JP5282293B2 - 非吸水性記録媒体用インクジェットインク及びインクジェット記録方法 - Google Patents

非吸水性記録媒体用インクジェットインク及びインクジェット記録方法 Download PDF

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Description

本発明は、新規な非吸水性記録媒体用の水系インクジェットインク及びそれを用いたインクジェット記録方法に関し、更に詳しくは、光沢が高く、斑の発生が抑制され、かつ画像堅牢性に優れたた高品位な画質が得られる非吸水性記録媒体用インクジェットインク及びそれを用いたインクジェット記録方法に関するものである。
近年、インクジェット記録方式は簡便かつ安価に画像作製できるため、写真、各種印刷、マーキング、カラーフィルター等の特殊印刷など、様々な印刷分野に応用されてきている。
この様なインクジェット記録方式で用いられるインクジェットインクとしては、水と少量の有機溶剤からなる水性インクジェットインク、有機溶剤を用い実質的に水を含まない非水系インクジェットインク、室温では固体のインクを加熱溶融して印字するホットメルトインク、印字後、光等の活性光線により硬化する活性光線硬化性インクジェットインク等、複数のインクジェットインクがあり、用途に応じて使い分けられている。
一方、長期の耐候性が求められる屋外掲示物や曲面を有する物体への密着性が求められる印字物等、広い用途でポリ塩化ビニル製などの非吸水性記録媒体が使用されている。ポリ塩化ビニルに印刷する方法は数多くあるが、版を作製する必要がなく、仕上がりまでの期間が短く、少量多品種の生産に適する方法として、インクジェット記録方法がある。
前述のポリ塩化ビニル製の記録媒体に記録可能なインクジェットインク方式の例として、シクロヘキサノンを含有したインクジェットインクが開示されている(特許文献1参照)。シクロヘキサノンは、ポリ塩化ビニルに対する溶解能が高く、インクジェットインク中の顔料がポリ塩化ビニル中に入り込むため、良好な耐擦過性が得られる。また、シクロヘキサノンに比べ臭気が弱く、作業環境上好ましい有機溶剤として、N−メチルピロリドン、アミド等の有機溶剤を含有する非水系インクジェットインクが開示されている(特許文献2、3参照)。また、耐擦過性等の画像堅牢性を向上させる目的で塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体やアクリルなどの樹脂を添加した非水系インクジェットインクが開示されている(特許文献4、5参照)。
これらのインクジェットインクにより、臭気はある程度抑制でき、ポリ塩化ビニルに対する優れた耐擦過性を示すインクジェットインクを得ることができたが、乾燥による多量の有機溶剤排出に伴う環境負荷が課題である。
この課題に対して、記録媒体としてビニルフィルムまたはビニル樹脂を塗工した媒体を対象とし、インク可溶性樹脂を用いた水系顔料インクジェットインクが開示されている(特許文献6参照)。しかしながら、水系顔料インクジェットインクを用いてビニルフィルムなどの非吸水性記録媒体にプリントした場合、記録媒体にインク吸収能がない為、インク滴が合一して斑が発生したり十分な光沢性を得ることが困難である課題がある事が判明した。
特表2002−526631号公報 特開2005−15672号公報 特開2005−60716号公報 特開2005−36199号公報 WO2004/007626号パンフレット 特開2005−113147号公報
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、その目的は、光沢が高く、斑の発生が抑制され、画像堅牢性に優れた高品位の画像が得られる非吸水性記録媒体用インクジェットインク及びそれを用いたインクジェット記録方法を提供することにある。
本発明の上記目的は、以下の構成により達成される。
1.非吸水性記録媒体の記録面側の表面温度を35℃以上80℃以下に加熱して記録するインクジェット記録装置に用いられる非吸水性記録媒体用インクジェットインクであって、
表面張力が25mN/m以上、35mN/m以下の範囲で、かつ水に任意の比率で溶解しない有機溶剤1、顔料、水溶性共重合体及び水を含有し、
有機溶剤2として、更にジエチレングリコールモノブチルエーテルまたはトリエチレングリコールモノブチルエーテルを含有することを特徴とする非吸水性記録媒体用インクジェットインク。
2.前記水に任意の比率で溶解しない有機溶剤1が、グリコールエーテル類、ジオール類及びエステル類から選択される少なくとも1種の有機溶剤であることを特徴とする前記1に記載の非吸水性記録媒体用インクジェットインク。
3.前記水に任意の比率で溶解しない有機溶剤1は、20℃における水に対する溶解度が1質量%以上、20質量%以下の範囲であることを特徴とする前記1または2に記載の非吸水性記録媒体用インクジェットインク。
4.前記水に任意の比率で溶解しない有機溶剤1が、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール、2−エチルー1,3−ヘキサンジオール、乳酸ブチル、3−メトキシブチルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート及びジプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートから選択される少なくとも1種であることを特徴とする前記1〜3のいずれか1項に記載の非吸水性記録媒体用インクジェットインク。
5.有機溶剤3として、更に1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、スルホラン、ジメチルスルホキシド及びγ−ブチロラクトンから選択される少なくとも1種を含有することを特徴とする前記1〜4のいずれか1項に記載の非吸水性記録媒体用インクジェットインク。
6.水溶性共重合体は、疎水性モノマーと、親水性モノマーとの共重合体であり、親水性モノマーは、アニオン性モノマーの少なくとも一部が揮発可能な塩基成分で中和されたものである前記1〜5のいずれか1項に記載の非吸水性記録媒体用インクジェットインク。
7.非吸水性記録媒体は、ポリ塩化ビニルである前記1〜6のいずれか1項に記載の非吸水性記録媒体用インクジェットインク。
本発明により、光沢が高く、斑の発生が抑制され、画像堅牢性に優れた高品位の画像が得られる非吸水性記録媒体用インクジェットインク及びそれを用いたインクジェット記録方法を提供することができた。
以下、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
従来、水系の顔料インクジェットインクを用いて、ビニルフィルムなどの非吸水性記録媒体にプリントした場合、紙媒体に代表されるような高いインク吸収能を備えた記録媒体に比べ、インクジェットインクの浸透及び乾燥がない為、記録媒体上に着弾したインク滴が合一して、斑が発生したり十分な光沢性を得ることが困難であるのが現状であった。特に、塩化ビニル製の記録媒体のように、表面エネルギーが低い記録媒体を用いた場合、インクジェットインクが記録媒体に対する濡れ性が低く、インク液滴が合一して斑が発生しやすい状況にあった。また、形成する画像のハイライト部分におけるドットの粒状感を軽減する目的で用いられる淡色インクジェットインクでプリントされた部分と、濃色インクジェットインクでプリントした部分の画像光沢に差異が発生しやすく、得られるプリント全体として均一な光沢感が得られない課題があり、特に、高分子ポリマーを含有するインクジェットインクで顕著な光沢差が生じることが、本発明者らの検討により判明した。
上記課題に対し鋭意検討した結果、表面張力が25mN/m以上、35mN/m以下の範囲であり、かつ水に任意の比率で溶解しない有機溶剤1、顔料、高分子ポリマー及び水を少なくとも含有することを特徴とするインクジェットインクを用いて非吸水性記録媒体に記録した場合、光沢が高く、斑の発生が抑制された高品位な画質が得られることを見出した。更に、濃色インクと淡色インクでそれぞれプリントした部分間での光沢差が縮小し、均一な光沢感が得られることを見出し、本発明に至った次第である。
本発明で規定する構成のインクジェットインクを用いることにより得られる効果について、明確な解釈には至っていないが次のように推察している。
1.水に任意の比率で溶解しない有機溶剤1、すなわち比較的疎水性を有する有機溶剤は、水中で安定に存在し難い為に気液界面により分布しやすい状態を作りやすいものと考えている。従って、同程度の表面張力を示す有機溶剤であっても、水溶性の高い有機溶剤を含有するよりも、水溶性が低い有機溶剤1を含有する方が、記録媒体に着弾したインク滴表面に高濃度で有機溶剤が存在する結果、インク滴の表面エネルギーが低下しやすくなり、インク液滴が合一し難くなり、その結果、斑が低減されるものと考えている。また、濡れ広がりにより、凹凸のない均一なインク画像が形成され、高い光沢が得られるものと推察している。
2.本発明の非吸水性記録媒体用インクジェットインクにより、濃色インクジェットインクと淡色インクジェットインクでそれぞれプリントした部分間での光沢差が縮小し、均一な光沢感が得られることについては次のように考えている。インクジェットインクが記録媒体に着弾した後、水や有機溶剤が蒸発して濃縮される過程において、淡色インクジェットインクに比べ顔料濃度の高い濃色インクジェットインクは、粘度が上昇しやすい。その結果、濃色インクジェットインクと淡色インクジェットインクでは、レベリングに差異が生じる結果、光沢に差が生じるものと考えられる。本発明の非吸水性記録媒体用インクジェットインクは記録媒体に着弾した直後にレベリングし、素早く濡れ広がる結果、乾燥過程で粘度の違いに基づくレベリングへの影響を受け難く、光沢差が縮小するものと推察している。なお、水性インクジェットインクに対して一般的な吸水性の記録媒体を用いた場合は、インクの蒸発より早い段階で記録媒体への浸透が起きるため蒸発乾燥時に生ずる濃淡インク間の粘度の差異に対する影響を受けず光沢差の課題が生じにくい。
以下、本発明の非吸水性記録媒体用インクジェットインク(以下、単にインクとともいう)及びインクジェット記録方法について具体的に説明する。
はじめに、本発明に係る表面張力が25mN/m以上、35mN/m以下の範囲であり、かつ水に任意の比率で溶解しない有機溶剤1(以下、単に有機溶剤1ともいう)の詳細について説明する。
本発明でいう表面張力とは25℃で測定した値であり、本発明に係る有機溶剤1の表面張力は25〜35mN/mの範囲であることを特徴の1つとし、好ましくは25〜30mN/mの範囲である。この範囲の表面張力を有し、且つ水に任意の比率で溶解しない有機溶剤1を用いることで、非吸水性媒体においても光沢が高く、斑の発生を大幅に抑制することができる。
本発明において、本発明で規定する表面張力を測定する方法としては、従来公知の滴重法、毛細管上昇法、輪環法、平板法など一般に知られている測定方法により測定することができ、例えば、協和界面化学株式会社製自動表面張力計CBVP−Z型などを用いて測定することができる。
本発明に係る有機溶剤1は、水に任意の比率で溶解しないことを特徴の一つとする。本発明でいう水に任意の比率で溶解しないとは、水に対し1〜100質量%の全ての範囲で、自由に溶解する特性を有してないことを意味する。更に具体的には、水への溶解度が20℃の条件で0.5〜35.0質量%の範囲にある有機溶剤であり、より好ましくは1.0〜20.0質量%の範囲にある有機溶剤をいう。更に、本発明に係る有機溶剤1の好ましい沸点は、150℃以上であり、より好ましいくは180℃以上の沸点を有するものを選択することにより、光沢が発現しやすい観点から好ましい。この要因については、プリント後の急速な乾燥を防止し、レベリング効果を生じることにより、平滑なプリント面が形成されやすいものと考えている。
本発明に係る有機溶剤1の具体的な例は、上記で規定する特性を備えていれば特に制限されるものではないが、好ましくはジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール、2−エチルー1,3−ヘキサンジオール、乳酸ブチル、3−メトキシブチルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを挙げることができる。
本発明のインクににおいては、本発明に係る有機溶剤1の好ましい含有量は、3〜40質量%の範囲であり、より好ましい範囲は5〜25質量%である。
本発明のインクにおいては、本発明に係る有機溶剤1の水への溶解度以上に有機溶剤の添加を必要とする場合や低温での各添加剤の溶解安定性を得る観点から、有機溶剤1の他に、水と混和させる目的で他の有機溶剤を混合することも好ましい。
他の有機溶剤として、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテルなどの水に任意の比率で混合するグリコールエーテルなどを好ましく用いることができ、特に、有機溶剤2として、ジエチレングリコールモノブチルエーテルまたはトリエチレングリコールモノブチルエーテルを含有することが好ましい。
本発明のインクには、上記有機溶剤1、有機溶剤2以外にも、従来公知の有機溶剤を補助有機溶剤として添加することができる。
具体的な例としては、アルコール類(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、セカンダリーブタノール、ターシャリーブタノール等)、多価アルコール類(例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキサンジオール、ペンタンジオール、グリセリン、ヘキサントリオール、チオジグリコール等)、アミン類(例えば、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、モルホリン、N−エチルモルホリン、エチレンジアミン、ジエチレンジアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ポリエチレンイミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、テトラメチルプロピレンジアミン等)、アミド類(例えば、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等)、複素環類(例えば、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、シクロヘキシルピロリドン、2−オキサゾリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等)、ラクトン類(例えば、γ−ブチロラクトン等)、含S溶剤類(例えば、ジメチルスルホキシド、スルホラン等)等が挙げられる。
本発明のインクにおいては、特に、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、スルホラン、ジメチルスルホキシド、γ−ブチロラクトンから選択される有機溶剤3を用いることにより、より高い光沢向上効果が得られることも本発明者の検討により判った。
なお、本発明のインクの構成要件の一つである水は、乾燥性と光沢のバランスを高める観点から、50質量%以上含有することが好ましく、より好ましい含有量は60質量%以上である。
次に、本発明のインクに適用する高分子ポリマーについて説明する。
本発明のインクにおいて、形成するインク皮膜の耐擦過性を得るため観点から、高分子ポリマーを含有することを特徴の一つとする。
本発明に係る高分子ポリマーは、インク中の含有量として0.5質量%以上、10.0質量%以下の範囲で用いることが好ましく、より好ましくは、2.0質量%以上、7.0質量%以下の範囲であれば、耐擦過性と吐出安定性を両立しやすい。
本発明において好ましい高分子ポリマーは、高湿環境下や水分が付着した場合でも画像の耐擦過性が得られる観点で、疎水モノマーを重合成分として有する水溶性共重合物、または水系分散型ポリマー微粒子であることが好ましい。
以下、疎水モノマーを重合成分として有する水溶性共重合物について説明する。
疎水モノマーを重合成分として有する水溶性共重合物(以下、水溶性共重合物と略記)は、インク中では安定に溶解しているが、記録媒体上での乾燥後は耐水性が付与される樹脂がより好ましい。
このような樹脂としては、樹脂中に疎水性成分と親水性成分を有するものを設計して用いる。この際、親水性成分としては、イオン性のもの、ノニオン性のものどちらを用いても良いが、より好ましくはイオン性のものであり、さらに好ましくはアニオン性のものである。特にアニオン性のものを揮発可能な塩基成分で中和することで水溶性を付与したものが好ましい。
特に、高分子ポリマーの少なくとも1種は、カルボキシル基を有する不飽和ビニルを少なくともモノマー成分として重合した共重合体であり、酸価は80以上、300未満の範囲が本発明の効果発現上好ましい。
前記共重合体の疎水性モノマーは、例えば、アクリル酸エステル(アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸2−ヒドロキシエチルなど)、メタクリル酸エステル(メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸グリシジルなど)、スチレンなどが挙げられる。
親水性モノマーとしては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、アクリルアミドなどが挙げられ、アクリル酸のような酸性基を有するものは、重合後に部分的あるいは完全に塩基成分で中和することが好ましい。この場合、中和塩基としては、アルカリ金属含有塩基、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等や、アミン類(例えば、アンモニア、アルカノールアミン、アルキルアミン等)を用いることができる。特に、沸点が200℃未満のアミン類で中和することは、画像堅牢性向上の観点から特に好ましい。
前記共重合体の分子量としては、平均分子量で、3000〜30000のものを用いることができ、より好ましい分子量の範囲は7000〜20000である。また、Tgは−30℃から100℃程度のものを用いることができ、より好ましいTgの範囲は−10℃から80℃である。
次に、本発明に係る高分子ポリマーとして前記の疎水モノマーを重合成分として有する水溶性共重合物以外に好ましく用いられる水系分散型ポリマー微粒子について説明する。
ポリマー微粒子は、水系で重合された分散物をそのまま、あるいは処理したものを用いてもよいし、溶媒系で重合されたポリマーを水系に分散したものを用いてもよく、例えば、アクリル系、ウレタン系、スチレン系、酢酸ビニル系、塩化ビニリデン系、塩化ビニル系、スチレン−ブタジエン系、スチレン−アクリロニトリル系、ポリブタジエン系、ポリエチレン系、ポリイソブチレン系、ポリエステル系等から選択することができる。
インクの物性として、粘度に対するシェア依存性がないことが好ましく、この観点からポリマー微粒子の分散形態として、界面活性剤などの乳化剤を極力低濃度にするか、乳化剤を用いないソープフリー型の分散ポリマー粒子が好ましい。好ましい水系分散型ポリマー微粒子は、カルボキシル基を有する不飽和ビニルを少なくとも単量体成分として重合した共重合体の自己分散型ディスパージョンであり、例えば、アクリル酸エチルなどのアクリル系モノマー単独もしくはアクリル系モノマーと共重合し得るエチレン性の不飽和モノマーからなる組成物にカルボン酸モノマーとしてアクリル酸やマレイン酸などを乳化重合もしくは懸濁重合して得られた分散液をアルカリ性化合物で膨潤後、機械的せん断により粒子を分割して得られるアクリルヒドロゾルである。なお、アクリルヒドロゾルの中でも、樹脂の屈折率を高めて高い光沢感が得られる観点で、モノマー組成にスチレンを含有することが好ましい。
前記アルカリ性化合物としては、例えば、アンモニア、トリエチルアミン、2−ジメチルアミノエタノール、2−ジ−n−ブチルアミノエタノール、メチルジエタノールアミン、2−アミノー2−メチル−1−プロパノール、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、2−メチルアミノエタノールなどのアミンであることが好ましく、アンモニア、2−アミノー2−メチル−1−プロパノール及び2−メチルアミノエタノールが水系分散型ポリマー微粒子の分散安定性において得に好ましい。
また、前記アクリルヒドロゾルは、例えば、ジョンソンポリマー株式会社のジョンクリルシリーズなどとして市販されている。
水系分散型ポリマー微粒子のガラス転移温度Tgは35℃以上であることが、画像の耐擦過性を高める為に好ましく、より好ましくは49℃以上である。Tgの上限は特に制限されるものではないが、概ね100℃未満であれば柔軟なインク皮膜を得ることができ、プリント物の折り曲げ等による画像のひび割れ故障を防止できる点で好ましい。
水系分散型ポリマー微粒子の酸価は、44mgKOH/g以上、より好ましくは60mgKOH/g以上であることが、インク乾燥皮膜の良好な再分散・溶解性が得られる点で好ましい。酸価の上限は特に制限されるものではないが、より安定な分散物を得やすい観点で110mgKOH/g未満が好ましい。
水系分散型のポリマー微粒子の平均粒子径は、ヘッドのノズルにおける目詰まりがなく、良好な光沢感が得られる点で300nm以下であることが好ましく、より好ましくは130nm以下である。平均粒子径の下限は、微粒子の製造安定性の観点から30nm以上が好ましい。なお、水系分散型ポリマー微粒子の平均粒子径は、光散乱方式やレーザードップラー方式を用いた市販の測定装置を使用して簡便に計測することが可能である。また、水系分散型ポリマー微粒子の分散物を凍結乾燥し、透過型顕微鏡で観察される粒子から平均粒子径を換算することもできる。
水系分散型ポリマー微粒子の含有量は、0.5%以上、6%以下が好ましく、より好ましくは、1%以上、3%以下の範囲であり、前記のインク可溶性樹脂と水系分散型ポリマー微粒子の総量が1%以上、10%以下、より好ましくは3%以上、6%以下に調整することで良好な定着性(耐擦過性、アルコール耐性)とインクの長期保存後においても安定した使用が可能である。
本発明に係る高分子ポリマーは、後述する顔料を分散する際の分散安定剤として添加することもできるが、顔料分散液を希釈する過程で添加する方が、インク保存安定性の点から好ましく、更には顔料分散時と希釈時の両方で高分子ポリマーを添加することが、より好ましい。
次に、本発明に係る顔料について説明する。
本発明において使用できる顔料としては、従来公知のものを特に制限なく使用でき、水分散性顔料、溶剤分散性顔料等何れも使用可能であり、例えば、不溶性顔料、レーキ顔料等の有機顔料及び、カーボンブラック等の無機顔料を好ましく用いることができる。この顔料は、インク中で分散された状態で存在させ、この分散の方式としては、自己分散、界面活性剤を用いた分散、ポリマー分散、マイクロカプセル分散の何れでも良い。
不溶性顔料としては、特に限定するものではないが、例えば、アゾ、アゾメチン、メチン、ジフェニルメタン、トリフェニルメタン、キナクリドン、アントラキノン、ペリレン、インジゴ、キノフタロン、イソインドリノン、イソインドリン、アジン、オキサジン、チアジン、ジオキサジン、チアゾール、フタロシアニン、ジケトピロロピロール等が好ましい。
好ましく用いることのできる具体的顔料としては、以下の顔料が挙げられる。
マゼンタまたはレッド用の顔料としては、例えば、C.I.ピグメントレッド2、C.I.ピグメントレッド3、C.I.ピグメントレッド5、C.I.ピグメントレッド6、C.I.ピグメントレッド7、C.I.ピグメントレッド15、C.I.ピグメントレッド16、C.I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメントレッド53:1、C.I.ピグメントレッド57:1、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド123、C.I.ピグメントレッド139、C.I.ピグメントレッド144、C.I.ピグメントレッド149、C.I.ピグメントレッド166、C.I.ピグメントレッド177、C.I.ピグメントレッド178、C.I.ピグメントレッド202、C.I.ピグメントレッド222、C.I.ピグメントバイオレット19等が挙げられる。
オレンジまたはイエロー用の顔料としては、例えば、C.I.ピグメントオレンジ31、C.I.ピグメントオレンジ43、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグメントイエロー13、C.I.ピグメントイエロー14、C.I.ピグメントイエロー15、C.I.ピグメントイエロー15:3、C.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエロー74、C.I.ピグメントイエロー93、C.I.ピグメントイエロー128、C.I.ピグメントイエロー94、C.I.ピグメントイエロー138等が挙げられる。
グリーンまたはシアン用の顔料としては、例えば、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー15:2、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー16、C.I.ピグメントブルー60、C.I.ピグメントグリーン7等が挙げられる。
また、ブラック用の顔料としては、例えば、C.I.ピグメントブラック1、C.I.ピグメントブラック6、C.I.ピグメントブラック7等が挙げられる。
本発明のインクが含有する顔料の分散状態の平均粒子径は、50nm以上、200nm未満であることが好ましい。顔料分散体の平均粒子径が50nm未満あるいは200nm以上では顔料分散体の安定性が悪くなりやすく、インクの保存安定性が劣化しやすくなる。
顔料分散体の粒子径測定は、動的光散乱法、電気泳動法等を用いた市販の粒径測定機器により求めることが出来るが、動的光散乱法による測定が簡便でこの粒子径領域の精度が良く多用される。
本発明に係る顔料は、分散剤及びその他所望する諸目的に応じて必要な添加物と共に分散機により分散して用いることが好ましい。分散機としては従来公知のボールミル、サンドミル、ラインミル、高圧ホモジナイザー等が使用できる。中でもサンドミルによる分散により製造されるインクの粒度分布がシャープであり好ましい。また、サンドミル分散に使用するビーズの材質はビーズ破片やイオン成分のコンタミネーションの点から、ジルコニアまたはジルコンが好ましい。さらに、このビーズ径としては0.3mm〜3mmが好ましい。
本発明のインクジェット記録方法においては、インクセットを構成する全てのインクジェットインクが本発明の非吸水性記録媒体用インクジェットインクであり、該インクセットを構成する少なくとも1色のインクジェットインクが、顔料種が同一で、顔料濃度の異なる淡色インクジェットインクと濃色インクジェットインクとで構成されているインクセットを用いることを特徴とする。
本発明に係るインクセットにおいては、少なくとも一色のインクにおいて、二つの濃度の異なる同色のインク、すなわち淡色インクジェットインクと濃色インクジェットインクとで構成され、更には、二色以上のインクにおいて、少なくとも二つの濃度の異なる同色のインクから構成されるインクセットを用いることがより好ましく、特に、三色以上のインクにおいて、少なくとも二つの濃度の異なる同色のインクから構成されるインクセットを用いることが好ましい。
これは、低顔料濃度の淡色インクを用いることで、粒状感を減少させ、いわゆる「ざらつき」のない高品位の画像を形成することができる。特には、人間の視感度の高いマゼンタインクあるいはシアンインクにおいて、濃度の異なる少なくとも二つのインクを用いることが好ましい。
この濃度が異なる淡色インクジェットインクと濃色インクジェットインクとの顔料濃度比は任意な値として良いが、滑らかな階調再現を行うためには、淡色インクと濃色インクとの比(淡色インクの顔料濃度/濃色インクの顔料濃度)は、0.1〜1.0の間にあることが好ましく、0.2〜0.5の間にあることが更に好ましく、0.25〜0.4の間にあることが特に好ましい。
本発明に係る高分子ポリマーは、前述の如く、顔料分散剤として用いることもできる。
本発明に係る高分子ポリマーを顔料分散剤として用いる場合は、分子量が5000以上、200000以下の高分子ポリマーが好ましい。
高分子分散剤の種類としては、スチレン、スチレン誘導体、ビニルナフタレン誘導体、アクリル酸、アクリル酸誘導体、マレイン酸、マレイン酸誘導体、イタコン酸、イタコン酸誘導体、フマル酸、フマル酸誘導体から選ばれた2種以上の単量体からなるブロック共重合体、ランダム共重合体及びこれらの塩、ポリオキシアルキレン、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル等を挙げることができる。
酸性の高分子分散剤の場合、中和塩基で中和して添加することが好ましい。ここで中和塩基は特に限定されないが、アンモニア、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン等の有機塩基であることが好ましい。
また、本発明において、高分子ポリマーを分散剤として使用する場合の分散工程における添加量としては、顔料に対し10〜100質量%であることが好ましい。
本発明に用いる顔料分散物は、顔料を樹脂で被覆したいわゆるカプセル顔料も好ましく用いられる。顔料を樹脂で被覆する方法としては公知の種々の方法を用いることができるが、好ましくは、展相乳化法や酸析法の他に、顔料を重合性界面活性剤を用いて分散し、そこへモノマーを供給し、重合しながら被覆する方法から選択することがよい。
より好ましい方法としては、水不溶性樹脂をメチルエチルケトンなどの有機溶剤に溶解し、さらに塩基にて樹脂中の酸性基を部分的、もしくは完全に中和後、顔料及びイオン交換水を添加し、分散したのち、有機溶剤を除去、必要に応じて加水し調整する製造方法が好ましい。
顔料と樹脂の質量比率は、顔料/樹脂比で100/40から100/150の範囲で選択することができる。特に画像耐久性と射出安定性やインク保存性が良好なのは100/60から100/110の範囲である。
本発明において、非吸水性記録媒体に対する、より高い濡れ性を付与する観点から界面活性剤を用いることが好ましい。濡れ性を付与する為にインクの表面張力は、30mN/m以下が好ましく、28mN/m以下に調整することがより好ましい。
本発明に用いることができる界面活性剤は、インクの表面張力を30mN/m以下に調整できるものであれば、特に制限なく用いることができるが、インクの他の構成成分にアニオン性の化合物を含有することから、界面活性剤のイオン性はアニオン、ノニオンまたはベタイン型が好ましい。
本発明において、好ましくは静的な表面張力の低下能が高いフッ素系またはシリコン系界面活性剤や、動的な表面張力の低下能が高い、ジオクチルスルホサクシネートなどのアニオン活性剤、比較的低分子量のポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、アセチレングリコール類、プルロニック型界面活性剤、ソルビタン誘導体などのノニオン界面活性剤が好ましく用いられる。フッ素系またはシリコン系活性剤と、前記動的な表面張力の低下能が高い界面活性剤を併用して用いることも好ましい。
本発明のインクでは、上記説明した以外に、必要に応じて、出射安定性、プリントヘッドやインクカートリッジ適合性、保存安定性、画像保存性、その他の諸性能向上の目的に応じて、公知の各種添加剤、例えば、多糖類、粘度調整剤、比抵抗調整剤、皮膜形成剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、退色防止剤、防ばい剤、防錆剤等を適宜選択して用いることができ、例えば、流動パラフィン、ジオクチルフタレート、トリクレジルホスフェート、シリコンオイル等の油滴微粒子、特開昭57−74193号、同57−87988号及び同62−261476号に記載の紫外線吸収剤、特開昭57−74192号、同57−87989号、同60−72785号、同61−146591号、特開平1−95091号及び同3−13376号等に記載されている退色防止剤、特開昭59−42993号、同59−52689号、同62−280069号、同61−242871号及び特開平4−219266号等に記載されている蛍光増白剤等を挙げることができる。
上記構成からなる本発明のインクは、インクの粘度としては、25℃で1〜40mPa・sであることが好ましく、より好ましくは5〜40mPa・sであり、更に好ましくは5〜20mPa・sである。
次に、本発明に係る非吸水性記録媒体について説明する。
本発明のインクは、本発明の目的である塩ビシートなどの非吸水性媒体へのプリントはもとより、普通紙、コート紙、インクジェット専用紙などへのプリントにも適している。
非吸水性記録媒体としては、高分子シート、ボード(軟質塩ビ、硬質塩ビ、アクリル板、ポリオレフィン系など)、ガラス、タイル、ゴム、合成紙などが挙げられる。
低吸収もしくは吸収性メディアとしては、普通紙(コピー紙、印刷用普通紙)、コート紙、アート紙、インクジェット専用紙、インクジェット光沢紙、ダンボール、木材などが挙げられる。
特に、良好な画像と高い画像堅牢性が得られる好ましい非吸水性記録媒体は、記録面側に少なくともポリ塩化ビニルを有する記録媒体である。
ポリ塩化ビニルからなる記録媒体の具体例としては、SOL−371G、SOL−373M、SOL−4701(以上、ビッグテクノス株式会社製)、光沢塩ビ(株式会社システムグラフィ社製)、KSM−VS、KSM−VST、KSM−VT(以上、株式会社きもと製)、J−CAL−HGX、J−CAL−YHG、J−CAL−WWWG(以上、株式会社共ショウ大阪製)、BUS MARK V400 F vinyl、LITEcal V−600F vinyl(以上、Flexcon社製)、FR2(Hanwha社製)LLBAU13713、LLSP20133(以上、桜井株式会社製)、P−370B、P−400M(以上、カンボウプラス株式会社製)、S02P、S12P、S13P、S14P、S22P、S24P、S34P、S27P(以上、Grafityp社製)、P−223RW、P−224RW、P−249ZW、P−284ZC(以上、リンテック株式会社製)、LKG−19、LPA−70、LPE−248、LPM−45、LTG−11、LTG−21(以上、株式会社新星社製)、MPI3023(株式会社トーヨーコーポレーション社製)、ナポレオングロス 光沢塩ビ(株式会社二樹エレクトロニクス社製)、JV−610、Y−114(以上、アイケーシー株式会社製)、NIJ−CAPVC、NIJ−SPVCGT(以上、ニチエ株式会社製)、3101/H12/P4、3104/H12/P4、3104/H12/P4S、9800/H12/P4、3100/H12/R2、3101/H12/R2、3104/H12/R2、1445/H14/P3、1438/One Way Vision(以上、Inetrcoat社製)、JT5129PM、JT5728P、JT5822P、JT5829P、JT5829R、JT5829PM、JT5829RM、JT5929PM(以上、Mactac社製)、MPI1005、MPI1900、MPI2000、MPI2001、MPI2002、MPI3000、MPI3021、MPI3500、MPI3501(以上、Avery社製)、AM−101G、AM−501G(以上、銀一株式会社製)、FR2(ハンファ・ジャパン株式会社製)、AY−15P、AY−60P、AY−80
P、DBSP137GGH、DBSP137GGL(以上、株式会社インサイト社製)、SJT−V200F、SJT−V400F−1(以上、平岡織染株式会社製)、SPS−98、SPSM−98、SPSH−98、SVGL−137、SVGS−137、MD3−200、MD3−301M、MD5−100、MD5−101M、MD5−105(以上、Metamark社製)、640M、641G、641M、3105M、3105SG、3162G、3164G、3164M、3164XG、3164XM、3165G、3165SG、3165M、3169M、3451SG、3551G、3551M、3631、3641M、3651G、3651M、3651SG、3951G、3641M(以上、Orafol社製)、SVTL−HQ130(株式会社ラミーコーポレーション製)、SP300 GWF、SPCLEARAD vinyl(以上、Catalina社製)、RM−SJR(菱洋商事株式会社製)、Hi Lucky、New Lucky PVC(以上、LG社製)、SIY−110、SIY−310、SIY−320(以上、積水化学工業株式会社製)、PRINT MI Frontlit、PRINT XL Light weight banner(以上、Endutex社製)、RIJET 100、RIJET 145、RIJET165(以上、Ritrama社製)、NM−SG、NM−SM(日栄化工株式会社製)、LTO3GS(株式会社ルキオ社製)、イージープリント80、パフォーマンスプリント80(以上、ジェットグラフ株式会社製)、DSE 550、DSB 550、DSE 800G、DSE 802/137、V250WG、V300WG、V350WG(以上、Hexis社製)、Digital White 6005PE、6010PE(以上、Multifix社製)等が挙げられる。
本発明のインクジェット記録方法においては、本発明に係るインクセットを用いて、非吸水性記録媒体上に画像記録する際に、非吸水性記録媒体の記録面側の表面温度を、35℃以上、80℃以下に加熱して記録することを特徴とする。
非吸水性記録媒体を加熱することにより、インクの乾燥及び増粘速度が著しく向上し、高画質が得られ、加えて、形成した画像の耐久性も向上する観点から好ましい。
非吸水性記録媒体の加熱温度として、35℃以上に加熱することにより、斑耐性やブリーディング耐性が良好な画質と、十分な画像耐久性を得やすいことに加え、乾燥時間も短縮でき好ましく、80℃以下であれば、インク射出に大きな影響が与えずに、安定に画像形成することができる。より好ましくは、非吸水性記録媒体の記録表面温度を35℃以上、60℃以下に加熱することが好ましい。
非吸水性記録媒体の加熱方法としては、インクジェット記録装置の記録媒体搬送系もしくはプラテン部材に発熱ヒーターを組み込み、非吸水性記録媒体背面より接触式で加熱する方法や、ランプ等により下方、もしくは上方から非接触で加熱方法を選択することができる。
本発明のインクを吐出して画像形成を行う際に、使用するインクジェットヘッドはオンデマンド方式でもコンティニュアス方式でも構わない。又吐出方式としては、電気−機械変換方式(例えば、シングルキャビティー型、ダブルキャビティー型、ベンダー型、ピストン型、シェアーモード型、シェアードウォール型等)、電気−熱変換方式(例えば、サーマルインクジェット型、バブルジェット(登録商標)型等)等など何れの吐出方式を用いても構わない。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例において「部」あるいは「%」の表示を用いるが、特に断りがない限り「質量部」あるいは「質量%」を表す。
実施例1
《インクセットの調製》
〔インクセット1の調製〕
(シアン顔料分散液の調製)
高分子型の顔料分散剤としてスチレンーアクリル酸共重合体(ジョンクリル678、分子量8500、酸価215mgKOH/g)5部、ジメチルアミノエタノール2.1部、イオン交換水77.9部を70℃で攪拌混合して溶解した。次いで、この溶液に、C.I.ピグメントブルー15:3を15部添加してプレミックスした後、0.5mmのジルコニアビーズを体積率で50%充填したサンドグラインダーを用いて分散し、シアン顔料の含有量が15%のシアン顔料分散液を調製した。このシアン顔料分散液に含まれる顔料粒子の平均粒子径は122nmであった。なお、粒径測定はマルバーン社製ゼータサイザ1000HSにより行った。
(高分子ポリマーの合成)
滴下ロート、窒素導入官、還流冷却官、温度計及び攪拌装置を備えたフラスコにメチルエチルケトン50gを加え、窒素バブリングしながら、75℃に加温した。そこへ、メタクリル酸n−ブチル40g、スチレン40g、アクリル酸20g、メチルエチルケトン50g、開始剤(AIBN)500mgの混合物を滴下ロートより3時間かけ滴下した。滴下後さらに6時間、加熱還流した。放冷後、減圧下加熱しメチルエチルケトンを留去した。
次いで、イオン交換水450mlに対して、モノマーとして添加したアクリル酸の1.05倍モル相当のジメチルアミノエタノールを溶解した液に上記重合物残渣を溶解した。イオン交換水で調整し、固形分20%の高分子ポリマー水溶液を得た。
(インクセットの調製)
下記の方法により調製した濃色インク1及び淡色インク1からなるインクセット1を調製した、
〈濃色インク1の調製〉
水に任意の比率で溶解しない有機溶剤1として、20℃における水への溶解度が19%のジプロピレングリコールモノプロピルエーテルを用い、下記に示すインク組成物を調製した後、0.8μmのフィルターによりろ過して、濃色インク1を得た。得られた濃色インク1について、25℃の条件で測定した粘度は9.3mPa・s、表面張力は27.6mN/mであった。
シアン顔料分散液 26.7質量%
高分子ポリマー水溶液(固形分20%) 15.0質量%
有機溶剤1:ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル 15.0質量%
プロピレングリコール 2.5質量%
シリコン系界面活性剤(KF−351A、信越化学工業社製) 0.5質量%
イオン交換水 100質量%に仕上げるのに要する量
〈淡色インク1の調製〉
上記濃色インク1の調製において、各添加剤の含有量を下記に様に変更した以外は同様にして、淡色インク1を得た。得られた淡色インク1について、25℃の条件で測定した粘度は9.1mPa・s、表面張力は27.8mN/mであった。
シアン顔料分散液 6.7質量%
高分子ポリマー水溶液(固形分20%) 20.0質量%
有機溶剤1:ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル 15.0質量%
プロピレングリコール 7.9質量%
シリコン系界面活性剤(KF−351A、信越化学工業社製) 0.5質量%
イオン交換水 100質量%に仕上げるのに要する量
〔インクセット2〜4、12〜14の調製〕
上記インクセット1の調製において、有機溶剤1であるジプロピレングリコールモノプロピルエーテルを、表1に記載の各有機溶剤1に変更した以外は同様にして、インクセット2〜4、12〜14を調製した。なお、各インクセットを構成する濃色インク2〜4、12〜14及び淡色インク2〜4、12〜14の各粘度は、9.0〜9.5mPa・sの範囲になるようにプロピレングリコールの添加濃度を適宜調整した。
〔インクセット5の調製〕
〈濃色インク5の調製〉
水に任意の比率で溶解しない有機溶剤1として、20℃における水への溶解度が1.9%の2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオールを用い、下記に示す添加剤を添加して調製した後、0.8μmのフィルターによりろ過して濃色インク5を得た。得られた濃色インク5について、25℃の条件で測定した粘度は9.5mPa・s、表面張力は27.4mN/mであった。なお、下記濃色インク5において、有機溶剤2であるジエチレングリコールモノブチルエーテルを用いることにより、有機溶剤1である2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオールを水への溶解度以上に溶解することができた。
シアン顔料分散液 26.7質量%
高分子ポリマー水溶液(固形分20%) 15.0質量%
有機溶剤1:2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール 5.0質量%
有機溶剤2:ジエチレングリコールモノブチルエーテル 10.0質量%
プロピレングリコール 1.8質量%
シリコン系界面活性剤(KF−351A、信越化学工業社製) 0.5質量%
イオン交換水 100質量%に仕上げるのに要する量
〈淡色インク5の調製〉
上記濃色インク5の調製において、各添加剤の含有量を下記に様に変更した以外は同様にして、淡色インク5を得た。得られた淡色インク5について、25℃の条件で測定した粘度は9.4mPa・s、表面張力は27.6mN/mであった。
シアン顔料分散液 6.7質量%
高分子ポリマー水溶液(固形分20%) 20.0質量%
有機溶剤1:2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール 5.0質量%
有機溶剤2:ジエチレングリコールモノブチルエーテル 10.0質量%
プロピレングリコール 5.8質量%
シリコン系界面活性剤(KF−351A、信越化学工業社製) 0.5質量%
イオン交換水 100質量%に仕上げるのに要する量
〔インクセット6、8〜11の調製〕
上記インクセット5の調製において、有機溶剤1である2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオールを、表1に記載の各有機溶剤1に変更した以外は同様にして、インクセット6、8〜11を調製した。なお、各インクセットを構成する濃色インク6、8〜11及び淡色インク6、8〜11の各粘度は、9.0〜9.5mPa・sの範囲になるようにプロピレングリコールの添加濃度を適宜調整した。
〔インクセット7の調製〕
上記インクセット6の調製において、濃色インク6及び淡色インク6で使用した有機溶剤2であるジエチレングリコールモノブチルエーテルを、有機溶剤2であるトリエチレングリコールモノブチルエーテルに変更した以外は同様にして、インクセット7を調製した。なお、インクセット7を構成する濃色インク7及び淡色インク7の各粘度は、9.0〜9.5mPa・sの範囲になるようにプロピレングリコールの添加濃度を適宜調整した。
〔インクセット15の調製〕
上記インクセット1の調製において、各インクの高分子ポリマー水溶液を添加せず、インクの粘度が9.0〜9.5mPa・sの範囲になるようにプロピレングリコールの添加濃度を適宜調整した以外は同様にして、インクセット15を調製した。
〔インクセット16〜18の調製〕
上記インクセット1の調製において、濃色インク1及び淡色インク1の調製に用いたプロピレングリコールを、同量の有機溶剤3である1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、スルホラン、γ−ブチロラクトンにそれぞれ変更した以外は同様にして、インクセット16〜18を調製した。
各インクセットの主要構成要素の一覧を、表1に示す。
Figure 0005282293
なお、表1に略称にて記載した各有機溶剤の詳細は、以下の通りである。
〔有機溶剤1〕
DPGMPE:ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル(表面張力:27.6mN/m、水に対する溶解度:19質量%)
DPGMMEAc:ジプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(表面張力:27.3mN/m、水に対する溶解度:19質量%)
DPGDME:ジプロピレングリコールジメチルエーテル(表面張力:26.3mN/m、水に対する溶解度:35質量%)
MMP:4−メトキシ−4−メチルペンタン(水に対する溶解度:22質量%)
DEPDO:2,4−ジエチル−1,5−ペンタジオール(表面張力:34.0mN/m、水に対する溶解度:1.9質量%)
BL:乳酸ブチル(表面張力:30.6mN/m、水に対する溶解度:4質量%)
DEGMBEAc:ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート(表面張力:29.9mN/m、水に対する溶解度:6.0質量%)
EHDO:2−エチル−1,3−ヘキサンジオール(表面張力:29.0mN/m、水に対する溶解度:0.6質量%)
MBAc:3−メトキシブチルアセテート(表面張力:27.9mN/m、水に対する溶解度:7.0質量%)
PGPE:プロピレングリコールフェニルエーテル(表面張力:38.1mN/m、水に対する溶解度:1.0質量%)
〔有機溶剤2〕
DEGMBE:ジエチレングリコールモノブチルエーテル(表面張力:30.6mN/m、水に対する溶解度:ほぼ∞)
TEGMBE:トリエチレングリコールモノブチルエーテル(表面張力:32.1mN/m、水に対する溶解度:ほぼ∞)
〔有機溶剤3〕
DMID:1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン
ブチロラクトン:γ−ブチロラクトン
〔その他の有機溶剤〕
PGPE:プロピレングリコールフェニルエーテル(表面張力:38.1mN/m、水に対する溶解度:1.0質量%)
MP:1−メトキシ−2−プロパノール(表面張力:27.6mN/m、水に対する溶解度:ほぼ∞)
DEGDEE:ジエチレングリコールジエチルエーテル(表面張力:26.7mN/m、水に対する溶解度:ほぼ∞)
PG:プロピレングリコール(表面張力:35.6mN/m、水に対する溶解度:ほぼ∞)
《インクセットの評価》
上記調製した各インクセットについて下記の方法に従い評価を行った。なお、インクセット1〜18について、25℃の条件でプレート法により測定した表面張力は27〜28mN/mの範囲であった。
〔画像の形成〕
ノズル口径28μm、駆動周波数18kHz、ノズル数512、最小液適量14pl、ノズル密度180dpiであるピエゾ型ヘッドを搭載し、最大記録密度が1440×1440dpiであるオンデマンド型インクジェットプリンタに各インクセットを装填した。
次いで、各インクセットを、ポリ塩化ビニル製の記録媒体であるJT5929PM(Mactac社製)に、印字解像度:720dpi×720dpi、ヘッド搬送速度:250mm/secで、双方向プリントの条件で出射し、濃色インクと淡色インクのそれぞれについて10cm×10cmのベタ画像をプリントし、記録画像とした。
なお、ポリ塩化ビニル製の記録媒体へのプリント中は、記録媒体を裏面から、プラテン部に設置したフラットパネルヒーターより加温して、画像記録時の記録媒体の表面温度が45℃になるようにヒーター温度で制御した。記録媒体の表面温度は、非接触温度計(IT−530N形 (株)堀場製作所社製)を用いて測定した。
〔記録画像の評価〕
上記形成した各記録画像について、下記の方法に従い各評価を行った。
(写像性の評価)
各記録画像を、写像性測定器ICM−1DP(スガ試験機械社製)で反射60度、光学くし2mmでの写像性(光沢値C値%)を測定し、以下の基準に従って写像性の評価を行った。
◎:C値%が61以上
○:C値%が55〜60
△:C値%が50〜55
×:C値%が50未満
上記評価ランクにおいて、◎〜△が実用上好ましいランクと判断した。
(光沢度の測定)
上記作製した濃色インクで形成したベタ画像及び淡色インクで形成したベタ画像について、日本電色工業株式会社製の変角光沢度計(VGS−1001DP)を用いて光沢度を測定した。なお、入射及び反射角は20°で測定した。
(斑耐性の評価)
各記録画像について、斑の発生状態を目視評価し、下記の基準に従って斑耐性の評価を行った。
○:斑の発生が全く認めらず良好な品質である
△:部分的に斑が見られるが、実用上可能な範囲である
×:全面に斑が発生し、実用上許容範囲外の品質である
(耐擦過性の評価)
各記録画像表面を乾いた木綿(カナキン3号)で擦り、下記基準に従って耐擦過性を評価した。
◎:50回以上擦っても画像はほとんど変化しない
○:50回擦た段階でわずかに傷が残るが画像濃度にはほとんど影響しない
△:20〜50回擦る間に、画像濃度が低下する
×:20回未満擦る間に、画像濃度が低下する
上記評価ランクにおいて、△〜◎が実用上好ましいランクと判断した。
以上により得られた各結果を、表2に示す。
Figure 0005282293
表2に記載の結果より明らかなように、本発明の要件を満たすインクセット1〜10、16〜18は全評価項目において良好な結果を示した。一方、水に任意の比率で溶解しない溶剤の表面張力が35mN/mより高いインクセット11、水に任意の比率で溶解する溶剤のみ含有するインクセット12〜14及び高分子ポリマーを含まないインクセット15は、いずれかの評価項目で実用上許容できない特性を有していることが分かる。
実施例2
実施例1に記載のインクセット1〜14、16〜18の調製において、高分子ポリマーに代えて、同質量のポリマー微粒子としてスーパーフレックス300、第一工業製薬社製、ウレタン樹脂微粒子、アクリル系エマルジョン(Tg<5℃、平均粒径80nm)にそれぞれ変更した以外は同様にして、インクセット1B〜14B、16B〜18B、インクセット1C〜14C、16C〜18Cを調製した。
これらのインクセットを用いて、実施例1に記載の方法と同様にして、各評価を行った結果、本発明のインクセットにより形成した画像は、表2に記載の結果と同様の効果が得られることを確認することができた。

Claims (7)

  1. 非吸水性記録媒体の記録面側の表面温度を35℃以上80℃以下に加熱して記録するインクジェット記録装置に用いられる非吸水性記録媒体用インクジェットインクであって、
    表面張力が25mN/m以上、35mN/m以下の範囲で、かつ水に任意の比率で溶解しない有機溶剤1、顔料、水溶性共重合体及び水を含有し、
    有機溶剤2として、更にジエチレングリコールモノブチルエーテルまたはトリエチレングリコールモノブチルエーテルを含有することを特徴とする非吸水性記録媒体用インクジェットインク。
  2. 前記水に任意の比率で溶解しない有機溶剤1が、グリコールエーテル類、ジオール類及びエステル類から選択される少なくとも1種の有機溶剤であることを特徴とする請求項1に記載の非吸水性記録媒体用インクジェットインク。
  3. 前記水に任意の比率で溶解しない有機溶剤1は、20℃における水に対する溶解度が1質量%以上、20質量%以下の範囲であることを特徴とする請求項1または2に記載の非吸水性記録媒体用インクジェットインク。
  4. 前記水に任意の比率で溶解しない有機溶剤1が、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール、2−エチルー1,3−ヘキサンジオール、乳酸ブチル、3−メトキシブチルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート及びジプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートから選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の非吸水性記録媒体用インクジェットインク。
  5. 有機溶剤3として、更に1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、スルホラン、ジメチルスルホキシド及びγ−ブチロラクトンから選択される少なくとも1種を含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の非吸水性記録媒体用インクジェットインク。
  6. 前記水溶性共重合体は、疎水性モノマーと、親水性モノマーとの共重合体であり、
    前記親水性モノマーは、アニオン性モノマーの少なくとも一部が揮発可能な塩基成分で中和されたものである請求項1〜5のいずれか1項に記載の非吸水性記録媒体用インクジェットインク。
  7. 前記非吸水性記録媒体は、ポリ塩化ビニルである請求項1〜6のいずれか1項に記載の非吸水性記録媒体用インクジェットインク。
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