JP5269296B2 - 二次電池 - Google Patents

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Description

本発明は、二次電池に関し、特に、セパレータをつづら折りにした複数の電極群を用いて、二次電池の劣化を抑制する技術に関する。
一般に、薄型リチウムイオン二次電池は、正極と負極との間にセパレータを挟んで積層した積層電極群をラミネートフィルム外装に納めた構成となっている(特許文献1参照)。
特許文献1における電極群の構成例を図7に示す。図7における積層電極群は、正極100と負極200との間にセパレータ300fを挟んで渦巻き状に捲回した後、径方向に加圧されている。
また特許文献1における別の電極群の構成例を図8に示す。図8に記載された積層電極群は、正極100と負極200との間にセパレータ300gを挟んでつづら折りにした構造を有する。電極群の製造を簡素化することができると共に、電極群の機械的強度を向上することができる。
これらのような薄型リチウムイオン二次電池の容量を増加するためには正極と負極の積層枚数を増加させることが必要となり、積層電極群が厚くなる。したがって、容量を増加するために厚くした積層電極群の中央部分の冷却が悪くなるため、積層電極群の周囲に比べて中央部分の温度が高くなり積層電極部分の中央部分の劣化が速く進む問題があった。
この積層電極群の温度を制御するため積層電極群の間に熱媒介部を設けた二次電池が特許文献2に開示されている。ただし、特許文献2における熱媒介部の役割は主として加熱である。この熱媒介部を設けることにより、冬季や寒冷地で二次電池を使用する場合にも、低温による内部抵抗の上昇を回避し、高出力を速やかに確保することが可能となる。
特開2004−47479号公報 特開2003−17127号公報
しかしながら、図7のような構成の電極群を用いた場合、電解液の対流が起こりにくい形状であるため、積層電極群の中心部の冷却が充分に行われず、積層電極群の周囲に比べて温度が高くなるため、劣化が速く進む。
また図8のような構成の電極群を用いた場合も図7の構成と同様に、電解液の対流が起こりにくく、冷却が充分に行われないため、劣化が速く進む。
一方、特許文献1における図7のように、セパレータ、電極を1枚ずつ積層した場合には、積層後の一体性が無く、ラミネートフィルム外装への収納作業の作業性が悪いという問題点がある。
特許文献2における薄型リチウムイオン二次電池の場合は、容量を増加するために厚くした積層電極群の中央部分の冷却を確保するため、中央部分に熱媒介部を設けると、積層電極群の密度が低くなり二次電池としての出力密度やエネルギー密度が低くなるという問題点がある。
そこで本発明は、出力密度やエネルギー密度を低下させることなく電池の劣化を抑制することができる二次電池を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る二次電池は、電気的に並列に接続された偏平形状の複数の電極群と、前記複数の電極群に含浸される液状の非水電解質と、前記複数の電極群と前記非水電解質が収納される外装材とを備え、前記複数の電極群の各々は、平面形状の1以上の正極と、平面形状の1以上の負極と、交互に積層された前記正極と前記負極との間に設けられ、つづら折り状に繋がったセパレータとを有し、前記セパレータの折り目部分に方形の開口を有し、前記折り目部分が前記開口の略中央に配置されることを特徴とする。




本発明に係る二次電池によれば、電極群同士はセパレータも含めてつながっていないため、セパレータによる阻害も無く電解液は自由に電極群間に通過する。したがって、電解液の対流が容易に起き、積層電極群の中央付近も冷却され、高温になるのを抑えることができ、電池の劣化を抑制するため寿命が長くなる。また1電極群中のセパレータはつづら折りでつながっているため、積層後の一体性があり、外装材への収納作業の作業性が良い。
さらに、冷却のためだけに熱媒介部といった装置や複雑な構成を必要としないため、薄型の電極群を構成することが可能となる。したがって、出力密度やエネルギー密度を低下させることなく電池の劣化を抑制することができる二次電池を提供することができる。
以下、本発明の二次電池の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
最初に図1(a)、図2を用いて実施例1を説明する。図1(a)は本発明の実施例1に係る二次電池の基本構成を示す図である。この二次電池は、外装600、電解液400、電極群500で構成されている。外装600は、本発明の外装材に対応する。電解液400は、本発明の非水電解質に対応し、外装材600内部に収納されている。電極群500は、複数個並列に電気的に接続され、電解液400に浸されたうえで、外装材600内部に収納されている。
また電極群500は、正極100、負極200、セパレータ300aにより構成されており、主として偏平形状である。平面形状の1以上の正極100と平面形状の1以上の負極200は、間にセパレータ300aを介して交互に積層されている。またセパレータ300aは、一つの電極群500内で全てつづら折り状に繋がっている。
図2は、本発明の実施例1に係る二次電池の1例を示す鳥瞰図である。この二次電池は、複数の積層電極群、すなわち積層電極群520aと、積層電極群520bと、これらの積層電極群を収納するラミネートフィルム外装600aと、ラミネートフィルム外装600bと、積層電極群からラミネートフィルム外装の外へ正極集電体120を介して電力を取り出す正極端子150aと、負極集電体220aを介する負極端子250bとから構成されている。
また実施例2において詳しく説明するが、積層電極群の構成は図4(b)のようになっている。ここでは、図4(b)における負極集電体220bと負極端子250bは、図2における負極集電体220aと負極端子250aに対応し、同一のものとして説明する。図4(b)に示すように、積層電極群520a及び積層電極群520bは、正極100と負極200の間にセパレータ300cを挟みこんだ電極を複数積層して構成され、ラミネートフィルム外装600a及びラミネートフィルム外装600b内で電解液に浸されている。また、積層電極群520a及び積層電極群520bの負極200は負極集電体220aを介して負極端子250aに接続され、正極100は正極集電体120を介して正極端子150aに接続されている。
なお、それぞれの構成要件の材質等については様々なものが考えられる。以下、負極、正極、セパレータ、非水電解質及び外装材について説明する。
(1)負極
この負極は、負極集電体と、負極集電体の片面もしくは両面に担持され、負極材料及び結着剤を含む負極層とを有する。
負極材料には、リチウムイオンを吸蔵・放出する炭素質物が好ましい。炭素質物としては、(I)黒鉛、コークス、炭素繊維、球状炭素、粒状炭素などの黒鉛質材料もしくは炭素質材料や、(II)熱硬化性樹脂、等方性ピッチ、メソフェースピッチ、メソフェーズピッチ系炭素繊維、気相成長系炭素繊維、メソフェーズ小球体などに500〜3000℃で熱処理を施すことにより得られる黒鉛質材料または炭素質材料等を挙げることができる。熱処理が施された炭素質物のうち好ましいのは、メソフェーズピッチ系炭素繊維の黒鉛質材料または炭素質材料、メソフェーズ小球体の黒鉛質材料または炭素質材料、粒状の黒鉛質材料である。
集電体としては、多孔質構造の導電性基板か、あるいは無孔の導電性基板を用いることができる。これら導電性基板は、例えば、銅、ステンレス、またはニッケルから形成することができる。
前記負極材料には、前述したリチウムイオンを吸蔵・放出する炭素質物の他に、金属酸化物か、金属硫化物か、もしくは金属窒化物や、リチウム金属またはリチウム合金を用いることができる。
(2)正極
この正極は、正極集電体と、正極集電体片面もしくは両面に担持され、活物質及び結着剤を含む正極層とを有する。
正極活物質としては、種々の酸化物、例えば二酸化マンガン、リチウムマンガン複合酸化物、リチウム含有ニッケル酸化物、リチウム含有コバルト酸化物、リチウム含有ニッケルコバルト酸化物、リチウム含有鉄酸化物、リチウムを含むバナジウム酸化物や、二硫化チタン、二硫化モリブデンなどのカルコゲン化合物などを挙げることができる。中でも、リチウム含有コバルト酸化物、リチウム含有ニッケルコバルト酸化物、リチウムマンガン複合酸化物を用いると、高電圧が得られるために好ましい。
正極層は、さらに導電剤を含んでいてもよい。かかる導電剤としては、例えばアセチレンブラック、カーボンブラック、黒鉛等を挙げることができる。
(3)セパレータ
セパレータには多孔質セパレータを用いる。
多孔質セパレータとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、セルロース、またはポリフッ化ビニリデン(PVdF)を含む多孔質フィルム、合成樹脂製不織布等を挙げることができる。中でも、ポリエチレンか、あるいはポリプロピレン、または両者からなる多孔質フィルムは、二次電池の安全性を向上できるため、好ましい。
( 4 ) 非水電解質
この非水電解質は、少なくともセパレータに保持される。特に、非水電解質は、電極群全体に分散されていることが好ましい。この非水電解質としては、電解質が溶解された非水溶媒(以下、非水溶液と称す)からなる液状非水電解質、非水溶液が保持された高分子材料、または固体非水電解質を用いることができる。非水溶液が保持された高分子材料としては、非水溶液がゲル化しているゲル状非水電解質、前記非水溶液が一部がゲル化し、残りが液状のままであるもの、前記非水溶液が液状のまま保持されているものなどを挙げることができる。中でも、液状非水電解質を用いることが好ましい。液状非水電解質は、電極群のイオン伝導度を高くすることができるため、正極とセパレータの界面抵抗並びに負極とセパレータの界面抵抗を小さくすることができる。
(5)外装材
この外装材は、例えば、金属缶、または水分を遮断する機能を有するシートを用いることができる。金属缶は、例えば、鉄、ステンレス、アルミニウムから形成することができる。シートとしては、例えば、2種類以上の樹脂層から形成され、片面または両面が熱可塑性樹脂である多層シート、又は可撓性を有する金属層の片面または両面に保護層を形成したものからなる多層シートを挙げることができる。
また、樹脂層を含む外装材を用いることもできる。樹脂層は、例えば、熱可塑性樹脂から形成することができる。熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等を挙げることができる。
樹脂層を含む外装材としては、例えば、金属層と、金属層の両面に形成された樹脂層とからなる多層シートを挙げることができる。外装材の内面となる樹脂層は、ヒートシール面としての機能と、金属層が非水電解質により腐食されるのを防止する機能を有する。また、外装材の外面となる樹脂層は、金属層の損傷を防止する役割をなす。各樹脂層は、1種類の樹脂から形成されていても、あるいは2種類以上の樹脂から形成されていても良い。各樹脂層は、熱可塑性樹脂から形成されることが望ましい。
次に、本実施の形態の二次電池の作用について説明する。本実施例において複数の電極群500は、外装600内に収納されているが、各々の電極群間においてセパレータ300aはつながっていない。したがって、図1(a)の矢印である電解液の流れ50aで示すように、電解液400は、自由に電極群間を流れることができる。すなわち、図1(b)のように、電極群500aと電極群500bの中央部分を通過するように電解液400が循環することができる。したがって、電解液の流れ50bに示すように、電解液400による対流が容易に発生し、電極群500aおよび500bの中央部分が冷却されて、高温になることを抑えることができる。また図1(b)において電極群は2つ記載されているが、2つとは限らず複数の電極群を収納することが可能である。
一方、セパレータ300aをつづら折に繋げることなく、1枚づつ正極100と負極200の間に挟んで積層する構成とすることもできるが、できあがった積層電極群は、ばらばらとなり易く組立が困難となる。
以上説明したように、本発明の実施例1に係る二次電池によれば、各々の電極群間において、セパレータ300aはつながっていないため、電解液400の対流が起きやすく、積層電極群500aおよび500bの中央付近も冷却され、高温になるのを抑えることができ、電池の劣化を抑制するため寿命が長くなる。
すなわち、一つの厚い電極群ではなく、複数の薄い電極群を収納することにより、一つの厚い電極群を用いた場合と同じエネルギー密度及び出力密度を維持したまま、冷却効果を高めることができる。
なお、電極群内の構造についても、つづら折りされているセパレータの各折り目部分以外は開放されており電解液が通過できる。このように3方向が開放されている構造のため、構造的にも図7や図8に示すようにセパレータ部が2方向のみしか開放されていない構造と比して、対流が起こりやすい構造となっているため、冷却効果を高めることができ、ひいては電池の劣化を回避して寿命を長くすることができる。
また、電極群を複数収納するという簡単な構造であるため、特許文献2のように、温度調節のために電極群間に熱媒介部を設置する必要が無い。したがって、電池の厚さを増すことなく積層電極群500aおよび500bの中央部分を冷却することができ、出力密度やエネルギー密度の低下を招くことなく電池の劣化を抑制することができる。
さらに、セパレータ300aがつづら折りでつながっているため、積層後の一体性があり、外装材への収納作業の作業性が良い。
また図8のような構成の電極群を用いた場合は、負極200同士が接触するため、その部分に負極活物質を塗布しても、その活物質は電池としてほとんど機能しないという問題点があるが、セパレータのみをつづら折り構造とすることにより、正極同士もしくは負極同士が接触する部分は無く、電極の両側の活物質を充放電に活用できる。すなわち活物質の比率を高くすることができ、電池のエネルギー密度を高くすることができる。
図3(a)は本発明の実施例2に係る二次電池の基本構成を示す図である。実施例1と異なるのは、電極群500cが複数ではなく一つである点のみである。したがって重複した説明は省略する。
図4(a)は、本発明の実施例2に係る二次電池の1例を示す鳥瞰図である。また、図4(b)は、図4(a)のA部を拡大した図である。この二次電池は、積層電極群520cと、この積層電極群520cを収納するラミネートフィルム外装600cと、積層電極群520cからラミネートフィルム外装600cの外へ電力を取り出す正極端子150bと、負極端子250とから構成されている。
図4(b)に示すように、積層電極群520cは、正極100と負極200の間にセパレータ300cを挟みこんだ電極を複数積層して構成され、ラミネートフィルム外装600c内で電解液に浸されている。また、積層電極群520cの負極200は、負極集電体220bを介して負極端子250bに接続され、正極100は同様に図示されていない正極集電体を介して正極端子150bに接続されている。
次に、本実施の形態の二次電池の作用について説明する。図3(a)に示すように、いずれの正極100および負極200も片側の端のセパレータ300bが開いた構造となっており、3方向が開放された構成となっている。したがって、捲回した電極群や、正極および負極もつづら折りした電極群のように2方向しか開放されていない電極群に比べて電解液400の対流が起こりやすい。
ただし、本実施例においては電極群が一つであるため、図3(b)の電解液の流れ50dに示すように、電解液400は電極群500dの外周を回るように流れることは容易であるが、電極群500dの中央部分を通過して流れることは困難である。
一方、セパレータ300bをつづら折に繋げることなく、1枚づつ正極100と負極200の間に挟んで積層する構成とした場合には、できあがった積層電極群は、ばらばらとなり易く組立が困難となる。
以上説明したように、本発明の実施例2に係る二次電池によれば、セパレータ300bがつづら折りでつながっているため、積層後の一体性があり、外装材への収納作業の作業性が良い。
また3方向が開放されているおり、従来の図7や図8に示すような構造と比して、対流が起こりやすい構造となっているため、冷却効果を高めることができ、ひいては電池の劣化を回避して寿命を長くすることができる。
さらに、冷却のためだけに熱媒介部といった装置や複雑な構成を必要としないため、薄型の電極群500cを構成することが可能となる。したがって、出力密度やエネルギー密度を低下させることなく電池の劣化を抑制することができる。
また特許文献1における図8のような構成の電極群を用いた場合は、負極200同士が接触するため、その部分に負極活物質を塗布しても、その活物質は電池としてほとんど機能しないという問題点があるが、セパレータのみをつづら折り構造とすることにより、正極同士もしくは負極同士が接触する部分は無く、電極の両側の活物質を充放電に活用できる。すなわち活物質の比率を高くすることができ、電池のエネルギー密度を高くすることができる。これは最小限の電極で最大のエネルギー密度を得ることができることを意味し、コストの削減にも寄与しうる。
図5は本発明の実施例3に係る二次電池の電極群の構造を示す図である。実施例1及び実施例2と異なるのは、セパレータ300dの折り目部分に開口700aを設けた点のみである。その他の構成は、実施例1及び実施例2と同様である。
この開口700aの幅は、負極および正極より短くする。このようにすることにより、このセパレータ300dの開口部より負極および正極が外側へはみ出すことを防ぐことができる。
次に、本実施の形態の二次電池の作用について説明する。電解液400は、セパレータ300dの折り目部分に設けられた開口700aを抵抗無く通過することができるため、積層電極群の中央部分を冷却することができる。
以上説明したように、本発明の実施例3に係る二次電池によれば、セパレータ300dの折り目部分に開口700aを有することにより、電解液400は自由に開口700aを通過することができる。したがって、電解液400の対流が起き易く、電極群の中央部分における電流による発熱を抑え、冷却するため、電池の劣化を抑制し寿命を長くすることができる。また冷却のための熱媒介部や複雑な構成を必要としないため、実施例1や実施例2と同様に、電池の電力密度やエネルギー密度の低下を招くことなく冷却が可能である。
また実施例1のように複数の電極群に分けずとも、電解液400が積層電極群の中央部分を通過して循環することができるため、積層電極群は1つであっても良い。したがって、電極群全体がセパレータ300dがつづら折りでつながっているため、積層後の一体性があり、外装材への収納作業の作業性が良い。
また、開口700aの幅が正極100及び負極200の幅よりも短いため、正極100及び負極200が開口700aより外側へはみ出すことを防ぐ。したがって、一体性を維持し、外装材への収納作業の作業性を良くするとともに、正極負極間の短絡を防ぐことができる。
図6は本発明の実施例4に係る二次電池の電極群の構造を示す図である。実施例3と異なるのは、セパレータ300eの少なくとも一つの折り目部分の一辺中に複数の開口700bを設けた点のみである。その他の構成は、実施例3と同様である。
次に、本実施の形態の二次電池の作用について説明する。電解液400は、実施例3の場合と同様、セパレータ300eの折り目部分に設けられた開口700bを抵抗無く通過することができるため、電解液400の対流が起きやすく、積層電極群の中央部分を冷却することができる。
以上説明したように、本発明の実施例4に係る二次電池によれば、実施例3と同様の効果を得ることができる。
また、折り目部分の一辺中に複数の開口700bを有することにより、実施例3と同様に電極群全体の冷却効果に寄与しうる。また、一辺中に小さな幅の開口700bを複数個有するため、正極100、負極200が外側にはみ出すことはなく、一体性の維持、短絡防止に寄与しうる。
さらに、実施例3及び実施例4において、セパレータの全ての折り目部分に開口を形成することで、より確実に電極群全体の冷却を均一に効果的に行うことができる。
本発明は、リチウムイオン二次電池に適用可能である。
本発明の実施例1に係る二次電池の基本構成を示す図である。 本発明の実施例1に係る二次電池の1例を示す鳥瞰図である。 本発明の実施例2に係る二次電池の基本構成を示す図である。 本発明の実施例2に係る二次電池の1例を示す鳥瞰図である。 本発明の実施例3に係る二次電池の電極群の構成図である。 本発明の実施例4に係る二次電池の電極群の構成図である。 従来の二次電池の捲回型電極群の構成図である。 従来の二次電池のつづら折り型電極群の構成図である。
符号の説明
50a,50b,50c,50d 電解液の流れ
100 正極
120 正極集電体
150a,150b 正極端子
200 負極
220a,220b 負極集電体
250,250a,250b 負極端子
300a,300b,300c,300d,300e,300f,300g セパレータ
400 電解液
500 電極群
500a 積層電極群
500b,500c 電極群
500d,500e 積層電極群
600 外装
600a,600b,600c ラミネートフィルム外装
700a,700b 開口

Claims (4)

  1. 偏平形状の複数の電極群と、
    前記複数の電極群に含浸される液状の非水電解質と、
    前記複数の電極群と前記非水電解質が収納される外装材とを備え、
    前記複数の電極群の各々は、
    平面形状の1以上の正極と、
    平面形状の1以上の負極と、
    交互に積層された前記正極と前記負極との間に設けられ、つづら折り状に繋がったセパレータと、
    を有し、
    前記セパレータの折り目部分に方形の開口を有し、前記折り目部分が前記開口の略中央に配置されることを特徴とする二次電池。
  2. 前記開口の幅は、前記正極および前記負極の幅よりも短く、前記正極に接続される正極端子と前記負極に接続される負極端子とは、互いに略180度反対から出力されることを特徴とする請求項1記載の二次電池。
  3. 前記方形の開口は、前記セパレータの少なくともひとつの折り目部分の一辺中に複数個形成されていることを特徴とする請求項1記載の二次電池。
  4. 前記開口は、前記セパレータの全ての折り目部分に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の二次電池。
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