JP5269685B2 - 車両の衝突回避装置 - Google Patents

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Description

この発明は、運転者が踏み込むアクセルペダルに反力を与えて、該運転者に自車両と物体との衝突の可能性を認知させることにより、前記衝突を回避させる衝突回避装置に関する。
従来より、アクセルペダルに反力(該アクセルペダルを初期位置に戻す方向への力)を与えることにより、該アクセルペダルを踏み込んでいる運転者に自車両と物体との衝突の可能性を認知(知覚)させる技術が知られている。
特許文献1には、自車両又は該自車両周辺のリスク度(前記自車両の先行車両への接近)に応じてアクセルペダルに与える反力を連続的に上昇させ、あるリスク度の時点に至っても運転者に車線変更等の衝突回避の意図がないと判断したときに、前記反力を不連続に増大させることで、前記自車両と前記先行車両との衝突の可能性を前記運転者に認知させることが提案されている。
特許第3838166号公報
しかしながら、アクセルペダルに与える反力の変化を運転者が認知できるのは、該運転者による前記アクセルペダルの踏み込み量が一定状態のときのみである。
例えば、優先道路と非優先道路とが交差する交差点において、一時停止の標識(「止まれ」の標識)がある前記非優先道路から前記優先道路に自車両が進入する際に、運転者がアクセルペダルを踏み込んで、停止状態の前記自車両が発進すれば、前記優先道路を走行する移動物体(他車両)と前記自車両との衝突の可能性が高まる。ところが、前記運転者が前記アクセルペダルを踏み込んでいるときに該アクセルペダルに反力を与えると、前記運転者は、付与された前記反力を知覚できず、前記自車両と前記移動物体との衝突の可能性を認知できないおそれがある。
そこで、前記運転者による前記アクセルペダルの踏み込みに対応して、ドライブ・バイ・ワイヤによりスロットル弁を開かないようにするか、あるいは、該スロットル弁を遅開きとなるように制御すれば、前記運転者が前記アクセルペダルを踏み込んでも前記自車両の発進が抑制されるので、前記自車両と前記移動物体との衝突を認知できるものと考えられる。
しかしながら、前記アクセルペダルを踏み込んでも前記自車両が発進しないか、あるいは、発進しづらくすることにより、前記運転者は、大きな違和感を感じて、反射的に前記アクセルペダルをさらに強く踏み込む可能性がある。この場合、前記運転者による前記アクセルペダルへの強い踏み込みによって、前記自車両と前記移動物体との衝突の可能性がさらに高まるので、より大きな反力を前記アクセルペダルに与える必要がある。この結果、前記反力の付与に係るコストや装置の重量が増大する。
この発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、自車両の発進時における運転者のアクセルペダルの踏み込み方に応じて反力を発生させることで、小さな反力でも前記自車両と物体との衝突の可能性を前記運転者に認知させて、前記自車両の発進に起因した前記衝突の発生を回避することを可能とする衝突回避装置を提供することを目的とする。
この発明に係る車両の衝突回避装置は、
自車両と物体との衝突の可能性を判断する衝突可能性判断手段と、
アクセルペダルに反力を与える反力付与手段と、
前記衝突可能性判断手段が前記衝突の可能性が高いことを検知した場合であって、前記自車両の発進時に、運転者による前記アクセルペダルの踏み込み速度が速度閾値以上となり、その後、前記速度閾値以下に減速したときに、前記反力を増大させる反力制御手段と、
を備えることを特徴としている。
この発明によれば、前記衝突の可能性が高いことを検知した場合であって、前記自車両の発進時に、前記運転者による前記アクセルペダルの踏み込み速度が前記速度閾値以上となり、その後、前記速度閾値以下に減速したときに、前記反力を増大させるので、小さな反力を前記アクセルペダルに与えても、前記自車両と前記物体との衝突の可能性を前記運転者に認知させることが可能となり、前記自車両の発進に起因した前記衝突の発生を回避することができる。
このように、前記衝突の可能性に対する前記運転者の認知性が高くなるので、前記反力を前記アクセルペダルに付与する前記反力付与手段を小型化及び軽量化することが可能となり、この結果、前記反力付与手段を備えた前記衝突回避装置全体の小型化、軽量化及び低廉化を実現することができる。
また、前記衝突回避装置は、前記運転者による前記アクセルペダルの踏み込み量が踏み込み閾値以下であるときに、スロットル弁の開度を前記自車両のアイドリングを維持するときの開度に保持するスロットル弁制御手段をさらに備える。
これにより、前記衝突の可能性がある状況での前記自車両の急発進が確実に防止されると共に、前記運転者が前記反力を認識してブレーキを踏む等の衝突回避動作を行う時間的な余裕が生ずるので、前記衝突の発生を回避することができる。
また、前記自車両が交差点に進入して該交差点を通過しようとする際に、前記物体が前記交差点に接近しつつあるときに、前記運転者が前記踏み込み閾値以上の踏み込み量まで前記アクセルペダルを深く踏み込めば、前記スロットル弁の開度は前記アイドリングを維持するときの開度から脱することになるので、前記物体が前記交差点に到達する前に、前記交差点における前記自車両の通過を完了させることも可能となる。
この発明によれば、衝突の可能性が高いことを検知した場合であって、自車両の発進時に、運転者によるアクセルペダルの踏み込み速度が速度閾値以上となり、その後、前記速度閾値以下に減速したときに、反力を増大させるので、小さな反力を前記アクセルペダルに与えても、前記自車両と物体との衝突の可能性を運転者に認知させることが可能となり、前記自車両の発進に起因した前記衝突の発生を回避することができる。
このように、前記衝突の可能性に対する前記運転者の認知性が高くなるので、前記反力を前記アクセルペダルに付与する反力付与手段を小型化及び軽量化することが可能となり、この結果、前記反力付与手段を備えた衝突回避装置全体の小型化、軽量化及び低廉化を実現することができる。
この発明の一実施形態に係る車両の衝突回避装置のブロック図である。 自車両の前方に対する上下方向のレーダビームの走査範囲説明図である。 自車両の前側方に対する水平方向のレーダビームの走査範囲説明図である。 レーダにより検出される自車両の前方、側方及び上方に対する交差道路方向視界の説明図である。 自車両の交差点への進入を示す説明図である。 図1の衝突回避装置の動作を説明するためのフローチャートである。 図6のステップS7の詳細を示すフローチャートである。 図6のステップS8の詳細を示すフローチャートである。 図9Aは、アクセルペダルの踏み込み量の時間変化を示すタイムチャートであり、図9Bは、アクセルペダルの踏み込み速度の時間変化を示すタイムチャートであり、図9Cは、反力付与部からアクセルペダルに与えられる反力の時間変化を示すタイムチャートである。 スロットル弁制御部に格納された、アクセルペダルの踏み込み量に応じたスロットル弁の開度を求めるためのマップである。
以下、この発明の実施形態について図面を参照して説明する。
先ず、この発明の一実施形態に係る車両の衝突回避装置10の構成について、図1のブロック図を参照しながら説明する。
衝突回避装置10は、四輪車等の車両(図2の自車両26)に搭載され、基本的には、アクセルペダル12、操作量センサ14、車速センサ16、レーダ18、ナビゲーションシステム20、反力付与部24及びECU(電子制御ユニット)22を備える。また、ECU22は、衝突可能性判定部40、反力制御部42及びスロットル弁制御部44を有する。さらに、ナビゲーションシステム20は、特定交差点検出部46を有する。
操作量センサ14は、アクセルペダル12の原位置(踏んでない位置)からの操作量(踏込角度)θ[°]をポテンショメータ等により検出し、ECU22に出力する。車速センサ16は、自車両26の車速V[km/h]を計測し、ECU22に出力する。なお、原位置を0[%]とし、運転者28が最も深く踏み込む位置を100[%]としたときのアクセルペダル12の所定位置を踏み込み量An[%]とする。
レーダ18は、図2の自車両26に対する側面視及び図3の自車両26に対する平面視に示すように、自車両26の前方グリル部又はバンパ部等に取り付けられ、図2の矢印に示すように、レーダビームを自車両26の前方に対する上下方向に±10[°]程度の走査範囲48で走査しながら、図3の矢印に示すように、レーダビームを自車両26の前側方に対する水平方向に180[°]の走査範囲50で立体的に走査する。
図1において、ECU22は、レーダ18により検出されるレーダビームの反射波から、図4に示すように、自車両26の前方、側方及び上方の半径D[m]、通常D=5[m]〜15[m]程度、この実施形態では、D=8[m]の球体の一部分の立体で表される交差道路方向視界52中に存在する物体を自車両26と衝突する可能性のある物体として認識する。すなわち、この実施形態では、図2、図3、図4の自車両26の前方、側方及び上方のハッチング領域の外郭を示す半径Dの距離を、交差道路方向の閾値距離Dthと定義し、レーダ18を通じてECU22が閾値距離Dth内に物体(他車両58、人等の移動物体)を検出したとき、それが自車両26と衝突する可能性のある移動物体であると認識し、その移動物体と自車両26との間の距離Dxが、閾値距離Dthよりも短いと判断する。
また、この実施形態においては、ECU22とレーダ18との相互作用により、外界センサが構成されるが、外界センサは、電波によるレーダ18を利用する他、赤外線、超音波によるレーダを利用することもできる。同様に、自車両26の前方グリル部又はバンパ部等に取り付けた180[°]魚眼レンズの画像をECU22で解析することで構成することもできる。例えば、魚眼レンズを用いて取得した画像の歪みを補正し、直線を検出することで、交差道路を見渡せているか否かを判断し、これが否と判断された場合、距離Dx内に上述した移動物体が存在するとしてもよい。
図1において、ナビゲーションシステム20は、GPS(全地球測位システム)を用いて自車両26の地図上の位置を検出することが可能であり、図5に示すように、自車両26が残り何メートルの距離(進入前距離又は残距離という。)で、特定交差点30に進入するのかを検出してECU22に伝達する機能を有する。
この場合、ナビゲーションシステム20は、自車両26が、非優先道路32(「止まれ」や停止線33等の一時停止標識のある道路及び黄色点滅信号のある道路も含む。)から優先道路34が交差する交差点(一時停止後発進又は徐行進入が必要な交差点であって、以下、特定交差点ともいう。)30に進入する位置に位置するかどうかを検出する特定交差点検出部46として機能する。
図5は、自車両26が、停止線33が設けられた幅員の狭い非優先道路32から幅員の広い優先道路34に進もうとして上述した特定交差点30に進入しようとする状態を示している。
この場合、自車両26は、一時停止後徐行発進又は徐行速度(運転中直ちに停車できる速度)で特定交差点30に進入する。すなわち、前方に優先道路34が存在する特定交差点30は、一時停止後発進又は徐行進入が必要な交差点である。
一時停止後発進又は徐行進入が必要な特定交差点30であるかどうかは、上述したように、ナビゲーションシステム20により判断され、ECU22に伝達される。
なお、一時停止後発進又は徐行進入が必要な特定交差点30への自車両26の進入意図は、自車両26が停止中又は走行中(実際には、徐行程度)であって、自車両26の先端位置、この場合、レーダ18の取付位置(例えば、前方グリル位置)から特定交差点30までの進入前距離が、閾値進入距離より短い距離となったときに、自車両26(運転者28)が特定交差点30への進入意図を有するとECU22が推定する。
また、図1において、ECU22は、図示しないメモリに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、エンジン等の制御や、衝突可能性判定部40、反力制御部42及びスロットル弁制御部44の機能を実現する。
衝突可能性判定部40は、レーダ18により検出された交差道路方向視界52中に存在する移動物体(図5中の他車両58)に関する情報と、特定交差点検出部46により検出された特定交差点30への自車両26の進入に関する情報とに基づいて、自車両26と他車両58との衝突の可能性を判断する。具体的には、特定交差点30に進入する自車両26に対して他車両58が近づいている場合に、衝突可能性判定部40は、自車両26と他車両58との衝突の可能性が高いことを検知する。
反力制御部42は、アクセルペダル12に付与する反力Frに応じた制御信号Srを反力付与部24に出力する。反力付与部24は、アクセルペダル12に連結された図示しないトルクモータ等からなり、反力制御部42からの制御信号Srに応じた反力Fr[N]をアクセルペダル12に付与する。これにより、アクセルペダル12には、ばね等によるアクセルペダル12自体の原位置復帰力(原位置に復帰しようとする力)に加えて反力付与部24からの反力Frが付加される。
また、反力制御部42は、衝突可能性判定部40が自車両26と他車両58との衝突の可能性が高いことを検知した場合であって、自車両26の発進時に、運転者28によるアクセルペダル12の踏み込み速度Vap[%/s](アクセルペダル12の踏み込み量Anの時間変化)が所定の速度閾値Vst以上となった後、速度閾値Vst以下に減速したときに、反力Frを増大させるための新たな制御信号Srを出力する。これにより、反力付与部24は、新たな制御信号Srに基づいて、アクセルペダル12に付与する反力Frを増加させる(図9Cに示すようにFaからFbに増加させる)。
スロットル弁制御部44は、通常時には、アクセルペダル12の踏み込み量Anに応じてスロットル弁36の開度THを制御するが、前記衝突の可能性が高まった場合には、図10に示すマップに従って開度THを制御する。なお、図10のマップを用いた開度THの制御については後述する。
次に、以上のように構成される衝突回避装置10の動作について、図6〜図10を参照しながら説明する。
ここでは、特定交差点30において、非優先道路32から優先道路34に自車両26が進入する際に、運転者28がアクセルペダル12を踏み込んで自車両26を発進させることにより、優先道路34を走行する他車両58と自車両26との衝突の可能性が高まる場合の衝突回避装置10の衝突回避動作について説明する。
図6〜図8は、衝突回避装置10の衝突回避動作を示すフローチャートであり、図9Aは、運転者28によるアクセルペダル12の踏み込み量Anの時間変化を示すタイムチャートであり、図9Bは、アクセルペダル12の踏み込み速度Vapの時間変化を示すタイムチャートであり、図9Cは、反力付与部24からアクセルペダル12に与えられる反力Frの時間変化を示すタイムチャートである。また、図10は、スロットル弁制御部44に格納された、踏み込み量Anに応じたスロットル弁36の開度THを求めるためのマップである。
なお、衝突回避装置10は、所定時間間隔(図9A〜図9Cの各タイムチャートにおける隣接する2つの黒丸間の時間間隔)で、レーダ18による他車両58の検知と、車速センサ16による車速Vの検出と、操作量センサ14による操作量θの検出とを行っている。従って、図9A〜図9Cに示すように、踏み込み量An及び踏み込み速度Vapは、所定時間間隔毎に検知され、反力付与部24からアクセルペダル12に付与される反力Frの値は、所定時間間隔毎に変化する。よって、図6〜図8のフローチャートは、前記所定時間間隔毎に繰り返し実行される。
ここで、図9A〜図9Cについて説明すると、時刻t0〜時刻t1までは、運転者28が前方(優先道路34)を確認する時間帯である。また、時刻t1で非優先道路32から優先道路34に自車両26を進入させるべく、運転者28がアクセルペダル12の踏み込みを開始すると、時刻t2で踏み込み速度Vapが所定の速度閾値Vstを越える。時刻t1〜t3の時間帯において、運転者28がアクセルペダル12を大きく踏み込むことにより、踏み込み量An及び踏み込み速度Vapは時間経過に伴って急激に増大し、その後、運転者28が前方を注意しながら自車両26を特定交差点30に進入させるべく、アクセルペダル12を操作することにより、踏み込み量Anは、時間経過に伴って徐々に増大して時刻t3で踏み込み閾値Astに到達し、一方で、踏み込み速度Vapは、時間経過に伴って低下し、時刻t3で速度閾値Vst以下にまで低下する。なお、反力付与部24からアクセルペダル12に付与される反力Frは、時刻t0から時刻t3直前までは反力Faに維持されている。
先ず、図6のステップS1において、衝突回避装置10は、レーダ18により交差道路方向視界52(図4参照)を探索して、他車両58の存在を検知する。
ステップS2において、衝突可能性判定部40は、レーダ18が検知した他車両58の進路を算出して、優先道路34に進入しようとする自車両26に向かって該他車両58が走行しているか否かを判定する。
ステップS2で他車両58が自車両26に向かって走行していれば、ステップS3において、衝突可能性判定部40は、特定交差点30に進入しようとする自車両26と他車両58とが衝突するときの運転者28によるアクセルペダル12の踏み込み量Adを算出する。
ステップS4において、操作量センサ14は、運転者28によるアクセルペダル12の操作量θを検出してECU22に出力し、衝突可能性判定部40は、検出された操作量θから現時点での(今回の)運転者28によるアクセルペダル12の踏み込み量Anを算出(検知)する。
ステップS5において、衝突可能性判定部40は、算出した踏み込み量Anに基づいて、今回の運転者28によるアクセルペダル12の踏み込み速度Vapを算出(検知)する。なお、踏み込み速度Vapは、例えば、前回検知した踏み込み量Anと今回検知した踏み込み量Anとの差を上記の時間間隔で除算することにより求めることができる。
ステップS6において、衝突可能性判定部40は、衝突時の踏み込み量Adと今回の踏み込み量Anとを比較して、An≧Adであるか否かを判定する。
An<Adであれば(ステップS6:NO)、衝突可能性判定部40は、今回、自車両26と他車両58とが衝突する可能性はないものと判断して、図6〜図8の処理を終了する。
一方、An≧Adである場合(ステップS6:YES)、衝突可能性判定部40は、今回、自車両26と他車両58とが衝突する可能性が高まったものと判断して、ステップS7の反力付与判定処理と、ステップS8のスロットル弁36の開度制御処理とを順次実行する。
ステップS7の反力付与判定処理では、図7に示すように、衝突可能性判定部40は、ステップS71において、踏み込み速度Vapと所定の速度閾値Vst(図9B参照)とを比較して、Vap≧Vstであるか否かを判定する。
Vap≧Vstである場合(ステップS71:YES)、ステップS72において、衝突可能性判定部40は、現在の反力Frを保持することを決定する。この場合、衝突可能性判定部40は、反力制御部42に対して、前回と同じ内容の制御信号Srを反力付与部24に出力するように制御してもよいし、あるいは、反力付与部24に対する制御は特に行わず、前回出力した制御信号Srを反力付与部24に出し続けるようにしてもよい。
一方、Vap<Vstである場合(ステップS71:NO)、ステップS73において、衝突可能性判定部40は、前回以前に検知した踏み込み速度Vapについて、Vap≧Vstと判定されたものがあったか否かを判定する。
前回以前にVap≧Vstと判定された踏み込み速度Vapがなければ(ステップS73:NO)、衝突可能性判定部40は、ステップS72の処理を行う。
一方、前回以前にVap≧Vstと判定された踏み込み速度Vapがあれば(ステップS73:YES)、次のステップS74において、衝突可能性判定部40は、今回検知した踏み込み速度Vapについて、Vap≦Vstであるか否かを判定する。
Vap≦Vstであれば(ステップS74:YES)、ステップS75において、衝突可能性判定部40は、自車両26と他車両58とが衝突する可能性が高まっているので、運転者28に衝突の可能性を認知させるべく、反力Frを現在設定しているFaからFb(Fa<Fb)に増大させるための指令を反力制御部42に出力する。これにより、反力制御部42は、前記指令の入力に従って、反力Fbに応じた新たな制御信号Srを反力付与部24に出力し、反力付与部24は、新たな制御信号Srに応じた反力Fbをアクセルペダル12に付与する。
これにより、反力付与部24からアクセルペダル12に付与される反力Frは、FaからFbに増大するので、運転者28は、自車両26と他車両58とが衝突する可能性が高まっていることを知覚(認知)することができ、ブレーキ操作等の衝突回避のための操作を行うことが可能となる。
一方、Vap>Vstであれば(ステップS74:NO)、衝突可能性判定部40は、ステップS72の処理を行う。
従って、図7に示す反力付与判定処理と、図9A〜図9Cのタイムチャートとの関係を対応付けて説明すると、先ず、時刻t0〜t1の時間帯では、ステップS71→ステップS73→ステップS72の流れとなって、反力付与部24からアクセルペダル12には反力Faが付与され続ける。
また、時刻t2〜時刻t3直前の時間帯では、ステップS71→ステップS72の流れとなるか、あるいは、ステップS71→ステップS73→ステップS74→ステップS72の流れとなるので、この場合でも、反力付与部24からアクセルペダル12に反力Faが付与され続ける。
さらに、時刻t3〜時刻t4直前の時間帯では、ステップS71→ステップS73→ステップS74→ステップS75の流れとなるので、反力付与部24からアクセルペダル12に付与される反力Frは、FaからFbに急増するか、あるいは、Fbを付与され続けることになる。
さらにまた、時刻t4以降の時間帯では、ステップS71→ステップS72の流れとなるので、反力付与部24からアクセルペダル12に反力Fbが付与され続けることになる。
次に、ステップS8のスロットル弁36の開度制御処理について、図8及び図10を参照しながら説明する。
図8のステップS81において、スロットル弁制御部44は、踏み込み量Anと踏み込み閾値Astとを比較して、An≧Astであるか否かを判定する。
An<Astである場合(ステップS81:NO)、スロットル弁制御部44は、通常時のスロットル弁36の開度TH(図10の一点鎖線の特性)では、自車両26と他車両58とが衝突する可能性が高まるので、アイドリングを維持するときの開度TH1となるようにスロットル弁36の開度THを制御する。
一方、An≧Astである場合(ステップS81:YES)、スロットル弁制御部44は、ステップS83において、踏み込み量AnがAst≦An≦Afreeの範囲内にあるか否かを判定する。
Ast≦An≦Afreeである場合に(ステップS83:YES)、スロットル弁制御部44は、ステップS84において、図10のマップ中、AstからAfreeの範囲内の太線の特性に従って、開度THがTH1とTH2との間の所定の開度となるようにスロットル弁36を制御する。
一方、Ast≦An≦Afreeではなく、An>Afreeである場合(ステップS83:NO)、スロットル弁制御部44は、ステップS85において、通常時の制御に従った開度TH(図10中、TH2以上の開度)となるようにスロットル弁36を制御する。
以上説明したように、この実施形態に係る車両の衝突回避装置10によれば、衝突の可能性が高いことを検知した場合であって、自車両26の発進時に、運転者28によるアクセルペダル12の踏み込み速度Vapが速度閾値Vst以上となり、その後、速度閾値Vst以下に減速したときに、反力FrをFaからFbに増大させるので、小さな反力Fr(Fb)をアクセルペダル12に与えても、自車両26と他車両58との衝突の可能性を運転者28に認知させることが可能となり、自車両26の発進に起因した前記衝突の発生を回避することができる。
このように、前記衝突の可能性に対する運転者28の認知性が高くなるので、反力Frをアクセルペダル12に付与する反力付与部24を小型化及び軽量化することが可能となり、この結果、反力付与部24を備えた衝突回避装置10全体の小型化、軽量化及び低廉化を実現することができる。
また、運転者28によるアクセルペダル12の踏み込み量Anが踏み込み閾値Ast以下であるときに、スロットル弁36の開度THを自車両26のアイドリングを維持するときの開度TH1に保持することにより、衝突の可能性がある状況での自車両26の急発進が確実に防止されると共に、運転者28が反力Frを認識してブレーキを踏む等の衝突回避動作を行う時間的な余裕が生ずるので、前記衝突の発生を回避することができる。
また、自車両26が特定交差点30に進入して該特定交差点30を通過しようとする際に、他車両58が特定交差点30に接近しつつあるときに、運転者28が踏み込み閾値Ast以上の踏み込み量Anまでアクセルペダル12を深く踏み込めば、スロットル弁36の開度はアイドリングを維持するときの開度TH1から脱することになるので、他車両58が特定交差点30に到達する前に、該特定交差点30における自車両26の通過を完了させることも可能となる。
なお、この発明は、上述した実施形態に限らず、種々の構成を採り得ることは勿論である。
10…衝突回避装置 12…アクセルペダル
14…操作量センサ 16…車速センサ
18…レーダ 20…ナビゲーションシステム
22…ECU 24…反力付与部
26…自車両 28…運転者
30…特定交差点 32…非優先道路
34…優先道路 36…スロットル弁
40…衝突可能性判定部 42…反力制御部
44…スロットル弁制御部 46…特定交差点検出部
48、50…走査範囲 52…交差道路方向視界
58…他車両

Claims (2)

  1. 自車両と物体との衝突の可能性を判断する衝突可能性判断手段と、
    アクセルペダルに反力を与える反力付与手段と、
    前記衝突可能性判断手段が前記衝突の可能性が高いことを検知した場合であって、前記自車両の発進時に、運転者による前記アクセルペダルの踏み込み速度が速度閾値以上となり、その後、前記速度閾値以下に減速したときに、前記反力を増大させる反力制御手段と、
    を備えることを特徴とする車両の衝突回避装置。
  2. 請求項1記載の装置において、
    前記運転者による前記アクセルペダルの踏み込み量が踏み込み閾値以下であるときに、スロットル弁の開度を前記自車両のアイドリングを維持するときの開度に保持するスロットル弁制御手段をさらに備えることを特徴とする車両の衝突回避装置。
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