JP5280881B2 - 組合せ計量装置 - Google Patents

組合せ計量装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5280881B2
JP5280881B2 JP2009028108A JP2009028108A JP5280881B2 JP 5280881 B2 JP5280881 B2 JP 5280881B2 JP 2009028108 A JP2009028108 A JP 2009028108A JP 2009028108 A JP2009028108 A JP 2009028108A JP 5280881 B2 JP5280881 B2 JP 5280881B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
upper limit
allowable upper
limit value
stage
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009028108A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010160127A (ja
Inventor
巧 川村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ishida Co Ltd
Original Assignee
Ishida Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ishida Co Ltd filed Critical Ishida Co Ltd
Priority to JP2009028108A priority Critical patent/JP5280881B2/ja
Publication of JP2010160127A publication Critical patent/JP2010160127A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5280881B2 publication Critical patent/JP5280881B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Weight Measurement For Supplying Or Discharging Of Specified Amounts Of Material (AREA)

Description

本発明は、組合せ計量装置に関する。
一般的に組合せ計量装置においては、目標重量値と許容上限値(許容上限重量値)とが予め設定されている。そして、物品を貯留している複数の計量ホッパのうち、合計重量値が許容範囲内(つまり目標重量値以上かつ許容上限値以下)に収まる計量ホッパの組合せが選択され、選択された計量ホッパから物品がまとめて排出される。ここで、許容上限値は固定値として一意に設定される。
なお、下記特許文献1には、組合せに参加可能な計量ホッパの上限台数を所定の端数率又は不良率に応じて変更する組合せ計量装置が開示されている。
特許第2925276号公報
各計量ホッパへの物品の供給が遅れることによって空の計量ホッパが多数存在する場合には、適正な合計重量値を実現する計量ホッパの組合せが成立しない事態が生じ得る。特に、単体の重量が比較的大きい物品(例えば鶏のもも肉)を計量対象とする場合には、空の計量ホッパの存在に起因して組合せが不成立となる可能性が高くなる。この場合、空の計量ホッパに物品が供給されるのを待機する必要があるため、装置の稼働率が低下する。
本発明はかかる事情に鑑みて成されたものであり、計量の状況に応じて許容上限値を変更することによって稼働率を向上することが可能な組合せ計量装置を得ることを目的とするものである。
本発明の第1の態様に係る組合せ計量装置は、物品を貯留する複数のホッパと、各前記ホッパが貯留している物品の重量を計量する計量手段と、複数の前記計量手段の計量結果に基づいて、前記複数のホッパのうち目標重量値以上かつ許容上限値以下の合計重量値を得るホッパの組合せを選択する選択手段と、複数の平均値と複数の許容上限値との対応関係が規定されたデータテーブルに基づいて、直近の複数回の計量によって得られた複数の前記合計重量値の平均値に対応する許容上限値を前記データテーブルから特定することにより、前記許容上限値を可変に設定する設定手段とを備え、前記データテーブルには、平均値に応じて少なくとも三段階の許容上限値が設定されており、前記設定手段は、許容上限値を上げる場合には、現在設定されている許容上限値から一段階上の許容上限値に変更することを特徴とするものである。
第1の態様に係る組合せ計量装置によれば、設定手段は、直近の複数回の計量によって得られた複数の合計重量値の平均値に基づいて、許容上限値を可変に設定する。従って、平均値が許容上限値に近い場合には許容上限値を上げることにより、許容範囲が広がるため、以後の計量において許容範囲内の合計重量値が得られる可能性が高くなる。その結果、装置の稼働率を向上することが可能となる。
また、第の態様に係る組合せ計量装置によれば、設定手段は、平均値に応じて許容上限値を複数段階に変更する。従って、一度上げた許容上限値を平均値に応じてさらに上げることができ、これによって許容範囲をさらに広げることができる。その結果、装置の稼働率を向上することが可能となる。
本発明の第の態様に係る組合せ計量装置は、第の態様に係る組合せ計量装置において特に、前記設定手段は、少なくとも、第1段階の許容上限値と、当該第1段階の許容上限値よりも高い第2段階の許容上限値と、当該第2段階の許容上限値よりも高い第3段階の許容上限値とを設定可能であり、前記設定手段は、前記第3段階の許容上限値から前記第1段階の許容上限値に下げる場合には、前記第3段階の許容上限値を前記第2段階の許容上限値に変更した後に、当該第2段階の許容上限値を前記第1段階の許容上限値に変更することを特徴とするものである。
の態様に係る組合せ計量装置によれば、設定手段は、第3段階の許容上限値から第1段階の許容上限値に下げる場合には、第3段階の許容上限値を第2段階の許容上限値に変更した後に、第2段階の許容上限値を第1段階の許容上限値に変更する。このように、許容上限値を下げる場合には、その値を急激に下げるのではなく徐々に下げることにより、許容上限値を下げたことに起因して稼働率が急激に低下する事態を回避することが可能となる。
本発明の第の態様に係る組合せ計量装置は、第の態様に係る組合せ計量装置において特に、前記設定手段は、少なくとも、第1段階の許容上限値と、当該第1段階の許容上限値よりも高い第2段階の許容上限値と、当該第2段階の許容上限値よりも高い第3段階の許容上限値とを設定可能であり、前記設定手段は、前記第3段階の許容上限値から前記第1段階の許容上限値に下げる場合には、前記第3段階の許容上限値を前記第1段階の許容上限値に変更することを特徴とするものである。
の態様に係る組合せ計量装置によれば、設定手段は、第3段階の許容上限値から第1段階の許容上限値に下げる場合には、第3段階の許容上限値を直接的に(つまり第2段階の許容上限値に一旦変更することなく)第1段階の許容上限値に変更する。これにより、目標重量値に近い合計重量値を早期に得ることができるため、許容上限値を上げることに起因して低下した計量精度を、早期に回復させることが可能となる。
本発明の第の態様に係る組合せ計量装置は、第の態様に係る組合せ計量装置において特に、前記設定手段は、少なくとも、第1段階の許容上限値と、当該第1段階の許容上限値よりも高い第2段階の許容上限値と、当該第2段階の許容上限値よりも高い第3段階の許容上限値と、当該第3段階の許容上限値よりも高い第4段階の許容上限値とを設定可能であり、前記設定手段は、前記第4段階の許容上限値から前記第1段階の許容上限値に下げる場合には、前記第4段階の許容上限値を前記第3段階の許容上限値に変更した後に、当該第3段階の許容上限値を前記第1段階の許容上限値に変更することを特徴とするものである。
の態様に係る組合せ計量装置によれば、設定手段は、第4段階の許容上限値から第1段階の許容上限値に下げる場合には、第4段階の許容上限値を第3段階の許容上限値に変更した後に、第3段階の許容上限値を第1段階の許容上限値に変更する。このように、第4段階の許容上限値を直接的に第1段階の許容上限値に下げるのではなく、第3段階の許容上限値に一旦設定することにより、許容上限値を下げたことに起因して稼働率が急激に低下する事態を回避することが可能となる。また、第3段階の許容上限値を直接的に第1段階の許容上限値に変更することにより、目標重量値に近い合計重量値を早期に得ることができるため、許容上限値を上げることに起因して低下した計量精度を、早期に回復させることが可能となる。
本発明によれば、計量の状況に応じて許容上限値を変更することによって、組合せ計量装置の稼働率を向上することが可能となる。
組合せ計量装置を模式的に示す上面図である。 組合せ計量装置を模式的に示す上面図である。 組合せ計量装置の全体構成を模式的に示す側面図である。 1個の搬送手段の構造を示す上面図である。 1個の搬送手段の構造を示す正面図である。 制御部の機能構成の一部を示すブロック図である。 データテーブルの一例を示す図である。 順に得られた複数の合計重量値を示す図である。 許容過量誤差と許容上限重量値との関係を示す図である。 許容上限重量値を下げる場合の処理の例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、異なる図面において同一の符号を付した要素は、同一又は相応する要素を示すものとする。
図1,2は、本発明の実施の形態に係る組合せ計量装置1を模式的に示す上面図である。図2では、図1から分散テーブル2の図示を省略している。また、図3は、組合せ計量装置1の全体構成を模式的に示す側面図である。
図1,2に示すように、組合せ計量装置1は、分散テーブル2と、分散テーブル2の周囲に円形配列された複数のヘッドHとを備えて構成されている。本実施の形態では、組合せ計量装置1が12個のヘッドH1〜H12を備える例について説明するが、ヘッドHの個数はこれに限定されるものではなく、任意の複数であればよい。
図3に示すように、各ヘッドHは、搬送手段3、プールホッパ7、及び計量ホッパ8を有している。搬送手段3の内端部は、分散テーブル2の外周縁の下方に位置している。プールホッパ7は、搬送手段3の外端部の下方に位置している。計量ホッパ8は、プールホッパ7の下方に位置している。計量ホッパ8にはロードセル等の計量手段11が接続されており、計量ホッパ8内に貯留されている物品100の重量が計量手段11によって計量される。同様に、プールホッパ7にはロードセル等の計量手段10が接続されており、プールホッパ7内に貯留されている物品100の重量が計量手段10によって計量される。分散テーブル2の上方には、物品100を分散テーブル2上に落下投入するための任意の投入装置15(例えばベルトコンベア)が配設されている。
図4及び図5はそれぞれ、1個の搬送手段3の構造を示す上面図及び正面図である。図5においては、トラフ4の外端部側から内端部側を向いて、搬送手段3を眺めている。図4,5には示さない残りの搬送手段3も、図4,5と同様の構造を有している。図4,5に示すように、搬送手段3は、トラフ4と、複数個(図4,5の例では2個)のスパイラル部材5A,5Bとを備えて構成されている。スパイラル部材5A,5Bは、360度の分散周期を二等分(ほぼ二等分を含む。以下同様)する位置関係で配置されている。つまり、図5に示すように、スパイラル部材5A,5Bは、トラフ4の外端部に仮想的に規定される円周R(つまり、スパイラル部材5A,5Bの外端25A,25Bの回転軌跡として規定される円周)を、スパイラル部材5A,5Bの外端25A,25Bによって二等分する位置関係で配置されている。なお、図1〜3では、スパイラル部材5Aとスパイラル部材5Bとの区別の明確化のため、スパイラル部材5Aを実線で示し、スパイラル部材5Bを破線で示している。また、図5に示した例では1個のトラフ4に対応して2個のスパイラル部材5A,5Bが配置されたが、この例に限らず、1個のトラフ4に対して1個又は3個以上のスパイラル部材が配置されていてもよい。
スパイラル部材5A,5Bは、トラフ4の底面上に、回動自在に配置されている。スパイラル部材5A,5Bの各内端は、回転軸6に固定されている。図示しないモータによって回転軸6が回転駆動されることにより、スパイラル部材5A,5Bは、トラフ4内の物品100をトラフ4の内端部から外端部に向けて押し出す方向に回転駆動される。上記の通り、スパイラル部材5A,5Bは、360度の分散周期を二等分する位置関係で配置されている。そのため、図5を参照して、外端25Aがトラフ4の最下点に位置する状態から、回転軸6が180度回転することにより、外端25Bがトラフ4の最下点に位置することとなる。
トラフ4は、円筒のほぼ上半部が切り取られた形状を有している。従って、トラフ4は、円筒の内面として規定される底面と、開口した上面とを有している。また、分散テーブル2の外周縁は搬送手段3の直上にほぼ落差無く位置しており、これにより、分散テーブル2の外周縁から排出される物品100は、ほとんど落下することなく搬送手段3に受け渡される。
また、図3に示すように、トラフ4は、その内端部よりも外端部のほうが下方に位置するように、前傾姿勢で傾斜配置されている。これにより、トラフ4の底面は、その内端部から外端部に向かって、下りのスロープとして規定される。なお、スパイラル部材5A,5Bは円形の断面形状を有していることが望ましい。これにより、矩形の断面形状を有するスパイラル部材と比較して、清掃性を高めることができるとともに、物品100の損傷を回避又は抑制することができる。
図1,3を参照して、分散テーブル2は、頂点の位置が開口底面の中心から偏心した、中空の偏心円錐の外形をなしている。偏心円錐の頂点の位置には、頂部カバー30が取り付けられている。分散テーブル2は、偏心円錐の開口底面の中心を回転軸として回動自在である。なお、分散テーブル2の形状は上記の例に限らず、例えば円錐形の分散テーブルであってもよい。
図6は、制御部20の機能構成の一部を示すブロック図である。図6に示すように制御部20は、選択部41、記憶部42,44、及び設定部43を有している。
以下、本実施の形態に係る組合せ計量装置1の動作について説明する。以下の例では、物品100の目標重量値M0(つまり許容下限重量値)が2000gに設定され、許容過量誤差Gの初期値(許容過量誤差G1)が+10gに設定されているものとする。許容上限重量値Mは目標重量値M0に許容過量誤差G1を加算した値として得られるため、初期設定の場合には、正量品としての許容範囲は、目標重量値M0(2000g)以上かつ許容上限重量値M1(2010g)以下となる。
計量対象である物品100(例えば生肉等の食品)は、投入装置15から分散テーブル2の上面の中央部に落下投入される。分散テーブル2上に投入された物品100は、分散テーブル2の斜面を滑落し、分散テーブル2の外周縁から排出されて、搬送手段3の内端部に供給される。投入装置15から物品100を投入する前に分散テーブル2のポジション(停止位置)を位置決めすることによって、分散テーブル2から所望のヘッドHの搬送手段3に向けて物品100を供給することができる。
各搬送手段3においては、スパイラル部材5A,5Bの内部空間にコアが配設されていないことにより、スパイラル部材5A,5Bは中空となっている。従って、分散テーブル2から搬送手段3の内端部に供給された物品100は、スパイラル部材5A,5Bの隙間からトラフ4の底面上に落下した後、回転駆動されているスパイラル部材5A,5Bによって後方から押されながら、下りのスロープを滑落することにより、トラフ4の底面上を内端部から外端部に向かって搬送される。なお、スパイラル部材5A,5Bの隙間から落下しない物品100は、スパイラル部材5A,5B上を搬送されることとなる。
生肉等の物品は柔らかく、振動を吸収するため、振動によって物品を搬送するタイプの搬送手段(いわゆる振動フィーダ)によっては搬送が困難である。これに対して本実施の形態に係る搬送手段3では、スパイラル部材5A,5Bによる後方からの押圧と、下りのスロープの滑落との相互作用によって、物品100を効率的に搬送することができる。しかも、スパイラル部材5A,5Bの回転駆動が停止された状態では、スパイラル部材5A,5Bは、意図しない物品100の滑落を停止するためのストッパとして機能する。従って、プールホッパ7に物品100が貯留されていないヘッドHにおいてはスパイラル部材5A,5Bを回転駆動し、プールホッパ7に物品100が貯留されているヘッドHにおいてはスパイラル部材5A,5Bを回転駆動しないことにより、物品100の供給が必要なプールホッパ7を狙って物品100を供給することができる。なお、各プールホッパ7内に物品100が貯留されているか否かは、各ヘッドHの計量手段10から入力された計量信号に基づいて制御部20が判断することができる。
搬送手段3から排出された物品100は、プールホッパ7に供給され、プールホッパ7内で一時的に貯留される。制御部20は、各ヘッドHの計量手段11から入力された計量信号に基づいて、物品100が貯留されていない計量ホッパ8を特定する。そして、計量ホッパ8に物品100が貯留されていないヘッドHを対象として、駆動信号によってゲート7Gを開くことにより、プールホッパ7内に貯留されている物品100をプールホッパ7から排出する。
プールホッパ7から排出された物品100は、計量ホッパ8に供給され、計量ホッパ8内で一時的に貯留されるとともに、計量手段11によってその重量が計量される。図6を参照して、各計量手段11から出力された計量信号S1は、選択部41に入力される。また、選択部41には、目標重量値M0(2000g)と許容過量誤差G1(+10g)とが、信号S0として予め教示されている。選択部41は、目標重量値M0に許容過量誤差G1を加算することにより、許容上限重量値M1(2010g)を求めることができる。
選択部41は、物品100を貯留している全ての計量ホッパ8のうち、目標重量値M0以上かつ許容上限重量値M1以下の許容範囲内で、目標重量値M0に一致又は最も近接する合計重量値Wを実現する計量ホッパ8の組合せを演算によって求める。そして、選択した計量ホッパ8を対象として、駆動信号S2によってゲート8Gを開くことにより、選択した計量ホッパ8内に貯留されている物品100を計量ホッパ8から排出する。また、選択部41は、これらの物品100の合計重量値Wを信号S3として記憶部42に記憶する。
計量ホッパ8から排出された物品100は、集合シュート12によって集合されて、下流機器(図示しない)に向けて組合せ計量装置1から排出される。なお、各計量ホッパ8と集合シュート12との間に、ブースタホッパが配設されていてもよい。
以上の動作が繰り返し実行されることにより、記憶部42には、各回の計量において得られた合計重量値Wが蓄積される。
図6を参照して、設定部43は、直近の複数回(以下の例では10回とする)の計量によって得られた複数の合計重量値Wを信号S4として記憶部42から読み出し、これら10個の合計重量値Wの平均値Aを算出する。また、設定部43には、予め記憶部44に記憶されているデータテーブル50が信号S5として入力される。
図7は、データテーブル50の一例を示す図である。データテーブル50においては、平均値Aと許容過量誤差Gとの対応関係が規定されている。図7に示した例では、2000g以上かつ2005g未満の平均値Aに対応して+10gの許容過量誤差G1が規定されており、2005g以上かつ2010g未満の平均値Aに対応して+15gの許容過量誤差G2が規定されており、2010g以上かつ2015g未満の平均値Aに対応して+20gの許容過量誤差G3が規定されており、2015g以上かつ2020g未満の平均値Aに対応して+30gの許容過量誤差G4が規定されており、2020g以上かつ2050g以下の平均値Aに対応して+50gの許容過量誤差G5が規定されている。
図6を参照して、設定部43は、データテーブル50を参照することにより、上記で算出した直近の10個の合計重量値Wの平均値Aに応じて、許容過量誤差Gを可変に設定する。
図8は、この順に得られた14個の合計重量値W1〜W14を示す図である。設定部43は、合計重量値W1〜W10の平均値A1を算出し、その平均値A1が2000g以上かつ2005g未満であれば、現在の許容過量誤差G1を維持する。一方、平均値A1が2005g以上かつ2010g未満であれば、現在の許容過量誤差G1を許容過量誤差G2に変更する。設定部43による許容過量誤差Gの設定情報は、信号S6として選択部41に入力される。選択部41は、今回の計量(つまり合計重量値W10を得た計量の次の計量)においては、信号S6で与えられる許容過量誤差Gを用いて、組合せを求めるための演算を行う。
信号S6が許容過量誤差G1を示す場合には、選択部41は、目標重量値M0に許容過量誤差G1を加算することにより、許容上限重量値M1(2010g)を求める。そして、物品100を貯留している全ての計量ホッパ8のうち、目標重量値M0以上かつ許容上限重量値M1以下の許容範囲内で、目標重量値M0に一致又は最も近接する合計重量値W11を実現する計量ホッパ8の組合せを演算によって求める。
一方、信号S6が許容過量誤差G2を示す場合には、選択部41は、目標重量値M0に許容過量誤差G2を加算することにより、許容上限重量値M2(2015g)を求める。そして、物品100を貯留している全ての計量ホッパ8のうち、目標重量値M0以上かつ許容上限重量値M2以下の許容範囲内で、目標重量値M0に一致又は最も近接する合計重量値W11を実現する計量ホッパ8の組合せを演算によって求める。
合計重量値W11を得た計量の次の計量においては、上記と同様に、設定部43は合計重量値W2〜W11の平均値A2に基づいて許容過量誤差Gを設定し、選択部41はその設定された許容過量誤差Gを用いて組合せを求めるための演算を行う。以降の計量についても同様である。
図9は、許容過量誤差G1〜G5と許容上限重量値M1〜M5との関係を示す図である。図9に示すように、許容過量誤差G1(+10g)が設定されている場合には許容上限重量値M1は2010gとなり、許容過量誤差G2(+15g)が設定されている場合には許容上限重量値M2は2015gとなり、許容過量誤差G3(+20g)が設定されている場合には許容上限重量値M3は2020gとなり、許容過量誤差G4(+30g)が設定されている場合には許容上限重量値M4は2030gとなり、許容過量誤差G5(+50g)が設定されている場合には許容上限重量値M5は2050gとなる。
各計量ホッパ8への物品100の供給が遅れることによって空の計量ホッパ8の個数が増加してきた場合には、組合せの候補数が減少するため、目標重量値M0に近い合計重量値Wが得られる可能性が低くなってくる。つまり、許容上限重量値M以下の許容範囲内であっても、目標重量値M0よりは許容上限重量値Mに近い合計重量値Wが得られる可能性が高くなってくる。このように空の計量ホッパ8の個数が増加する傾向にある場合には、許容上限重量値MがM1→M2→M3→M4→M5と徐々に高い値に変更されることとなる。これにより、組合せの不成立が頻発する事態を回避できるため、組合せ計量装置1の稼働率を向上することができる。空の計量ホッパ8の個数が増加する傾向にある場合のみならず、単体の物品100の平均重量が増加する傾向にある場合についても同様である。
一方、各計量ホッパ8への物品100の供給が進むことによって空の計量ホッパ8の個数が減少してきた場合には、組合せの候補数が増加するため、許容上限重量値Mよりは目標重量値M0に近い合計重量値Wが得られる可能性が高くなってくる。このように空の計量ホッパ8の個数が減少する傾向にある場合には、許容上限重量値Mが現在の設定値よりも低い値に変更されることとなる。これにより、目標重量値M0からの誤差が大きい製品が発生する事態を抑制できるため、計量精度を向上することができる。空の計量ホッパ8の個数が減少する傾向にある場合のみならず、単体の物品100の平均重量が減少する傾向にある場合についても同様である。
図10は、許容上限重量値Mを下げる場合の処理の例を示す図である。ここでは、現在設定されている許容上限重量値M5を、許容上限重量値M1まで下げることが可能な状況を想定している。物品100のロッドが変更されて単体の平均重量が極端に減少した場合等に、このような状況が生じ得る。
パターンP1では、まず、許容上限重量値M5を一段階下の許容上限重量値M4に下げ、その状態で所定回数(例えば5回)の計量を実行し、実行完了時点でなお許容上限重量値M1まで下げることが可能な状況が継続していれば、許容上限重量値M4を一段階下の許容上限重量値M3に下げる。次に、許容上限重量値M3に設定した状態で所定回数(例えば5回)の計量を実行し、実行完了時点でなお許容上限重量値M1まで下げることが可能な状況が継続していれば、許容上限重量値M3を一段階下の許容上限重量値M2に下げる。次に、許容上限重量値M2に設定した状態で所定回数(例えば5回)の計量を実行し、実行完了時点でなお許容上限重量値M1まで下げることが可能な状況が継続していれば、許容上限重量値M2を一段階下の許容上限重量値M1に下げる。このように、許容上限重量値Mを下げる場合には、その値を急激に下げるのではなく徐々に下げることにより、許容上限重量値Mを下げたことに起因して稼働率が急激に低下する事態を回避することが可能となる。
パターンP2では、許容上限重量値M5を直接的に許容上限重量値M1まで下げる。つまり、許容上限重量値M4,M3,M2への一時的な設定を経由することなく、許容上限重量値M5を許容上限重量値M1に変更する。これにより、目標重量値M0に近い合計重量値Wを早期に得ることができるため、許容上限重量値Mを上げたことに起因して低下した計量精度を、早期に回復させることが可能となる。
パターンP3では、まず、許容上限重量値M5を一段階下の許容上限重量値M4に下げ、その状態で所定回数(例えば5回)の計量を実行し、実行完了時点でなお許容上限重量値M1まで下げることが可能な状況が継続していれば、許容上限重量値M4を直接的に許容上限重量値M1まで下げる。このように、許容上限重量値Mと目標重量値M0との重量差が比較的大きい場合には、許容上限重量値M5を一段階下の許容上限重量値M4に下げることにより、許容上限重量値Mを下げたことに起因して稼働率が急激に低下する事態を回避することが可能となる。また、許容上限重量値Mと目標重量値M0との重量差が比較的小さい場合には、許容上限重量値M4を直接的に許容上限重量値M1に下げることにより、計量精度を早期に回復させることが可能となる。
このように本実施の形態に係る組合せ計量装置1によれば、設定部43は、直近の複数回の計量によって得られた複数の合計重量値Wの平均値Aに基づいて、許容過量誤差Gを可変に設定する。これにより、平均値Aに基づいて許容上限重量値Mが可変に設定される。平均値Aが許容上限重量値Mに近い場合には許容上限重量値Mを上げることにより、許容範囲が広がるため、以後の計量において許容範囲内の合計重量値Wが得られる可能性が高くなる。その結果、組合せが不成立となる可能性が低くなるため、組合せ計量装置1の稼働率を向上することが可能となる。
1 組合せ計量装置
8 計量ホッパ
11 計量手段
20 制御部
41 選択部
43 設定部
50 データテーブル
100 物品

Claims (4)

  1. 物品を貯留する複数のホッパと、
    各前記ホッパが貯留している物品の重量を計量する計量手段と、
    複数の前記計量手段の計量結果に基づいて、前記複数のホッパのうち目標重量値以上かつ許容上限値以下の合計重量値を得るホッパの組合せを選択する選択手段と、
    複数の平均値と複数の許容上限値との対応関係が規定されたデータテーブルに基づいて、直近の複数回の計量によって得られた複数の前記合計重量値の平均値に対応する許容上限値を前記データテーブルから特定することにより、前記許容上限値を可変に設定する設定手段と
    を備え
    前記データテーブルには、平均値に応じて少なくとも三段階の許容上限値が設定されており、
    前記設定手段は、許容上限値を上げる場合には、現在設定されている許容上限値から一段階上の許容上限値に変更する、組合せ計量装置。
  2. 前記設定手段は、少なくとも、第1段階の許容上限値と、当該第1段階の許容上限値よりも高い第2段階の許容上限値と、当該第2段階の許容上限値よりも高い第3段階の許容上限値とを設定可能であり、
    前記設定手段は、前記第3段階の許容上限値から前記第1段階の許容上限値に下げる場合には、前記第3段階の許容上限値を前記第2段階の許容上限値に変更した後に、当該第2段階の許容上限値を前記第1段階の許容上限値に変更する、請求項1に記載の組合せ計量装置。
  3. 前記設定手段は、少なくとも、第1段階の許容上限値と、当該第1段階の許容上限値よりも高い第2段階の許容上限値と、当該第2段階の許容上限値よりも高い第3段階の許容上限値とを設定可能であり、
    前記設定手段は、前記第3段階の許容上限値から前記第1段階の許容上限値に下げる場合には、前記第3段階の許容上限値を前記第1段階の許容上限値に変更する、請求項1に記載の組合せ計量装置。
  4. 前記設定手段は、少なくとも、第1段階の許容上限値と、当該第1段階の許容上限値よりも高い第2段階の許容上限値と、当該第2段階の許容上限値よりも高い第3段階の許容上限値と、当該第3段階の許容上限値よりも高い第4段階の許容上限値とを設定可能であり、
    前記設定手段は、前記第4段階の許容上限値から前記第1段階の許容上限値に下げる場合には、前記第4段階の許容上限値を前記第3段階の許容上限値に変更した後に、当該第3段階の許容上限値を前記第1段階の許容上限値に変更する、請求項1に記載の組合せ計量装置。
JP2009028108A 2009-02-10 2009-02-10 組合せ計量装置 Expired - Fee Related JP5280881B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009028108A JP5280881B2 (ja) 2009-02-10 2009-02-10 組合せ計量装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009028108A JP5280881B2 (ja) 2009-02-10 2009-02-10 組合せ計量装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010160127A JP2010160127A (ja) 2010-07-22
JP5280881B2 true JP5280881B2 (ja) 2013-09-04

Family

ID=42577381

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009028108A Expired - Fee Related JP5280881B2 (ja) 2009-02-10 2009-02-10 組合せ計量装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5280881B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015034696A (ja) * 2011-12-08 2015-02-19 株式会社イシダ 2つ以上の組合せ計量器を有する計量装置
JP6029945B2 (ja) * 2012-11-15 2016-11-24 株式会社イシダ 組合せ計量装置
JP6468964B2 (ja) * 2015-07-29 2019-02-13 アイホン株式会社 インターホン装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0663816B2 (ja) * 1984-07-14 1994-08-22 株式会社石田衡器製作所 組合せ計量又は計数方法
JPH03197826A (ja) * 1989-12-26 1991-08-29 Yamato Scale Co Ltd 組合せ秤
JP3313873B2 (ja) * 1994-03-29 2002-08-12 日本車輌製造株式会社 計量装置
JP2006234395A (ja) * 2005-02-22 2006-09-07 Yamato Scale Co Ltd 組合せ計量装置
JP4949143B2 (ja) * 2007-06-29 2012-06-06 大和製衡株式会社 組合せ秤

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010160127A (ja) 2010-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7732717B2 (en) Combination weighing apparatus with dispersion unit for dispersing articles
JP5280881B2 (ja) 組合せ計量装置
JP4245909B2 (ja) 組合せ計量装置
US8188383B2 (en) Combination weighing apparatus with conveyor apparatus having coaxial sprial members
JP5364602B2 (ja) 組合せ計量装置
JP2649335B2 (ja) 切り出し秤量装置
JP2009288146A (ja) 組合せ計量装置
JP4176577B2 (ja) 組合せ計量計数装置および組合せ計量計数方法
JP4651130B2 (ja) 組合せ計量装置
JP2007114185A (ja) 組合せ計量装置
JP5230365B2 (ja) 組合せ計量装置
US10520350B2 (en) Controlled batch distribution
JP6712504B2 (ja) 米飯分割装置
US20040231895A1 (en) Method and an apparatus for batching items
JP5336784B2 (ja) 振分装置
JP2010175408A (ja) 組合せ計量装置
JP2008222398A (ja) 搬送装置及びそれを備える組合せ計量装置
JP2015137874A (ja) 自動計量装置
JP6705973B2 (ja) 振分計量供給装置
KR102626824B1 (ko) 부품포장시스템용 부품이송장치
JP3979938B2 (ja) 魚の自動計量方法及び装置
JP2006150256A (ja) 多段ドラム式選別装置
JP2011117764A (ja) 計量装置
JP5345022B2 (ja) 組合せ計量装置
JP2008196978A (ja) 計量装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20110624

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111020

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121128

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130426

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130523

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5280881

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees