JP5271819B2 - 胴巻き包装機 - Google Patents
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Description
特に、品種によって形状やサイズ等が異なる蓋付き容器においては容器本体と蓋との合わせ目の高さが様々に異なる為、予め幅寸法の大きい帯状フィルムを使用して様々な容器の高さ変化に対応させることは可能であるが、フィルムの使用量が多くなってコスト高を招く。
搬送途中の容器2が張設されたフィルム6に当接する前においては、一対の支持ローラ23が互いに容器を受け入れ可能に離間した待機位置で待機するとともに、一対のシール部材47も離間した待機位置で待機する。
搬送されている容器2が張設されたフィルム6に当接した後、支持ローラ23が容器2の側面2a(容器本体48と蓋49との合わせ目50の部分)から幅方向に離間した位置で、高さ調節手段により所定の高さに調節されたフィルム6を容器2の側面2aに案内しながら搬送されている容器2に巻き付ける。搬送されている容器2が、支持ローラ23より下流の位置まで搬送された場合は、支持ローラ23が容器2の横幅Sより狭い位置まで互いに接近する。搬送されている容器2により引っ張られるフィルム6を、シール部材47が容器搬送中心に向けて互いに接近して容器2と支持ローラ23との間で押し挟んで加熱シールし、フィルム6を容器2の所定の高さに胴巻きにする。
請求項1または請求項2の発明を前提とする請求項3の発明において、シール部材47は、高さ調節手段により支持ローラ23の高さが変わっても、フィルム6を加熱シールするとともに切断し得るように、上下方向に所定長さを有している。
請求項1〜4の発明のうちいずれか一つを前提とする請求項5の発明において、前記支持ローラ23は、フィルム6を支持する外周面の下端部にフィルム6の下方への脱落を規制する突部23aを有している。
請求項3の発明では、シール部材が上下方向に所定長さを有しているので、高さ調節手段により支持ローラの高さが変わっても、前記フィルムを加熱シールするとともに切断することができる。
請求項5の発明では、支持ローラに支持されたフィルムの下端縁が容器搬送路から上方へ離れた状態で、フィルムのテンションを小さくしても、その下端縁が支持ローラの突部に当たる為、支持ローラからのフィルムの脱落を規制することができる。
図1に示すように、コンべヤ1は、供給コンべヤ1Aと排出コンべヤ1Bとによって容器搬送路1aが構成されており、その容器搬送路1a上に載置された容器2が容器搬送方向(前後方向)に沿う矢印の向きに搬送される。
容器搬送路1aより下方位置で、容器搬送方向に対し交差する横方向に延出するように台8が、図示しない本体枠に支持されている。台8上の横方向両側に立設された支持板9間に一対の案内棒10が上下平行に横方向へ架設されている。また、両支持板9間には、両案内捧10と平行に雄螺旋棒11が回転可能に横方向へ支持されており、その雄螺旋棒11は、図1に示すサーボモータ12の回転を受けて回転する。雄螺旋棒11には、コンべヤ1の容器搬送路1aを挟む横方向における一側に左螺旋11aが形成され、他方に右螺旋11bが形成されている。左螺旋11aと右螺旋11bとは夫々、雌螺旋筒14と螺合している。雌螺旋筒14は、案内棒10に嵌挿された案内筒15と共に、可動板16に各々取着されている。この為、可動板16は容器搬送路1aの左右両側で雄螺旋棒11及び案内棒10に支持され、雄螺旋棒11が回転することで、可動板16及び後述する支持ローラ23は容器搬送路1aの容器搬送中心に対し互いに接近すると共にサーボモータ12の回転に応じて離間し、動作開始位置としての元の位置に復帰する。
図1に示すように、コンベヤ1の容器搬送路1aを挟む両側の可動台27上には、フィルム供給源28として巻取軸30にフィルム巻取ロール体31が夫々回転可能に取り付けられている。フィルム巻取ロール体31から引き出されたフィルム6は、一対の案内ローラ32を介して繰出しローラ33とゴムローラ34とによって挟持された後に、案内ローラ32とテンションローラ35とに交互に掛け渡され、ジグザグ状に案内されて前記フィルム支持機構3の案内ローラ25に掛け渡されている。ロッド39aとその両側に平行に配設された案内棒36とにはテンション台37が容器搬送方向に対し交差する横方向へ移動可能に挿嵌されている。各テンションローラ35はテンション台37上に支持されている。テンション台37はロッド39aに沿って移動可能な押圧片38を介して圧縮コイルばね39により通常はコンベヤ1の容器搬送路1a側へ付勢されている。不図示の駆動制御手段により可動台27上のエアシリンダ40が作動すると、押圧片38がエアシリンダ40で押されることにより押圧片38が圧縮コイルばね39を押圧しながら移動し、その押圧により圧縮コイルばね39が収縮してテンション台37から離れ、圧縮コイルばね39によるテンション台37の付勢が解除されてフィルム6に対するテンションを緩めることができる。また、エアシリンダ40が通常の状態に復帰すると、押圧片38に対する押圧解除により圧縮コイルばね39が伸長してテンション台37を押圧片38で付勢し、フィルム6にテンションを付与することができる。巻取軸30に巻き付けられたフィルム6は、繰出しローラ33が可動台27の下側に取着されたサーボモータ(不図示)の駆動を受けて回転することによって、巻取軸30から引き出される。各巻取軸30の外周にはブレーキバンド29が巻かれていて、その一端側がばね(不図示)を介して支持されていることにより、サーボモータ(不図示)の回転が停止すると、ブレーキバンド29によって巻取軸30にブレーキが掛けられる。
張設されたフィルム6に対し、搬送途中の容器2が容器搬送方向の上流側に位置する時に、容器検知センサ5によって容器2が検知されると、不図示の駆動制御手段が、コンベヤ1の搬送速度に基づき、フィルム6に容器2が当接するタイミングとの関係から、繰出しローラ33のサーボモータ(不図示)とテンションローラ35の駆動手段(不図示)の各動作タイミングを求める。
* 胴巻き包装機で包装する容器2の種類を切り替える際に、容器2における容器本体48と蓋49との合わせ目50の高さ位置に、例えば、フィルム6の上下方向中央部が合うように、フィルム支持機構3の操作ハンドル21やフィルム案内機構7の操作ハンドル41dをインジケー夕等の表示部を確認しながら回転操作して、フィルム供給源28と両支持ローラ23との間で支持されたフィルム6の高さ位置を容器2の合わせ目50の高さ位置に対応するように調節することができる。従って、形状やサイズ等が異なる様々な蓋付き容器であっても、容器2の合わせ目50を同じフィルム6を必要最小限使って胴巻き包装することが可能になる。
* 支持ローラ23に支持されたフィルム6の下端縁が容器搬送路1aから上方へ離れた状態でフィルム6のテンションを小さくすると、その下端縁が支持ローラ23から外れ易くなるが、その下端縁が支持ローラ23の鍔部23aに当たる為、支持ローラ23からのフィルム6の脱落を規制することができる。
・ フィルム供給源28から引き出されて容器搬送路1aを横断するに至るフィルム6の高さ位置を変更することにより、該フィルム6と容器搬送路1aとの相対位置関係を調節し得るようにしたが、逆に、容器搬送路1aの高さ位置を変更して、フィルム6と容器搬送路1aとの間の間隔を変更するように高さ調節手段を構成してもよい。また、フィルム6の高さ位置と容器搬送路1aの高さ位置とを共に変更できるように高さ調節手段を構成してもよい。
Claims (5)
- 容器の側面を熱収縮性のフィルムで胴巻き包装する胴巻き包装機であって、
前記容器を搬送する容器搬送路の両側に配設され、容器搬送路を横断するようにフィルムを張設するとともに、容器搬送路を挟む横方向へ互いに接近離間可能に構成され、
フィルムに当接した容器に対して該フィルムを容器に巻き付け案内する一対の支持ローラと、
当該一対の支持ローラにより案内されるフィルムの高さ位置が容器における容器本体と蓋との合わせ目の高さ位置に対応するように、フィルムと容器搬送路との間の相対的な高さ位置を所定の高さに調節し得る高さ調節手段と、
前記一対の支持ローラより容器搬送方向の下流側の容器搬送路を挟む両側に配設されて、前記横方向へ互いに接近離間動作する一対のシール部材とを備え
搬送途中の容器が張設されたフィルムに当接する前においては、前記一対の支持ローラが互いに容器を受け入れ可能に離間した待機位置で待機するとともに、前記一対のシール部材も離間した待機位置で待機し、
前記搬送されている容器が前記張設されたフィルムに当接した後、前記支持ローラが前記容器側面から幅方向に離間した位置で、前記高さ調節手段により前記所定の高さに調節された前記フィルムを前記容器側面に案内しながら搬送されている容器に巻き付け、
前記搬送されている容器が、前記支持ローラより下流の位置まで搬送された場合は、前記支持ローラは当該容器の横幅より狭い位置まで互いに接近し、
搬送されている容器により引っ張られる前記フィルムを、前記シール部材が容器搬送中心に向けて互いに接近して容器と支持ローラとの間で押し挟んで加熱シールし、フィルムを容器の所定の高さに胴巻きにする
ことを特徴とする胴巻き包装機。 - 前記支持ローラの高さ調節手段とともに、フィルム案内機構の高さ位置を変更し得る高さ調整手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の胴巻き包装機。
- 前記シール部材は、前記高さ調節手段により前記支持ローラの高さが変わっても、前記フィルムを加熱シールするとともに切断し得るように、上下方向に所定長さを有していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の胴巻き包装機。
- 前記高さ調節手段は、現状の高さ位置の表示部を有していることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一つに記載の胴巻き包装機。
- 前記支持ローラは、フィルムを支持する外周面の下端部にフィルムの下方への脱落を規制する突部を有していることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一つに記載の胴巻き包装機。
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