JP5277514B2 - 回転電機の磁石付き回転子コアの製造方法 - Google Patents

回転電機の磁石付き回転子コアの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、帯状の電磁鋼板を巻取った環状の積層コアに径方向に沿って放射状に伸びる複数の凹溝を設け、当該凹溝それぞれに磁石を装着してなる回転電機の磁石付き回転子コア製造方法に関するものである。
回転電機には、アキシャル(軸)方向に同軸或いはオフセットに配置され、このアキシャル方向のギャップに磁界を発生することにより回転を生起させるアキシャルギャップ型のモータがあり、こうしたモータの磁石付き回転子コアには、電磁鋼材からなる環状のベースコアに径方向に沿って放射状に伸びる複数の凹溝を設け、当該凹溝それぞれに磁石を装着してなるものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−94954号公報
しかしながら、前記ベースコアが一体物である場合、電磁鋼材のブロックを切削等により環状に加工し、更に、その環状面を切削等により径方向に沿って放射状に切り欠いて複数の凹溝を設ける必要があり、加工精度を上げるための生産工程が煩雑である。また、前記ベースコアを圧粉体とする場合も、枠抜き順序の関係等から同様の煩雑さが残る。
これに対し、他の磁石付き回転子コアとしては、帯状の電磁鋼板に複数の空隙を設け、この電磁鋼板の巻取りにより空隙を重ね合わせて径方向に沿って放射状に伸びる複数の凹溝を形成してなる積層コアを用いたものがあり、かかる構成においては、積層コアが完成した後に、かかる凹溝それぞれに磁石を装着する(例えば、特許文献2参照。)。
特開2005−168124号公報
しかしながら、上述した従来の磁石付き回転子コアは、積層コアの凹溝に磁石を装着する場合、当該磁石との間に接着等に設けて固定するに過ぎないため、磁石付き回転子コアの軸線と直交する方向、即ち、アキシャル方向の外力に対する磁石の保持力に改善の余地があった。
本発明は、こうした事実に鑑みてなされたものであり、その解決すべき課題は、積層コアの軸線と直交する向きからの磁石に対する保持力に優れ、簡易な工程により生産効率の高い回転電機の磁石付き回転子コア製造方法を提供することにある。
また、本発明の、回転電機の磁石付き回転子コアの製造方法は、帯状の電磁鋼板を巻取った環状の積層コアに径方向に沿って放射状に伸びる複数の凹溝を設け、当該凹溝それぞれに磁石を装着してなり、前記凹溝の側壁に、前記磁石の隅部を保持して当該磁石が前記積層コアの巻取り軸線に沿って脱落することを防止するアンダーカット部を備える回転電機の磁石付き回転子コアを製造する方法であって、前記電磁鋼板を巻取る巻取り工程と、前記電磁鋼板を巻取りに合わせた所定の間隔で打ち抜いて前記凹溝の断面形状を形作る複数の空隙を形成する打ち抜き工程と、前記空隙の重ね合わせにより形成される前記凹溝にそれぞれ、前記磁石を積層コア中間体の外周側の側面から装着する磁石装着工程と、を有し、前記巻取り工程は、前記打ち抜き工程と同期させて、前記積層コアの内周に、前記凹溝を閉じて環状に繋がり、前記磁石を径方向内側に位置決めする内周壁を形成する内周壁形成工程を含むことを特徴とするものである。
また、本発明の製造方法は、帯状の電磁鋼板を巻取った環状の積層コアに径方向に沿って放射状に伸びる複数の凹溝を設け、当該凹溝それぞれに磁石を装着してなり、前記凹溝の側壁に、前記磁石の隅部を保持して当該磁石が前記積層コアの巻取り軸線に沿って脱落することを防止するアンダーカット部を備える回転電機の磁石付き回転子コアを製造する方法であって、前記電磁鋼板を巻取る巻取り工程と、前記電磁鋼板を巻取りに合わせた所定の間隔で打ち抜いて前記凹溝の断面形状を形作る複数の空隙を形成する打ち抜き工程と、前記空隙の重ね合わせにより形成される前記凹溝にそれぞれ、前記磁石を前記積層コア又はその中間体の外周側の側面から装着する磁石装着工程と、を有し、前記巻取り工程は、前記打ち抜き工程と同期させて、前記積層コアの外周に、前記凹溝を閉じて環状に繋がり、前記磁石を径方向外側に位置決めする外周壁を形成する外周壁形成工程を含むことを特徴とするものである。また、本発明の製造方法において、前記巻取り工程は、前記打ち抜き工程と同期させて、前記積層コアの内周に、前記凹溝を閉じて環状に繋がり、前記磁石を径方向内側に位置決めする内周壁を形成する内周壁形成工程を含むことを特徴とするものである。
本発明の製造方法によって製造された磁石付き回転子コアによれば、磁石を装着する凹溝の側壁に、アンダーカット部を設け、このアンダーカット部により磁石の隅部を保持したことから、前記積層コアの巻取り軸線に沿った磁石の保持力が従来に比べて強固になる。しかも、本発明に係る積層コアは、帯状の電磁鋼板を環状に巻取ってなるものであるから、前記アンダーカット部は、帯状の電磁鋼板の長手方向に伸びる縁部の少なくとも一方に、前記凹溝の断面形状を形作る複数の空隙を形成しておき、それを合わせるように巻取るだけでよいから、削り出しや圧粉によりコアを生産する場合に比べて工程も簡易になり、生産効率も高まる。
従って、本発明の製造方法によって製造された磁石付き回転子コアによれば、前記積層コアの巻取り軸線に沿った磁石の保持力に優れ、簡易な工程により生産効率の高い回転電機の回転子を提供することができる。
また、上本発明の製造方法によって製造された磁石付き回転子コアにおいて、前記積層コアの内周に、前記凹溝を閉じて環状に繋がり、前記磁石を径方向内側に位置決めする内周壁を設ければ、積層コアの外周側から磁石を装着する場合、当該磁石は前記内周壁に突き当たるため、各磁石を回転子全体の重心バランスを崩さない適切な位置に取り付けることできる。従って、同発明によれば、安定した回転運動を実現することができる。
更に、本発明の製造方法によって製造された磁石付き回転子コアにおいて、前記積層コアの外周に、前記凹溝を閉じて環状に繋がり、前記磁石を径方向外側に位置決めする外周壁を設ければ、回転子としての回転中に前記磁石に遠心荷重が加わっても、当該磁石は前記積層コアから離脱することなく、安定した回転運動を維持することができる。また、積層コアの内周側から磁石を装着できる場合には、当該磁石は前記外周壁に突き当たるため、各磁石を回転子全体の重心バランスを崩さない適切な位置に取り付けることできる。従って、同発明によれば、安定した回転運動を実現することができる。
本発明である、上述した回転子コアについての製造方法では、帯状の電磁鋼板の巻取りに際し、前記電磁鋼板を巻取りに合わせた所定の間隔で打ち抜いて前記凹溝の断面形状を形作る複数の空隙を形成し、前記空隙の重ね合わせにより形成される前記凹溝にそれぞれ、前記磁石を前記積層コア又はその中間体の側面から装着する。こうした製造方法によれば、前記凹溝に前記磁石を装着する際に前記アンダーカット部が妨げにならないため、上述した新規の回転子コアを容易に製造することができ、生産効率の向上が図れる。
また、本発明の製造方法によれば、打ち抜きを停止したのちも、電磁鋼板の巻取りを継続させることにより、前記電磁鋼板の巻取りと共に、前記積層コアの外周に、前記凹溝を閉じて環状に繋がり、前記磁石を径方向外側に位置決めする外周壁を同時に形成することができる。この場合、前記巻取り工程が積層コアに環状の外周壁を形成する外周壁形成工程を含むため、外周壁を形成する工程を別途採用する場合に比べて回転子1個当たりにかかる製造時間が短縮化され、生産効率の向上が図れる。
更に、本発明の製造方法によれば、打ち抜き開始タイミングを遅らせることにより、前記電磁鋼板の巻取り中において、前記積層コアの内周に、前記凹溝を閉じて環状に繋がり、前記磁石を径方向内側に位置決めする内周壁を同時に形成することができる。この場合、前記巻取り工程が前記積層コアに環状の内周壁を形成する内周壁形成工程を含むため、内周壁を形成する工程を別途採用する場合に比べて回転子1個当たりにかかる製造時間が短縮化され、生産効率の向上が図れる。
以下、図面を参照して、本発明の製造方法によって製造された回転電機の磁石付き回転子コア及び、その製造方法を詳細に説明する。
図1(a),(b)はそれぞれ、本発明の製造方法によって製造された回転電機の磁石付き回転子コアの第一形態である磁石付き回転子コア1を示す平面図及び、そのA−A断面図である。また、図2は、回転子コア1の斜視分解図であり、後述の磁石8を一つだけ例示してある。
図1において、符号2は、帯状の薄板からなる電磁鋼板10を後述のスピンドル軸線Osと一致する巻取り軸線O1周りに巻き取った環状の積層コアである。この積層コア2の両端に位置し、巻取り軸線O1と直交する環状面のうちの一方には、径方向に沿って放射状に伸びる8つの凹溝3が設けられている。これら凹溝3はそれぞれ、径方向に沿って放射状に伸びる8つの側壁4により仕切られている。側壁4は、平坦面2aから垂直に立設した側面4fの上部に、凹溝3の開口部分を絞るように側壁4の長手方向に沿ってアンダーカット部5が設けられている。
符号8は、凹溝3に装着される磁石である。この磁石8は、凹溝3の形状に合わせて環状体を8分割した形状をしており、その側面8fの上部に位置する隅部8eはそれぞれ、アンダーカット部5に合わさる傾斜面を構成している。
これにより、磁石8を積層コア2の外周側から凹溝3に挿入すると、側壁4が案内となると共に、側壁4に設けたアンダーカット部5が磁石8の隅部8eを保持して磁石8が巻取り軸線O1に沿って脱落することを防止する。
かかる構成によれば、積層コア2の巻取り軸線O1に沿った外力、即ち、アキシャル方向に沿った外力に対する磁石8の保持力が従来に比べて強固になる。しかも、本形態に係る積層コア2は、帯状の電磁鋼板10を環状に巻取ってなるものであるから、後述の如く、アンダーカット部5は、電磁鋼板10の長手方向に伸びる縁部11の少なくとも一方に、凹溝3の断面形状を形作る複数の空隙13を形成しておき、それを合わせるように巻取るだけでよいから、削り出しや圧粉によりコアを生産する場合に比べて工程も簡易になり、生産効率も高まる。
従って、本形態の回転子コア1によれば、巻取り軸線O1に沿った磁石8の保持力に優れ、簡易な工程により生産効率の高い回転子コアを提供することができる。
図3は、本発明の製造方法によって製造された回転電機の磁石付き回転子コアの第二形態を示す斜視分解図であり、磁石8を一つだけ例示してある。なお、本形態以降、図1,2と同一部分は、同一符号をもってその説明を省略する。
図3において、符号6は、帯状の薄板からなる電磁鋼板10(図10参照。)を、後述の如く、巻取り軸線O1周りに巻取って一体に形成された環状の内周壁である。即ち、本形態に係る回転子コア1は、アンダーカット部5を備えた凹溝3の部分と、内周壁6とを1本の電磁鋼板10の巻取りにより形成してなる。
本形態の如く、帯状の電磁鋼板10の巻取りにより、積層コア2の内周に、凹溝3を閉じて環状に繋がり、磁石8を径方向内側に位置決めする内周壁6を設ければ、積層コア2の外周側から磁石8を装着する場合、磁石8は内周壁6に突き当たるため、各磁石8を回転子コア1全体の重心バランスを崩さない適切な位置に取り付けることできる。従って、本形態の回転子コア1によれば、安定した回転運動を実現することができる。
また、図4は、本発明の製造方法によって製造された回転電機の磁石付き回転子コアの第三形態を示す斜視図であり、磁石8を一つだけ装着した状態で示してある。
図4において、符号7は、帯状の薄板からなる電磁鋼板10(図10参照。)を、上述の如く、巻取り軸線O1周りに巻取って一体に形成された環状の外周壁である。即ち、本形態に係る回転子コア1は、アンダーカット部5を備えた凹溝3の部分と、外周壁7とを1本の電磁鋼板10の巻取りにより形成してなる。
本形態の如く、積層コア2の外周に、凹溝3を閉じて環状に繋がり、磁石8を径方向外側に位置決めする外周壁7を設ければ、回転子としての回転中に磁石8に遠心荷重が加わっても、磁石8は積層コア2から離脱することなく、安定した回転運動を維持することができる。また、積層コア2の内周側から磁石8を装着できる場合には、磁石8は外周壁7に突き当たるため、各磁石8を回転子コア1全体の重心バランスを崩さない適切な位置に取り付けることできる。従って、本形態の回転子コア1によっても、安定した回転運動を実現することができる。
更に、図5は、本発明の製造方法によって製造された回転電機の磁石付き回転子コアの第四形態を示す斜視図であり、磁石8を一つだけ装着した状態で示してある。本形態の回転子コア1は、帯状の薄板からなる電磁鋼板10(図10参照。)を、上述の如く、巻取り軸線O1周りに巻取って、アンダーカット部5を備えた凹溝3の部分、内周壁6及び外周壁7を1本の電磁鋼板10の巻取りにより形成し、積層コア2が内周壁6及び外周壁7の両方を備えている。この場合、最も安定した回転運動を実現することができる。
次に、図6から10を参照して本発明製造方法の一形態を説明する。
図6は、本発明の製造方法を実現するための電磁鋼板10の巻取り工程と、電磁鋼板10の打ち抜き工程の一形態を説明する模式斜視図であり、図7は、その打ち抜き後の電磁鋼板を示す要部拡大図である。また、図8は、電磁鋼板10の巻取り工程を説明する平面図である。図9は、磁石8を装着する工程の一形態を例示する平面図である。図10は、積層コア2に環状の外周壁7を形成する工程の一形態を説明する平面図である。
図3〜5の各回転子コア1についての製造方法に関しては、積層コア2を形成する工程と磁石8を装着する工程とを別々に採用することもできるが、本発明の製造方法では、以下のように回転子コア1の製造を行う。
図6において、符号10は、所定の幅に形成された薄板からなる電磁鋼板であり、この電磁鋼板10は、巻重ねられたロール10Rとして軸線OR周りを回転可能に軸支されている。ロールRから引き出された電磁鋼板10は、巻取り装置Rに繋がる。巻取り装置Rは、軸線OSを中心に回転するターンテーブルTと、このターンテーブルTに同軸配置され電磁鋼板10を巻取るスピンドルSを有する。スピンドルSは、ターンテーブルTに、CPU等を搭載したコントロールユニットCUにより回転制御されるステップモータに駆動結合することにより、ターンテーブルTと共に軸線OS周りに回転する。
これにより、巻取り装置Rは、ロール10Rから電磁鋼板10をスピンドルS周りに環状に巻取ることができる。ターンテーブルT上に巻取られる電磁鋼板10は、その長手方向に沿った縁部11のうちの一方がガイドローラGによってターンテーブルTに押し付けられて平坦な状態に均される。
ロールRと、ターンテーブルTとの間には、プレス装置Pが介在する。プレス装置Pは、電磁鋼板10の巻取りに合わせた所定の間隔で電磁鋼板10を打ち抜いて、図7に示すように、電磁鋼板10の長手方向の縁部11に複数の空隙3sを形成する。空隙3sは、凹溝3の断面形状を形作り、電磁鋼板10の巻取りに伴う重ね合わせにより径方向に沿って放射状に伸びる凹溝3を形成する。また、空隙13の相互間に介在する残部14は、電磁鋼板10の巻取りに伴う重ね合わせにより径方向に沿って放射状に伸びる側壁4を形成し、残部14に形成された突部15は、電磁鋼板10の巻取りに伴う重ね合わせにより径方向に沿って放射状に伸びるアンダーカット部5を形成する。
空隙13の打ち抜き間隔を制御する具体例としては、コントロールユニットCUに予め電磁鋼板10の板厚を入力しておく一方、ターンテーブルT上にて巻取り中の積層コア中間体M1の外径を計測し、この計測値をコントロールユニットCUに入力する。コントロールユニットCUは、電磁鋼板10の板厚及び積層コア中間体M1の外径に応じた電磁鋼板10の送りピッチ(打ち抜きピッチ)及び空隙ピッチを演算し、この演算値を基にプレス装置Pを制御する。また、打ち抜かれる空隙13は、内周側から外周側に進むに従って、その幅が徐々に変化していくため、かかるプレス工程では、重ね抜きや、複数の金型組により形成される。
これにより、プレス装置Pは、図8に示す如く、電磁鋼板10の巻取り量に応じて凹溝3の幅が内周側から外周側に進むに従って徐々に変化しても、その幅変化に対応するように、空隙13の打ち抜きピッチと空隙ピッチとを適宜変更して打ち抜きを行うことができる。
凹溝3にはそれぞれ、磁石8を積層コア中間体M1の外周側からアンダーカット部5に沿って装着する。具体例としては、ターンテーブルTの回転速度をコントロールユニットCUで計測し、この計測速度を基に磁石8を積層コア中間体M1の外周側から装着する。
図8の符号Iは、形成中の凹溝3にそれぞれ磁石8を装着するための磁石送り装置である。この装置Iは、凹溝3に向かって伸び磁石8の両側面8fを案内するガイドIGと、磁石8をガイドIGに沿って押し出す押し出し部材Ipとからなり、この押し出し部材IpをコントロールユニットCUで制御することにより、磁石8を押し出して当該磁石8を積層コア2の外周側から凹溝3に装着する。
これにより、図9に示すように、空隙13の重ね合わせによって形成される凹溝3にそれぞれ、磁石8を順次、アンダーカット部4に沿って積層コア中間体M1の側面から装着することができる。
次に、具体例として、図4にて説明の、環状の外周壁7を備える回転子コア1の製造方法を説明する。
本形態によれば、先ず、図6に示すように、巻取り装置Rにより電磁鋼板10をスピンドルS周りに巻取ると共に、プレス装置Pにより、電磁鋼板10の長手方向の縁部11に、巻取りに合わせた所定の間隔で凹溝3の断面形状を形作る複数の空隙3sを打ち抜く。このときの巻取り量は、電磁鋼板10の板厚及び積層コア中間体M1の外径を基に、当該積層コア中間体M1の外径が、磁石8の径方向寸法と一致するまでコントロールユニットCUで制御される。これにより、図8に示すように、積層コア中間体M1と共に、空隙3sの重ね合わせにより径方向に沿って放射状に伸びる凹溝3を形成する。なお、図1,2に示す第一形態を製造する場合、この中間体M1がそのまま積層コアとなる。
積層コア中間体M1が磁石8の径方向寸法と一致すると、電磁鋼板10の巻取りを一旦停止させた後、巻取り装置Rを再度打ち抜きピッチ間隔で回転させると共に、この打ち抜きピッチの回転に併せ、磁石送り装置Iにより、積層コア中間体M1の側面から凹溝3それぞれに、アンダーカット部4に沿って磁石8を順次装着する。なお、本形態において、磁石送り装置Iは、1箇所のみに設けられているが、凹溝3の個数に対応させて8箇所に設けてもよい。また、磁石送り装置Iを用いることなく、手作業での装着も可能である。
磁石8を全て装着し終わった後は、図10に示すように、プレス装置Pの打ち抜きを終了し、打ち抜きが行われていない電磁鋼板10による巻取りを継続する。そして、外周壁7が所定の厚さになったところで、ロール10Rから引き出した電磁鋼板10を破断する。これにより、図4に示すような外周壁7を備える回転子コア1が形成される。なお、巻取りにより環状に形成された電磁鋼板10は、形態として不安定であるため、接着剤を塗布しながら巻取りを行ったり、カシメ金型を用いてカシメながら巻取りを行ったり、或いは、ワニス含浸を行いながら巻取りを行うことが好ましい。
即ち、本形態の製造方法は、帯状の電磁鋼板10の巻取りに際し、電磁鋼板10を巻取りに合わせた所定の間隔で打ち抜いて凹溝3の断面形状を形作る複数の空隙13を形成し、空隙13の重ね合わせにより形成される凹溝3にそれぞれ、磁石8を積層コア中間体M1の側面から装着する。こうした製造方法によれば、凹溝3に磁石8を装着する際にアンダーカット部5が妨げにならないため、上述した新規の回転子コア1を容易に製造することができ、生産効率の向上が図れる。
なお、本発明製造方法では、上述の如く、積層コア中間体M1を形成する工程と磁石8を装着する工程とを別々に採用することも可能であるが、巻取り装置Rの回転速度に基づき磁石送り装置Iの磁石送りタイミングを制御することにより、期電磁鋼板10の巻取りと共に、磁石8を装着することもできる。この場合、電磁鋼板10の巻取り中に積層コア2の形成と磁石8の装着とが同時に行われるため、積層コア2を形成する工程と磁石8を装着する工程が異なる場合に比べて回転子コア1個当たりにかかる製造時間が短縮化され、生産効率の向上が図れる。
特に、本形態の製造方法によれば、プレス装置Pの打ち抜きを停止したのちも、電磁鋼板10の巻取りを継続させることにより、電磁鋼板10の巻取りと共に、積層コア2の外周に、凹溝3を閉じて環状に繋がり、磁石8を径方向外側に位置決めする外周壁7を同時に形成することができる。この場合、電磁鋼板10の巻取り工程が積層コア2に環状の外周壁7を形成する外周壁形成工程を含むため、外周壁7を形成する工程を別途採用する場合に比べて回転子コア1個当たりにかかる製造時間が短縮化され、図4にて説明の回転子コア1を生産するにあたっての生産効率の向上が図れる。
更に、本形態の製造方法によれば、プレス装置Pの打ち抜き開始タイミングを遅らせることにより、電磁鋼板10の巻取り中において、積層コア2の内周に、凹溝3を閉じて環状に繋がり、磁石8を径方向内側に位置決めする内周壁6を同時に形成することもできる。この場合、電磁鋼板10の巻取り工程が積層コア2に環状の内周壁6を形成する内周壁形成工程を含むため、内周壁6を形成する工程を別途採用する場合に比べて回転子コア1個当たりにかかる製造時間が短縮化され、図3にて説明の回転子コア1を生産するにあたっての生産効率の向上が図れる。
上述したところは、本発明の好適な形態であるが、請求の範囲内において、種々の変更を加えることができる。例えば、磁石8には、希土類粉末をゴムやプラスチック等の樹脂に練り込んだ所謂ボンド磁石を用いることもできるが、この場合、ボンド磁石は、積層コア2を形成したのち、凹溝3内に充填される。更に、凹溝3の断面形状は、磁石の形状にあわせて適宜変更することができる。また、上述の各形態の構成要素は、様々に組み合わせることができる。
(a),(b)はそれぞれ、本発明の製造方法によって製造された回転電機の磁石付き回転子コアの第一形態である回転子コアを示す平面図及び、そのA−A断面図である。 同形態の回転子コアを示す斜視分解図である。 本発明の製造方法によって製造された回転電機の磁石付き回転子コアの第二形態を示す斜視分解図である。 本発明の製造方法によって製造された回転電機の磁石付き回転子コアの第三形態を示す斜視図である。 本発明の製造方法によって製造された回転電機の磁石付き回転子コアの第四形態を示す斜視図である。 本発明の製造方法を実現するための電磁鋼板の巻取り工程と、電磁鋼板の打ち抜き工程の一形態を説明する模式斜視図である。 同形態における打ち抜き後の電磁鋼板を示す要部拡大図である。 同形態における電磁鋼板の巻取り工程を説明する平面図である。 磁石を装着する工程の一形態を説明する平面図である。 積層コアに環状の外周壁を形成する工程の一形態を説明する平面図である。
符号の説明
1 磁石付き回転子コア
2 積層コア
3 凹溝
4 側壁
5 アンダーカット部
6 内周壁
7 外周壁
10 電磁鋼板
11 縁部
13 空隙
14 残部
15 突部
I 磁石送り装置
R 巻取り装置
T ターンテーブル
S スピンドル
CU コントロールユニット

Claims (3)

  1. 帯状の電磁鋼板を巻取った環状の積層コアに径方向に沿って放射状に伸びる複数の凹溝を設け、当該凹溝それぞれに磁石を装着してなり、前記凹溝の側壁に、前記磁石の隅部を保持して当該磁石が前記積層コアの巻取り軸線に沿って脱落することを防止するアンダーカット部を備える回転電機の磁石付き回転子コアを製造する方法であって、
    前記電磁鋼板を巻取る巻取り工程と、
    前記電磁鋼板を巻取りに合わせた所定の間隔で打ち抜いて前記凹溝の断面形状を形作る複数の空隙を形成する打ち抜き工程と、
    前記空隙の重ね合わせにより形成される前記凹溝にそれぞれ、前記磁石を前記積層コア又はその中間体の外周側の側面から装着する磁石装着工程と、
    を有し、
    前記巻取り工程は、前記打ち抜き工程と同期させて、前記積層コアの内周に、前記凹溝を閉じて環状に繋がり、前記磁石を径方向内側に位置決めする内周壁を形成する内周壁形成工程を含むことを特徴とする回転電機の磁石付き回転子コアの製造方法。
  2. 帯状の電磁鋼板を巻取った環状の積層コアに径方向に沿って放射状に伸びる複数の凹溝を設け、当該凹溝それぞれに磁石を装着してなり、前記凹溝の側壁に、前記磁石の隅部を保持して当該磁石が前記積層コアの巻取り軸線に沿って脱落することを防止するアンダーカット部を備える回転電機の磁石付き回転子コアを製造する方法であって、
    前記電磁鋼板を巻取る巻取り工程と、
    前記電磁鋼板を巻取りに合わせた所定の間隔で打ち抜いて前記凹溝の断面形状を形作る複数の空隙を形成する打ち抜き工程と、
    前記空隙の重ね合わせにより形成される前記凹溝にそれぞれ、前記磁石を前記積層コア又はその中間体の外周側の側面から装着する磁石装着工程と、
    を有し、
    前記巻取り工程は、前記打ち抜き工程と同期させて、前記積層コアの外周に、前記凹溝を閉じて環状に繋がり、前記磁石を径方向外側に位置決めする外周壁を形成する外周壁形成工程を含むことを特徴とする回転電機の磁石付き回転子コアの製造方法。
  3. 帯状の電磁鋼板を巻取った環状の積層コアに径方向に沿って放射状に伸びる複数の凹溝を設け、当該凹溝それぞれに磁石を装着してなり、前記凹溝の側壁に、前記磁石の隅部を保持して当該磁石が前記積層コアの巻取り軸線に沿って脱落することを防止するアンダーカット部を備える回転電機の磁石付き回転子コアを製造する方法であって、
    前記電磁鋼板を巻取る巻取り工程と、
    前記電磁鋼板を巻取りに合わせた所定の間隔で打ち抜いて前記凹溝の断面形状を形作る複数の空隙を形成する打ち抜き工程と、
    前記空隙の重ね合わせにより形成される前記凹溝にそれぞれ、前記磁石を前記積層コア又はその中間体の外周側の側面から装着する磁石装着工程と、
    を有し、
    前記巻取り工程は、前記打ち抜き工程と同期させて、前記積層コアの内周に、前記凹溝を閉じて環状に繋がり、前記磁石を径方向内側に位置決めする内周壁を形成する内周壁形成工程と、
    前記打ち抜き工程と同期させて、前記積層コアの外周に、前記凹溝を閉じて環状に繋がり、前記磁石を径方向外側に位置決めする外周壁を形成する外周壁形成工程とを含むことを特徴とする回転電機の磁石付き回転子コアの製造方法。
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