JP5285505B2 - エンジンの排気装置 - Google Patents

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Description

本発明は、排気通路の途中に排気ガスを浄化する触媒が備えられているエンジンの排気装置の改良に関する。
エンジンに排気ガスが通過する排気通路が接続され、この排気通路の途中に排気ガスを浄化する触媒が備えられているエンジンの排気装置が従来技術として知られている(例えば、特許文献1(図1)参照。)。
特許文献1の図1において、自動車の排気浄化装置は、エンジン41(符号は、同公報のものを流用する。以下同じ。)に、排気管路47が接続され、この排気管路47の途中に、金属触媒担体61を加熱する機能を有する副触媒コンバータ45を備え、排気管路47の上流と下流の間に、バイパス管路49を設け、このバイパス管路49の下流に、バイパス管路49と排気管路47とを結合する連結部51を設け、この連結部51の上流側であって排気管路47に、第1のバタフライバルブ57を配置し、同様に、連結部51の上流側であってバイパス管路49に、第2のバタフライバルブ59を配置し、連結部51の下流に、主排気管路55を設け、この主排気管路55の下流側に主触媒コンバータ53を設けてなる。そして、暖機運転などのとき、第1のバタフライバルブ57を開き、第2のバタフライバルブ59を閉じ、金属触媒担体61に通電、加熱させ、触媒を早期に活性化させるようにした。
しかしながら、特許文献1のエンジンの排気装置では、副触媒コンバータ45に通電可能な金属触媒担体61が設けられており、装置全体として複雑になり、装置費用のコストアップにつながり易いという課題がある。
特開平8−14032号公報
本発明は、装置のコストアップを抑えながら、触媒を早期に活性化することを可能にしたエンジンの排気装置を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、エンジンと、このエンジンの排気ガスが通過する排気通路と、この排気通路の途中に配置され排気ガスを浄化する触媒と、が備えられているエンジンの排気装置において、排気通路の一部は、略U字状の湾曲部とされ、この湾曲部の下流に触媒が配置され、湾曲部の上流と湾曲部の下流の間でかつ触媒の上流に、湾曲部の通路長さよりも短い距離で連結するバイパス通路が備えられ、触媒は、第1触媒と、この第1触媒の下流に設けた第2触媒と、からなり、第1触媒は、2触媒よりも体積が小さく、排気通路とバイパス通路が分岐する分岐部の下流で、且つ、排気通路とバイパス通路が合流する合流部の上流に配置されていることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、湾曲部は、エンジンの下方に配置されていることを特徴とする。
請求項に係る発明では、第1触媒と第2触媒は、同一軸方向で、且つ、互いに近接して配置され、第1触媒を収納する第1触媒収納部と、第2触媒を収納する第2触媒収納部との間に下流に向かうにしたがい拡がる拡径部が備えられ、この拡径部に、バイパス通路が接続されていることを特徴とする。
請求項に係る発明では、バイパスの通路の径は、排気通路の湾曲部の径より小径としたことを特徴とする。
請求項に係る発明では、エンジンはフロントバンクと、フロントバンクの後方に配置されるリヤバンクを備え、それらの気筒から延出した排気通路は共通の触媒に接続されるものであって、湾曲部とバイパス通路はリヤバンクの排気通路に設けられることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、湾曲部の上流側と湾曲部の下流側との間でかつ触媒の上流に、湾曲部の通路長さよりも短い距離で連結するバイパス通路が備えられている。
エンジンの始動時などにおいて、エンジンから排出された排気ガスは、湾曲部の長さよりも短いバイパス通路を通過して触媒に到達する。
従来、触媒を早期に活性化させるために、別途、触媒の金属触媒担体を有する触媒コンバータを設け、前記金属触媒担体に通電させ、加熱するなどの手段によって対応していた。かかる手段によると、排気装置のコストアップにつながり易いという課題がある。
この点、本発明では、湾曲部の上流側と湾曲部の下流側との間でかつ触媒の上流に、湾曲部の通路長さよりも短いバイパス通路を設けるだけで済ますことができるので、装置のコストアップを抑えることができる。この場合に、排気ガスは、バイパス通路を通過して、短い距離で触媒に到達可能になるので、高温のガスを触媒に当てることができる。高温のガスが触媒に当たるようにすることができるので、触媒を早期に活性化させることが可能になる。
したがって、本発明のエンジンの排気装置であれば、装置のコストアップを抑えながら、触媒を早期に活性化することが可能になる。
加えて、排気通路は、湾曲部を含み十分な長さが確保されているので、エンジンの最適な出力特性が得やすいという利点がある。
さらに、触媒は、第1触媒と、第2触媒とからなり、第1触媒と第2触媒の双方で排気ガスを浄化するようにしたので、浄化性能を高めることができる。
加えて、第1触媒の体積を第2触媒の体積よりも小さくしたので、第1触媒の熱容量を小さくすることができ、第1触媒の活性化を促進させることができる。
請求項2に係る発明では、湾曲部は、エンジンの下方に配置されている。湾曲部が、例えば、エンジンの後方に配置される場合に較べると、エンジンと排気通路をコンパクトに配置することができる。
請求項に係る発明では、第1触媒収納部と第2触媒収納部との間に拡径部が備えられ、この拡径部に、バイパス通路が接続されている。バイパス通路の出口は、第2触媒の上流側端部に向けることが可能になり、バイパス通路の出口から出た排気ガスを、第2触媒へ向けて円滑に流すことができる。
請求項に係る発明では、バイパスの通路の径は、排気通路の湾曲部の径より小径とすることで、バイパス通路の表面積を小さくすることができ、結果としてバイパス通路から空気中に逃げる放射熱の量を下げるとともに、バイパス通路自体の熱容量を下げることができるので、結果としてバイパス通路を通る排気ガスの温度を高温のまま保つことができる。
請求項に係る発明では、フロントバンクに設けた気筒とリヤバンクに設けた気筒から延出した排気通路は共通の触媒に接続されるものであって、湾曲部とバイパス通路はリヤバンクの排気通路に設けられている。リヤバンクから延出する排気通路は、前方に配置されるフロントバンクにより、走行風が当たり難く、温度を保ちやすいので、湾曲部ならびにバイパス通路を設けることで、より触媒が活性化し易くなる。
本発明に係る自動二輪車の左側面図である。 本発明に係る自動二輪車の後部左側面図である。 本発明に係る自動二輪車の後部右側面図である。 本発明に係る自動二輪車の排気装置を説明する底面図である。 本発明に係る自動二輪車の排気装置を説明する平面図である。 本発明に係る自動二輪車の排気装置を説明する斜視図である。 本発明に係る自動二輪車に備えられているチャンバ収納部の平面図である。 図7の8−8線断面図である。 図8の9−9線断面図である。 図8の10−10線断面図である。 図8の11−11線断面図である。 図2の別実施例図である。 図8の別実施例図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。図中および実施例において、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」は、各々、自動二輪車に乗車する運転者から見た方向を示す。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
先ず、本発明の実施例1を図面に基づいて説明する。
図1において、自動二輪車10は、ヘッドパイプ11にフロントフォーク12を操向自在に取り付け、ヘッドパイプ11から後方左右にメインフレーム13、14(手前側の符号13のみ示す。)を延ばし、これらのメインフレーム13、14にエンジン15を取り付け、このエンジンの後部16にピボット軸18を左右に貫通するように設け、このピボット軸18にスイングアーム21を上下スイング自在に取り付け、メインフレーム13、14の後部からリヤフレーム22を延ばした車両である。メインフレーム13、14とメインフレーム13、14の後部から延ばしたリヤフレーム22とで車体フレーム20を構成する。
フロントフォーク12は、下端に回転自在に前輪26を取り付け、上端に操向ハンドル27を取り付けたものであり、この前輪26の上方をフロントフェンダ28で覆う。
エンジン15は、クランクケース31と、このクランクケース31から前斜め上方に延びているフロントバンク33と、クランクケース31から後斜め上方で、フロントバンク33に対して90°の角度で延びているリヤバンク34と、を備え、フロントバンク33が2気筒、リヤバンク34が2気筒の4気筒V型エンジンである。
フロントバンク33は、フロントシリンダブロック35と、このフロントシリンダブロック35の上方に取り付けられるフロントシリンダヘッド36と、このフロントシリンダヘッド36を覆うフロントヘッドカバー37とからなる。同様に、リヤバンク34は、リヤシリンダブロック45と、このリヤシリンダブロック45の上方に取り付けられるリヤシリンダヘッド46と、このリヤシリンダヘッド46を覆うリヤヘッドカバー47とからなる。48はクランクケース31の下部を覆うオイルパンである。
スイングアーム21は、後端に車軸19を介して後輪25を回転自在に取り付け取り付けたものであり、スイングアーム21の前部にリンク機構55を介してリヤクッションユニット26の下端が取り付けられ、リヤクッションユニット26の上端は、メインフレーム13、14の側に取り付けられている。リンク機構55は、エンジン15の後部に設けたアンダフレーム56にも取り付けられる。
図中、57はリヤフレーム22で支持したメインシート、58はリヤフレーム22で支持したピリオンシート、61はフロントカウル、62はセンターカウル、63はロアカウル、64はリヤカウル、65は燃料タンク、66、66(図手前側の符号66のみ示す。)はピリオンステップホルダ、67はチェーンカバー、68はリヤフェンダ、69はチェーン、70はスプロケットである。
図2および図3において、車体フレーム20の構成部材としての左右のメインフレーム13、14に、エンジン15が取り付けられる第1懸架部71〜第3懸架部73が設けられている。
エンジンの後部16に、前述したピボット軸18を支持するピボット軸支持部74が形成され、このピボット軸支持部74の下方近傍に、後述する排気通路76を含む排気管77を支持するアンダフレーム56が取り付けられているアンダフレーム支持部78、78が設けられている。なお、アンダフレーム56は、アンダフレーム支持部78のみならずピボット軸支持部74によっても支持されている。
左右のメインフレーム13、14の後部から後方斜め上方にリヤフレーム22が延設されており、これらのリヤフレーム22は、上部リヤフレーム23、23(図手前側の符号23のみ示す。)および下部リヤフレーム24、24(図手前側の符号24のみ示す。)とからなり、上部リヤフレームの後端部23a、23aと下部リヤフレームの後端部24a、24aは、各々連結されている。79、79(図手前側の符号79のみ示す。)は補強部材である。51はダイナモカバー、52はクラッチカバーである。
以下、エンジンの排気装置の構成について説明する。
図2〜図4において、フロントシリンダヘッド36から排気通路76の構成要素としての左右2本の前排気管81、82を延設し、これらの左右2本の前排気管81、82を後方へ延設した後、左右2本の前排気管81、82の後端に前集合部83を接続して合流させ、この前集合部の後端部84を第1触媒85および第2触媒86が収納されるチャンバ収納部87に接続した。左右2本の前排気管81、82は、エンジン15の下方を通っている。
また、後シリンダヘッド(図1の符号46)から排気通路76の構成要素としての左右2本の後排気管91、92を延設し、この左右2本の後排気管91、92を、一旦、車両の右側に延ばした後、下方へ延設し、左右2本の後排気管91、92の後端に後集合部93を接続して合流させ、この後集合部93の下流側である後端部94を第1触媒85および第2触媒86が収納されるチャンバ収納部87に接続した。左右2本の後排気管91、92はエンジン15の後方を通っている。
後集合部93は、後上方から前下方へ延びている後延設部97と、この後延設部97の下流側につながっており略U字状を呈する湾曲部98とからなる。
後集合部93を構成する後延設部97と、チャンバ収納部87であって第2触媒86の上流側に設けられている拡径部101との間に、排気ガスが通過するバイパス管102が渡されている。バイパス管102に、バイパス通路103が形成され、このバイパス通路103にバルブユニット104が介在されている。
第1触媒85は、バイパス通路103が分岐する分岐部106の下流で、且つ、排気通路を構成するチャンバ収納部87に配置されバイパス通路103が合流する合流部107の上流に配置されている。
前集合部83と後集合部93とが接続されているチャンバ収納部87は、第1触媒85が収納される第1触媒収納部111と、この第1触媒収納部111の後方に連続して設けられ第2触媒86が収納される第2触媒収納部112と、から構成され、このチャンバ収納部87の下流側に、浄化された排気ガスが通る出口部113が設けられ、この出口部113からつなぎ管114が延びており、このつなぎ管114に消音器115が接続されている。
上述したエンジン15から延びている前排気管81、82、前集合部83、エンジン15から延びている後排気管91、92、後集合部93およびチャンバ収納部87は、いずれも排気ガスが通る部材であり、上記の部材を総称して排気通路76という。
また、チャンバ収納部の後部117から後方へ延びているつなぎ管114と、このつなぎ管114に接続されている消音器115とを総称して後部排気通路76Rという。この後部排気通路76Rは、車体フレーム20の側を構成する右の下部リヤフレーム24から下方に延びているマフラステー118に取り付けられている。
チャンバ収納部87であって、第1触媒収納部111の上部にチャンバ取付部121が設けられ、このチャンバ取付部121は、車体フレーム(図2の符号20)の側に設けられているアンダフレーム56に取り付けられている。
すなわち、自動二輪車10には、エンジン15の下方を通って後方へ延設され排気ガスが通過する排気通路としての前排気管81、82と、前排気管81、82の途中であって車体フレーム20の下方に配置される第1触媒85と、この第1触媒85の下流側に隣接配置される第2触媒86とが収納されるチャンバ収納部87と、が備えられている。
第1触媒の上面123の地上からの高さ(H10)は、第2触媒の上面124の地上からの高さ(H20)に対し低く設定され、第1触媒収納部の上面125の地上からの高さ(H1)は、第2触媒収納部の上面126の地上からの高さ(H2)に対し低く設定されている。
リヤシリンダヘッド46の排気ガスが合流して通過する後集合部93に備えられている湾曲部98は、エンジン15の下方に配置されている。湾曲部98は、エンジン15の下方に配置されているので、エンジン15と排気通路を構成する後集合部93をコンパクトに配置することができる。
エンジン15は、車両に搭載され、排気通路の構成部材としての左右2本の後排気管91、92は、エンジンの後面(図1の符号17)から延出されている。すなわち、フロントバンク33に設けた気筒とリヤバンク34に設けた気筒から延出した排気通路76は共通の触媒131に接続されるものであって、湾曲部98とバイパス通路103はリヤバンク34の排気通路を構成し後排気管91、92が集合する後集合部93に設けられている。リヤバンク34から延出する排気通路としての後排気管91、92は、前方に配置されるフロントバンク33などにより、走行風が当たり難く、温度を保ち易いので、フロントバンク33の後方に、湾曲部98ならびにバイパス通路103を設けることで、より触媒が活性化し易くなる。つまり、後排気管91、92に走行風が当たり難くなるので、走行風による後排気管91、92の冷却を抑えることができ、触媒の活性化をさらに促進させることができる。
図5および図6において、エンジンの排気装置130は、エンジン(図1の符号15)の排気ガスが通過する排気通路76と、この排気通路76の途中に配置されているチャンバ収納部87に排気ガスを浄化する触媒131と、が備えられており、排気通路76に備えられている後集合部93の一部は、略U字状の湾曲部98とされ、この湾曲部98の下流に触媒131の一方を構成する第1触媒85が配置され、湾曲部98の上流と湾曲部98の下流の間でかつ第2触媒86の上流に、湾曲部98の通路長さよりも短い距離で連結するバイパス通路103が備えられている。すなわち、チャンバ収納部87であって、第1触媒85と第2触媒86の間に設けられている拡径部101に、バイパス通路103が接続されている。
なお、本実施例において、バイパス通路の合流部は、第1触媒と第2触媒の間に接続したものであるが、チャンバ収納部で、且つ、第1触媒の上流側に接続することは差し支えない。
以下、第1触媒85と第2触媒86が収納されているチャンバ収納部87の詳細構造につき説明を行う。
図7および図8において、触媒ユニット132は、第1触媒85を収納する第1触媒収納部111と、第2触媒86を収納する第2触媒収納部112と、第1触媒収納部111と第2触媒収納部112との間に下流に向かうにしたがい拡がる拡径部101と、が備えられている。
第1触媒の後外周部135にリング状に形成され第1触媒85を保持するスペーサ136が設けられ、このスペーサ136は第1触媒収納部111に固着され、第1触媒の前外周部137に保持用の第1メッシュスペーサ141が設けられている。
第1触媒収納部111で、第1触媒85の保持部となるスペーサ136に対応する位置に、スペーサ136に固着された第1触媒85を第1触媒収納部111に取り付ける複数の第1溶接穴143・・・(・・・は複数を示す。以下同じ。)が形成され、これらの第1溶接穴143・・・を用いて第1触媒85が固着される。
第2触媒の前外周部147に保持用のガイド部146が設けられ、このガイド部146は第2触媒収納部112に固着され、第2触媒の後外周部145に保持用の第2メッシュスペーサ142が設けられている。
第2触媒収納部112で、第2触媒86の保持部となるガイド部146に対応する位置に、このガイド部146を含めた第2触媒86を第2触媒収納部112に止める複数の第2溶接穴144・・・が形成され、これらの第2溶接穴144・・・を用いて第2触媒86が固着される。
図9において、第1触媒の前外周部137と第1触媒収納部111の間に、保持用の第1メッシュスペーサ141が設けられ、第1触媒85は、車幅方向に沿って長軸が延びている断面長円状を呈している。
第1触媒収納部111は、断面長円状を呈するものであり、第1上半体151と第1下半体152とを突合せ、溶接止めしてなる。
図10において、スペーサ136は、第1触媒の外周部138に固着されている。第1触媒収納部の上面125に、チャンバ取付部121が取り付けられている。図中、154はスペーサ136と第1触媒収納部111との間を固着する溶接部である。
図11において、第2触媒86の外周部に取り付けられているガイド部146は、第2触媒の外周部148に固着されている。図中、155・・・はガイド部146と第2触媒収納部112との間を固着する溶接部である。
図5〜図7を併せて参照して、触媒131は、第1触媒85と、この第1触媒85の下流に設けた第2触媒86と、からなり、第1触媒85は、第2触媒86よりも体積が小さく、排気通路としての後連結部157を構成する後延設部97とバイパス通路103が分岐する分岐部106の下流で、且つ、排気通路を構成する拡径部101とバイパス通路103が合流する合流部107の上流に配置されている。
触媒131は、第1触媒85と、第2触媒86とからなり、第1触媒85と第2触媒86の双方で排気ガスを浄化するので、浄化性能を高めることができる。
加えて、第1触媒85の体積を第2触媒86の体積よりも小さくしたので、第1触媒85の熱容量を小さくすることができ、第1触媒85の活性化を促進することができる。
バイパスの通路103の径は、排気通路の湾曲部98の径より小径としたので、バイパス通路103の表面積を小さくすることができ、結果としてバイパス通路103から空気中に逃げる放射熱の量を下げるとともに、バイパス通路自体の熱容量を下げることができるので、結果としてバイパス通路103を通る排気ガスの温度を高温のまま保つことができる。
以上に述べた自動二輪車およびその排気装置の作用を次に述べる。
湾曲部98の上流側と湾曲部98の下流側との間でかつ触媒131の上流に、湾曲部98の通路長さよりも短い距離で連結するバイパス通路103が備えられている。
従来、触媒を早期に活性化させるために、別途、触媒の金属触媒担体に通電、加熱するなどによって対応する手段が利用される場合があった。しかし、かかる手段では、排気装置のコストアップにつながり易いという課題がある。
この点、本発明では、湾曲部98の上流側と湾曲部98の下流側との間でかつ触媒131の上流に、湾曲部98の通路長さよりも短いバイパス通路103を設けるだけで済ますことができるので、排気装置130のコストアップを抑えることができる。その上、排気ガスは、バイパス通路103を通過して、短い距離で触媒を構成する第2の触媒86に到達可能になるので、高温のガスを触媒に当てることができる。高温のガスを触媒に当てることができるので、第2の触媒86を早期に活性化させることが可能になる。したがって、排気装置130のコストアップを抑えながら、第2の触媒86を早期に活性化することが可能になる。
さらに、排気通路76は、湾曲部98を含み十分な長さが確保されているので、エンジン15の最適な出力特性が得やすいという利点がある。
図2、図4および図9を参照して、第1触媒85は、車幅方向に沿って長軸が延びている断面長円状を呈しているので、第1触媒85の断面積を十分に確保し、第1触媒85の容量を大きく確保しつつ、第1触媒85の高さを抑えることができる。加えて、チャンバ取付部121は、第1触媒収納部111の上部に取り付けられており、第1触媒収納部の上面125の高さ(H1)は、この第1触媒の下流側に隣接配置される第2触媒収納部の上面126の高さ(H2)よりも低く設定されている。そして、第2触媒収納部の上面126の高さ(H2)よりも高さが低く設定されている第1触媒収納部の上面125に、チャンバ取付部121が取り付けられている。第1触媒の上面125の高さと第2触媒収納部の上面126の高さの差がある領域にチャンバ取付部121が配置されているため、第1触媒収納部111の地上からの高さ(H10)を高く保ちながら、チャンバ収納部87を支持することができる。
したがって、第1触媒85を大型化させた場合であっても、第1触媒85の高さ(H10)を抑えることができ、第1触媒収納部111の地上高さ(H1)を高くすることができるため、車両の最低地上高(HL)を容易に高めることができる。
また、チャンバ収納部の後部117に延びている後部排気通路76は、車体フレーム20の側に取り付けられている。チャンバ収納部87は、チャンバ収納部の前部116を構成する第1触媒収納部111の上部に設けたチャンバ取付部121と、チャンバ収納部87の後方に配置した後部排気通路76を構成する消音器115が取り付けられるマフラステー118とによって支持されている。つまり、チャンバ収納部87は、その前部および後部で車体フレーム20の側へ取り付けられている。このため、チャンバ収納部87を車体側へより確実に取り付けることが可能になる。
さらに、第1触媒の上面125の地上からの高さ(H10)は、第1触媒収納部111の直前に接続されている排気通路としての前集合管の上面161の地上からの高さ(H0)に対して高く設定されているので、第1触媒収納部111の下方への膨出を抑えることができる。加えて、第1触媒85は、エンジン15の下方に膨出して備えられているオイルパン48よりも後方に配置されているので、オイルパン48の容量を十分に確保することができる。
この結果、オイルパン48の容量を十分確保した上で、触媒131の断面積を十分に確保し、且つ、車両の最低地上高(HL)を十分な高さに確保することが可能になる。
また、エンジン15は前述したように4つの気筒を備え、それらのシリンダから排気通路76・・・を延出し、チャンバ収納部87の第1触媒収納部111の前方へ複数の排気通路76・・・が車幅方向に並んで接続されている。排気通路76・・・が車幅方向に並ぶので、排気通路76・・・の高さ方向の寸法を抑えることができ、最低地上高(HL)を確保し易い。
次に、本発明の実施例2を図面に基づいて説明する。
図12〜図13において、実施例1と大きく異なる点は、第1触媒85が収納される第1触媒収納部の下面163の地上からの高さ(H11)と第2触媒86が収納される第2触媒収納部の下面164の地上からの高さ(H21)とを等しい高さ(H11=H21)にした点にあり、その他、大きく異なるところはない。
チャンバ取付部121は、第1触媒収納部の上面125に取り付けられており、第1触媒収納部の上面125の高さ(H1)は、この第1触媒収納部111の下流側に隣接配置される第2触媒収納部の上面126の高さ(H2)よりも低く設定されている。
第1触媒収納部の下面163の高さ(H11)は、この第1触媒収納部111の下流側に隣接配置される第2触媒収納部の下面164の高さ(H21)と同じ高さに設定されているので、触媒の容量を大きくしながら、車両の最低地上高さ(HL)を高くすることができる。
尚、本発明は、実施の形態では自動二輪車に適用したが、三輪車にも適用可能であり、一般の鞍乗型車両に適用することは差し支えない。
本発明に係るエンジンの排気装置は、V型エンジンを搭載した自動二輪車に利用すると好適である。
15…エンジン、17…エンジンの後面、20…車体フレーム、48…オイルパン、76…排気通路、76R…後部排気通路、85…第1触媒、86…第2触媒、87…チャンバ収納部、98…湾曲部、101…拡径部、103…バイパス通路、111…第1触媒収納部、112…第2触媒収納部、121…チャンバ取付部、106…分岐部、107…合流部、130…エンジンの排気装置、131…触媒。

Claims (5)

  1. エンジン(15)と、このエンジン(15)の排気ガスが通過する排気通路(76)と、この排気通路(76)の途中に配置され排気ガスを浄化する触媒(131)と、が備えられているエンジンの排気装置において、
    前記排気通路(76)の一部は、略U字状の湾曲部(98)とされ、
    この湾曲部(98)の下流に前記触媒(131)が配置され、
    前記湾曲部(98)の上流と前記湾曲部(98)の下流の間でかつ前記触媒(131)の上流に、前記湾曲部(98)の通路長さよりも短い距離で連結するバイパス通路(103)が備えられ
    前記触媒(131)は、第1触媒(85)と、この第1触媒(85)の下流に設けた第2触媒(86)と、からなり、
    前記第1触媒(85)は、前記第2触媒(86)よりも体積が小さく、前記排気通路(76)と前記バイパス通路(103)が分岐する分岐部(106)の下流で、且つ、前記排気通路(76)と前記バイパス通路(103)が合流する合流部(107)の上流に配置されていることを特徴とするエンジンの排気装置。
  2. 前記湾曲部(98)は、前記エンジン(15)の下方に配置されていることを特徴とする請求項1記載のエンジンの排気装置
  3. 前記第1触媒(85)と前記第2触媒(86)は、同一軸方向で、且つ、互いに近接して配置され、
    前記第1触媒(85)を収納する第1触媒収納部(111)と、前記第2触媒(86)を収納する第2触媒収納部(112)との間に下流に向かうにしたがい拡がる拡径部(101)が備えられ、
    この拡径部(101)に、前記バイパス通路(103)が接続されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のエンジンの排気装置。
  4. 前記バイパス通(103)の径は、前記排気通路(76)の湾曲部(98)の径より小径としたことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載のエンジンの排気装置。
  5. 前記エンジン(15)はフロントバンク(33)と、前記フロントバンク(33)の後方に配置されるリヤバンク(34)を備え、それらの気筒から延出した排気通路(76)は共通の触媒(131)に接続されるものであって、前記湾曲部(98)とバイパス通路(103)は前記リヤバンク(34)の排気通路(76)に設けられることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記載のエンジンの排気装置。
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