JP5258109B2 - 車両用メータ装置の防水構造 - Google Patents

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Description

本発明は、ケース壁の孔から突出した回転式の操作ノブとケース壁の孔との間の隙間を通してケース壁の外部から内部へ水が侵入するのを防止する車両用メータ装置の防水構造に係り、例えば二輪車、スノーモビル、オープンカー等の外部に露出している車両用メータ装置の回転式ノブ部分に用いられる防水構造に関する。
一般に、二輪車、スノーモービル、四輪のオープンカー等において、スピードメータ(メータ装置)には、積算距離を表示するトリップメータ(短距離積算計)が併せて設けられており、トリップメータをゼロに戻すための操作ノブが、スピードメータのケース壁から突出して設けられている。このようなスピードメータにおいては、雨や泥はねによって水分が付着することがあり、水分のメータ内への侵入による不具合を防ぐために従来より種々の防水対策がとられている。
防水対策を施した構造(防水構造)の例は、例えば、特許文献1に記載されている。図3〜図6は特許文献1に記載された従来の操作ノブ部分の防水構造の各例を示している。
図3に示す防水構造では、ケース壁100の孔100aから突出した操作ノブ101の全体を覆うようにキャップ状の柔軟なブーツ102を設け、ブーツ102の開口側の端部102aを、ケース壁100の孔100aの周縁部に液密に嵌合させている。この防水構造は、押し込み式の操作ノブ101に適用されるもので、回転式の操作ノブに適用するのは難しい。
図4〜図6に示す防水構造は回転式の操作ノブに適用されるもので、図4に示す防水構造では、ケース壁100の孔100aから突出した操作ノブ110の基端側を覆うように筒状のブーツ120を設け、ブーツ120の基端部120aを、ケース壁100の孔100aの周縁部に液密に嵌合させると共に、ブーツ120の先端リップ部121を操作ノブ110のノブ軸111の外周に摺動自在に接触させている。なお、ノブ軸111の先端には摘み部112が設けられている。
また、図5に示す防水構造では、ケース壁100の孔100aから突出した操作ノブ110のノブ軸111を全体覆うように筒状のブーツ130を設け、ブーツ130の基端部130aを、ケース壁100の孔100aの周縁部に液密に嵌合させると共に、ブーツ130の先端リップ部131を、操作ノブ110の摘み部112のケース壁100側の側面に摺動自在に接触させている。
また、図6に示す防水構造では、図5の例に加えて、摘み部112のケース壁100側の側面の外周側の位置に、リップ部131を覆い隠すような環状壁113を突設している。
特開平8−219816号公報
上述のように、従来の回転式操作ノブに対応した防水構造では、ブーツ120、130のリップ部121、131を操作ノブ110のいずれかの箇所の表面に摺動自在に接触させるようにしている。そのため、シール性は高いものの、摺動抵抗が生じることによって操作ノブの回転操作性が悪くなったり、摺動部分が摩耗やへたりを生じることによってシール性が低下したりするおそれがあった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、防水シールのための摺動部分を無くすことで、摺動抵抗が生じず、また摺動による摩耗やへたりを生じず、しかも、確実なシール性を維持することのできる車両用メータ装置の防水構造を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る車両用メータ装置の防水構造は、下記(1)〜(4)を特徴としている。
(1) 貫通した孔を有するケース壁と、前記孔を通して前記ケース壁の内部から外部に略水平に突出した回転式の操作ノブとを備え、前記操作ノブと前記ケース壁の孔との間の隙間を通して前記ケース壁の外部から内部へ水が侵入するのを防止する車両用メータ装置の防水構造であって、
前記操作ノブが、前記ケース壁の孔を貫通するノブ軸と、一端が閉塞し他端が開口した略円筒キャップ状をなし、且つ、前記閉塞した一端が前記ケース壁の外部に突出した前記ノブ軸の突出端に固定されると共に、前記開口した他端が前記ケース壁の外面の近傍に向けて延ばされたノブキャップと、を有し、
前記ケース壁の孔には、前記ノブ軸の挿通する挿通孔を有すると共に、基端部が前記ケース壁の孔の周縁部に液密に固定され且つ先端部が前記ノブキャップの内部に挿入された円筒軸部を有するノブホルダが取り付けられ、
前記ノブホルダの円筒軸部の外周の前記ノブキャップの内部に挿入された部分に、前記円筒軸部の外周に接触した水分が該円筒軸部の先端側へ移動するのを阻止する環状の水切り凸部が、前記ノブキャップに非接触な状態で設けられていること。
(2) 貫通した孔を有するケース壁と、前記孔を通して前記ケース壁の内部から外部に略水平に突出した回転式の操作ノブとを備え、前記操作ノブと前記ケース壁の孔との間の隙間を通して前記ケース壁の外部から内部へ水が侵入するのを防止する車両用メータ装置の防水構造であって、
前記操作ノブが、前記ケース壁の孔を貫通するノブ軸と、一端が閉塞し他端が開口した略円筒キャップ状をなし、且つ、前記閉塞した一端が前記ケース壁の外部に突出した前記ノブ軸の突出端に固定されると共に、前記開口した他端が前記ケース壁の外面の近傍に向けて延ばされたノブキャップと、を有し、
前記ケース壁の孔には、前記ノブ軸の挿通する挿通孔を有すると共に、基端部が前記ケース壁の孔の周縁部に液密に固定され且つ先端部が前記ノブキャップの内部に挿入された円筒軸部を有するノブホルダが取り付けられ、
前記操作ノブの前記ノブキャップの内周のうちの該ノブキャップに挿入された前記ノブホルダの前記円筒軸部に対向する部分に、前記ノブキャップの内周に接触した水分が該ノブキャップの先端側へ移動するのを阻止する環状の水切り凸部が、前記円筒軸部に非接触な状態で設けられていること。
(3) 上記(1)または(2)の構成の車両用メータ装置の防水構造において、
前記ノブホルダが、前記円筒軸部を有すると共に前記ケース壁の外面側に配置された表側ホルダと、前記ケース壁の内面側に配置された裏側ホルダとの組み合わせで構成され、
前記表側ホルダと裏側ホルダが、表側と裏側から前記ケース壁を挟んだ状態で、前記ケース壁の孔を通して互いに結合されることにより、前記表側ホルダと裏側ホルダとよりなる前記ノブホルダが、前記ケース壁の孔の周縁部に液密に固定されていること。
(4) 上記(3)の構成の車両用メータ装置の防水構造において、
前記表側ホルダおよび裏側ホルダの一方と他方に、前記ケース壁の孔を通して互いに係合する係合フックと係合凹部とがそれぞれ設けられ、前記表側ホルダと前記ケース壁の外面との対向面または前記裏側ホルダと前記ケース壁の内面との対向面の少なくともいずれか一方に、前記ケース壁の孔を囲むようにOリングを介在させた状態で、前記係合フックと前記係合凹部とを互いに係合させることにより、前記表側ホルダと裏側ホルダとよりなる前記ノブホルダが、前記ケース壁の孔に液密に固定されていること。
上記(1)の構成の防水構造によれば、ノブ軸の挿通孔を有するノブホルダの円筒軸部の先端部が、ノブキャップの開口側の内部に挿入されているので、外からの水分が直接ノブホルダの先端部に当たることはない。また、ノブキャップの内部に挿入された部分の円筒軸部の外周には環状の水切り凸部が設けられているので、円筒軸部に接触した水分が円筒軸部の外周を伝って環状の水切り凸部よりも先端側に移動する心配はなく、環状の水切り凸部で侵入が阻止された水分は自重で落下することになる。従って、ノブホルダの先端からノブホルダの挿通孔を通ってケース壁の内部に水が侵入するのを防ぐことができる。また、ノブホルダの円筒軸部の基端部はケース壁の孔に液密に固定されているので、ケース壁を伝ってきた水が、ノブホルダの取付部分の隙間を通ってケース壁の内部に侵入することもない。また、ノブホルダに設けた環状の水切り凸部とノブキャップは非接触な状態に保たれているので、従来のようにブーツのリップ(摺動部)で防水シールする場合と比べて、摺動による部品の摩耗やへたりがなく、防水性が落ちない上、摺動抵抗がないために操作性が低下することもない。
上記(2)の構成の防水構造によれば、ノブ軸の挿通孔を有するノブホルダの円筒軸部の先端部が、ノブキャップの開口側の内部に挿入されているので、外からの水分が直接ノブホルダの先端部に当たることはない。また、挿入されたノブホルダの円筒軸部に対向する部分のノブキャップの内周には環状の水切り凸部が設けられているので、ノブキャップの内周に接触した水分がノブキャップの内周を伝って環状の水切り凸部よりも先端側に移動する心配はなく、環状の水切り凸部で侵入が阻止された水分は自重で落下することになる。従って、ノブホルダの先端からノブホルダの挿通孔を通ってケース壁の内部に水が侵入するのを防ぐことができる。また、ノブホルダの円筒軸部の基端部はケース壁の孔に液密に固定されているので、ケース壁を伝ってきた水が、ノブホルダの取付部分の隙間を通ってケース壁の内部に侵入することもない。また、ノブホルダとノブキャップに設けた環状の水切り凸部は非接触な状態に保たれているので、従来のようにブーツのリップ(摺動部)で防水シールする場合と比べて、摺動による部品の摩耗やへたりがなく、防水性が落ちない上、摺動抵抗がないために操作性が低下することもない。
上記(3)の構成の防水構造によれば、ノブホルダを表側ホルダと裏側ホルダの2つの部品に分けてケース壁の孔に取り付けるので、従来のゴムブーツよりも簡単確実に取り付けることができる。なお、表側ホルダと裏側ホルダの結合には、両者に予め設けた係合手段を用いる他に、接着も利用することができる。
上記(4)の構成の防水構造によれば、係合フックと係合凹部の係合により表側ホルダと裏側ホルダを結合するので、ワンタッチでノブホルダをケース壁の孔に簡単に固定することができる。また、ケース壁の外面または内面の少なくとも一方に配置したOリングにより、ケース壁の孔とノブホルダの間の隙間をシールするので、Oリングの弾性を利用して、ガタつきなくノブホルダをケース壁の孔に固定することができる。
本発明によれば、ノブホルダの円筒軸部の外周のノブキャップの内部に挿入された部分に環状の水切り凸部が設けられているので、ノブホルダの先端からノブホルダの挿通孔を通ってケース壁の内部に水が侵入するのを防ぐことができる。また、ノブホルダの基端部はケース壁の孔に液密に固定されているので、ケース壁を伝ってきた水が、ノブホルダの取付部分の隙間を通ってケース壁の内部に侵入することもない。また、環状の水切り凸部とノブキャップとは非接触な状態に保たれているので、摺動による部品の摩耗やへたりがなく、防水性が落ちない上、摺動抵抗がないために操作性が低下することもない。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
本発明の実施形態の分解斜視図である。 (a)は同実施形態の要部構成を示す断面図、(b)は(a)のIIb部の拡大図であり、(b)図中の矢印は水Wが接触して流れ落ちる経路を示す。 従来の押し込み式の操作ノブの防水構造を示す断面図である。 従来の回転式の操作ノブの防水構造の一例を示す断面図である。 従来の回転式の操作ノブの防水構造の他の例を示す断面図である。 従来の回転式の操作ノブの防水構造の更に他の例を示す断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は実施形態の車両用メータ装置の防水構造の分解斜視図、図2(a)は同実施形態の要部構成を示す断面図、(b)は(a)のIIb部の拡大図である。なお、図2(b)中の矢印は、水Wが接触して流れ落ちる経路を示している。
図1に示すメータ装置は、例えば自動二輪車などに適用される車両用スピードメータ装置であり、メータ装置本体10と、透明カバー(「メータレンズ」とも言われる)18と、回転式の操作ノブ22などから構成されている。透明カバー18は、メータ装置本体10の筐体をなすメータケース13に嵌め込まれており、ケース壁の一部を構成している。また、メータケース13の内部には、図2に示すように、文字板12や回路基板11などが設けられている。回路基板11には、操作ノブ22によって操作されるロータリスイッチ15が搭載され、文字板12には、図示略のスピード指針、オドメータ、トリップメータなどが組み付けられている。
操作ノブ22は、透明カバー18の一部に貫通して形成された孔19を通して、透明カバー18の内部から外部に略水平に突出している。本実施形態の防水構造は、この回転式の操作ノブ22と透明カバー18の孔19との間の隙間を通して、透明カバー18の外部から内部へ水が侵入するのを防止するためのものである。
操作ノブ22は、透明カバー18の孔19を貫通するノブ軸23と、一端24aが閉塞し他端24bが開口した略円筒キャップ状のノブキャップ24とを有している。ノブキャップ24は、閉塞した一端24aが透明カバー18の外部に突出したノブ軸23の突出端に固定されると共に、開口した他端24bが透明カバー28の外面18aの近傍に向けて延びている。また、ノブ軸23の透明カバー18の内部に位置する基端部はノブベース21に連結され、操作ノブ22を回転させると、ノブベース21を介してロータリスイッチ15の操作部16が一緒に回転するようになっている。
また、透明カバー18の孔19にはノブホルダ50が取り付けられている。ノブホルダ50は、透明カバー18の外面18a側に配置された表側ホルダ30と、透明カバー18の内面18b側に配置された裏側ホルダ40との2部品の組み合わせで構成されている。
表側ホルダ30は、略円柱棒状のもので、中心部に軸方向に貫通する挿通孔32を有している。また、表側ホルダ30は、軸方向の先端側に円筒軸部31を有し、その基端側に円筒軸部31よりも大径のベース部33を有し、その更に基端側に係合フック35を有している。係合フック35は、円筒軸部31と反対方向に突出しており、透明カバー18の孔19を通して、透明カバー18の内部に挿入できるように構成されている。
また、ベース部33の透明カバー18の外面18aと接する端面33aは、透明カバー18の傾斜に合わせた傾斜面とされ、透明カバー18の傾斜に拘わらず、表側ホルダ30の軸線方向を略水平に保てるようになっている。このベース部33の端面には環状溝37が設けられ、その環状溝37にOリング34が嵌め込まれている。そして、ベース部33の端面33aを透明カバー18の外面18aに押圧させたとき、Oリング34が、透明カバー18の孔19とノブホルダ50の隙間をシールするようになっている。
また、裏側ホルダ40は、略円筒状のもので、内周部に、透明カバー18の孔19を通して挿入されてきた表側ホルダ30の係合フック35と係合する係合凹部45を有している。この裏側ホルダ40の透明カバー18の内面18bと接する端面44も、透明カバー18の傾斜に合わせた傾斜面とされ、透明カバー18の傾斜に拘わらず、裏側ホルダ40の軸線方向を略水平に保てるようになっている。
そして、表側ホルダ30と裏側ホルダ40を、表側と裏側から透明カバー18を挟んだ状態で、係合フック35と係合凹部45の係合により互いに結合させることによって、表側ホルダ30と裏側ホルダ40とよりなるノブホルダ50が、透明カバー18の孔19の周縁部にOリング34を介して液密に固定されている。
このようにノブホルダ50が透明カバー18に取り付けられた状態において、表側ホルダ30の円筒軸部31の先端部はノブキャップ4の内部に挿入されており、その円筒軸部31の外周のノブキャップ24の内部に挿入された部分には、円筒軸部31の外周に接触した水分が、該円筒軸部31の先端側へ移動するのを阻止するための環状の水切り凸部(返し部)38が設けられている。この場合、環状の水切り凸部38は、従来のブーツのリップ部と違って、ノブキャップ24に非接触な状態で設けられている。
次に作用を説明する。
上記のように構成された防水構造によれば、ノブ軸23の挿通孔32を有するノブホルダ50の円筒軸部31の先端部が、ノブキャップ24の開口側(他端24b側)の内部に挿入されているので、外からの水分Wが直接ノブホルダ50の円筒軸部31の先端部に当たることはない。また、ノブキャップ24の内部に挿入された部分の円筒軸部31の外周には環状の水切り凸部38が設けられているので、図2(b)中矢印で示すように、円筒軸部31に接触した水分Wが、円筒軸部31の外周を伝って、環状の水切り凸部38よりも先端側に移動しようとしても、環状の水切り凸部38によってそれを阻止することができる。従って、環状の水切り凸部38で侵入が阻止された水分Wは自重で落下することになり、ノブホルダ50の先端からノブホルダ50の挿通孔32を通って、透明カバー18の内部に水が侵入するのを防ぐことができる。
なお、上述の本発明の実施の形態では、環状の水切り凸部(返し部)38を円筒軸部31の外周に形成した構成について説明したが、同様の水切り凸部をノブキャップ24の内周に形成した構成であってもよい。つまり、操作ノブ22のノブキャップ24の内周のうちの該ノブキャップ24に挿入されたノブホルダ50の円筒軸部31に対向する部分に、ノブキャップ24の内周に接触した水分が該ノブキャップ24の先端側へ移動するのを阻止する環状の水切り凸部が、円筒軸部31に非接触な状態で設けられていてもよい。この構成であっても、ノブキャップ24に接触した水分が、ノブキャップ24の内周を伝って、環状の水切り凸部よりも先端側に移動しようとしても、環状の水切り凸部によってそれを阻止することができる。
また、ノブホルダ50の円筒軸部31の基端側のベース部33は透明カバー18の孔19に液密に固定されているので、透明カバー18を伝ってきた水Wが、ノブホルダ50の取付部分の隙間を通って透明カバー18の内部に侵入することもない。
また、ノブホルダ50に設けた環状の水切り凸部38とノブキャップ24は非接触な状態に保たれているので、従来のようにゴムブーツのリップ(摺動部)で防水シールする場合と比べて、摺動による部品の摩耗やへたりがなく、防水性が落ちない上、摺動抵抗がないために操作性が低下することもない。
また、本実施形態では、ノブホルダ50を表側ホルダ30と裏側ホルダ40の2つの部品に分けて透明カバー18の孔19に取り付けているので、従来のゴムブーツよりも簡単確実に取り付けることができる。
また、本実施形態では、係合フック35と係合凹部45の係合により表側ホルダ30と裏側ホルダ40を結合するようにしているので、ワンタッチでノブホルダ50を透明カバー18の孔19に簡単に固定することができる。また、透明カバー18の外面18aと表側ホルダ30の間に弾性材料製のOリング34が介在されているので、Oリング34の弾性を利用して、ガタつきなくノブホルダ50を透明カバー18の孔19に固定することができる。
また、その他の細かい点について述べると、ノブキャップ24は、閉塞した一端24a側から開口した他端24b側に向けて僅かに拡開したテーパ状に形成されており、内周面が水平に対して傾斜している。特に回転時に最下端の位置する内周面は、開口側(他端24b側)に向けて下り傾斜している。従って、万一水切り凸部38から落ちた水分Wがノブキャップ24の内周面に垂れ落ちた場合でも、その水分Wは内部に流れずに外に落ちる。
また、表側ホルダ30の挿通孔32も、先端32a側が基端側より小径となるようにテーパ状に形成されており、先端32a側においてノブ軸23との隙間が小さくなるように設定されている。こうしてあることにより、ノブ軸23をガタつかないように支持することができる。
以上の説明のように、本実施形態の防水構造によれば、メータ装置本体10の内部に水が侵入しないようにすることができるので、洗車時や雨天走行時において、操作ノブ22の取付部分から水が侵入して、透明カバー18のくもりやメータ装置本体10内の機構に錆が発生するのを防止することができる。特にオフロード走行する車両においては、水だけでなく、水分を含む泥の侵入も防ぐことができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上記実施形態では、Oリング34を透明カバー18の外面18a側に設けているが、透明カバー18の外面18a側に設けてもよいし、両側に設けてもよい。また、Oリング34の代わりにシール剤で隙間を埋めて液密性を保ってもよい。
また、上記実施形態では、表側ホルダ30と裏側ホルダ40の結合を、係合フック35と係合凹部45(ロック手段)の係合により行っているが、接着剤で表側ホルダ30と裏側ホルダ40を接合してもよい。特に接着剤を用いる場合は、その接着剤でシール剤を兼ねることができるので、Oリング34の使用を取り止めることも可能である。
また、上記実施形態では、ノブホルダ50を表側ホルダ30と裏側ホルダ40に2分割しているが、1ピースの部品として透明カバー18に組み付けることも可能である。
18 透明カバー(ケース壁)
18a 外面
18b 内面
19 孔
22 操作ノブ
23 ノブ軸
24 ノブキャップ
24a 一端
24b 他端
30 表側ホルダ
31 円筒軸部
32 挿通孔
33 ベース部
34 Oリング
35 係合フック
38 水切り凸部
40 裏側ホルダ
45 係合凹部
50 ノブホルダ

Claims (4)

  1. 貫通した孔を有するケース壁と、前記孔を通して前記ケース壁の内部から外部に略水平に突出した回転式の操作ノブとを備え、前記操作ノブと前記ケース壁の孔との間の隙間を通して前記ケース壁の外部から内部へ水が侵入するのを防止する車両用メータ装置の防水構造であって、
    前記操作ノブが、前記ケース壁の孔を貫通するノブ軸と、一端が閉塞し他端が開口した略円筒キャップ状をなし、且つ、前記閉塞した一端が前記ケース壁の外部に突出した前記ノブ軸の突出端に固定されると共に、前記開口した他端が前記ケース壁の外面の近傍に向けて延ばされたノブキャップと、を有し、
    前記ケース壁の孔には、前記ノブ軸の挿通する挿通孔を有すると共に、基端部が前記ケース壁の孔の周縁部に液密に固定され且つ先端部が前記ノブキャップの内部に挿入された円筒軸部を有するノブホルダが取り付けられ、
    前記ノブホルダの円筒軸部の外周の前記ノブキャップの内部に挿入された部分に、前記円筒軸部の外周に接触した水分が該円筒軸部の先端側へ移動するのを阻止する環状の水切り凸部が、前記ノブキャップに非接触な状態で設けられていることを特徴とする車両用メータ装置の防水構造。
  2. 貫通した孔を有するケース壁と、前記孔を通して前記ケース壁の内部から外部に略水平に突出した回転式の操作ノブとを備え、前記操作ノブと前記ケース壁の孔との間の隙間を通して前記ケース壁の外部から内部へ水が侵入するのを防止する車両用メータ装置の防水構造であって、
    前記操作ノブが、前記ケース壁の孔を貫通するノブ軸と、一端が閉塞し他端が開口した略円筒キャップ状をなし、且つ、前記閉塞した一端が前記ケース壁の外部に突出した前記ノブ軸の突出端に固定されると共に、前記開口した他端が前記ケース壁の外面の近傍に向けて延ばされたノブキャップと、を有し、
    前記ケース壁の孔には、前記ノブ軸の挿通する挿通孔を有すると共に、基端部が前記ケース壁の孔の周縁部に液密に固定され且つ先端部が前記ノブキャップの内部に挿入された円筒軸部を有するノブホルダが取り付けられ、
    前記操作ノブの前記ノブキャップの内周のうちの該ノブキャップに挿入された前記ノブホルダの前記円筒軸部に対向する部分に、前記ノブキャップの内周に接触した水分が該ノブキャップの先端側へ移動するのを阻止する環状の水切り凸部が、前記円筒軸部に非接触な状態で設けられていることを特徴とする車両用メータ装置の防水構造。
  3. 前記ノブホルダが、前記円筒軸部を有すると共に前記ケース壁の外面側に配置された表側ホルダと、前記ケース壁の内面側に配置された裏側ホルダと、によって構成され、
    前記表側ホルダと裏側ホルダが、表側と裏側から前記ケース壁を挟んだ状態で、前記ケース壁の孔を通して互いに結合されることにより、前記表側ホルダと裏側ホルダとよりなる前記ノブホルダが、前記ケース壁の孔の周縁部に液密に固定されていることを特徴とする請求項1または2に記載した車両用メータ装置の防水構造。
  4. 前記表側ホルダおよび裏側ホルダの一方と他方に、前記ケース壁の孔を通して互いに係合する係合フックと係合凹部とがそれぞれ設けられ、前記表側ホルダと前記ケース壁の外面との対向面または前記裏側ホルダと前記ケース壁の内面との対向面の少なくともいずれか一方に、前記ケース壁の孔を囲むようにOリングを介在させた状態で、前記係合フックと前記係合凹部とを互いに係合させることにより、前記表側ホルダと裏側ホルダとよりなる前記ノブホルダが、前記ケース壁の孔に液密に固定されていることを特徴とする請求項3に記載した車両用メータ装置の防水構造。
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