JP5260859B2 - 赤外線検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、住宅内やオフィス内などにおいて人体や熱源からの赤外線を検出する赤外線検出装置に関するものである。
従来から、熱型の赤外線検出素子をパッケージに収納した赤外線検出装置の低コスト化を目的として、パッケージにおいて赤外線検出素子の前方に形成された窓部に配置するフィルタを赤外線集光用のレンズに置き換えた構成が提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
ここにおいて、上記特許文献1,2のようにパッケージの窓部に赤外線集光用のレンズを配置する構成を採用する場合には、当該レンズの開口径を比較的大きくし且つ焦点距離を比較的短くする必要があるとともに、気密封止に耐えるだけの硬さや剛性が必要であり、当該レンズの材料として、屈折率が低く剛性が低いポリエチレンのような材料は適しておらず、シリコンやゲルマニウムなどを採用する必要があった(なお、ポリエチレンの屈折率は1.53、シリコンの屈折率は3.42、ゲルマニウムの屈折率は4である)。
しかしながら、シリコンやゲルマニウムを材料とした従来のレンズは、研磨などの加工方法により製造されており、球面レンズとなっているので、球面収差などの収差の問題があり、シリコンやゲルマニウムを材料として非球面レンズを製造するためには、非常に高価な精密研磨装置が必要であり、赤外線検出装置のコストが高くなってしまうという問題があった。
これに対して、従来から、赤外線を検出する熱型の赤外線検出素子と、当該赤外線検出素子を収納するパッケージと、赤外線検出素子に赤外線を集光する光学系とを備えた赤外線検出装置において、光学系の収差を小さくするために、光学系を2つのレンズにより構成したもの提案されている(例えば、特許文献1,3参照)。
ここにおいて、上記特許文献1に開示された赤外線検出装置では、パッケージの窓部の前方に配置された赤外集光レンズが主レンズとしての機能を有するとともに、パッケージの窓部に装着されたフィルタが補助レンズとしての機能を有しており、光学系の屈折力を赤外集光レンズおよびフィルタで分担しているが、屈折力の大半はパッケージの窓部の前方に配置されている赤外集光レンズが担っているものと考えられる。
また、上記特許文献3に開示された赤外線検出装置では、赤外線検出素子に赤外線を集光する光学系として、パッケージの窓部に配置された両凸レンズ(広角レンズ)と、パッケージを覆うカバーにおいて両凸レンズの前方に配置されたフレネルレンズ(広角フレネルレンズ)とを備えている。
特開昭61−76920号公報 特開昭63−153436号公報 特開平8−193889号公報
ところで、上記特許文献1に開示された赤外線検出装置では、上述の主レンズと補助レンズとを組み合わせることにより収差を小さくすることができるが、赤外線を集光するための屈折力の大半をパッケージの窓部の前方に配置された主レンズに持たせてあるので、主レンズの材料としてゲルマニウムなどの比較的高価な材料を採用し、高価な精密研磨装置を用いて所望のレンズ形状に加工する必要があり加工時間も長くなるから、赤外線検出装置のコストが高くなってしまうという問題があった。
また、上記特許文献3に開示された赤外線検出装置において、パッケージの外側に配置されるレンズの材料としてポリエチレンのような比較的安価な材料を採用することも考えられるが、パッケージの外側に配置されるレンズがフレネルレンズにより構成されているので、分割数が増えるにつれて赤外線の透過率が低下し、赤外線検出素子での受光量が低下して感度が低下してしまう。なお、ポリエチレンにより形成されたレンズを用いた場合、厚みが0.5mmのもので、赤外線の光量が2分の1に減衰してしまう。
また、パッケージの前方に配置するレンズが赤外線を集光する機能および収差を補正する機能を有するように、屈折力を持たせるための曲面と収差を小さくするための曲面とを形成することも考えられるが、これらの曲面に起因した凹凸形状の段差が大きくなりレンズの厚みが大きくなってしまうので、ポリエチレンに比べて高価なシリコンやゲルマニウムなどの材料を採用する必要があり、材料コストが高くなるとともに、高価な精密研磨装置を用いて所望のレンズ形状に加工する必要があり加工時間も長くなるから、赤外線検出装置のコストが高くなってしまうという問題があった。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、収差が小さく、高感度化および低コスト化を図れる赤外線検出装置を提供することにある。
請求項1の発明は、赤外線を検出する赤外線検出素子と、当該赤外線検出素子を収納するパッケージと、赤外線検出素子の前方に配置され赤外線検出素子へ赤外線を集光する集光用レンズと、集光用レンズの前方に配置され集光用レンズへの赤外線の入射角を微調整し集光用レンズにおいて生じる収差を補正する収差補正用光学素子と、パッケージの外側に配置される断熱用カバーとを備え、集光用レンズは、半導体基板から形成されてなり、収差補正用光学素子は、ポリエチレンにより形成されてなり、断熱用カバーと連続一体に形成され、収差補正用光学素子の外観面と断熱用カバーの外観面とが面一となっていることを特徴とする。
この発明によれば、赤外線検出素子の前方に配置され赤外線検出素子へ赤外線を集光する集光用レンズと、集光用レンズの前方に配置され集光用レンズへの赤外線の入射角を微調整し集光用レンズにおいて生じる収差を補正する収差補正用光学素子とを備えていることにより、集光用レンズにおいて生じる収差を小さくすることができ、また、集光用レンズと収差補正用光学素子とを別々に設けてあるので、収差補正用光学素子には大きな屈折力を持たせる必要がなく、収差補正用光学素子の薄型化による高感度化を図れる。
また、この発明によれば、収差補正用光学素子が、ポリエチレンにより形成されてなるので、収差補正用光学素子を射出成形により精密に且つ安価に製造することができ、低コスト化を図れる。さらに、この発明によれば、収差補正用光学素子が、断熱用カバーと連続一体に形成されてなることにより、断熱用カバーを備えた構成において部品点数の削減による低コスト化を図れ、収差補正用光学素子が集光用レンズの厚み方向において断熱用カバーと重なって配置されている場合に比べて、赤外線検出素子での受光効率を高めることができ、高感度化を図れる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記集光用レンズは、レンズ部と当該レンズ部の周部から外方に延設され前記パッケージにおける窓部の周部に封着されるフランジ部とを有する半導体レンズからなり、レンズ部およびフランジ部の各形状に応じて前記半導体基板との接触パターンを設計した陽極を前記半導体基板の一表面側に前記半導体基板との接触がオーミック接触となるように形成した後に前記半導体基板の構成元素の酸化物をエッチング除去する溶液からなる電解液中で前記半導体基板の他表面側を陽極酸化することで除去部位となる多孔質部を形成してから当該多孔質部を除去することによりレンズ部およびフランジ部が形成されてなることを特徴とする。
この発明によれば、前記集光用レンズが、レンズ部およびフランジ部の各形状に応じて前記半導体基板との接触パターンを設計した陽極を前記半導体基板の一表面側に前記半導体基板との接触がオーミック接触となるように形成した後に前記半導体基板の構成元素の酸化物をエッチング除去する溶液からなる電解液中で前記半導体基板の他表面側を陽極酸化することで除去部位となる多孔質部を形成してから当該多孔質部を除去することによりレンズ部およびフランジ部が形成されてなるので、前記集光用レンズにおけるレンズ部とフランジ部とが前記半導体基板において陽極酸化により形成された多孔質部を除去することにより同時に形成されるから、球面レンズよりも短焦点で且つ開口径が大きく収差が小さな任意のレンズ形状を低コストで製造することができ、その結果、前記収差補正用光学素子の凹凸形状の段差を小さくすることができ、前記収差補正用光学素子のより一層の薄型化が可能となり、より一層の高感度化が可能となる。また、前記集光用レンズの短焦点化により、赤外線検出装置全体の小型化を図れるという利点がある。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明において、前記半導体基板がシリコン基板からなることを特徴とする。
この発明によれば、前記半導体基板としてゲルマニウム基板や化合物半導体基板などを採用する場合に比べて、低コスト化を図れる。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3の発明において、前記収差補正用光学素子は、正の屈折力を有する凸形状となる部分と負の屈折力を有する凹形状となる部分との両方が1つ以上あることを特徴とする。
この発明によれば、前記収差補正用光学素子が正の屈折力のみあるいは負の屈折力のみを有する場合に比べて、前記収差補正用光学素子の凹凸形状の段差を小さくすることができて前記収差補正用光学素子の薄型化を図れ、高感度化を図れる。
請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記収差補正用光学素子は、光入射面が平面状であり且つ光出射面のみに曲面を有するように形成されてなることを特徴とする。
この発明によれば、前記収差補正用光学素子の外観を良くすることができる。
請求項1の発明では、収差が小さく、高感度化および低コスト化を図れるという効果がある。
以下、本実施形態の赤外線検出装置について図1および図2を参照しながら説明する。
本実施形態の赤外線検出装置は、赤外線を受光して光電変換する焦電素子からなる熱型の赤外線検出素子1および赤外線検出素子1の出力を信号処理する信号処理回路が設けられた回路ブロック6と、回路ブロック6を収納するキャンパッケージからなるパッケージ2と、パッケージ2の外側に配置される断熱用カバー4とを備えている。
パッケージ2は、回路ブロック6が絶縁材料からなるスペーサ7を介して実装される金属製のステム21と、回路ブロック6を覆うようにステム21に固着される金属製のキャップ22とを備え、回路ブロック6の適宜部位と電気的に接続される複数本(ここでは、3本)の端子ピン25がステム21を貫通する形で設けられている。ここにおいて、ステム21は、円盤状に形成され、キャップ22は、後面が開放された有底円筒状の形状に形成されており、後面がステム21により閉塞されている。なお、スペーサ7と回路ブロック6およびステム21とは接着剤により固着されている。
また、パッケージ2の一部を構成する上述のキャップ22において赤外線検出素子1の前方に位置する前壁には、矩形状(本実施形態では、正方形状)の窓部2aが形成されており、赤外線検出素子1の受光面へ赤外線を集光する集光用レンズ3が窓部2aを覆うようにキャップ22の内側から配設されている。
また、ステム21は、上述の各端子ピン25それぞれが挿通される複数の端子用孔21bが厚み方向に貫設されており、各端子ピン25が端子用孔21bに挿通された形で封止部24により封着されている。
上述のキャップ22およびステム21は鋼板により形成されており、ステム21の周部に形成されたフランジ部21cに対して、キャップ22の後端縁から外方に延設された外鍔部22cを溶接により封着してある。
回路ブロック6は、上述の信号処理回路の構成要素であるIC63およびチップ状の電子部品64が互いに異なる面に実装されたプリント配線板(例えば、コンポジット銅張積層板など)からなる第1の回路基板62と、第1の回路基板62における電子部品64の実装面側に積層された樹脂層65と、ガラスエポキシなどからなる絶縁性基材の表面に金属材料(例えば、銅など)からなる金属層(以下、シールド層と称す)が形成され樹脂層65に積層されたシールド板66と、赤外線検出素子1が実装されるとともにシールド板66に積層されたプリント配線板(例えば、コンポジット銅張積層板)からなる第2の回路基板67とで構成されている。なお、シールド板66の代わりに、銅箔や金属板のみでシールド層を形成してもよい。
第1の回路基板62は、図2における下面側にIC63がフリップチップ実装され、図2における上面側に複数の電子部品64が半田リフローにより実装されている。なお、本実施形態の赤外線検出装置は、人体から放射される赤外線を検出することで人の動きを検知する用途に用いるものであり、IC63は、赤外線検出素子1の所定周波数帯域(例えば、0.1〜10Hz程度)の出力を増幅する増幅回路(バンドパスアンプ)や当該増幅回路の後段のウインドウコンパレータなどが集積化されている。ここで、本実施形態における回路ブロック6では、上述のシールド板66が設けられているので、赤外線検出素子1と上記増幅回路との容量結合などに起因した発振現象の発生を防止することができる。ただし、上記増幅回路の増幅度が比較的小さく上記容量結合などに起因した発振現象が起こりにくい場合には、シールド板66を省略してもよい。
第2の回路基板67には、赤外線検出素子1のセンシングエレメントと第2の回路基板67とを熱絶縁するための熱絶縁用孔67aが厚み方向に貫設されているので、赤外線検出素子1のセンシングエレメントとシールド板66との間に空気層が形成され、感度が高くなる。なお、第2の回路基板67に熱絶縁用孔67を貫設する代わりに、第2の回路基板67に、赤外線検出素子1のセンシングエレメントと第2の回路基板67との間に空気層が形成される形で赤外線検出素子1を支持する支持部を突設してもよい。
回路ブロック6は、第1の回路基板62、樹脂層65、シールド板66、第2の回路基板67それぞれに、上述の端子ピン25が挿通されるスルーホール62b,65b,66b,67bが厚み方向に貫設されており、赤外線検出素子1と上記信号処理回路とが端子ピン25を介して電気的に接続されている。なお、第1の回路基板62、樹脂層65、シールド板66、第2の回路基板67を積層し、回路ブロック6の厚み方向に貫通する貫通孔を形成する1回の孔あけ加工でスルーホール62b,65b,66b,67bを形成するような部品内蔵基板工法を採用すれば、製造工程の簡略化を図れるとともに回路ブロック6内の電気的な接続が容易になる。
上述の3本の端子ピン25は、1本が給電用の端子ピン25(25a)、他の1本が信号出力用の端子ピン25(25b)、残りの1本がグランド用の端子ピン25(25c)であり、シールド板66におけるシールド層はグランド用の端子ピン25cと電気的に接続されている。ここで、端子ピン25a,25bを封着する封止部24,24(24a,24b)は、絶縁性を有する封着用のガラスにより形成されており、端子ピン25cを封着する封止部24(24c)は、金属材料により形成されている。要するに、端子ピン25a,25bはステム21と電気的に絶縁されているのに対し、グランド用の端子ピン25cはステム21と同電位となっている。要するに、シールド板66の電位はグランド電位に設定されるが、シールド機能を果たすことが可能な特定の電位であれば、グランド電位以外の電位に設定してもよい。
また、上述の断熱用カバー4は、周囲温度の変化による赤外線検出素子1の出力のドリフトを抑制するために、パッケージ2の前壁および側壁を周囲から断熱する断熱部材であり、後面が開放された有底円筒状の形状に形成され、パッケージ2のキャップ22に装着されている。ここで、断熱用カバー4を後面が開放された有底円筒状の形状としているのは、パッケージ2の後壁を構成するステム21の後方には赤外線検出装置を実装する回路基板が存在し当該回路基板が断熱部材としての役目を果たすからである。なお、断熱カバー4は、赤外線検出装置とは別体として、当該赤外線検出装置を組み込む機器の外郭部材の一部により構成してもよい。
本実施形態の赤外線検出装置の製造にあたっては、赤外線検出素子1が搭載された回路ブロック6をステム21にスペーサ7を介して実装した後、集光用レンズ3が窓部2aを閉塞する形で固着されたキャップ22の外鍔部22cとステム21のフランジ部21cとを溶接することにより、キャップ22とステム21とからなる金属製のパッケージ2内を封止し、その後、断熱用カバー4をパッケージ2に装着すればよい。なお、本実施形態におけるパッケージ2は、上述のようにキャンパッケージであり、外来ノイズに対するシールド効果を高めるとともに、気密性の向上による耐候性の向上を図れる。ただし、パッケージ2は、シールド効果を有するセラミックスパッケージにより構成してもよい。また、赤外線検出素子1のセンシングエレメントは、焦電型のセンシングエレメントに限らず、サーミスタ型のセンシングエレメント、サーモパイル型のセンシングエレメント、抵抗ボロメータ型のセンシングエレメントなどのように、温度変化を電気信号変化に変換できるものであればよい。要するに、赤外線検出素子1として、焦電素子以外の熱型の赤外線検出素子を採用してもよい。また、赤外線検出素子1は、熱型の赤外線検出素子に限らず、例えば、PbSなどの材料を利用した量子型の赤外線検出素子などでもよい。
ところで、上述の集光用レンズ3は、赤外線検出素子1の受光面へ赤外線を集光するレンズ部3aと当該レンズ部3aの周部から外方に延設されキャップ22における窓部2aの周部に固着されるフランジ部3bとを有している。
ここにおいて、集光用レンズ3は、シリコンレンズからなる半導体レンズであり、レンズ部3aが、平凸型の非球面レンズの形状に形成されており、レンズ部3a以外の部位であるフランジ部3bの外周形状が矩形状(本実施形態では、正方形状)に形成されている。
また、集光用レンズ3は、窓部2aの内側に位置するレンズ部3a以外の部位であるフランジ部3bを通して赤外線検出素子1の受光面へ入射しようとする赤外線を阻止する赤外線阻止部3dが設けられている。ここで、赤外線阻止部3dは、金属材料(例えば、Al,Al−Siなど)からなる赤外線反射膜により構成してあるが、当該赤外線反射膜の材料は、AlやAl−Siなどに限らず、薄膜形成時に光沢があり凹凸を小さくできる材料であればよく、特に、赤外線の反射率が0.9よりも高いAu、Ag、Alなどの金属材料や、これらの金属材料を主成分とする材料を採用することが好ましい。また、赤外線阻止部3dを構成する赤外線反射膜としては、誘電体膜や、誘電体多層膜を採用してもよい。なお、赤外線阻止部3dは、赤外線を反射する赤外線反射膜に限らず、赤外線を散乱させる機能を有する膜により構成してもよい。
また、赤外線阻止部3dは、上述のように赤外線を反射または散乱させる機能を有する膜に限らず、赤外線を吸収する機能を有する赤外線吸収層により構成してもよい。ここで、赤外線吸収層は、例えば、SiO層により構成すればよいが、赤外線吸収層の材料は、SiOに限らず、Si、SiON、セラミック(例えば、Al、AlN、SiCなど)などの非金属(絶縁性材料)や、NiCr、グラファイト、グラファイトライクカーボンなどの反射率の低い金属(導電性材料)や、金属酸化物(例えば、Ti、Mo、Ni、Alなどの金属酸化物)などを採用してもよく、赤外線吸収層として上述の絶縁性材料や金属を採用した場合には、赤外線吸収層の耐熱性が高くて信頼性が高い。なお、赤外線吸収層の材料として金属酸化物を採用する場合には、例えば、金属酸化物膜をスパッタ法やCVD法などにより成膜するようにしてもよいし、Ti、Mo、Ni、Alなどの金属材料からなる金属膜を成膜した後で当該金属膜の少なくとも一部(例えば、当該金属膜の表面側の部分)を酸化することにより金属酸化物膜を形成するようにしてもよい。
しかして、本実施形態の赤外線検出装置では、集光用レンズ3におけるレンズ部3a以外の部位であるフランジ部3bを通して赤外線検出素子1へ入射しようとする赤外線を赤外線阻止部3dにより阻止することが可能となり、レンズ部3aの形状などにより決まる検知エリア以外からの不要な赤外線の赤外線検出素子1への入射を防止することができ、高感度化を図れる。また、本実施形態の赤外線検出装置では、集光用レンズ3をキャップ22に対して導電性の接合材料(例えば、銀ペースト、半田など)を用いて接合して電気的に接続することで外来ノイズなどに対する電磁シールド効果を高めることができ、赤外線検出素子1への電磁ノイズの影響を防止できる。
また、本実施形態の赤外線検出装置では、キャップ22の窓部2aが矩形状に開口されるとともに、集光用レンズ3のフランジ部3bに、キャップ22における窓部2aの内周面および周部に位置決めされる段差部3cが形成されており、集光用レンズ3のフランジ部3bにおける段差部3cを上記接合材料からなる接合部58を介してキャップ22に固着してある。したがって、集光用レンズ3と赤外線検出素子1との平行度を高めることができ、集光用レンズ3の光軸方向における集光用レンズ3と赤外線検出素子1との距離精度を高めることができるとともに、集光用レンズ3の光軸と赤外線検出素子1の受光面の光軸との合わせ精度を高めることができる。また、本実施形態の赤外線検出装置では、集光用レンズ3のレンズ部3aとして球面レンズよりも短焦点で薄型の非球面レンズを形成することができるから、赤外線検出装置全体の薄型化(小型化)を図れるという利点がある。
以下、上述の集光用レンズ3の形成方法について図3(a)〜(e)を参照しながら説明するが、具体的には、導電形がp形のシリコンウェハからなる半導体ウェハ30の一部を陽極酸化工程において多孔質化することにより形成した多孔質シリコンからなる多孔質部34(図3(d)参照)を除去してシリコンレンズからなる半導体レンズを集光用レンズ3として製造する製造方法を説明する。なお、本実施形態では、半導体ウェハ30の抵抗率を80Ωcmに設定してあるが、この数値は特に限定するものではない。ただし、半導体ウェハ30の抵抗率は、好ましくは0.1〜1000Ωcm、より好ましくは数Ωcm〜数100Ωcmである。
まず、図3(a)に示すシリコンウェハからなる半導体ウェハ30を洗浄する洗浄工程、半導体ウェハ30の一表面(図3(a)における下面)にマークを設けるマーキング工程を行ってから、半導体ウェハ30の上記一表面側に陽極酸化工程で利用する陽極32(図3(c)参照)の基礎となる所定膜厚(例えば、1μm)の金属膜(本実施形態では、Al膜)からなる導電性層31を形成する導電性層形成工程を行うことによって、図3(b)に示す構造を得る。ここにおいて、導電性層形成工程では、例えばスパッタ法によって半導体ウェハ30の上記一表面上に導電性層31を成膜した後、NガスおよびHガス雰囲気中で導電性層31のシンタ(熱処理)を行うことにより半導体ウェハ30との接触がオーミック接触をなす導電性層31を形成する。なお、導電性層31の成膜方法はスパッタ法に限らず、例えば蒸着法などの他の周知の薄膜形成方法を採用してもよい。また、導電性層31の材料もAlに限定するものではなく、半導体ウェハ30とオーミック接触が可能な材料であればよく、例えばAlを主成分とするAl−Siなどを採用してもよい。
導電性層形成工程の後、導電性層31に円形状の開孔部33を設けるように導電性層31をパターニングするパターニング工程を行うことによって、図3(c)に示す構造を得る。ここにおいて、パターニング工程では、フォトリソグラフィ技術を利用して半導体ウェハ30の上記一表面側に上記開孔部33に対応する部位が開孔されたレジスト層(図示せず)を形成した後、レジスト層をマスクとして導電性層31の不要部分を例えばウェットエッチング技術あるいはドライエッチング技術によってエッチング除去して開孔部33を設けることにより導電性層31の残りの部分からなる陽極32を形成し、その後、上記レジスト層を除去する。なお、導電性層31がAl膜であれば、導電性層31の不要部分をウェットエッチング技術によりエッチング除去する場合には、例えば燐酸系エッチャントを用いればよく、導電性層31の不要部分をドライエッチング技術によりエッチング除去する場合には、例えば反応性イオンエッチング装置などを用いればよい。また、本実施形態では、上述の導電性層形成工程とパターニング工程とで、所望のレンズ形状(所望のレンズ部3aおよび所望のフランジ部3bの形状)に応じて半導体ウェハ30との接触パターンを設計した陽極32を半導体ウェハ30の上記一表面側に形成する陽極形成工程を構成している。
パターニング工程の後、陽極酸化用の電解液中で半導体ウェハ30の他表面側(図3(a)の上面側)に対向配置される陰極と上記陽極32との間に通電して半導体ウェハ30の上記他表面側に除去部位となる多孔質半導体(本実施形態では、多孔質シリコン)からなる多孔質部34を形成する陽極酸化工程(陽極酸化処理)を行うことによって、図3(d)に示す構造を得る。なお、本実施形態では、半導体ウェハ30として、導電形がp形のものを用いているので、陽極酸化工程において半導体ウェハ30の上記他表面側に光を照射する必要はないが、半導体ウェハ30として導電形がn形のものを用いる場合には光を照射する必要がある。また、電解液としては、55wt%のフッ化水素水溶液とエタノールとを1:1で混合した混合溶液を用いているが、フッ化水素水溶液の濃度やフッ化水素水溶液とエタノールとの混合比は特に限定するものではない。また、フッ化水素水溶液と混合する液体もエタノールに限らず、メタノール、プロパノール、イソプロパノール(IPA)などのアルコールなど、陽極酸化反応で発生した気泡を除去できる液体であれば、特に限定するものではない。
ところで、p形のシリコンウェハからなる半導体ウェハ30の一部を陽極酸化工程において多孔質化する際には、ホールをh、電子をeとすると、以下の反応が起こっていると考えられる。
Si+2HF+(2−n)h→SiF+2H+ne
SiF+2HF→SiF+H
SiF+2HF→SiH
すなわち、シリコンウェハからなる半導体ウェハ30の陽極酸化では、Fイオンの供給量とホールhの供給量との兼ね合いで多孔質化あるいは電解研磨が起こることが知られており、Fイオンの供給量の方がホールの供給量よりも多い場合には多孔質化が起こり、ホールhの供給量がFイオンの供給量よりも多い場合には電解研磨が起こる。したがって、本実施形態のように半導体ウェハ30としてp形のシリコンウェハを用いている場合には、陽極酸化による多孔質化の速度はホールhの供給量で決まるから、半導体ウェハ30中を流れる電流の電流密度で多孔質化の速度が決まり、多孔質部34の厚みが決まることになる。ここで、半導体ウェハ30の上記他表面側では、陽極32の厚み方向に沿った開孔部33の中心線から離れるほど電流密度が徐々に大きくなるような電流密度の面内分布を有することとなり、半導体ウェハ30の上記他表面側に形成される多孔質部34は、陽極32の開孔部33の上記中心線に近くなるほど徐々に薄くなっている。
上述の陽極酸化工程の終了後、多孔質部34を除去する多孔質部除去工程を行うことでレンズ部3aおよびフランジ部3bを形成することによって、図3(e)に示す構造を得る。ここにおいて、本実施形態における集光用レンズ3の製造方法においては、陽極形成工程で陽極32の材料として赤外線を反射する金属材料(例えば、Al)を採用し、多孔質部除去工程で陽極32が赤外線阻止部3dとして残存するように多孔質部34を選択的に除去するようにしている。したがって、多孔質部除去工程が終了した後の半導体ウェハ30は、図4に示すような状態となる。図4は、(a)が半導体ウェハ30の上記他表面側の概略平面図を示し、(b)が半導体ウェハ30の上記一表面側の概略平面図を示し、(c)が半導体ウェハ30の概略断面図を示している。なお、図4(a),(b)から分かるように半導体ウェハ30にはオリエンテーションフラットOFに平行な方向およびオリエンテーションフラットOFに直交する方向にレンズ部3aが並設されている。
多孔質部除去工程の後は、段差部3cを形成する段差部形成工程を行ってから、個々の集光用レンズ3に分離するダイシング工程を行えばよい。ここにおいて、段差部形成工程およびダイシング工程はダイシング装置を用いて行う。さらに説明すれば、多孔質部除去工程後に、図5(a)に示すように半導体ウェハ30の上記他表面側(つまり、集光用レンズ3のレンズ面側)を上側とした状態で、ダイシング装置を用いて図5(b)に示すように隣り合う集光用レンズ3に跨る段差部3c用の切削溝30cを形成し、続いて、ダイシング装置を利用して図5(c)に示すように集光用レンズ3の個片に分割する。なお、段差部形成工程およびダイシング工程においては、例えば、レンズ部3aとフランジ部3bとの境界や半導体ウェハ30のオリエンテーションフラットOFなどを基準として、切削位置を設定することが可能である。ただし、レンズ部3aとフランジ部3bとの境界はレンズ部3aの曲率半径が大きい場合には観測が難しく、オリエンテーションフラットOFについては加工精度が低いことがあるので、赤外線カメラなどを用いて半導体ウェハ30の上記一表面側の陽極32を観測して陽極32の位置を基準として、切削位置を設定するようにしてもよい。
上述の段差部形成工程において形成する第1の切削溝30cの幅寸法をH1、切削深さ寸法をD1、上述のダイシング工程において形成する第2の切削溝の幅寸法をH2とすれば、ダイシング工程において形成する上記第2の切削溝の幅寸法H2を段差部形成工程において形成する上記第1の切削溝30cの幅寸法H1よりも小さくすることで、ダイシング工程前に各集光用レンズ3に形成した段差部3cをダイシング工程後にも各赤外線センサ3の個片ごとに残存させることができる。なお、ダイシング工程において上記第2の切削溝を形成する部位は半導体ウェハ30の当初の厚みよりも薄くなっているので、ダイシング工程では、ハーフカット方式に限らず、半導体ウェハ30を完全に切断するフルカット方式を採用してもよい。また、段差部形成工程およびダイシング工程において、ダイシングソー方式を採用し、段差部形成工程とダイシング工程とでブレードの幅を変えることにより、上記第1の切削溝30cの幅寸法H1と上記第2の切削溝の幅寸法H2とを変えることができ、しかも、上記第1の切削溝30cの深さ寸法D1の寸法精度を高めることができ、結果的に、集光用レンズ3の光軸方向における集光用レンズ3と赤外線検出素子1との距離精度を高めることができるとともに、集光用レンズ3の光軸と赤外線検出素子1の受光面の光軸との合わせ精度を高めることが可能となる。
以上説明した集光用レンズ3の製造方法によれば、陽極形成工程にて形成する陽極32と半導体ウェハ30との接触パターンにより陽極酸化工程において半導体ウェハ30に流れる電流の電流密度の面内分布が決まるので、陽極酸化工程にて形成する多孔質部34の厚みの面内分布を制御することができて厚みが連続的に変化した多孔質部34を形成することが可能であり、当該多孔質部34を多孔質部除去工程にて選択的に除去することで所望の形状のレンズ部3aおよびフランジ部3bおよび赤外線阻止部3dを有する集光用レンズ3が形成されるから、赤外線阻止部3dを形成するために別途の工程を必要とせず、赤外線阻止部3dを別途に形成する場合に比べて、製造プロセスの簡略化を図れるとともに、赤外線阻止部3dの位置精度を高めることができて遮光性が向上する。
また、上述の集光用レンズ3の製造方法では、レンズ径が数mm程度のレンズ形状でも1回の陽極酸化工程と1回の多孔質部除去工程とで形成することができるという利点もある。また、本実施形態では、半導体ウェハ30が半導体基板を構成し、シリコンウェハがシリコン基板を構成している。要するに、本実施形態では、半導体基板としてシリコン基板を用いているので、半導体基板としてゲルマニウム基板や化合物半導体基板(例えば、SiC基板、GaAs基板、InP基板など)を採用する場合に比べて、低コスト化を図れる。
また、本実施形態の赤外線検出装置では、集光用レンズ3が、レンズ部3aおよびフランジ部3bの各形状に応じて半導体ウェハ30との接触パターンを設計した陽極32を半導体ウェハ30の上記一表面側に半導体ウェハ30との接触がオーミック接触となるように形成した後に半導体ウェハ30の構成元素の酸化物をエッチング除去する溶液からなる電解液中で半導体ウェハ30の他表面側を陽極酸化することで除去部位となる多孔質部34を形成してから当該多孔質部34を除去することにより製造された半導体レンズを半導体ウェハ30から分割することにより形成されているので、多数の集光用レンズ3が1枚の半導体ウェハ30に形成されるだけでなく、集光用レンズ3におけるレンズ部3aとフランジ部3bとが半導体ウェハ30において陽極酸化により形成された多孔質部34を除去することにより同時に形成されるから、集光用レンズ3の低コスト化を図れ、結果的に、集光用レンズ3の位置決め精度の向上および低コスト化を図れ、集光用レンズ3の位置決め精度の向上による高感度化を図れる。
また、本実施形態の赤外線検出装置では、集光用レンズ3のフランジ部3bに、パッケージ2における窓部2aの内周面および周部に位置決めされる段差部3cが当該集光用レンズ3を半導体ウェハ30から分割する前に形成されているので、半導体ウェハ30を動かさずに段差部3cを形成するダイシングと集光用レンズ3を分割するためのダイシングとの2回のダイシングを行うことにより段差部3cを位置精度良く容易に形成することができ、当該集光用レンズ3の段差部3cとキャップ22の窓部2aとでパッケージ2に対する集光用レンズ3の位置を規定することができるから、集光用レンズ3の光軸方向における集光用レンズ3と赤外線検出素子1との距離精度を高めることができるとともに、集光用レンズ3の光軸と赤外線検出素子1の受光面の光軸との合わせ精度を高めることができる。また、本実施形態の赤外線検出装置では、パッケージ2における窓部2aの開口形状および集光用レンズ3の外周形状が矩形状なので、パッケージ2に対する集光用レンズ3の位置決め精度のより一層の向上を図れる。
なお、上述の集光用レンズ3の製造方法においては、陽極酸化工程において半導体ウェハ30に流れる電流の電流密度の面内分布によってレンズ部3aの形状(本実施形態では、平凸型の非球面レンズ状のレンズ部3aにおける非球面の曲率半径やレンズ径)が決まるので、半導体ウェハ30の抵抗率や厚み、陽極酸化工程にて用いる電解液の電気抵抗値や、半導体ウェハ30と陰極との間の距離、陰極の平面形状(半導体ウェハ30に対向配置した状態において半導体ウェハ30に平行な面内での形状)、陽極32における円形状の開孔部33の内径などを適宜設定することにより、レンズ部3aの形状を制御することができる。ここにおいて、電解液の電気抵抗値は、例えば、フッ化水素水溶液の濃度や、フッ化水素水溶液とエタノールとの混合比などを変えることにより調整することができるので、陽極32の形状(つまり、陽極32と半導体ウェハ30との接触パターン)の他に、陽極32の形状以外の条件(例えば、電解液の電気抵抗値)を適宜設定することによって、集光用レンズ3のレンズ部3aの形状をより制御しやすくなる。また、集光用レンズ3のレンズ部3aの形状を平凹型の非球面レンズ状の形状とする場合には、上述の集光用レンズ3の製造方法において、陽極形成工程において円形状の陽極32を形成する必要があり、陽極32がレンズ部3aに対応する部位にあるので、多孔質部除去工程において陽極32を除去するようにし、キャップ22の窓部22の開口形状をレンズ部3aに合致する円形状の開口形状とすればよい。
ところで、上述の集光用レンズ3は、図6に示すように、レンズ部3aの両面に、所望の波長域(例えば、1μm〜10μm)の赤外線を透過し当該波長域以外の赤外線を反射する多層干渉フィルタ3e,3fを形成してある。したがって、本実施形態の赤外線検出装置では、集光用レンズ3が、所望の波長域以外の不要な波長域の赤外線をカットするフィルタ機能を有しており、太陽光などによるノイズの発生を防止することができ、高感度化を図れる。
ここで、図6に示す構成の集光用レンズ3を採用する場合には、上述の集光用レンズ3の製造方法において、多孔質部除去工程と段差部形成工程との間に、多層干渉フィルタ3e,3fを周知の薄膜形成技術を利用して形成するフィルタ形成工程を行うようにすれば多層干渉フィルタ3e,3fをウェハレベルで多数のレンズ部3aに同時に形成することができ、しかも、段差部形成工程で段差部3cを形成することにより、フランジ部3b表面に形成されている多層干渉フィルタ3eおよびフランジ部3bの一部が除去されてフランジ部3bに半導体表面が露出することとなる。また、段差部形成工程の後のダイシング工程を行うことにより集光用レンズ3における切断面(フランジ部3bの外周面)に半導体表面が露出することとなる。したがって、集光用レンズ3においてフランジ部3bのうち半導体表面が露出した部分を銀ペーストなどかなる接合部58(図1参照)を介してキャップ22と接合して電気的に接続することにより、赤外線検出装置全体の電磁シールド効果を高めることが可能となる。ここにおいて、本実施形態のように赤外線検出素子として焦電素子を用いた赤外線検出装置では、特に外来ノイズが大きく影響するので、赤外線検出装置全体をグランド電位でシールドする効果が非常に大きい。なお、図6に示した例では、レンズ部3aの両面に多層干渉フィルタ3e,3fを形成してあるが、少なくとも一面に形成してあればよい。また、図6に例示した集光用レンズ3は、集光用レンズ3の非レンズ面側に多層干渉フィルタ3fを形成する際に、赤外線阻止部3dの外周部上に多層干渉フィルタ3fが形成されないように遮蔽マスクを配置した状態で多層干渉フィルタ3fを形成したものであり、赤外線阻止部3dの外周部が露出しているので、当該赤外線阻止部3dとパッケージ2とを上記接合材料により接合することで当該集光用レンズ3とパッケージ2とを電気的に接続してもよい。
ところで、本実施形態の赤外線検出装置は、上述の断熱用カバー4の前壁がパッケージ2の前壁から離間しており、断熱用カバー4の前壁の中央部に、集光用レンズ3の前方に配置され集光用レンズ3への赤外線の入射角を微調整し集光用レンズ3において生じる収差を補正する収差補正用光学素子5が連続一体に形成されている。
しかして、本実施形態の赤外線検出装置では、熱型の赤外線検出素子1の前方に配置され赤外線検出素子1へ赤外線を集光する集光用レンズ3と、集光用レンズ3の前方に配置され集光用レンズ3への赤外線の入射角を微調整し集光用レンズ3において生じる収差を補正する収差補正用光学素子5とを備えていることにより、集光用レンズ3において生じる収差を小さくすることができ、また、集光用レンズ3と収差補正用光学素子5とを別々に設けてあるので、収差補正用光学素子5には大きな屈折力を持たせる必要がなく、収差補正用光学素子5の薄型化による高感度化を図れるから、収差補正用光学素子5の材料の選択肢が多くなって低コスト化を図れる。ここにおいて、収差補正用光学素子5の材料として例えばポリエチレンのようなシリコンに比べて安価で射出成形が可能な材料を採用すれば、収差補正用光学素子5および断熱用カバー4を射出成形により精密に且つ安価に製造することができ、低コスト化を図れる。なお、本実施形態では、上述のように集光用レンズ3に波長選択フィルタとしての多層干渉フィルタを設けてあるが、波長選択フィルタは集光用レンズ3ではなく収差補正用光学素子5にコーティングするようにしてもよい。
また、本実施形態の赤外線検出装置では、上述のように集光用レンズ3におけるレンズ部3aとフランジ部3bとが半導体基板において陽極酸化により形成された多孔質部34を除去することにより同時に形成されるから、球面レンズよりも短焦点で且つ開口径が大きく収差が小さな任意のレンズ形状を低コストで製造することができ、その結果、収差補正用光学素子5の凹凸形状の段差を小さくすることができ、収差補正用光学素子5のより一層の薄型化が可能となり、より一層の高感度化および収差補正用光学素子5のより一層の低コスト化が可能となる。また、集光用レンズ3の短焦点化により、赤外線検出装置全体の小型化を図れるという利点がある。
また、本実施形態の赤外線検出装置では、収差補正用光学素子5が断熱用カバー4と連続一体に形成されているので、断熱用カバー4を備えた構成において部品点数の削減による低コスト化を図れ、収差補正用光学素子5が断熱用カバーとは別に形成され集光用レンズ3の厚み方向に離間して収差補正用光学素子5と断熱用カバー4の前壁とが存在する場合(つまり、収差補正用光学素子5と断熱用カバー4の前壁とが重なって配置されている場合)に比べて、外部から集光用レンズ3への赤外線の進行経路中での赤外線の光量の減衰量を少なくできて、赤外線検出素子1での受光効率を高めることができ、高感度化を図れる。なお、本実施形態では、収差補正用光学素子5と断熱用カバー4とを連続一体に形成してあるが、断熱用カバー4として前壁の中央部に開口窓を形成したものを用い、収差補正用光学部材5を、断熱用カバー4の開口窓を閉塞する窓材に兼用するようにしてもよく、この場合には、断熱用カバー4の材料は必ずしも収差補正用光学素子5と同じ材料を選択する必要はない。ここで、収差補正用光学部材5と断熱用カバー4とが別体である場合には、収差補正用光学部材5の材料として赤外線透過率の高いゲルマニウムなどを採用することも考えられるが、この場合には精密研磨などの技術を利用して収差補正用光学部材5のレンズ面を形成する必要があり、コストが高くなってしまうので、ポリエチレンなどの安価な材料であって射出成形によってレンズ形状を形成可能な材料を採用することが望ましい。
ところで、ポリエチレンはゲルマニウムやシリコンに比べて赤外線の吸収率が高く、厚みが0.5mmのレンズでも赤外線の光量が2分の1程度まで減衰してしまうので、収差補正用収差補正用光学素子5の材料としてポリエチレンを採用した場合、赤外線検出素子1への赤外線の入射効率を高めるためには、収差補正用光学素子5の厚みがより薄い方が良い。一方で、収差補正用光学素子5に集光機能を持たせるとレンズ面の曲率が大きくなって厚みが増えてしまう。そこで、本実施形態では、赤外線を集光する機能のほとんどを集光用レンズ3に担当させ、収差補正用光学素子5の機能を、集光用レンズ3への赤外線の入射角を微調整し集光用レンズ3において生じる収差を補正する機能に特化させることで収差補正用光学素子5の薄型化を図っている。ここで、本実施形態における収差補正用光学素子5は、中心部が正の屈折力を有する平凸レンズ状に形成されるとともに中心部の周囲が負の屈折力を有する平凹レンズ状に形成され、最外周部が正の屈折力を有する平凸レンズ上に形成されており、収差補正用光学素子5が正の屈折力のみあるいは負の屈折力のみを有する場合に比べて、収差補正用光学素子5の凹凸形状の段差(幅)を小さくすることができて収差補正用光学素子5の薄型化を図れ、高感度化を図れる。ただし、集光用レンズ3の屈折力を大きくして収差補正用光学素子5の曲率半径を大きくすることができれば収差補正用光学素子5の凹凸形状の幅を小さくできるので、必ずしも、収差補正用光学素子5の形状を正の屈折力と負の屈折力との両方を有する形状に形成する必要はない。
また、収差補正用光学素子5は、光入射面が平面状であり且つ光出射面のみに曲面を有するように形成されているので、収差補正用光学素子5の外観を良くすることができとともに、収差補正用光学素子5の外観を断熱用カバー4の外観とデザイン的に調和させることができる。
以下、収差補正用光学素子5による収差補正機能について図7(a),(b)に基づいて説明する。ここで、図7の(a)は光学系として上述の製造方法により製造された集光用レンズ3であって開口径が3mm、バックフォーカスが2.207mmの集光用レンズ3のみを備えている場合の赤外線の進行経路のシミュレーション結果を示し、同図の(b)は(a)と同じレンズ形状の集光用レンズ3の前方に収差補正用光学素子5を配置した場合の赤外線の進行経路のシミュレーション結果を示している。図7(a)ではスポットダイアグラムが約0.277mmであるのに対して、図7(b)ではスポットダイアグラムが約0.003mmであり、収差補正用光学素子5を設けることにより、収差が小さくなっていることが確認された。
ここにおいて、図7(b)に示した集光用レンズ3および収差補正用光学素子5それぞれのレンズ面の具体的な形状を下記数1に示す非球面の式で表すと、集光用レンズ3および収差補正用光学素子5それぞれの各係数は表1のようになる。なお、下記数1では、光軸に直交する一つの平面をXY平面とするとともに、当該XY平面と光軸との交点を原点とし、当該XY平面内での原点からの距離をρ、光軸方向におけるXY平面からの距離をz、コーニック定数をKと定義してある。
Figure 0005260859
ただし、上記数1において、cはレンズ面と光軸との交点の曲率であり、レンズ面と光軸との交点の曲率半径をRとして、下記数2で表される。
Figure 0005260859
Figure 0005260859
ところで、収差補正用光学素子5は、正の屈折力を有する凸形状となる部分と負の屈折力を有する凹形状となる部分との両方が1つ以上あればよく、図7(b)に示した形状に限らず、例えば、図8(b)に示すように、中心部が負の屈折力を有する平凹レンズ状に形成されるとともに中心部の周囲が正の屈折力を有する平凸レンズ状に形成され、最外周部が負の屈折力を有する平凹レンズ上に形成されてたものを用いてもよく、この場合にも、収差補正用光学素子5が正の屈折力のみあるいは負の屈折力のみを有する場合に比べて、収差補正用光学素子5の凹凸形状の段差を小さくすることができて収差補正用光学素子5の薄型化を図れ、高感度化を図れる。
ここで、図8の(a)は光学系として上述の製造方法により製造された集光用レンズ3であって開口径が3mm、バックフォーカスが2.55mmの集光用レンズ3のみを備えている場合の赤外線の進行経路のシミュレーション結果を示し、同図の(b)は(a)と同じレンズ形状の集光用レンズ3の前方に収差補正用光学素子5を配置した場合の赤外線の進行経路のシミュレーション結果を示している。図8(a)ではスポットダイアグラムが約0.433mmであるのに対して、図8(b)ではスポットダイアグラムが約0.001mmであり、収差補正用光学素子5を設けることにより、収差が小さくなっていることが確認された。ここにおいて、図8(b)に示した集光用レンズ3および収差補正用光学素子5それぞれのレンズ面の具体的な形状を上記数1に示す非球面の式で表すと、集光用レンズ3および収差補正用光学素子5それぞれの各係数は表2のようになる。
Figure 0005260859
なお、上述の実施形態では、パッケージ2内に収納する回路ブロック6として部品内蔵基板工法により形成したものを例示したが、回路ブロック6は、基板単体で構成してもよいし、例えば特許第3211074号公報に記載されているような3次元回路ブロックで構成してもよい。また、赤外線検出素子1以外の回路部品(図2に示した電子部品64およびIC63)を外付け部品として、赤外線検出素子1のみをパッケージ2内に収納するようにしてもよい。
実施形態における赤外線検出装置を示す概略平面図である。 同上の赤外線検出装置の要部概略分解斜視図である。 同上における集光用レンズの製造方法を説明するための主要工程断面図である。 同上における集光用レンズの製造方法の説明図である。 同上における集光用レンズの製造方法を説明するための主要工程断面図である。 同上における集光用レンズの概略断面図である。 同上における収差補正用光学素子の機能説明図である。 同上の他の構成例における収差補正用光学素子の機能説明図である。
符号の説明
1 赤外線検出素子
2 パッケージ
2a 窓部
3 集光用レンズ(半導体レンズ)
3a レンズ部
3b フランジ部
3c 段差部
3d 赤外線阻止部
4 断熱用カバー
5 収差補正用光学素子
30 半導体ウェハ(半導体基板)
32 陽極
34 多孔質部

Claims (5)

  1. 赤外線を検出する赤外線検出素子と、当該赤外線検出素子を収納するパッケージと、赤外線検出素子の前方に配置され赤外線検出素子へ赤外線を集光する集光用レンズと、集光用レンズの前方に配置され集光用レンズへの赤外線の入射角を微調整し集光用レンズにおいて生じる収差を補正する収差補正用光学素子と、パッケージの外側に配置される断熱用カバーとを備え、集光用レンズは、半導体基板から形成されてなり、収差補正用光学素子は、ポリエチレンにより形成されてなり、断熱用カバーと連続一体に形成され、収差補正用光学素子の外観面と断熱用カバーの外観面とが面一となっていることを特徴とする赤外線検出装置。
  2. 前記集光用レンズは、レンズ部と当該レンズ部の周部から外方に延設され前記パッケージにおける窓部の周部に封着されるフランジ部とを有する半導体レンズからなり、レンズ部およびフランジ部の各形状に応じて前記半導体基板との接触パターンを設計した陽極を前記半導体基板の一表面側に前記半導体基板との接触がオーミック接触となるように形成した後に前記半導体基板の構成元素の酸化物をエッチング除去する溶液からなる電解液中で前記半導体基板の他表面側を陽極酸化することで除去部位となる多孔質部を形成してから当該多孔質部を除去することによりレンズ部およびフランジ部が形成されてなることを特徴とする請求項1記載の赤外線検出装置。
  3. 前記半導体基板がシリコン基板からなることを特徴とする請求項1または請求項2記載の赤外線検出装置。
  4. 前記収差補正用光学素子は、正の屈折力を有する凸形状となる部分と負の屈折力を有する凹形状となる部分との両方が1つ以上あることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の赤外線検出装置。
  5. 前記収差補正用光学素子は、光入射面が平面状であり且つ光出射面のみに曲面を有するように形成されてなることを特徴とする請求項4記載の赤外線検出装置。
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