JP5274043B2 - 半導体基板の検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体基板、特に薄膜太陽電池基板の良否(欠陥)を判定し、不良が短絡故障か否かを判定すると共に、短絡を発生させた微小な欠陥の位置を正確に検出する半導体基板の検査装置に関し、更に検査部からの欠陥位置情報に基づいて欠陥を修正する欠陥修正機構を具備した半導体基板の検査装置に関する。
薄膜太陽電池は、N型半導体層及びP型半導体層と、それら半導体層を挟持するように形成された集電用導電膜とで構成されている。また、透過する光を有効に活用するため、受光面と対向する側には、集電の抵抗値減少と透過光の反射を兼ねてアルミニウム、銀等の反射率の高い膜を形成することもある。図13は薄膜太陽電池の一般的な断面構造を示しており、N型光電変換層(シリコン膜)100及びP型光電変換層101が上部電極102及び下部電極付き基板103で挟持された構造になっている。
このような多層膜はCVD装置などの製造装置の内部で連続的に形成されるが、非常に薄く作られており、ピンホールなど中間層の欠損によって上下に形成された集電用導電膜が短絡を起こす故障を発生することがある。図14は、N型光電変換層(シリコン膜)100にピンホール状の欠損を生じて、上下の導電膜、つまり上部電極102及びP型光電変換層101が短絡故障した様子を断面構造で示している。
かかる短絡故障は、ガラス基板に元々付着していた異物や基板表面の微小な突起や傷、或いは製造装置内部の空間環境中に浮遊する1μ程度の微粒子によってもたらされるので、完全に回避することは難しく、大面積の半導体基板を使用するほど確率的に発生頻度は高くなり、製造歩留まりを落とす原因になっている。
そのため、かかる微小な短絡故障を検出し、修正して良品として正常な動作をさせるために、以下のような技術が開発されている。
短絡したセルを検知する方法としては、基板に実際に光を当て、発生する発電電圧を電圧計で確認し、設定された基準電圧と比較することによって、短絡故障を起こしたセルを見出すことは容易である。この方法によって仕分けされた不良セルに対して、短絡部分を焼き切るように充分強い電流を流すことの出来る直流電源を用意しておき、形成されたPN接合の逆方向になる向きに電圧を印加すれば、微小な短絡部分を切断して正常に機能するセルに修正することができる。かかる検査・修正方法が特開2000−277765号公報(特許文献1)に開示されている。
特許文献1に開示されている検査・修正方法は、高い電圧を発生させるために直列構造に形成された太陽電池に対しても、セル毎に発電電圧確認と修正のための端子を用意しておくことによって、容易に適用することができる。
特許文献1に開示されている検査・修正方法は非常に簡便なため、広く適用されている。しかしながら、短絡故障の程度によっては修正を行うことが出来ず、また、逆方向電圧を印加して大電流によって短絡部分を高温度で焼き切るため、短絡部分以外の半導体特性を変化させる恐れがあり、電池の長期信頼性に悪影響を及ぼす問題がある。更に、太陽電池セルから電力を取り出す電気的接合部分にも負荷を与えるので、2次的な故障を誘発する恐れもある。
その他の方法としては、弱いレーザ光で太陽電池の表面を走査し、電圧を測定することによって短絡故障した箇所を特定し、その後、レーザ光のパワーを上げて該当部分を切断する方法が特開2006−229052号公報(特許文献2)に開示されている。
この方法によれば、レーザ光のパワーを適宜調整することによって、短絡箇所近辺の物性に影響を与えない修正を施すことが可能である。
しかしながら、この特許文献2の方法では、微小なレーザ光スポットを基板表面の全面に亙って走査するため、短絡箇所を特定するために多大な時間がかかり、また、位置を特定するために高価なレーザ光を連続使用して消耗させるため、運用費用が嵩む問題がある。更に、短絡欠陥箇所を特定するための情報が端子の測定電圧であるため、μ単位の精密な位置を特定することは不可能であり、短絡欠陥箇所を含む広い領域をレーザ光によって切断せざるを得ず、正常に機能するセル面積を失い、無駄の多い修正方法となっている。
特開2000−277765号公報 特開2006−229052号公報
特許文献1に開示の方法によれば、短絡故障を起こした太陽電池を容易に仕分けして簡便に修正を施すことが可能であるが、制御できない高温で故障箇所を焼き切るために、故障箇所近辺の物性を変化させ、電池の長期信頼性を損なう問題がある。また、高い電圧を得るために構成された直列構造の太陽電池においては、セル毎に検査と修正用の電気端子を設置しなければならず、費用がかかる上に検査操作も複雑になる問題がある。一方、特許文献2に開示された方法によれば、レーザ光を走査することによって短絡故障箇所が太陽電池表面のどの位置で発生したかを特定することができると共に、出力調整されたレーザ光によって切断部分の層の物性を変化させずに、特定した故障箇所を効果的に切断することができる。しかしながら、半導体基板の大型化に伴い、基板表面の走査に多大な時間がかかる上に、価格が高く、消耗し易いレーザ光を検査用途に使わなければならず、効率的な検査を行うことができない。また、短絡故障発生位置の特定が、故障発生箇所から距離的に離れた場所に設置されている太陽電池の出力端子に発生する発電電圧の監視であるため、精度の良い故障発生位置の特定を達成することができず、実際には修正しなくても機能するはずの広い範囲を切断しなければならない問題がある。本発明は上述のような事情よりなされたものであり、本発明の目的は、半導体基板に対して光学的な検査と電気的な検査を組み合わせることによってμ単位の非常に精密な故障発生(欠陥)位置を検出する半導体基板の検査装置を提供すると共に、レーザ光の照射による修正機構と組み合わせることによって、切り離す面積を最小にして効率の良い修正を実施することができる欠陥修正機構を具備した半導体基板の検査装置を提供することにある。また、検査に用いる光源を価格の安い電球やLEDにすることで、高価で危険なレーザ光を用いる必要がなく、画像取得速度の速いラインセンサや2次元エリアセンサを用いることにより、基板大型化に伴う検査速度の低下を抑え、生産性の高い半導体基板の検査装置を提供することにある。更に、本発明の他の目的は、上記検査機能に加えて欠陥修正機構を効果的に連携させ、比較的安価で生産効率の良い半導体基板の欠陥の修正をも行いえる半導体基板の修正機能付き検査装置を提供することにある。
本発明は半導体基板の検査装置に関し、本発明の上記目的は、半導体基板を検査ステージに載置して駆動装置により走査する走査駆動機構と、前記半導体基板の照明領域に光を照明する照明装置と、前記照明領域の画像データに基づいて光学的欠陥を検出する光学的検手段と、前記照明領域の位置を検出して位置情報を出力する位置検出手段と、前記半導体基板の光起電力に基づく電圧を検出する電圧検出手段と、前記光学的検出手段によって検出された欠陥位置及び前記電圧検出手段により測定された電圧の変化を組み合わせて欠陥種別を判定する欠陥判定手段とを設けることにより達成され、前記照明装置を照明光源と、前面に開口部を有し、前記照明光源を内部に配設した筐体と、前面に配置された集光レンズとで構成し、ビームスプリッタを経て前記照明領域を照明することにより、或いは前記画像データをエリアセンサ又はラインセンサの走査で取得し、前記画像データと所定時間遅延された遅延データとの差に基づいて前記光学的欠陥を検出することにより、或いは前記電圧検出手段を、前記半導体基板の端部に設けられた電圧検出端子と、前記電圧検出端子の検出電圧を増幅してデジタル値に変換する手段とで構成することにより、或いは前記半導体基板の走査開始位置での前記電圧検出手段の検出電圧が規定値よりも小さいときに、前記半導体基板の検査を行うことにより、或いは前記半導体基板が太陽電池基板であることにより、より効果的に達成される
本発明の検査装置によれば、半導体基板の短絡故障を発生している微小欠陥の位置を1mm以下の正確さで特定することができ、レーザなどの高価な光源を使うことなく、短絡故障個所の特定を行うことができる。また、本発明の検査装置によれば、画像取得するための高速読み取りが可能なラインセンサや2次元エリアセンサを用いることができ、大面積の半導体基板であっても短時間に高精度な短絡故障個所の位置を特定することができると共に、レーザ切断機や刃物切断機などの修正機能と組み合わせることによって、半導体基板の切断面積を最小にすることができ、効率の良い短絡故障修正機能を実現することができる。更に、太陽電池等の半導体基板の機能を光学的に検査する面の反対側の面から欠陥を修正することにより、精密で効率の良い修正機能を実現することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明に係る検査装置の検査対象たる半導体基板は、例えば薄膜太陽電池を構成する金属膜の生成された基板(一辺が1mを越える大型の基板を含む板状の基板)であり、本発明では、この基板上に形成された薄膜太陽電池の良否判定(欠陥検出)や、不良の場合には特に短絡故障の発生している部位の位置を正確に特定し、後工程に短絡故障発生箇所の正確な位置情報を与えることによって、該当欠陥箇所に精密にレーザ光を照射したり、刃物で切断して欠陥を修正することを可能にする欠陥修正機能を具備した半導体基板の検査装置に関する。以下の説明では太陽電池の基板を例に挙げて説明するが、他の半導体基板についても全く同様に適用可能である。
図1は、本発明に係る太陽電池の検査装置の構成例を示す斜視図であり、本発明の太陽電池の検査装置(以下、単に「検査装置」とする)は、検査対象となる矩形状の太陽電池基板7がXY方向に移動して走査される検査ステージ8上に載置されて把持されており、太陽電池基板7はビームスプリッタ4を介して照明装置5で照明される。照明装置5によって太陽電池基板7は矩形の照明領域6を限定的に照明され、その照明領域6の画像がビームスプリッタ4及びレンズ系3を経て2次元のエリアセンサ2で取得され、画像信号ISとして判定処理装置1に入力される。また、照明により太陽電池基板7に発生する光起電力に基づく電圧PHを取り出すため、太陽電池基板7のコーナーには電圧検出端子14及び15が設けられており、電圧検出端子14及び15で検出された電圧PHも判定処理装置1に入力される。太陽電池基板7を把持している検査ステージ8はステージ駆動装置13によって、それぞれモータ10及び送り機構9とモータ12及び送り機構11とを介して、XY方向に移動して走査されるようになっている。ステージ駆動装置13による検査ステージ8の位置は、モータ10若しくは送り機構9、モータ12若しくは送り機構11に取り付けられているエンコーダ、レゾルバ等の位置検出手段(図示せず)で正確に検出され、位置情報PSとして判定処理装置1に入力されており、判定処理装置1からは良否の判定結果DSが出力される。判定結果DSは、例えば欠陥修正装置若しくは欠陥修正部に位置情報PSと共に送られる。
図2は検査装置の内部構成例を示すブロック図であり、照明装置5は、エリアセンサ2が撮像する視野となる照明領域6の範囲内だけを照射し、照明領域6以外には光が漏れない構造になっている。そのため、照明装置5は、前面に開口部5bを有する照明光源5cの筐体5aと、開口部5bとビームスプリッタ4の間に配設されている集光レンズ5dとで構成されており、照明装置5として一体に組み込まれている。なお、照明光源5cは安価な電球やLEDであり、高価なレーザは使用しない。
エリアセンサ2からの画像信号ISは判定処理装置1内のA/D変換部1aに入力され、A/D変換部1aでデジタル化された画像データISgが遅延メモリ1b及び比較部1cに入力される。遅延メモリ1bで時間遅延された画像データISdも比較部1cに入力され、比較部1cで画像データISgと画像データISdとが比較される。比較部1cにはスレッショルドとしての所定値THが設定入力されており、画像データISg及びISdの差が所定値TH以上となったときに光学的な変化が現れたと判定して光学的欠陥情報CMを出力する。光学的欠陥情報CMは光学的欠陥情報フォーマッタ1dに位置情報PSと共に入力され、位置情報PSと組み合わされた光学的欠陥情報CMpとなり、光学的欠陥情報メモリ1eに格納される。また、電圧検出端子14及び15からの電圧PHは増幅器11を経てA/D変換部1gでデジタル信号PHdに変換され、位置情報PSと共に電圧情報フォーマッタ1hに入力される。電圧情報フォーマッタ1hは、電圧PHdは位置情報PSと組み合わされて位置電圧情報PHvとして位置電圧情報メモリ1jに格納される。なお、図示はしていないが、検査の初期位置で照明したときの電圧PHは所定の規定値と比較され、電圧PHが規定値以上の場合に良品と判定し、走査による検査をしないようになっている。
光学的欠陥情報メモリ1eの光学的欠陥情報CMp及び位置電圧情報メモリ1jの位置電圧情報PHvは欠陥判定部1kに入力され、欠陥判定部1kは、光学的欠陥情報メモリ1eに格納された各光学的欠陥情報につき、位置電圧情報メモリ1jに格納された電圧PHvを参照することによって、全ての光学的に検出された欠陥の種別を判定して判別結果DSを出力する。本実施の形態では、照明装置5は、ビームスプリッタ4を使って太陽電池基板7を所定の角度で明視野照明により照明する装置であり、太陽電池基板7からの直接反射光を、レンズ系2を経てエリアセンサ2により捉えることで、常に一定の角度の正反射光により2次元領域の画像を撮像できるように構成されている。また、図には示していないが、検査装置全体を光を遮断する筐体内に設置し、太陽電池を製造する工場内の照明装置や外来光による光起電力の測定の外乱を最小にするように工夫すると好適である。
また、図2に示された判定処理装置1の内部の機能ブロックは、判定処理装置1を高速なコンピュータで構成し、全ての機能をソフトウェアで処理するように構成しても良い。また、上述では2次元のエリアセンサで対象基板の画像情報を取得しているが、ラインセンサで走査して取得するようにすることも可能である。
更に、本実施形態では検査ステージ8をステージ駆動装置13でXY方向に移動させて走査するようにしているが、検査ステージ8を固定し、ビームスプリッタ4、レンズ系3及びエリアセンサ2を一体的に移動させて走査するようにしても良い。
このような構成において、図3に示す検査動作全体のフローチャート、図4に示す欠陥判定動作のフローチャートを参照して、本発明の検査動作を説明する。
検査開始になると図3に示すように、先ず検査ステージ8を第一走査の開始位置へ移動し(ステップS1)、電圧検出端子14及び15で検出された電圧PHが所定の規定値以上であるか否かを判定する(ステップS2)。ここで、太陽電池基板2に対する走査の開始位置と走査の様子を、図5及び図6を参照して説明する。
図5(A)及び(B)は、単一のセル30が太陽電池基板29上に形成された構造の太陽電池に対して、検査装置が光学的走査を行う様子を示している。照明装置5が照明光をセル30に照射し、光学式検査のための画像取得が行われる照明領域6は、同図(B)に示されるようにセル30の左上から走査を開始し、“L1”で示される最初の第一走査を実行し、次に検査ステージ8は照明領域6を第一走査L1の直下に移動させ、第二走査L2を逆方向に行う。以下同じようにして検査ステージ8はセル30の最下部まで走査を行うが、ここで最終走査L7はセル30をはみ出さないように、直前の走査領域に重ねられるように走査位置が調整される。この調整により、全ての走査において、照明領域6がセル30上を走査している期間中にセル30が照明装置5から照明される光のエネルギーを均等にすることができる。
また、図6(A)及び(B)は、高電圧を得るために2枚のセル34及び35が太陽電池基板33上に形成された構造の太陽電池に対して、検査装置が光学的走査を行う様子を示している。同図(B)はセル34及び35に対する検査装置の走査の様子を示しており、この場合にも各セル34及び35に対して個別に、単一のセルが形成された太陽電池基板と同じように第一走査L1から順次走査を行い、各セル34及び35の最下端の走査L5を行う位置を直前の走査に重なるように位置調整すれば、照明光が該当セルに与える光のエネルギーを均一にすることが出来る。なお、本例では2枚のセル34及び35を示しているが、3枚以上でも同様である。
上述のように検査ステージ8をステージ駆動装置13によって第一走査L1の開始位置へ移動させ、照明装置5で太陽電池基板7を照明すると、次に電圧検出端子14及び15からの電圧PHが規定値以上であるか否かを判定する(ステップS2)。電圧PHが規定値以上の場合は、太陽電池基板7が良品であると判定して終了となり((ステップS3))、電圧PHが規定値よりも小さい場合には上述の走査方法で全てのセルの検査を実行すると共に(ステップS4)、図4のフローチャートに詳細を示す欠陥判定処理を行う(ステップS10)。
ここで、電圧PHによる太陽電池基板7の良否判定について説明すると、図7は、短絡故障の発生していない太陽電池基板7を検査したときの、光学的検査のステージ走査に伴う光起電力による電圧PHの変化例を示している。本例では、太陽電池基板7のセル領域を走査し始めた瞬間に規定値を超える電圧が測定されるので、継続する検査動作を即座に打ち切って、太陽電池基板7が正常動作する“良品”と判定する。また、図8は短絡故障の発生している太陽電池基板7を検査したときの光起電力による電圧PHの変化例を示しており、電圧が基準値よりも小さくなっているので“不良品”と判定して、欠陥位置を特定するための走査を行う。一方、図9は図8の電圧波形を電圧軸で拡大して表示しており。電圧PHは一定間隔毎にサンプリングされ、位置情報PSと共に位置電圧情報メモリ1jに格納されている。電圧V1は短絡故障個所の直前を走査した電圧測定波形であり、電圧V2は短絡故障個所を走査した電圧測定波形であり、電圧V3は短絡故障個所の直後を走査した電圧測定波形であり、電圧V1〜V3はそれぞれ(n−1)番目、n番目、(n+1)番目の走査時に測定される電圧波形である。本例では、短絡故障はn番目の走査範囲内に含まれており、最も低い電圧値VBnが測定された近傍にある。何故ならば、光学式検査に使用する照明光による光起電力は、その光学的検査が行われる瞬間の照明領域6の部分だけに限定されて起きており、電圧検出端子14及び15で測定される電圧PHは、光起電力が与えられた照明領域6の位置から短絡故障している個所までの膜抵抗値と、照明領域6から電圧検出端子14及び15までの距離の膜抵抗値に、判定処理装置1の増幅器1fの入力抵抗値を加えたものの並列抵抗値を負荷としたときの太陽電池基板7の出力電圧となり、照明領域6と短絡故障位置が最も近いときに短絡個所までの膜抵抗値が最小となるので、短絡故障個所を照明装置5が走査した瞬間が最小電圧値となるためである。
検出端子14及び15からの電圧PHが基準値よりも小さい場合には全ての走査を行うが(ステップS3)、全ての走査を行う場合の欠陥判定処理(ステップS10)の詳細は図4のフローチャートのようになる。
即ち、欠陥判定処理では先ず光学検査の欠陥点位置情報を取得し(ステップS11)、該当走査番号の最小電圧値を検索する(ステップS12)。欠陥は比較部1cで画像データISgと画像データISdの差が所定値TH以上になったことで検出され、そのときの位置情報PSと組み合わせて光学的欠陥情報フォーマッタ1dで光学的欠陥情報CMpとして得られ、光学的欠陥情報メモリ1eに格納される。そして、電圧PHdと位置情報PSに基づいて該当走査番号の前後の走査の最小電圧値を検索し(ステップS13)、該当走査番号の最小電圧値が該当走査番号の前後の最小電圧値以下であるか否かを判定し(ステップS14)、該当走査番号の最小電圧値が該当走査番号の前後の最小電圧値以下である場合には更に、光学的欠陥位置と走査内の最小電圧値の位置とを比較する(ステップS15)。そして、光学的欠陥位置と走査内の最小電圧値の位置とが遠い場合(例えば3m幅の基板に対して1cm程度以上)には短絡欠陥ではないと判定し(ステップS17)、光学的欠陥位置と走査内の最小電圧値の位置とが一致若しくは非常に近い場合(例えば3m幅の基板に対して1cm程度以下)には短絡欠陥と
判定し(ステップS16)、いずれの場合も最後の欠陥となるまで上記ステップS11にリターンして(ステップS18)、上記動作を繰り返す。最後の欠陥まで行って欠陥判定処理は終了となる。
なお、上記ステップS14において、該当走査番号の最小電圧値が該当走査番号の前後の最小電圧値よりも大きい場合には短絡欠陥ではないと判定し(ステップS17)、ステップS18に進む。
次に、上述のようにして欠陥が判定された太陽電池基板の欠陥を修正するための欠陥修正機構を具備した検査装置を説明する。
図10は欠陥修正機構を具備した検査装置の第1実施形態の構成を示しており、検査を行うために検査部の検査ステージ50へ搬入された太陽電池基板57に対して、上述のような一連の欠陥検査を実行する。太陽電池基板57の裏面に対して、光学的検査機構51による光学的検査を行う。検査部で短絡故障の修正が必要と判断された太陽電池基板57は、水平移動機構53及び回転機構54を具備した搬送用ロボット52によって検査部の検査ステージ50から取り出され、更に水平移動機構53で水平移動しながら回転機構54によって表裏反転させられ、欠陥修正機構の修正ステージ55上に搬入して載置される。太陽電池基板57は、検査部で上述したように光学的検査機構51による光学的検査と図示しない電気的検査とで検査され、正確に位置が特定された短絡欠陥の位置情報は欠陥修正機構に通知され、切断装置56を移動して精密な欠陥修正を行う。つまり、切断装置56は太陽電池基板57の表面を移動しながら欠陥の修正を行う。
このような構成により、薄膜太陽電池が機能する太陽電池基板57の裏面側から光学的検査機構51により照明光を照射することにより光学的検査を行い、太陽電池の光起電力が発生する側の反対側の、薄膜が形成された表面側から太陽電池基板57の欠陥を修正することができる。このため、例えば刃物による欠陥修正が可能であり、また、レーザ光を使用したときにはレーザ光をガラス内に透過させないために、減衰の少ない状態で運用することができるので、更に効率の良い修正が可能となる。
また、図11及び図12は欠陥修正機構を具備した検査装置の第2実施形態を示しており、本実施形態では検査対象となる太陽電池基板68が前方空気浮上ステージ60及び後方空気浮上ステージ61の上に空気浮上して搬送され、太陽電池基板68は端部を保持機構66で保持され、所定領域内から食み出さないようになっている。空気浮上ステージ60及び61は、光学的検査機構64が照射する照明光を遮らない距離の間隙をもって配置されており、保持機構66は水平移動機構67に搭載されており、端部を保持した太陽電池基板68を空気浮上した状態で前後方向に水平走査する。ここで、光学的検査を行う照明機構と撮像機構が組み合わされた光学的検査機構64は、空気浮上ステージ60及び61の下方に照明光が上向きになるように配置され、空気浮上ステージ60及び61の間隙から太陽電池基板68を検査するように配置されている。光学的検査機構64は、基板68の走査方向と直交する方向に移動する移動機構65に搭載されており、走査トラックの移動を実行する。太陽電池基板68の上方には修正用切断機構62が配置され、修正用切断機構62は太陽電池基板68の走査方向と直交する方向に移動する移動機構63に搭載されている。
このような構成において、最初に光学的検査と電気的検査を保持機構66と移動機構65の協調動作により実行する。そして、短絡故障が見つかった場合には、保持機構66と直交移動機構63の協調動作によって短絡部分の切断操作を実行する。
この構成によれば、搬送機構による太陽電池基板68の反転が不要であり、検査する面の反対側から修正することが可能な、非常にコンパクトな修正機能付き検査装置を実現することができる。
発明に係る太陽電池の検査装置の構成例を示す斜視構造図である。 発明に係る太陽電池の検査装置の内部構成例を示すブロック図である。 本発明の検査動作の処理例を示すフローチャートである。 本発明による欠陥判定動作の処理例を示すフローチャートである。 単一セルが生成された薄膜太陽電池基板に対する走査の一例を示す図である。 複数セルが生成された薄膜太陽電池基板に対する走査の一例を示す図である。 良品を検査したときの測定電圧の一例を示す波形図である。 短絡故障を起こした基板を検査したときの測定電圧の一例を示す波形図である。 短絡故障を起こした基板を検査したときの測定電圧の波形を拡大表示した波形図である。 欠陥修正機構を具備した検査装置の第1実施形態を示す斜視構成図である。 欠陥修正機構を具備した検査装置の第2実施形態を示す斜視図である。 欠陥修正機構を具備した検査装置の第2実施形態の断面構造図である。 一般的な薄膜太陽電池の構造例を示す断面図である。 膜の欠損により短絡故障を起こした太陽電池の故障個所の断面図である。
符号の説明
1 判定処理装置
1a、1g A/D変換部
1b 遅延メモリ
1c 比較部
1d 光学的欠陥情報フォーマッタ
1e 光学的欠陥情報メモリ
1f 増幅器
1h 電圧情報フォーマッタ
1j 位置電圧情報メモリ
1k 欠陥判定部
2 エリアセンサ
3 レンズ系
4 ビームスプリッタ
5 照明装置
5a 筐体
5b 開口部
5c 照明光源
5d 集光レンズ
6 照明領域
7、29、33、57、68 太陽電池基板
8、50 検査ステージ
9、11 送り機構
10、12 モータ
13 ステージ駆動装置
14、15 電圧検出端子
30、34、35 セル
51、64 光学的検査機構
52 搬送用ロボット
53、67 水平移動機構
54 回転機構
55 修正ステージ
56 切断装置
60 前方空気浮上ステージ
61 後方空気浮上ステージ
62 修正用切断機構
63、65 移動機構
66 保持機構

Claims (6)

  1. 半導体基板を検査ステージに載置して駆動装置により走査する走査駆動機構と、前記半導体基板の照明領域に光を照明する照明装置と、前記照明領域の画像データに基づいて光学的欠陥を検出する光学的検手段と、前記照明領域の位置を検出して位置情報を出力する位置検出手段と、前記半導体基板の光起電力に基づく電圧を検出する電圧検出手段と、前記光学的検出手段によって検出された欠陥位置及び前記電圧検出手段により測定された電圧の変化を組み合わせて欠陥種別を判定する欠陥判定手段とを具備したことを特徴とする半導体基板の検査装置。
  2. 前記照明装置は照明光源と、前面に開口部を有し、前記照明光源を内部に配設した筐体と、前面に配置された集光レンズとで構成され、ビームスプリッタを経て前記照明領域を照明するようになっている請求項1に記載の半導体基板の検査装置。
  3. 前記画像データをエリアセンサ又はラインセンサの走査で取得し、前記画像データと所定時間遅延された遅延データとの差に基づいて前記光学的欠陥を検出するようになっている請求項1又は2に記載の半導体基板の検査装置。
  4. 前記電圧検出手段が、前記半導体基板の端部に設けられた電圧検出端子と、前記電圧検出端子の検出電圧を増幅してデジタル値に変換する手段とで構成されている請求項1乃至3のいずれかに記載の半導体基板の検査装置。
  5. 前記半導体基板の走査開始位置での前記電圧検出手段の検出電圧が規定値よりも小さいときに、前記半導体基板の検査を行うようになっている請求項4に記載の半導体基板の検査装置。
  6. 前記半導体基板が太陽電池基板である請求項1乃至4のいずれかに記載の半導体基板の検査装置。
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