JP5281461B2 - 耕耘作業機の耕深制御構造 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンを搭載した走行車体の後部にロータリ耕耘装置を昇降可能に連結し、前記ロータリ耕耘装置を昇降駆動する駆動手段と、前記ロータリ耕耘装置の制御目標耕深を設定する設定手段と、前記ロータリ耕耘装置の耕耘深さを検出する検出手段と、前記設定手段の出力と前記検出手段の出力に基づいて、前記検出手段の出力が前記設定手段の出力に対応するように前記駆動手段の作動を制御する制御手段を備えた耕耘作業機の耕深制御構造に関する。
上記のような耕耘作業機の耕深制御構造としては、エンジンの過負荷をエンジン回転数の増減により感知する感知器を備え、制御手段が、感知器の出力に基づいてエンジンの過負荷を検知した場合に、前述した設定手段の出力と検出手段の出力に基づく制御作動に優先して、ロータリ耕耘装置の耕耘深さが浅くなるように駆動手段の作動を制御して、エンジンの過負荷を解消することにより、過負荷に起因したエンジンストールの発生を防止するように構成したものがある(例えば特許文献1参照)。
特公昭63−52841号公報
ところで、耕耘作業機には、エンジンの負荷に基づいて燃料噴射量などを調節することにより、エンジン負荷の変動にかかわらず、エンジンの出力回転数をアクセル操作具の操作位置に対応する制御目標回転数に維持するアイソクロナス制御を行うように構成したものがある。このような耕耘作業機に前述した耕深制御構造を採用すると、エンジンの過負荷を検知することができなくなり、結果、エンジンの過負荷に起因したエンジンストールの発生を防止することができなくなる。
本発明の目的は、エンジン回転数をエンジンストール防止用の指標とせずに、エンジンの過負荷に起因したエンジンストールの発生を防止することにある。
上記の目的を達成するため、本発明のうちの請求項1に記載の発明では、
エンジンを搭載した走行車体の後部にロータリ耕耘装置を昇降可能に連結し、
前記ロータリ耕耘装置を昇降駆動する駆動手段と、
前記ロータリ耕耘装置の制御目標耕深を設定する設定手段と、
前記ロータリ耕耘装置の耕耘深さを検出する検出手段と、
前記設定手段の出力と前記検出手段の出力に基づいて、前記検出手段の出力が前記設定手段の出力に対応するように前記駆動手段の作動を制御する制御手段を備えた耕耘作業機の耕深制御構造において、
前記エンジンの燃料噴射量又は負荷率を演算する演算手段を備え、
前記制御手段が、前記演算手段の出力がエンジンストール防止用の閾値を上回った場合に、前記演算手段の出力と前記閾値に基づいて前記制御目標耕深を浅い側に補正し、補正後の制御目標耕深と前記検出手段の出力に基づいて、前記検出手段の出力が補正後の制御目標耕深に対応するように前記駆動手段の作動を制御することを特徴とする。
この特徴構成によると、深い窪みに入り込むことや圃場の土質が急に硬くなることなどに起因して、ロータリ耕耘装置にかかる負荷とともにエンジン負荷が急激に大きくなって、演算手段が出力する燃料噴射量又は負荷率がエンジンストール防止用の閾値を上回った場合には、制御手段が、演算手段の出力と閾値に基づいて制御目標耕深を浅い側に補正し、補正後の制御目標耕深と検出手段が出力するロータリ耕耘装置の耕耘深さに基づいて、ロータリ耕耘装置の耕耘深さが補正後の制御目標耕深に対応するように駆動手段の作動を制御してロータリ耕耘装置を上昇させる。
これにより、深い窪みに入り込むことや圃場の土質が急に硬くなることなどにより、ロータリ耕耘装置にかかる負荷とともにエンジン負荷が急激に大きくなったとしても、それに起因したエンジンストールの発生を防止することができる。
つまり、耕耘作業時にアイソクロナス制御を行う耕耘作業機においては、エンジンの燃料噴射量又は負荷率をエンジンストール防止用の指標とすることにより、耕耘作業時におけるエンジンの過負荷に起因したエンジンストールの発生を防止することができる。
又、エンジンの負荷率を、例えば、吸気圧とエンジン回転数に基づいて演算するエンジンの1回転当たりの基準最大吸気量に対する実際の吸気量の割合とすれば、耕耘作業時にアイソクロナス制御を行わない耕耘作業機においても、エンジンの負荷率をエンジンストール防止用の指標とすることにより、耕耘作業時におけるエンジンの過負荷に起因したエンジンストールの発生を防止することができる。
従って、エンジン回転数をエンジンストール防止用の指標とせずに、耕耘作業時におけるエンジンの過負荷に起因したエンジンストールの発生を防止することができる。
本発明のうちの請求項2に記載の発明では、上記請求項1に記載の発明において、
前記走行車体に、前記エンジンの負荷に基づいて燃料噴射量を調節することにより、前記エンジンの出力回転数をアクセル操作具の操作位置に対応する制御目標回転数に維持するアイソクロナス制御手段を備えてあることを特徴とする。
この特徴構成によると、耕耘作業時にアイソクロナス制御手段を作動させることにより、耕耘作業時でのエンジン負荷の変動にかかわらず、エンジンの出力回転数をアクセル操作具の操作位置に対応する制御目標回転数に維持することができ、車速を一定にすることができる。
従って、耕耘作業時での作業効率を向上させることができる。
本発明のうちの請求項3に記載の発明では、上記請求項1又は2に記載の発明において、
前記演算手段が、前記閾値に対する燃料噴射量又は負荷率の変化量と設定時間での燃料噴射量又は負荷率の変化量とを演算し、
前記制御手段が、2つの前記変化量に基づいて前記制御目標耕深を補正することを特徴とする。
この特徴構成によると、制御目標耕深を補正する上において、制御基準値に対する燃料噴射量又は負荷率の変化量だけでなく、設定時間での燃料噴射量又は負荷率の変化量をも考慮することにより、燃料噴射量又は負荷率の変化の傾向を反映させることができる。
従って、耕耘作業時におけるエンジンの過負荷に起因したエンジンストールの発生を防止する上において、制御目標耕深の補正をより適切に行なうことができ、結果、ロータリ耕耘装置を過剰に上昇させることなく耕耘作業時におけるエンジンの過負荷に起因したエンジンストールの発生を防止することができる。
耕起作業機の全体側面図である。 制御構成を示すブロック図である。 トラクタの伝動構成を示す概略平面図である。 カバー耕深制御のフローチャートである。 エンスト防止制御のフローチャートである。 燃料噴射量とエンジン回転数とエンジンストール防止用の閾値との関係を示す図である。 負荷耕深制御のフローチャートである。 燃料噴射量とエンジン回転数と負荷耕深制御の制御基準値との関係を示す図である。
以下、本発明に係る耕耘作業機の耕深制御構造を実施するための形態の一例を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、耕耘作業機は、トラクタ(走行車体の一例)1の後部に、作業装置連結用のリンク機構2を介して、ロータリ耕耘装置3を昇降可能かつローリング可能に連結することにより構成してある。
トラクタ1は、左右一対の前輪4L,4Rを操舵可能かつ駆動可能に装備し、左右一対の後輪5L,5Rを駆動可能に装備して、4輪駆動式に構成してある。トラクタ1の前半部には、水冷式のディーゼルエンジン(以下、エンジンと略称する)6を搭載し、ラジエータ7や燃料タンク8など配備してある。エンジン6には、車体フレーム兼用のトランスミッションケース(以下、T/Mケースと略称する)9を連結してある。トラクタ1の後半部には、前輪操舵用のステアリングホイール10や運転座席11などを配備して搭乗運転部12を形成し、搭乗運転部12を覆うキャビン13を配備してある。
図2に示すように、エンジン6には、燃料噴射量や噴射タイミングを電子制御するコモンレール式の燃料噴射装置14を備えてある。燃料噴射装置14は、燃料タンク8に貯留した燃料を圧送するサプライポンプ15、圧送した燃料を蓄圧するコモンレール16、蓄圧した燃料を燃料室(図示せず)に噴射する電子制御式の複数のインジェクタ17、コモンレール16の内圧を検出する圧力センサ18、エンジン6の出力回転数を検出する電磁ピックアップ式の回転センサ19、及び、圧力センサ18や回転センサ19などの出力に基づいてサプライポンプ15や各インジェクタ17などの作動を制御するエンジン用の電子制御ユニット(以下、エンジンECUと略称する)20、などを備えて構成してある。
エンジンECU20は、CPUやEEPROMなどを備えたマイクロコンピュータを利用して構成してある。エンジンECU20には、搭乗運転部12に備えたアクセルペダル21の踏み込み操作量を検出するアクセル用のペダルセンサ22の出力などに基づいて燃料噴射量や噴射タイミングを制御する第1アクセル制御手段20A、搭乗運転部12に備えたアクセルレバー(アクセル操作具の一例)23の操作位置を検出するアクセル用のレバーセンサ24の出力などに基づいて燃料噴射量や噴射タイミングを制御する第2アクセル制御手段(アイソクロナス制御手段の一例)20B、ストローク当たりの燃料噴射量(以下、燃料噴射量と略称する)を演算する噴射量演算手段20C、及び、エンジン6の負荷率を演算する負荷率演算手段20D、などを備えてある。
アクセルペダル21は、踏み込み解除位置に向けて復帰揺動するように構成してある。アクセルレバー23は、任意の操作位置に位置保持可能に構成してある。
第1アクセル制御手段20Aは、エンジン6の負荷が大きくなるのに伴って、エンジン6の出力回転数をアクセルペダル21により設定した設定回転数から低下させるドループ制御を行なう。第2アクセル制御手段20Bは、エンジン6の負荷に応じて燃料噴射量や噴射タイミングを調節することにより、エンジン6の負荷にかかわらず、エンジン6の出力回転数をアクセルレバー23の操作位置に対応する制御目標回転数に維持するアイソクロナス制御を行なう。
エンジンECU20は、CAN(Controller Area Network)通信などの車内通信によって、トラクタ1に搭載したメイン電子制御ユニット(以下、メインECUと略称する)25に相互通信可能に接続してある。これにより、回転センサ19の出力、噴射量演算手段20Cの出力、負荷率演算手段20Dの出力、アクセル用のペダルセンサ22の出力、及び、アクセル用のレバーセンサ24の出力、などの情報を、エンジンECU20からメインECU25に出力することができる。メインECU25は、CPUやEEPROMなどを備えたマイクロコンピュータを利用して構成してある。
図1及び図3に示すように、エンジン6からの動力は、T/Mケース9の内部に供給し、その内部において二重軸構造により走行用と作業用とに分ける。走行用の動力は、8段の変速を可能にする走行用の主変速装置26により変速し、走行用のクラッチを兼ねる前後進切換装置27により前進用又は後進用に切り換え、3段の変速を可能にする走行用の副変速装置28により変速した後、前輪駆動用と後輪駆動用とに分ける。前輪駆動用の動力は、前輪用のクラッチを兼ねる前輪用の変速装置29などを介してT/Mケース9から取り出すことができる。T/Mケース9から取り出した前輪駆動用の動力は、左右の前輪4L,4Rの差動を許容する前輪用の差動装置30などを介して左右の前輪4L,4Rに伝達する。後輪駆動用の動力は、左右の後輪5L,5Rの差動を許容する後輪用の差動装置31などを介して左右の後輪5L,5Rに伝達する。作業用の動力は、作業用のクラッチ32や3段の変速と正逆転の切り換えを可能にする作業用の変速装置33などを介して、作業用の動力取出軸34に伝達する。これにより、作業用の動力をT/Mケース9から取り出すことができる。T/Mケース9から取り出した作業用の動力は、伝動機構35を介してロータリ耕耘装置3の入力軸(図示せず)に伝達する。
主変速装置26、前後進切換装置27、前輪用の変速装置29、作業用のクラッチ32、及び、作業用の変速装置33は電子油圧制御式に構成してある。副変速装置28はシンクロメッシュ式に構成してある。図示は省略するが、伝動機構35は、相対摺動可能に一体回転する嵌合式の伝動軸や前後一対の自在継手などにより伸縮自在かつ屈曲自在に構成してある。
図1に示すように、ロータリ耕耘装置3は、リンク機構2に連結するフレーム36に、左右向きの軸心周りに回転する耕耘ロータ37、耕耘ロータ37にトラクタ1からの動力を伝達する伝動機構38、耕耘ロータ37の上部を覆う固定式の上部カバー39、及び、耕耘ロータ37の後部を覆う上下揺動式の後部カバー40、などを備えて構成してある。後部カバー40は、ロータリ耕耘装置3の耕耘深さに応じて、上部カバー39に対して上下方向に揺動変位する。
図1及び図2に示すように、T/Mケース9の後部には、トラクタ1に対してロータリ耕耘装置3を昇降させる昇降用の駆動手段(特許請求の範囲に記載の駆動手段)41を装備してある。昇降用の駆動手段41は、T/Mケース9に上下揺動可能に装備した左右一対のリフトアーム42L,42R、左右のリフトアーム42L,42Rを上下方向に揺動駆動する左右一対のリフトシリンダ43L,43R、及び、左右のリフトシリンダ43L,43Rに対する作動油の流れを制御して左右のリフトシリンダ43L,43Rの長さを変更する昇降用の電磁制御弁44、などにより電子油圧制御式に構成してある。左右のリフトシリンダ43L,43Rにはそれぞれ単動型の油圧シリンダを採用してある。
耕耘作業機には、トラクタ1に対してロータリ耕耘装置3をローリングさせるローリング用の駆動手段45を装備してある。ローリング用の駆動手段45は、リンク機構2の左側の下部リンク2Lを左側のリフトアーム42Lに連結するターンバックル式の連係ロッド46、リンク機構2の右側の下部リンク2Rを右側のリフトアーム42Rに連結するローリングシリンダ47、及び、ローリングシリンダ47に対する作動油の流れを制御して連係ロッド46に対するローリングシリンダ47の長さを変更するローリング用の電磁制御弁48、などにより電子油圧制御式に構成してある。ローリングシリンダ47には複動型の油圧シリンダを採用してある。
図2に示すように、メインECU25には、昇降用の駆動手段41の作動を制御する昇降制御を行なう昇降制御手段25Aや、ローリング用の駆動手段45の作動を制御するローリング制御を行なうローリング制御手段25Bなどを備えてある。
昇降制御手段25Aは、搭乗運転部12に備えた高さ設定レバー49の操作位置を検出する高さ設定用のレバーセンサ50の出力に基づいて、高さ設定レバー49の操作を検知した場合に高さ制御を行なう。又、搭乗運転部12に備えた昇降指令レバー51の操作を検出する昇降指令用のレバーセンサ52の出力に基づいて、昇降指令レバー51の中立位置から上昇位置への揺動操作を検知した場合に上昇制御を行なう。逆に、昇降指令レバー51の中立位置から下降位置への揺動操作を検知した場合には下降制御を行なう。そして、高さ制御又は下降制御の実行中に、ロータリ耕耘装置3の後部カバー40の上下揺動角度を検出するカバーセンサ(検出手段の一例)53の出力に基づいて、ロータリ耕耘装置3の接地を検知した場合に、高さ制御又は下降制御から耕深制御に切り換える。
高さ制御では、高さ設定用のレバーセンサ50の出力と、リフトアーム42L,42Rの上下揺動角度を検出するアームセンサ54の出力と、それらの出力を対応させた高さ制御用の相関関係データに基づいて、アームセンサ54の出力が高さ設定用のレバーセンサ50の出力に対応する(高さ設定用のレバーセンサ50の出力の不感帯幅内に収まる)ように昇降用の駆動手段41の作動を制御する。そして、カバーセンサ53の出力に基づいてロータリ耕耘装置3の接地を検知すると、高さ制御から耕深制御に切り換わる。
尚、高さ制御用の相関関係データは、高さ設定用のレバーセンサ50の出力をロータリ耕耘装置3の制御目標高さとし、アームセンサ54の出力をロータリ耕耘装置3の対車体高さとして対応させたマップデータ又は関係式などである。
つまり、高さ設定レバー49を操作することにより、ロータリ耕耘装置3を、高さ設定レバー49の操作位置に応じた任意の対車体高さに位置させることができる。そして、高さ設定レバー49を、ロータリ耕耘装置3が接地する操作位置まで操作することにより、耕深制御を行わせることができる。
上昇制御では、高さ設定レバー49の操作位置にかかわらず、搭乗運転部12に備えた上限設定ダイヤル55の出力と、アームセンサ54の出力と、それらの出力を対応させた上昇制御用の相関関係データに基づいて、アームセンサ54の出力が上限設定ダイヤル55の出力に対応する(上限設定ダイヤル55の出力の不感帯幅内に収まる)ように昇降用の駆動手段41の作動を制御する。
尚、上昇制御用の相関関係データは、上限設定ダイヤル55の出力をロータリ耕耘装置3の制御目標上限高さとし、アームセンサ54の出力をロータリ耕耘装置3の対車体高さとして対応させたマップデータ又は関係式などである。
つまり、昇降指令レバー51を上昇位置に揺動操作することにより、上限設定ダイヤル55により設定した上限位置までロータリ耕耘装置3を上昇させることができる。
下降制御では、アームセンサ54の出力が高さ設定用のレバーセンサ50の出力に対応する(高さ設定用のレバーセンサ50の出力の不感帯幅内に収まる)ように昇降用の駆動手段41の作動を制御する。そして、カバーセンサ53の出力に基づいてロータリ耕耘装置3の接地を検知すると、下降制御から耕深制御に切り換わる。
つまり、昇降指令レバー51を下降位置に揺動操作することにより、高さ設定レバー49により設定した高さまでロータリ耕耘装置3を下降させることができる。又、高さ設定レバー49を、ロータリ耕耘装置3が接地する操作位置に操作しておくことにより、下降制御に続けて耕深制御を行わせることができる。
耕深制御では、搭乗運転部12に備えた耕深設定ダイヤル(設定手段の一例)56の出力に基づいて昇降用の駆動手段41の作動を制御することにより、ロータリ耕耘装置3の耕耘深さを、耕深設定ダイヤル56により設定した制御目標耕深に維持する。
尚、高さ設定レバー49は任意の操作位置に位置保持可能に構成してある。昇降指令レバー51は中立位置に自動復帰するように構成してある。高さ設定用のレバーセンサ50、アームセンサ54、カバーセンサ53、上限設定ダイヤル55、及び、耕深設定ダイヤル56には回転式のポテンショメータを採用してある。
図示は省略するが、昇降指令用のレバーセンサ52は、昇降指令レバー51の上昇位置への揺動操作を検出するリミットスイッチと、昇降指令レバー51の下降位置への揺動操作を検出するリミットスイッチにより構成してある。
図2に示すように、ローリング制御手段25Bは、搭乗運転部12に備えたローリング制御用の選択スイッチ57の操作に基づいて、実行するローリング制御を切り換える。ローリング制御には、水平圃場においてロータリ耕耘装置3を任意のロール角度に維持する水平地制御と、傾斜圃場での等高線に沿った作業走行時においてロータリ耕耘装置3を任意のロール角度に維持する傾斜地制御がある。
水平地制御では、搭乗運転部12に備えたロール角度設定ダイヤル58の出力と、トラクタ1のロール角度を検出するローリングセンサ59の出力に基づいて、ロータリ耕耘装置3の対地ロール角度をロール角度設定ダイヤル58により設定した制御目標ロール角度に維持する上において必要になるトラクタ1に対するロータリ耕耘装置3の制御目標ロール角度を演算し、このトラクタ1に対するロータリ耕耘装置3の制御目標ロール角度と、ローリングシリンダ47の長さを検出するストロークセンサ60の出力と、トラクタ1に対するロータリ耕耘装置3の制御目標ロール角度とストロークセンサ60の出力とを対応させたローリング制御用の相関関係データに基づいて、ローリングシリンダ47の長さがトラクタ1に対するロータリ耕耘装置3の制御目標ロール角度に対応する(制御目標ロール角度の不感帯幅内に収まる)ようにローリング用の駆動手段45の作動を制御する。
これにより、水平圃場での作業走行時には、トラクタ1のローリングにかかわらず、ロータリ耕耘装置3の対地ロール角度をロール角度設定ダイヤル58により設定した制御目標ロール角度に維持することができ、耕深設定ダイヤル57により設定した耕起深さで圃場を耕すことができる。
傾斜地制御では、水平地制御の場合と同様の制御作動を行ないながら、谷側に位置する前輪4L,4Rと後輪5L,5Rの沈下量を考慮して設定した補正値に基づいて、トラクタ1に対するロータリ耕耘装置3の制御目標ロール角度を補正する。
これにより、傾斜圃場において耕耘作業機を等高線に沿って走行させる作業走行時には、谷側車輪4L,4R,5L,5Rの沈下量を考慮した好適なローリング制御を行なうことができ、結果、傾斜圃場での作業走行時においても、トラクタ1のローリングにかかわらず耕深設定ダイヤル57により設定した耕耘深さで圃場を耕すことができる。
尚、ローリング制御用の選択スイッチ57にはモーメンタリスイッチを採用してある。ロール角度設定ダイヤル58には回転式のポテンショメータを採用してある。ストロークセンサ60には摺動式のポテンショメータを採用してある。
図示は省略するが、対車体用の制御目標ロール角度に対する補正値は、その標準値をメインECU25に備えた補正値記憶手段に記憶させてあり、搭乗運転部12に備えた補正値設定用のスイッチを操作することにより、圃場ごとに異なる土の硬さなどに応じて変更することができる。補正値記憶手段にはEEPROMなどの不揮発性メモリを採用してある。
そして、ローリングセンサ59は、静電容量型の傾斜センサと振動型の角速度センサにより構成してある。又、ローリングセンサ59を傾斜センサのみにより構成してもよい。
図2及び図4〜8に示すように、昇降制御手段25Aは、搭乗運転部12に備えた耕深制御用の選択スイッチ61の操作に基づいて実行する耕深制御モードを切り換える。耕深制御モードには、カバー耕深制御と負荷耕深制御がある。
カバー耕深制御では、エンジンECU20の噴射量演算手段20Cが出力する燃料噴射量、カバーセンサ53の出力、及び、耕深設定ダイヤル56の出力を読み取り、燃料噴射量がエンジンストール防止用の閾値(図6参照)を上回った否かを判別する。閾値を上回っていない場合は、カバーセンサ53の出力と、耕深設定ダイヤル56の出力と、それらの出力を対応させたカバー耕深制御用の相関関係データに基づいて、カバーセンサ53の出力が耕深設定ダイヤル56の出力に対応する(耕深設定ダイヤル56の出力の不感帯幅内に収まる)ように、昇降用の駆動手段41の作動を制御する(図4参照)。
尚、カバー耕深制御用の相関関係データは、耕深設定ダイヤル56の出力をロータリ耕耘装置3の制御目標耕深とし、カバーセンサ53の出力をロータリ耕耘装置3の耕深として対応させたマップデータ又は関係式などである。
つまり、カバー耕深制御では、トラクタ1のピッチングなどに起因してロータリ耕耘装置3の耕耘深さとともに変動する後部カバー40の上下揺動角度を耕深制御の指標としてある。これにより、トラクタ1のピッチングなどにかかわらず、耕深設定ダイヤル56により設定した耕耘深さで圃場を耕すことができる。
閾値を上回った場合は、カバー耕深制御に優先してエンスト防止制御を行なう(図4参照)。エンスト防止制御では、噴射量演算手段20Cが出力する燃料噴射量とエンジンストール防止用の閾値などに基づいて、燃料噴射量が閾値以下に低下するように、昇降用の駆動手段41の作動を制御してロータリ耕耘装置3を上昇させる。そして、このエンスト防止制御により燃料噴射量が閾値以下に低下すると、それに伴ってエンスト防止制御からカバー耕深制御に戻る(図5参照)。
つまり、エンスト防止制御では、ロータリ耕耘装置3にかかる負荷が増大すると、それに伴って、エンジン負荷とともに燃料噴射量が増大することを利用して、燃料噴射量がエンジンストール防止用の閾値を上回った場合には、ロータリ耕耘装置3を上昇させてエンジン負荷を減少させるようにしてある。
これにより、深い窪みに入り込むことや圃場の土質が急に硬くなることなどにより、ロータリ耕耘装置3にかかる負荷が急激に大きくなって、燃料噴射量がエンジンストール防止用の閾値を上回った場合であっても、エンジンストールの発生を防止することができる。
負荷耕深制御では、噴射量演算手段20Cが出力する燃料噴射量と、アームセンサ54の出力と、耕深設定ダイヤル56の出力などを読み取り、アームセンサ54の出力と、耕深設定ダイヤル56の出力と、それらの出力を対応させた制御基準値設定用の相関関係データに基づいて、アームセンサ54の出力が耕深設定ダイヤル56の出力に対応したか(耕深設定ダイヤル56の出力の不感帯幅内に収まったか)否かを判別する。そして、アームセンサ54の出力が耕深設定ダイヤル56の出力に対応した場合に、このときに噴射量演算手段20Cが出力する燃料噴射量を負荷耕深制御での制御基準値(図8参照)として、メインECU25に備えた基準値記憶手段25Cに記憶する。又、この記憶した制御基準値と噴射量演算手段20Cが出力する燃料噴射量などに基づいて、耕深設定ダイヤル56の出力であるロータリ耕耘装置3の制御目標耕深を補正する。そして、アームセンサ54の出力が補正後の制御目標耕深の出力に対応する(補正後の制御目標耕深の不感帯幅内に収まる)ように昇降用の駆動手段41の作動を制御する(図7参照)。
尚、制御基準値設定用の相関関係データは、耕深設定ダイヤル56の出力をロータリ耕耘装置3の制御目標耕深とし、アームセンサ54の出力をロータリ耕耘装置3の耕深として対応させたマップデータ又は関係式などである。
つまり、負荷耕深制御では、トラクタ1のピッチングなどに起因して、ロータリ耕耘装置3の耕耘深さとともにロータリ耕耘装置3にかかる負荷が変動すると、それに伴って、エンジン負荷とともに燃料噴射量が変動することを利用して、燃料噴射量の変動に基づいてロータリ耕耘装置3の制御目標耕深を補正し、補正後の制御目標耕深に基づいてロータリ耕耘装置3を昇降させるようにしてある。
これにより、カバーセンサ53の出力に関係なく、耕深設定ダイヤル56により設定した耕耘深さで圃場を耕すことができる。その結果、カバーセンサ53を大きく持ち上げた状態で行う水田荒起こし作業や内盛り耕耘作業などを行う場合には、負荷耕深制御を選択することにより、トラクタ1のピッチングなどにかかわらず耕深設定ダイヤル56により設定した耕耘深さで圃場を耕すことができる。又、ロータリ耕耘装置3に代えて、カバーセンサ53のような接地センサを装備しないプラウなどをトラクタ1に連結した場合においても、トラクタ1のピッチングなどにかかわらず耕深設定ダイヤル56により設定した耕耘深さで圃場を耕すことができる。
尚、耕深制御用の選択スイッチ61にはモーメンタリスイッチを採用してある。基準値記憶手段25Cには、EEPROMなどの不揮発性メモリやDRAMなどの揮発性メモリなどを採用することができる。
図2に示すように、メインECU25には変化量演算手段25Dを備えてある。変化量演算手段25Dは、エンジンストール防止用の閾値とエンジンECU20の噴射量演算手段20Cが出力する燃料噴射量に基づいて、閾値に対する燃料噴射量の変化量(以下、第1変化量と略称する)を演算する。又、基準値記憶手段25Cに記憶した制御基準値とエンジンECU20の噴射量演算手段20Cが出力する燃料噴射量に基づいて、制御基準値に対する燃料噴射量の変化量(以下、第2変化量と略称する)を演算する。更に、噴射量演算手段20Cが出力する燃料噴射量に基づいて、設定時間(例えば200ms)での燃料噴射量の変化量(以下、第3変化量と略称する)を演算する。
図4及び図5に示すように、昇降制御手段25Aは、カバー耕深制御では、噴射量演算手段20Cが出力する燃料噴射量をエンジンストール防止用の指標として読み込む。又、エンスト防止制御では、変化量演算手段25Dが出力する第1変化量と第3変化量を、エンスト防止制御においてロータリ耕耘装置3の制御目標耕深(耕深設定ダイヤル56の出力)に対する補正量を設定するための指標として読み込む。
そして、エンスト防止制御では、変化量演算手段25Dが演算する第1変化量と第3変化量、及び、それらとロータリ耕耘装置3の制御目標耕深に対する補正量とを対応させたエンスト防止制御用の相関関係データに基づいて、ロータリ耕耘装置3の制御目標耕深(耕深設定ダイヤル56の出力)を浅い側に補正する。そして、補正後の制御目標耕深とカバーセンサ53の出力に基づいて、カバーセンサ53の出力が補正後の制御目標耕深に対応する(補正後の制御目標耕深の不感帯幅内に収まる)ように、昇降用の駆動手段41の作動を制御して、ロータリ耕耘装置3を上昇させる。
エンスト防止制御用の相関関係データには、燃料噴射量が閾値を上回ったときに変化量演算手段25Dが出力する第1変化量及び第3変化量と、それらの二つの要素とロータリ耕耘装置3の制御目標耕深に対する補正量との関係を示す二次元のファジーマップを採用してある。
そして、このエンスト防止制御用のファジーマップでは、ロータリ耕耘装置3の制御目標耕深を浅い側に補正する補正量を、第1変化量と第3変化量に基づいて、第1変化量が小さければそれに応じて少し大きくし、第1変化量が大きければそれに応じて大きくし、第1変化量がかなり大きければそれに応じてかなり大きくするように設定してある一方で、第3変化量が燃料噴射量の減少側でかなり大きければそれに応じてかなり小さくし、第3変化量が燃料噴射量の減少側で大きければそれに応じて小さくし、第3変化量が燃料噴射量の減少側で小さければそれに応じて少し小さくするように設定し、逆に、第3変化量が燃料噴射量の増加側で小さければそれに応じて少し大きくし、第3変化量が燃料噴射量の増加側で大きければそれに応じて大きくし、第3変化量が燃料噴射量の増加側でかなり大きければそれに応じてかなり大きくするように設定してある。
つまり、このエンスト防止制御では、エンスト防止制御用のファジーマップにより、燃料噴射量が閾値を上回ったときの閾値に対する燃料噴射量の変化量とその変化の傾向に基づいて、ロータリ耕耘装置3の制御目標耕深を上昇側に補正する補正量を調節し、この調節後の補正量により上昇側に補正したロータリ耕耘装置3の制御目標耕深に基づいて、昇降用の駆動手段41の作動を制御することにより、ロータリ耕耘装置3を上昇させるようにしてある。
これにより、エンジン回転数をアクセルレバー23による設定回転数に維持するアイソクロナス制御を行なっている作業走行時において、後輪5L,5Rやロータリ耕耘装置3が深い窪みに入り込むことや、圃場の土質が急に硬くなることなどに起因して、ロータリ耕耘装置3にかかる負荷が急激に大きくなってエンジンストールを招く虞が生じた場合であっても、負荷の上昇とともに増加する燃料噴射量に基づいてロータリ耕耘装置3が上昇することにより、エンジン6にかかる負荷を軽減することができ、エンジンストールの発生を防止することができる。
図5に示すように、昇降制御手段25Aは、負荷耕深制御では、噴射量演算手段20Cが出力する燃料噴射量を負荷耕深制御用の指標として読み込み、かつ、変化量演算手段25Dが出力する第2変化量と第3変化量を、負荷耕深制御においてロータリ耕耘装置3の制御目標耕深(耕深設定ダイヤル56の出力)に対する補正量を設定するための指標として読み込む。又、読み込んだ第2変化量と第3変化量、及び、それらの変化量とロータリ耕耘装置3の制御目標耕深に対する補正量とを対応させた負荷耕深制御用の相関関係データに基づいて、ロータリ耕耘装置3の制御目標耕深を補正する。そして、補正後の制御目標耕深とアームセンサ54の出力に基づいて、アームセンサ54の出力が、補正後の制御目標耕深に対応する(補正後の制御目標耕深の不感帯幅内に収まる)ように、昇降用の駆動手段41の作動を制御してロータリ耕耘装置3を昇降させる。
負荷耕深制御用の相関関係データには、変化量演算手段25Dが出力する第2変化量及び第3変化量と、それらの二つの要素とロータリ耕耘装置3の制御目標耕深に対する補正量との関係を示す二次元のファジーマップを採用してある。
そして、この負荷耕深制御用のファジーマップでは、ロータリ耕耘装置3の制御目標耕深に対する補正量を、第2変化量と第3変化量に基づいて、第2変化量が零であり、かつ、第3変化量が零であれば零とする。又、第2変化量が制御基準値を上回る側に少し大きければ、それに応じて制御目標耕深を少し大きく浅い側に補正する大きさとし、第2変化量が制御基準値を上回る側に大きければ、それに応じて制御目標耕深を大きく浅い側に補正する大きさとし、第2変化量が制御基準値を上回る側にかなり大きければ、それに応じて制御目標耕深をかなり大きく浅い側に補正する大きさとするように設定し、逆に、第2変化量が制御基準値を下回る側に少し大きければ、それに応じて制御目標耕深を少し深い側に補正する大きさとし、第2変化量が制御基準値を下回る側に大きければ、それに応じて制御目標耕深を大きく深い側に補正する大きさとし、第2変化量が制御基準値を下回る側にかなり大きければ、それに応じて制御目標耕深をかなり深い側に補正する大きさとするように設定してある一方で、第3変化量が燃料噴射量の減少側でかなり大きければそれに応じてかなり小さくし、第3変化量が燃料噴射量の減少側で大きければそれに応じて小さくし、第3変化量が燃料噴射量の減少側で小さければそれに応じて少し小さくするように設定し、逆に、第3変化量が燃料噴射量の増加側で小さければそれに応じて少し大きくし、第3変化量が燃料噴射量の増加側で大きければそれに応じて大きくし、第3変化量が燃料噴射量の増加側でかなり大きければそれに応じてかなり大きくするように設定してある。
つまり、この負荷耕深制御では、負荷耕深制御用のファジーマップにより、制御基準値に対する燃料噴射量の変化量とその変化の傾向に基づいて、ロータリ耕耘装置3の制御目標耕深を補正する補正量を適切に調節し、この調節後の補正量により補正したロータリ耕耘装置3の制御目標耕深に基づいて、昇降用の駆動手段41の作動を制御することにより、ロータリ耕耘装置3を昇降させるようにしてある。
これにより、エンジン回転数をアクセルレバー23による設定回転数に維持するアイソクロナス制御を行なっている作業走行時においても、ロータリ耕耘装置3の耕起深さに応じてエンジン負荷とともに変動する燃料噴射量に基づいてロータリ耕耘装置3が昇降することにより、耕深設定ダイヤル57により設定した耕起深さで圃場を耕すことができる。
又、圃場の土質が急に硬くなることなどによりロータリ耕耘装置3にかかる負荷が高くなった場合には、それに伴って増加する燃料噴射量に基づいてロータリ耕耘装置3が上昇して負荷を軽減することにより、スリップなどに起因した作業ロスを回避することができる。
尚、エンジンECU20の噴射量演算手段20CとメインECU25の変化量演算手段25Dにより演算手段62を構成してある。又、各種の相関関係データやエンジンストール防止用の閾値などは、メインECU25に備えた基本データ記憶手段25Eに記憶させてある。基本データ記憶手段25EにはEEPROMなどの不揮発性メモリを採用してある。
〔別実施形態〕
〔1〕走行車体1としては、左右の後輪5L,5Rの代わりに左右一対のクローラ式走行装置を備えるものであってもよく、又、左右の前輪4L,4R及び後輪5L,5Rの代わりに左右一対のクローラ式走行装置を備えるものであってもよい。
〔2〕エンジン6としては、電子制御式分配型のディーゼルエンジンや電子制御式のガソリンエンジンなどであってもよい。又、電子制御式や機械制御式のガバナによりアイソクロナス制御を行なうものや、アイソクロナス制御を行なわないように構成したものであってもよい。更に、アクセルペダル(アクセル操作具の一例)21の踏み込み操作量を検出するアクセル用のペダルセンサ22の出力に基づいて、エンジン6の出力回転数をアクセルペダル21の操作位置に対応する制御目標回転数に維持するアイソクロナス制御を行なうように構成したものであってもよい。
〔3〕設定手段56としてはレバー式又はスイッチ式などに構成したものであってもよい。
〔4〕検出手段53としては、ロータリ耕耘装置3の耕耘深さに応じて変位するようにロータリ耕耘装置3に装備した専用の接地体と、この接地体の変位を検出するポテンショメータなどにより構成したものであってもよい。又、超音波センサなどにより非接地式に構成したものであってもよい。
〔5〕演算手段62を、エンジンECU20の噴射量演算手段20CとメインECU25の変化量演算手段25Dにより構成し、変化量演算手段25Dが、エンジンストール防止用の閾値と噴射量演算手段20Cが出力する燃料噴射量に基づいて、閾値に対する燃料噴射量の変化量(第1変化量)のみを演算し、制御手段(昇降制御手段)25Aが、変化量演算手段25Dが演算する第1変化量と、この第1変化量とロータリ耕耘装置3の制御目標耕深に対する補正量とを対応させたエンスト防止制御用の相関関係データに基づいて、ロータリ耕耘装置3の制御目標耕深を浅い側に補正し、補正後の制御目標耕深と検出手段(カバーセンサ)53の出力に基づいて、検出手段53の出力が補正後の制御目標耕深に対応する(補正後の制御目標耕深の不感帯幅内に収まる)ように、昇降用の駆動手段41の作動を制御してロータリ耕耘装置3を上昇させることにより、深い窪みに入り込むことや圃場の土質が急に硬くなることなどに起因したエンジンストールの発生を防止するように構成してもよい。
〔6〕演算手段62を、エンジンECU20の負荷率演算手段20DとメインECU25の変化量演算手段25Dにより構成し、変化量演算手段25Dが、エンジンストール防止用の閾値と負荷率演算手段20Dが出力する負荷率に基づいて、閾値に対する負荷率の変化量(以下、第4変化量と略称する)を演算し、制御手段(昇降制御手段)25Aが、変化量演算手段25Dが演算する第4変化量と、この第4変化量とロータリ耕耘装置3の制御目標耕深に対する補正量とを対応させたエンスト防止制御用の相関関係データに基づいて、ロータリ耕耘装置3の制御目標耕深を補正し、補正後の制御目標耕深と検出手段(カバーセンサ)53の出力に基づいて、検出手段53の出力が補正後の制御目標耕深に対応する(補正後の制御目標耕深の不感帯幅内に収まる)ように、昇降用の駆動手段41の作動を制御してロータリ耕耘装置3を上昇させることにより、深い窪みに入り込むことや圃場の土質が急に硬くなることなどに起因したエンジンストールの発生を防止するように構成してもよい。
尚、負荷率には、吸気圧とエンジン回転数に基づいて演算するエンジン6の1回転当たりの基準最大吸気量に対する実際の吸気量の割合、などを採用することができる。
〔7〕演算手段62を、エンジンECU20の負荷率演算手段20DとメインECU25の変化量演算手段25Dにより構成し、変化量演算手段25Dが、エンジンストール防止用の閾値と負荷率演算手段20Dが出力する負荷率に基づいて、閾値に対する負荷率の変化量(以下、第4変化量と略称する)を演算し、又、負荷率演算手段20Dが出力する負荷率に基づいて設定時間(例えば200ms)での負荷率の変化量(以下、第5変化量と略称する)を演算し、制御手段(昇降制御手段)25Aが、変化量演算手段25Dが演算する第4変化量と第5変化量、及び、それらの変化量とロータリ耕耘装置3の制御目標耕深に対する補正量とを対応させたエンスト防止制御用の相関関係データに基づいて、ロータリ耕耘装置3の制御目標耕深を補正し、補正後の制御目標耕深と検出手段(カバーセンサ)53の出力に基づいて、検出手段53の出力が補正後の制御目標耕深に対応する(補正後の制御目標耕深の不感帯幅内に収まる)ように、昇降用の駆動手段41の作動を制御してロータリ耕耘装置3を上昇させることにより、深い窪みに入り込むことや圃場の土質が急に硬くなることなどに起因したエンジンストールの発生を防止するように構成してもよい。
尚、負荷率には、吸気圧とエンジン回転数に基づいて演算するエンジン6の1回転当たりの基準最大吸気量に対する実際の吸気量の割合、などを採用することができる。
〔8〕演算手段62を、エンジンECU20とメインECU25のいずれか一方に備えるように構成してもよい。
本発明は、走行車体の後部にロータリ耕耘装置を昇降可能に連結して構成した耕起作業機に適用することができる。
1 走行車体
3 ロータリ耕耘装置
6 エンジン
20B アイソクロナス制御手段
21 アクセル操作具(アクセルペダル)
23 アクセル操作具(アクセルレバー)
25A 制御手段
41 駆動手段
53 検出手段
56 設定手段
62 演算手段

Claims (3)

  1. エンジンを搭載した走行車体の後部にロータリ耕耘装置を昇降可能に連結し、
    前記ロータリ耕耘装置を昇降駆動する駆動手段と、
    前記ロータリ耕耘装置の制御目標耕深を設定する設定手段と、
    前記ロータリ耕耘装置の耕耘深さを検出する検出手段と、
    前記設定手段の出力と前記検出手段の出力に基づいて、前記検出手段の出力が前記設定手段の出力に対応するように前記駆動手段の作動を制御する制御手段を備えた耕耘作業機の耕深制御構造であって、
    前記エンジンの燃料噴射量又は負荷率を演算する演算手段を備え、
    前記制御手段が、前記演算手段の出力がエンジンストール防止用の閾値を上回った場合に、前記演算手段の出力と前記閾値に基づいて前記制御目標耕深を浅い側に補正し、補正後の制御目標耕深と前記検出手段の出力に基づいて、前記検出手段の出力が補正後の制御目標耕深に対応するように前記駆動手段の作動を制御することを特徴とする耕耘作業機の耕深制御構造。
  2. 前記走行車体に、前記エンジンの負荷に基づいて燃料噴射量を調節することにより、前記エンジンの出力回転数をアクセル操作具の操作位置に対応する制御目標回転数に維持するアイソクロナス制御手段を備えてあることを特徴とする請求項1に記載の耕耘作業機の耕深制御構造。
  3. 前記演算手段が、前記閾値に対する燃料噴射量又は負荷率の変化量と設定時間での燃料噴射量又は負荷率の変化量とを演算し、
    前記制御手段が、2つの前記変化量に基づいて前記制御目標耕深を補正することを特徴とする請求項1又は2に記載の耕耘作業機の耕深制御構造。
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