JP5262033B2 - 携帯用動力工具 - Google Patents

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Description

本発明は、グリップを把持して所要の作業を行うネジ締め機や打込機等の携帯用動力工具に関するものである。
例えば、電動モータやエアモータ等によって回転駆動されるドライバによってネジを打ち込むネジ打ち機や、圧縮空気等によって直線的に駆動されるドライバによって釘等の止具を打ち込む打込機は、ネジや釘等の止具を打撃するための打撃機構と、打撃された止具を打込方向に案内する打ち出し部と、作業時に作業者によって把持されるグリップ等を備えている。
ところで、前記打撃機構と打ち出し部は、通常は鋼材又はダイカスト等の金属によって構成されていて他の部分よりも重いため、作業者がグリッブを把持して作業を行うときには、本体の重心位置がグリップよりも前方の打撃機構側となり、本体が自重で前下がり状態となる。
又、圧縮空気によって止具を打ち込む空気式打込機においては、止具の打ち込み時に発生する反力によってグリップを把持する作業者の手に大きな衝撃が加えられる。この衝撃は特にコンクリート打ち用の打込機のように高圧の圧縮空気を使用する打込機において大きく、これを緩和するために従来はグリップの周囲に緩衝部材を巻いた上にグリップラバーを巻く等の対策が講じられていた(例えば、特許文献1参照)。
更に、従来の打込機等においては、グリップを把持したときに作業者の手が受ける打撃振動を吸収して振動が作業者の手に伝わりにくくするために、グリップの表面に弾性体層を形成することが行われていた。
特開平7−205055号公報
例えば、打込機によって釘等の止具を被打込材に打ち込む際に反発力が発生したときには、初期的に止具が被打込材に垂直に打ち込まれるように作業者は本体が垂直になるよう手首で該本体を支えるが、その状態から本体が反発力によって更に上方に移動するため、手首に上方向の大きな負荷が瞬間的に加えられることになる。この場合、従来の打込機にあっては、止具を打ち込んだ際の本体の反発による跳ね上がりによって作業者の手首に加えられる負荷を軽減することができない。
又、床等に止具を打ち込む際に打込機本体のグリップを握ると本体の重心が握ったグリップよりも前方に位置するため、本体が前下がり状態となり、止具を床に対して垂直に打ち込むためには打ち込み方向が床に対して垂直になるよう本体を手首で保持する必要がある。このとき、止具を床に打ち込む際に反発力が発生し、初期的に止具が垂直に打ち込まれるよう手首で本体を垂直に支えた状態から本体が反発力によって更に上方に移動するため、手首に上方向の大きな負荷が瞬間的に加えられ、作業者の肉体的負担が増大する。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、反動による本体の瞬間的な浮き上がり時に作業者に加わる負荷を軽減することができる携帯用動力工具を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、側面視T字状を成すハウジングの一部を構成するグリップを把持して作業を行う携帯用動力工具において、前記グリップのグリップエンド部に、グリップ外周をリング状に取り巻くようにグリップ外周から略垂直に立ち上がる鍔部を備えたグリップガイドを設けたことを1つの特徴とする。
請求項2記載の発明は、可撓性を有する前記グリップガイドの鍔部上部の幅方向中央の高さを左右の高さよりも低くするとともに、該鍔部上部の幅方向中央に凹部を形成したことを特徴とする。
また、本発明は、前記グリップガイドを前記グリップとは別体に構成するとともに、グリップの長手方向に沿って移動可能に設け、該グリップガイドをグリップに固定する固定手段を設けたことを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1〜の何れかに記載の発明において、前記グリップガイドの内周に凹部又は凸部を形成し、該凹部又は凸部に、前記グリップの外周に形成された凸部又は凹部を嵌合させたことを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1〜記載の携帯用動力工具は、ガス圧を駆動源として動作することを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、グリップのグリッブエンド部に、グリップの長手方向に対して略垂直に立ち上がる鍔部を有する筒状のグリップガイドを設けたため、作業者がグリッブを把持して作業を行うときに本体の重心がグリップよりも前方に位置しても、作業者の手の握り拳がグリップガイドの鍔部に接触し、グリップを握った作業者の手のひらを中心としてテコの原理で工具本体が前に下がる荷重が2箇所で支えられる。このため、作業者の手首に掛かる負荷が軽減され、作業者は工具本体を楽に持って床打ち作業等を作業性良く容易に行うことができる。
請求項2記載の発明によれば、グリップガイドの鍔部上部の幅方向中央に凹部を形成したため、作業者がグリップを握った状態で手を伸ばした場合でも、作業者の手首が鍔部を逃げながらも握り拳がグリップガイドの鍔部に接触する。このため、グリップガイドが作業の邪魔になることがなく、今までのグリップを握った状態の感覚で作業性良く作業を進めることができる。
また、本発明の他の特徴によれば、グリップとは別体に構成されたグリップガイドをグリップの長手方向に沿って移動可能としたため、固定手段によるグリップガイドの固定を解除した後、作業者の手の大きさに応じてグリップガイドの位置を適正に調整することができる。そして、位置調整後に固定手段によってグリップガイドをグリップに固定すれば良い。又、グリップガイドが不要な場合には、固定手段によるグリップガイドのグリップへの固定を解除して該グリップガイドをグリップから完全に取り外すこともできる。
請求項記載の発明によれば、グリップガイドをグリップに対して凹凸嵌合させたため、作業中におけるグリップガイドのグリップに対するずれが確実に防がれるとともに、両者の凹凸嵌合位置を変えることによってグリップガイドの位置を作業者の手の大きさに応じて多段階に調整することができる。
請求項記載の発明によれば、空気圧や燃焼圧等を駆動減とする空気式打込機や燃焼式打込機等の携帯用動力工具においても請求項1〜記載の発明の効果を得ることができる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る携帯用動力工具の一形態としての空気式釘打機の破断側面図、図2は同空気式釘打機のグリップエンド部の側面図、図3は同グリップエンド部の側断面図、図4は同グリップエンド部の平面図、図5は同グリップエンド部の平断面図、図6は図4のA−A線断面図、図7及び図8はグリップガイドの固定部の断面図、図9はグリップ及びグリップガイドを把持した状態を示す部分側面図、図10は同部分平面図である。
図1に示す空気式釘打機1は、側面視略T字状を成すハウジング2を備えており、このハウジング2の上端開口部にはエキゾーストカバー3が気密に被着されている。又、ハウジング2内には蓄圧室S1が形成されており、ハウジング2からはグリップ4が略水平に一体に延出しており、その後端部(図1の右端部)には、不図示のエアホースを接続するためのエアプラグ5が取り付けられている。
更に、ハウジング2の下部には、多数本の釘6を収容したロータリ式のマガジン7が装着されるとともに、トリガ8によって上下動するプランジャ9を備えたトリガバルブ10が設けられている。
又、ハウジング2内にはシリンダ11が設けられており、このシリンダ11内にはピストン12が上下摺動可能に嵌挿されている。そして、ピストン12からはドライバ13が下方に向かって一体に延出しており、該ドライバ13の下端はノーズ14の射出部14aに臨んでいる。シリンダ11内にはピストン12によってピストン上室S2とピストン下室S3とに区画されており、シリンダ11内の底部には、ゴム等の弾性体から成るピストンバンパが設けられている。
更に、ハウジング2内のシリンダ11との間の下半部には、隔壁16によって区画された略円筒状の戻り空気室S4が形成されており、シリンダ11の戻り空気室S4の一部を構成する部分の上下には空気孔17,18がそれぞれ周方向に複数形成されており、上方の空気孔17には、ピストン上室S2からの圧縮空気の戻し空気室S4方向への流れのみを許容する逆止弁19が設けられている。
他方、前記エキゾーストカバー3内には、前記シリンダ11の上面に対して接離するメインバルブ20が上下摺動可能に設けられており、該メインバルブ20は、スプリング21によって常時下方(シリンダ11の上端面に密着する方向)に付勢されている。そして、このメインバルブ20とエキゾーストカバー3との間にはメインバルブ室S5が形成されており、このメインバルブ室S5は、不図示の空気通路を介して前記トリガバルブ10に連通している。又、エキゾーストカバー3には、大気中に開口する排気孔3aが形成されており、この排気孔3aは、メインバルブ20によって開閉された前記シリンダ上室S2に選択的に連通される。
更に、ハウジング2の先端部には、前記ノーズ14に沿って上下方向に移動可能なプッシュレバー22が設けられており、ノーズ14には前記マガジン7から供給された釘6を1本ずつ打ち込むための前記射出部14aが形成されている。
ところで、ハウジング2の前記グリップ4の外周面とその近傍にはグリップカバー23が被着されている。このグリップカバー23は、ゴムや軟質合成樹脂等の弾性体から成る厚肉の部材であって、筒状に一体成形されたものをグリップ4に通すか、或いは帯状に成形されたものを巻き付けることによってグリップ4に被着されている。
而して、本実施の形態では、グリップ4のグリッブエンド部には、グリップ4の長手方向に対して略垂直に立ち上がる鍔部24Aを有する筒状のグリップガイド24が嵌着されている。このグリップガイド24は、可撓性を有するゴムやエラストマ等の弾性材によって筒状に一体成形されており、釘打ち作業に際して作業者がグリップ4を握った際に作業者の手の握り拳の後部から手首までの間の一部が鍔部24Aに接触する位置に固定されている。そして、このグリップガイド24の鍔部24Aは、グリップ4の外周面から一定の高さを有してグリップ4の外周を取り巻くよう略リング状に成形されており、作業者の手と接触する側の面は、図3及び図4に示すように、作業者がグリップ4を握ったときに手の握り拳の後部が密着するよう、手の握り拳の形状に沿った緩やかなテーパ面24aとされている。尚、鍔部24Aのテーパ面24aの左右端(図4及び図5の上下端)は中央部よりもハウジング2側(図4及び図5の左側に突出している。
又、図6に示すように、グリップガイド24の鍔部24Aの上部中央の高さ(厚さ)は、作業者が手を伸ばして作業を行うために手首を曲げた際に手首が当該鍔部24Aの上部中央によってその動きが妨害されないように、グリップ4を握った手をガイドする左右の高さ(厚さ)よりも低く(薄く)設定されている。又、鍔部24Aの上部中央には、作業者の手首の接触を和らげるように、手首の形状に合わせて円弧状の凹部24bが形成されている。
更に、グリップガイド24の鍔部24Aから前方に延びる部分は、図1〜図5に示すように、グリップ4の外周面を薄く覆うようになだらかに傾斜した円筒状のリップ部24cを構成しており、このリップ部24cの外周面は、曲面によって鍔部24Aに凹状に連なる形状に成形されている。
又、図6〜図8に示すように、グリップガイド24においては、鍔部24Aの下部の幅方向中央に切欠き24dが形成されており、鍔部24Aの下部には、図7及び図8に示すように、貫通孔24eがグリップ4の長手方向に直交する方向(図7及び図8の左右方向)に貫設されている。そして、図8に示すように、貫通孔24eにはボルト25が通され、該ボルト25の端部に螺合するナット26を締め付けることによって、グリップガイド24をグリップ4のグリップエンド部の外周に固定することができる。ここで、ナット26を緩めてグリップガイド24の固定を解除すれば、該グリップガイド24を作業者の手の大きさに応じてグリップ4の長手方向に移動させてその位置を任意に調整することができ、位置調整後はナット26を締め付ければグリップガイド24をグリップ4に再び固定することができる。尚、ボルト25とナット26は、打込時に作業者の手が当たらない位置に設けられている。
ところで、本実施の形態においては、図2及び図5に示すように、グリップ4のグリップエンド部の左右に凸部4aが前後2列に突設されており、グリップガイド24の鍔部24Aの内周には凹部24fが前後方向に5列に亘って形成されており、これらの凹部5fにグリップ4側の前記凸部4aが嵌合することによって、グリップガイド24のグリップ4上での移動を防ぐとともに、該グリップガイド24のグリップ4上での取付位置を作業者の手の大きさに応じて複数段に調整可能としている。尚、本実施の形態では、グリップガイド24の内周に凹部24fを形成し、グリップ4の外周に凸部4aを形成したが、逆にグリップガイドの内周に凸部を形成し、グリップ4の外周に凹部を形成し、両者を嵌合させるよう構成しても良い。
次に、以上のように構成された空気式釘打機1を用いた釘打ち作業について説明する。
木材等の不図示の被打込材への釘打ち作業に際して、図1に示す空気式釘打機1のエアプラグ5に不図示のエアコンプレッサから延びる不図示のエアホースを接続すると、エアコンプレッサから所定圧の圧縮空気がエアホースを経て空気式釘打機1の蓄圧室S1に供給されて蓄積され、その一部は、不図示の空気通路を通ってメインバルブ室S5に流入する。
メインバルブ室S5に流入した圧縮空気は、その圧力でメインバルブ20を図1に示すようにスプリング21と共にシリンダ11の上端面に密着させてシリンダ11内のピストン上室S2と蓄圧室S1との連通を遮断し、蓄圧室S1内の圧縮空気のピストン上室S2への流入を防ぐため、ピストン12は静止したままの状態を保ち、釘打ち作業はなされない。
上記状態において作業者がグリップ4を握って空気式釘打機1の本体を持ってそのプッシュレバー22を不図示の被打込材に押し付け、その後、トリガ8を引けば、トリガバルブ10のプランジャ9が押し上げられてトリガバルブ10が起動され、メインバルブ室S5の圧縮空気が不図示の空気通路を通って大気中に排出される。すると、メインバルブ20が蓄圧室S1内の圧縮空気の圧力で押し上げられ、シリンダ11の上端が開口すると同時に、シリンダ11内のピストン上室S2と大気との連通が遮断され、蓄圧室S1内の圧縮空気がシリンダ11内のピストン上室S2に流入し、ピストン12はドライバ13と共に圧縮空気の圧力で急激に下死点に向かって下降するため、マガジン7からノーズ14の射出部14aへと供給された釘6がドライバ13によって打撃される。そして、ドライバ13によって打撃された釘6は、ノーズ14の射出部14aに案内されて不図示の被打込材に打ち込まれる。
尚、ピストン12がシリンダ11内を下降して空気孔17を通過すると、ピストン上室S2内の圧縮空気は、空気孔17と逆止弁19を通って戻し空気室S4に流入して蓄積される。又、ピストン12がシリンダ11内を下降して下死点に達すると、該ピストン12がピストンバンパ15に衝突して該ピストンバンパ15を弾性変形させるため、このピストンバンパ15の弾性変形によって余剰エネルギーが吸収される。
次に、プッシュレバー22を被打込材から離すと、プランジャ9が元の位置に戻ってトリガバルブ10がOFFされ、蓄圧室S1内の圧縮空気が不図示の空気通路を通ってメインバルブ室S5に流入するため、この圧縮空気の圧力でメインバルブ20が下方へ移動し、図1に示すように、該メインバルブ20がシリンダ11の上端面に密着する。このため、蓄圧室S1とシリンダ11内のピストン上室S2との連通が遮断されるとともに、排気孔3aが開いてピストン上室S2が排気孔3aを介して大気に連通せしめられる。これにより、シリンダ11内のピストン上室S2内の圧縮空気は、排気孔3aから大気に排出される。
すると、戻し空気室S4内に蓄積されていた圧縮空気が空気孔18を通ってシリンダ11内のピストン下室S3に流入するため、ピストン12は圧縮空気の圧力を下面に受けてシリンダ11内を上死点に向かって急激に上昇し、ピストン12とドライバ13は図1に示す初期位置に戻る。
ところで、本実施の形態に係る空気式釘打機1においては、シリンダ11、ピストン12、ドライバ13等の打撃機構とノーズ14等の打ち出し部は、通常は鋼材又はダイカスト等の金属によって構成されていて他の部分よりも重いため、作業者がグリッブ4を把持して作業を行うときには、本体の重心位置がグリップ4よりも前方の打撃機構側となり、本体が自重で前下がり状態となる。
又、空気式釘打機1において釘6を被打込材に打ち込むときに発生する反力によってグリップ4を把持する作業者の手に大きな衝撃が加えられる。
そこで、本実施の形態では、グリップ4の外周面とその近傍にはゴムや軟質合成樹脂等の弾性体から成る厚肉のグリップカバー23が被着されており、このグリップカバー23によって衝撃が吸収されるため、グリップ4を握った作業者の手に加えられる衝撃が緩和される。
又、本実施の形態に係る空気式釘打機1においては、グリップ4のグリッブエンド部に、グリップ4の長手方向に対して略垂直に立ち上がる鍔部24Aを有する筒状のグリップガイド24を設けたため、前述のように作業者がグリッブ4を把持して作業を行うときに本体の重心位置がグリップ4よりも前方の打撃機構側となっても、作業者の手の握り拳乃至手首がグリップガイド24の鍔部24Aのテーパ面24aに接触し、グリップ4を握った作業者の手のひらを中心としてテコの原理で打込機本体が前に下がる荷重が2箇所で支えられる。このため、作業者の手首に掛かる負荷が軽減され、作業者は空気式釘打機1の本体を楽に持って床打ち作業等を作業性良く容易に行うことができる。そして、この場合、作業者がグリップ4を握る力を強くするほど、手の握り拳がグリップガイド24の鍔部24Aに接触する面積が大きくなるため、グリップガイド24によって支える力も大きくなる。
更に、本実施の形態では、グリップガイド24の鍔部24A上部の幅方向中央に曲面状の凹部24bを形成したため、作業者がグリップ4を握った状態で手を伸ばした場合でも、作業者の手首がグリップガイドの鍔部24Aを逃げながらも握り拳が鍔部24Aに接触する。このため、グリップガイド24が作業の邪魔になることがなく、今までのグリップ4を握った状態の感覚で作業性良く作業を進めることができる。
又、本実施の形態では、グリップガイド24の鍔部24Aの近傍に、グリップ4の外周を薄く覆うようになだらかに傾斜したリップ部24cを一体に形成したため、作業者がグリップ4を把持した場合にはグリップガイド24のリップ部24cも手のひらで同時に握ることとなり、グリップガイド24の鍔部24Aに手の握り拳が接触しても、該グリップガイド24が確実に固定されてその位置がずれることがない。
そして、本実施の形態では、グリップ4とは別体に構成されたグリップガイド24をグリップ4の長手方向に沿って移動可能としたため、固定手段であるボルト25とナット26によるグリップガイド24の固定を解除した後、作業者の手の大きさに応じてグリップガイド24の位置を適正に調整することができる。そして、位置調整後にナット26を締め付けてグリップガイド24をグリップ4に固定すれば良い。又、グリップガイド24が不要な場合には、ナット26を緩めてグリップガイド24のグリップ4への固定を解除して該グリップガイド24をグリップ4から完全に取り外すこともできる。尚、本実施の形態では、グリップガイド24をグリップ6に固定する固定手段として、ボルト25とナット26を使用したが、固定手段としては他の任意の締結手段を用いることができる。
更に、本実施の形態では、グリップガイド24の内周に形成された凹部24fにグリップ4の外周に突設された凸部4aを嵌合させたため、作業中におけるグリップガイド24のグリップ6に対するずれが確実に防がれるとともに、両者の凹凸嵌合位置を変えることによってグリップガイド24の位置を作業者の手の大きさに応じて多段階に調整することができる。
尚、以上の実施の形態では、グリップガイドをグリップの長手方向に移動可能に装着し、固定手段であるナットを緩めてグリップガイドの固定を解除した上でグリップガイドの位置を作業者の手の大きさに応じて調整できるよう構成したが、グリップガイドを回転軸等によって移動可能に支持するとともに、該グリップガイドをスプリング等の弾性部材によって前方に付勢した状態で所定の位置に静止させ、作業者がグリップを握ったときに握り拳でグリップガイドの鍔部が押されて該グリップガイドが作業者の手の大きさに応じた位置に自動的に移動することによって、グリップガイドの位置が無段階に調整されるようにしても良い。
尚、以上は本発明を特に空気式釘打機に対して適用した形態について説明したが、本発明は、電気ドリル、スクリュードライバ、ハンマドリル等の他の任意の携帯用動力工具に対しても同様に適用可能であり、駆動方式も任意であって、空気式、電動式、燃焼式、エンジン式等、任意の方式を採用する動力工具全般に対して本発明を適用することができる。
本発明に係る空気式釘打機の破断側面図である。 本発明に係る空気式釘打機のグリップエンド部の側面図である。 本発明に係る空気式釘打機のグリップエンド部の側断面図である。 本発明に係る空気式釘打機のグリップエンド部の平面図である。 本発明に係る空気式釘打機のグリップエンド部の平断面図である。 図4のA−A線断面図である。 グリップガイドの固定部の断面図である。 グリップガイドの固定部の断面図である。 グリップ及びグリップガイドを把持した状態を示す部分側面図である。 グリップ及びグリップガイドを把持した状態を示す部分平面図である。
符号の説明
1 空気式釘打機(携帯用動力工具)
2 ハウジング
3 エキゾーストカバー
3a 排気孔
4 グリップ
4a グリップの凸部
5 エアプラグ
6 釘
7 マガジン
8 トリガ
9 プランジャ
10 トリガバルブ
11 シリンダ
12 ピストン
13 ドライバ
14 ノーズ
14a 射出部
15 ピストンバンパ
16 隔壁
17,18 空気孔
19 逆止弁
20 メインバルブ
21 スプリング
22 プッシュレバー
23 グリップカバー
24 グリップガイド
24A グリップガイドの鍔部
24a グリップガイドのテーパ面
24b グリップガイドの凹部
24c グリップガイドのリップ部
24d グリップガイドの切欠き
24e グリップガイドの貫通孔
24f グリップガイドの凹部
25 ボルト(固定手段)
26 ナット(固定手段)
S1 蓄圧室
S2 ピストン上室
S3 ピストン下室
S4 戻り空気室
S5 メインバルブ室

Claims (4)

  1. 側面視T字状を成すハウジングの一部を構成するグリップを把持して作業を行う携帯用動力工具において、
    前記グリップに、前記グリップ外周をリング状に取り巻くように前記グリップ外周から立ち上がる鍔部を備えたグリップガイドを設け、
    前記グリップガイドは可撓性を有し、
    前記グリップガイドの前記鍔部上部において、前記グリップが延びる方向に直交する幅方向の中央に凹部を形成したことを特徴とする携帯用動力工具。
  2. 前記グリップガイドを前記グリップの長手方向に沿って移動可能に設け、該グリップガイドを前記グリップに固定する固定手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の携帯用動力工具。
  3. 前記グリップガイドの内周に凹部又は凸部を形成し、該凹部又は凸部に、前記グリップの外周に形成された凸部又は凹部を嵌合させたことを特徴とする請求項1〜2の何れかに記載の携帯用動力工具。
  4. ガス圧を駆動源として動作することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の携帯用動力工具。
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