JP5279447B2 - セラミックヒータ - Google Patents

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Description

本発明はセラミックヒータに関するものである。
従来から、セラミックヒータは、例えば石油ファンヒータの着火用ヒータやディーゼルエンジンの始動補助に使用するグロープラグなどを始めとして種々の用途に用いられている。このセラミックヒータは、例えば、導電性セラミックスからなる発熱体が絶縁性セラミックスからなる基体中に埋設されて構成される。このようなセラミックヒータにおいて、発熱体を構成する素材としては、モリブデンやタングステンの珪化物,窒化物および炭化物のうち少なくとも1つを主成分としたものを用いることが、また、基体を構成する素材としては、窒化珪素を主成分としたものが知られている。
しかし、一般的に発熱体を構成する素材の方が基体を構成する素材よりも熱膨張係数が大きいため、発熱時に両者間の間で生じる熱応力に起因して基体に亀裂が生じるおそれがある。そこで、両者の熱膨張係数の差を少なくするべく、基体中に、希土類成分,クロムの珪化物およびアルミニウム成分を含有するといった技術が提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2007−335397号公報
しかしながら、上記のような従来のセラミックヒータでは、発熱体の熱膨張係数と基体の熱膨張係数との差が少なくなっていても、異常時に大電流が流れた場合には大きな熱応力が発生するため、それによって基体が破壊するという解決すべき課題があった。
本発明はこのような従来のセラミックヒータにおける課題を解決すべく案出されたものであり、その目的は、発熱体とセラミックスからなる基体との熱膨張差によって基体に亀裂や破壊が発生するのを抑制することができる、耐久性に優れたセラミックヒータを提供することにある。
本発明のセラミックヒータは、セラミックスからなる基体中に発熱体が埋設されてなるセラミックヒータにおいて、前記発熱体は、表面に前記セラミックスが入り込んだ窪みを有することを特徴とするものである。
また、本発明のセラミックヒータにおいて、前記発熱体は、最高発熱部に前記窪みを有する。また、前記発熱体は、前記基体の表面側に向いた表面に前記窪みを有する。また、前記発熱体は、複数の前記窪みを有することが好ましい。
本発明のセラミックヒータによれば、発熱体が表面に基体のセラミックスが入り込んだ窪みを有することから、発熱体の窪みの中に入り込んだセラミックスが、発熱体との密着固定における支柱の役割を果たし、基体と発熱体との間でアンカー効果を発揮するので、異常時に大電流が流れて発熱体とセラミックスからなる基体との間に熱膨張差により大きな熱応力が発生した場合であっても、その熱応力が大きくかかる発熱体の長手方向においても発熱体と基体との間に隙間が生じるのを抑制することができ、基体に亀裂が発生したり、ヒータの先端部が破壊して飛散したりしてしまうことを防ぐことができる。
また、発熱体が最高発熱部に窪みを有することによって、最高発熱部に存在するセラミックスからなる基体の体積が窪みの分だけ増加することで、電圧印加時の高温強度が増加し、振動時の耐久性が向上する。
また、発熱体が基体の表面側に向いた表面に窪みを有することによって、窪みから基体表面までの周方向への距離が、窪みを有しない部分から基体表面までの距離に近づくので、ヒータの周方向の温度分布を均一にすることができる。
また、発熱体が複数の窪みを有するときには、発熱体の複数のそれぞれ発熱体との密着固定における支柱の役割を果たし、その支柱の数が増えることから、基体と発熱体との間でアンカー効果がより効果的に発揮されるので、異常時に大電流が流れて発熱体とセラミックスからなる基体との間に熱膨張差により大きな熱応力が発生した場合であっても、その熱応力が大きくかかる発熱体の長手方向においても発熱体と基体との間に隙間が生じるのを抑制することができ、基体に亀裂が発生したり、ヒータの先端部が破壊して飛散したりしてしまうことを防ぐことができる。
以下、図面を参照しながら、本発明のセラミックヒータの実施の形態の例について詳細に説明する。
図1(a)は本発明のセラミックヒータの実施の形態の一例を示す内部を透視した平面図であり、図1(b)はその要部拡大図である。なお、図1において、透視した発熱体2についてはハッチングを施してある。また、図2は図1に示す例のX−X線における断面図である。
本例のセラミックヒータ10は、セラミックスからなる基体1と、基体1中に埋設された発熱体2であって、並置された2つの対向部2a,2bおよびこれらを円弧状に繋ぐ接続部2cを含む発熱体2と、この発熱体2のそれぞれの端部に接続された一対のリード部3a,3bとを備えている。発熱体2は、基体1の中で平行に配置された2つの対向部2a,2bと、これらを繋ぐ円弧状の接続部2aとからなるU字状の形状を有している。この発熱体2にリード部3a,3bを介して電流を流すことにより、発熱体2が発熱する。
本例において、リード部3a,3bは、発熱体2と同様の材料により2つの対向部2a,2bのそれぞれと一体化されて略同一方向に形成されており、発熱体2に比較して大きい径に形成され、不要な発熱を抑えるために発熱体2よりも単位長さ当たりの抵抗が低くなっている。発熱体2の対向部2aと繋がった部分と反対側のリード部3aの端面は、基体1の端面に露出して、電極取り出し部4aを構成している。また、発熱体2の対向部2bと繋がった部分と反対側のリード部3bの端面は、基体1の側面に露出して、電極取り出し部4bを構成している。
図2は、図1に示すX−X線の箇所でセラミックヒータ10を切断したときの断面図である。図2に示すように、セラミックヒータ10の、基体1における発熱体2には、基体1の材料であるセラミックスが入り込んだ窪み5が形成されている。これにより、基体1の材料であるセラミックスが入り込んだ窪み5を備えていない従来のセラミックヒータと比較して、本例のセラミックヒータ10は、動作開始直後に大電流が突入して流れてしまった場合等の異常時であっても、発熱体2と基体1という異種の材料間に基体1の材料であるセラミックスが入り込んだ発熱体2の窪み5が存在することで、2種類の材料間でアンカー効果を得ることができ、それによって、発熱体2と基体1との瞬間的な熱膨張の差により、特に発熱体2の長手方向において、基体1との間に隙間が生じたり基体1に亀裂が入ったりするのを防ぐことができる。
ここでいう窪み5は、発熱体2の対向部2a,2bおよび接続部2cのうちの1箇所もしくは複数箇所の表面に位置して形成されている。この窪み5の深さは、窪み5が存在する位置の発熱体2(2a,2b,2c)の直径(断面が楕円形の発熱体2の場合は長径)の5%以上あることが、アンカー効果を引き出すのに好ましく、発熱体2の局所発熱を防ぐためには直径(長径)の30%以下であることが好ましい。さらに、発熱体2の長手方向における窪み5の大きさは、窪み5を設ける発熱体2の対向部2a,2bまたは接続部2cの各々の長さに対して1/10以上の長さがあることが好ましく、1/2以下の長さであることが、アンカー効果を引き出すのに好ましい。さらに、発熱体2の幅方向に対する窪み5の大きさは、発熱体2の対向部2a,2bまたは接続部2cの各々の幅に対して1/10以上の幅であることが好ましく、1/2以下の幅であることがアンカー効果を引き出すのに好ましい。例えば、断面が直径1mmの円形状で対向部2aの長さが10mmの発熱体2では、窪み5の形状としては対向部2aに沿った細長いもので、深さは50μm以上300μm以下が好ましく、長さは1mm以上5mm以下が好ましく、幅は100μm以上500μm以下の大きさのものが好ましい。
また、発熱体2に窪み5を設ける位置については特に制限はなく、セラミックヒータ10の仕様に応じてその耐久性を高めることができる位置に設ければよい。例えば、石油ファンヒータの着火用ヒータや、ディーゼルエンジンの始動補助に使用するグロープラグ等におけるセラミックヒータは、概ねセラミックスからなる基体の先端側に最高発熱部を有することで使用される用途が多いため、窪み5を発熱体2の先端から1mmから5mm位までの間に設けることがよい。
さらに、窪み5の形状については、発熱体2上に形成することができれば種々の形状を採用することができるが、通常は平面視して円形状,長円形状,楕円形状,長方形状であれば、形成するのが容易であり、しかも十分な効果を得ることができる。
以下、本発明のセラミックヒータ10を構成する好ましい材料について説明する。
セラミックスからなる基体1を構成する材料としては、高温での絶縁特性が優れている点からアルミナ質セラミックスまたは窒化珪素質セラミックスが好ましいが、特に急速昇温時の耐久特性が高い点で窒化珪素質セラミックスがより好ましい。窒化珪素質セラミックスの組織は、窒化珪素(Si)を主成分とする主結晶相粒子が、焼結助剤成分等に由来した粒界相により結合された形態のものである。主結晶相は珪素(Si)あるいは窒素(N)の一部がアルミニウム(Al)あるいは酸素(O)で置換され、さらに、主結晶相中にLi,Ca,Mg,Y等の金属元素が固溶したものであってもよい。本例における基体1は、窒化珪素粉末にイッテルビウム(Yb),イットリウム(Y)またはエルビウム(Er)等の希土類元素の酸化物からなる焼結助剤を添加したセラミック原料粉末を用いて、発熱体2と同様に、周知のプレス成形法等により成形することができる。なお、成形体の形状が金型に倣って自由に決められる射出成形法により基体1を成形するのが、所望の形状の基体1を得る上で好ましい。
発熱体2の材料としては、発熱抵抗体として炭化タングステン(WC),二珪化モリブデン(MoSi)および二珪化タングステン(WSi)等の周知の導電性セラミックスを用いることができる。ここで、発熱体2を形成するのに炭化タングステンを用いる場合を例に挙げて説明する。
WC粉末を準備する。このWC粉末には、セラミックスからなる基体1との熱膨張係数の差を減少させるために、基体1の主成分となる窒化珪素質セラミックス等の絶縁性セラミックスを配合することが好ましい。このとき、絶縁性セラミックスと導電性セラミックスとの含有比率を変化させることにより、発熱体2の電気抵抗を所望の値に調整することができる。発熱体2は、WC粉末に基体1の主成分となる絶縁性セラミックスである窒化珪素質セラミックスを配合したセラミック原料粉末を、周知のプレス成形法等により成形して得ることができる。このとき、成形体の形状が金型に倣って自由に決められる射出成形法により発熱体2を成形することが好ましい。
以下、本発明の実施の形態の一例であるセラミックヒータ10における発熱体2の製造方法の一例について説明する。
まず、図3に断面図で一例を示すような、発熱体2を成形するための金型を準備する。この金型は、上金型20と下金型21とからなり、上金型20と下金型21とを合わせたときに、発熱体2(図3では対向部2a,2b)の形状に対応した空洞(キャビティ)が形成されるようになっている。このような金型を用いて発熱体2に窪み5を形成するために、下金型21の金型内に、窪み形成ピン22が配置されている。なお、窪み形成ピン22は、下金型21の金型内に配置するだけでなく、上金型20および下金型21を縦方向もしくは横方向に貫通して、あるいは上金型20と下金型21との合わせ面に挟み込まれて空洞まで達するように配置してもよい。窪み形成ピン22を空洞内に突出するように抜き差しができるピンとして配置することで、空洞内に素材が充填されて成形される発熱体2に対して自由な方向からその表面に窪み形成ピン22の先端形状に対応した窪み5を形成することができる。また、窪み形成ピン32の大きさを自由に設定することで、窪み5の大きさを自由に設定することが可能である。さらに、窪み形成ピン22の長さを自由に設定することで、窪み5の深さを自由に設定することが可能である。
このような金型(上金型20,下金型21)を用いて射出成形法にて成形された発熱体2の成形体に、別金型で成形したリード部3a,3bの成形体を組み合わせ、さらにそれらを埋設するように別金型で成形した基体1の成形体を組み合わせたものが、セラミックヒータ10の生成形体となる。
出来上がった生成形体を、所定の温度プロファイルに従って、発熱体2およびリード部3a,3bが内部に埋設された基体1となるように焼成して、得られた焼結体を必要に応じて機械加工することで、図1に示したような本例のセラミックヒータ10が完成する。なお、焼成方法としては、基体1のセラミックスとして窒化珪素質セラミックスを用いる場合であれば、例えば、脱脂工程を経て、還元雰囲気下で1650〜1780℃程度の温度および30〜50MPa程度の圧力で焼成するホットプレスによる方法が挙げられる。
このような本例のセラミックスヒータ10によれば、セラミックスからなる基体1に埋設された発熱体2には、基体1の材料であるセラミックスが入り込んだ窪み5が表面に形成されていることにより、基体1の材料であるセラミックスが入り込んだ窪み5を有していない従来のセラミックヒータと比較して、動作開始直後に大電流が突入して流れてしまった場合のような異常時であっても、発熱体2とセラミックスからなる基体1という異種の材料間に基体1のセラミックスが入り込んだ発熱体2の窪み5が存在することで、2種類の材料間でアンカー効果が発生し、発熱体2と基体1との瞬間的な熱膨張の差により、特に発熱体2の長手方向に基体1との間に隙間が生じたり基体1に亀裂が入ったりするのを防ぐことができる。
発熱体2に形成される窪み5は、セラミックヒータ10に電流を流した時に発熱する最高温度に達する部分である、発熱体2の最高発熱部に有するように形成することが好ましい。これによれば、発熱体2の発熱により増加する基体1のセラミックスの体積が、発熱体2の最高発熱部に存在する窪み5に入り込んだ部分で最も増加するため、窪み5による2種類の材料間でのアンカー効果を効果的に得ることができ、電圧印加時の高温強度を増大させ、振動等に対する耐久性も向上させることができるものとなる。
なお、発熱体2の最高発熱部は発熱体2の仕様によって任意の箇所に種々の大きさとして設定されるので、窪み5を最高発熱部に形成する場合は、それに応じて適切な形状や大きさに窪み5を設定すればよい。最高発熱部においては、例えばディーゼルエンジンの始動補助に使用するグロープラグでは、最高発熱部は1250℃位にまで上昇し、最高発熱部からリード部3a,3b側に2mm程度ずれることで温度は100℃程低下していくので、その温度差に応じたものとすればよい。
また、発熱体2に形成される窪み5は、図4に図2と同様の断面図で示すように、発熱体2の表面の中でも基体1の表面側に向いた表面に窪み5を有するように形成することが好ましい。これによれば、大電流が突入して流れてしまった場合のような異常時であっても、発熱体2の対向部2a,2b間よりもセラミックスからなる基体1の熱膨張が大きい側である基体1の表面側に発熱体2の窪み5があることによって、窪み5によるアンカー効果をより有効に発揮させることができるので、発熱体2と基体1との間に隙間が生じたり基体1に亀裂が入ったりするのを防ぐことができる。また、発熱体2の窪み5からの基体1の表面までの最短距離と、発熱体2の窪んでいない部分からの基体1の表面までの最短距離とが近付くこととなることにより、それぞれの部分からの熱伝導の速度が近付くこととなるため、基体1の表面において全体の周方向の温度分布が均一になりやすく、セラミックヒータ10の均熱性が向上して温度ばらつきが少なくなる。
なお、基体1の表面側に向いた表面に窪み5を有する発熱体2として、図4では窪み5を発熱体2の対向部2a,2bのそれぞれ左右の外側に有している例を示したが、窪み5は発熱体2の上側に設けても、あるいは下側に設けてもよい。また、窪み5は対向部2a,2bに設けることに限られず、接続部2cの先端側、上側あるいは下側に設けてもよい。
さらに、図5に図2と同様の断面図で示すように、発熱体2が複数の窪み5を有することが好ましい。これによれば、発熱体2とセラミックスからなる基体1という異種の材料間に、発熱体2の表面にセラミックスが入り込んだ窪み5が複数存在することで、2種類の材料間でアンカー効果をそれぞれの窪み5において発生させて全体としてより顕著に発生させることができるので、発熱体2と基体1との瞬間的な熱膨張の差により発熱体2の長手方向に基体1との間で隙間が生じたり基体1に亀裂が入ったりするのをさらに効果的に防ぐことができる。
このように発熱体2が複数の窪み5を有するものとする場合に、それぞれの窪み5は、発熱体2の対向部2a,2bおよび接続部2cのうちの1箇所もしくは複数箇所の表面に複数個、形成されているものとすればよい。この窪み5の深さは、窪み5が存在する位置の発熱体2(2a,2b,2c)の直径(断面が楕円形の発熱体2の場合は長径)の5%以上あることが、アンカー効果を引き出すのに好ましく、発熱体2の局所発熱を防ぐためには直径(長径)の30%以下であることが好ましい。さらに、発熱体2の長手方向における窪み5の大きさは、窪み5を設ける発熱体2の対向部2a,2bまたは接続部2cの各々の長さに対して1/10程度の長さのものが複数個あることが好ましく、1/2以下の長さ内に3個から5個程あることが、アンカー効果を引き出すのに好ましい。さらに、発熱体2の幅方向に対する窪み5の大きさは、発熱体2の対向部2a,2bまたは接続部2cの各々の幅に対して1/10程度の幅のものが、1/2以下の幅内に2個から4個程あることが、アンカー効果を引き出すのに好ましい。
例えば、断面が直径1mmの円形状で対向部2aの長さが10mmの発熱体2では、窪み5の形状として深さは50μm以上300μm以下が好ましく、長さが1mm程度の窪みが3個から5個長さ方向に並んでおり、幅は100μm程度で2個から4個幅方向に並んでいるものとすればよい。
本発明のセラミックヒータの実施の形態の一例を示す内部を透視した平面図であり、図1(b)はその要部拡大図である。 図1に示す例のX−X線における断面図である。 本発明のセラミックヒータにおける発熱体を作製するための金型の一例を示す断面図である。 本発明のセラミックヒータの実施の形態の他の例を示す断面図である。 本発明のセラミックヒータの実施の形態のさらに他の例を示す断面図である。
符号の説明
1・・・基体
2・・・発熱体
2a,2b・・・対向部
2c・・・接続部
3a,3b・・・リード部
5・・・窪み

Claims (2)

  1. セラミックスからなる基体中に発熱体が埋設されてなるセラミックヒータにおいて、前記発熱体は、前記基体の表面側に向いた表面の最高発熱部に前記セラミックスが入り込んだ窪みを有することを特徴とするセラミックヒータ。
  2. 前記発熱体は、複数の前記窪みを有することを特徴とする請求項1に記載のセラミックヒータ。
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