JP5283476B2 - パック電池 - Google Patents

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Description

本発明は、主としてラップトップ型のコンピューターなどの電子機器に外付けのバッテリとして連結されるパック電池に関し、とくに静電気による弊害を防止できるパック電池に関する。
ラップトップ型のコンピューター等の電子機器は、静電気の影響でハングアップし、あるいは内蔵する電子部品が絶縁破壊する等の故障することがある。静電気は極めて高い電圧であるから、デジタル回路の動作を狂わせる信号となり、また、FETなどの高入力インピーダンスの素子を絶縁破壊させる原因となる。電子機器に脱着できるように連結されるパック電池は、電子機器に脱着されるときに、静電気の影響で電子機器に悪影響を与えることがある。たとえば、静電気の帯電しているユーザーがパック電池を電子機器に脱着するとき、ユーザーに帯電する静電気がパック電池を介して電子機器に悪影響を与える。この状態は、空気の乾燥した状態で、ユーザーが静電気の帯電しやすいプラスチック製の床などを移動する状態で発生しやすい。ユーザーに帯電する静電気は極めて高電圧となり、これがパック電池に内蔵する電子回路に悪影響を与え、さらに、これを連結する電子機器にも悪影響を与えることがある。この弊害は、たとえばユーザーが自分に帯電する静電気をアースに放電して解消できる。しかしながら、種々の使用環境において、ユーザーが自分に帯電する静電気を放電して電子機器を操作することは極めて難しい。
ところで、静電気による弊害を防止するために、静電気をアースラインに放電する構造は開発されている。(特許文献1及び2参照)
特許文献1は、ケースの表面に金属箔などの導電層を設けて、これをアースラインに接続するパック電池を記載している。このパック電池は、導電層に入力される高電圧の静電気をアースラインに放電できる。ただ、この構造は、静電気を放電するためにケースの表面に金属箔などの導電層を設ける必要があり、製造に手間がかかって製造コストが高くなる欠点がある。また、このパック電池は、金属箔がケースから剥がれて導電層がなくなると、静電気の弊害を防止できない欠点もある。
特許文献2は、インクリボンカートリッジの帯電防止機構を記載している。この帯電防止機構は、往復運動するインクリボンカートリッジを、アースラインに接続している金属プレートに接触させて静電気を放電している。この構造は、プリンターなどの電子機器の内部で発生する静電気を放電できる。しかしながら、この構造では、静電気に帯電するユーザーがパック電池を電子機器に装着するときの静電気による種々の弊害を防止できない。
特開2007−323909号公報 特開平5−85025号公報
本発明は、以上の欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、静電気を放電するための構造を簡単にして製造コストを低減しながら、帯電するユーザーがパック電池を電子機器に脱着して静電気による弊害を防止できるパック電池を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明のパック電池は、充電できる電池2と、この電池2に接続してなる回路基板19と、この回路基板19と電池2を内蔵してなるケース1とを備えており、電子機器9に脱着自在に連結される。ケース1は、連結する電子機器9を脱着する操作部7Aを有するレバー7と、このレバー7を付勢する弾性体21とを備えている。レバー7は、電子機器9を脱着する脱着位置と復帰位置に回動できるようにケース1に連結しており、弾性体21がレバー7を脱着位置から復帰位置に付勢している。さらに、ケース1には、弾性体21で復帰位置に保持されるレバー7に接触する接点51と、この接点51を回路基板19のアースラインに接続している放電ライン52とを設けている。このパック電池は、復帰位置にあるレバー7に供給される静電気を、接点51と放電ライン52とを介して回路基板19のアースラインに放電する。
以上のパック電池は、静電気を放電するための構造を簡単にして製造コストを低減しながら、帯電するユーザーがレバーを操作して電子機器に脱着して、電子機器の静電気による弊害を防止できる特徴がある。とくに、以上のパック電池は、弾性体で復帰位置に保持されるレバーに接点を接触し、この接点を放電ラインを介してアースラインに接続して静電気を放電する。この構造は、弾性体でもってレバーを確実に接点に接触させる。接点は放電ラインを介してアースラインに接続しているので、確実にレバーに接触する接点は、レバーから供給される高電圧の静電気を放電ラインで確実にアースラインに放電する。とくに、ユーザーがパック電池を電子機器に脱着するとき、最初に復帰位置にあるレバーに接触する。したがって、ユーザーに帯電する静電気は、ユーザーが最初にパック電池に接触する状態で確実に放電される。したがって、高電圧に帯電するユーザーがパック電池を電子機器に脱着しても、ユーザーの静電気は最初に確実にアースラインに放電され、静電気によるパック電池内の電子回路や電子機器の誤動作や故障を防止できる。
本発明のパック電池は、レバー7を金属製とすることができる。レバーを金属製とするパック電池は、レバーを十分な強度としながら、ユーザーに帯電する静電気を金属製のレバーで確実に放電できる。
さらに、本発明のパック電池は、ケース1をプラスチック製として、レバー7を金属製とすることができる。このパック電池は、絶縁製のプラスチックでケースを成形しながら、ユーザーに帯電する静電気を金属製のレバーで確実に放電できる。パック電池は、金属ケースとしてケースをアースラインに接続して静電気による弊害を防止できるが、金属ケースは重くて製造コストが高くなる欠点がある。プラスチックケースは、ケース自体に静電気を放電する導電性がない。このため、プラスチックケースに内蔵される回路基板や、パック電池を接続する電子機器は、ユーザーに帯電する高電圧の静電気が、種々の放電経路でパック電池内部でスパークして、あるいはパック電池を連結する電子機器の内部でスパークしてバックアップや故障させるなどの悪影響を与える。ところが、以上のパック電池は、プラスチックケースに金属レバーを設け、この金属レバーを復帰位置において接点に接触させ、接点を放電ラインでアースラインに接続する。このため、ユーザーに帯電する静電気は、接触して通電しやすい金属レバーから、接点と放電ラインとを介して速やかにアースラインに放電される。したがって、ケースをプラスチック製としながら、金属レバーを介して、ユーザーの静電気を速やかに放電して、静電気による悪影響を防止できる。
本発明のパック電池は、接点51と放電ライン52とを、ケース1の内部に固定してなる金属板50とすることができる。
以上のパック電池は、金属板を固定して接点と放電ラインをケース内に設けるので、接点と放電ラインとをケース内の定位置に確実に固定して、復帰位置にあるレバーに接点を安定して接触して静電気を放電できる。
本発明のパック電池は、レバー7の操作部7Aを復帰位置から脱着位置に回動して、電子機器9を強制的に分離する強制脱着機構3に連結することができる。
以上のパック電池は、レバーを操作して電子機器から脱着するときに、レバーを介して静電気を確実に放電して静電気による弊害を防止できる。
本発明のパック電池は、レバー7を、水平面内で回動できるようにケース1の側面に連結することができる。
本発明のパック電池は、レバー7が、回転軸16を介して回動できるようにケース1に連結しているアーム部7Bと、このアーム部7Bに一端部を連結して他端部を操作部7Aに連結してなるアーチ部7Cとを備えることができる。このレバー7は、アーチ部7Cに、回転軸16を中心とするガイドスリット37を設けて、このガイドスリット37に摺動するようにケース1に固定しているガイドピン38を案内して、レバー7の復帰位置において、アーム部7Bに接触する位置に接点51を配置することができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するためのパック電池を例示するものであって、本発明はパック電池を以下のものに特定しない。
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲」および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
図1ないし図4に示すパック電池は、充電できる電池2と回路基板19を内蔵するケース1に、電子機器9(図1において概略の外形を点線で示す)であるラップトップ型のマイクロコンピュータに強制的に脱着する強制脱着機構3を設けている。図に示すパック電池は、ケース1の上面に、電子機器9に接続される出力コネクタ35を突出して設けている。出力コネクタ35は、回路基板19に固定されて、ケース1の上面に突出している。このパック電池は、電子機器9に連結する状態で、この出力コネクタ35を電子機器9の入力コネクタ(図示せず)に連結して電力を供給する。
ケース1はプラスチック製で、下ケース1Aに上ケース1Bを連結して内部に複数の電池2と強制脱着機構3を内蔵している。図3は上ケース1Bを外した斜視図を示し、図4は上ケース1Bを外した分解斜視図を示している。さらに、図5ないし図7は強制脱着機構3を設けている部分の拡大斜視図を示している。
[電池]
電池2は充電できる薄型の角形電池である。角形電池はリチウムイオン電池である。図のパック電池は、水平面内に3×4個の電池2を並べて収納している。電池2をリチウムイオン電池とするパック電池は、外形を小さくしながら充電容量を大きくできる。ただし、電池にはリチウムイオン電池に代わってリチウムポリマー電池、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池などの充電できる全ての電池とすることができる。また、電池を薄型の角形電池とするパック電池は全体を薄くできる。ただ、電池には円筒形電池も使用できるので、電池の外形を薄型の角形電池には特定しない。
[回路基板]
回路基板19は、内蔵する電池2の保護回路を実現するFETやASIC等の電子部品を実装している。回路基板19に実装される保護回路は、各々の電池2の電圧や電流を検出して、電池2の過充電や過放電を防止しながら充放電する。また、電池2の温度を検出して、電池温度が設定温度範囲となるように充放電をコントロールする。回路基板19に実装される電子回路は、内蔵している電池2を電源として動作する。したがって、回路基板19はプリント基板で、電池2に接続しているアースラインや電源ライン、さらに電子部品に接触する導電ラインを設けている。回路基板19はケース1に止ネジ36を介して固定している。回路基板19は、ケース1に設けた嵌合構造で嵌着して定位置に固定している。ただ、回路基板は、接着してケースの定位置に固定し、あるいはまた、上下のケースで挟着して定位置に固定するなど、種々の構造でケースの定位置に固定することができる。
[強制脱着機構]
強制脱着機構3が、パック電池を電子機器9に連結する状態を図1と図5に示す。パック電池の連結状態において、レバー7はケース1の側面に収納される。したがって、下ケース1Aは、レバー7を収納する収納部17である凹部を側面に設けている。パック電池を電子機器9から外す状態を図2と図6に示している。レバー7は、操作部7Aをケース1の側面に沿わせる復帰位置から、ケース1から引き出して電子機器9から分離する脱着位置に回動される。レバー7は金属製で、全体をアルミニウム合金やマグネシウム合金で製作している。レバー7は、水平面内で回動できるように回転軸16を介して下ケース1Aの側面に連結している。図のレバー7は、回転軸16を介して回動できるようにケース1に連結しているアーム部7Bと、このアーム部7Bに一端部を連結して他端部を操作部7Aに連結しているアーチ部7Cとを備える。アーム部7Bは、く字状に折曲された形状であって折曲部を回転軸16で下ケース1Aに連結している。アーチ部7Cは、回転軸16を中心とするガイドスリット37を設けている。このガイドスリット37に摺動するようにケース1に固定してなるガイドピン38を案内している。図4に示すガイドピン38は、下ケース1Aに垂直に一体成形しているボスで、このボスの外径をガイドスリット37の内幅よりも小さくして、ガイドスリット37に摺動できるように配置している。ボスの先端にはワッシャ39を介して止ネジ40をねじ込んでおり、この止ネジ40に挿入しているワッシャ39の外径をガイドスリット37の内幅よりも大きくして、ガイドピン38をアーチ部7Cのガイドスリット37から抜けないように案内している。この構造のレバー7は、アーチ部7Cでレバー7の上下のずれを阻止する。したがって、レバー7を水平面内で上下にずれないように回動できる。ただ、ガイドピンを止めネジとして、下ケースに固定することもできる。止ネジであるガイドピンは、軸部の外径をガイドスリットの内幅よりも小さくし、ネジ頭、あるいはネジ頭に挿入するワッシャの外径をガイドスリットの内幅よりも大きくして、アーチ部のガイドスリットに抜けないように案内することができる。
レバー7は、復帰位置において、入力される高電圧の静電気を回路基板19のアースラインに放電する。したがって、復帰位置のレバー7に接触する接点51をケース1に配置している。図6と図7のケース1は、レバー7のアーム部7Bに接触する位置に接点51を配置している。接点51は、放電ライン52を介して回路基板19のアースラインに接続される。接点51と放電ライン52は、図7と図8に示すように、一枚の金属板50で構成している。この金属板50は、一端を回路基板19のアースラインに接続して、他端に接点51を設けている。金属板50は、先端部を上方に折曲して弾性変形できる弾性接点51Aとしている。弾性接点51Aは、復帰位置にあるレバー7のアーム部7Bに接触するように、脱着位置から復帰位置に移動する方向の前部に配置している。弾性接点51Aは、レバー7のアーム部7Bに押されて弾性変形して、レバー7に接触するように配置される。レバー7は、詳細には後述するが、弾性体21に付勢されて移動するスライド台20に押圧されて復帰位置に保持される。したがって、スライド台20を介してレバー7を脱着位置から復帰位置に付勢する弾性体21は、弾性接点51Aを弾性変形させてレバー7を復帰位置に配置する弾性、すなわち、弾性体21がレバー7を復帰位置に向かって移動させる弾性力を、弾性接点51Aがアーム部7Bを弾性的に押圧する弾性力よりも強くしている。この構造は、弾性接点51Aを弾性的にレバー7のアーム部7Bに接触させながら、弾性体21でもってレバー7を復帰位置に配置できる。ただ、弾性体は、スライド台を介することなく、直接にレバーを付勢して復帰位置に保持することもできる。
金属板50は、下ケース1Aに一体的に成形して設けた固定リブ41を挿入する複数の貫通孔53を設けている。この貫通孔53に固定リブ41を挿通して、接点51と放電ライン52とを一体的に設けている金属板50は、下ケース1Aの定位置に固定される。図5ないし図8の金属板50は、レバー7のアーチ部7Cとアーム部7Bの回動を阻害しないように、先端に弾性接点51Aを設けている先端部50Aをレバー7の下方に配置している。金属板50の先端部50Aは、レバー7の外側に配置している立ち上がり部50Bでもって、回路基板19のアースラインに接続する接続部50Cに連結する形状としている。接続部50Cは、ハンダ付けして回路基板19のアースラインに接続している。
以上のレバー7は、復帰位置にあっては、アーム部7Bを金属板50の接点51に接触させる。接点51は、放電ライン52を介して、回路基板19のアースラインに接続される。したがって、レバー7の操作部7Aに入力される高電圧の静電気は、接点51と放電ライン52を介して、すなわち金属板50を介して回路基板19のアースラインに速やかに放電される。
復帰位置と脱着位置に回動されるレバー7は、図2の矢印Aで示すように、ケース1からイジェクタ4を突出させる。突出するイジェクタ4は電子機器9の底面を押して、パック電池を電子機器9から強制的に分離する。さらに、図の強制脱着機構3は、連結状態でパック電池を電子機器9に連結する係止フック30を設けている。係止フック30は、図5に示すように、ケース1から電子機器9に向かって突出して、連結状態においては電子機器9の底面に設けている係止部(図示せず)に係止されて、パック電池を電子機器9に連結する。図1、図2、図5、及び図6のパック電池は、係止フック30を収納するフックカバー42を、上ケース1Bの上面から突出して設けており、このフックカバー42の内側に係止フック30を配置している。係止フック30は、先端のフック部32を、このフックカバー42の開口部に出入りするように配置している。パック電池は、フックカバー42の開口部から突出する係止フック30のフック部32を、電子機器9の係止部(図示せず)に係止させて電子機器9に連結される。さらに、パック電池は、レバー7が回動されると、係止フック30が図3の矢印Bで示すように移動して、電子機器9の係止部との係止状態が解除される。このパック電池は、係止フック30で電子機器9に確実に連結できる。
以上の動作をしてパック電池を電子機器9に強制的に脱着する強制脱着機構3は、電子機器9に向かって移動でき、電子機器9の押出位置と連結位置とに往復運動自在にケース1に連結しているイジェクタ4と、このイジェクタ4を連結位置に向かって弾性的に押圧しているコイルスプリング5と、このコイルスプリング5の内側にあって、ケース1の内面から突出して設けられて、コイルスプリング5をケース1の定位置に配置してなるスプリングガイド6と、ケース1に設けてなるレバー7に連結されて、イジェクタ4を連結位置から押出位置に移動させる押出機構8とを備える。
[イジェクタ]
イジェクタ4がケース1に連結される状態を図9ないし図12に示している。ただし、これ等の図は、イジェクタ4の構造を理解しやすくするために、現実の使用状態から上下を反転して図示している。これ等の図に示すイジェクタ4は、上ケース1Bに垂直方向に、すなわち連結位置と脱着位置とに往復運動できるように連結される。さらに、イジェクタ4は、往復運動する範囲を制限するために、柱状部10の両端に第1の係止ストッパ11と第2の係止ストッパ12を設けている。イジェクタ4は、プラスチックを成形する工程で、第1の係止ストッパ11と第2の係止ストッパ12とを一体的に成形して設けている。第1の係止ストッパ11は、上ケース1Bの表面側の端部に設けられ、第2の係止ストッパ12は、内面側の端部に設けられる。図のイジェクタ4は、第1の係止ストッパ11を、外形を四角形とする板状に成形して、第2の係止ストッパ12は、端部の両側にロッドを突出させる形状に成形している。
第1の係止ストッパ11は、上ケース1Bに設けている嵌着凹部13に嵌着されて、連結位置において上ケース1Bの表面と同一面に配設される。上ケース1Bは、嵌着凹部13の底面に、イジェクタ4の柱状部10を上下に移動できる貫通孔14を設けている。この貫通孔14は、イジェクタ4の柱状部10を通過させて、第1の係止ストッパ11を通過させない形状、すなわち第1の係止ストッパ11の外形よりも小さくしている。パック電池が電子機器9に連結される状態で、イジェクタ4は、コイルスプリング5に付勢されて、第1の係止ストッパ11を嵌着凹部13に配置する。
第2の係止ストッパ12は、コイルスプリング5を抜けないように係止して、コイルスプリング5でもって、イジェクタ4を連結位置に配置する。したがって、第2の係止ストッパ12は、コイルスプリング5を係止できる長さに突出するロッドとしている。
[コイルスプリング]
コイルスプリング5は押しバネで、第2の係止ストッパ12を介してイジェクタ4を弾性的に押圧して、連結位置に配置する。すなわち、コイルスプリング5は、押出機構8に押されないイジェクタ4を連結位置に配置する。コイルスプリング5は、上ケース1Bの内面と第2の係止ストッパ12との間にあって、第2の係止ストッパ12を弾性的に押圧する。このコイルスプリング5は、第2の係止ストッパ12を弾性的に押し下げて、イジェクタ4を連結位置に配置する。
[スプリングガイド]
スプリングガイド6は、プラスチック製の上ケース1Bに一体的に成形して設けられる。スプリングガイド6は、コイルスプリング5の内側にあってイジェクタ4の柱状部10の外側に配設される。すなわち、スプリングガイド6は、コイルスプリング5とイジェクタ4の柱状部10の間に配設される。このスプリングガイド6は、コイルスプリング5の内側にあって、コイルスプリング5を伸縮できる状態で定位置に配置する。したがって、スプリングガイド6は、その外形をコイルスプリング5の内径よりも小さくしている。スプリングガイド6は、下ケース1Aの内面に突出する複数のリブ6Aで構成している。図のスプリングガイド6は、四角形のコーナーに位置して互いに平行に配設される4本のリブ6Aで構成している。このスプリングガイド6は、第2の係止ストッパ12をリブ6Aの間に案内して、イジェクタ4を連結位置から脱着位置に移動させる。したがって、隣接するリブ6Aの間に設けられるスリット15の間隔は、第2の係止ストッパ12のロッドを通過できる幅としている。
[押出機構]
押出機構8は、レバー7がケース1から引き出されるように回動されてレバー7のアーム部7Bに押されると、イジェクタ4を上ケース1Bの上面から突出させて、すなわち連結位置から押出位置に移動して、パック電池を電子機器9から強制的に分離する。図の押出機構8は、レバー7のアーム部7Bに押されて往復運動されるスライド台20と、このスライド台20を牽引している引っ張りバネである弾性体21とを備える。
スライド台20は、図3ないし図7に示すように、下ケース1Aの側面に往復運動できるように内蔵されている。下ケース1Aは、スライド台20を往復運動させるガイドリブ22を内面に突出するように一体的に成形して設けている。スライド台20の一端には、引っ張りバネである弾性体21を収納する収納凹部23を設けている。この収納凹部23に配設される弾性体21は、スライド台20を、レバー7のアーム部7Bに押しつける方向に移動させる。スライド台20はレバー7のアーム部7Bを弾性的に押圧して、レバー7を下ケース1Aの収納部17である凹部に収納する。スライド台20がレバー7のアーム部7Bを押圧する押圧面24は、レバー7を収納部17に収納する状態で、アーム部7Bと平行に沿う形状としている。
スライド台20は、図4ないし図6に示すように、イジェクタ4を押出位置に押し上げる傾斜リブ25を上面に突出するように設けている。この傾斜リブ25は、プラスチック製のスライド台20に一体的に成形して設けられる。さらに、この傾斜リブ25は、イジェクタ4を押し上げできる位置に配設される。図のパック電池は、ふたつのイジェクタ4を設けているので、各々のイジェクタ4の下方に傾斜リブ25を設けている。傾斜リブ25は、往復運動する方向に高さが変化するように上縁を傾斜する形状に成形される。レバー7の操作により、スライド台20及び傾斜リブ25が往復運動を行い、傾斜リブ25の傾斜部とインジェクタ4の底部4Aが当接してスライドすることで、傾斜リブ25は、スライド台20が押出位置に移動されるとイジェクタ4を押し上げ(図6参照)、スライド台20が連結位置に復帰するとイジェクタ4を押し上げない位置(図5参照)に配設される。すなわち、傾斜リブ25は、スライド台20の往復運動方向に伸びるように設けられて、押出位置ではイジェクタ4を押し上げ、連結位置ではイジェクタ4を押し上げないように上縁を傾斜する形状としている。
さらに、スライド台20は、図4の一部拡大斜視図に示すように、係止フック30を係止位置と脱着位置に移動させるスライドリブ26を一体的に成形して設けている。このスライドリブ26は、スライド台20の上面に突出して設けているリブで、往復運動して係止フック30を図3の矢印Bで示す方向に移動させるように傾斜している。係止フック30は、図3に示すカバープレート27を介して、下ケース1Aの内面に、図3の矢印Bで示す方向に往復運動できるように連結される。カバープレート27は、係止フック30を貫通させるスリット28を開口すると共に、図13に示すように、内面に係止フック30を往復運動させるガイド溝29を設けており、このガイド溝29に沿って係止フック30を往復運動させる。
係止フック30は、カバープレート27のガイド溝29に沿って往復運動するベースプレート31にフック部32を連結する形状に成形している。フック部32は、ベースプレート31から垂直に突出する形状としてプラスチックで一体的に成形して設けられる。ベースプレート31は、図13の底面斜視図に示すように、スライド台20のスライドリブ26(図において鎖線で示す)に当接する駆動部33を下面に突出して設けている。さらに、係止フック30のベースプレート31は、押圧バネ34を介してカバープレート27に連結している。以上の係止フック30は、スライド台20が押出位置に移動されると、スライドリブ26がベースプレート31の駆動部33の表面を摺動しながら、図13の矢印Aで示す方向に移動する。このとき、ベースプレート31の駆動部33は、スライドリブ26に押圧されて、図の矢印Bで示す方向に移動する。この状態で、係止フック30は図3の矢印Bで示すように移動して、電子機器の係止部との係止状態が解除される。スライド台20が連結位置に復帰すると、スライドリブ26が、図13の矢印Aと反対方向に移動し、ベースプレート31が押圧バネ34に押圧されて、係止フック30は、図13の矢印Bと反対方向に移動する。この状態で、係止フック30は連結位置に復帰して、電子機器の係止部を係止できる状態となる。
以上のパック電池は、レバー7を図1の連結位置に配設すると、図5に示すように、スライド台20がアーム部7Bで移動されない。この位置にあるスライド台20は、傾斜リブ25でイジェクタ4を押し上げず、また、スライド台20のスライドリブ26は係止フック30の駆動部33を押圧することなく、係止フック30を電子機器9の係止位置に配設する。図2に示すように、レバー7がケース1の側面から引き出される位置に回動されると、図6に示すように、レバー7のアーム部7Bがスライド台20を押して脱着位置に移動させる。脱着位置に移動するスライド台20は、傾斜リブ25がイジェクタ4を押し上げて、イジェクタ4を押出位置に移動させる。押出位置に押し出されるイジェクタ4は、電子機器9を底面から押し上げて、パック電池から強制的に分離する。さらに、スライド台20のスライドリブ26は、係止フック30の駆動部33を移動させて、係止フック30の係止状態を解除する。したがって、レバー7がケース1から引き出されると、パック電池は電子機器9から強制的に分離される。
本発明の一実施例にかかるパック電池の斜視図である。 図1に示すパック電池を電子機器から外す状態を示す斜視図である。 図1に示すパック電池の上ケースを外した斜視図である。 図3に示すパック電池の一部拡大分解斜視図である。 パック電池を電子機器に連結する状態の強制脱着機構を示す一部断面斜視図である。 パック電池を電子機器から外す状態の強制脱着機構を示す一部断面斜視図である。 図3に示すパック電池の放電ラインを示す斜視図である。 金属板の斜視図である。 上ケースの一部拡大斜視図である。 図9に示す上ケースのイジェクタの連結構造を示す分解斜視図である。 上ケースとイジェクタの連結構造を示す拡大分解斜視図である。 上ケースとイジェクタの連結構造を示す拡大斜視図である。 係止フックの底面斜視図である。
符号の説明
1…ケース 1A…下ケース
1B…上ケース
2…電池
3…強制脱着機構
4…イジェクタ 4A…底部
5…コイルスプリング
6…スプリングガイド 6A…リブ
7…レバー 7A…操作部
7B…アーム部
7C…アーチ部
8…押出機構
9…電子機器
10…柱状部
11…第1の係止ストッパ
12…第2の係止ストッパ
13…嵌着凹部
14…貫通孔
15…スリット
16…回転軸
17…収納部
19…回路基板
20…スライド台
21…弾性体
22…ガイドリブ
23…収納凹部
24…押圧面
25…傾斜リブ
26…スライドリブ
27…カバープレート
28…スリット
29…ガイド溝
30…係止フック
31…ベースプレート
32…フック部
33…駆動部
34…押圧バネ
35…出力コネクタ
36…止ネジ
37…ガイドスリット
38…ガイドピン
39…ワッシャ
40…止ネジ
41…固定リブ
42…フックカバー
50…金属板 50A…先端部
50B…立ち上がり部
50C…接続部
51…接点 51A…弾性接点
52…放電ライン
53…貫通孔

Claims (7)

  1. 充電できる電池(2)と、この電池(2)に接続してなる回路基板(19)と、この回路基板(19)と電池(2)を内蔵してなるケース(1)とを備え、電子機器(9)に脱着自在に連結されるパック電池であって、
    前記ケース(1)が、連結する電子機器(9)を脱着する操作部(7A)を有するレバー(7)と、このレバー(7)を付勢する弾性体(21)とを備えており、
    前記レバー(7)は、電子機器(9)を脱着する脱着位置と復帰位置に回動できるようにケース(1)に連結され、前記弾性体(21)がレバー(7)を脱着位置から復帰位置に付勢しており、
    さらに、前記ケース(1)には、弾性体(21)で復帰位置に保持されるレバー(7)に接触する接点(51)と、この接点(51)を前記回路基板(19)のアースラインに接続してなる放電ライン(52)とを設けており、
    復帰位置にある前記レバー(7)に供給される静電気が、接点(51)と放電ライン(52)とを介して回路基板(19)のアースラインに放電されるようにしてなるパック電池。
  2. 前記レバー(7)が金属製である請求項1に記載されるパック電池。
  3. 前記ケース(1)がプラスチック製で、前記レバー(7)が金属製である請求項1に記載されるパック電池。
  4. 前記接点(51)と前記放電ライン(52)とが、ケース(1)の内部に固定してなる金属板(50)である請求項1に記載されるパック電池。
  5. 前記レバー(7)が、操作部(7A)を復帰位置から脱着位置に回動して、電子機器(9)を強制的に分離する強制脱着機構(3)に連結してなる請求項1に記載されるパック電池。
  6. 前記レバー(7)が、水平面内で回動できるようにケース(1)の側面に連結されてなる請求項1に記載されるパック電池。
  7. 前記レバー(7)が、回転軸(16)を介して回動できるようにケース(1)に連結しているアーム部(7B)と、このアーム部(7B)に一端部を連結して他端部を操作部(7A)に連結してなるアーチ部(7C)とを備え、アーチ部(7C)が、回転軸(16)を中心とするガイドスリット(37)を有し、このガイドスリット(37)に摺動するようにケース(1)に固定してなるガイドピン(38)を案内しており、前記レバー(7)の復帰位置において、前記アーム部(7B)に接触する位置に接点(51)を配置してなる請求項1に記載されるパック電池。
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