まず現像ローラ3とブレード5の最近接領域では、トナーを帯電させるために、トナーとブレード5との間には一定以上の付着力が必要である一方で、ブレード5の上流領域で付着力が強いとトナーの流れが悪く、例えば領域Tpまで凝集してしまうなど、凝集が発生しやすくなる。
そのため、本実施形態では、ブレード5をトナーとの付着力の異なる2つの領域に分け、上流側で下流側よりも小さい付着力にし、これを解消している。結果として、図4に示すように、溜まり部Tsをもって帯電能力を保ったまま、上流側でのトナーの流れを点線の矢印7aで示すように改善しトナー凝集を防ぐことができるので、トナー劣化を抑え、安定した層規制を行うことができるようになる。
つまり、本発明の第1実施形態の現像装置によれば、現像ローラ3とブレード5との最近接領域の上流側で、現像ローラ3とブレード5の間でのトナーの凝集を起こりにくくし、現像ローラ3上のトナー層の均一性を上げ、低ストレスで均一性に優れた現像を行うことが可能になる。ここで、上流領域5bと下流領域5aとの長さが同じ例を挙げているが、これに限ったものではなく、トナーの凝集を防ぎたい領域について上流領域5bを決めればよい。
上流領域5bでのトナーの付着力を下流領域5aよりも小さくするためには、弾性体層の材料を選択するか、若しくは表面処理を施すとよい。このような様々な例を以下に挙げる。
弾性体層の材料としてはシリコーンゴムを使用することができる。
一般的にシリコーンゴム表面は疎水性を示す。本例では、下流領域5aは通常のシリコーン表面のままにし、上流領域5bのみ、Ar/Oプラズマ処理によって親水性化している。トナーは疎水性を示すことから、疎水性を示す下流領域5aのシリコーンゴムとトナーとは付着しやすくなっている。一方で親水性を示す上流領域5bのシリコーンゴムとトナーは付着しにくくなっている。
この状態でのブレード5の近辺のトナーの状態は、図4に示したようになる。つまり、現像ローラ3上を汲み上がってきたトナーTuは、その一部がそのまま現像ローラ3上を進む。また、上流領域5bのブレード5はトナーとの付着力が小さいので、ブレード5近辺のトナーは移動しやすくなり、トナーの一部は点線の矢印7aで示すように、トナー溜まり部の中の流れに乗って戻っていく。したがって、トナー溜まり部Tsを確保しつつ、静止トナーを少なくすることができるので、トナーの凝集を抑えることができるようになる。
なお、上記ではシリコーンゴムをプラズマ処理によって親水性化しているが、この方法は既に公知になっている。参考までに、報告例を図5及び以下に示す。
「グロープラズマ照射によるシリコンゴム表面の親水化」(北海道大学 五十嵐祐介 他:日本原子力学会北海道支部第23回研究発表会 2005年)
放電ガスとしては、Ar、Ar/H、Ar/O
印加電圧300V
照射時間 1〜10分
図5に示すように、プラズマ処理前に水との接触角が80〜100度で疎水性(撥水性)を示していたが、処理後は10度以下にまで下がっており、親水性になっていることがわかる。ガスとしては、Ar/Oを用いると最も早く親水性にすることができている。
なお、プラズマ処理は上流領域5bのみ行わなくてはいけないので、プラズマ処理時は下流領域5aには保護シートなどでマスキングしておく必要がある。
このように、ブレード5は、下流領域5aをマスキングした状態でプラズマ表面処理することによって、上流領域5bのみ親水性を、親水性化する方向に変えており、これにより、上流領域5bにおいてトナーとの付着力を下げることができるようになる。
また、ブレード5の弾性体層の材料としては、ウレタンゴムを使用することができる。
一般的にウレタンゴム表面は疎水性を示す。本例では、下流領域5aは通常のウレタンゴム表面のままにし、上流領域5bのみ、コロナ放電処理によって親水性化している。トナーは疎水性を示すことから、疎水性を示す下流領域5aのウレタンゴムとトナーとは付着しやすくなっている。一方で親水性を示す上流領域5bのウレタンゴムとトナーは付着しにくい。針電極や金属ワイヤーに電圧を印加すると金属近傍に非常に強い電界が形成され、発光を伴った放電が生じる。これをコロナ放電と一般に呼んでいる。コロナ放電処理は低電流密度、大気圧付近で処理できるのが特徴である。
コロナ放電処理によって樹脂表面を改質し濡れ性を向上させる方法は一般的に知られている。そのメカニズムとしては次のように考えられる。コロナ放電によって酸素等の気体成分が活発なプラズマ状態となりウレタン表面に衝突し、表面に親水性である極性基(OH基・カルボニル基等)が発生し、濡れ性が向上する。コロナ放電処理をすることにより、処理前に水との接触角が110度程度の疎水性を示していたウレタンが、処理後は50度以下の親水性を示していた。なお、コロナ処理は上流領域5bのみ行わなくてはいけないので、処理時は下流領域5aには保護シートなどでマスキングしておく必要がある。
上流領域5bでの接触角が110度のままの場合と、接触角が少し下がった90度の場合とで比較した結果を、図6で示す。前者は、下流領域5aと上流領域5bとで同じ接触角をもつ場合であり、従来のブレードを使用することに相当する。図6では、図2の現像槽において、両者のブレード5を使用した後、ブレード5を外して観察した結果を模式図に表したものである。
従来のブレードの場合、図6(A)に示すように、ブレードへのトナー付着部分Tの他に、ブレードと現像ローラ3の最近接部分Tの上流側の部分Tにかなり多くのトナーが付着している。つまり、図13で説明したように、静止して凝集しがちなトナーがブレード上流側に多く存在していることがわかる。
一方、本発明のブレード5の場合、図6(B)に示すように、ブレードへのトナー付着部分Tの他に、ブレード5と現像ローラ3の最近接部分Tのすぐ上流側の部分Tにはトナーが多く存在するものの、少し上流側の部分Tにはブレード5に付着しているトナー層は薄くなっている。これは、上流領域5bでのトナーとブレード5の付着力が下がったことを示しており、結果的に上流領域5bから下流領域5aに近づいてきたトナーが図4の矢印7aで示すようにトナーの流れに乗ってトナー溜まり部を移動していると考えられる。
したがって、本方式により、トナーに流れを作り、トナーの凝集を防ぐことができる。
このように、ブレード5は、下流領域5aをマスキングした状態でコロナ放電処理することによって、上流領域5bのみ親水性を、親水性化する方向に変えており、これにより、上流領域5bにおいてトナーとの付着力を下げることができるようになる。
また、表面処理の他の例として、上流領域5bにのみ選択的にXeClエキシマレーザ(波長308nm)を照射して、表面の接触角を低減してもよい。ブレード5の弾性体層としてウレタンゴムを使用した場合を例に説明する。
エキシマレーザによって表面改質を図ること自体は、公知技術になっている。
例えば、特許第3125047号公報には、ポリウレタン膜に石英板を通してXeClエキシマレーザー(波長:308nm)を40mJ/cm/パルスで600パルスを室温で照射し膜表面の水の接触角が110度から90度に低下したことが記述されている。アルギン酸を含む水中での照射では接触角は60度まで低下することが記されているが、大気中でも90度まで下がれば、本目的にとっては充分である。なお、上記特許には、近赤外レーザー(YAGレーザー基本波、波長:1064nm)では効果がなかった旨が記されているので、短波長のレーザを照射する必要があることがわかる。
ブレード5をステージに乗せて、上流領域5bのみにレーザ照射すればよいので、本方式では特にマスキングの必要はない。
また、上述したように、例えば下流領域5aを接触角110度、上流領域5bを接触角90度にできるので、図4のようなトナー流れを形成することができる。
このように、ブレード5は、上流領域5bのみにエキシマレーザ光を照射することによって、上流領域5bのみ親水性を、親水性化する方向に変えており、これにより、上流領域5bにおいてトナーとの付着力を下げることができるようになる。
また、プラズマ処理、コロナ放電処理、エキシマレーザ照射処理で例示したが、これに限らず、ブレード5は、上流領域5bの表面での親水性を、下流領域5aの表面よりも高くすることで、上流領域5bでのトナーの付着力を下流領域5aより小さくすることができる。これは、トナーが一般的に疎水性を有しているのでブレード5も同じ疎水性を有した場合は両者の付着力は高くなり、ブレード5を親水性にした方がトナーをはじきやすくなり、トナーとの付着力を下げることができるためである。
また、プラズマ処理、コロナ放電処理、エキシマレーザ照射処理で例示したが、これに限らず、ブレード5は、上流領域5bと下流領域5aとで材料は同一で、表面処理によって親水性を変えるようにすることで、上流領域5bでのトナーの付着力を下流領域5aより小さくすることができる。これとは異なり、2つの材質の弾性体層を有するブレード5を用いると、上流側と下流側との接合部に段差が生じやすく、トナーの流れに影響が出やすい。同一材質でブレード5を作製し、表面処理だけで親水性を変えることで、このような影響が出にくくなる。
また、上述した各例では表面処理によって下流領域5a、上流領域5bの親水性を変えていたが、下流領域5aと上流領域5bの材質を変えるようにしてもよい。このような例を挙げる。
本例では、ブレード5の弾性体層としてシリコーンをベースとした材料を使用している。先に述べたように一般的にシリコーンは疎水性を示す。親水性ゲルにシリコーンを配合したシリコーンハイドロゲルと呼ばれる材料があり、これは親水性を示すことが知られている。例えば、ヒドロキシエチルメタクリレートをシリコーンと重合して親水性を持たせることができる。
上流領域5bに上記材料を用い、下流領域5aには通常のシリコーン材料を用いることにより、親水性の異なる弾性体層をもつブレード5を形成することができる。親水性の異なる材料(撥水性の異なる材料)を使用することにより、ブレード5がトナー等によって削れた場合でも表面性の変化が少なく、効果を長期間持続させることが容易になる。
このように、ブレード5は、上流領域5bと下流領域5aとで親水性の異なる材料を用いることによって、上流領域5bの親水性を上げるようにしてもよい。親水性の異なる材料を使用することにより、ブレード5がトナー等によって削れた場合でも表面性の変化が少なく、効果を長期間持続させることが容易になる。
また、他の例として、ブレード5は、上流領域5bの表面粗さを、下流領域5aの表面粗さよりも小さくするようにしてもよい。ブレード5の弾性体層としては、例えばウレタンゴムを使用することができる。下流領域5aはRaが0.2μm、上流領域5bのRaが0.05μmに設定している。Raが大きめの方がトナーを止める能力が高いため、現像ローラ3との最近接部を含む下流領域5aではRaが大きく、トナーが流れやすくしたほうがよい上流領域5bではRaを小さくしている。
このように上流側の表面粗さを小さくしたことにより、ブレード5の上流領域5bでのトナーの流れを妨げる力を弱め、一方で、現像ローラ3と近接する領域を含むブレード5の下流領域5aでは表面粗さを上流領域5bより大きくしておくことで、トナーを止める力が大きくなるようにしている。このようにすることで、静止したトナーを減らしトナーの流れを作り出すことができ、トナーの凝集を抑制することができる。
また、画像形成装置の小型化に伴い、現像ローラ3の直径は小さくなっていく傾向がある。その場合、図4で示したトナー溜まり部が形成されにくくなり、ブレード5通過後のトナー層が安定しない場合が生じる。
このような場合、トナー層の安定化を目的にして、図7のようにブレード5の上流側の厚みを厚くしてトナー溜まりが形成されやすくすることが考えられる。ここで、図7は、ブレード5の他の構成例を示す概略図である。しかし、図7のようにしてトナー溜まりを形成しやすくすると、トナー凝集が起こりやすくなる。したがって、この構成においても、今までに領域5a,5bとして述べてきたように、ブレード5を2つの領域5a,5cに分けて、例えば上流側のブレード表面を親水性にするなどして、上流領域5cのトナーの付着力を下流領域5aより小さくすることで、トナーが流れやすくし、トナー凝集を防ぐ必要がある。
上流側での厚さを下流側より厚くすることにより、搬送量の安定性が増す。しかし、上流域でのトナーの凝集は起こりやすくなる。そこで、上流域でのブレード5とトナーの付着力を下げることによりトナーを流れやすくし、上記欠点を補い、搬送量を安定させつつ、トナー劣化を抑制することができる。
次に、第2実施形態に係る現像装置について、図8〜図11を参照しながら説明する。
図8は、本発明の第2実施形態に係る現像装置の構成例を示す概略図で、図9は、図8の現像装置におけるブレードと現像ローラと補助回転部材の位置関係、並びにトナーの流れを示す概略図である。また、図10は、図8の現像装置における補助回転部材の一例を示す概略図で、図11は、その補助回転部材の他の例を示す概略図である。
第2実施形態に係る現像装置1は、現像ローラ3とブレード5の近接する部分と、現像ローラ3と供給ローラ2が接する部分の間であって、現像ローラ3に近接した位置に、補助回転部材4を配置している。ここで、補助回転部材4は現像ローラ3と逆方向に回転させるものとする。回転の制御は現像ローラ3の回転制御などとともに、別途設けた制御部で行うなどすればよい。
この補助回転部材4は、ブレード5前に滞留するトナーを強制的に移動させることを目的としている。滞留時間が長くなると、押し固められてトナーが劣化したり凝集したりする。補助回転部材4を回転させることにより、近辺のトナーの流れを作ることができるので、凝集しかかったトナーをほぐしつつ、流れに乗って移動させるわけである。
この状態でのブレード5の近辺のトナーの状態は図9に示すようになる。供給ローラ2との接触部で現像ローラ3に移行したトナーは、現像ローラ3の回転に伴って上に上がってくる。このとき、現像ローラ3の回転に伴って、周辺にあるトナーも合わさって上がってくるので、ブレード5の前には非常に多くのトナーが存在している。
補助回転部材4の回転に伴って、補助回転部材4周辺の凝集しかかったトナーをほぐしつつ、回転方向に移動させる。さらに、上流領域5bのブレード5はトナーとの付着力が小さいので、ブレード5近辺のトナーは移動しやすくなり、補助回転部材4の回転に伴うトナーの移動を促進し、トナーを一層移動させやすくする。したがって、静止トナーを少なくすることができるので、図9に示すように、実線で示した範囲(図14で示したトナーの範囲)より狭い範囲での凝集範囲に留まり、トナーの凝集を抑えることができるようになる。
特にトナー量が多い場合、ブレード5の通過前にはたくさんのトナーが運び込まれてくるため、多くのトナーが滞留し、トナーが押し固められて凝集してしまう。凝集が起こり始めると、周辺のトナーの移動がしにくくなり、凝集がさらに広がっていき、トナーが劣化し、ブレード5を通過するトナー層の均一性が悪くなるなどの弊害が生じる。しかし、第2実施形態のように、補助回転部材4を設けて回転させることにより、強制的にトナーの流れを作り出すことにより、凝集を防ぎ、また、凝集し始めたトナーをほぐす効果がある。それにより、図9に示したように静止したトナーを減らしトナーの流れを作り出すことができ、結果として、トナーの劣化を抑え、トナー層の均一性を良く保つことができる。
そして、ブレード5をトナーとの付着力の異なる2つの領域5a,5bに分けた形態と併用することにより、帯電能力を保ったまま、上流域でのトナーの流れを改善しトナー凝集を防ぐことができるので、補助回転部材4の回転によって作り出すトナーの流れを促進し、トナー劣化を抑え、安定した層規制を行うことができるようになる。
このように、本発明の第2実施形態の現像装置によれば、補助回転部材4を配置することで、現像ローラ3とトナー層規制を行うブレード5との最近接領域の上流側で、現像ローラ3とブレード5の間でのトナーの凝集を起こりにくくし、現像ローラ3上のトナー層の均一性を上げ、低ストレスで均一性に優れた現像を行うことが可能になる。
次に補助回転部材4の具体例について説明する。
補助回転部材4としては、金属ローラを用いることができる。この金属ローラは、例えば表面粗さRaが1μm以上としておく。補助回転部材4のRaの大きさが大きいほど、トナーを搬送する能力が高くなる。現像ローラ3の表面粗さRaは先に記したように0.3〜0.6μmであり、補助回転部材4のトナー搬送能力は現像ローラ3の搬送能力より高くなるようにしている。
さらに、ブレード5の上流領域5bの表面粗さRaは0.1μm以下に設定してあり、トナーの移動しやすさが補助回転部材4の方が大きくなるようにしており、補助回転部材4の回転によるトナーの移動が広い範囲に及ぶようにしてある。
このように、補助回転部材4の表面粗さは、ブレード5の上流側の表面粗さより大きいようにしておくことにより、ブレード5付近のトナーも補助回転部材4の回転に伴って移動しやすくなり、トナーの流れが形成されやすくなる。金属ローラを用いなくてもこのような粗さは採用できるが、金属ローラであることにより、トナーがローラ表面に固着にしく、安定したトナーの流れを作り出すことができる。
また、補助回転部材4としては、図10におよその形状を示すように、その表面に溝4aが形成してある金属ローラを使用してもよい。無論、この例でも金属ローラを用いなくてもよい。この例では、溝4aの深さは例えば0.2mm程度に設定してある。溝4aの間にトナーが入り、金属ローラ近辺で強くトナーの流れが形成される。溝4aが形成してあることにより、補助回転部材4のトナー搬送力が大きくなり、ブレード5付近のトナーも補助回転部材4の回転に伴って移動しやすくなり、トナーの流れが形成されやすくなる。また、溝4aを設けた例においても、溝4a以外の部分(及び溝4aの部分)の表面粗さより、補助回転部材4の表面粗さの方が大きくすることが好ましい。
また、補助回転部材4としては、図11におよその形状を示すように、回転軸8aに垂直な羽根8bを有する補助回転部材8を設置するようにしてもよい。このように、複数の羽根8bを設けることで、補助回転部材8のトナー搬送力が大きくなり、ブレード5付近のトナーも補助回転部材8の回転に伴って移動しやすくなり、トナーをほぐし、トナーの流れが形成されやすくなる。なお、羽根8bの数は問わない。
また、現像ローラ3と補助回転部材4が同時に停止すると、ブレード5、現像ローラ3、補助回転部材4(8)で囲まれた領域にトナーがまだ多く存在する状態で止まることになり、時間が経過するとその部分で凝集することもある。
これを防ぐために、補助回転部材4が後で停止するように設定しておく。つまり、現像工程終了時に、現像ローラ3が停止した後、一定時間後に補助回転部材4が停止するように設定することが好ましい。一定時間とは、例えば0.5秒から1秒程度の時間である。この時間の回転で、ブレード5、現像ローラ3、補助回転部材4(8)で囲まれた領域のトナーが吐き出されて減少するので、停止後に時間が経過してもトナーの凝集は起こりにくい。
図12は、本発明の第2実施形態に係る現像装置において、ブレード5の弾性体層を2つの領域に分けないように構成した、つまり図2〜図7の構成例を採用しないように構成した概略図である。図12に示すように、ブレードの付着力を上流部分と下流部分とで分けずに1つの弾性体層5dとした場合でも、補助回転部材4や補助回転部材8を配置しておけば、その効果を奏する。
1…現像装置、2…供給ローラ、3…現像ローラ、4,8…補助回転部材、4a…溝、5…ブレード、5a…下流領域、5b,5c…上流領域、5d…弾性体層、5p…プレート、8…補助回転部材、8a…回転軸、8b…羽根、30…搬送部、31…駆動ローラ、32…従動ローラ、33…搬送ベルト、40…定着装置、41…加熱ローラ、42…加圧ローラ、50…画像形成ステーション部、50B…黒色画像形成ステーション、50C…シアン画像形成ステーション、50M…マゼンタ画像形成ステーション、50Y…イエロー画像形成ステーション、51…感光体、52…帯電装置、53…露光装置、55…転写ローラ、56…クリーニング装置、60…供給トレイ、100…画像形成装置。

Claims (7)

  1. 現像ローラと、現像ローラ回転方向に対してトナーが供給される上流側の方向から該現像ローラに当接させてトナー層規制を行うブレードとを有し、前記現像ローラにバイアス電圧を印加し、静電潜像担持体に形成された静電潜像を前記トナーによって現像する一成分現像方式の現像装置において、
    前記ブレードを、前記現像ローラとの最近接部分を含む現像ローラ回転方向の下流領域と、最近接部分を含まない現像ローラ回転方向の上流領域の2つの領域に分け、該上流領域の表面での親水性を前記下流領域の表面よりも高くすることによって、前記上流領域における前記トナーと前記ブレードとの付着力を、前記下流領域よりも小さくすることを特徴とする現像装置。
  2. 前記ブレードは、前記上流領域と前記下流領域とで同一材料とし、前記上流領域と前記下流領域との表面処理を変えることによって親水性を変えていることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記ブレードは、前記下流領域をマスキングした状態でプラズマ表面処理することによって、前記上流領域のみ親水性を変えていることを特徴とする請求項2に記載の現像装置。
  4. 前記ブレードは、前記下流領域をマスキングした状態でコロナ放電処理することによって、前記上流領域のみ親水性を変えていることを特徴とする請求項2に記載の現像装置。
  5. 前記ブレードは、前記上流領域のみにエキシマレーザ光を照射することによって、前記上流領域のみ親水性を変えていることを特徴とする請求項2に記載の現像装置。
  6. 前記ブレードは、前記上流領域と前記下流領域とで親水性の異なる材料を用いることによって、前記上流領域の親水性を高くしていることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の現像装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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