JP5269750B2 - 変速機 - Google Patents

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Description

本発明は、トルクコンバータのポンプインペラ側に固定されて回転するスプロケットと、該スプロケットで駆動されるオイルポンプなどの被駆動装置とを備えた構造の変速機に関する。
従来のトルクコンバータを備えた自動変速機では、例えば、特許文献1に示すように、トルクコンバータの回転が伝達される入力軸に対して径方向に離間して配置されたオイルポンプを備えたものがある。このようなオイルポンプを駆動するための機構として、トルクコンバータのポンプインペラの回転が伝達される駆動側のスプロケットと、オイルポンプ側に設置した従動側のスプロケットとの間をチェーンで連結してなる駆動機構がある。この場合、駆動側のスプロケットは、トルクコンバータのインペラシェルに取り付けたスリーブ(トルクコンバータスリーブ)の外周に固定されており、入力軸の周りでスリーブと一体に回転するようになっている。
ところで、上記構成の自動変速機の組立においては、ケーシングに対してトルクコンバータを組み付ける際、スリーブ先端部の外周面に形成したスプライン歯とスプロケットの内周面に形成したスプライン歯とを嵌合させることで、ケーシング側のスプロケットにトルクコンバータ側のスリーブを組み付けるようになっている。この際、トルクコンバータのインペラシェルを回転させながら組み付けを行うことで、スプロケットのスプライン歯とスリーブのスプライン歯との位置あわせ(位相合わせ)を行う必要がある。
しかしながら、従来の構造では、スプロケットを支持する軸受に対してスプロケットをスナップリングなどの固定具で固定していた。そのため、スプロケットが軸受で自由に回転できる状態であったため、上記の位置合わせを行う際、スプロケットがトルクコンバータ側のスリーブと共回りして、スプライン歯の位相合わせが行い難いという問題があった。
この問題に対処するため、従来の構造では、スリーブに設けたスプライン歯の軸方向の先端に先尖型のリブを形成することで、スリーブ側のスプライン歯がスプロケット側のスプライン歯の隙間に差し込まれ易くなるようにしていた。しなしながら、このようなリブを形成することで、部品の加工に手間や時間がかかり、変速機の製造コストの増加につながっていた。また、上記のリブを設けていても、スプロケットがスリーブと共回りすることは防げないので、トルクコンバータの組付作業に要する手間や時間を十分に軽減することはできなかった。
特開2006−64009号公報
本発明は上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ケーシングにトルクコンバータを組み付ける際、ケーシング側のスプロケットがトルクコンバータ側のスリーブと共回りすることを防止でき、スプロケットにスリーブを組み付ける作業が行い易くなる構造の変速機を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明にかかる変速機は、ケーシング(11)に収容されたトルクコンバータ(TC)と、トルクコンバータ(TC)のポンプインペラ(41)側に取り付けたスリーブ(20)と、スリーブ(20)に固定されてトルクコンバータ(TC)の回転軸(2)の周りで回転することで被駆動装置(16)を駆動するスプロケット(30)と、回転軸(2)とスリーブ(20)の間に設置された筒状部(14)と該筒状部(14)の一端から径方向の外側に伸びるフランジ部(15)とを有するステータシャフト(13)と、を備え、スプロケット(30)は、その外周側に設置したラジアル方向の荷重を受ける軸受(40)でケーシング(11)に対して回転可能に支持されており、軸受(40)によるスプロケット(30)の支持は、該スプロケット(30)が回転軸(2)の軸方向に沿って移動可能な状態での支持であり、スプロケット(30)に形成したスプライン歯(35)にスリーブ(20)に形成したスプライン歯(25)を嵌合させてスリーブ(20)をスプロケット(30)に組み付ける際、スリーブ(20)で押されたスプロケット(30)が軸方向に移動することで、スプロケット(30)がフランジ部(15)に当接してその回転が規制されるように構成したことを特徴とする。
本発明にかかる変速機によれば、スリーブで押されたスプロケットが軸方向に移動することで、スプロケットがフランジ部に当接してその回転が規制されるようにしたので、スプロケットにスリーブを組み付ける際、スプロケットがスリーブと共回りすることを防止でき、スプライン歯の位相合わせ及び嵌合が行い易くなる。したがって、スプロケットにスリーブを組み付ける作業を簡単かつ迅速に行えるようになる。また、スプロケットがスリーブと共回することを防止できるので、従来構造でスリーブの端部に形成していた先尖型のリブを省略することが可能となる。したがって、部品の加工にかかる手間や時間を削減することができるので、変速機の製造コストを低減できる。
また、本発明にかかる変速機では、スプロケット(30)とスリーブ(20)の隙間をシールするためのシール部材(23)を備え、スリーブ(20)をスプロケット(30)に組み付ける際、スリーブ(20)の軸方向への移動に伴い、シール部材(23)がスプロケット(30)とスリーブ(20)の隙間に挟まる前に、スプロケット(30)のスプライン歯(35)とスリーブ(20)のスプライン歯(25)との嵌合が開始されるように構成するとよい。
本発明にかかる変速機では、スリーブとスプロケットの隙間をシールするためのシール部材を備える場合、スリーブを軸方向に移動させてスプロケットに組み付ける際、スプロケットとスリーブの隙間にシール部材が挟まった後は、スプロケットとスリーブの相対回転が容易に行えない状態となる。そのため、スプライン歯が嵌合する前にシール部材が挟まると、スプライン歯の位相がずれていた場合、これを容易に修正することができないという不都合がある。そこで、本発明では、上記のように、スリーブの軸方向への移動に伴い、シール部材がスプロケットとスリーブの隙間に挟まる前に、スプロケットのスプライン歯とスリーブのスプライン歯との嵌合が開始されるように構成した。これにより、スプロケットとスリーブの隙間にシール部材が挟まる前に、スプライン歯の位相合わせを行ってスプライン歯を嵌合させることができるので、スプロケットに対するスリーブの組み付けを容易かつ確実に行えるようになる。したがって、変速機の組立効率を向上させることができる。
なお、上記の括弧内の符号は、後述する実施形態における構成要素の符号を本発明の一例として示したものである。
本発明にかかる変速機によれば、ケーシングにトルクコンバータを組み付ける際、ケーシング側のスプロケットがトルクコンバータ側のスリーブと共回りすることを防止できるので、スプロケットに対してスリーブを組み付ける作業が行い易くなる。
本発明の一実施形態にかかる変速機の一部を示す主断面図である。 メインシャフトの外周側に設置したスプロケット及びその周辺の構成を示す部分拡大断面図である。 スプロケットにスリーブを組み付ける手順を説明するための図で、(a)は、組付途中の状態を示す図、(b)は、組付完了後の状態を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかる変速機の一部を示す主断面図である。図1に示す変速機1は、トルクコンバータTCを介してエンジン(図示せず)のクランクシャフト3の駆動力が伝達されるメインシャフト2を備えており、メインシャフト2上には、該メインシャフト2に対してギヤ4を係脱させるフォワードクラッチ(以下、単に「クラッチ」という。)5が配置されている。
また、図示は省略するが、変速機1は、メインシャフト2の駆動力が伝達される変速機構として、駆動プーリ軸上に設けた駆動プーリと、従動プーリ軸上に設けた従動プーリとの間に無端状のVベルトを巻き掛けてなるベルト式無段変速機構(CVT:Continuously Variable Transmission)を備えている。このベルト式無段変速機構の駆動プーリ軸には、クラッチ5に繋がれたギヤ4が噛み合っており、前進時には、クラッチ5の係合によりギヤ4から駆動プーリ軸に駆動力が伝達されるようになっている。なお、メインシャフト2の駆動力が伝達される変速機構としては、上記のベルト式無段変速機構には限らず、それ以外にも、遊星歯車機構などの有段式変速機構であってもよい。
変速機1は、トルクコンバータTCを収容するトルクコンバータケース(以下、「TCケース」と記す。)11を備えている。また、TCケース11の端部には、クラッチ5やベルト式無段変速機構などの変速機構を収容するトランスミッションケース12が取り付けられている。
トルクコンバータTCは、クランクシャフト3で駆動されるポンプインペラ41と、ポンプインペラ41に対向した状態でメインシャフト2に連結されたタービンランナ42と、ポンプインペラ41とタービンランナ42との間に設けられたステータ43と、ステータ43とステータシャフト13との間に設けたワンウェイクラッチ44とを備えている。なお、タービンランナ42とエンジンドライブプレート45との間には、ダンパ付きのロックアップクラッチピストン46が配置されている。また、コンバータカバー47のクランクシャフト3と反対側の端部には、インペラシェル48が接続されており、インペラシェル48の内周側には、トルクコンバータスリーブ(ポンプハブ)20が接続されている。
タービンランナ42の外側は、タービンシェル52で覆われている。タービンシェル52は、その内周部がハブ53を介してメインシャフト2に固定されている。ステータ43を支持するワンウェイクラッチ44は、ステータシャフト13にスプライン嵌合している。ステータシャフト13は、内部をメインシャフト2が貫通する中空の筒状部14と、筒状部14のクラッチ5側の端部から半径方向の外側に向かって伸びる略平板状のフランジ部15とを有している。また、フランジ部15のトルクコンバータTC側の側面15aには、後述するスプロケット30の外周面に対向する突起状の突出部15bが形成されている。
また、図1に示すように、メインシャフト2に対して径方向の外側に離間した位置には、ギヤ式のオイルポンプ(被駆動装置)16が設置されている。オイルポンプ16は、オイルポンプ駆動軸16aの回転で駆動される。オイルポンプ駆動軸16aは、オイルポンプ16からメインシャフト2と平行に突出しており、その先端には、従動側のスプロケット17が取り付けられている。そして、駆動側のスプロケット30と従動側のスプロケット17との間には、チェーン18が掛け渡されている。チェーン18を介して駆動側のスプロケット30の回転が従動側のスプロケット17に伝達されることで、オイルポンプ16が稼動するようになっている。
図2は、メインシャフト2上に設置したスプロケット30及びその周辺の構成を示す部分拡大断面図である。同図に示すように、トルクコンバータスリーブ(以下、単に「スリーブ」という。)20は、トルクコンバータTCの中心からクラッチ5側に延びており、ステータシャフト13の筒状部14の外側を囲む略円筒型に形成されている。スリーブ20の外周側には、オイルポンプ16(図1参照)を駆動するためのスプロケット30が嵌合している。スプロケット30は、TCケース11の内周端11aに対してラジアル方向の荷重を受ける軸受(ラジアル軸受)40で回転自在に支持されている。また、スリーブ20とTCケース11の内周端11aとの間には、オイルシール39が設置されている。オイルシール39は、軸受40のトルクコンバータTC側に隣接して設置されており、軸受40に潤滑油を供給するための油路38を画成している。
スプロケット30は、スリーブ20の外周側に嵌合する略円筒状の本体部31を有している。本体部31の外周面における軸方向の中央付近には、チェーン18を噛合させるスプロケット歯32が形成されている。また、本体部31の外周面におけるトルクコンバータTC側の位置には、TCケース11との間に設けた軸受40が当接している。また、本体部31の外周面におけるクラッチ5側は、ステータシャフト13のフランジ部15の側面15aに設けた突出部15bの内側面に対して若干の隙間を介して対向している。この部分には、突出部15bとの隙間をシールするためのOリング33を設置した溝部33aが設けられている。また、本体部31における軸方向の先端31aは、フランジ部15の側面15aに対して僅かな隙間を有して対向しているか、もしくは、側面15aに当接している。
既述のように、スプロケット30は、外周側に設置した軸受40でTCケース11に対して回転自在に支持されている。そして、本実施形態では、軸受40によるスプロケット30の支持をルーズ嵌合状態での支持とすることで、スプロケット30を軸方向に沿って移動可能な状態としている。すなわち、軸受40の内輪40aをスプロケット30に対してスナップリングなどの固定具で固定せず、かつ、軸受40の内輪40aとスプロケット30との嵌め合いを若干ルーズに設定している。これにより、スプロケット30は、先端31aがフランジ部15の側面15aに当接する位置までは、軸方向でフランジ部15側に移動することができるようになっている。
また、スプロケット30の内周面30aにおけるクラッチ5側の端部には、スプライン歯35が形成されている。スプライン歯35は、後述するスリーブ20に設けたスプライン歯25の隙間に嵌合させるもので、詳細な図示は省略するが、軸方向に延びる直線状の突起からなり、複数が所定間隔で周方向に配列されている。
一方、スプロケット30の内側に設置されるスリーブ20は、略円筒状に形成された先端部21を有している。この先端部21は、スプロケット30の内周側に嵌合可能な径寸法を有している。そして、先端部21の外周面20aにおけるクラッチ5側の端部には、スプライン歯25が形成されている。スプライン歯25は、スプロケット30に設けたスプライン歯35の隙間に嵌合させるもので、軸方向に延びる直線状の突起からなり、複数が所定間隔で周方向に配列されている。また、先端部21の外周面20aにおけるスプライン歯25よりもトルクコンバータTC側の位置には、Oリング(シール部材)23を収容した溝部23aが形成されている。Oリング23は、スプロケット30の内周面30aとスリーブ20の外周面20aとの隙間をシールするためのものである。
次に、上記構成の変速機1の組立工程において、TCケース11にトルクコンバータTCを組み付ける作業の手順を説明する。変速機1の組立工程では、TCケース11にトルクコンバータTCを組み付ける際、スリーブ20外周面20aに形成したスプライン歯25とスプロケット30の内周面30aに形成したスプライン歯35とを嵌合させることで、TCケース11側のスプロケット30にトルクコンバータTC側のスリーブ20を組み付けるようになっている。図3は、この作業の手順を説明するための図で、(a)は、スプロケット30にスリーブ20を組み付ける途中の状態を示す図、(b)は、組み付け完了後の状態を示す図である。
スプロケット30にスリーブ20を組み付けるには、図3(a)に示すように、スリーブ20を軸方向に移動させることで、スプロケット30の内周側にスリーブ20の先端部21を嵌め込んで取り付ける。この際、スリーブ20の軸方向への移動に伴い、スリーブ20のスプライン歯25とスプロケット30のスプライン歯35が当接すると、スリーブ20によって押されたスプロケット30がフランジ部15側へ移動して、スプロケット30の先端31aがフランジ部15の側面15aに当接する。これにより、フランジ部15とスプロケット30の間にフリクションが発生することで、スプロケット30の回転が規制される。この状態で、トルクコンバータTCのインペラシェル48及びスリーブ20を回転させて、スプロケット30のスプライン歯35に対するスリーブ20のスプライン歯25の位相合わせを行う。こうしてスプライン歯35,25の位相合わせがなされ、スプロケット30のスプライン歯35の隙間にスリーブ20のスプライン歯25が嵌合すると、図3(b)に示すように、スプロケット30に対してスリーブ20が組み付けられる。
このように、スリーブ20で押されたスプロケット30が軸方向に移動することで、スプロケット30がフランジ部15に当接してその回転が規制されるようにしたので、スプロケット30がスリーブ20と共回りすることを防止でき、スプロケット30のスプライン歯35に対するスリーブ20のスプライン歯25の位相合わせ及び嵌合が行い易くなる。したがって、スプロケット30にスリーブ20を組み付ける作業を簡単かつ迅速に行えるようになる。
また、上記の手順でスプロケット30にスリーブ20を組み付ける際、図3(a)に示すように、スプロケット30のスプライン歯35とスリーブ20のスプライン歯25との嵌合が開始される時点では、まだ、Oリング23がスプロケット30の内周面30aとスリーブ20の外周面20aとの隙間に挟まれていない。すなわち、本実施形態では、Oリング23がスプロケット30とスリーブ20の隙間に挟まる前に、スプロケット30のスプライン歯35とスリーブ20のスプライン歯25との嵌合が開始されるようになっている。これにより、スプロケット30とスリーブ20の相対回転によるスプライン歯35,25の位相合わせがより行い易くなるので、スプロケット30に対するスリーブ20の組み付けを容易かつ確実に行えるようになる。
すなわち、本実施形態では、スリーブ20をスプロケット30に組み付ける際、Oリング23がスプロケット30の内周面30aとスリーブ20の外周面20aとの隙間に挟まった後は、スプロケット30とスリーブ20の相対回転が容易に行えない状態となる。そのため、もし、スプライン歯35,25が嵌合する前にOリング23が挟まると、スプライン歯35,25の位相がずれていた場合、これを容易に修正できないという不都合がある。そこで、本実施形態では、上記のように、スリーブ20をスプロケット30に組み付ける際、スリーブ20の軸方向への移動に伴い、Oリング23がスプロケット30とスリーブ20の隙間に挟まる前に、スプロケット30のスプライン歯35とスリーブ20のスプライン歯25との嵌合が開始されるように構成した。これにより、Oリング23が挟まる前に、スプロケット30とスリーブ20の相対回転によってスプライン歯35,25の位相合わせを行うことができるので、スプロケット30に対するスリーブ20の組み付けを容易かつ確実に行えるようになる。したがって、変速機1の組立効率を向上させることができる。
以上説明したように、本実施形態の変速機1では、スプロケット30のスプライン歯35にスリーブ20のスプライン歯25を嵌合させてスリーブ20をスプロケット30に組み付ける際、スリーブ20で押されたスプロケット30が軸方向に移動することで、スプロケット30がフランジ部15に当接してその回転が規制されるようにした。これにより、スプロケット30がスリーブ20と共回りすることを防止でき、スプロケット30のスプライン歯35に対するスリーブ20のスプライン歯25の位相合わせ及び嵌合が行い易くなる。したがって、スプロケット30にスリーブ20を組み付ける作業が簡単に行えるようになる。また、スプロケット30がスリーブ20と共回することを防止できるので、従来構造でスリーブ20に設けていた先尖型のリブを省略することが可能となる。したがって、部品の加工にかかる手間や時間を削減することができるので、変速機の製造コストを低減できる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。例えば、本発明にかかる変速機は、トルクコンバータのポンプインペラ側に固定されて回転するスプロケットと、該スプロケットで駆動されるオイルポンプなどの被駆動装置とを備えた構造の変速機であれば、その具体的な構成は、上記実施形態に示すベルト式無段変速機構を備えた変速機には限らず、他の構成の変速機にも適用が可能である。
1 変速機
2 メインシャフト(回転軸)
11 TCケース(ケーシング)
11a 内周端
13 ステータシャフト
14 筒部
15 フランジ部
15a 側面
15b 突出部
16 オイルポンプ(被駆動装置)
20 スリーブ(トルクコンバータスリーブ)
20a 外周面
21 先端部
23 Oリング(シール部材)
25 スプライン歯
30 スプロケット
30a 内周面
31 本体部
31a 先端
32 スプロケット歯
33 Oリング
35 スプライン歯
40 軸受(ラジアル軸受)
41 ポンプインペラ
48 インペラシェル
TC トルクコンバータ

Claims (1)

  1. ケーシングに収容されたトルクコンバータと、
    前記トルクコンバータのポンプインペラ側に取り付けたスリーブと、
    前記スリーブに固定されて前記トルクコンバータの回転軸の周りで回転することで被駆動装置を駆動するスプロケットと、
    前記回転軸と前記スリーブの間に設置された筒状部と、該筒状部の一端から径方向の外側に伸びるフランジ部とを有するステータシャフトと、
    前記スプロケットと前記スリーブの隙間をシールするためのシール部材と、を備え、
    前記スプロケットは、その外周側に設置したラジアル方向の荷重を受ける軸受で前記ケーシングに対して回転可能に支持されており、
    前記軸受による前記スプロケットの支持は、該スプロケットが前記回転軸の軸方向に沿って移動可能な状態での支持であり、
    前記スプロケットに形成したスプライン歯に前記スリーブに形成したスプライン歯を嵌合させて前記スリーブを前記スプロケットに組み付ける際、
    前記スリーブの軸方向への移動に伴い、前記スリーブで押された前記スプロケットが軸方向に移動することで、前記スプロケットの先端が前記フランジ部の側面に当接して該スプロケットの回転が規制されると共に、
    前記シール部材が前記スプロケットと前記スリーブの隙間に挟まる前に、前記スプロケットのスプライン歯と前記スリーブのスプライン歯との嵌合が開始される
    ことを特徴とする変速機。
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