JP2002308845A - 光学活性なスルホキシドの製造方法 - Google Patents

光学活性なスルホキシドの製造方法

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JP2002308845A
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salen
hydrogen peroxide
oxo
sulfoxide
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Tsutomu Katsuki
香月  勗
Fumiuchi Saito
文内 斉藤
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Kyushu University NUC
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 過酸化水素を酸化剤として広範囲のスルフィ
ドから高エナンチオ選択的に光学活性なスルホキシドを
合成する不斉スルホ酸化法を提供する。 【解決手段】 光学活性なジ−μ−オキソ−サレンチタ
ン錯体を触媒とし、過酸化水素を酸化剤として、下記の
反応式(1)に従いスルフィド(a)を酸化して光学活
性なスルホキシド(b)を生成させるスルホキシドの製
造方法。(a)および(b)において、R1およびR
2は、それぞれ、互いに別異の、炭素数1〜12のアル
キル基または置換されていてもよいアリール基もしくは
アラルキル基を表わす。好ましくは、過酸化水素として
尿素・過酸化水素付加体を用い溶媒としてメタノールを
用いる。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不斉スルホ酸化に
より光学活性なスルホキシドを製造する新規な方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】光学活性なスルホキシド(スルフォキシ
ド)は、医農薬等として有用な各種の化合物の合成にお
ける不斉補助剤などとして広く利用されており、その簡
便な製造法の確立が求められている。スルフィドから光
学活性なスルホキシドを得るための不斉スルホ酸化につ
いては、これまでも多くの方法が提示されており、エナ
ンチオ選択性に優れた反応例もあるが、その殆どがアル
キルペルオキシドやヨードシルベンゼンなどの酸化剤を
用いている。
【0003】しかし、酸化剤としての原子効率が高く、
また、後処理の点から環境にも優しい酸化剤としては、
過酸化水素の使用が好ましい。過酸化水素を用いる不斉
スルホ酸化は、触媒として、サレンマンガン錯体やバナ
ジウム・シッフ塩基錯体などを用いた例が見出される
〔例えば、Palucki, M. 他、Tetrahedron Lett. 1992,3
3, 7111-7114 ; Bolm, C.他、Angew. Chem. Int. Ed. 1
995, 34, 2640-2642〕が、一部の基質(スルフィド)を
除いてエナンチオ選択性は充分でない。また、基質の適
用範囲も狭く、限られたアルキルアリールスルフィドか
らスルホキシドが得られるにすぎない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、過酸
化水素を酸化剤として用いて、広範囲のスルフィドから
高エナンチオ選択的に光学活性なスルホキシドを合成す
ることのできる新しい不斉スルホ酸化法を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、研究を重ね
た結果、不斉スルホ酸化反応の触媒としてきわめて優れ
た新規なサレン金属錯体を見出し、上記の目的を達成し
たものである。
【0006】かくして、本発明に従えば、下記の式
(X)で表わされる光学活性なジ−μ−オキソ−サレン
チタン錯体を触媒とし、過酸化水素を酸化剤として、下
記の反応式(1)に従いスルフィド(a)を酸化して光
学活性なスルホキシド(b)を生成させることを特徴と
するスルホキシドの製造方法が提供される。
【0007】
【化5】
【0008】上記式(a)および(b)において、R1
およびR2は、それぞれ、互いに別異の、炭素数1〜1
2のアルキル基または置換されていてもよいアリール基
もしくはアラルキル基を表わす。また、式(b)におい
て*は不斉原子であることを示す。
【0009】
【化6】
【0010】上記式(X)は、下記の式(Y)で表わさ
れるサレン配位子を簡略表示した式(Z)を用いて表示
したジ−μ−オキソ−サレンチタン錯体を表わす。
【0011】
【化7】
【0012】上記式(Y)において、R3は炭素数1〜
4のアルキル基もしくは置換されていてもよいフェニル
基を表わすか、または2つのR3が互いに連結して5〜
7員環の脂環式炭化水素を形成する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に従う不斉スルホ酸化反応
においては触媒として用いられるサレンチタン錯体は、
ジ−μ−オキソ構造、すなわち、μ−オキソ(チタンと
チタンとを結合している酸素をμ−オキソという)が2
個存在する構造から成るサレンチタン錯体である。この
ジ−μ−オキソ−サレンチタン錯体をサレン配位子の構
造を明示して表示すると複雑になるので、本明細書にお
いては、便宜上、(Y)で表わされるサレン配位子をそ
の窒素原子と酸素原子のみの相対的位置を強調して簡略
表示した式(Z)を用いて、(X)のように表示してい
る。
【0014】このような光学活性なジ−μ−オキソ−サ
レンチタン錯体〔(R,R)−ジ−μ−オキソ−サレン
チタン錯体〕は、サレン配位子とチタンクロリドとを混
合し反応させて前駆体と成るサレンチタン錯体を調製し
た後、これを水とトリエチルアミンで処理することによ
り簡単に得ることができる(後述の実施例参照)。
【0015】サレン配位子とは、よく知られているよう
に、サリチルアルデヒド誘導体とエチレンジアミン誘導
体とが脱水縮合して得られるビスシッフ塩基型の配位子
であるが、本発明の触媒を構成するサレン配位子は既述
の一般式(Y)で表わされるものである。このうち、特
に好ましいのは、式(Y)において2つのR3が互いに
連結して6員環から成る脂環式炭化水素(シクロヘキサ
ン)を形成する下記の式(Y’)で表わされるものであ
る。
【0016】したがって、本発明において触媒として用
いられるのに特に好ましい光学活性なジ−μ−オキソ−
サレンチタン錯体は、式(Y’)を簡略表示した
(Z’)を用いて式(X)で表わされるジ−μ−オキソ
−サレンチタン錯体である。
【0017】
【化8】
【0018】本発明に従えば、以上のようなジ−μ−オ
キソ−サレンチタン錯体を触媒に用い、過酸化水素を酸
化剤に用いることにより、不斉スルホ酸化において高い
エナンチオ選択性が達成される。過酸化水素は過酸化水
素水溶液として用いることもできるが、溶媒としてアル
コール系溶媒、特にメタノールを溶媒とし尿素・過酸化
水素付加体(アダクト)として用いる場合に特に高いエ
ナンチオ選択性が得られ、一般的に90%以上のee
(鏡像体過剰率)を達成することができる。
【0019】式(X)で表わされる光学活性なジ−μ−
オキソ−サレンチタン錯体を触媒に用い過酸化水素を酸
化剤として用いる本発明の不斉スルホ酸化は、広範囲の
基質(スルフィド)からスルホキシドを製造するのに適
用される。すなわち、式(1)に関連して既述したよう
に、式(a)においてR1とR2とが互いに別異の、炭素
数1〜12のアルキル基または置換されていてもよいア
リール基もしくはアラルキル基を表わすような広範囲の
スルフィドを原料として、対応するスルホキシド(b)
を合成することができる。式(a)および(b)のR1
またはR2に相当する炭素数1〜12のアルキル基のう
ち、特に好ましいのは炭素数1〜6のアルキル基であ
る。また、R1またはR2に相当するアリール基として好
ましい例としては、フェニル基、ナフチル基、ビフェニ
ル基等が挙げられる。さらに、R1またはR2に相当する
アラルキル基の好ましい例は、ベンジル基、フェネチル
基、スチリル基等が挙げられる。これらのアリール基や
アラルキル基は、適当な置換基、例えば、炭素数1〜6
のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、ニトロ
基、シアノ基、またはハロゲン原子などで置換されてい
てもよい。
【0020】本発明に従う不斉スルホ酸化反応は、以上
のように光学活性なジ−μ−オキソ−サレンチタン錯体
を触媒に用い過酸化水素を酸化剤として−40℃〜室温
の反応温度で1〜50時間反応させることによって実施
される。
【0021】本発明に従い上記の式(X)で表わされる
サレンチタン錯体を触媒とする不斉スルホ酸化、特に尿
素・過酸化水素付加体を酸化剤に用いる不斉スルホ酸化
において高エナンチオ選択性が達成できる理由は完全に
は明らかでないが、式(X)で表わされるジ−μ−オキ
ソ−サレンチタン錯体は、メタノール中過酸化水素と反
応して、立体構造が規制されたペルオキソ構造をもつシ
ス−β−構造のサレンチタン錯体モノマーを形成するこ
とにより、基質の導入方向を制御し得るためと考えられ
る。水の存在は、このペルオキソ構造を壊すために基質
の導入方向の自由度が増しエナンチオ選択性を低下させ
るのであろう。メタノール溶媒中での尿素・過酸化水素
の使用は、無水条件下に過酸化水素を用いることに相当
するので、きわめて高いエナンチオ選択性が得られるこ
とになるのであろう。
【0022】
【実施例】以下、本発明の特徴を更に明らかにするため
実施例を示すが、本発明はこれらの実施例に限定される
ものではない。なお、本明細書および図面に示す化学式
においては、慣用的な表示法に従って炭素原子や水素原
子を省略していることがある。また、Phはフェニル
基、Meはメチル基、Prはプロピル基を表わす。
【0023】実施例1:ジ−μ−オキソ−サレンチタン
錯体の調製 既述の式(Y’)のサレン配位子を簡略表示した既述の
式(Z’)を用いて式(X)で表わされる光学活性なジ
−μ−オキソ−サレンチタン錯体を調製し、触媒として
用いた。先ず、前駆体となる下記の式(Y'p)で表わ
されるサレンチタン錯体を次のように調製した。すなわ
ち、窒素雰囲気下、ジクロロメタン(5ml)にサレン
配位子(Y'H2、262.3mg)と四塩化チタン(3
8μl)を溶かし、一晩攪拌する。その後、ジクロロメ
タンを減圧下で留去し、残渣をジクロロメタン−アセト
ニトリルから再結晶して目的のサレンチタン錯体(Y'
p)を163.3mg、55%の収率で得た。
【0024】
【化9】
【0025】次に、以上のようにして得られたサレンチ
タン錯体262mg(0.27mmol)をジクロロメ
タンに溶かした溶液に、2滴の水およびトリエチルアミ
ン(77μl、0.54mmol)を加え、得られた混
合物を室温下に一晩攪拌した。得られた淡黄色の溶液を
水で洗い、硫酸マグネシウム上で乾燥し、真空濃縮し
て、黄色固体として所望のジ−μ−オキソ−サレン錯体
167mg(収率69%)を得た。ジ−μ−オキソ−サ
レンチタン錯体の形成は質量分析(FABMS)により
確認した(m/z=1778.55)。
【0026】実施例2:メチルフェニルスルフィドの酸
実施例1で調製した光学活性なジ−μ−オキソ−サレン
チタン錯体を触媒とし、既述の反応式(1)の(a)に
おいてR1がフェニル基、R2がメチル基に相当するメチ
ルフェニルスルフィドのスルホ酸化反応を行い、光学活
性なスルホキシドを合成した。酸化剤として、メタノー
ル溶媒中で尿素・過酸化水素付加体(UHP)を用いる
場合、および過酸化水素の水溶液(31%)を用いる場
合について実施した。なお、比較例として、Belokon'ら
の文献(Belokon', Y. N.他、Tetrahedron 2001, 57, 7
71-779)に記載の下記の式(c)のサレンチタン錯体を
ジクロロメタンに溶かして水およびトリエチルアミンで
処理してジ−μ−オキソ型サレンチタン錯体としたもの
を触媒に用いて同様の実験を行った。
【0027】
【化10】
【0028】反応は、錯体(基質に対して0.02当
量)のメタノール溶液(4M濃度)に過酸化水素または
尿素・過酸化水素付加体(UHP)(Aldrichより入
手)を基質に対して1当量添加した後、基質であるメチ
ルフェニルスルフィド(Aldrichより入手)を加え、攪
拌しながら所定の温度下に24時間反応させた。反応終
了後、反応混合物を真空濃縮し、残留物をシリカゲルを
充填剤に、ヘキサン−酢酸エチルを溶離液に用いるクロ
マトグラフィーで精製することにより所望のメチルフェ
ニルスルホキシドを得た。該スルホキシドのee(鏡像
体過剰率)は、HPLC(DAICEL CHIRALCEL OB−H:ヘ
キサン/i−PrOH)により決定した。
【0029】
【表1】
【0030】表1に示されるように、実施例1で調製し
た本発明のジ−μ−オキソ−サレンチタン錯体を触媒と
して用いるスルホ酸化反応は、比較例のサレンチタン錯
体を触媒とする場合に比べて、エナンチオ選択性(e
e)および収率のいずれにおいてもきわめて優れてい
る。特に、酸化剤として尿素・過酸化水素付加体をメタ
ノール溶媒中で用いるとエナンチオ選択性の顕著な向上
が認められる。
【0031】実施例3:置換されたメチルフェニルスル
フィドの酸化 実施例1で調製した光学活性なジ−μ−オキソ−サレン
チタン錯体を触媒とし、既述の反応式(1)の(a)に
おいてR1が置換されたフェニル基、R2がメチル基に相
当する置換されたメチルフェニルスルフィドのスルホ酸
化反応を行い、対応する光学活性なスルホキシドを合成
した。
【0032】反応は、以下のように、実施例2の最適条
件に相当する条件下に行った。すなわち、実施例1で調
製したジ−μ−オキソ−サレンチタン錯体3.6mg
(2.0μmol)をメタノールに溶解し、得られた溶
液を0℃に冷却した。この溶液にUHP9.4mg
(0.1mmol)を添加した後、各スルフィドを添加
し、得られた混合物を0℃で24時間攪拌しながら反応
を進行させた。反応終了後、反応混合物を真空濃縮し、
残留物をシリカゲル(ヘキサン:酢酸エチル=1:1〜
3:7)を用いるクロマトグラフィーにより精製し、所
望のスルホキシドを得た。結果を表2に示す。いずれの
場合においてもきわめて高いエナンチオ選択性が達成さ
れている。
【0033】
【表2】
【0034】実施例3:他のスルフィドの酸化 本発明が適用される基質は上述したようなアルキルアリ
ールスルフィドに限られないことを明らかにするため、
既述の反応式(1)の(a)においてR1がフェニル
基、R2がエチル基であるエチルフェニルスルフィド、
および、R1がベンジル基、R2がメチル基であるベンジ
ルメチルスルフィドのスルホ酸化反応を行った。反応条
件は実施例2と同じにした。その結果、エチルフェニル
スルフィドの場合はee94%(収率77%)、また、
ベンジルメチルスルフィドの場合はee92%(収率8
2%)であり、いずれも対応する光学活性なスルホキシ
ドが高エナンチオ選択的に得られた。
【0035】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に従えば、光学活性なジ−μ−オキソ−サレンチタン錯
体を触媒とし過酸化水素を酸化剤に用いて、各種のスル
フィドから高エナンチオ選択的に光学活性なスルホキシ
ドを得ることができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07M 7:00 C07M 7:00 Fターム(参考) 4G069 AA06 AA08 BA26A BA26B BC50A BC50B BD02A BD02B BD06A BD06B CB07 CB57 DA02 4H006 AA02 AC62 AC81 BA10 BA45 BA46 BA81 BE32 TA01 4H039 CA80 CC60

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の式(X)で表わされる光学活性な
    ジ−μ−オキソ−サレンチタン錯体を触媒とし、過酸化
    水素を酸化剤として、下記の反応式(1)に従いスルフ
    ィド(a)を酸化して光学活性なスルホキシド(b)を
    生成させることを特徴とするスルホキシドの製造方法。 【化1】 〔上記式(a)および(b)において、R1およびR
    2は、それぞれ、互いに別異の、炭素数1〜12のアル
    キル基または置換されていてもよいアリール基もしくは
    アラルキル基を表わし、また、式(b)において*は不
    斉原子であることを示す。〕 【化2】 〔上記式(X)は、下記の式(Y)で表わされるサレン
    配位子を簡略表示した式(Z)を用いて表示したジ−μ
    −オキソ−サレンチタン錯体を表わす。〕 【化3】 〔上記式(Y)において、R3は炭素数1〜4のアルキ
    ル基もしくは置換されていてもよいフェニル基を表わす
    か、または2つのR3が互いに連結して5〜7員環の脂
    環式炭化水素を形成する。〕
  2. 【請求項2】 上記式(X)が、下記の式(Y’)で表
    わされるサレン配位子を簡略表示した式(Z’)を用い
    て表示したジ−μ−オキソ−サレンチタン錯体であるこ
    とを特徴とする請求項1のスルホキシドの製造方法。 【化4】
  3. 【請求項3】 過酸化水素として尿素・過酸化水素付加
    体を用い、溶媒としてメタノールを用いることを特徴と
    する請求項1または請求項2のスルホキシドの製造方
    法。
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