JP5285458B2 - 制御装置及び制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、制御装置及び制御方法に関する。特に、本発明は、車両に用いられる制御装置及び制御方法に関する。
従来より、車両の制御装置は、車両で発生した故障等の原因を解析することができるように、車両の状態を示す各種車両情報を記憶装置に書き込んで保持させている。一般に、制御装置は、通常時はRAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリに車両情報を逐次書き込んでいき、故障等の異常が発生した際に揮発性メモリに書き込まれた車両情報をEEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)等の不揮発性メモリに一括して記録するように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−260993号公報
しかしながら、不揮発性メモリの記憶量を超える車両情報の書き込み要求が出されると、それまで不揮発性メモリに記憶していた車両情報が新たに書き込まれる車両情報によって消去される場合がある。このため、法規関連データ等の車両の故障原因を特定するための重要度の高いデータが消去される場合があり、重要度の高いデータによる故障原因の特定が困難になるという問題がある。
また、不揮発性メモリ自体の容量を大きくすればよいが、それだけ費用が余分にかかることになる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、故障原因を特定可能な有効なデータであって、重要度の高いデータを優先的に記憶部に記憶させることができる制御装置及び制御方法を提供することを目的とする。
上記目的は、被制御部を制御する際の制御に関するデータを記憶制御する制御装置であって、制御に関するデータを記憶するための一の記憶部と、一の記憶部に記憶されている制御に関するデータを記憶するための他の記憶部と、逐次発生する制御に関するデータをリングバッファ制御により一の記憶部へ記憶するリングバッファ制御処理と、入力部からの入力信号に基づいて所定部位の異常を判定する異常判定処理と、前記異常判定処理により、所定部位を異常判定する際に一の記憶部に記憶されている制御に関するデータを他の記憶部へ記憶する記憶制御処理と、前記異常判定処理が複数実行される場合の前記記憶制御処理において、重要度が高い異常を判定する際に記憶する制御に関するデータを、重要度が低い異常を判定する際に記憶する制御に関するデータよりも優先的に他の記憶部へ記憶制御する優先記憶制御処理と、を実行する制御部とを備え、前記重要度は、所定の異常を判定する際の制御に関するデータを記憶させておくことを定めている法律、または、法律に基づく命令、若しくは、規則における法律系の異常が最も高く、法律系の異常以外のものが法律系の異常よりも低いものである制御装置によって達成できる。
本発明によれば、重要度が高い異常を判定する際に記憶する制御に関するデータを、重要度が低い異常を判定する際に記憶する制御に関するデータよりも優先的に他の記憶部に記憶することができる。
また、法律に従って制御に関するデータの重要度を判定し、重要度が高い制御に関するデータの異常を判定する際に、この制御に関するデータを優先的に他の記憶部に記憶することができる。
上記制御装置において、前記重要度は、所定の異常を判定する際の制御に関するデータを記憶させておくことを定めている法律、または、法律に基づく命令、若しくは、規則における法律系の異常が最も高く、法律系の異常以外で、かつエミッション関連の異常がその次に高く、法律系の異常以外で、かつ、エミッション関連の異常以外のものがその次に高いものであるとよい。
法律に規定された制御に関するデータであるか、エミッション関連の制御に関するデータであるかを判定して制御に関するデータの重要度を設定し、設定した重要度に従って制御に関するデータを他の記憶部に記憶することができる。
上記制御装置において、前記優先記憶制御処理は、前記異常判定処理が複数実行される場合の記憶制御処理において、他の記憶部における、重要度が高い異常を判定する際に記憶する制御に関するデータを、重要度が低い異常を判定する際に記憶する制御に関するデータにより上書きしないようにする、または、重要度が低い異常を判定する場合に、重要度が高い異常を判定した際に記憶した制御に関するデータを削除しないようにするものであるとよい。
従って、重要度が高い異常を判定する際に記憶する制御に関するデータが重要度が低い異常を判定する際に記憶する制御に関するデータによって上書きされたり、削除されないようにすることができる。
上記制御装置において、前記優先記憶制御処理は、前記異常判定処理が複数実行される場合の記憶制御処理において、他の記憶部における、重要度が低い異常を判定する際に記憶する制御に関するデータを、重要度が高い異常を判定する際に記憶する制御に関するデータにより上書きする、または、重要度が高い異常を判定する場合に、重要度が低い異常を判定した際に記憶した制御に関するデータを削除するものであるとよい。
従って、重要度が低い異常を判定した際に記憶した制御に関するデータが他の記憶部に記憶されていることで、重要度が高い異常を判定する際に記憶する制御に関するデータが他の記憶部に記憶されないという問題の発生を防止することができる。
上記制御装置において、前記優先記憶制御処理は、前記異常判定処理が複数実行される場合の記憶制御処理において、全ての異常についての重要度が同じである場合は、最初に異常を判定した際に記憶する制御に関するデータを、他の異常を判定した際に記憶する制御に関するデータよりも優先的に他の記憶部へ記憶制御するものであるとよい。
他の異常を判定した際に記憶する制御に関するデータは、最初の異常の影響を受けて異常値を示している可能性があるので、最初に異常を判定した際に記憶する制御に関するデータを他の記憶部に記憶することで異常原因を特定できる可能性を高めることができる。
上記制御装置において、前記他の記憶部は、一の記憶領域と他の記憶領域を有するものであり、前記異常判定処理は、入力部からの入力信号に基づいて所定部位の異常を判定する場合は仮異常と判定し、仮異常を判定してから所定時間経過したことにより異常を確定する場合は本異常と判定し、または、入力部からの入力信号に基づいて仮異常を判定せずに所定部位の異常を確定できる場合は本異常と判定するものであり、前記記憶制御処理は、異常判定処理により、仮異常を判定してから所定時間経過して本異常を判定する場合は、仮異常判定の際に一の記憶部に記憶されている制御に関するデータを他の記憶部における一の記憶領域へ記憶し、本異常判定の際に他の記憶部における一の記憶領域に記憶されている制御に関するデータを他の記憶領域へ記憶する、または、仮異常判定をせずに本異常を判定する場合は、本異常判定の際に一の記憶部に記憶されている制御に関するデータを他の記憶部における他の記憶領域へ記憶するものであり、前記優先記憶制御処理は、前記異常判定処理が複数実行される場合の前記記憶制御処理において、重要度が高い仮異常を判定する際に記憶する制御に関するデータを、重要度が低い仮異常を判定する際に記憶する制御に関するデータよりも優先的に他の記憶部へ記憶制御する、または、異常判定処理が複数実行される場合の記憶制御処理において、重要度が高い本異常を判定する際に記憶する制御に関するデータを、重要度が低い本異常を判定する際に記憶する制御に関するデータよりも優先的に他の記憶部へ記憶制御するものであるとよい。
従って、仮異常判定と本異常判定、又は本異常判定の判定結果に応じて、重要度が高い異常を判定する際に記憶する制御に関するデータを、他の記憶部の一の記憶領域と他の記憶領域とに有効に記憶させることができる。
上記制御装置において、前記優先記憶制御処理は、前記異常判定処理が複数実行される場合の記憶制御処理において、他の記憶部の一領域における、重要度が高い仮異常を判定する際に記憶する制御に関するデータを、重要度が低い仮異常を判定する際に記憶する制御に関するデータにより上書きしないようにする、または、重要度が低い仮異常を判定する場合に、重要度が高い仮異常を判定した際に記憶した制御に関するデータを削除しないようにするものであるとよい。
従って、重要度が高い仮異常を判定する際に記憶する制御に関するデータが重要度が低い仮異常を判定する際に記憶する制御に関するデータによって上書きされたり、削除されないようにすることができる。
上記制御装置において、前記優先記憶制御処理は、前記異常判定処理が複数実行される場合の記憶制御処理において、他の記憶部の一の領域における、重要度が低い仮異常を判定する際に記憶する制御に関するデータを、重要度が高い仮異常を判定する際に記憶する制御に関するデータにより上書きする、または、重要度が高い仮異常を判定する場合に、重要度が低い仮異常を判定した際に記憶した制御に関するデータを削除するものであるとよい。
従って、重要度が低い仮異常を判定した際に記憶した制御に関するデータが他の記憶部に記憶されていることで、重要度が高い仮異常を判定する際に記憶する制御に関するデータが他の記憶部に記憶されないという問題の発生を防止することができる。
上記制御装置において、前記優先記憶制御処理は、前記異常判定処理が複数実行される場合の記憶制御処理において、他の記憶部の他の領域における、重要度が高い本異常を判定する際に記憶する制御に関するデータを、重要度が低い本異常を判定する際に記憶する制御に関するデータにより上書きしないようにする、または、重要度が低い本異常を判定する場合に、重要度が高い本異常を判定した際に記憶した制御に関するデータを削除しないようにするものであるとよい。
従って、重要度が高い本異常を判定する際に記憶する制御に関するデータが重要度が低い本異常を判定する際に記憶する制御に関するデータによって上書きされたり、削除されないようにすることができる。
上記制御装置において、前記優先記憶制御処理は、前記異常判定処理が複数実行される場合の記憶制御処理において、他の記憶部の他の領域における、重要度が低い本異常を判定する際に記憶する制御に関するデータを、重要度が高い本異常を判定する際に記憶する制御に関するデータにより上書きする、または、重要度が高い本異常を判定する場合に、重要度が低い本異常を判定した際に記憶した制御に関するデータを削除するものであるとよい。
従って、重要度が低い本異常を判定した際に記憶した制御に関するデータが他の記憶部に記憶されていることで、重要度が高い本異常を判定する際に記憶する制御に関するデータが他の記憶部に記憶されないという問題の発生を防止することができる。
本発明の制御方法は、被制御部を制御する際の制御に関するデータを記憶制御する制御方法であって、逐次発生する制御に関するデータをリングバッファ制御により一の記憶部に記憶するリングバッファ制御ステップと、入力部からの入力信号に基づいて所定部位の異常を判定する異常判定ステップと、前記異常判定ステップにより、所定部位を異常判定する際に一の記憶部に記憶されている制御に関するデータを他の記憶部へ記憶する記憶制御ステップと、前記異常判定ステップが複数実行される場合の前記記憶制御ステップにおいて、重要度が高い異常を判定する際に記憶する制御に関するデータを、重要度が低い異常を判定する際に記憶する制御に関するデータよりも優先的に他の記憶部へ記憶制御する優先記憶制御ステップとを実行する。
本発明によれば、重要度が高い異常を判定する際に記憶する制御に関するデータを、重要度が低い異常を判定する際に記憶する制御に関するデータよりも優先的に他の記憶部に記憶することができる。
また、法律に従って制御に関するデータの重要度を判定し、重要度が高い制御に関するデータの異常を判定する際に、この制御に関するデータを優先的に他の記憶部に記憶することができる。
本発明によれば、故障原因を特定可能な有効なデータであって、重要度の高いデータを優先的に記憶部に記憶させることができる制御装置及び制御方法を提供することができる。
エンジンECUの構成を示すブロック図である。 エンジンECUが接続されたネットワーク構成を示す図である。 マイコンの構成を示すブロック図である。 仮異常判定と本異常判定について説明するための図である。 SRAMの記憶領域を示す図である。 優先度の低い車両の状態データが仮異常から本異常に設定されたときのSRAMへの車両の状態データへの記録手順を示す図である。 優先度の低い状態データが本異常状態に設定された後に、優先度の高い状態データが本異常の状態に設定されたときのSRAMへの車両の状態データへの記録手順を示す図である。 優先度の低い状態データが仮異常状態に設定された後に、優先度の高い状態データが本異常の状態に設定されたときのSRAMへの車両の状態データへの記録手順を示す図である。 優先度の低い状態データが本異常の状態に設定された後に、優先度の高い状態データが仮異常の状態に設定されたときのSRAMへの車両の状態データへの記録手順を示す図である。 優先度の低い状態データが仮異常の状態に設定された後に、優先度の高い状態データが仮異常の状態に設定されたときのSRAMへの車両の状態データへの記録手順を示す図である。 優先度の低い状態データが仮異常の状態に設定された後に、優先度の高い状態データが仮異常の状態に設定されたときのSRAMへの車両の状態データへの記録手順を示す図である。 異なる異常検出部で異常が検出された場合の処理手順を示す図である。 部位aの状態データが仮異常に設定された後で、別の部位bの状態データが本異常に設定されたときのSRAMへの車両の状態データへの記録手順を示す図である。 部位aの状態データがすべてSRAMに記録される前に、部位aの状態データが本異常に設定されたときのSRAMへの車両の状態データへの記録手順を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施例を説明する。
図1には、本発明をエンジンECU((Electronic Control Unit)に適用した実施例の構成を示す。エンジンECU(Electronic Control Unit)100は、A/D(Analog/ digital)変換器101、入力回路102、マイコン103、出力回路104を備えている。
A/D変換器101には、水温センサ11、バキュームセンサ12、吸気温センサ13、O2センサ14、スロットルポジションセンサ15、排気温センサ16、車速センサ17、ノックセンサ18、イオンセンサ19、その他センサ20等のセンサからのセンサ信号が入力される。
入力回路102には、スタータスイッチ21やアイドルスイッチ22からのスイッチ信号が入力される。
水温センサ11は、エンジンのウォータージャケット内の冷却水の温度を検出し、検出結果を表わすセンサ信号をマイコン103に送信する。
バキュームセンサ12は、エンジンに吸入空気を導く吸気通路の吸入空気量を検出し、検出結果を表すセンサ信号をマイコン103に送信する。
吸気温センサ13は、前述吸気通路の吸入空気の温度を検出し、検出結果を表すセンサ信号をマイコン103に送信する。
O2センサ14は、排気浄化触媒の下流側に配置され、排気ガス中の酸素濃度を検出し、検出結果を表すセンサ信号をマイコン103に送信する。
スロットルポジションセンサ15は、モータの駆動によって回動するスロットルバルブの開度を検出し、検出結果を表す信号をマイコン103に送信する。
排気温センサ16は、排気浄化触媒の下流側で排気温を検出し、検出結果を表すセンサ信号をマイコン103に送信する。
車速センサ17は、例えば、ドライブシャフトの回転数から車両の速度を検知し、検知結果を表すセンサ信号をマイコン103に送信する。
ノックセンサ18は、エンジンの振動(ノッキング)を検出し、検出結果を表すセンサ信号をマイコン103に送信する。
イオンセンサ19は、プレイグニッションが発生した場合に生じるイオン電流を検出し、検出結果を表すセンサ信号をマイコン103に送信する。
これらのセンサ以外にも車両の状態を測定するためのセンサ(以下、その他センサ20と呼ぶ)が複数搭載されている。
スタータスイッチ21は、エンジンを始動させるスイッチであり、スイッチ状態がオンのときにハイレベルとなる信号(スイッチ信号)をマイコン103に出力する。アイドルスイッチ22は、アクセルペダルが全閉のときにハイレベルとなる信号(スイッチ信号)をマイコン103に出力する。
エンジンECU100は、各種センサ信号及び各種スイッチ信号から取得する情報に基づいて、エンジンの最適な点火時期、燃料噴射時期及び噴射量などを演算する。そして、演算結果に基づき、出力回路104を介して気筒毎に設けられたインジェクタ152や点火プラグ154を駆動する。
エンジンECU100の出力回路104には、警報ランプ151、インジェクタ152、イグナイタ153等が接続されている。
警報ランプ151は、エンジンECU100の異常監視により、異常の発生を検出した場合に点灯されるランプである。異常監視の詳細については後述する。
インジェクタ152は、エンジンECU100の制御により開閉駆動されて燃料を噴射する電磁弁から構成される。
イグナイタ153は、エンジンECU100の制御により不図示の点火コイルにバッテリ電圧を供給し、点火コイルに蓄えられた高電圧により点火プラグ154で火花を発生させて、燃焼室内の混合気を燃焼させる。
図2に、エンジンECU100のシステム構成を示す。
車両には、複数のECUが搭載されており、これらのECUは車内LANによって接続されている。また、これらの複数のECUの間では、CAN(Controller Area Network)等のプロトコルに従って通信を行う。なお、図2には、車両の制御を行うECUとして、エンジンECU100、CVT(Continuously Variable Transmission)−ECU201、ブレーキECU202、ナビECU203、テレマティクスECU204、ライトECU205、エアバッグECU206、ドアECU207を示したが、エンジンECU100と通信を行うECUはこれらに限られるものではない。
図3に、マイコン103のハードウェア構成を示す。
マイコン103は、CPU(Central Processing Unit)111、ROM112、ノーマルRAM(Normal Random Access Memory(以下、NRAMと略記する)113、スタンバイRAM(Standby Random Access Memory(以下、SRAM114と略記する)114、入出力部115を有している。
なお、NRAM113は、揮発性のメモリであって、イグニッションスイッチがオフされたときにはNRAM113への電源供給も停止し、NRAM113の記録する情報も消去される。また、SRAM114は、イグニッションスイッチがオフされてもバッテリからの電源供給を受けて、記録する情報を保持する。
CPU111は、ROM112に記録されたプログラムに従って演算を行うことで、リングバッファ制御処理と、異常判定処理と、記憶制御処理と、優先記憶制御処理とを実行する。
リングバッファ制御処理とは、NRAM113をリングバッファとして使用し(以下では、NRAM113をリングバッファ113aと呼ぶ)、図1に示すセンサ11〜20や、スイッチ21、22等によって測定される車両の状態データをリングバッファ113aに順次記憶していく処理である。リングバッファ113aの記憶量がリングバッファ113aの容量を超えると、CPU111は、最も古い状態データの代わりに新しい状態データを上書きする。なお、車両の状態データの詳細については後述する。
また、一般にリングバッファ113aとは、データを一時的に格納するためのものであり、データもしくはデータの塊(以下、ブロックと呼ぶ)を先入れ先出し(FIFO:First In First Out)方式や後入れ先出し(LIFO:Last In First Out)方式などの形態で管理するメモリ装置である。
異常判定処理とは、入出力部115から入力したセンサ信号に基づいて車両の所定部位の異常を判定する処理である。
記憶制御処理とは、異常判定処理により異常と判定された所定部位に関する状態データをリングバッファ113aからSRAM114に記録させる処理である。
優先記憶制御処理とは、異常判定処理が複数実行された場合の記憶制御処理において、重要度が高い異常を判定する際に記憶する車両の状態データを、重要度が低い異常を判定する際に記憶する車両の状態データよりも優先的にSRAM114に記録させる処理である。
なお、記憶制御処理と、優先記憶制御処理の詳細については、図6〜図14を参照しながら詳述する。
次に、図4を参照しながら異常判定処理について説明する。CPU111は、リングバッファ113aに記憶した車両の状態データに基づいて、車両の異常を判定する。この異常判定の処理について図4を参照しながら説明する。
例えば、リングバッファ113aに車両の状態データとして記憶したセンサ値が異常値を示した場合や、センサ値が一定値のまま変動しなかった場合には、異常値を検出したことを示すフラグが立てられる(図4(a)に示す異常値検出フラグに1が記録される)。また、異常値の検出により仮異常判定の判定結果を示すフラグに1が記録される(図4(b)参照)。なお、仮異常判定とは、センサ値が異常値を示したか否かの判定であり、この後に続く本異常判定の開始を示す。本異常判定では、図4(e)に示す異常カウンタがカウントアップを開始して、センサ値の異常が所定時間以上継続しているか否かを判定する。仮異常判定では、一度異常値を示したセンサ値を異常と判定してしまうので、本異常判定でノイズ等によらず一定時間以上継続して異常値を示すセンサ値を異常と判定する。異常カウンタのカウント値が図4(d)に示す異常検出しきい値を超えると、本異常判定の判定結果を示すフラグに1が記録され(図4(c)参照)、センサ値の異常が確定する。
なお、センサ値が異常値から正常値に戻った場合には、図4(a)に示す異常値検出フラグに0が記録され、図4(f)に示す正常カウンタのカウントを開始する。正常カウンタのカウント値が正常検出しきい値を超えると、センサ値は正常であると判定する。
なお、図4に示す例では、仮異常判定と本異常判定とを行ってセンサ値の異常を確定させていたが、仮異常判定、本異常判定を行わずに異常が確定する車両の状態データもある。例えば、ノイズ等の影響を受けることがなく、本異常判定を行わなくても異常値を示した段階で異常を確定(本異常と判定)させる車両の状態データもある。
上述した例では、センサ値の異常を例に説明したが、エンジンECU100はセンサ値以外の異常も検出する。
例えば、センサの断線・ショートの異常であると判定した時点で仮異常と判定し、この状態が所定時間以上継続した場合を本異常と判定する。
また、信号レベルが不定状態であると判定した時点で仮異常と判定し、この不定状態が所定時間以上継続した場合を本異常と判定する。
また、通信が途絶したと判定した時点で仮異常と判定し、この通信途絶の状態が所定時間以上継続した場合を本異常と判定する。
また、回転角センサに進角、又は遅角異常が発生していると判定した時点で仮異常と判定し、この異常状態が所定時間以上継続した場合を本異常と判定する。
また、可変バルブタイミング機構(以下、VVT(Variable Valve Timing-control)と呼ぶ)等に機能異常が生じていると判定した時点で仮異常と判定し、この機能異常が所定時間以上継続した場合を本異常と判定する。
また、ICの動作に動作不良が生じていると判定した時点で仮異常と判定し、この動作不良が所定時間以上継続した場合を本異常と判定する。
また、触媒等の性能の劣化を検出した時点で仮異常と判定し、この性能劣化が所定時間以上継続した場合を本異常と判定する。
また、例えば、ECU内、入力センサ、出力アクチュエータ等において発生する過電流による異常を検出した時点で仮異常と判定し、この異常が所定時間以上継続した場合を本異常と判定する。
図5には、SRAM114の記録情報を示す。CPU111は、リングバッファ113aに記憶した車両の状態データから異常値を示す状態データを検出すると、検出した状態データ及び検出した状態データと同じタイミングでリングバッファ113aに記憶した車両の状態データと、異常の発生直前にリングバッファ113aに記憶した車両の状態データと、異常の発生から所定時間経過後にリングバッファ113aに記憶した車両の状態データとをSRAM114に記録する。SRAM114には、図5に示すようにCPU111によって特定された異常の発生箇所を特定する情報を記録する領域(以下、異常検出箇所記憶領域120と呼ぶ)と、仮異常と判定された状態データを記憶する領域(以下、仮異常データ記憶領域130と呼ぶ)と、本異常と判定された状態データを記憶する領域(以下、本異常データ記憶領域140と呼ぶ)とを有している。
また、仮異常データ記憶領域130は、異常が発生する直前の状態データを記憶する領域(以下、異常発生前の状態データ記憶領域131と呼ぶ)と、異常が発生した際の状態データを記憶する領域(以下、異常発生時の状態データ記憶領域132と呼ぶ)と、異常発生から所定時間経過後の状態データを記憶する領域(以下、異常発生後の状態データ記憶領域133と呼ぶ)とを有している。
同様に、本異常データ記憶領域140も、異常が発生する直前の状態データを記憶する領域(以下、異常発生前の状態データ記憶領域141と呼ぶ)と、異常が発生した際の状態データを記憶する領域(以下、異常発生時の状態データ記憶領域142と呼ぶ)と、異常発生から所定時間経過後の状態データを記憶する領域(以下、異常発生後の状態データ記憶領域143と呼ぶ)とを有している。
次に、エンジンECU100が異常の発生を監視する車両の部位(被制御部)について説明する。エンジンECU100が異常の発生を監視する部位には、法規によって定められた法規関連部位と、エミッション(排気ガスに含まれる有害物質)の排出に関連する部位であるエミッション関連部位と、これら以外の部位であるエミッション非関連部位とが含まれる。なお、法規には、車両部位の異常を判定する際に状態データを記憶させておくことを定めている法律、または、法律に基づく命令、若しくは、規則における法律が含まれる。
法規関連部位には、例えば表1に示すように、A/F(空燃比)センサヒータ、O2センサヒータ、エアフロメータ、サブO2センサ電圧、燃料系、失火検出、クランク角センサ、カムポジションセンサ等の異常検出が含まれる。
また、エミッション関連部位には、表1に示すように、VVT、排気VVT、VVTのオイルコントロールバルブの断線、ショート、排気VVTのオイルコントロールバルブの断線、ショート、大気圧と吸気との圧力差異常、ポンプ弁異常、燃圧システム異常、レギュレータ異常、燃料漏れ異常、吸気圧センサ異常、水温センサ、スロットルセンサ、サーモスタット異常、インジェクタ異常、フューエルポンプ異常、ノックセンサ異常、イオン電流値の異常、排気ガス再循環(以下、EGR(Exhaust Gas Recirculation)と呼ぶ)システムの異常、触媒劣化検出、タンク内圧センサ異常、車速センサ異常、バッテリ温センサ異常、排気温センサ異常、油温センサ異常、タービン回転数センサ異常、COクラッチ回転数センサ異常、NC2回転数センサ異常、ソレノイド異常、CAN通信異常などの項目が含まれる。
また、エミッショ非関連部位には、表1に示すようにECUとNRAMとの異常が含まれる。
Figure 0005285458
また、エンジンECU100が上述した部位に異常が発生した原因を特定するためにSRAM114に記録させる車両の状態データ(被制御部を制御する際の制御に関するデータ)には、以下のものがある。なお、以下に挙げるすべての項目を記録する必要はなく、取捨選択することも可能である。
まず、上述した法規関連項目の異常原因を特定するために使用される車両の状態データには、表2に示すように、エンジン水温、吸気管圧力、エンジン回転数、車速、点火時期(例えば、進角時期)、吸気温度、エアフロー率、スロットル開度、フロントO2センサ出力、リアO2センサ出力、エンジン始動時間、トータル燃料補正量、A/Fセンサのセンサ出力電圧、EGR出力、EGRエラー、エバポパージ出力、大気圧、触媒温度、電源電圧、絶対負荷値、目標空燃比、相対スロットル開度、雰囲気温度、スロットル絶対位置センサ、アクセルペダル絶対位置センサ、スロットルアクチュエータ出力、可変バルブタイミング・リフト機構(以下、VVTL(Variable Valve Timing and Lift)と呼ぶ)の目標位置、油圧スイッチ、VVTL用OCVの駆動デューティ、VVT保持デューティの学習値、VVT変位角、OCV駆動要求デューティ、EXVVTのデューティ学習値、EXVVT変位角、EXOCV駆動要求デューティ値、TVVT角度換算値などが挙げられる。
また、上述したエミッション関連、エミッショ非関連部位の異常を検出するために使用される車両の状態データには、表2に示すように、エンジン水温、吸気管圧力、エンジン回転数、車速、点火時期進角、吸気温度、エアフロー率、スロットル開度、フロントO2センサ出力、リアO2センサ出力、エンジン始動時間、トータル燃料補正量、A/Fセンサのセンサ出力電圧、EGR出力、EGRエラー、エバポパージ出力、大気圧、触媒温度、電源電圧、目標空燃比、スロットル絶対位置センサ、アクセルペダル絶対位置センサ、スロットルアクチュエータ出力、充電制御バッテリ電流、充電制御バッテリ液温、オルタフィールドデューティ、目標過給圧、過給圧VSV(Vacuum Switching Valve)制御デューティ比、アイドリング信号、A/C信号、電気信号、STP信号、パワステ信号、吸気側目標変位角、吸気側実変位角、吸気側制御ディーティ比、排気側目標変位角、排気側実変位角、排気側制御デューティ比、ガス圧センサ値、EGRステップ数、油圧スイッチ、VVTL用OCVの駆動デューティ、VVT保持デューティの学習値、VVT変位角、OCV駆動要求デューティ、EXVVTのデューティ学習値、EXVVT変位角、EXOCV駆動要求デューティ値、TVVT角度換算値、アイドルスピードコントロール制御(以下、ISCと略記する)のステップ位置、ISCのデューティ値、燃料噴射量、エンジン始動時の水温、エンジン始動時の吸気温、燃料噴射時間などが挙げられる。
Figure 0005285458
SRAM114に記録された車両の状態データは、車両の故障診断等に使用される。修理、メンテナンス等を行う作業員は、ツール等を使用してSRAM114に記録された車両の状態データを読み出し、読み出した情報に基づいて故障箇所を特定し、センサや部品を交換する。
このとき、SRAM114に記録される車両の状態データは、重要度の高い部位の故障を特定可能な状態データが記録されている程、故障箇所や故障原因の特定に有効となる。そこで、本実施例では、上述した最も重要度の高い法規関連部位の異常を検出するための車両の状態データが優先度が高いデータとしてSRAM114に記録される。次に重要度の高いエミッション関連部位の異常を検出するための車両の状態データの優先度を法規関連部位のものよりも低く設定している。また、エミッション非関連部位の異常を検出するための車両の状態データの優先度をエミッション関連部位のものよりも低く設定している。
また、SRAM114への車両の状態データを記録する際に、優先度の高い異常を判定する車両の状態データが、優先度の低い異常を判定する車両の状態データに上書きされないように制御している。この制御手順について、図6〜図14を参照しながら説明する。
図6には、リングバッファ113aに記憶した状態データと、SRAM114への状態データの記録タイミングとを示す。
マイコン103は、各種センサ11〜20によって測定されたセンサ信号や、スイッチ21、22の状態を示す状態信号等の車両の状態データを512msecごとにリングバッファ113aに記憶する。すなわち、図6に示すstep1,step2,step3,・・・のタイミングでリングバッファ113aに車両の状態データを記憶する。
図6に示す例では、step2のタイミングで、優先度2(以下では、低優先度の異常を判定する状態データを優先度2と表記し、高優先度の異常を判定する状態データを優先度1と表記する)の状態データをリングバッファ113aに記憶し、この状態データが図6に示すタイミングAで仮異常に設定されたとする。さらに、図6に示すタイミングBで優先度2の状態データが仮異常状態から本異常状態に設定されたとする。
なお、タイミングAにおいては、優先度2の状態データは、異常が発生する前の状態データと、異常が発生した際の状態データとがリングバッファ113aに記憶されているとする。
マイコン103は、優先度2の状態データが仮異常に設定された段階で、優先度2の状態データをSRAM114の仮異常データ記憶領域130に記録する。優先度2の状態データが仮異常に設定された段階では、異常が発生する前の状態データと、異常が発生した際の状態データとがリングバッファ113aに記憶されているので、これらの情報がSRAM114の仮異常データ記憶領域130に記録される。なお、図6〜図14では、優先度2の状態データの異常が発生する前の状態データを「優2前」と表記する。又、優先度2の状態データの異常が発生した際の状態データを「優2異」と表記する。同様に優先度1の状態データの異常が発生する前の状態データを「優1前」と表記する。又、優先度1の状態データの異常が発生した際の状態データを「優1異」と表記する。
次のstep3(step2から512msec経過)では、優先度2の状態データのうち、異常発生から所定時間経過後の状態データがリングバッファ113aに記憶される。マイコン103は、リングバッファ113aに記憶された所定時間経過後の状態データをSRAM114の仮異常データ記憶領域130に記録する。なお、以下では、優先度2の状態データの異常発生から所定時間経過後の状態データを「優2後」と表記する。同様に、優先度1の状態データの異常発生から所定時間経過後の状態データを「優1後」と表記する。
次に、step4(step2から(512×2)msec経過)と、step5(step2から(512×3)msec経過)との間のタイミングBで、仮異常に設定されていた優先度2の状態データの異常が確定し、本異常のデータに設定されたとする。
このとき、マイコン103は、SRAM114の仮異常データ記憶領域130に記録していた優先度2の状態データを、SRAM114の本異常データ記憶領域140に記録する。このとき、仮異常データ記憶領域130に記録していた優先度2の状態データは、消去する。同じ状態データが記録されていてもSRAM114の記憶領域の無駄となるため、仮異常データ記憶領域130の情報は削除する。なお、図6には示していないが、SRAM114の本異常データ記憶領域140に状態データが記録されていた場合には、SRAM114の本異常データ記憶領域140に優先度2の状態データを上書きする。
このように本実施例は、異常度合いが低い仮異常の状態データであっても仮異常データ記憶領域130に記録することができ、さらに、状態データの異常が故障等によって発生した異常度合いの高い状態データであると判定した場合には、仮異常データ記憶領域130から本異常データ記憶領域140に記録させることができる。
図7に示す例は、優先度の低い異常を判定する状態データが本異常状態に設定された後に、優先度の高い異常を判定する状態データが本異常の状態に設定された場合を示している。
図7のstep1に示すタイミングでリングバッファ113aに記憶した優先度2の状態データが、図7に示すタイミングCで本異常に設定されたとする。
マイコン103は、優先度2の状態データのうち、異常発生前の状態データと、異常が発生した際の状態データとをリングバッファ113aからSRAM114の本異常データ記憶領域140に記録する。
次のstep2(step1から512msec経過)のタイミングでは、優先度2の状態データのうち、異常発生から所定時間経過後の状態データをリングバッファ113aに記憶する。マイコン103は、リングバッファ113aに記憶した所定時間経過後の優先度2の状態データをSRAM114の本異常データ記憶領域140に記録する。
次に、step4(step1から512×3msec経過)のタイミングでリングバッファ113aに記憶した優先度1の状態データが、図7に示すタイミングDで本異常に設定されたとする。
マイコン103は、優先度1の状態データのうち、異常発生前の状態データと、異常が発生した際の状態データとをリングバッファ113aからSRAM114の本異常データ記憶領域140に記録する。このとき、SRAM114の本異常データ記憶領域140に記録されていた優先度2の状態データは消去される。その後、優先度2の状態データを消去したSRAM114の本異常データ記憶領域140に優先度1の状態データを記録する。又は、優先度2の状態データに優先度1の状態データが上書きされる。従って、優先度の高い状態データをSRAM114の本異常データ記憶領域140に記録又は上書きして保存することができる。
次のstep5(step4から512msec経過)のタイミングでは、優先度1の状態データのうち、異常発生から所定時間経過後の状態データをリングバッファ113aに記憶する。マイコン103は、リングバッファ113aに記憶した所定時間経過後の状態データをSRAM114の本異常データ記憶領域140に記憶する。
このように本実施例は、故障原因を特定可能な有効なデータであって、重要度の高いデータを優先的にSRAM114に記録することができる。
図8に示す例は、優先度の低い異常を判定する状態データが仮異常状態に設定された後に、優先度の高い異常を判定する状態データが本異常の状態に設定された場合を示している。
図8のstep1に示すタイミングでリングバッファ113aに記憶した優先度2の状態データが、図8に示すタイミングEで本異常に設定されたとする。
マイコン103は、優先度2の状態データのうち、異常発生前の状態データと、異常が発生した際の状態データとをリングバッファ113aからSRAM114の仮異常データ記憶領域130に記録する。
次のstep2(step1から512msec経過)のタイミングでは、優先度2の状態データのうち、異常発生から所定時間経過後の状態データをリングバッファ113aに記憶する。マイコン103は、リングバッファ113aに記憶した所定時間経過後の優先度2の状態データをSRAM114の仮異常データ記憶領域130に記録する。
次に、step4(step1から512×3msec経過)のタイミングでリングバッファ113aに記憶した優先度1の状態データが、図8に示すタイミングFで本異常に設定されたとする。
マイコン103は、SRAM114の仮異常データ記憶領域130に記録した優先度2の状態データを仮異常データ記憶領域130から消去する。さらにSRAM114の本異常データ記憶領域140に優先度1の状態データを記録する。また、図8には示していないが、SRAM114の本異常データ記憶領域140に状態データが記録されていた場合には、SRAM114の本異常データ記憶領域140に優先度1の状態データを上書きする。マイコン103は、優先度1の状態データのうち、異常発生前の状態データと、異常が発生した際の状態データとをリングバッファ113aからSRAM114の本異常データ記憶領域140に記録する。従って、優先度の高い状態データをSRAM114の本異常データ記憶領域140に記録又は上書きして保存することができる。
次のstep5(step4から512msec経過)のタイミングでは、優先度1の状態データのうち、異常発生から所定時間経過後の状態データをリングバッファ113aに記憶する。マイコン103は、リングバッファ113aに記憶した所定時間経過後の優先度1の状態データをSRAM114の本異常データ記憶領域140に記録する。
このようにして本実施例は、優先度の高い状態データだけをSRAM114に記録することができる。
図9に示す例は、優先度の低い異常を判定する状態データが本異常の状態に設定された後に、優先度の高い異常を判定する状態データが仮異常の状態に設定された場合を示している。
図9のstep1に示すタイミングでリングバッファ113aに記憶した優先度2の状態データが、図9に示すタイミングGで本異常に設定されたとする。
マイコン103は、優先度2の状態データのうち、異常発生前の状態データと、異常が発生した際の状態データとをリングバッファ113aからSRAM114の本異常データ記憶領域140に記録する。
次のstep2(step1から512msec経過)のタイミングでは、優先度2の状態データのうち、異常発生から所定時間経過後の状態データをリングバッファ113aに記憶する。マイコン103は、リングバッファ113aに記録された所定時間経過後の優先度2の状態データをSRAM114の本異常データ記憶領域140に記録する。
次に、step4(step1から512×3msec経過)のタイミングでリングバッファ113aに記憶した優先度1の状態データが、図9に示すタイミングHで仮異常に設定されたとする。
マイコン103は、SRAM114の仮異常データ記憶領域130に優先度1の状態データを記録する。マイコン103は、優先度1の状態データのうち、異常発生前の状態データと、異常が発生した際の状態データとをリングバッファ113aからSRAM114の本異常データ記憶領域140に記録する。このとき、優先度2の状態データは、そのままSRAM114の本異常データ記憶領域140に記録しておく。
なお、図9には示していないが、SRAM114の仮異常データ記憶領域130に状態データが記録されていた場合には、SRAM114の仮異常データ記憶領域130に優先度1の状態データを上書きする。
次のstep5(step4から512msec経過)のタイミングでは、優先度1の状態データのうち、異常発生から所定時間経過後の状態データをリングバッファ113aに記憶する。マイコン103は、リングバッファ113aに記憶した所定時間経過後の優先度1の状態データをSRAM114の仮異常データ記憶領域130に記録する。
なお、この後、優先度1の状態データが仮異常の状態から本異常の状態に設定されると、マイコン103は優先度2の状態データをSRAM114の本異常データ記憶領域140から消去し、優先度1の状態データをSRAM114の本異常データ記憶領域140に上書きして記録する。
このように本実施例は、優先度の高い異常を判定する状態データの異常度合いが確定するまでの間、優先度の低い異常を判定する状態データが本異常データ記憶領域140から消去されないようにすることができる。
図10に示す例は、優先度の低い異常を判定する状態データが仮異常の状態に設定された後に、優先度の高い異常を判定する状態データが仮異常の状態に設定された場合を示している。
図10のstep1に示すタイミングでリングバッファ113aに記憶した優先度2の状態データが、図10に示すタイミングIで仮異常に設定されたとする。
マイコン103は、優先度2の状態データのうち、異常発生前の状態データと、異常が発生した際の状態データとをリングバッファ113aからSRAM114の仮異常データ記憶領域130に記録する。
次のstep2(step1から512msec経過)のタイミングでは、優先度2の状態データのうち、異常発生から所定時間経過後の状態データをリングバッファ113aに記憶する。マイコン103は、リングバッファ113aに記憶した所定時間経過後の優先度2の状態データをSRAM114の仮異常データ記憶領域130に記録する。
次に、step4(step1から512×3msec経過)のタイミングでリングバッファ113aに記憶した優先度1の状態データが、図10に示すタイミングJで仮異常に設定されたとする。
マイコン103は、優先度1の状態データのうち、異常発生前の状態データと、異常が発生した際の状態データとをリングバッファ113aからSRAM114の仮異常データ記憶領域130に記録する。このとき、SRAM114の仮異常データ記憶領域130に記録されていた優先度2の状態データは、消去される。その後、優先度2の状態データを消去したSRAM114の仮異常データ記憶領域130に優先度1の状態データを記録する。又は、優先度2の状態データに優先度1の状態データが上書きされる。従って、優先度の高い状態データをSRAM114の仮異常データ記憶領域130に記録又は上書きして保存することができる。
次のstep5(step4から512msec経過)のタイミングでは、優先度1の状態データのうち、異常発生から所定時間経過後の状態データをリングバッファ113aに記憶する。マイコン103は、リングバッファ113aに記録された所定時間経過後の優先度1の状態データをSRAM114の仮異常データ記憶領域130に記録する。
このようにして本実施例は、優先度の高い状態データだけをSRAM114に記録することができる。
図11に示す例は、優先度の低い異常を判定する状態データが仮異常の状態に設定された後に、優先度の高い異常を判定する状態データが仮異常の状態に設定され、さらに仮異常状態であった優先度の低い異常を判定する状態データが本異常の状態に設定された後に、仮異常状態であった優先度の高い異常を判定する状態データが本異常の状態に設定された場合を示している。
図11のstep1に示すタイミングでリングバッファ113aに記憶した優先度2の状態データが、図11に示すタイミングKで仮異常に設定されたとする。
マイコン103は、優先度2の状態データのうち、異常発生前の状態データと、異常が発生した際の状態データとをリングバッファ113aからSRAM114の仮異常データ記憶領域130に記録する。
また、図11のstep2(step1から512msec経過)に示すタイミングでリングバッファ113aに記憶した優先度1の状態データが、図11に示すタイミングLで仮異常に設定されたとする。
マイコン103は、優先度1の状態データのうち、異常発生前の状態データと、異常が発生した際の状態データとをリングバッファ113aからSRAM114の仮異常データ記憶領域130に記録する。このとき、SRAM114の仮異常データ記憶領域130に記録されていた優先度2の状態データは、消去される。又は、仮異常データ記憶領域130に記録されていた優先度2の状態データに優先度1の状態データが上書きされる。
次のstep3(step1から(512×3)msec経過)のタイミングでは、優先度1の状態データのうち、異常発生から所定時間経過後の状態データをリングバッファ113aに記憶する。マイコン103は、リングバッファ113aに記録された所定時間経過後の優先度1の状態データをSRAM114の仮異常データ記憶領域130に記録する。
次に、図11に示すタイミングMで優先度2の状態データが本異常に設定されたとする。
マイコン103は、優先度2の状態データをSRAM114の本異常データ記憶領域140に記録する。なお、優先度2の状態データはリングバッファ113aには記憶されていないので、再度種々のセンサから取得したものをSRAM114の本異常データ記憶領域140に記録する。また、図11には示していないが、SRAM114の本異常データ記憶領域140に状態データが記録されていた場合には、SRAM114の本異常データ記憶領域140に優先度2の状態データを上書きする。
次に、図11に示すタイミングNで優先度1の状態データが本異常に設定されたとする。
マイコン103は、SRAM114の本異常データ記憶領域140に記録されていた優先度2の状態データを消去する。そして、SRAM114の仮異常データ記憶領域130に記録されていた優先度1の状態データをSRAM114の本異常データ記憶領域140に記録する。又は、SRAM114の本異常データ記憶領域140に記録されていた優先度2の状態データに、仮異常データ記憶領域130に記録されていた優先度1の状態データを上書きする。このとき、マイコン103はSRAM114の仮異常データ記憶領域130に記録されていた優先度1の状態データは、仮異常データ記憶領域130から消去する。従って、優先度の高い状態データをSRAM114の本異常データ記憶領域140に記録又は上書きして保存することができる。
このようにして本実施例は、優先度の高い状態データをSRAM114に記録することができる。また、優先度の低い状態データであっても、異常度が高く変更された場合には本異常データ記憶領域140に記録させることができる。
図12に示す例は、異なる異常検出部で異常が検出された場合の処理手順を示す。なお、最初に異常を検出した部位を部位aと呼び、部位aの後に異常を検出した部位を部位bと呼ぶ。また、部位aと部位bの優先度は同一レベルに設定されているものとする。
図12のstep1に示すタイミングでリングバッファ113aに記憶した部位aの状態データが、図12に示すタイミングOで仮異常に設定されたとする。
マイコン103は、部位aの状態データのうち、異常発生前の状態データと、異常が発生した際の状態データとをリングバッファ113aからSRAM114の仮異常データ記憶領域130に記録する。
次のstep2(step1から512msec経過)に示すタイミングでリングバッファ113aに記憶した部位bの状態データが、図12に示すタイミングPで仮異常に設定されたとする。
SRAM114の仮異常データ記憶領域130には、部位aの状態データが既に記録されているので、部位bの状態データの仮異常データ記憶領域130への記録は行わない(部位aと部位bの優先度が同一レベルであるため)。また、step2のタイミングで、部位aの状態データのうち、異常発生から所定時間経過後の状態データをリングバッファ113aに記憶する。マイコン103は、リングバッファ113aに記憶した所定時間経過後の部位aの状態データをSRAM114の仮異常データ記憶領域130に記録する。
次に、図12に示すタイミングQで部位bの状態データが本異常に設定されたとする。
マイコン103は、部位bの状態データをSRAM114の本異常データ記憶領域140に記録する。このとき、マイコン103は、SRAM114の仮異常データ記憶領域130に記録された部位aの状態データは消去する。部位aの状態データと部位bの状態データとは優先度が同一レベルであるので、本異常と判定された部位bの状態データが本異常データ記憶領域140に記録された段階で、仮異常状態の部位aの状態データは消去する。
次に、図12に示すタイミングRで部位aの状態データが本異常に設定されたものとする。
部位aの状態データと部位bの状態データは、優先度が同一レベルに設定されており、SRAM114の本異常データ記憶領域140にはすでに部位bの状態データが記録されているので、ここではマイコン103は処理を行わない。
なお、図12に示す例では、異常が確定し本異常に設定された状態データを優先的にSRAM114に記録している。例えば、エンジンECU100と、他のECUとの間で通信異常が発生すると、この通信異常に伴って他のECU間での通信においても通信異常が発生する。このような現象を友連れ異常と呼ぶ。そこで、先に異常が確定した部位bの異常によって部位aの状態データが異常値を示している場合が想定されるため、異常が確定し本異常に設定された状態データを優先的にSRAM114に記録する。なお、部位aの異常と部位bの異常に関連性がないと判定される場合には、優先度が同じであればどちらの状態データを記録してもよい。また、図12に示す例では、異常が確定し本異常に設定された部位の状態データを優先的にSRAM114に記録しているが、先に仮異常に設定された部位の状態データを、本異常への確定を待ってからSRAM114に記録するものであってもよい。
図13に示す例は、部位aの状態データが仮異常に設定された後で、別の部位bの状態データが本異常に設定された場合を示している。
図13のstep1に示すタイミングでリングバッファ113aに記憶した部位aの状態データが、図13に示すタイミングSで仮異常に設定されたとする。
マイコン103は、部位aの状態データのうち、異常発生前の状態データと、異常が発生した際の状態データとをリングバッファ113aからSRAM114の仮異常データ記憶領域130に記録する。
次のstep2(step1から512msec経過)のタイミングでは、部位aの状態データのうち、異常発生から所定時間経過後の状態データをリングバッファ113aに記憶する。マイコン103は、リングバッファ113aに記録された所定時間経過後の部位aの状態データをSRAM114の仮異常データ記憶領域130に記録する。
次に、step4(step1から512×3msec経過)のタイミングでリングバッファ113aに記憶した部位bの状態データが、図13に示すタイミングTで本異常に設定されたとする。
マイコン103は、部位bの状態データのうち、異常発生前の状態データと、異常が発生した際の状態データとをリングバッファ113aからSRAM114の本異常データ記憶領域140に記録する。このとき、部位aの状態データと、部位bの状態データとは同一レベルの優先度に設定されているので、マイコン103はSRAM114の仮異常データ記憶領域130に記録された部位aの状態データを消去する。又は、次に書き込まれるデータにより上書きする。
次のstep5(step4から512msec経過)のタイミングでは、部位bの状態データのうち、異常発生から所定時間経過後の状態データをリングバッファ113aに記憶する。マイコン103は、リングバッファ113aに記憶した所定時間経過後の部位aの状態データをSRAM114の本異常データ記憶領域140に記録する。
図14に示す例は、部位aの状態データがすべてSRAM114に記録される前に、部位aの状態データが本異常に設定された場合を示している。
図14のstep1に示すタイミングでリングバッファ113aに記憶した部位aの状態データが、図14に示すタイミングUで仮異常に設定されたとする。
マイコン103は、部位aの状態データのうち、異常発生前の状態データと、異常が発生した際の状態データとをリングバッファ113aからSRAM114の仮異常データ記憶領域130に記録する。
次に、step1から512msecが経過する前に、部位aの状態データが本異常の状態に設定されたとする。例えば、エンジンやトランスミッション等の回転系の部位は、回転数に応じてセンサ信号を取得するタイミングが設定されるので、回転数の変化に応じて仮異常から本異常への確定が非常に素早く行われるものもある。マイコン103は、SRAM114の仮異常データ記憶領域130に記録していた部位aの異常発生前の状態データと、異常が発生した際の状態データとをSRAM114の本異常データ記憶領域140に記録する。
次のstep2(step1から512msec経過)では、部位aの状態データであって、異常発生から所定時間経過後の状態データをリングバッファ113aに記憶する。マイコン103は、リングバッファ113aに記憶した所定時間経過後の状態データをSRAM114の本異常データ記憶領域140に記録する。
なお、上述した実施例では、仮異常に設定された車両の状態データが、正常値に復帰する場合もある。このような場合には、図4(f)に示す正常カウンタのカウントを開始し、正常カウンタのカウント値が正常検出しきい値を超えると、車両の状態データは正常であると判定する。その場合に、仮異常データ記憶領域130に記憶していた車両の状態データは、仮異常データ記憶領域130から消去するとよい。又は、上書き可能な状態とする。具体的には上書き許可フラグをオンにする。
上述した実施例は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施が可能である。
100 エンジンECU
103 マイコン(制御装置)
111 CPU(実行部)
112 ROM
113 NRAM
113a リングバッファ(一の記憶部)
114 SRAM(他の記憶部)
115 入出力部
120 異常検出箇所記憶領域
130 仮異常データ記憶領域(一の記憶領域)
140 本異常データ記憶領域(他の記憶領域)
151 警報ランプ
152 インジェクタ
153 イグナイタ
154 点火プラグ

Claims (11)

  1. 被制御部を制御する際の制御に関するデータを記憶制御する制御装置であって、
    制御に関するデータを記憶するための一の記憶部と、
    一の記憶部に記憶されている制御に関するデータを記憶するための他の記憶部と、
    逐次発生する制御に関するデータをリングバッファ制御により一の記憶部へ記憶するリングバッファ制御処理と、
    入力部からの入力信号に基づいて所定部位の異常を判定する異常判定処理と、
    前記異常判定処理により、所定部位を異常判定する際に一の記憶部に記憶されている制御に関するデータを他の記憶部へ記憶する記憶制御処理と、
    前記異常判定処理が複数実行される場合の前記記憶制御処理において、重要度が高い異常を判定する際に記憶する制御に関するデータを、重要度が低い異常を判定する際に記憶する制御に関するデータよりも優先的に他の記憶部へ記憶制御する優先記憶制御処理と、
    を実行する制御部とを備え、
    前記重要度は、所定の異常を判定する際の制御に関するデータを記憶させておくことを定めている法律、または、法律に基づく命令、若しくは、規則における法律系の異常が最も高く、法律系の異常以外のものが法律系の異常よりも低いものである、制御装置。
  2. 前記重要度は、所定の異常を判定する際の制御に関するデータを記憶させておくことを定めている法律、または、法律に基づく命令、若しくは、規則における法律系の異常が最も高く、法律系の異常以外で、かつエミッション関連の異常がその次に高く、法律系の異常以外で、かつ、エミッション関連の異常以外のものがその次に高いものである、請求項1記載の制御装置。
  3. 前記優先記憶制御処理は、前記異常判定処理が複数実行される場合の記憶制御処理において、他の記憶部における、重要度が高い異常を判定する際に記憶する制御に関するデータを、重要度が低い異常を判定する際に記憶する制御に関するデータにより上書きしないようにする、または、重要度が低い異常を判定する場合に、重要度が高い異常を判定した際に記憶した制御に関するデータを削除しないようにするものである、請求項1又は2記載の制御装置。
  4. 前記優先記憶制御処理は、前記異常判定処理が複数実行される場合の記憶制御処理において、他の記憶部における、重要度が低い異常を判定する際に記憶する制御に関するデータを、重要度が高い異常を判定する際に記憶する制御に関するデータにより上書きする、または、重要度が高い異常を判定する場合に、重要度が低い異常を判定した際に記憶した制御に関するデータを削除するものである、請求項1からのいずれか一項記載の制御装置。
  5. 前記優先記憶制御処理は、前記異常判定処理が複数実行される場合の記憶制御処理において、全ての異常についての重要度が同じである場合は、最初に異常を判定した際に記憶する制御に関するデータを、他の異常を判定した際に記憶する制御に関するデータよりも優先的に他の記憶部へ記憶制御するものである、請求項1からのいずれか一項記載の制御装置。
  6. 前記他の記憶部は、一の記憶領域と他の記憶領域を有するものであり、
    前記異常判定処理は、入力部からの入力信号に基づいて所定部位の異常を判定する場合は仮異常と判定し、仮異常を判定してから所定時間経過したことにより異常を確定する場合は本異常と判定し、または、入力部からの入力信号に基づいて仮異常を判定せずに所定部位の異常を確定できる場合は本異常と判定するものであり、
    前記記憶制御処理は、異常判定処理により、仮異常を判定してから所定時間経過して本異常を判定する場合は、仮異常判定の際に一の記憶部に記憶されている制御に関するデータを他の記憶部における一の記憶領域へ記憶し、本異常判定の際に他の記憶部における一の記憶領域に記憶されている制御に関するデータを他の記憶領域へ記憶する、または、仮異常判定をせずに本異常を判定する場合は、本異常判定の際に一の記憶部に記憶されている制御に関するデータを他の記憶部における他の記憶領域へ記憶するものであり、
    前記優先記憶制御処理は、前記異常判定処理が複数実行される場合の前記記憶制御処理において、重要度が高い仮異常を判定する際に記憶する制御に関するデータを、重要度が低い仮異常を判定する際に記憶する制御に関するデータよりも優先的に他の記憶部へ記憶制御する、または、異常判定処理が複数実行される場合の記憶制御処理において、重要度が高い本異常を判定する際に記憶する制御に関するデータを、重要度が低い本異常を判定する際に記憶する制御に関するデータよりも優先的に他の記憶部へ記憶制御するものである、請求項1からのいずれか一項記載の制御装置。
  7. 前記優先記憶制御処理は、前記異常判定処理が複数実行される場合の記憶制御処理において、他の記憶部の一領域における、重要度が高い仮異常を判定する際に記憶する制御に関するデータを、重要度が低い仮異常を判定する際に記憶する制御に関するデータにより上書きしないようにする、または、重要度が低い仮異常を判定する場合に、重要度が高い仮異常を判定した際に記憶した制御に関するデータを削除しないようにするものである、請求項記載の制御装置。
  8. 前記優先記憶制御処理は、前記異常判定処理が複数実行される場合の記憶制御処理において、他の記憶部の一の領域における、重要度が低い仮異常を判定する際に記憶する制御に関するデータを、重要度が高い仮異常を判定する際に記憶する制御に関するデータにより上書きする、または、重要度が高い仮異常を判定する場合に、重要度が低い仮異常を判定した際に記憶した制御に関するデータを削除するものである、請求項6又は7記載の制御装置。
  9. 前記優先記憶制御処理は、前記異常判定処理が複数実行される場合の記憶制御処理において、他の記憶部の他の領域における、重要度が高い本異常を判定する際に記憶する制御に関するデータを、重要度が低い本異常を判定する際に記憶する制御に関するデータにより上書きしないようにする、または、重要度が低い本異常を判定する場合に、重要度が高い本異常を判定した際に記憶した制御に関するデータを削除しないようにするものである、請求項6から8記載の制御装置。
  10. 前記優先記憶制御処理は、前記異常判定処理が複数実行される場合の記憶制御処理において、他の記憶部の他の領域における、重要度が低い本異常を判定する際に記憶する制御に関するデータを、重要度が高い本異常を判定する際に記憶する制御に関するデータにより上書きする、または、重要度が高い本異常を判定する場合に、重要度が低い本異常を判定した際に記憶した制御に関するデータを削除するものである、請求項6から9記載の制御装置。
  11. 被制御部を制御する際の制御に関するデータを記憶制御する制御方法であって、
    逐次発生する制御に関するデータをリングバッファ制御により一の記憶部に記憶するリングバッファ制御ステップと、
    入力部からの入力信号に基づいて所定部位の異常を判定する異常判定ステップと、
    前記異常判定ステップにより、所定部位を異常判定する際に一の記憶部に記憶されている制御に関するデータを他の記憶部へ記憶する記憶制御ステップと、
    前記異常判定ステップが複数実行される場合の前記記憶制御ステップにおいて、重要度が高い異常を判定する際に記憶する制御に関するデータを、重要度が低い異常を判定する際に記憶する制御に関するデータよりも優先的に他の記憶部へ記憶制御する優先記憶制御ステップとを実行し、
    前記重要度は、所定の異常を判定する際の制御に関するデータを記憶させておくことを定めている法律、または、法律に基づく命令、若しくは、規則における法律系の異常が最も高く、法律系の異常以外のものが法律系の異常よりも低いものである、制御方法。
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