JP5268860B2 - 基板収納容器 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体ウェーハやマスクガラス等の基板を支持する基板収納容器に関するものである。
従来の基板収納容器は、図示しないが、複数枚の半導体ウェーハを水平に整列収納する容器本体と、この容器本体の開口した正面に蓋体開閉装置により着脱自在に嵌合される蓋体と、この蓋体に内蔵されて容器本体の正面に嵌合した蓋体を施錠する施錠機構とを備え、半導体ウェーハの収納、保管、工程内の搬送、輸送等に利用されている。
施錠機構は、蓋体の外部から蓋体開閉装置により回転操作される左右一対の回転プレートと、各回転プレートの回転により上下方向に進退動する一対の進退動プレートと、各進退動プレートの進出により蓋体の周壁から突出して容器本体の正面内周に係止する出没可能な複数の係止爪とから構成されている。この施錠機構の回転プレートと一対の進退動プレートとは、一直線上に位置し、複数の係止爪が共に突出し、共に退没する(特許文献1、2、3、4、5、6参照)。
特開2003‐133405号公報 特開2008‐98236号公報 特開2007‐19328号公報 特開2006‐303015号公報 特開2007‐142189号公報 特開2002‐368074号公報
従来における基板収納容器は、以上のように施錠機構の回転プレートと一対の進退動プレートとが一直線上に位置し、複数の係止爪が共に蓋体内に退没するので、例えば基板収納容器が落下して強い衝撃が作用すると、回転プレートがアンチロック側に回転することがある。この結果、複数の係止爪が共に蓋体内に退没し、容器本体の正面から蓋体が外れて半導体ウェーハの汚染や破損を招くおそれがある。
本発明は上記に鑑みなされたもので、例え強い衝撃等が作用しても、複数の係止体が共に蓋体に引っ込むことがなく、容器本体から蓋体が外れて基板の汚染や破損を招くおそれを払拭することのできる基板収納容器を提供することを目的としている。
本発明においては上記課題を解決するため、基板を収納する容器本体の開口部に嵌められる蓋体と、この蓋体に設けられて容器本体の開口部に嵌められた蓋体を施錠する施錠機構とを備えたものであって、
施錠機構は、蓋体の外部から回転操作される回転体と、この回転体の回転により揺動する複数の連結バーと、各連結バーの揺動により蓋体から突出して容器本体の開口部内周に係止する出没可能な複数の係止体と、回転体の中心部から半径外方向に偏位した偏位部と複数の連結バーとを連結するリンク機構あるいはカム機構とを含み、蓋体の施錠時には、係止体に対して複数の連結バーを略一直線に伸ばし、蓋体の解錠時には、係止体に対して複数の連結バーをそれぞれ異なる方向に傾斜させるようにしたことを特徴としている。
なお、施錠機構は、蓋体に支持されて外部から回転操作される回転体と、この回転体の中心部から半径外方向に偏位した偏位部に揺動可能に支持されるリンクバーと、このリンクバーに揺動可能に支持されて相互に離隔する複数の連結バーと、各連結バーに揺動可能に支持され、蓋体の周壁から突出して容器本体の開口部内周に係止する係止体とを含み、蓋体の施錠時には、リンクバーと係止体との間で複数の連結バーを略一直線に伸ばし、蓋体の解錠時には、リンクバーと係止体との間で複数の連結バーをそれぞれ異なる方向に傾斜させることができる。
また、施錠機構は、蓋体に支持されて外部から回転操作される回転体と、この回転体に形成されるカムと、回転体の中心部から半径外方向に偏位したカムのカム溝に揺動可能に支持されて相互に離隔する複数の連結バーと、各連結バーに揺動可能に支持され、蓋体の周壁から突出して容器本体の開口部内周に係止する係止体とを含み、蓋体の施錠時には、カムのカム溝と係止体との間で複数の連結バーを略一直線に伸ばし、蓋体の解錠時には、カムのカム溝と係止体との間で複数の連結バーをそれぞれ異なる方向に傾斜させることができる。
また、蓋体に係止体用のガイドリブを形成し、施錠機構の回転体よりも複数の係止体を蓋体の幅方向中心線寄りに配置することが好ましい。
ここで、特許請求の範囲における基板には、少なくともφ200、φ300、φ450mmの半導体ウェーハ、ガラス基板、マスクガラス等が含まれる。また、容器本体は、透明、不透明、半透明、フロントオープンボックスタイプ、トップオープンボックスタイプ、ボトムオープンボックスタイプを特に問うものではない。蓋体についても、透明、不透明、半透明を問うものではない。
施錠機構の回転体と複数の連結バーとは、例えばトグルリンク機構(トグル・ジョイント機構ともいう)等を介して連結することができる。複数の連結バーは、略一直線に伸びるが、この略一直線には、一直線の他、おおよそ一直線の状態が含まれる。施錠機構の係止体としては、平板や屈曲した爪等を使用することができ、容器本体の開口部内周に接触する部分に摩擦低減用の回転可能なローラを選択的に取り付けることが可能である。この係止体は、蓋体の表裏方向に揺動するものでも良いし、そうでなくても良く、又蓋体の周壁内に回転可能に支持されていても良い。
本発明によれば、容器本体の開口部に嵌めた蓋体を施錠する場合には、蓋体の外部から施錠機構の回転体を施錠方向に回転させる。すると、回転体の回転でリンク機構あるいはカム機構が動作し、複数の連結バーがそれぞれ揺動して係止体を突出させ、各係止体が蓋体から突出して容器本体の開口部内周に引っかかり、蓋体が施錠される。
これに対し、容器本体の開口部を覆う蓋体を解錠して取り外す場合には、蓋体の外部から回転体を解錠方向に回転させる。すると、回転体の回転でリンク機構あるいはカム機構が動作し、各連結バーが揺動して係止体を退没させ、各係止体が容器本体から蓋体内に退没することにより、容器本体から蓋体を取り外すことが可能になる。
また、基板収納容器に衝撃等が加わり、施錠状態の施錠機構の回転体が解錠方向に回転しようとする場合、回転体の回転中心から離れた箇所で複数の連結バーがリンク機構あるいはカム機構を介して連結され、かつ略一直線に伸びているので、一部の連結バーが蓋体内に後退して揺動することがあっても、残部の連結バーが連動して蓋体内に後退することが少ない。すなわち、複数の連結バーが同方向に動作することがないので、複数の係止体が共に蓋体内に引っ込むことが少なく、これにより、回転体が解錠方向に回転するのを規制することができる。
本発明によれば、例え基板収納容器に強い衝撃等が作用しても、施錠機構の複数の係止体が共に蓋体に引っ込むことがなく、これを通じて容器本体から蓋体が外れて基板の汚染や破損を招くおそれを有効に払拭することができるという効果がある。
また、施錠機構にリンク機構又はカム機構を使用すれば、このリンク機構又はカム機構が回転体の操作力を増大させる倍力機構として動作するので、従来に比べ、小さな回転トルクで回転体を回転させるだけで、大きな施錠力を得ることができる。
また、蓋体に係止体用のガイドリブを形成すれば、係止体が位置ずれすることなく円滑に蓋体から出没する。さらに、施錠機構の回転体よりも複数の係止体を蓋体の幅方向中心線寄りに配置すれば、基板に押されて蓋体の中央部が膨らみ、変形するのを防ぐことが可能になる。
本発明に係る基板収納容器の実施形態を模式的に示す分解斜視説明図である。 本発明に係る基板収納容器の実施形態における蓋体と施錠機構とを模式的に示す分解斜視説明図である。 本発明に係る基板収納容器の実施形態における蓋体と解錠状態の施錠機構とを模式的に示す斜視説明図である。 本発明に係る基板収納容器の実施形態における蓋体と施錠状態の施錠機構とを模式的に示す斜視説明図である。 本発明に係る基板収納容器の実施形態における施錠状態の施錠機構を模式的に示す部分断面説明図である。 本発明に係る基板収納容器の実施形態における解錠状態の施錠機構を模式的に示す部分断面説明図である。 本発明に係る基板収納容器の第2の実施形態における蓋体と解錠状態の施錠機構を模式的に示す分解斜視説明図である。 本発明に係る基板収納容器の第2の実施形態における蓋体と施錠状態の施錠機構を模式的に示す分解斜視説明図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明すると、本実施形態における基板収納容器は、図1ないし図6に示すように、薄い半導体ウェーハWを収納する容器本体1と、この容器本体1の開口した正面に嵌合される蓋体10と、この蓋体10に内蔵されて容器本体1に嵌合した蓋体10を施錠する施錠機構30とを備え、この施錠機構30を、外部から回転操作される回転プレート31と、回転プレート31の回転により揺動する複数の連結バー36と、各連結バー36の揺動により蓋体10から突出して容器本体1の正面内周に係止する複数の係止部材37と、各回転プレート31と複数の連結バー36とを連結するリンク機構34とから構成し、蓋体10の施錠時には、係止部材37に対して複数の連結バー36を一直線に伸ばし、蓋体10の解錠時には、係止部材37に対して複数の連結バー36をそれぞれ異なる方向に傾斜させるようにしている。
半導体ウェーハWは、図1に示すように、例えばφ300mmにスライスされた撓み易いシリコンウェーハからなり、図示しない専用のロボットに把持されて容器本体1内に25枚が整列して水平に収納されたり、取り出される。
容器本体1、蓋体10、施錠機構30は、所定の樹脂を含有する成形材料により複数の部品がそれぞれ射出成形され、この複数の部品の組み合わせで構成される。この成形材料の所定の樹脂としては、例えば力学的性質や耐熱性等に優れるポリカーボネート、シクロオレフィン、液晶ポリマー、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミド、ポリブチレンテレフタレート、ポリアセタール、あるいは環状オレフィン樹脂等があげられる。所定の樹脂には、カーボン、カーボン繊維、金属繊維、カーボンナノチューブ、導電性ポリマー、帯電防止剤、又は難燃剤等が必要に応じて選択的に添加される。
容器本体1は、図1に示すように、成形材料により正面の開口したフロントオープンボックスタイプに成形され、開口した横長の正面を水平横方向に向けた状態でクリーンルームの半導体加工装置や気体置換装置上に位置決めして搭載されたり、工程間を搬送されたり、あるいは輸送される。この容器本体1の内部両側、換言すれば、両側壁の内面には、収納された半導体ウェーハWを支持ティース2により水平に支持する別体の支持体3がそれぞれ着脱自在に後付けで装着される。この支持体3は、容器本体1の両側壁内面にそれぞれ一体形成することもできる。
容器本体1の天板の中央部には、工場の天井搬送機構に把持される搬送用のトップフランジ4が装着される。また、容器本体1の開口した正面の周縁には、蓋体10と嵌合するリムフランジ5が外方向に向けて膨出形成され、このリムフランジ5の内周面の上下両側部には、蓋体10用の係止穴6がそれぞれ穿孔される。
蓋体10は、図1ないし図6に示すように、容器本体1の開口したリムフランジ5内に弾性のガスケット22を介し着脱自在に圧入される横長の筐体11と、この筐体11の開口した表面(正面)を被覆する表面プレート23とを備え、これら筐体11と表面プレート23との間に施錠機構30が介在して内蔵される。この蓋体10の筐体11は、基本的には枠形の周壁を備えた浅底の断面略皿形に形成され、中央部12と周壁の左右両側部との間に、施錠機構30用の設置空間13がそれぞれ区画形成されており、各設置空間13には、施錠機構30用の支持リブ14と第一、第二のガイドリブ15・16とがそれぞれ配設される。
支持リブ14は、図2ないし図4に示すように、設置空間13の略中央部に正面視リング形に形成される。また、第一のガイドリブ15は、間隔をおいて相対向する上下一対のリブが筐体11の中央部12から支持リブ14近傍に水平に伸長されることにより形成される。第二のガイドリブ16は、間隔をおいて相対向する左右一対のリブが設置空間13の周壁近傍に伸長することで形成され、係止部材37の進退動をガイドするよう機能する。
筐体11の周壁の上下両側部には、第二のガイドリブ16に連なる施錠機構30用の貫通孔17がそれぞれ穿孔され、各貫通孔17が容器本体1のリムフランジ5の係止穴6に対向する。また、筐体11の裏面中央部には図1に示すように、半導体ウェーハWの前部周縁を弾発的に保持するフロントリテーナ18が着脱自在に装着される。このフロントリテーナ18は、縦長の枠体19を備え、この枠体19の複数の縦桟部間には、複数の弾性片20が上下に並べて架設されており、各弾性片20には、半導体ウェーハWの前部周縁をV溝により保持する小さな保持ブロック21が一体形成される。
表面プレート23は、筐体11の開口した表面に対応するよう横長の平板に形成され、左右両側部に、支持リブ14の中心部に対向する施錠機構30用の操作口24がそれぞれ矩形に穿孔されており、各操作口24を蓋体開閉装置の回転可能な操作キーが外部から貫通する。
施錠機構30は、図2ないし図6に示すように、蓋体10に支持されて外部から回転操作される左右一対の回転プレート31と、各回転プレート31の周面に揺動可能に軸支されるリンク機構34のリンクバー35と、このリンクバー35に揺動可能に軸支される一対の連結バー36と、各連結バー36に揺動可能に軸支される一対の係止部材37とを備え、倍力機構であるトグルリンク機構を構成する。
回転プレート31は、円板形に形成されて蓋体10の支持リブ14内に嵌合支持され、表面の中心部にアクセス凹部32が直線的に凹み形成されており、このアクセス凹部32が蓋体10の操作口24に連通対向して蓋体開閉装置の操作キーに回転操作される。この回転プレート31のアクセス凹部32から半径外方向に偏位した偏位部である周面には突部33が半径外方向に形成され、この突部33の先端には、第一のガイドリブ15に嵌合されるリンクバー35の末端部が揺動可能に軸支されており、このリンクバー35がリンク機構34として第一のガイドリブ15に案内されつつ左右横方向にスライドする。
一対の連結バー36は、リンクバー35の先端部にそれぞれ揺動可能に連結軸支されて上下方向に相互に離隔し、回転プレート31の回転に伴うリンクバー35のスライドで個別に揺動する。各連結バー36は、リンクバー35よりも長く伸長形成され、このリンクバー35との間で180°以下の角度を形成するよう軸支される。
各係止部材37は、各連結バー36の先端部に揺動可能に軸支され、回転プレート31よりも蓋体10の幅方向中心線寄りに位置して筐体11に剛性を付与する。この係止部材37の先端部には、図5や図6に示す摩擦低減用の回転可能なローラ38を軸支させるよう設けることができ、この場合には、ローラ38が容器本体1の係止穴6内に摺接してパーティクルの発生を防止する。
係止部材37は、蓋体10が施錠される場合には図4に示すように、第二のガイドリブ16に嵌合案内されつつ、蓋体10の周壁の貫通孔17から出没可能に突出して容器本体1の係止穴6に係止し、蓋体10が解錠される場合には図3に示すように、容器本体1の係止穴6から蓋体10の貫通孔17内に第二のガイドリブ16に嵌合案内されつつ退没する。
このような施錠機構30は、蓋体10が施錠される場合には図4に示すように、リンクバー35の先端部と一対の係止部材37との間で一対の連結バー36が上下一直線に伸び、蓋体10が解錠される場合には図3に示すように、リンクバー35の先端部と一対の係止部材37との間で一対の連結バー36がアクセス凹部32の中心を通るY軸に対してそれぞれ異なる方向に傾斜し、略横V字を描くこととなる。
上記構成において、容器本体1の正面に嵌合した蓋体10を施錠する場合には、蓋体開閉装置の操作キーが蓋体10の操作口24を貫通して回転プレート31のアクセス凹部32に干渉し、操作キーがアクセス凹部32に挿入されて回転プレート31をロック側に90°回転させる。
すると、回転プレート31の回転でリンク機構34のリンクバー35が筐体11の中央部12から離れるようスライドし、各連結バー36が連鎖的に揺動して係止部材37を突出させるとともに、各係止部材37が第二のガイドリブ16に案内されつつ、蓋体10の貫通孔17から突出して容器本体1の係止穴6に係止し、この係止作用により、容器本体1の正面に嵌合した蓋体10が強固に施錠される。この際、第一、第二のガイドリブ15・16がリンクバー35と係止部材37とをそれぞれ案内するので、これらリンクバー35と係止部材37とは、位置ずれしたり、がたつくことなく滑らかに動作する。
これに対し、容器本体1の正面に嵌合した蓋体10を解錠して取り外す場合には、蓋体開閉装置の操作キーが蓋体10の操作口24を貫通して回転プレート31のアクセス凹部32に干渉し、回転プレート31をアンチロック側に90°回転させる。
すると、回転プレート31の回転でリンクバー35が筐体11の中央部12に接近するようスライドし、起立状態の各連結バー36が連鎖的に揺動して係止部材37を退没させるとともに、各係止部材37が容器本体1の係止穴6から蓋体10の貫通孔17内に第二のガイドリブ16に嵌合案内されつつ退没し、この退没作用により、容器本体1の正面から蓋体10を取り外すことが可能になる。
次に、半導体ウェーハWを収納した基板収納容器が落下して強い衝撃が作用し、回転プレート31がアンチロック側に回転しようとする場合、回転プレート31のアクセス凹部32から離れた箇所で一対の連結バー36が連結され、かつ上下一直線に伸びているので、上下いずれか一方の連結バー36が蓋体10内方向に後退して揺動するものの、他方の連結バー36や係止部材37が連鎖的に押されて蓋体10内に後退することがない。
すなわち、一対の連結バー36が異なる方向に動作し、同方向に動作することがないので、回転プレート31がアンチロック側に回転するのを有効に規制することができる。これにより、他方の係止部材37が蓋体10内に退没しないので、容器本体1の正面から蓋体10が外れることがない。
上記構成によれば、基板収納容器が落下して強い衝撃が作用しても、上下一対の係止部材37が共に退没することがないので、回転プレート31がアンチロック側に回転するのを抑制防止することができる。したがって、半導体ウェーハWの汚染や破損を招くおそれを有効に払拭したり、クリーンルームの汚染を排除することができる。また、施錠機構30にリンク機構34を用いるので、小さな回転トルクで回転プレート31を回転させるだけで、大きな施錠力を得ることができ、しかも、簡易な構成で複雑な運動を獲得することができる。
さらに、回転プレート31よりも蓋体10の幅方向中心線寄りに係止部材37を配置して蓋体10の強度を高めるので、半導体ウェーハWの前部周縁に圧接されて蓋体10の中央部12が膨出して変形するのを防止することが可能になる。
次に、図7、図8は本発明の第2の実施形態を示すもので、この場合の施錠機構30は、各回転プレート31のアクセス凹部32から半径外方向に偏位した偏位部と一対の連結バー36とをカム機構40により連結して構成するようにしている。
施錠機構30は、蓋体10の支持リブ14に嵌合支持されて外部から蓋体開閉装置の操作キーにより回転操作される左右一対の回転プレート31と、各回転プレート31の周縁部に一体形成されるカム機構40のカム41と、このカム41のカム溝42内に軸支されて相互に離隔する揺動可能な一対の連結バー36と、各連結バー36の先端部に揺動可能に軸支され、蓋体10の周壁の貫通孔17から突出して容器本体1の係止穴6に係止する係止部材37とを備えて構成される。
カム41は、例えば回転プレート31よりも大きい略楕円形の板に形成され、回転プレート31のアクセス凹部32から半径外方向に離れた箇所に半円弧形のカム溝42が貫通して切り欠かれており、このカム溝42内に一対の連結バー36の端部がスライド可能に連結軸支される。
このような施錠機構30は、蓋体10が施錠される場合には図8に示すように、カム溝42の端部と一対の係止部材37との間で一対の連結バー36が上下一直線に伸び、蓋体10が解錠される場合には図7に示すように、カム溝42の端部と一対の係止部材37との間で一対の連結バー36がアクセス凹部32の中心を通るY軸に対してそれぞれ異なる方向に傾斜し、略横V字を描くこととなる。
上記構成において、容器本体1の正面に嵌合した蓋体10を施錠する場合には、蓋体開閉装置の操作キーが蓋体10の操作口24を貫通して回転プレート31のアクセス凹部32に干渉し、操作キーがアクセス凹部32に挿入されて回転プレート31をロック側に90°回転させる。
すると、回転プレート31と共にカム41が回転し、このカム41のカム溝42に案内されつつ、各連結バー36が連鎖的に揺動して係止部材37を突出させるとともに、各係止部材37が第二のガイドリブ16に案内されつつ、蓋体10の貫通孔17から突出して容器本体1の係止穴6に係止し、この係止作用により、容器本体1の正面に嵌合した蓋体10が強固に施錠される。
これに対し、容器本体1の正面に嵌合した蓋体10を解錠して取り外す場合には、蓋体開閉装置の操作キーが蓋体10の操作口24を貫通して回転プレート31のアクセス凹部32に干渉し、回転プレート31をアンチロック側に90°回転させる。
すると、回転プレート31と共にカム41が回転し、このカム41のカム溝42に案内されつつ、起立状態の各連結バー36が連鎖的に揺動して係止部材37を退没させるとともに、各係止部材37が容器本体1の係止穴6から蓋体10の貫通孔17内に第二のガイドリブ16に嵌合案内されつつ退没し、この退没作用により、容器本体1の正面から蓋体10を取り外すことが可能になる。
次に、半導体ウェーハWを収納した基板収納容器が落下して強い衝撃が作用し、回転プレート31がアンチロック側に回転しようとする場合には、回転プレート31のアクセス凹部32から離れた箇所で一対の連結バー36がカム41により連結され、かつ上下一直線に伸びているので、上下いずれか一方の連結バー36が蓋体10内方向に後退して揺動するものの、他方の連結バー36や係止部材37が連鎖的に押されて蓋体10内に後退することがない。
したがって、回転プレート31がアンチロック側に回転し、容器本体1の正面から蓋体10が外れることがない。その他の部分については、上記実施形態と略同様であるので説明を省略する。
本実施形態においても上記実施形態と同様の作用効果が期待でき、しかも、施錠機構30にカム機構40を使用するので、簡易な構成で実に複雑な運動を容易に得ることができるのは明らかである。
なお、上記実施形態の容器本体1の背面壁には、半導体ウェーハWの後部周縁を保持するリヤリテーナを設けても良い。また、表面プレート23の操作口24を円形や円弧形等に形成しても良い。また、上記実施形態では施錠機構30にリンク機構34又はカム機構40を使用したが、何らこれに限定されるものではない。例えば、クランク機構を併用して組み合わせても良い。また、リンクバー35と係止部材37とには、リブに摺接する摩擦低減ローラをそれぞれ軸支させることもできる。さらに、蓋体10の周壁内に係止部材37を表裏方向に揺動可能に軸支させ、かつ第二のガイドリブ16に嵌合することもできる。
1 容器本体
5 リムフランジ
6 係止穴
10 蓋体
11 筐体
12 中央部
13 設置空間
14 支持リブ
15 第一のガイドリブ
16 第二のガイドリブ(ガイドリブ)
17 貫通孔
23 表面プレート
30 施錠機構
31 回転プレート(回転体)
32 アクセス凹部(中心部)
33 突部
34 リンク機構
35 リンクバー
36 連結バー
37 係止部材(係止体)
40 カム機構
41 カム
42 カム溝
W 半導体ウェーハ(基板)

Claims (4)

  1. 基板を収納する容器本体の開口部に嵌められる蓋体と、この蓋体に設けられて容器本体の開口部に嵌められた蓋体を施錠する施錠機構とを備えた基板収納容器であって、
    施錠機構は、蓋体の外部から回転操作される回転体と、この回転体の回転により揺動する複数の連結バーと、各連結バーの揺動により蓋体から突出して容器本体の開口部内周に係止する出没可能な複数の係止体と、回転体の中心部から半径外方向に偏位した偏位部と複数の連結バーとを連結するリンク機構あるいはカム機構とを含み、蓋体の施錠時には、係止体に対して複数の連結バーを略一直線に伸ばし、蓋体の解錠時には、係止体に対して複数の連結バーをそれぞれ異なる方向に傾斜させるようにしたことを特徴とする基板収納容器。
  2. 施錠機構は、蓋体に支持されて外部から回転操作される回転体と、この回転体の中心部から半径外方向に偏位した偏位部に揺動可能に支持されるリンクバーと、このリンクバーに揺動可能に支持されて相互に離隔する複数の連結バーと、各連結バーに揺動可能に支持され、蓋体の周壁から突出して容器本体の開口部内周に係止する係止体とを含み、蓋体の施錠時には、リンクバーと係止体との間で複数の連結バーを略一直線に伸ばし、蓋体の解錠時には、リンクバーと係止体との間で複数の連結バーをそれぞれ異なる方向に傾斜させるようにした請求項1記載の基板収納容器。
  3. 施錠機構は、蓋体に支持されて外部から回転操作される回転体と、この回転体に形成されるカムと、回転体の中心部から半径外方向に偏位したカムのカム溝に揺動可能に支持されて相互に離隔する複数の連結バーと、各連結バーに揺動可能に支持され、蓋体の周壁から突出して容器本体の開口部内周に係止する係止体とを含み、蓋体の施錠時には、カムのカム溝と係止体との間で複数の連結バーを略一直線に伸ばし、蓋体の解錠時には、カムのカム溝と係止体との間で複数の連結バーをそれぞれ異なる方向に傾斜させるようにした請求項1記載の基板収納容器。
  4. 蓋体に係止体用のガイドリブを形成し、施錠機構の回転体よりも複数の係止体を蓋体の幅方向中心線寄りに配置した請求項1、2、又は3記載の基板収納容器。
JP2009245078A 2009-10-26 2009-10-26 基板収納容器 Active JP5268860B2 (ja)

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