JP5263468B2 - アルミニウムサラレン錯体触媒を用いた光学活性スルホキシド化合物の製造法 - Google Patents

アルミニウムサラレン錯体触媒を用いた光学活性スルホキシド化合物の製造法 Download PDF

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本発明は、スルフィド化合物を、光学活性アルミニウムサラレン錯体触媒の存在下、不斉酸化することを特徴とする光学活性なスルホキシド化合物の製造法に関する。
光学活性なスルホキシド化合物は、不斉合成における不斉補助剤として重要な中間体である。
光学活性なスルホキシド化合物は、光学活性なアリルアルコール誘導体合成の不斉補助剤として使用されている(例えば、特許文献1参照。)。又、光学活性なスルホキシド化合物は、種々の光学活性化合物合成の不斉補助剤として使用されている(例えば、非特許文献1及び2参照。)。
さらに、光学活性なスルホキシド化合物部位をもつ医薬品も数多く開発されており、スルフィド化合物を不斉酸化して光学活性なスルホキシド化合物とする技術は医薬品の製造法としても有用である。
スルフィド化合物から、光学活性なスルホキシド化合物を製造する方法としては、チタン−酒石酸エステルを触媒に使用する反応(例えば、非特許文献3及び4参照。)、チタン−光学活性ビナフトールを触媒に使用する反応(例えば、非特許文献5及び6参照。)、メタロポルフィリン錯体を触媒に使用する反応(例えば、非特許文献7及び8参照。)、メタロサレン錯体を触媒に使用する反応(例えば、非特許文献9、10、及び11参照。)等が知られている。
さらに近年では、酸化剤として過酸化水素水を用いる方法が盛んに研究されている。たとえば、バナジウム錯体を触媒に使用する反応(例えば、非特許文献12、13、14,15及び16参照。)、鉄錯体を触媒に使用する反応(例えば、非特許文献17、18及び19参照。)、タングステン錯体を触媒に使用する反応(例えば、非特許文献20参照。)などが知られている。
特開平7-82195号公報 Chem. Ind. 15, 636 (1994) Acc. Chem. Res. 20, 72 (1987) J. Am. Chem. Soc. 106, 8188 (1984) J. Org. Chem. 60, 8086 (1995) Tetrahedron Lett. 33, 5391 (1992) J. Org. Chem. 58, 4529 (1993) Tetrahedron Lett. 23, 1685 (1982) J. Org. Chem. 55, 3628 (1990) Chem. Lett. 1483 (1986) Tetrahedron Lett. 33, 7111 (1992) Tetrahedron Lett. 35, 1887 (1994) Synlett, 1055-1060 (2002) Synlett 161-163 (2002) Org. Lett. 5,1317-1320 (2003) J. Org. Chem, 69, 8500-8503 (2004) Angew. Chem.Int.Ed., 44, 7221-7223 (2005) Angew.Chem. Int, Ed., 42, 5487-5489 (2003) Angew.Chem. Int, Ed., 43, 4225-4228 (2004) Chem.Eur.J., 11, 1086-1092 (2005) Tetrahedron Asymmetry, 14, 407-410 (2003)
上記の方法は、いずれも光学活性な金属錯体を触媒として使用した反応であり、非常に優れた方法である。特に酸化剤として過酸化水素水を用いる反応は、操作性、安全性に優れており、原子利用率(アトムエコノミー)の観点からも優れた反応であるといえる。
しかしながら、広範囲の基質に対して高立体選択性を示す反応系は、いまだ知られていない。
本発明者は、不斉スルフィド酸化反応について鋭意検討を重ねた結果、光学活性アルミニウムサラレン錯体を触媒として使用することにより、高収率、高立体選択的にスルフィドの不斉酸化反応が進行することを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち本発明は、
1. 式(1)、式(1’)、式(2)、又は式(2’)
〔式(1)、式(1’)、式(2)、及び式(2’)中のRは、水素原子、ハロゲン原子、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、C6−12アリールオキシ基又はC6−22アリール基(該アリール基は、無置換であるか、又はC1−4アルキル基(該アルキル基は、無置換であるか、またはハロゲン原子で任意に置換されている。)、もしくはC1−4アルコキシ基(該アルコキシ基は、無置換であるか、又はC6−12アリール基で置換されている。)で置換されており、該アリール基が式(2)、及び式(2’)中の芳香環と軸不斉を形成する場合は、該軸不斉は光学活性でも光学不活性でも良い。)であり、Rは、水素原子、ハロゲン原子、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、C6−12アリールオキシ基又はC6−12アリール基であり、Rは、C1−4アルキル基、C6−18アリール基又は、2つのRが一緒になって環を形成するC3−5の二価の基であり、Rは、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、ニトロ基又はシアノ基であり、Rは、水素原子又はC1−4アルキル基であり、Mはアルミニウム原子であり、Xは、Mとイオン対を形成しうる陰イオン対を意味する。〕で表される光学活性金属錯体の存在下、
式(3)
(式中、R、R7は、相異なり、それぞれ、C6−12アリール基、C6−12アリールメチル基(該C6−12アリール基及びC6−12アリールメチル基は、置換されていないか、又はハロゲン原子、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、C2−5アルキルカルボニルオキシ基、C2−5アルコキシカルボニル基、ニトロ基、もしくはシアノ基によって置換されている)、C1−6アルキル基(該C1−6アルキル基は、置換されていないか、又はハロゲン原子、ニトロ基、水酸基、もしくはシアノ基によって置換されている)であるか、又はRがC6−12アリール基でありそのオルト位にC1−4アルキル基もしくはC1−4アルコキシ基が置換している場合、Rは該置換基と一緒になって環を形成するC2−4の二価の基であってもよい。)
で表わされるスルフィド化合物を、酸化剤で不斉酸化することを特徴とする、式(4)
(式中、R、Rは、前記に同じ。*で示される硫黄原子の絶対配位は、RかSを意味する。)
で表わされる光学活性スルホキシド化合物の製造法。
2.
式(1)、式(1’)、式(2)、又は式(2’)で表される光学活性金属錯体の存在下、式(5)
(式中、R、Rは、前記に同じ。)
で表されるラセミもしくは光学純度の低いスルホキシド化合物の一方の光学異性体を酸化剤で選択的に酸化することによって式(6)
(式中、R、Rは、前記に同じ。)
で表されるスルホン化合物へと誘導し、速度論的に、式(4)
(式中、R、Rは、前記に同じ。*で示される硫黄原子の絶対配位は、RかSを意味する。)
で表される光学活性スルホキシド化合物を得ることを特徴とする、光学活性スルホキシド化合物の製造法。
3.
が、C6−12アリール基又はC6−12アリールメチル基(該C6−12アリール基及びC6−12アリールメチル基は、置換されていないか、又はハロゲン原子、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、C2−5アルキルカルボニルオキシ基、C2−5アルコキシカルボニル基、ニトロ基、もしくはシアノ基によって置換されている)であり、Rが、C1−4アルキル基であるか、又はRがC6−12アリール基でありそのオルト位にC1−4アルキル基もしくはC1−4アルコキシ基が置換している場合、Rが該置換基と一緒になって環を形成するC2−4の二価の基である1.又は2.記載の光学活性スルホキシド化合物の製造法。
4.
酸化剤として過酸化水素を用いる、1.から3.のいずれか1項に記載の光学活性スルホキシド化合物の製造法。
5.
式(2)、又は式(2’)
(式中、RはC6−22アリール基(該アリール基は、無置換であるか、又はC1−4アルキル基(該アルキル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で任意に置換されている。)、もしくはC1−4アルコキシ基(該アルコキシ基は、無置換であるか、又はC6−12アリール基で置換されている。)で置換されており、該アリール基が式(2)、又は式(2’)中の芳香環と軸不斉を形成する場合は、該軸不斉は光学活性でも光学不活性でも良い。)であり、Rが水素原子であり、Rが2つのRが一緒になって環を形成するテトラメチレン基であり、Rが水素原子であり、Rが水素原子またはメチル基であり、Xが塩素である。)で表される光学活性金属錯体の存在下反応させることを特徴とする1.から4.のいずれか1項に記載の光学活性スルホキシド化合物の製造法。
6.
が、式(2)、又は式(2’)中の芳香環と軸不斉を形成し、該軸不斉が光学活性である、5.に記載の光学活性スルホキシド化合物の製造法。
7.
が1−フェニルナフチル基である6.に記載の光学活性スルホキシド化合物の製造法。
8.
緩衝液または無機塩を添加することを特徴とする1.から7.のいずれか1項に記載の光学活性スルホキシド化合物の製造法を提供するものであり、また、
9.
式(7)
(式(7)中のRは、C1−4アルキル基、C6−18アリール基又は、2つのRが一緒になって環を形成するC3−5の二価の基であり、Rは、水素原子又はC1−4アルキル基であり、Mはアルミニウム原子であり、Xは、Mとイオン対を形成しうる陰イオン対を意味する。)で表され、ビナフチル骨格の軸不斉が光学活性または光学不活性である光学活性金属錯体、またはそのエナンチオマーを提供するものである。
本発明の方法によれば、式(3)で表されるスルフィド化合物を、式(1)、式(1’)、式(2)、又は式(2’)で表される光学活性アルミニウム錯体の存在下、酸化剤を用い酸化することにより、式(4)で表される光学活性スルホキシド化合物を製造することができる。
以下、更に詳細に本発明を説明する。なお本発明において、「n」はノルマルを、「i」はイソを、「s」または「sec」はセカンダリーを、「t」または「tert」はターシャリーを、「c」はシクロを、「o」はオルトを、「m」はメタを、「p」はパラを、「Ph」はフェニルを意味する。
先ずR、R、R、R4、、R、R、Xについて説明する。
本発明におけるC1−4アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基,i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基等が挙げられる。好ましくは、メチル基、エチル基である。
1−6アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、c−プロピル基、i−プロピル基、c−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、i−ペンチル基、n−ヘキシル基、c−ヘキシル基等が挙げられる。好ましくは、メチル基、エチル基である。
1−4アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基,i−プロポキシ基、n−ブトキシ基、i−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基等が挙げられる。好ましくは、メトキシ基、エトキシ基である。
2−5アルキルカルボニルオキシ基としては、メチルカルボニルオキシ基、エチルカルボニルオキシ基、n−プロピルカルボニルオキシ基,i−プロピルカルボニルオキシ基、n−ブチルカルボニルオキシ基、i−ブチルカルボニルオキシ基、sec−ブチルカルボニルオキシ基、tert−ブチルカルボニルオキシ基、n−アミルカルボニルオキシ基、i−アミルカルボニルオキシ基、ネオペンチルカルボニルオキシ基等が挙げられる。好ましくは、メチルカルボニルオキシ基、エチルカルボニルオキシ基である。
2−5アルコキシカルボニル基としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロポキシカルボニル基,i−プロポキシカルボニル基、n−ブトキシカルボニル基、i−ブトキシカルボニル基、sec−ブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、n−アミロキシカルボニル基、i−アミロキシカルボニル基、ネオペンチルオキシカルボニル基等が挙げられる。好ましくは、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基である。
6−12アリールオキシ基は、炭素数6から12の芳香族炭化水素が置換したオキシ基であり、例としてフェニルオキシ基、2−メチルフェニルオキシ基、1−ナフチルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、2−ビフェニリルオキシ基が挙げられる。好ましくは、フェニルオキシ基、1−ナフチルオキシ基である。
6−22アリール基は炭素数6から22の芳香族炭化水素であり、その中でも、フェニル基、2−メチルフェニル基、2−エチルフェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、2−ビフェニリル基、2−フェニル−1−ナフチル基、2−(m−ビフェニリル)−1−ナフチル基、2−(p−ビフェニリル)−1−ナフチル基
(該2−フェニル−1−ナフチル基、2−(m−ビフェニリル)−1−ナフチル基又は、2−(p−ビフェニリル)−1−ナフチル基における軸不斉は、光学活性又は光学不活性である。)が好ましくしい、さらに好ましくは、フェニル基、2−メチルフェニル基、2−フェニル−1−ナフチル基である。
6−18アリール基は炭素数6から18の芳香族炭化水素であり、その中でも、フェニル基、2−メチルフェニル基、3,5−ジメチルフェニル基、2,4,6−トリメチルフェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基が好ましくしい、さらに好ましくは、フェニル基、3,5−ジメチルフェニル基、2,4,6−トリメチルフェニル基である。
6−12アリール基は、炭素数6から12の芳香族炭化水素であり、例としてフェニル基、2−メチルフェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、2−ビフェニリル基が挙げられる。好ましくは、フェニル基、2−ナフチル基である。
6−12アリールメチル基とは炭素数6から12の芳香族炭化水素が置換したメチル基であり、例として、ベンジル基、1'-メチルフェニルメチル基、1'-ナフチルメチル基、2'-ナフチルメチル基、2'-ビフェニルメチル基が挙げられる。
好ましくは、ベンジル基、1'-ナフチルメチル基である。
ハロゲン原子とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子である。
2つのRが一緒になって環を形成する場合のC3−5の二価の基としては、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基が挙げられる。好ましくは、テトラメチレン基、ペンタメチレン基であり、さらに好ましくはテトラメチレン基である。
がC6−12アリール基でありそのオルト位にC1−4アルキル基もしくはC1−4アルコキシ基が置換している場合に、Rが該置換基と一緒になって環を形成するC2−4の二価の基としては、ジメチレン基、ジメチレンオキシ基、トリメチレン基、トリメチレンオキシ基、テトラメチレン基、テトラメチレンオキシ基等が挙げられる。好ましくは、ジメチレン基、ジメチレンオキシ基、トリメチレン基である。
Xの塩を形成しうる陰イオン対としては、OH、F、Cl、Br、I、CHCO 、PF 、ClO 、BF 、CO 2−、SO 2−、PO 3− 等が挙げられる。
次に、不斉スルフィド酸化反応について説明する。
式(3)で表されるスルフィド化合物のうち、置換基RとRの組み合わせによる特に好ましいスルフィド化合物としては、メチル フェニル スルフィド、エチル フェニル スルフィド、メチル o−トリル スルフィド、メチル p−トリル スルフィド、メチル o−ニトロフェニル スルフィド、メチル p−ニトロフェニル スルフィド、メチル o−クロルフェニル スルフィド、メチル p−クロルフェニル スルフィド、メチル o−ブロモフェニル スルフィド、メチル p−ブロモフェニル スルフィド、メチル o−メトキシフェニル スルフィド、メチル p−メトキシフェニル スルフィド、エチル o−ニトロフェニル スルフィド、メチル 1−ナフチル スルフィド、メチル 2−ナフチル スルフィド、メチル 2−ピリジル スルフィド、メチル ベンジル スルフィド、エチル ベンジル スルフィド等が挙げられる。
酸化剤としては、ヨードシルベンゼン、ヨードシルメシチレン、ヨードソ安息香酸、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カルシウム、過酸化水素等が挙げられ、好ましくは過酸化水素が挙げられる。
酸化剤の使用量としては、式(1)のスルフィド化合物に対して1〜20倍モルの範囲、好ましくは1〜2倍モルの範囲がよい。
式(1)、式(1’)、式(2)、又は式(2’)で表される光学活性金属錯体において、好ましい触媒としては下記の光学活性鉄錯体及びこれらのエナンチオマーが挙げられる。
光学活性金属錯体触媒の使用量としては、式(3)のスルフィド化合物に対して0.01〜50モル%の範囲、好ましくは、0.1〜10モル%の範囲がよい。
反応溶媒としては、反応に関与しないものであれば特に制限はなく、例えば、水、アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル等のニトリル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン、クロルベンゼン、フルオロベンゼン、o−ジクロルベンゼン等の芳香族炭化水素類、n−ヘキサン、シクロヘキサン、n−オクタン、n−デカン等の脂肪族炭化水素類、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、ジクロロメタン、ジクロロエタン、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、テトラヒドロフラン(THF)、ジエチルエーテル、t−ブチルメチルエーテル、ジメトキシエタン等のエーテル類、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、イソブタノール、シクロヘキサノール等のアルコール類等が挙げられ、好ましくは、メタノール、エタノール、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、塩化メチレン、トルエンが挙げられ、より好ましくは、メタノールが挙げられる。
更に、これらの反応溶媒は、単独または組合せて使用することもできる。
また、反応性向上のために、pH調整のための試剤を添加することができる。
調整するpHの範囲は4〜11、好ましくは6〜9、より好ましくは7〜8である。
pH調整のための試剤としては、無機塩や緩衝液をもちいることができる。塩の種類としては、炭酸塩、硫酸塩、リン酸塩、ホウ酸塩、酢酸塩、フタル酸塩などが挙げられ、好ましくはリン酸塩が挙げられる。
緩衝液の濃度は0.1mMから1000mM、好ましくは10mMから100mMの範囲がよい。
酸化剤の添加方法としては、一括添加、分割添加又は連続添加が挙げられる。分割添加とは、用いる酸化剤を複数回に分けて添加する方法であり、分割は等分でも非等分でも良く、分割の回数は2〜100回の範囲が好ましい。
酸化剤は固体で投入しても、溶媒に溶解させて投入しても良い。酸化剤として過酸化水素を用いる場合は水溶液として投入することが望ましい。その水溶液の濃度は必要に応じて選択できるが、0.1から70質量%が好ましく、好ましくは、3から60質量%、より好ましくは10から40質量%である。
反応温度としては、通常−50℃〜60℃の範囲、好ましくは−20℃〜40℃の範囲がよい。
反応時間は、使用する式(3)のスルフィド化合物、式(1)、式(1’)、式(2)、及び式(2’)で表される光学活性金属錯体及び酸化剤の種類にもよるが、通常0.1から1000時間であり、より一般的には0.1から96時間である。
反応終了後は公知の方法により、目的とする光学活性スルホキシド化合物を単離することが出来る。単離方法の例としては、反応後の混合物から適当な溶媒により目的物を抽出し、溶媒を減圧濃縮して、シリカゲル等を用いたクロマトグラフィー、蒸留、又は晶析等の操作により、式(4)の光学活性スルホキシド化合物を得る方法などが挙げられる。
得られた目的物の光学純度は、光学活性クロマトグラフィーカラムや旋光度によって測定することができる。
また、同様の金属錯体および反応系を用いて、ラセミのスルホキシド化合物を選択的にスルホン化合物へと酸化することができる。すなわち、動的速度論分割により、光学活性なスルホキシドを得ることができる。
以下、実施例により更に詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1
サラレンリガンド(5′)(84.5mg, 0.10mmol)とトルエン(1.0mL)の溶液に0.92Mジエチルアルミニウムクロリドヘキサン溶液(100μL)を室温下加え、3時間攪拌した。黄色沈殿物を濾取しn-ヘキサンで洗浄することで、錯体(5)(79.5mg, 87%)を得た。
Anal. Calcd C61H48N2O2AlCl・1/2H2O: C 79.20; H 5.49, N 3.03%. Found: C 79.10, H 5.36, N 3.03%.
実施例2
アルミニウム-サラレン錯体触媒を用いたチオアニソールの不斉酸化
アルミニウム-サラレン錯体(5)(3.6mg, 4.0μmol)とメタノール(2.0mL)の溶液にチオアニソール(24.8mg, 0.20mmol)を加え、リン酸緩衝液(20.0μL, pH 7.4, 67mmol/L)を加えた。30%過酸化水素水(25.0mg, 0.22mmol)を加え、室温下で24時間攪拌した。反応液を減圧濃縮したのち、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=4/1から1/1)により精製し、光学活性なメチルフェニルスルホキシド(24.1mg, 収率86%)を得た。
光学純度を液体クロマトグラフィー(光学活性カラム DAICEL CHIRALCEL OB-H:ヘキサン/2−プロパノール=4/1)により測定したところ、98%eeであった。
実施例3
アルミニウムサラレン錯体(4.0μmol)とメタノール(2.0mL)の溶液に、スルフィド(0.20mmol)を加え、リン酸緩衝液(20.0μL, pH 7.4, 67mmol/L)を加えた。30%過酸化水素水(25.0mg, 0.22mmol)を加え、室温下で24時間攪拌した。反応液を減圧濃縮したのち、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、光学活性なスルホキシドを得た。結果を表1、表2に示す。

実施例4
アルミニウム-サラレン錯体触媒を用いた動的速度論分割による光学活性スルホキシドの製造
アルミニウム-サラレン錯体(5)(3.6mg, 4.0μmol)とメタノール(2.0mL)の溶液にラセミ体のメチルフェニルスルホキシド(28.0mg, 0.20mmol)を加え、リン酸緩衝液(20.0μL, pH 7.4, 67mmol/L)を加えた。30%過酸化水素水(25.0mg, 0.22mmol)を加え、室温下で24時間攪拌した。反応液を減圧濃縮したのち、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=4/1から1/1)により精製し、メチルフェニルスルホキシド(17.4mg, 収率62%)とスルホン(11.8mg, 38%)を得た。
メチルフェニルスルホキシドの光学純度を液体クロマトグラフィー(光学活性カラム DAICEL CHIRALCEL OB-H:ヘキサン/2−プロパノール=4/1)により測定したところ、S体33%eeであった。

Claims (9)

  1. 式(1)、式(1’)、式(2)、又は式(2’)

    〔式(1)、式(1’)、式(2)、及び式(2’)中のRは、水素原子、ハロゲン原子、Cアルキル基、Cアルコキシ基、C12アリールオキシ基又はC22アリール基(該アリール基は、無置換であるか、又はCアルキル基(該アルキル基は、無置換であるか、またはハロゲン原子で任意に置換されている。)、もしくはCアルコキシ基(該アルコキシ基は、無置換であるか、又はC12アリール基で置換されている。)で置換されており、該アリール基が式(2)、及び式(2’)中の芳香環と軸不斉を形成する場合は、該軸不斉は光学活性でも光学不活性でも良い。)であり、Rは、水素原子、ハロゲン原子、Cアルキル基、Cアルコキシ基、C12アリールオキシ基又はC12アリール基であり、Rは、Cアルキル基、C18アリール基又は、2つのRが一緒になって環を形成するCの二価の基であり、Rは、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、Cアルキル基、Cアルコキシ基、ニトロ基又はシアノ基であり、Rは、水素原子又はCアルキル基であり、Mはアルミニウム原子であり、Xは、Mとイオン対を形成しうる陰イオン対を意味する。〕で表される光学活性金属錯体の存在下、
    式(3)

    (式中、R、Rは、相異なり、それぞれC12アリール基、C12アリールメチル基(該C12アリール基及びC12アリールメチル基は、置換されていないか、又はハロゲン原子、Cアルキル基、Cアルコキシ基、Cアルキルカルボニルオキシ基、Cアルコキシカルボニル基、ニトロ基、もしくはシアノ基によって置換されている)、Cアルキル基(該Cアルキル基は、置換されていないか、又はハロゲン原子、ニトロ基、水酸基、もしくはシアノ基によって置換されている)であるか、RがC12アリール基でありそのオルト位にCアルキル基もしくはCアルコキシ基が置換している場合、Rは該置換基と一緒になって環を形成するCの二価の基であってもよい。)
    で表わされるスルフィド化合物を、酸化剤で不斉酸化することを特徴とする、式(4)

    (式中、R、Rは、前記に同じ。*で示される硫黄原子の絶対配位は、RかSを意味する。)
    で表わされる光学活性スルホキシド化合物の製造法。
  2. 式(1)、式(1’)、式(2)、又は式(2’

    〔式(1)、式(1’)、式(2)、及び式(2’)中のR は、水素原子、ハロゲン原子、C アルキル基、C アルコキシ基、C 12 アリールオキシ基又はC 22 アリール基(該アリール基は、無置換であるか、又はC アルキル基(該アルキル基は、無置換であるか、またはハロゲン原子で任意に置換されている。)、もしくはC アルコキシ基(該アルコキシ基は、無置換であるか、又はC 12 アリール基で置換されている。)で置換されており、該アリール基が式(2)、及び式(2’)中の芳香環と軸不斉を形成する場合は、該軸不斉は光学活性でも光学不活性でも良い。)であり、R は、水素原子、ハロゲン原子、C アルキル基、C アルコキシ基、C 12 アリールオキシ基又はC 12 アリール基であり、R は、C アルキル基、C 18 アリール基又は、2つのR が一緒になって環を形成するC の二価の基であり、R は、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、C アルキル基、C アルコキシ基、ニトロ基又はシアノ基であり、R は、水素原子又はC アルキル基であり、Mはアルミニウム原子であり、Xは、Mとイオン対を形成しうる陰イオン対を意味する。〕で表される光学活性金属錯体の存在下、式(5)

    (式中、R、R は、相異なり、それぞれC 12 アリール基、C 12 アリールメチル基(該C 12 アリール基及びC 12 アリールメチル基は、置換されていないか、又はハロゲン原子、C アルキル基、C アルコキシ基、C アルキルカルボニルオキシ基、C アルコキシカルボニル基、ニトロ基、もしくはシアノ基によって置換されている)、C アルキル基(該C アルキル基は、置換されていないか、又はハロゲン原子、ニトロ基、水酸基、もしくはシアノ基によって置換されている)であるか、R がC 12 アリール基でありそのオルト位にC アルキル基もしくはC アルコキシ基が置換している場合、R は該置換基と一緒になって環を形成するC の二価の基であってもよい。)で表されるラセミもしくは光学純度の低いスルホキシド化合物の一方の光学異性体を酸化剤で選択的に酸化することによって式(6)

    (式中、R、Rは、前記に同じ。)
    で表されるスルホン化合物へと誘導し、速度論的に、式(4)

    (式中、R、Rは、前記に同じ。*で示される硫黄原子の絶対配位は、RかSを意味する。)
    で表される光学活性スルホキシド化合物を得ることを特徴とする、光学活性スルホキシド化合物の製造法。
  3. が、C12アリール基又はC12アリールメチル基(該C12アリール基及びC12アリールメチル基は、置換されていないか、又はハロゲン原子、Cアルキル基、Cアルコキシ基、Cアルキルカルボニルオキシ基、Cアルコキシカルボニル基、ニトロ基、もしくはシアノ基によって置換されている)であり、Rが、Cアルキル基であるか、又はRがC12アリール基でありそのオルト位にCアルキル基もしくはCアルコキシ基が置換している場合、Rが該置換基と一緒になって環を形成するCの二価の基である請求項1又は2記載の光学活性スルホキシド化合物の製造法。
  4. 酸化剤として過酸化水素を用いる、請求項1又は請求項3に記載の光学活性スルホキシド化合物の製造法。
  5. 式(2)、又は式(2’)
    (式中、RはC22アリール基(該アリール基は、無置換であるか、又はCアルキル基(該アルキル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で任意に置換されている。)、もしくはCアルコキシ基(該アルコキシ基は、無置換であるか、又はC12アリール基で置換されている。)で置換されており、該アリール基が式(2)、又は式(2’)中の芳香環と軸不斉を形成する場合は、該軸不斉は光学活性でも光学不活性でも良い。)であり、Rが水素原子であり、Rが2つのRが一緒になって環を形成するテトラメチレン基であり、Rが水素原子であり、Rが水素原子またはメチル基であり、Xが塩素である。)で表される光学活性金属錯体の存在下反応させることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の光学活性スルホキシド化合物の製造法。
  6. が、式(2)、又は式(2’)中の芳香環と軸不斉を形成し、該軸不斉が光学活性である、請求項5に記載の光学活性スルホキシド化合物の製造法。
  7. が1−フェニルナフチル基である請求項6に記載の光学活性スルホキシド化合物の製造法。
  8. 緩衝液または無機塩を添加することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の光学活性スルホキシド化合物の製造法。
  9. 式(7)

    (式(7)中のRは、Cアルキル基、C18アリール基又は、2つのRが一緒になって環を形成するCの二価の基であり、Rは、水素原子であり、Mはアルミニウム原子であり、Xは、Mとイオン対を形成しうる陰イオン対を意味する。)で表され、ビナフチル骨格の軸不斉が光学活性または光学不活性である光学活性金属錯体、またはそのエナンチオマー。
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