JP5264385B2 - 保持装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レール状の支持体にスライド自在に設置された測長装置の両側を保持して該支持体に測長装置を固定する保持装置に関する。詳しくは、支持体上の移動体の両側を保持して該移動体を固定する第1及び第2の保持具を備え、これらの保持具の操作用の頭部の回動と共に回動して本体と協働して支持体を挟んで締め付ける非円形状の脚部を備える。これにより、何回転もダイヤルを回すことなくワンタッチで保持具を操作できるようにする。
従来、レール状の支持体にスライド自在に設置された測長装置を保持して固定する装置では、ローレット付ネジまたはローレット付ナットを用いることが多かった。このローレット付ネジなどは、ダイヤルを複数回だけ回転させて固定又は解除する。ダイヤルを複数回転するため、作業に手間がかかると共に狭いスペースの作業では作業性が悪かった。
このような従来例に関連して特許文献1には、測定装置の移送および組付けのための保持装置が開示されている。この保持装置によれば、支持体における所定の位置内において基体を固定するために、ローレット付きねじ、もしくはローレット付きナットによって締付ける。
また、特許文献2には、測定装置の移送および組み付けのための保持装置が開示されている。この保持装置によれば、偏心面を有した締付け要素を回動して、該偏心面により保持装置の基体を支持体の縁部に対して付勢して締め付ける。
特開2005−114719号公報 特開2007−163468号公報
しかしながら、従来例に係る特許文献1に記載の保持装置は、ダイヤルおよびローレット方式は何回転も回転させないと移動体を固定することができず作業性に問題がある。また、実際に作業する環境はやっと手が届くような環境が多い中、ダイヤルやローレットを回転させることは大変な作業となることが多い。
特許文献2に記載の保持装置では、偏心面により保持装置の基体を支持体の縁部に締め付けるので、締め付け力に限界があり強固に固定することが困難であった。また、この特許文献2の保持装置では、輸送に耐えうる保持力がなく保持装置以外にも輸送用の固定装置を装着する必要があった。
そこで、本発明はこのような従来例に係る課題を解決したものであって、ダイヤルを何回転も回すことなくワンタッチで保持具を操作できるようにする。さらに、作業環境の悪い場所であっても該保持具により移動体を支持体に容易に固定できるようにした保持装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために本発明に係る保持装置は、移動体を支持し、かつそれぞれ嵌合部を有する一対のレールからなる支持体に取り付けられ、前記移動体の両側を保持して該移動体を前記支持体に固定する第1及び第2の保持具を備えている。前記第1及び第2の保持具は、前記支持体の前記一対のレールにスライド自在に取り付けられた本体と、前記本体に回転自在に取り付けられた操作部材とを有している。前記本体は、前記操作部材が回動自在に取り付けられる装着部と、前記装着部に設けられた傾斜部と、前記一対のレールを摺動し、かつ前記一対のレールの外側に配置される一対の基準壁と、を有している。前記操作部材は、操作用の頭部と、前記頭部に設けられ、前記傾斜部に当接する突起部と、前記頭部に連結され、該頭部の回動と共に回動す非円形状の脚部と、前記頭部と前記脚部を連結し、かつ前記装着部に設けた孔部に挿入される連結部と、有している。また、前記脚部は、前記一対のレール及び前記本体の前記一対の基準壁の間に配置されて、前記レールを前記基準壁との間に介在させる。前記頭部が回動すると、前記突起部が前記傾斜部の斜面に当接しながら上昇又は下降し、かつ前記脚部も上昇又は下降する。そして、前記脚部が上昇した際に、前記基準壁の上面部及び側面部と前記脚部により前記支持体の前記レールを挟んで締め付ける。
本発明に係る保持装置によれば、保持具の操作部材の脚部は、操作用の頭部の回動と共に回動して本体と協働して支持体を挟んで締め付ける。この例で、この脚部は、本体と協働して支持体を挟んで締め付ける第1の位置に回動する。また、脚部は、支持体と隙間を有してスライドの方向に移動体を移送する第2の位置に回動する。また、脚部は、支持体の幅に対して該脚部の幅が狭くなって第1及び第2の保持具を支持体から取り外す第3の位置に回動する。これにより、何回転もダイヤルを回すことなく、ワンタッチで保持具を操作できる。
本発明に係る保持装置によれば、支持体上の移動体の両側を保持して該移動体を固定する第1及び第2の保持具を備え、これらの保持具の操作用の頭部の回動と共に回動して本体と協働して支持体を挟んで締め付ける非円形状の脚部を有するものである。
この構成によって、何回転もダイヤルを回すことなく、ワンタッチで保持具を操作できる。これにより、作業環境の悪い場所であっても、該保持具により移動体を支持体に容易に固定できるようになる。
続いて、図面を参照しながら本発明に係る保持装置の実施形態について説明する。なお、説明は以下の順序でおこなう。
1.第1の実施の形態(保持装置100の構成例)
2.第1の実施の形態(保持装置100の使用例)
3.第2の実施の形態(保持装置200の構成例)
<第1の実施の形態>
[保持装置100の構成例]
図1は、本発明に係る保持装置100の構成例を示す斜視図である。保持装置100は、レール状の支持体2にスライド自在に設置された測長装置3(図5参照)の両側を保持して該支持体2に固定するものである。測長装置3は移動体の一例である。
図1に示す保持装置100は、保持具1A、1B及び支持体2から構成される。保持具1A、1Bは、支持体2に取り付けられ、図5に示す測長装置3の両側を保持して該測長装置3を固定する。保持具1A、1Bは、本体1a及びレバー1bを備えている。保持具1Aの本体1aと保持具1Bの本体1aは支持体2にスライド自在に取り付けられ、支持体2に組み付けられた測長装置3(図5参照)を保持する。本体1aには、ボス(突起)10d及び支持部10e、10eが設けられている。ボス10dは、測長装置3の不図示のボス穴に嵌合される。支持部10e、10eは測長装置3を支持すると共に、支持体2と測長装置3のクリアランスを一定に保つ。例えば、支持部10e、10eの厚みは1mm程度である。レバー1bは操作部材の一例であり、本体1aに回転自在に取り付けられている。このレバー1bは、本体1aと協働して支持体2を挟んで締め付ける。
図2は、保持具1A(1B)の構成例を示す分解斜視図である。図2に示す保持具1Aは、本体1aからレバー1bが取り外されている。レバー1bは、頭部1c及び脚部1dを備えている。脚部1dは非円形状、例えば略平行四辺形の板状に成形されている。脚部1dは、対峙する角が一部切削された低部1k、1kを有している。これらの低部1k、1kは、脚部1dと支持体2との間隔を確保する。これにより、支持体2と保持具1A、1Bの脚部1dが接触しないので、支持体2に装着された保持具1A、1Bがスライド移動し易くなる。脚部1dは、該脚部1dと頭部1cとを連結する連結部1fが立設されている。この脚部1dと連結部1fは一体成形されている。
この連結部1fには、操作用の頭部1cがネジ1gにより取り付けられる。頭部1cには、測長装置3を移送する移送ポジションと同じ方向を向いた操作用の掴み部1eが突設されている。ユーザは、この掴み部1eを掴んでレバー1bの脚部1dを回動させる。脚部1dと掴み部1eは固定されているので、掴み部1eと脚部1dの動きは同期する。すなわち、掴み部1eを回動すると脚部1dも同じ方向に回動する。
レバー1bは、本体1aの装着部1qに回動自在に取り付けられる。例えば、レバー1bの脚部1dと頭部1cを分離した状態で、この脚部1dの連結部1fを本体1aの下方側から装着部1qの孔部1iに挿入する。挿入後、ネジ1gにより頭部1cを脚部1dの連結部1fに固定する。このとき、脚部1dの角部1nと頭部1cの掴み部1eとが同じ方向を向くように固定する。例えば、トラック形状に形成された連結部1fの先端を、同じトラック形状に形成された頭部1cの穴部に嵌め込む。これにより、脚部1dと掴み部1eが同じ方向を向くように固定できる。
本体1aの装着部1qには、スロープ1s、1t、段差部1y、1z及び凸部1u、1uが設けられている。凸部1u、1uは、装着部1qの平面に対して突出して設けられている。この凸部1u、1uには、レバー1bの凹部10a、10a(図3参照)が係止される。この例では、凸部1u及び凹部10aは2箇所に設けられているが、1箇所のみに設けても良い。また、凸部1u及び凹部10aは棒状に設けられているが、これに限らず半円形状に設けても良い。すなわち、半円形状の半円凹部とこの半円凹部に係止する半円形状の凸部を設けても良い。このように、本体1aとレバー1bは、いずれか一方側に凹部を有し、他方側にこの凹部に係止する凸部を有し、凹部及び凸部により本体1aとレバー1bを係止できれば、凹部及び凸部の形状は問わない。
スロープ1s、1tは傾斜部の一例であり、扇状に形成されて装着部1qに対峙して設けられている。このスロープ1sの斜面は装着部1qの平面に対して凸部1uの近傍が最も低く、段差部1yの近傍が最も高くなるように形成されている。同様に、スロープ1tの斜面は凸部1uの近傍が最も低く、段差部1zの近傍が最も高くなるように形成されている。スロープ1s、1tの傾斜角度は同一に設定されている。段差部1y、1zは装着部1qの平面に対して一段高く形成されている。この例で、段差部1y、1zはスロープ1s、1tの最上部と同程度の高さに形成されている。
スロープ1sには、図3に示すレバー1bの頭部1cの底面に設けられた突起部10bが当接する。また、スロープ1tには、図3に示すレバー1bの頭部1cの底面に設けられた突起部10cが当接する。図3は、レバー1bの底面側の構成例を示す斜視図である。
これらの突起部10b、10cは、レバー1bの頭部1cの底面より突出して設けられている。これにより、レバー1bの回動に応じて、レバー1bの突起部10b、10cはそれぞれ、スロープ1s、1tの斜面に当接しながら上昇又は下降する。
この例で、レバー1bの掴み部1eがスロープ1s、1t側へ回動されると、レバー1bの突起部10b、10cはそれぞれ、スロープ1s、1tの斜面に当接しながら上昇する。また、レバー1bの掴み部1eが段差部1y、1zの側へ回動されると、レバー1bの突起部10b、10cはそれぞれ、段差部1y、1zの側面に当接して停止する。
このように、レバー1bの脚部1dは、レバー1bの回動に応じて上下動する。脚部1dは、上昇時に固定ポジションで本体1aと協働して支持体2を挟んで締め付ける。これにより、保持具1Aは、レバー1の脚部1dと本体1aの間に介在する支持体2を固定できると共に該レバー1を停止できる。
図4A〜図4Cは、保持具1A(1B)の動作例を示す斜視図である。図4Aに示す保持具1Aは、本体1aと協働して支持体2を挟んで締め付けて固定する固定ポジション(第1の位置)である。この状態では、レバー1bの掴み部1e及び脚部1dの角部1nは、スロープ1s側(図2参照)に向いている。レバー1bの突起部10b、10cは、本体1aのスロープ1s、1tの斜面に当接すると共に該スロープ1s、1tを登っている。これにより、レバー1bの脚部1dは上昇する。従って、保持具1Aは、レバー1bの脚部1dと本体1aの間に介在する支持体2を締め付けできると共に停止できる。
この例で、保持具1Aはレバー1bの脚部1dが上昇するので、本体1aの上面部1vとレバー1bの脚部1dにより支持体2のレール2aを挟んで締め付ける。これにより、保持具1Aを支持体2に固定できると共に、本体1a、レール2aとレバー1bとの摩擦力が作用して該レバー1bを固定ポジションで停止できる。また、保持具1Aは、本体1aの側面部1wとレバー1bの脚部1dにより支持体2のレール2aを挟んで締め付ける。これにより、保持具1Aと支持体2を固定できる。
図4Bに示す保持具1Aは、支持体2と隙間を有してスライドの方向に測長装置3を移送する移送ポジション(第2の位置)である。この状態では、レバー1bの掴み部1e及び脚部1dの角部1nは正面を向く。また、レバー1bの凹部10aは、本体1aの凸部1uに係止している。これにより、クリック感を出すことができるので移送ポジションを明確に判断でき操作性を向上できる。レバー1bの脚部1dは下降して最下部に位置する。このとき、保持具1Aは、脚部1dが支持体2のレール2aに当接しないので、保持具1Aを支持体2から緩めることができる。
図4Cに示す保持具1Aは、支持体2の幅に対して脚部1dの幅が狭くなって保持具1A、1Bを支持体2から取り外す乖離ポジション(第3の位置)である。この状態では、レバー1bの掴み部1e及び脚部1dの角部1nは、段差部1z側に向いている。このとき、レバー1bの脚部1dの幅は、図1に示した支持体2の一対のレール2aの間隔よりも狭くなる。
レバー1bの突起部10b、10cは、図4Cに示す乖離ポジションで本体1aの段差部1y、1zに当接して回動を停止する。このとき、脚部1dは、支持体2における一対のレール2aの間隔よりも脚部1dの幅が狭くなり、支持体2から脚部1dが自動的に外れる。これにより、ユーザは、保持具1Aの乖離ポジションを明確に判断することができる。
図4Aに示した固定ポジションから図4Bに示した移送ポジションへ移行する場合、ユーザは、レバー1bの掴み部1eを左方向に約30°だけ回動する。また、図4Bに示した移送ポジションから図4Cに示した乖離ポジションへ移行する場合、ユーザは、レバー1bの掴み部1eを左方向に約30°だけ回動する。また、図4Aに示した固定ポジションから図4Cに示した乖離ポジションへ移行する場合、ユーザは、レバー1bの掴み部1eを左方向に約60°だけ回動する。
同様に、図4Cに示した乖離ポジションから図4Bに示した移送ポジションへ移行する場合、ユーザは、レバー1bの掴み部1eを右方向に約30°だけ回動する。また、図4Bに示した移送ポジションから図4Aに示した固定ポジションへ移行する場合、ユーザは、レバー1bの掴み部1eを右方向に約30°だけ回動する。また、図4Cに示した乖離ポジションから図4Aに示した固定ポジションへ移行する場合、ユーザは、レバー1bの掴み部1eを右方向に約60°だけ回動する。
このように、ダイヤルのように何回転も回さずにワンタッチで各ポジションに移行することができるので、狭い場所での作業時に保持具1A、1Bが肉眼で確認できない場所でも確実に脱着することができる。なお、各ポジションへの切り替え時の角度は一例として約30°に設定したが、これ限らずワンタッチで切り替え可能な角度であればよい。
続いて、保持装置100の使用例について説明する。測長装置3は位置決め装置として工作機械の組立て時にデバイスとして組み込まれる。一般的にまず測長装置3を工作機械に取付けるが、測長装置3の読取ヘッドは仮の位置に保持される(固定ポジション)。その後、読取ヘッドをブラケットの位置まで移送する(移送ポジション)。このブラケットの位置で読取ヘッドをネジで固定して保持具1A、1Bを外す(解離ポジション)。なお、これらの保持具1A、1Bは、読取ヘッドを固定した後は取外し、メンテナンス等における作業時においても同様の作業に繰り返し使用することが可能である。
<第1の実施の形態>
[保持装置100の使用例]
図5は、保持装置100による測長装置3の固定例を示す斜視図である。図5に示す保持装置100の保持具1A、1Bは、測長装置3を挟んでレバー1bがスロープ1s側(図2参照)に回動され、該測長装置3を支持体2に固定している固定ポジションである。このとき、保持具1A、Bは、本体1aとレバー1bの脚部1dにより支持体のレール2aを挟んで締め付けている。
図6は、保持具1A(1B)の固定ポジションを示す正面図である。図6に示す保持具1A、1Bのレバー1bの突起部10b、10cは、本体1aのスロープ1s、1tの斜面に当接すると共に該スロープ1s、1tを登っている。これにより、レバー1bの脚部1dは上昇して支持体2のレール2aを本体1aの基準壁1jの上面部1vと協働して挟む。また、レバー1bの脚部1dは、支持体2のレール2aを本体1aの基準壁1jの側面部1wと協働して挟む。
このように、保持具1A、1Bは、片側の基準壁1jの上面部1v及び側面部1wに支持体2の片側のレール2aを押し当てて固定する。このとき、他方のレール2aとレバー1bの脚部1dとの間には隙間1xが設けられている。すなわち、片側のレール2aのみを利用して保持具1Aを固定している。このように1箇所で固定しているので、両側のレール2a、2aを利用して保持具1Aを固定する場合に比べて、部品公差や組付誤差の影響を少なくできるので高精度に位置決めできる。
図7は、保持装置100による測長装置3の移送例を示す斜視図である。図7に示す保持装置100の保持具1A、1Bは、測長装置3を挟んでレバー1bが矢印P1の方向に回動され、該測長装置3を矢印P1の方向に移送する移送ポジションである。この例では、保持具1A、1Bのレバー1bの掴み部1eの向きと測長装置3を移送する矢印P1の方向とが一致している。これにより、レバー1bの操作が明確になる。すなわち、肉眼で確認できないほどの狭い場所での作業時に、保持具1A、1Bのレバー1bの移送方向を明確に判断できる。また、この移送方向を基準にして、右回動又は左回動することにより、目視確認をしなくても固定ポジションと乖離ポジションを設定できるようになる。
図8は、保持具1A(1B)の移送ポジションを示す正面図である。図8に示す保持具1A、1Bのレバー1bの凹部10a、10aは、本体1aの凸部1u、1uに係止している。このとき、レバー1bの脚部1dは下降すると共に脚部1dの低部1kがレール2aの嵌合部2bに位置する。これにより、保持具1Aは、レバー1の脚部1dと本体1aの間に介在する支持体2を緩めることができる。図7に示した測長装置3は保持具1A、1Bとは連結されているので、この測長装置3を保持具1A、1Bと共に支持体2のレール2a上を移送することができる。
図9Aは、保持装置100による測長装置3の乖離例を示す斜視図である。図9Aに示す保持装置100の保持具1A、1Bは、測長装置3から離れた状態で、レバー1bが段差部1y、1z側に回動されて測長装置3が支持体2から乖離する乖離ポジションである。図9Bに示すレバー1bの脚部1dの幅は、乖離ポジションにおいて支持体2の一対のレール2aの間隔よりも狭くなって抜ける。これにより、保持具1A、1Bを支持体2から取り外すことができる。
図10は、保持具1A(1B)の乖離ポジションを示す正面図である。図10に示す保持具1A、1Bのレバー1bの脚部1dの幅は、乖離ポジションにおいて支持体2の一対のレール2aの間隔よりも狭くなる。
レバー1bの突起部10b、10cは、乖離ポジションで本体1aの段差部1y、1zに当接して回動を停止する。このとき、図10に示すように脚部1dは、支持体2における一対のレール2aの間隔よりも脚部1dの幅が狭くなり、脚部1dはレール2aの嵌合部2b、2bから自動的に外れる。これにより、保持具1A、1Bを支持体2から取り外せるようになる。
このように、本発明に係る保持装置100によれば、支持体2に設置された測長装置3の両側を保持して該測長装置3を固定する保持具1A、1Bを備える。これらの保持具1A、1Bのレバー1bの回動と共に回動して本体1aと協働して支持体2を挟んで締め付ける脚部1dを有する。
この構成によって、何回転もダイヤルを回すことなく、ワンタッチで保持具1A、1Bを操作できる。これにより、作業環境の悪い場所であっても、保持具1A、1Bにより測長装置3を支持体2に容易に固定できるようになる。固定ポジションでは輸送時の振動・衝撃にも耐えうる固定力を有し、保持装置100を輸送金具としても使用できる。従来の保持装置はドライバを使用してネジにより固定することが多いが、保持装置100はドライバなどの工具が不要である。
<第2の実施の形態>
[保持装置200の構成例]
図11は、本発明に係る保持具2A(2B)の構成例を示す斜視図である。図11に示す保持具2A(2B)は、本体10h及びレバー10iを備えている。レバー10iは、第1の実施の形態で示したレバー1bと同一である。
本体10hには、ボス10g、10f及び開口部10jが設けられている。ボス10g、10fは、本体10hの上部の2箇所に取り付けられている。ボス10g、10fは測長装置3の不図示のボス穴に嵌合される。開口部10jは本体10hの略中央に設けられている。この開口部10jには測長装置3の突出部が嵌合される。このように、保持具2Aは、本体上部に設けられたボス10g、10fにより測長装置3を保持するので、図1に示した保持具1Aのボス10dに比べて測長装置3を安定して保持することができる。すなわち、測長装置3を支持するボス10g、10fを上部に配置することで、測長装置3の挙動を安定できる。
本体10hには支持部10e、10eが設けられている。支持部10e、10eは測長装置3を支持すると共に、支持体2と測長装置3のクリアランスを一定に保つ。例えば、支持部10e、10eの厚みは1mm程度である。
本発明は、レール状の支持体にスライド自在に設置された測長装置の両側を保持して該支持体に固定する保持装置に適用して極めて好適である。
本発明に係る保持装置100の構成例を示す斜視図である。 保持具1A(1B)の構成例を示す分解斜視図である。 レバー1bの底面側の構成例を示す斜視図である。 A〜Cは、保持具1A(1B)の動作例を示す斜視図である。 保持装置100による測長装置3の固定例を示す斜視図である。 保持具1A(1B)の固定ポジションを示す正面図である。 保持装置100による測長装置3の移送例を示す斜視図である。 保持具1A(1B)の移送ポジションを示す正面図である。 保持装置100による測長装置3の乖離例を示す斜視図である。 保持具1A(1B)の乖離ポジションを示す正面図である。 本発明に係る保持具2A(2B)の構成例を示す斜視図である。
符号の説明
1A・・・第1の保持具、1B・・・第2の保持具、1a・・・本体、1b・・・レバー(操作部材)、1c・・・頭部、1d・・・脚部、1e・・・掴み部、1f・・・連結部、10b,10c・・・突起部、1s,1t・・・スロープ(傾斜部)、2・・・支持体、3・・・測長装置(移動体)、100,200・・・保持装置

Claims (6)

  1. 移動体を支持し、かつそれぞれ嵌合部を有する一対のレールからなる支持体に取り付けられ、前記移動体の両側を保持して該移動体を前記支持体に固定する第1及び第2の保持具を備え、
    前記第1及び第2の保持具は、
    前記支持体の前記一対のレールにスライド自在に取り付けられた本体と、
    前記本体に回転自在に取り付けられた操作部材とを有し、
    前記本体は、
    前記操作部材が回動自在に取り付けられる装着部と、
    前記装着部に設けられた傾斜部と、
    前記一対のレールを摺動し、かつ前記一対のレールの外側に配置される一対の基準壁と、を有し、
    前記操作部材は、
    操作用の頭部と、
    前記頭部に設けられ、前記傾斜部に当接する突起部と、
    前記頭部に連結され、該頭部の回動と共に回動す非円形状の脚部と、
    前記頭部と前記脚部を連結し、かつ前記装着部に設けた孔部に挿入される連結部と、有し、
    前記脚部は、前記一対のレール及び前記本体の前記一対の基準壁の間に配置されて、前記レールを前記基準壁との間に介在させ、
    前記頭部が回動すると、前記突起部が前記傾斜部の斜面に当接しながら上昇又は下降し、かつ前記脚部も上昇又は下降し、
    前記脚部が上昇した際に、前記基準壁の上面部及び側面部と前記脚部により前記支持体の前記レールを挟んで締め付ける
    保持装置。
  2. 前記非円形状の脚部は、
    前記本体と協働して前記支持体の前記レールを挟んで締め付ける第1の位置、前記支持体と隙間を有して前記スライドの方向に前記移動体を移送する第2の位置、及び前記支持体における前記一対のレールの間隔よりも該脚部の幅が狭くなって前記第1及び第2の保持具を前記支持体から取り外す第3の位置に回動する請求項1に記載の保持装置。
  3. 前記脚部は、
    前記第3の位置で前記支持体における前記一対のレールの間隔よりも該脚部の幅が狭くなって該支持体から該脚部が外れる請求項に記載の保持装置。
  4. 前記頭部は、前記移動体を移送する方向と同じ方向を向いた操作用の掴み部を有し、
    前記脚部は、
    前記掴み部が前記第1の位置まで所定角度だけ回動されて、前記本体と協働して前記支持体の前記レールを挟んで締め付け、
    前記掴み部が前記第3の位置まで所定角度だけ回動されて、前記支持体における前記一対のレールの間隔よりも該脚部の幅が狭くなって前記第1及び第2の保持具を前記支持体から取り外す請求項2に記載の保持装置。
  5. 前記脚部は、
    前記頭部の回動と共に回動して前記本体の1箇所と該脚部により前記第1の位置で前記支持体の前記レールを挟んで締め付ける請求項2に記載の保持装置。
  6. 前記本体と前記操作部材は、いずれか一方側に凹部を有し、他方側に前記凹部に係止する凸部を有し、
    前記移動体を移送する前記第2の位置で、前記凹部と前記凸部が係止する請求項2に記載の保持装置。
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