JP5264547B2 - 表示制御装置、制御方法、プログラム、及び記憶媒体 - Google Patents

表示制御装置、制御方法、プログラム、及び記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、サムネイル画像表示から本体画像表示への滑らかな遷移を実現するための表示制御装置、制御方法、プログラム、及び記憶媒体に関する。
近年、撮像装置(デジタルカメラ)を始めとする携帯端末の記憶媒体としてメモリカードが広範に用いられている。メモリカードは大容量化及び低価格化が進んだことからその普及が進展しており、多くのユーザがメモリカードを介して大量の画像ファイルを気軽に持ち運ぶことができるようになっている。そこで、大量の画像ファイルからユーザが所望の画像をいち早く見つけ出せるように、画像検索の向上に対する要望が高まってきている。
しかし、撮像装置で撮影した画像を1枚ずつ順次送りながら所望の画像を検索する場合、次の画像を撮像装置の表示部に表示するには、一度、画像情報をデコードしてから表示させる必要がある。そのため、画像を表示するまでに時間がかかり、所望の画像を検索するのに非常に多くの時間がかかってしまうという問題がある。
そこで、上記の問題から画像検索の向上を図る技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、本体画像(元の画像)を表示する代わりに、表示に時間がかからないサムネイル画像を一画面に複数枚表示する早送りモードを通常表示モードとは別に設けている。早送りモードで所望の検索対象画像のサムネイル画像をユーザが選択してから一定時間ボタン操作が行われなければ、早送りモードを終了し、選択されているサムネイル画像の本体画像を表示することで、画像検索性を向上させている。
ところで、最近はデジタルカメラを含む携帯端末の表示装置として使用される液晶ディスプレイの低価格化が進み、3インチ以上の液晶ディスプレイを搭載した機種も増えてきている。また、多くのデジタルカメラはビデオ出力機能を有しており、自宅や会社等の大画面テレビにデジタルカメラの画像を出力し表示することで鑑賞するといった使い方もされている。
このような事情を鑑みて、一画面に4枚〜9枚程度のサムネイル画像の表示が主流であった従来機種に対し、近年では一画面に100枚以上のサムネイル画像を表示することで従来よりも画像検索性を向上させたデジタルカメラも増えてきている。しかし、表示した100枚以上のサムネイル画像から所望の画像を選択する場合、ユーザにとってどの画像を選択対象としているかが把握しづらいという問題があった。
そこで、選択対象とする画像を分かりやすく明示する技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2では、早送りモードが解除されると、画面上で所定の位置にあるサムネイル画像に対応する本体画像をサムネイル画像よりも大きなサイズで表示することで、ユーザが選択対象としている画像を明示している。
特開平11−004367号公報 特開2001−211408号公報
近年、デジタルハイビジョン放送やDVDの視聴を想定し、表示画面のアスペクト比が従来の4:3ではなく16:9の製品が、テレビを始めとする表示装置で主流となってきている。デジタルカメラ等の携帯端末でも16:9のアスペクト比の液晶ディスプレイを搭載した製品も多く出てきている。一般に16:9のアスペクト比の液晶ディスプレイを搭載したデジタルカメラで撮影した画像も16:9のアスペクト比で生成されるため、撮影した画像をそのまま表示することが可能である。
ところで、デジタルカメラで撮影した画像は、Exif(Exchange Image File Format)と呼ばれるデジタルカメラ用の画像ファイル規格に基づき記録される。Exif規格を用いた場合、撮影画像についての情報や撮影日時などの付加情報を記録できるほか、上述したサムネイル画像を記録することができる。Exif規格では、サムネイル画像のアスペクト比は4:3と規定されている。そのため、16:9のアスペクト比の画像のサムネイル画像を作成する場合、図9に示すように4:3のアスペクト比のサムネイル画像901内の上下に黒塗り領域902を設けることで擬似的に16:9のアスペクト比の画像として表示している。サムネイル画像901のうち、黒塗り領域902を除く領域が実際の画像に対応する。
さて、近年、サムネイル画像表示から本体画像表示に遷移する場合、いきなり表示が切り替わるのではなく、選択されたサムネイル画像を徐々に拡大するアニメーション効果を伴って、最後に本体画像を表示するような切り替え方法の実現が要望されている。このような切り替え方法が実現されたと仮定すると、ユーザが複数のサムネイル画像から所望のサムネイル画像を選択してから本体画像表示に切り替えた場合でも、滑らかに画面が切り替わるため、ユーザは迷うことなく所望の画像を閲覧できることが予想される。
上記切り替え方法を実現するために、選択されたサムネイル画像を本体画像と同じ大きさになるまで徐々に拡大していき、同じ大きさになったらサムネイル画像を本体画像に置き換えるという手法が考えられる。この手法では、画像を徐々に拡大するためのアニメーションを全て情報量の少ないサムネイル画像で行うため、アニメーションの描画処理にかかる負荷が少なくて済むという利点がある。
しかし、上述した16:9のアスペクト比の画像において、上記の手法によりサムネイル画像表示から本体画像表示へのアニメーション効果を実現しようとする場合、以下のような問題がある。例えば、図10(a)に示すサムネイル画像1001を徐々に拡大して最終的に16:9のアスペクト比の画像を全画面表示するというアニメーション表示を行う場合を想定する。
図10(a)の状態から4:3のアスペクト比のサムネイル画像1001を拡大していってしまうと、図10(b)の状態までは何段階かに分けて徐々に拡大され、スムーズな拡大アニメーションとなる。しかし、図10(b)のようにサムネイル画像の長辺と表示領域の長辺が一致した時点でいったんサムネイル画像1002が画面一杯になって拡大が終了してしまう。最後に図10(b)の状態からサムネイル画像1002を図10(c)に示すように本体画像1003に置き替えるという処理を行うと、図10(b)の表示が図10(c)の表示に一気に切り替わってしまうことになる。即ち、段階的な拡大とはならず、滑らかなアニメーション表示とならないという問題がある。
本発明の目的は、サムネイル画像の表示から本体画像の表示への遷移を滑らかに行うことを可能とした表示制御装置、制御方法、プログラム、及び記憶媒体を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、第1の画像データと該第1の画像データよりも画素数の少ない第2の画像データとにより各コマが構成された画像を記憶媒体から読み出して表示手段に表示する表示制御装置であって、前記第1の画像データに基づいた画像を前記表示手段の表示領域のサイズに基づく第1の表示サイズで1枚ずつ前記表示手段に表示する第1の画像表示方法と、前記第2の画像データに基づいた画像を前記第1の表示サイズよりも小さく設定された第2の表示サイズで前記表示手段に表示する第2の画像表示方法のいずれかの画像表示方法に、操作手段の操作に応じて切り替える切替制御手段と、前記切替制御手段により前記第2の画像表示方法による表示から前記第1の画像表示方法による表示に切り替える際に、前記表示手段に表示されている前記第2の画像データに基づいた画像のうち、前記第1の画像データに対応する領域を、前記第1の画像データに基づいた画像に置き換える置き換え手段と、前記置き換え手段によって置き換えられて表示されている前記第1の画像データに基づいた画像を前記第1の表示サイズになるまで順次拡大しながら表示していくよう制御する表示制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、サムネイル画像の表示から本体画像の表示への遷移を滑らかに行うことが可能となる。
本発明の実施の形態に係る撮像装置の電気的な構成を示すブロック図である。 撮像装置の各種ボタン及びスイッチの配置を示す概略図である。 撮像装置で扱う画像ファイルのデータ構造を示す図である。 撮像装置の通常画像送りシーケンスを示すフローチャートである。 撮像装置のサムネイル画像送りシーケンスを示すフローチャートである。 撮像装置のサムネイル画像表示から本体画像表示に遷移するまでの処理を示すフローチャートである。 撮像装置の画像表示部のサムネイル画像表示状態を示す図である。 (a)〜(f)は、撮像装置の画像表示部の表示の遷移を示す図である。 従来例に係る撮像装置のサムネイル画像表示を示す図である。 (a)〜(c)は、サムネイル画像表示から本体画像表示への遷移を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る撮像装置の電気的な構成を示すブロック図である。
図1において、撮像装置100は、光学系10、シャッタ12、撮像素子14、画像表示部28、システム制御部50等を備えており、光学系10を介して被写体の光学像を撮影するデジタルカメラとして構成されている。尚、撮像装置100の以下の構成における本発明に直接関係しない箇所については説明を簡略化または省略する。
光学系10は、ズームレンズ(撮影画角を変更可能なレンズ)を備えている。これにより、撮像装置100においては、光学的なズーム機能(いわゆる光学ズーム)が提供されている。更に、撮像装置100は、撮像素子14により撮像される画像を電子的に切り取る(トリミング)ことによる電子的なズーム機能(いわゆる電子ズーム)を有するように構成することが可能である。
尚、撮像装置100は、光学ズーム及び電子ズームのいずれか一方の機能のみを有するように構成することも可能である。また、光学系10は、交換可能に構成してもよい。この場合は、撮像装置100の本体側から光学系10に対して電気信号を送ることにより、光学系10内の駆動機構が変倍用のレンズを駆動してズーム機能を提供してもよい。または、撮像装置100の本体側に光学系10内の変倍用のレンズを機械的に駆動する駆動機構を設けてもよい。
光学系(撮影レンズ)10を通る被写体からの光線(光学的な画角内から入射する光線)は、絞り機能を備えるシャッタ12の開口を通して撮像素子(例えばCCDセンサまたはCMOSセンサ)14の撮像面に被写体の光学像を形成する。撮像素子14は、光学像を電気的なアナログ画像信号に変換して出力する。A/D変換器16は、アナログ画像信号をデジタル画像信号に変換する。撮像素子14及びA/D変換器16は、タイミング発生回路18から供給されるクロック信号と制御信号により制御される。タイミング発生回路18は、メモリ制御回路22及びシステム制御部50により制御される。
画像処理回路20は、A/D変換器16から出力される画像データ(デジタル画像信号)又はメモリ制御回路22から出力される画像データに対して画像処理(画素補間処理、色変換処理等)を行う。また、画像処理回路20は、撮像素子14で撮像された画像データに基づいて次の演算を行う。TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光による自動調光)処理のためのデータを演算し、その演算結果をシステム制御部50に提供する。
画像処理回路20の演算結果に基づいて、システム制御部50は、露光制御部40、測距制御部(AF制御部)42を制御する。これにより、自動露出やオートフォーカス機能を実現している。更に、画像処理回路20は、撮像素子14で撮像された画像データに基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理も実行する。
メモリ制御回路22は、A/D変換器16、タイミング発生回路18、画像処理回路20、画像表示メモリ24、D/A変換器26、メモリ30、圧縮・伸長回路32を制御する。A/D変換器16から出力される画像データは、画像処理回路20及びメモリ制御回路22を介して、又は、画像処理回路20を介することなくメモリ制御回路22を介して、画像表示メモリ24或いはメモリ30に書き込まれる。
画像表示メモリ24に書き込まれた表示用の画像データは、D/A変換器26により表示用のアナログ画像信号に変換されて画像表示部28(表示手段)に出力される。これにより、画像表示部28に撮像画像が表示される。画像表示部28に撮像画像を連続的に表示することにより、電子ファインダ機能が実現される。画像表示部28(図2参照)は、システム制御部50からの指令により任意に表示をON/OFFすることが可能に構成されている。
システム制御部50(切替制御手段、表示制御手段、置き換え手段)は、撮像装置全体を制御するものであり、プログラムに基づき後述の各フローチャートに示す処理を実行する。システム制御部50は、ユーザによる操作部70(図2参照)の操作に基づき、画像表示部28の表示を、第1の画像表示方法による表示、第2の画像表示方法による表示のいずれかに切り替える。
第1の画像表示方法は、メモリ30或いは外部記憶媒体93から読み出した画像を1枚ずつ画像表示部28に表示する画像表示方法である。第2の画像表示方法は、メモリ30或いは外部記憶媒体93から読み出した本体画像(サムネイル画像を作成する元となる画像)のサムネイル画像を画像表示部28に表示する画像表示方法である。
即ち、システム制御部50は、ユーザにより左キー255、右キー256(図2)(操作手段)の操作を検知した場合に第1の画像表示方法による画像表示(通常画像表示)を行う。また、システム制御部50は、ユーザにより操作されたホイール263(図2)(操作手段)の回転速度が後述の閾値1よりも速い場合に第2の画像表示方法による画像表示(サムネイル画像表示)を行う。
本実施の形態では、システム制御部50が次の制御を行う。画像表示部28に対する表示方法を、第1の画像表示方法と第2の画像表示方法のいずれかの画像表示方法に、ユーザによる操作部70の操作に応じて切り替える。第2の画像表示方法による表示から第1の画像表示方法による表示に切り替える際に、画像表示部28に表示されているサムネイル画像のうち、本体画像に対応する領域を、本体画像に置き換える。その後、置き換えられて表示されている本体画像を第1の表示サイズになるまで順次拡大しながら表示していく。ここで、第1の画像表示方法の第1の表示サイズは全画面表示サイズであり、第2の画像表示方法の第2の表示サイズは全画面表示サイズよりも小さく設定されたサイズである。
尚、第2の画像表示方法による表示から第1の画像表示方法による表示に切り替える制御を行う(通知を受けた)場合に、上記置き換える処理を行う。また、サムネイル画像のアスペクト比(縦横比)と本体画像のアスペクト比(縦横比)が異なる場合に、上記置き換える処理を行う。
メモリ30は、撮影(記憶媒体に記録する画像として撮像)した静止画像や動画像を格納するために使用される。メモリ30の容量やアクセス速度(書き込み速度、読み出し速度)は、任意に決定可能であるが、複数枚の静止画像を連続して撮影する連写撮影やパノラマ撮影を可能にするためには、それに応じた容量やアクセス速度を与える必要がある。メモリ30は、システム制御部50の作業領域としても使用可能である。
圧縮・伸長回路32は、例えば適応離散コサイン変換(ADCT)等により画像データを圧縮・伸長する回路である。圧縮・伸長回路32は、メモリ30に格納された画像データを読み込んで圧縮処理或いは伸長処理を行い、処理を終えた画像データをメモリ30に書き込む。
露光制御部40は、システム制御部50から提供される情報に基づいて、シャッタ12を制御する。露光制御部40は、フラッシュ(発光装置)48と連携したフラッシュ調光機能も有する。フラッシュ48は、フラッシュ調光機能及びAF補助光の投光機能を有する。測距制御部42は、システム制御部50から提供される情報に基づいて、光学系10のフォーカシング用レンズを制御する。ズーム制御部44は、光学系10のズーミングを制御する。バリア制御部46は、光学系10を保護するためのバリア102の動作を制御する。
表示部(例えば、LCD、LED)54、音源(例えば、スピーカ)(不図示)は、撮像装置100の所定箇所に配置され、それぞれ単数又は複数の素子から構成されている。本実施の形態では、表示部54はLCD及びLEDの両方を備える。表示部54と音源は、システム制御部50におけるプログラムの実行に応じて、文字、画像、音声等により動作状態やメッセージ等を報知する。表示部54を構成する一部の表示素子は、光学ファインダ104内に配置可能である。表示部54に表示される情報の詳細は省略する。
メモリ52は、撮像装置100の電源86がOFFされた際に画像表示部28に表示されていた画像を識別するための画像番号nを記憶する。不揮発性メモリ56は、電気的にデータの記録及び消去が可能な例えばEEPROMから構成されている。撮像装置100で撮像した画像データや外部機器から送信されるオブジェクトデータは、不揮発性メモリ56に格納してもよい。
第1シャッタスイッチ(SW1)62は、シャッタボタン260(図2)の操作途中(半押し)でONとなり、AF処理、AE処理、AWB処理、EF処理等の開始をシステム制御部50に指示する。第2シャッタスイッチ(SW2)64は、シャッタボタン260の操作完了(全押し)でONとなり、以下の一連の処理(撮影)の開始をシステム制御部50に指示する。
上記一連の処理には、撮像素子14から画像信号を読み出してA/D変換器16でデジタル画像データに変換した後に画像処理回路20で処理を行い、メモリ制御回路22を介してメモリ30に書き込む処理を含む。また、上記一連の処理には、メモリ30から画像データを読み出して圧縮・伸長回路32で圧縮し、圧縮後の画像データを外部記憶媒体93に書き込む処理を含む。
ズーム操作部262は、撮影画角(ズーム倍率或いは撮影倍率)を変更するために撮影者により操作され、例えばスライド式の操作部材(またはレバー式の操作部材)とその動作を検知するスイッチ(またはセンサ)から構成される。操作部70は、後述の各種ボタン及びスイッチ251〜262を備えている(図2参照)。各種ボタン及びスイッチ251〜262は、撮像装置100の電源のON/OFF、撮影条件の設定或いは変更、撮影条件の確認、撮像装置100の状態の確認、撮影済みの画像(本体画像、サムネイル画像)の確認を行う際に操作される。
電源制御部80は、電源検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等を備えている。電源制御部80は、電源の有無、電源の種類、電源(電池)の残量を検出し、その検出結果とシステム制御部50からの指令に従ってDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間に各ブロックに供給する。撮像装置100の本体と電源86は、コネクタ82、84を介して接続される。電源86は、一次電池(アルカリ電池、リチウム電池等)、二次電池(NiCd電池、NiMH電池、Li電池等)、ACアダプタ等から構成される。
外部記憶媒体93は、コネクタ92を介して撮像装置100に接続される。外部記憶媒体93は、記憶部(半導体メモリ或いはハードディスク)及びインタフェース(不図示)を備え、カードコントローラ90を介して撮像装置100内のバスに接続される。記憶媒体着脱検知部98は、コネクタ92に外部記憶媒体93が接続されているか否かを検知する。尚、インタフェース及びコネクタの詳細は省略する。
光学ファインダ104は、画像表示部28による電子ファインダ機能を使用することなしに撮影を行うことを可能にする。光学ファインダ104には、表示部54の一部を構成する表示素子(例えば、合焦表示、手振れ警告表示、フラッシュ充電表示、シャッタスピード表示、絞り値表示、露出補正表示を行うための表示素子)が設けられている。
通信部110は、USB、IEEE1394、P1284、SCSI、モデム、LAN、RS232C、無線通信等の各種通信機能を提供する。通信部110には、撮像装置100を外部機器と接続するためのコネクタ(または無線通信機能を提供する際にはアンテナ)112が接続される。
図2は、撮像装置100の各種ボタン及びスイッチの配置を示す概略図である。
図2において、撮像装置100は、操作部として各種ボタン及びスイッチ251〜262を備えている。電源ボタン251は、撮像装置100の起動及び停止(或いは撮像装置100の主電源のON/OFF)を行う際に操作する。メニューボタン252は、各種の撮像条件(モード或いは項目)の設定を行うためのメニュー及び撮像装置100の状態を表示するためのメニューの表示を行う際に操作する。
上記メニューは、選択可能で値を変更可能な複数の項目(或いは、選択可能な複数の項目、または値を変更可能な複数の項目)を含んで構成される。メニューにおける設定が可能なモード或いは項目には、例えば以下のものが含まれる。撮影モード(例えば、露出の決定に関しては、プログラムモード、絞り優先モード、シャッタスピード優先モード等)。パノラマ撮影モード。情報コード読み取りモード。再生モード。マルチ画面再生・消去モード。PC(パーソナルコンピュータを含むコンピュータ)接続モード。露出補正。フラッシュ設定。単写/連写の切り替え。セルフタイマ設定。記録画質設定。日時設定。記録された画像のプロテクト。
メニューボタン252が押下されると、システム制御部50は、画像表示部28にメニューを表示させる。メニューは、撮像中の画像の上に合成して表示されてもよいし、単独で表示(例えば、所定の背景色の上に表示)されてもよい。画像表示部28にメニューが表示されている状態で再度メニューボタン252が押下されると、システム制御部50は、画像表示部28へのメニューの表示を終了させる。
決定ボタン(SETボタン)253は、表示されたメニューにおけるモード或いは項目を決定或いは選択する際に操作する。システム制御部50は、決定ボタン253が押下されると、そのときに選択されているモード或いは項目を設定する。表示ボタン254は、撮像した画像についての撮影情報の表示・非表示の選択、画像表示部28を電子ファインダとして機能させるか否かの切り替えを行う際に操作する。
左キー255、右キー256、上キー257、下キー258(以上、方向選択キー)は、以下の変更等を行う場合に操作する。カーソル又はハイライト部等のような、複数の選択肢の中で選択されている選択肢(例えば、項目、画像)を変更する場合。選択されている選択肢を特定する指標の位置を変更する場合。数値(例えば、補正値や日時等を示す数値など)を増減する場合。
尚、左キー255、右キー256、上キー257、下キー258により、複数の項目の中から1つの項目のみを選択する他、2つ以上の項目を選択することができるようにユーザインタフェースが構成されることが好ましい。例えば、決定ボタン253が押下された状態で左キー255、右キー256、上キー257、下キー258が操作された場合に、その操作により指定された2つ以上の項目が選択されたものとシステム制御部50が認識するように構成してもよい。 シャッタボタン260は、図1で説明したように、例えば半押し状態で、AF処理、AE処理、AWB処理、EF処理等の開始がシステム制御部50に指示され、全押し状態で、撮影がシステム制御部50に指示されるように構成されている。録画/再生切り替えスイッチ261は、録画モードを再生モードに、再生モードを録画モードにそれぞれ切り替える際に操作する。
ジャンプキー259は、方向選択キーと同様の機能を備えており、以下の変更等を行う場合に操作する。カーソル又はハイライト部等のような、複数の選択肢の中で選択されている選択肢(例えば、項目、画像)を変更する場合。選択されている選択肢を特定する指標の位置を変更する場合。尚、ジャンプキー259によるカーソルの移動は、方向選択キーによるそれに比べ早くなるように設定もしくは大きくなるように設定してもよい。
ホイール263は、ユーザの操作により回転する部材であり、ユーザが回転させることで方向選択キーと同様の機能を持たせたり、回転速度によっては方向選択キーとは異なる動きをさせたりすることもできる。尚、上述した操作系に代えてダイアルスイッチを採用してもよいし、他の操作系を採用することもできる。
図3は、撮像装置で扱う各画像ファイル(各コマ)のデータ構造を示す図である。
図3において、画像ファイル301は、先頭に画像ファイルの開始を示すマーカ(SOI)302を有し、その後にヘッダ部に相当するアプリケーションマーカ(APP1)303を有する。アプリケーションマーカ(APP1)303は以下の情報と画像から構成される。
・サイズ(APP1 Length)304
・アプリケーションマーカの識別コード(APP1 Identifier Code)305
・画像データの作成日時(Date Time)306
・画像データが生成された日時(Date Time Original)307
・その他の撮影情報(Etc)308
・サムネイル画像(Thumbnail Data)309
また、画像ファイル301に記録される画像データは、量子化テーブル(DQT)310、ハフマンテーブル(DHT)311、フレーム開始マーカ(SOF)312、スキャン開始マーカ(SOS)313、圧縮データ314から構成される。圧縮データ314は、以下、本体画像と称する。そして、画像ファイル301は、データの最後を示すマーカ(EOI)315により終端される。
サムネイル画像309(第2の画像データ)は、圧縮データ(本体画像)314(第1の画像データ)を縮小した画像データであり、本体画像よりも画素数の少ないデータである。そのため、本体画像に比べて、表示解像度が低くなる場合がある一方、表示や変倍に必要な処理負荷は少ない。このサムネイル画像309はExif規格であれば、前述のとおりアスペクト比が4:3と規定されているため、本体画像が4:3以外のアスペクト比であれば、本体画像に対応する領域以外は黒塗り領域となる。
尚、本発明の適用範囲はExif規格のデータに限るものではない。各コマが本体画像のデータである第1の画像データと、第1の画像データよりも画素数の少ない第2の画像データで構成され、第1の画像データと第2の画像データのアスペクト比が異なる可能性がある場合には効果がある。
次に、上記構成を備える本実施の形態の撮像装置の動作を図3乃至図9を参照しながら詳細に説明する。本実施の形態では、サムネイル画像表示から本体画像(通常画像)表示に遷移させる処理を中心に説明する。
図4は、撮像装置の通常画像送りシーケンスを示すフローチャートである。
図4において、撮像装置のシステム制御部50は、ユーザにより電源ボタン251が押下され撮像装置の電源がONとなったことを検知した後、撮像装置が再生起動(画像を再生表示するための起動)されたことを検知した場合、以下の処理を行う。即ち、システム制御部50は、前回、撮像装置の電源がOFFされた際に画像表示部28に表示されていた画像を識別するための画像番号nをメモリ52から取得し、画像番号nを画像表示部28に表示する(ステップS501)。ここでの表示は、画像番号nの画像全体が所定の向きで画像表示部28の表示領域の内側に収まる最大の大きさで1枚表示される、いわゆる全画面表示である。
その後、システム制御部50は、ホイール263が操作されたか否かを判定し(ステップS502)、左キー255、右キー256が操作されたか否かを判定する(ステップS504)。ホイール263、左キー255、右キー256の何れの操作も検知しない場合、システム制御部50は、ステップS501に戻り、画像表示部28に対する画像番号nの表示を継続する。
システム制御部50は、ホイール263の操作を検知せず(ステップS502でNO)、左キー255、右キー256の操作を検知した場合(ステップS504でYES)、左キー255が押下されているか否かを判定する(ステップS505)。左キー255の押下を検知した場合、システム制御部50は、画像番号nを「1」減算する(ステップS506)。右キー256の押下を検知した場合、システム制御部50は、画像番号nを「1」加算する(ステップS507)。その後、システム制御部50は、新しく画像番号nに設定された画像を画像表示部28に表示する(ステップS501)。
システム制御部50は、ホイール263の操作を検知した場合(ステップS502でYES)、ホイール263の回転速度が予め設定された閾値1よりも速いか否かを判定する(ステップS503)。ホイール263の回転速度が閾値1よりも遅いと判定した場合、システム制御部50は、左キー255、右キー256による画像送りと同様のホイール操作による画像送りシーケンスを実行する。
上記画像送りシーケンスは、ホイール263による画像送り効果を直感的にするための処理である。ホイール263の回転速度が閾値1よりも遅い場合は(即ち、ユーザがホイール263をゆっくり回している間は)、ゆっくりと画像が1枚ずつ画像表示部28に表示される(画像1枚表示)。これに対し、ホイール263の回転速度が閾値1よりも速い場合は、画像1枚表示とは異なった表示を行うことで、画像の検索性を向上させる効果がある。
他方、ホイール263の回転速度が閾値1よりも速いと判定した場合、システム制御部50は、画像表示部28の表示を図7に示すサムネイル画像表示に切り替える。サムネイル画像送りシーケンスについては図5を用いて説明する。
図5は、撮像装置のサムネイル画像送りシーケンスを示すフローチャートである。
図5において、撮像装置のシステム制御部50は、画像表示部28の表示をサムネイル画像表示(図7)に切り替えると、次の処理を行う。画像番号nのサムネイル画像701を予め定められた表示位置(本例では画面中央部)に強調して表示する強調表示を行う(ステップS601)。これにより、ユーザはサムネイル画像表示においても現在どの画像を選択しているかを明確に把握することが可能となる。強調表示としては、サムネイル画像701を画面中央部に表示する他に、例えば画像枠を太く表示するなど様々な形態が考えられる。尚、ここでの表示されるサムネイル画像は、図4のステップS501で全画面表示された画像よりも小さい表示サイズとなる。
また、システム制御部50は、画像番号nのサムネイル画像701以外の画像番号n−x〜n+x(ここではx=1)のサムネイル画像702、703(他の2枚のサムネイル画像)も、サムネイル画像701と同一線上(並列)に表示する(ステップS602)。また、システム制御部50は、全体の画像番号(全体の画像枚数)のうち画像番号nがどのあたりに位置するかを、バー704の指標部705によりサムネイル画像と同時に表示する。
次に、システム制御部50は、ホイール263、左キー255、右キー256の操作が設定時間内に行われたか否かを判定するための無操作計測用タイマ(不図示)を起動する(ステップS603)。システム制御部50は、無操作計測用タイマがタイムアウトする前に、ホイール263の操作が行われたかどうかを判定し(ステップS604)、左キー255、右キー256の操作が行われたかどうかを判定する(ステップS605)。
無操作計測用タイマのタイムアウト前に、ホイール263、左キー255、右キー256の何れかの操作を検知した場合、システム制御部50は、無操作計測用タイマをリセットする(ステップS609)。更に、システム制御部50は、左キー255が押下されているかどうか、またはホイール263が左回転されているかどうかを判定する(ステップS610)。
左キー255の押下またはホイール263の左回転を検知した場合、システム制御部50は、画像番号nを「1」減算する(ステップS612)。そうでない場合(右キー256の押下またはホイール263の右回転を検知した場合)、システム制御部50は、画像番号nを「1」加算する(ステップS611)。その後、システム制御部50は、新しく画像番号nに設定された画像のサムネイル画像を画像表示部28に表示する(ステップS601)。
他方、サムネイル画像表示中に、ホイール263、左キー255、右キー256による画像送りが設定時間なされなかった場合(ステップS607でYES)、または決定(SET)ボタン253が押下された場合(ステップS606でYES)、次の処理を行う。システム制御部50は、上記のステップS603で起動した無操作計測用タイマをリセットし(ステップS608)、サムネイル画像表示から本体画像(通常画像)表示に遷移するための処理を実行する。
図6は、撮像装置のサムネイル画像表示から本体画像(通常画像)表示に遷移するまでの処理を示すフローチャートである。
図6において、撮像装置のシステム制御部50は、サムネイル画像表示から本体画像(通常画像)表示に戻る処理を開始すると、次の処理を行う。システム制御部50は、現状でフォーカスがあたっている画像番号nのサムネイル画像において、黒塗り領域を除いた、実質的な画像が表示されている実質画像領域の幅nw[0]と高さnh[0]を取得する(ステップS801)。
図8(a)を用いて実質画像領域を説明する。表示領域820は、画像表示部28の表示領域全体、あるいは画像表示部28のうち図4のステップS501の全画面表示に用いる表示領域であり、16:9のアスペクト比であるものとする。表示領域820の中央には、図7で説明したように、カレント画像nのサムネイル画像801が表示されている。画像番号nのサムネイル画像801以外の画像番号n-x〜n+xのサムネイル画像や、カレント画像nの位置を示すバーなども表示されるが、図示は省略する。
また、16:9の表示領域820の内側に4:3の矩形が収まる最大のサイズである4:3領域810を、点線によって便宜的に示す(実際は表示されない)。この、サムネイル画像801のうち黒塗り領域を除く領域が実質画像領域である。実質画像領域は、本体画像に対応する画像の領域である。
図8(a)の例では、カレント画像nが16:9の画像であるため、図3で説明したようにカレント画像nの画像ファイル内に含まれるサムネイル画像には図示のように黒塗り領域があり、実質画像領域は16:9のアスペクト比である。尚、本体画像が4:3の場合はサムネイル画像も4:3となるため、黒塗り領域は存在せず、実質画像領域はサムネイル画像が表示されている領域の全体と同一となる。
次に、システム制御部50は、取得した幅nw[0]と高さnh[0]を基に、サムネイル画像801において、実質画像領域が表示されている表示位置830(nX[0]、nY[0])を算出する(ステップS802)。尚、図8では左上を基準点としているが、他の場所を基準点としてもよい。
本実施の形態では、表示されている画像を全画面表示まで順次拡大していく。システム制御部50は、そのためのカウンタiを0に初期化する(ステップS803)。
続いて、システム制御部50は、取得した実質画像領域を、表示領域820の内側に収まる最大の大きさに拡大するため(全画面表示するための)の倍率Mを算出する。倍率Mは、ステップS801で取得した実質画像領域の幅nw[0]、高さnh[0]と、表示領域820の幅と高さに基づいて算出する。そして、画像を表示すべき幅nw[i]と高さnh[i]に、ステップS801で取得した幅nw[0]、高さnh[0]をセットする。また、画像を表示すべき位置(nX[i]、nY[i])に、ステップS802で取得した実質画像領域の表示位置(nX[0]、nY[0])をセットする(ステップS804)。
次に、システム制御部50は、画像を表示すべき位置(nX[i]、nY[i])に、幅nw[i]、高さnh[i]の大きさで、変倍(ほとんどの場合、本体画像のサイズが大きく、縮小となる)した本体画像を設定時間表示する(ステップS805)。
上述したように、Exif規格で規定されたサムネイル画像のアスペクト比(縦横比)は4:3である。そのため、16:9のアスペクト比の画像のサムネイル画像においては、上下に黒塗り領域を付加することで、擬似的に16:9のアスペクト比の画像を表現している。従って、16:9のアスペクト比の画像を拡大表示する際、まずステップS804で、サムネイル画像801内の実質画像領域(黒塗り領域を取り除いた部分)を、16:9のアスペクト比である本体画像を縮小した画像に置き換える。これにより、サムネイル画像表示から本体画像表示への切り替えが目立たずに(違和感なく)滑らかに行うことが可能となる。
次に、システム制御部50は、表示されている本体画像の幅nw[i]が表示領域820の幅に合致するか、または表示されている本体画像の高さnh[i]が表示領域820の高さに合致するかどうかを判定する(ステップS806)。これは言い換えれば、表示されている本体画像が全画面表示のサイズとなったか否かの判定であり、実質的にこの判定ができるものであれば判定基準は何でもよい。ステップS806が真の場合は、本処理を終了し、偽の場合は、システム制御部50は、カウンタiをインクリメントする(ステップS807)。
次に、システム制御部50は、下記の式により拡大して次に表示すべき画像の幅nw[i]と高さnh[i]を算出する(ステップS808)
nw[i]=nw[0]*M*i/I
nh[i]=nh[0]*M*i/I
M:最初のサムネイル画像の実質画像領域のサイズを、表示領域820の内側に収まる最大のサイズに拡大するため(全画面表示するための)の倍率
I:画像を順次拡大して全画面表示するアニメーション効果における拡大回数(アニメーション効果で表示するコマ数)
尚、nw[0]、nh[0]は、図5のステップS601、ステップS602でサムネイル画像を表示する大きさと、対応する本体画像のアスペクト比に依存する値である。図5のステップS601、ステップS602でサムネイル画像を表示する大きさは予め設計者によって任意に設定されている固定値であるので、nw[0]、nh[0]も対応する本体画像のアスペクト比毎に定まる固定値である。また、倍率Mは表示領域802の大きさが固定値であれば固定値である。拡大回数Iも設計者によって予め任意に定められる固定値である。そのため、nw[i]、nh[i]については、本体画像のアスペクト比と拡大回数に応じた値を予め定めておくことができる。従って、ステップS807では、nw[i]、nh[i]を算出するのではなく、アスペクト比と拡大回数毎に予め記憶された幅、高さを単に読み出してくるものとしても良い。
次に、システム制御部50は、ステップS807で算出した幅nw[i]と高さnh[i]を基に、本体画像を幅nw[i]、高さnh[i]で変倍した画像を表示すべき表示位置(nX[i]、nY[i])を算出する(ステップS809)。具体的には、幅nw[i]、高さnh[i]の矩形を表示領域820の中央に表示したときの、矩形の左上の座標を算出する。尚、これも予め定めておくことも可能なので、予め記憶されている拡大回数毎の表示位置を単に読み出してくるものとしてもよい。
その後、システム制御部50は、算出した表示位置(nX[i]、nY[i])に、ステップS808で算出した幅nw[i]、高さnh[i]の大きさに、本体画像を変倍した画像を表示する(ステップS805)。
上述した一連の処理を、ステップS806で真と判定されるまで繰り返すことで、画像番号nの本体画像を順次拡大してアニメーション表示することができる。
図8に、図6の処理を行って順次拡大表示されるアニメーション表示の例を示す。
図8(a)は、図6の処理が開始された時点で表示されている、拡大前のサムネイル画像の表示例である。詳細は前述した通りである。
図8(b)は、図6のステップS805の処理が最初に行われた時点の表示例である。画像802は本体画像を変倍した画像であり、サムネイル画像801の実質画像領域と同じ位置に同じ大きさで表示される。すなわち、基準点830は図8(a)と(b)では同じ位置である。
図8(c)は、拡大途中の表示例である。画像803は本体画像を変倍した画像であり、ステップS808で算出したサイズで、ステップS809で算出した表示位置に表示されている。
図8(d)は、同じく拡大途中の表示例である。ただし、ステップS808で算出した幅nw[i](表示されている画像804の幅)が、4:3領域810の幅と一致した場合の例である。
図8(e)は、同じく拡大途中の表示例である。ただし、ステップS808で算出した幅nw[i](表示している画像805の幅)が、4:3領域810の幅を超えた場合の例である。この表示を行えることが本発明の特徴である。
図8(f)は、拡大のアニメーション表示が終了し、本体画像を全画面表示している例である。本体画像を変倍した画像806の幅が表示領域820の幅と一致しており、図6のステップS806の判定が真となる。
仮に、サムネイル画像を順次拡大していくものとすると、16:9の画像のサムネイル画像は黒塗り領域も含めて4:3であるために、図8(d)の大きさで一旦、画面いっぱいとなってしまう。その後、本体画像の全画面表示に置き換えると大きさが一気に変わって図8(f)の表示となってしまい、滑らかなアニメーション表示とならない。しかし、本発明によれば、拡大表示の際にサムネイル画像ではなく、本体画像を用いることによって、図8(e)のようなサイズの表示も行うことができる。その分、滑らかなアニメーション表示とすることができる。
尚、図6の処理では、まずサムネイル画像を本体画像を変倍した画像に置き換え、サムネイル画像については拡大処理を行わず、本体画像のみを用いて拡大のアニメーション表示を行うものとした。しかし、これに限られるものではなく、以下のような処理を行ってもよい。
まず、サムネイル画像に変倍処理を行うことで拡大のアニメーション表示を行う。ただし、黒塗り領域も含むサムネイル画像全体の表示幅または高さが、表示領域に一致する前、あるいは一致すると同時に、その時点でサムネイル画像の実質画像領域が表示されているサイズに変倍した本体画像でサムネイル画像を置き換える。その後、全画面表示になるまで本体画像を用いてさらに拡大のアニメーション表示を行う。
このようにしても図8(e)の表示を行うことができるので、滑らかな拡大のアニメーション表示を行うことができる。また、途中までは本体画像よりも処理負荷の低いサムネイル画像に対して変倍処理を行うため、比較的少ない処理負荷によって滑らかな拡大のアニメーション表示を行うことができる。いずれにしても、表示する画像を、サムネイル画像から、本体画像をサムネイル画像の実質画像領域の大きさに変倍したものに置き換え、置き換わった本体画像の表示サイズを拡大していく工程が存在する。これによって滑らかな拡大を実現する。
また、本実施の形態では、ホイール263の回転速度によりサムネイル画像表示と本体画像表示の遷移を行ったが、これに限定されるものではない。例えば左キー255或いは右キー256が設定時間以上押されていた場合や、ホイール263の回転が低速でも継続していた場合は、サムネイル画像表示に遷移してもよい。
さらに、本実施の形態では、サムネイル画像表示から本体画像表示に戻る際に、強調表示されているサムネイル画像701(図7)を通常表示することを更に明示するように構成してもよい。即ち、サムネイル画像701を通常表示することを更に明示するために、サムネイル画像701以外に表示されているサムネイル画像702、703を非表示にする処理をシステム制御部50で実行してもよい。
また、本実施の形態は、サムネイル画像のアスペクト比と本体画像のアスペクト比が異なる場合に上記の効果が得られる。従って、サムネイル画像表示から本体画像表示へ遷移させる際に、システム制御部50でサムネイル画像のアスペクト比と本体画像のアスペクト比を比較し、同一のアスペクト比であるか否かを判定してもよい。そして、アスペクト比が同一でない場合には上記で説明した処理を行い、同一である場合には本体画像への置き換えを、サムネイル画像を用いてサムネイル画像が全画面表示になるまで拡大アニメーション表示を行った後に行っても良い。これにより、処理負荷をより軽くすることが可能となる。
〔他の実施の形態〕
また、本発明の目的は、以下の処理を実行することにより達成される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す処理である。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、次のものを用いることができる。例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等である。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現される場合も本発明に含まれる。加えて、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理により前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
更に、前述した実施形態の機能が以下の処理により実現される場合も本発明に含まれる。即ち、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行う場合である。
14 撮像素子
28 画像表示部
50 システム制御部
100 撮像装置

Claims (16)

  1. 第1の画像データと該第1の画像データよりも画素数の少ない第2の画像データとにより各コマが構成された画像を記憶媒体から読み出して表示手段に表示する表示制御装置であって、
    前記第1の画像データに基づいた画像を前記表示手段の表示領域のサイズに基づく第1の表示サイズで1枚ずつ前記表示手段に表示する第1の画像表示方法と、前記第2の画像データに基づいた画像を前記第1の表示サイズよりも小さく設定された第2の表示サイズで前記表示手段に表示する第2の画像表示方法のいずれかの画像表示方法に、操作手段の操作に応じて切り替える切替制御手段と、
    前記切替制御手段により前記第2の画像表示方法による表示から前記第1の画像表示方法による表示に切り替える際に、前記表示手段に表示されている前記第2の画像データに基づいた画像のうち、前記第1の画像データに対応する領域を、前記第1の画像データに基づいた画像に置き換える置き換え手段と、
    前記置き換え手段によって置き換えられて表示されている前記第1の画像データに基づいた画像を前記第1の表示サイズになるまで順次拡大しながら表示していくよう制御する表示制御手段と
    を備えることを特徴とする表示制御装置。
  2. 同一のコマ画像を構成する前記第1の画像データと前記第2の画像データの縦横比が一致しない場合があることを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
  3. 前記第1の画像データと縦横比が一致しない前記第2の画像データは、第1の画像データの全体を縮小した画像領域と、単一色領域よりなることを特徴とする請求項2に記載の表示制御装置。
  4. 前記対応する領域は、前記第2の画像データのうち、前記単一色領域を除いた領域であることを特徴とする請求項3に記載の表示制御装置。
  5. 前記置き換え手段による置き換えが行われると、前記単一色領域は表示されないことを特徴とする請求項4に記載の表示制御装置。
  6. 前記第2の画像データの縦横比は、コマ毎に異なる場合のある前記第1の画像データの縦横比に関わらず一定の縦横比で記録されていることを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の表示制御装置。
  7. 前記各コマは、それぞれExif規格の画像ファイルであり、前記第2の画像データはExif規格のサムネイル画像であることを特徴とする請求項6に記載の表示制御装置。
  8. 前記表示制御手段は、前記第2の画像表示方法により前記第2の画像データに基づいた画像を表示している場合で前記操作手段の操作が予め定められた時間なされない場合に、前記第2の画像データに基づいた画像の表示から前記第1の画像データに基づいた画像の表示に遷移させることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の表示制御装置。
  9. 前記第2の画像表示方法は、前記第2の画像データに基づいた画像を前記表示手段の予め定められた表示位置に強調表示すると共に、前記強調表示された前記第2の画像データとそれぞれ異なるコマの少なくとも2つの前記第2の画像データに基づいた画像を前記表示手段に表示
    前記置き換え手段は、表示されている複数の前記第2の画像データのうち、前記強調表示された前記第2の画像データについて、前記置き換えを行うことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の表示制御装置。
  10. 前記表示制御手段は、前記第2の画像表示方法による表示から前記第1の画像表示方法による表示に切り替える際に、前記強調表示された前記第2の画像データとは異なるコマの少なくとも2つの前記第2の画像データに基づいた画像を非表示とすることを特徴とする請求項記載の表示制御装置。
  11. 記第1の画像データに基づいた画像の縦横比と前記第2の画像データに基づいた画像の縦横比が異なるか否かを判定する判定手段を更に有し、
    前記置き換え手段は、前記判定手段によって縦横比が異なると判定された場合には前記表示制御手段による前記順次拡大より前に前記置き換えを行い、
    前記判定手段による縦横比が異なると判定されなかった場合には、前記表示制御手段による前記第2の画像データを用いた順次拡大の後に前記表示手段に表示されている前記第2の画像データに基づいた画像のうち、前記第1の画像データに対応する領域を、前記第1の画像データに基づいた画像に置き換える処理を行うことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の表示制御装置。
  12. 前記切替制御手段は、単一の前記操作部材への操作方法の違いに応じて前記第1の画像表示方法から前記第2の画像表示方法に切り替えることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の表示制御装置。
  13. 撮像手段を有する撮像装置であることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の表示制御装置。
  14. 第1の画像データと該第1の画像データよりも画素数の少ない第2の画像データとにより各コマが構成された画像を記憶媒体から読み出して表示手段に表示する表示制御装置の制御方法であって、
    前記第1の画像データに基づいた画像を前記表示手段の表示領域のサイズに基づく第1の表示サイズで1枚ずつ前記表示手段に表示する第1の画像表示方法と、前記第2の画像データに基づいた画像を前記第1の表示サイズよりも小さく設定された第2の表示サイズで前記表示手段に表示する第2の画像表示方法のいずれかの画像表示方法に、操作手段の操作に応じて切り替える切替制御ステップと、
    前記切替制御ステップにより前記第2の画像表示方法による表示から前記第1の画像表示方法による表示に切り替える際に、前記表示手段に表示されている前記第2の画像データに基づいた画像のうち、前記第1の画像データに対応する領域を、前記第1の画像データに基づいた画像に置き換える置き換えステップと、
    前記置き換えステップによって置き換えられて表示されている前記第1の画像データに基づいた画像を前記第1の表示サイズになるまで順次拡大しながら表示していくよう制御する表示制御ステップと、
    を有することを特徴とする表示制御装置の制御方法。
  15. コンピュータを、請求項1乃至13のいずれか1項に記載された表示制御装置の各手段として機能させるプログラム。
  16. コンピュータを、請求項1乃至13のいずれか1項に記載された表示制御装置の各手段として機能させるプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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