JP5274900B2 - 蒸気の廃熱回収装置 - Google Patents
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Description
本発明は、蒸気の凝縮した高温復水を、再蒸発タンク内で再蒸発させて蒸気として再度利用する蒸気の廃熱回収装置に関する。
従来の、蒸気の廃熱回収装置は、再蒸発タンクに復水供給管を接続して、この再蒸発タンク内で復水の再蒸発した蒸気を吸入する蒸気エゼクタに連通管を介在して再蒸発タンクと接続し、この連通管に圧力制御弁を取り付けると共に、再蒸発タンクの所定下方に液体圧送部材を配置したもので、再蒸発タンク内の再蒸発蒸気を蒸気エゼクタで吸入して、所定の蒸気使用箇所へ供給することによって、蒸気の廃熱回収を図ることができるものである。
上記従来の、蒸気の廃熱回収装置では、吸入蒸気量が変動した場合に、例えば再蒸発タンクで多量の再蒸発蒸気が発生した場合に、１台の蒸気エゼクタでは吸入することができなくなる問題があった。
特開２００４−２７８８７１号公報
解決しようとする課題は、吸入蒸気量が少量から多量まで変動しても、速やかに吸入することができる蒸気の廃熱回収装置を得ることである。
本発明は、再蒸発タンクに復水供給管を接続して、当該再蒸発タンク内で復水から再蒸発した蒸気を吸引する蒸気エゼクタを接続したものにおいて、蒸気エゼクタの出口側にスクリュー式コンプレッサを接続し、当該スクリュー式コンプレッサを、内部にスクリュー式のロータと、このロータを回転する回転部、及び、この回転数をコントロールする制御部とで構成して、再蒸発タンク内での再蒸発蒸気の量が多い場合は、スクリュー式コンプレッサの回転数を高めて吸入容量を多くすることによって多量の再蒸発蒸気を吸入することができ、一方、再蒸発タンク内での再蒸発蒸気の量が少ない場合は、スクリュー式コンプレッサの回転数を低くして吸入容量を少なくするものである。
本発明は、蒸気エゼクタの出口側にスクリュー式コンプレッサを接続したことによって、吸入蒸気量が多量に発生した場合はスクリュー式コンプレッサの回転数を上げて多量の蒸気を吸入し、一方、吸入蒸気量が少量の場合はスクリュー式コンプレッサの回転数を下げることにより、少量から多量まで変動する再蒸発蒸気を速やかに吸入することができる。
本発明は、スクリュー式コンプレッサを用いるものであるが、このスクリュー式コンプレッサとしては、回転数を変化させることで吸入容量を自在にコントロールできるものが好適である。
図１において、再蒸発タンク１と復水供給管２と蒸気エゼクタ３、及び、スクリュー式コンプレッサ４とで蒸気の廃熱回収装置を構成する。
蒸気エゼクタ３は、吸引室５とディフューザ６で構成し、吸引室５の内部にノズルを内蔵して、駆動蒸気管７と接続する。駆動蒸気管７の上流側は図示しない高圧蒸気源と接続する。
蒸気エゼクタ３の出口側にスクリュー式コンプレッサ４を接続する。スクリュー式コンプレッサ４は、内部にスクリュー式のロータと、このロータを回転する回転部、及び、この回転数をコントロールする制御部とで構成する。スクリュー式コンプレッサ４の出口側に、このスクリュー式コンプレッサ４で所定の圧力まで昇圧された再蒸発蒸気を、図示しない蒸気使用箇所へ供給するための蒸気供給管８を接続する。
蒸気エゼクタ３の吸引室５を再蒸発タンク１の上部と管路９で接続する。管路９には、再蒸発タンク１から吸引室５側への蒸気の流下のみを許容し、反対方向の流体の流下を阻止する逆止弁１０を取り付ける。
再蒸発タンク１の左側面に復水供給管２を接続する。復水供給管２の左側端部は、高温状態の復水源と接続することによって、再蒸発タンク１内へ高温状態の復水を供給する。再蒸発タンク１内で高温復水から再蒸発した蒸気が、蒸気エゼクタ３に吸引され、更に、スクリュー式コンプレッサ４で昇圧されて、蒸気供給管８から所定の蒸気使用箇所へ供給されるものである。
再蒸発タンク１の下面に連通管１１を介在してエゼクタ式真空ポンプ１２の水エゼクタ１３と接続する。エゼクタ式真空ポンプ１２は、水エゼクタ１３と、冷却水タンク１４と、循環ポンプ１５及びこれらを連結する連結循環路１６とで構成する。冷却水タンク１４には、タンク１４内へ冷却水を補給する冷却水補給管１７を接続する。また、連結循環路１６の一部を分岐して、余剰水を排出するための余剰水排出管１８を接続する。
蒸気エゼクタ３は、駆動蒸気管７から供給される高圧蒸気によって吸引室５で所定の吸引力を発生するものであるが、再蒸発タンク１内での再蒸発蒸気の量が多い場合は、スクリュー式コンプレッサ４の回転数を高めて吸入容量を多くすることによって多量の再蒸発蒸気を吸入することができ、一方、再蒸発タンク１内での再蒸発蒸気の量が少ない場合は、スクリュー式コンプレッサ４の回転数を低くして吸入容量を少なくすることで対応することができる。
再蒸発タンク１の底部にたまった再蒸発しきれなかった復水は、エゼクタ式真空ポンプ１２の水エゼクタ１３に吸引され、冷却水タンク１４へと至る。
１ 再蒸発タンク
２ 復水供給管
３ 蒸気エゼクタ
４ スクリュー式コンプレッサ
７ 駆動蒸気管
８ 蒸気供給管
１２ エゼクタ式真空ポンプ
１３ 水エゼクタ
１４ 冷却水タンク
１５ 循環ポンプ
１６ 連結循環路
２ 復水供給管
３ 蒸気エゼクタ
４ スクリュー式コンプレッサ
７ 駆動蒸気管
８ 蒸気供給管
１２ エゼクタ式真空ポンプ
１３ 水エゼクタ
１４ 冷却水タンク
１５ 循環ポンプ
１６ 連結循環路
Claims (1)
- 再蒸発タンクに復水供給管を接続して、当該再蒸発タンク内で復水から再蒸発した蒸気を吸引する蒸気エゼクタを接続したものにおいて、蒸気エゼクタの出口側にスクリュー式コンプレッサを接続し、当該スクリュー式コンプレッサを、内部にスクリュー式のロータと、このロータを回転する回転部、及び、この回転数をコントロールする制御部とで構成して、再蒸発タンク内での再蒸発蒸気の量が多い場合は、スクリュー式コンプレッサの回転数を高めて吸入容量を多くすることによって多量の再蒸発蒸気を吸入することができ、一方、再蒸発タンク内での再蒸発蒸気の量が少ない場合は、スクリュー式コンプレッサの回転数を低くして吸入容量を少なくすることを特徴とする蒸気の廃熱回収装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2008155859A JP5274900B2 (ja) | 2008-06-13 | 2008-06-13 | 蒸気の廃熱回収装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2008155859A JP5274900B2 (ja) | 2008-06-13 | 2008-06-13 | 蒸気の廃熱回収装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2009300011A JP2009300011A (ja) | 2009-12-24 |
| JP5274900B2 true JP5274900B2 (ja) | 2013-08-28 |
Family
ID=41547096
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2008155859A Active JP5274900B2 (ja) | 2008-06-13 | 2008-06-13 | 蒸気の廃熱回収装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP5274900B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6687474B2 (ja) * | 2016-07-13 | 2020-04-22 | 株式会社テイエルブイ | 廃熱回収装置 |
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Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
2008
- 2008-06-13 JP JP2008155859A patent/JP5274900B2/ja active Active
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2009300011A (ja) | 2009-12-24 |
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