JP5272397B2 - 接着フィルムの貼付装置及び接着フィルムの貼付方法 - Google Patents

接着フィルムの貼付装置及び接着フィルムの貼付方法 Download PDF

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Description

本発明は、接着フィルムの貼付装置及び接着フィルムの貼付方法に関する。
近年、電子部品の小型薄型化に伴い、電子部品が搭載される基板に形成されている回路が高密度化、高精細化している。このような電子部品と微細な電極との接続は、従来のようなはんだ付けやゴムコネクタ等によって行うことが困難であるので、異方導電性フィルム(ACF:Anisotropic Conductive Film)や、絶縁性接着フィルム(NCF:Non Conductive Film)と呼ばれるフィルム状の接着剤を用いて行うことが一般的となってきている。
そこで、従来、一方の面(表面)にパット(電極)が設けられた半導体ウエハを用意する工程と、当該半導体ウエハの他方の面(裏面)を裏面研削装置(いわゆるバックグラインダ)によって研削し、当該半導体ウエハの厚みを薄くする工程と、パットが設けられている当該半導体ウエハの表面にフィルム状接着剤を真空ラミネート法によって貼付ける工程とを備える接着剤付ICチップの製造方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。この方法によって製造された接着剤付ICチップでは、予めICチップに接着剤が付与されているので、基板への搭載が簡便に行えるようになっている。
特開2004−311603号公報
ところで、上記のような接着剤付ICチップを製造するにあたり、半導体ウエハの裏面をバックグラインダによって研削する際には、半導体ウエハの裏面が平坦となるようにするため、一般に、パットが設けられている半導体ウエハの表面にバックグラインドテープを貼付け、バックグラインドテープ側から圧力を均等にかけた状態で、研削ホイールに半導体ウエハの裏面を押しつけている。そのため、半導体ウエハの表面にフィルム状接着剤をラミネートするためには、バックグラインドテープを剥がさなければならない。
このとき、半導体ウエハの厚みはバックグラインダによって50μm程度となっているので、何らの措置も講じないままでバックグラインドテープを剥がした場合には、半導体ウエハが割れてしまう虞がある。半導体ウエハをその裏面側から真空吸着してバックグラインドテープを剥がすこともできるが、その後の半導体ウエハの取り扱いが非常に困難となってしまう。そこで、通常、半導体ウエハの支持体としてダイシングテープを半導体ウエハの裏面に貼付けた後に、バックグラインドテープを剥がしている。
ところが、ダイシングテープを半導体ウエハの裏面に貼付ける際、同時に、環状のダイシングフレームが半導体ウエハを囲むようにダイシングテープ上に配置される。ここで、ダイシングフレームの高さは1mm〜1.5mm程度であるので、半導体ウエハの表面の高さはダイシングフレームの上縁の高さよりも低くなっている。そのため、従来、ダイシングフレームの存在により、半導体ウエハの表面にフィルム状接着剤を貼付けることが極めて困難であった。
本発明は、ダイシングフレームによって半導体ウエハが囲まれている場合であっても半導体ウエハに接着フィルムを貼付けることが可能な接着フィルムの貼付装置及び接着フィルムの貼付方法を提供することを目的とする。
本発明に係る接着フィルムの貼付装置は、ダイシングテープと、一方の主面に複数の突出電極が設けられ、他方の主面がダイシングテープに貼付けられた半導体ウエハと、半導体ウエハを囲むようにダイシングテープに貼付けられた環状のダイシングフレームとを有する被処理体が載置されるステージと、ステージに載置されている被処理体のうち半導体ウエハを上昇させる半導体ウエハ上昇手段と、半導体ウエハ上昇手段によって半導体ウエハが上昇された状態で、半導体ウエハの一方の主面に接着フィルムを貼付ける貼付手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る接着フィルムの貼付装置では、半導体ウエハ上昇手段によって、ステージに載置されている被処理体のうち半導体ウエハをダイシングテープから半導体ウエハに向かう方向に上昇させている。そのため、半導体ウエハの一方の主面(表面)の高さとダイシングフレームの上縁の高さとの差が小さくなり、さらに半導体ウエハを上昇させた場合には、半導体ウエハの一方の主面の高さがダイシングフレームの上縁の高さよりも高くなるので、半導体ウエハの一方の主面への接着フィルムの貼付けがダイシングフレームによって阻害され難くなる。その結果、ダイシングフレームによって半導体ウエハが囲まれている場合であっても半導体ウエハに接着フィルムを貼付けることが可能となる。なお、ダイシングテープは一般に伸縮可能な素材で形成されているので、半導体ウエハ上昇手段による半導体ウエハの上昇に伴い伸長することとなる。
好ましくは、上昇手段は、半導体ウエハの一方の主面がダイシングフレームよりも高くなるように半導体ウエハを上昇させる。このようにすると、ダイシングフレームによって半導体ウエハが囲まれている場合であっても、半導体ウエハに接着フィルムを確実に貼付けることができるようになる。
好ましくは、上昇手段は、昇降台と、昇降台を昇降させる駆動部とを有する。このようにすると、半導体ウエハが昇降台に位置するように被処理体をステージ上に載置した上で昇降台を駆動部で上昇させることにより、半導体ウエハを上昇させることが可能となる。
好ましくは、上昇手段は、ステージ上に設けられた台座部である。このようにすると、半導体ウエハが台座部に位置するように被処理体をステージ上に載置することにより、半導体ウエハを上昇させることが可能となる。
好ましくは、接着フィルムを加熱するための加熱手段を更に備える。このようにすると、接着フィルムが若干溶融した状態で、半導体ウエハの一方の主面への接着フィルムの貼付けが行われることとなる。その結果、半導体ウエハの一方の主面に複数の突出電極が設けられていても、接着フィルムを半導体ウエハの一方の主面に確実に貼付けることが可能となる。
好ましくは、貼付手段による接着フィルムの半導体ウエハへの貼付けは真空中で行われる。このようにすると、半導体ウエハの一方の主面に設けられている突出電極と接着フィルムとの間におけるボイド(空隙)の発生を効果的に抑制することが可能となる。
一方、本発明に係る接着フィルムの貼付方法は、ダイシングテープと、一方の主面に複数の突出電極が設けられ、他方の主面がダイシングテープに貼付けられた半導体ウエハと、半導体ウエハを囲むようにダイシングテープに貼付けられた環状のダイシングフレームとを有する被処理体を用意する被処理体用意工程と、被処理体のうち半導体ウエハを上昇させる半導体ウエハ上昇工程と、半導体ウエハが上昇している状態で、半導体ウエハの一方の主面に接着フィルムを貼付ける貼付工程とを備えることを特徴とする。
本発明に係る接着フィルムの貼付方法では、被処理体のうち半導体ウエハをダイシングテープから半導体ウエハに向かう方向に上昇させている。そのため、半導体ウエハの一方の主面の高さとダイシングフレームの上縁の高さとの差が小さくなり、さらに半導体ウエハを上昇させた場合には、半導体ウエハの一方の主面の高さがダイシングフレームの上縁の高さよりも高くなるので、半導体ウエハの一方の主面への接着フィルムの貼付けがダイシングフレームによって阻害され難くなる。その結果、ダイシングフレームによって半導体ウエハが囲まれている場合であっても半導体ウエハに接着フィルムを貼付けることが可能となる。
好ましくは、半導体ウエハ上昇工程では、半導体ウエハの一方の主面がダイシングフレームよりも高くなるように半導体ウエハを上昇させる。このようにすると、ダイシングフレームによって半導体ウエハが囲まれている場合であっても、半導体ウエハに接着フィルムを確実に貼付けることができるようになる。
好ましくは、貼付工程では、接着フィルムを加熱した状態で、半導体ウエハの一方の主面に接着フィルムを貼付ける。このようにすると、貼付工程において、接着フィルムが若干溶融した状態で、半導体ウエハの一方の主面への接着フィルムの貼付けが行われることとなる。その結果、半導体ウエハの一方の主面に複数の突出電極が設けられていても、接着フィルムを半導体ウエハの一方の主面に確実に貼付けることが可能となる。
好ましくは、貼付工程における接着フィルムの半導体ウエハへの貼付けは真空中で行う。このようにすると、半導体ウエハの一方の主面に設けられている突出電極と接着フィルムとの間におけるボイド(空隙)の発生を効果的に抑制することが可能となる。
本発明によれば、ダイシングフレームによって半導体ウエハが囲まれている場合であっても半導体ウエハに接着フィルムを貼付けることが可能な接着フィルムの貼付装置及び接着フィルムの貼付方法を提供することができる。
本発明の好適な実施形態について、図面を参照して説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。また、説明中、「上」なる語を使用することがあるが、これは図面の上方向に対応したものである。
(被処理体の構成)
まず、図1を参照して、被処理体10の構成について説明する。被処理体10は、ダイシングテープ12と、半導体ウエハ14と、ダイシングフレーム16とを備える。
ダイシングテープ12は、基材フィルム(図示せず)と、基材フィルムの表面に形成された粘着層とを有している。この粘着層は、例えばUV照射によって硬化する機能を有しており、伸縮可能な素材で形成されている。そのため、ダイシングテープ12は、通常、粘着層による粘着力を有しているが、UV照射によって粘着層が硬化すると、ダイシングテープ12の粘着層による粘着力は低下する。なお、ダイシングテープ12は、粘着力が変化しない粘着層を表面に有していてもよい。
半導体ウエハ14は、回路面(一方の主面)S1と、回路面S1の反対側の面である裏面(他方の主面)S2とを有している。回路面S1には、当該回路面S1から突出する突出電極14aが複数形成されている。裏面S2は、ダイシングテープ12の粘着層に貼付けられている。なお、半導体ウエハ14の厚さは、例えば50μm〜550μm程度である。
ここで、突出電極14aは、例えば金めっきにより形成された金バンプである。突出電極14aは、金ワイヤーを用いて形成される金スタッドバンプ、必要に応じて超音波を併用した熱圧着によって固定された金属ボール、めっきや蒸着により形成されたバンプ等でもよい。突出電極14aは、単一の金属から構成されている必要はなく、複数の金属を含んでもよい。突出電極14aは、金、銀、銅、ニッケル、インジウム、パラジウム、スズ、ビスマス等を含んでもよい。また、突出電極14aは、複数の金属層を含む積層体であってもよい。
ダイシングフレーム16は、円環状(リング状)の金属製部材であり、半導体ウエハ14のダイシング時に半導体ウエハ14の固定治具として用いられる。ダイシングフレーム16は、その内径が半導体ウエハ14の外形よりも大きくなっており、半導体ウエハ14を囲むようにダイシングテープ12上に配置され、その下縁16aがダイシングテープ12の接着層に貼付けられている。なお、ダイシングフレーム16の厚さは、例えば1cm〜1.5cm程度である。そのため、ダイシングフレーム16の上縁16bは、半導体ウエハ14の回路面S1よりも上方に位置している。
上記のように、ダイシングテープ12、半導体ウエハ14及びダイシングフレーム16が一体となって構成された被処理体10は、後述する接着フィルムの貼付装置20のステージ22に載置され、半導体ウエハ14への接着フィルムFの貼付処理及び半導体ウエハ14のダイシング処理に供されることとなる(詳しくは後述する)。
(接着フィルムの貼付装置の構成)
続いて、図2を参照して、接着フィルムの貼付装置20の構成について説明する。接着フィルムの貼付装置20は、ステージ22と、昇降台(半導体ウエハ上昇手段)24と、駆動部(半導体ウエハ上昇手段)26と、ラミネートロール(加熱手段)28(図9参照)とを備える。
ステージ22は、被処理体10を載置するための台座であって、その中央部に開口22aが設けられている。より詳しくは、被処理体10のダイシングテープ12側がステージ22の上面に向かうと共に、上方から見たときに被処理体10のうちダイシングフレーム16がステージ22と重なるように、被処理体10がステージ22に載置される。
昇降台24は、半導体ウエハ14を昇降させるための台座であって、ステージ22の開口22aの内側に位置している。半導体ウエハ14を昇降させる観点から、昇降台24の外形は、上方から見たときにダイシングフレーム16の内径よりも小さくなっている。ただし、半導体ウエハ14を確実に保持するため、上方から見たときに、昇降台24の外形が半導体ウエハ14の外形と同程度であると好ましい。
駆動部26は、駆動軸26aを介して昇降台24と接続されており、鉛直方向に沿って昇降台24を昇降させる。ラミネートロール28は、例えば硬質樹脂によって形成されており、後述する接着フィルムFを半導体ウエハ14の回路面S1に貼付ける(ラミネートする)ために用いられる。また、図示しない温度調節機構によってラミネートロール28の温度を調節することができるようになっている。
(接着フィルムの貼付方法)
続いて、図3〜図11を参照して、接着フィルムの貼付装置20を用いて接着フィルムFを半導体ウエハ14の回路面S1に貼付ける方法について説明する。
まず、回路面S1に突出電極14aが複数形成された半導体ウエハ14を用意する。このときの半導体ウエハ14は、まだ薄型化されていないので、その厚みが760μm程度となっている。
そして、この半導体ウエハ14の回路面S1にバックグラインドテープBTを貼付ける(図3参照)。このバックグラインドテープBTは、基材フィルムBTaと、基材フィルムBTaの表面に形成された粘着層BTbとを有しており、粘着層BTbと半導体ウエハ14の回路面S1とが接着されている。
その後、図3に示されるように、バックグラインドテープBTに圧力を加えつつ、半導体ウエハ14を裏面S2側から裏面研削装置(バックグラインダ)30によって研削し、半導体ウエハ14の厚みを薄くする。具体的には、半導体ウエハ14の厚みが50μm〜550μm程度となるように、半導体ウエハ14の研削を行う。なお、半導体ウエハ14の回路面S1側は複数の突出電極14aの存在によって凹凸状となっているが、バックグラインドテープBTが半導体ウエハ14の回路面S1に貼付けられているので、均一に圧力を加えることができ、その結果、研削により半導体ウエハ14の裏面S2を平坦化できるようになっている。
続いて、図4に示されるように、半導体ウエハ14の回路面S1にバックグラインドテープBTが貼付けられた状態で、半導体ウエハ14の裏面S2及びダイシングフレーム16の下縁16aにダイシングテープ12を貼付ける。こうして、半導体ウエハ14とダイシングフレーム16とが、ダイシングテープ12によって一体化される。
その後、バックグラインドテープBTを半導体ウエハ14の回路面S1から剥がし、被処理体10を得る。なお、本実施形態では、半導体ウエハ14がダイシングフレーム16と共にダイシングテープ12に貼付けられているので、バックグラインドテープBTを剥がす際に半導体ウエハ14が割れる虞がなくなっている。
続いて、図5に示されるように、被処理体10を接着フィルムの貼付装置20のステージ22に載置する。このとき、被処理体10のダイシングテープ12側がステージ22の上面に向かうと共に、上方から見たときに、被処理体10のうちダイシングフレーム16がステージ22と重なり、被処理体10のうち半導体ウエハ14が昇降台24に重なるようにする。
続いて、図6に示されるように、駆動部26によって昇降台24を上昇させることで、半導体ウエハ14を上昇(ダイシングテープ12から半導体ウエハ14に向かう方向に移動)させる。このとき、ダイシングテープ12のうち半導体ウエハ14及びダイシングフレーム16と接着されていない部分が伸びることとなる(図6参照)。なお、半導体ウエハ14の回路面S1がダイシングフレーム16の上縁16bよりも高くなるように、半導体ウエハ14を上昇させると好ましい。また、昇降台24が上昇することによって、半導体ウエハ14と共にダイシングフレーム16も上昇してしまわないように、押さえ部材等によってダイシングフレーム16をステージ22に押さえつけておくことが好ましい。
続いて、セパレータFaと、セパレータFa上に設けられた接着剤層Fbとを有する接着フィルムFを用意する。セパレータFaとしては、例えばシリコーン等によって表面が離型処理されたPET基材が挙げられる。接着剤層Fbは、例えば、セパレータFaに接着剤組成物を塗布した後に乾燥することによって形成される。接着剤層Fbは、例えば常温において固体である。接着剤層Fbは、熱硬化性樹脂を含む。熱硬化性樹脂は、熱により三次元的に架橋することによって硬化する。
上記熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、ビスマレイミド樹脂、トリアジン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、シアノアクリレート樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリイソシアネート樹脂、フラン樹脂、レゾルシノール樹脂、キシレン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ジアリルフタレート樹脂、シリコーン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、シロキサン変性エポキシ樹脂、シロキサン変性ポリアミドイミド樹脂、アクリレート樹脂等が挙げられる。これらは単独又は二種以上の混合物として使用することができる。
接着剤層Fbは、硬化反応を促進させるための硬化剤を含んでもよい。接着剤層Fbは、高反応性及び保存安定性を両立させるために、潜在性の硬化剤を含むことが好ましい。
接着剤層Fbは、熱可塑性樹脂を含んでもよい。熱可塑性樹脂としては、ポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリウレタン樹脂、フェノキシ樹脂、ポリアクリレート樹脂、ポリブタジエン、アクリロニトリルブタジエン共重合体(NBR)、アクリロニトリルブタジエンゴムスチレン樹脂(ABS)、スチレンブタジエン共重合体(SBR)、アクリル酸共重合体等が挙げられる。これらは単独又は二種以上を併用して使用することができる。これらの中でも、半導体ウエハ14への貼付性を確保するために室温付近に軟化点を有する熱可塑性樹脂が好ましく、グリシジルメタクリレートなどを原料に含むアクリル酸共重合体が好ましい。
接着剤層Fbには、低線膨張係数化のためのフィラー(無機微粒子)を添加してもよい。このようなフィラーとしては、結晶性を有するものであっても、非結晶性を有するものであってもよい。接着剤層Fbの硬化後の線膨張係数が小さいと、熱変形が抑制される。よって、半導体ウエハ14から製造された半導体チップが配線基板に搭載された後も、突出電極14aと配線基板の配線との電気的な接続を維持することができるので、半導体チップと配線基板とを接続することによって製造される半導体デバイスの信頼性を向上させることができる。
接着剤層Fbは、カップリング剤等の添加剤を含んでもよい。これにより、半導体チップと配線基板との接着性を向上させることができる。
接着剤層Fb内には、導電粒子を分散させてもよい。この場合、突出電極14aの高さのバラツキによる悪影響を低減することができる。また、配線基板がガラス基板等のように圧縮に対して変形し難い場合においても接続を維持することができる。さらに、接着剤層Fbを異方導電性の接着剤層とすることができる。
接着剤層Fbの厚みは、接着剤層Fbが半導体チップと配線基板との間を十分に充填できる厚みであることが好ましい。通常、接着剤層Fbの厚みが、突出電極14aの高さと配線基板の配線の高さとの和に相当する厚みであれば、半導体チップと配線基板との間を十分に充填できる。
そして、図7に示されるように、半導体ウエハ14が上昇している状態で、用意した接着フィルムFを半導体ウエハ14の回路面S1にラミネートロール28を用いて貼付ける(ラミネートする)。具体的には、ラミネートロール28によって接着フィルムFの接着剤層Fbを半導体ウエハ14の回路面S1に押しつけつつ、ラミネートロール28を半導体ウエハ14の回路面S1に沿って移動させることで、接着フィルムFの貼付けが行われる。
ここで、ラミネートロール28の温度を図示しない温度調節機構によって調節することで、接着フィルムFを加熱しつつ半導体ウエハ14の回路面S1に貼付けるようにすると好ましい。これにより、接着フィルムFの接着剤層Fbが若干溶融するので、半導体ウエハ14の回路面S1に対して接着剤層Fbを十分に密着させることができると共に、突出電極14aの周囲を隙間なく十分に埋め込むことができる。加熱温度は、接着剤層Fbが軟化し、かつ、硬化しない程度である。接着剤層Fbが、例えば、エポキシ樹脂と、軟化温度が40℃のアクリル酸共重合体と、反応開始温度が100℃のエポキシ樹脂用の潜在性の硬化剤とを含む場合、加熱温度は例えば80℃である。
続いて、図8に示されるように、セパレータFaを接着剤層Fbから剥離除去する。これにより、半導体ウエハ14の回路面S1への接着剤層Fbの搭載が完了する。その後、詳細は省略するが、ダイシングブレード等によって半導体ウエハ14を接着剤層Fbと共にダイシング(切断)し、ダイシングテープ12にUV照射を行ってダイシングテープ12を剥離除去することで、チップ状に個片化された半導体チップを得る。
以上のような本実施形態においては、駆動部26によって昇降台24を上昇させることで、半導体ウエハ14の回路面S1がダイシングフレーム16の上縁16bよりも高くなるように、半導体ウエハ14を上昇させている。そのため、半導体ウエハ14の回路面S1の高さがダイシングフレーム16の上縁16bの高さよりも高くなるので、半導体ウエハ14の回路面S1への接着フィルムFの貼付けがダイシングフレーム16によって阻害されなくなる。つまり、ラミネートロール28による半導体ウエハ14の回路面S1への接着フィルムFの押圧及び半導体ウエハ14の回路面S1に沿ったラミネートロール28の移動が確実に行われるようになる。その結果、ダイシングフレーム16によって半導体ウエハ14が囲まれている場合であっても、半導体ウエハ14の回路面S1に接着フィルムFを確実に貼付けることが可能となる。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記した実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では接着フィルムの貼付装置20が昇降台24及び駆動部26を備え、駆動部26によって昇降台24を上昇させることで半導体ウエハ14を上昇させるようにしていたが、これに限られない。具体的には、図9に示されるように、接着フィルムの貼付装置20がステージ22と、台座部32とを備えるようにしてもよい。
台座部32は、半導体ウエハ14を上昇させるための台座であって、ステージ22から突出するようにステージ22上に設けられている。半導体ウエハ14を上昇させる観点から、台座部32の外形は、上方から見たときにダイシングフレーム16の内径よりも小さくなっている。ただし、半導体ウエハ14を確実に保持するため、上方から見たときに、台座部32の外形が半導体ウエハ14の外形と同程度であると好ましい。
このような接着フィルムの貼付装置20に被処理体10を載置することによっても、図10に示されるように、台座部32によって半導体ウエハ14が上昇するので、ダイシングフレーム16によって半導体ウエハ14が囲まれている場合であっても、半導体ウエハ14の回路面S1に接着フィルムFを貼付けることが可能となる。この場合、台座部32の高さは、被処理体10を接着フィルムの貼付装置20に載置したときに、半導体ウエハ14の回路面S1がダイシングフレーム16の上縁16bよりも高くなるように設定されていると好ましい(図10参照)。また、台座部32によって半導体ウエハ14と共にダイシングフレーム16も上昇してしまわないように、押さえ部材等によってダイシングフレーム16をステージ22に押さえつけておくことが好ましい。
また、被処理体10及び接着フィルムの貼付装置20を真空チャンバ内に配置し、ラミネートロール28による半導体ウエハ14の回路面S1への接着フィルムFの貼付けを真空中で行うようにしてもよい。このようにすると、半導体ウエハ14の回路面S1に設けられている突出電極14aと接着フィルムFの接着剤層Fbとの間におけるボイド(空隙)の発生を効果的に抑制することが可能となる。
また、上記実施形態ではラミネートロール28の温度を温度調節機構によって調節することにより、接着フィルムFを加熱していたが、昇降台24や台座部32の温度を温度調節機構によって調節することで、半導体ウエハ14を介して接着フィルムFを加熱するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、ラミネートロール28が硬質樹脂によって形成されていたが、少なくとも表面が弾性体によって形成されていてもよい。この場合、ラミネートロール28の移動がダイシングフレーム16によって阻害されても、弾性によってラミネートロール28の表面がダイシングフレーム16の上縁16bよりも下に位置するようになる。そのため、半導体ウエハ14の回路面S1がダイシングフレーム16の上縁16bよりも高くなるように半導体ウエハ14を上昇させなくても、半導体ウエハ14の回路面S1に接着フィルムFを確実に貼付けることが可能となる。
図1は、被処理体の構成を示す断面図である。 図2は、接着フィルムの貼付装置を示す断面図である。 図3は、半導体ウエハへの接着フィルムの貼付けの一工程を示す図である。 図4は、図3の後続の工程を示す図である。 図5は、図4の後続の工程を示す図である。 図6は、図5の後続の工程を示す図である。 図7は、図6の後続の工程を示す図である。 図8は、図7の後続の工程を示す図である。 図9は、他の接着フィルムの貼付装置による、半導体ウエハへの接着フィルムの貼付けの一工程を示す図である。 図10は、図9の後続の工程を示す図である。
符号の説明
10…被処理体、12…ダイシングテープ、14…半導体ウエハ、14a…突出電極、16…ダイシングフレーム、20…接着フィルムの貼付装置、22…ステージ、24…昇降台(半導体ウエハ上昇手段)、26…駆動部(半導体ウエハ上昇手段)、28…ラミネートロール(加熱手段)、32…台座部、F…接着フィルム、S1…回路面(一方の主面)、S2…裏面(他方の主面)。

Claims (10)

  1. ダイシングテープと、一方の主面に複数の突出電極が設けられ、他方の主面が前記ダイシングテープに貼付けられた半導体ウエハと、前記半導体ウエハを囲むように前記ダイシングテープに貼付けられた環状のダイシングフレームとを有する被処理体が載置されるステージと、
    前記ステージに載置されている前記被処理体のうち前記半導体ウエハを、前記半導体ウエハの前記他方の主面に貼り付けられている前記ダイシングテープと共に上昇させる半導体ウエハ上昇手段と、
    前記一方の主面が前記ダイシングフレームの上縁よりも上方に位置し且つ前記他方の主面が前記ダイシングフレームの上縁よりも下方に位置するように、前記半導体ウエハ上昇手段によって前記半導体ウエハが上昇された状態で、前記半導体ウエハの前記一方の主面に接着フィルムを貼付ける貼付手段とを備えることを特徴とする接着フィルムの貼付装置。
  2. 前記上昇手段は、前記半導体ウエハの前記一方の主面が前記ダイシングフレームよりも高くなるように前記半導体ウエハを上昇させることを特徴とする請求項1に記載された接着フィルムの貼付装置。
  3. 前記上昇手段は、昇降台と、前記昇降台を昇降させる駆動部とを有することを特徴とする請求項1又は2に記載された接着フィルムの貼付装置。
  4. 前記上昇手段は、前記ステージ上に設けられた台座部であることを特徴とする請求項1又は2に記載された接着フィルムの貼付装置。
  5. 前記接着フィルムを加熱するための加熱手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載された接着フィルムの貼付装置。
  6. 前記貼付手段による前記接着フィルムの前記半導体ウエハへの貼付けは真空中で行われることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載された接着フィルムの貼付装置。
  7. ダイシングテープと、一方の主面に複数の突出電極が設けられ、他方の主面が前記ダイシングテープに貼付けられた半導体ウエハと、前記半導体ウエハを囲むように前記ダイシングテープに貼付けられた環状のダイシングフレームとを有する被処理体を用意する被処理体用意工程と、
    前記被処理体のうち前記半導体ウエハを、前記半導体ウエハの前記他方の主面に貼り付けられている前記ダイシングテープと共に上昇させる半導体ウエハ上昇工程と、
    前記一方の主面が前記ダイシングフレームの上縁よりも上方に位置し且つ前記他方の主面が前記ダイシングフレームの上縁よりも下方に位置するように、前記半導体ウエハが上昇している状態で、前記半導体ウエハの前記一方の主面に接着フィルムを貼付ける貼付工程とを備えることを特徴とする接着フィルムの貼付方法。
  8. 前記半導体ウエハ上昇工程では、前記半導体ウエハの前記一方の主面が前記ダイシングフレームよりも高くなるように前記半導体ウエハを上昇させることを特徴とする請求項7に記載された接着フィルムの貼付方法。
  9. 前記貼付工程では、前記接着フィルムを加熱した状態で、前記半導体ウエハの前記一方の主面に接着フィルムを貼付けることを特徴とする請求項7又は8に記載された接着フィルムの貼付方法。
  10. 前記貼付工程における前記接着フィルムの前記半導体ウエハへの貼付けは真空中で行うことを特徴とする請求項7〜9のいずれか一項に記載された接着フィルムの貼付方法。
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