JP5257821B2 - モータ - Google Patents

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Description

本発明は、電動式のモータに関する。
従来より、電動式のインナーロータ型のモータに用いられるロータでは、ロータコアが薄板を積層することにより、あるいは、焼結により形成されるものがある。その断面形状は多角形とされ、各側面上に分割された永久磁石(いわゆる、セグメントマグネット)が貼り付けられる。
特許文献1では、同期電動機に用いられる回転子において、電磁鋼板を打ち抜いたものを積層した回転子コアの表面に永久磁石を配置して回転子を製造することにより、回転子の重量を増加させて同期電動機の低騒音化、低振動化を図る技術が開示されている。特許文献2においても、珪素鋼板の積層にて形成されたロータが開示されており、ロータヨークの外周上において軸方向に隣り合う永久磁石の間に隙間を設けて熱応力に起因して永久磁石がロータヨークから剥がれたり、割れたりすることを防止する技術が開示されている。
特開2002−315279号公報 特開2002−78257号公報
ところで、自動車のチルトステアリングやテレスコピックステアリングなどに用いられれる車載用のモータでは、燃費や車両の運動性能などの観点から、モータの小型化、軽量化が要望されている。特許文献1および2に開示されているモータのようにロータヨーク(または回転子コア)が薄板の積層体にて形成されたり、あるいは、焼結体にて形成される場合、ロータの重量が大きいため車載用のモータとしては好ましいとはいえない。また、薄板の積層体や焼結体にてロータヨークが形成される場合、材料費も非常に高くなってしまう。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、電動式のモータにおいて、ロータの重量を低減するとともに界磁用磁石要素を容易かつ精度よく固定することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、電動式のモータであって、シャフトと、心軸を前記シャフトに一致させつつ取り付けられる有底円筒状の磁石ホルダと、前記磁石ホルダの外周面上に前記中心軸を中心とする周方向に等間隔にて取り付けられる複数の界磁用磁石要素と、前記シャフトの径方向外側または前記磁石ホルダの外側に取り付けられる中央部と、前記中央部の径方向外面から径方向外側に向かって突出する突起部と、を備える少なくとも1つの磁石位置決め部材と、前記磁石ホルダの前記外周面と対向して、前記複数の界磁用磁石要素との間で前記中心軸を中心とするトルクを発生する電機子と、前記電機子が相対的に固定され、前記磁石ホルダの開口側に配置されるベース部と、前記ベース部に対して前記シャフトを前記中心軸を中心に回転可能に支持する軸受機構と、を備え前記磁石位置決め部材の前記突起部は、前記複数の界磁用磁石要素と係合することにより、前記複数の界磁用磁石要素の周方向の位置を固定し、前記複数の界磁用磁石要素の径方向内周面は、前記中央部の径方向外面と、隙間をもって対向している。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のモータであって、前記磁石ホルダが、前記磁石ホルダの底部の径方向内側端部において軸方向に屈曲された固定部を有し、前記固定部にてシャフトに固定されている
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のモータであって、前記複数の界磁用磁石要素がラジアル異方性である。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載のモータであって、前記少なくとも1つの磁石位置決め部材のいずれか1つが、前記磁石ホルダの底部の外側に取り付けられる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のモータであって、前記複数の界磁用磁石要素のそれぞれの一部が、前記磁石ホルダの前記外周面から前記底部の外側へと前記中心軸に対して平行に突出し、前記磁石ホルダの前記底部の外側に取り付けられる磁石位置決め部材が、前記シャフトに垂直な薄板状の部材であり、前記複数の界磁用磁石要素の間に挿入される複数の突起部を有する。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載のモータであって、前記少なくとも1つの磁石位置決め部材が、前記磁石ホルダの底部の外側に取り付けられる1つの磁石位置決め部材であり、前記複数の界磁用磁石要素のそれぞれが、前記磁石ホルダの前記外周面の曲率と同じ曲率の凹状の部分円筒面を有し、前記複数の界磁用磁石要素のそれぞれが前記磁石ホルダに取り付けられる際に、前記磁石ホルダの前記外周面と前記部分円筒面とが一致する。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のモータであって、前記複数の界磁用磁石要素のそれぞれの一部が、前記磁石ホルダの前記外周面から前記底部の外側へと前記中心軸に対して平行に突出し、前記1つの磁石位置決め部材が、前記シャフトに垂直な薄板状の部材であり、前記複数の界磁用磁石要素の間に挿入される複数の突起部を有する。
請求項8に記載の発明は、請求項5または7に記載のモータであって、前記薄板状の部材が、前記中心軸側の部位から前記複数の突起部が突出する形状であり、かつ、金属板をプレス加工することにより形成されたものであり、前記複数の突起部のそれぞれと前記中心軸側の部位との接続位置において、前記複数の突起部のそれぞれの輪郭と前記中心軸側の部位の輪郭とのなす角が90°以上である。
請求項9に記載の発明は、請求項に記載のモータであって、前記少なくとも1つの磁石の位置決め部材のいずれかが金属板をプレス加工することにより形成されたものである。
請求項10に記載の発明は、請求項1ないし9のいずれかに記載のモータであって、前記磁石ホルダが底部にて前記シャフトに取り付けられ、前記磁石ホルダの開口側が自由端とされ、前記軸受機構の少なくとも一部が、前記磁石ホルダ内に位置する。
請求項11に記載の発明は、請求項1ないし10のいずれかに記載のモータであって、人が乗る車両に搭載される。
本発明では、ロータの重量を低減することができるとともに磁石位置決め部材により界磁用磁石要素の位置を容易に固定することができる。また、磁石位置決め部材により、界磁用磁石要素の取り付けの際に周方向の累積誤差が発生してしまうことも防ぐことができる。
請求項2の発明では、固定部により磁石ホルダとシャフトとの締結を長くすることができるため、磁石ホルダをシャフトにより強固に取り付けることができ、請求項9の発明ではプレス加工により磁石位置決め部材も安価に製造することができる。請求項3の発明では、ラジアル異方性の界磁用磁石要素を使用することにより界磁用磁石要素を容易に取り付けることができる。また、請求項4の発明では、磁石位置決め部材を容易に取り付けることができ、請求項5および7の発明では、簡単な構造の磁石位置決め部材により界磁用磁石要素を精度よく固定することができる。
さらに、請求項6の発明では、1つの磁石位置決め部材で界磁用磁石要素を容易かつ精度よく固定することができ、請求項8の発明では、磁石位置決め部材用のプレス金型の寿命を長くすることができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る電動式のモータ1の構成を示す縦断面図である。モータ1は、いわゆるブラシレスモータとなっており、例えば、自動車のチルトステアリングやテレスコピックステアリングのモータとして使用される。図1では、断面の細部における平行斜線の図示を一部省略している。
モータ1は、回転組立体であるロータ部2、固定組立体であるステータ部3、ステータ部3の上部を覆うカバー部4、および、軸受機構5を備える。ロータ部2は、シャフト21、中心軸J1をシャフト21に一致させつつシャフト21に取り付けられる有底円筒状の磁石ホルダ22、磁石ホルダ22の外周面上に中心軸J1を中心とする周方向に等間隔にて取り付けられる複数(本実施の形態では6個)の界磁用磁石要素23、および、界磁用磁石要素23の外周を囲むロータカバー25を備える。
磁石ホルダ22は、有底円筒状に金属板(例えば、亜鉛めっき鋼板)をプレス加工することにより形成されたものとなっており、図1において上側となる底部(閉塞部)にてシャフト21に取り付けられ、磁石ホルダ22の開口側は自由端とされる。界磁用磁石要素23はいわゆるセグメントマグネットであり、全体で界磁用磁石としての役割を果たす。
なお、磁石ホルダ22の上側の底面上には界磁用磁石要素23の位置決めを行う位置決め部材24が取り付けられるが、位置決め部材24の形状および界磁用磁石要素23との関係については後述する。
ステータ部3は、磁石ホルダ22の開口側に配置されてステータ部3の各部を保持するとともに中央部が開口するベース部31、ベース部31に取り付けられてモータ1の外側面を形成する略円筒状のハウジング32、磁石ホルダ22の内側にて円筒状に伸びる軸受ホルダ33、および、磁石ホルダ22の外周面と対向する電機子34を備える。電機子34はハウジング32の内周面に取り付けられてベース部31に対して相対的に固定される。軸受ホルダ33内には、シャフト21を中心軸J1を中心に回転可能に支持する軸受機構5が固定される。
軸受ホルダ33は、一端がベース部31の開口部およびハウジング32の底側中央部の開口部に取り付けられ、その内側に軸受機構5の1対の玉軸受51が取り付けられる。そして、玉軸受51にロータ部2のシャフト21が挿入されることにより、シャフト21およびロータ部2がベース部31を含むステータ部3に対して磁石ホルダ22の中心軸J1を中心に回転可能に支持される。
モータ1では磁石ホルダ22を有底円筒状としてその内側に軸受ホルダ33が配置されることから、軸受機構5が磁石ホルダ22内に位置する状態とされ、これにより、シャフト21を強固に支持するとともにモータ1の高さ(軸方向の長さ)を低減することが実現される。なお、軸受機構5の全体が磁石ホルダ22の内側に位置する必要はなく、軸受機構5の少なくとも一部が、磁石ホルダ22内に位置するのみであってもよい。
電機子34は、圧入または接着によりハウジング32の内側面に取り付けられており、薄板状の磁性材の積層体であるコア341を備える。コア341は外周部が環状のコアバックとなっており、コアバックの内周面から先端を中心軸J1に向けて中心軸J1を中心に放射状に(すなわち、外側から界磁用磁石要素23に向かって伸びる)複数のティース342が設けられる。電機子34はさらに、ティース342を覆うインシュレータ343、および、インシュレータ343上から多層に導線を巻回することにより設けられたコイル344を備える。コイル344は、ティース342およびインシュレータ343の外周に上下方向(中心軸J1方向)に向かって導線が巻かれて形成されている。
カバー部4は、ロータ部2の回転を検出する素子などが実装された回路基板41、回路基板41を支持するとともにハウジング32の上側開口部に取り付けられる円筒状の基板支持部材42、および、基板支持部材42の上側開口を覆うカバープレート43を備える。電機子34と回路基板41との間ではコイル344へ駆動用の電流を供給するための結線が施され、回路基板41を介して電機子34に駆動電流が供給されることにより、電機子34と複数の界磁用磁石要素23との間で中心軸J1を中心とするトルクが発生し、ロータ部2が回転する。
次に、ロータ部2における界磁用磁石要素23の取り付けについて説明する。図2は、ロータ部2の縦断面図であり、図3は、ロータ部2の平面図すなわち、磁石ホルダ22の上側の底部側から見た様子を示す図であり、図2および図3ではロータカバー25の図示を省略している。各界磁用磁石要素23は、中心軸J1に平行に伸びる略棒状となっており、中心軸J1側および外側の部位の一方がN極であり、他方がS極であり、ラジアル異方性となっている。そして、中心軸J1側がN極のものとS極のものとが交互に周方向に沿って磁石ホルダ22の外周面上に接着により取り付けられる。ラジアル異方性の界磁用磁石要素では互いに対向する側面側(周方向側)の磁力が弱いため、隣接する2つの界磁用磁石要素同士の吸引力が弱く、界磁用磁石要素23の位置を容易に決定して取り付けることができる。また、磁石ホルダ22が金属にて形成される場合は、界磁用磁石が強い力で磁石ホルダに引きつけられることから、(例えば、磁石が大きくなるラジアル極異方性の場合に必要となる)界磁用磁石要素23の外側を覆うロータカバー25は、モータ1の用途によっては省略されてもよい。
ロータ部2では、図2および図3に示すように、1つの磁石位置決め部材24が磁石ホルダ22の底部の外側(上面)に取り付けられる。位置決め部材24の固定はシャフト21に対して行われてもよく、磁石ホルダ22の底部に対して行われてもよく、いずれの場合においても、磁石ホルダ22の外周面に設ける場合に比べて磁石位置決め部材24を容易に取り付けることができる。磁石位置決め部材24は、金属板(例えば、亜鉛めっき鋼板)をプレス加工することにより形成され、シャフト21に垂直な薄板状の部材として安価に製造される。磁石位置決め部材24は、図3に示すように中心軸側の部位(以下、「中央部」という。)240から複数の突起部241が外側に向かって放射状に突出し、中央部240は多角形(6角形)となっている。
そして、図2に示すように、複数の界磁用磁石要素23のそれぞれの一部が磁石ホルダ22の外周面から底部の外側(すなわち、図2中の上側)へと中心軸J1に対して平行に突出し、磁石位置決め部材24の突起部241が図2および図3に示すように界磁用磁石要素23の間に挿入されることにより、簡単な構造の位置決め部材24を用いて中心軸J1を中心とする周方向に界磁用磁石要素23を精度よく固定することができる。また、位置決め部材24を用いることなく界磁用磁石要素23を順番に取り付けようとした場合に生じる累積誤差も防止される。
磁石位置決め部材24では複数の突起部241のそれぞれと中央部240との接続位置(すなわち、各突起部241の付け根部分)において、複数の突起部241のそれぞれの輪郭と中央部240の輪郭とのなす角θが90°以上(図3では120°)とされる。これにより、プレス加工の際に用いられる金型において、突起部241の付け根部分に対応する箇所の破損や摩耗が低減され、プレス金型の寿命を長くすることができる。
また、複数の界磁用磁石要素23のそれぞれは、図3に示すように、磁石ホルダ22の外周面の曲率と設計公差の範囲内で同じ曲率の凹状の部分円筒面231を磁石ホルダ22側に有しており、磁石ホルダ22の外周面と部分円筒面231とが一致するように複数の界磁用磁石要素23のそれぞれが磁石ホルダ22に取り付けられる。これにより、界磁用磁石要素23を磁石ホルダ22の外周面に沿わせるだけで界磁用磁石要素23の向きを正確に磁石ホルダ22の中心軸J1に対して平行とすることができる。その結果、1つの磁石位置決め部材24で界磁用磁石要素23の一部を磁石ホルダ22の外周面において正確に位置決めするだけで界磁用磁石要素23全体を容易かつ精度よく磁石ホルダ22に固定することができる。また、既述のように界磁用磁石要素23はラジアル異方性であることから、界磁用磁石要素23間の相互作用が少なく、かつ、磁石ホルダ22に強固に吸着することから、界磁用磁石要素23の位置決めが1つの磁石位置決め部材24により容易かつ精度よく行うことが実現される。
なお、界磁用磁石要素23の部分円筒面231は、界磁用磁石要素23上の1つの連続した面である必要はなく、例えば、部分円筒面の中央に溝が設けられるなどして複数の部分に分断されていてもよい。界磁用磁石要素23の中心軸J1方向の位置は、界磁用磁石要素23の端面と磁石ホルダ22の開口端とを一致させることにより決定される。
以上、モータ1の構造について説明してきたが、モータ1では、磁石ホルダ22が有底円筒状とされることによりロータ部2の重量を低減することがでる。例えば、磁石ホルダが薄板の積層体にて形成される場合は、磁石ホルダが中実とされて体積が大きくなってしまうが、有底円筒状とすることにより、磁石ホルダの体積を大幅に削減することができる。また、積層体型の磁石ホルダを用いる場合に比べ、材料費を安くすることができ、さらに、プレス加工により磁石ホルダ22を安価に製造することができる。
なお、容易には形成できないが仮に積層体で有底円筒状の磁石ホルダ22を形成したとしても、底部に対応する数枚の板とシャフト21との間を強固に締結することは困難となってしまう。これに対し、モータ1のようにプレス加工にて磁石ホルダ22を形成する場合は、片持ち構造である磁石ホルダ22とシャフト21との締結幅を比較的大きくすることができ、締結強度を自由に設定することができる。
また、ロータ部2では、1枚の磁石位置決め部材24が、シャフト21または磁石ホルダ22の底部の外側に取り付けられて複数の界磁用磁石要素23と係合することにより複数の界磁用磁石要素23の周方向の位置が固定されることにより、界磁用磁石要素23の位置を容易に精度よく固定することができるとともに、磁石位置決め部材24によって界磁用磁石要素23の取り付けの際に周方向の累積誤差が発生してしまうことも防ぐことができる。
次に、本発明の第2の実施の形態に係るモータに用いられるロータ部2aについて説明する。本実施の形態に係るモータは、図1に示すモータ1におけるロータ部2に代えて図4および図5に示すロータ部2a(ロータカバー25は図示省略)を備えるものであり、他の構成はモータ1と同様である。図4は、ロータ部2aの縦断面図であり、図5は、ロータ部2aの底面図、すなわち、開口側から見た様子を示す図である。ロータ部2aの磁石ホルダ22では、図2および図3に示すものよりも中心軸J1方向の長さが短くなっており、さらに、磁石位置決め部材24aが磁石ホルダ22の開口端にさらに取り付けられている。ロータ部2aの他の部分は図2のロータ部2と同様であり、図2と同符号を付している。
磁石位置決め部材24aは、中心軸J1に垂直な方向へと外側に広がるフランジ部を下端に有する略円筒状の部材であり、複数の界磁用磁石要素23の間に挿入される複数の突起部241aが放射状に外側に突出するようにフランジ部の先端に形成される。磁石ホルダ22に磁石位置決め部材24を取り付ける際には、上側の磁石位置決め部材24の突起部241と突起部241aとの位置が周方向に関して正確に一致するように治具により調整される。そして、図4に示すように、複数の界磁用磁石要素23のそれぞれの一部である両端部が磁石ホルダ22の外周面から中心軸J1に対して平行に底部の外側(すなわち、図4の上側)および開口部の外側(下側)へと突出し、図4および図5に示すように、突起部241および突起部241aがそれぞれ界磁用磁石要素23の間に挿入される。これにより、簡単な構造で複数の界磁用磁石要素23のそれぞれを正確に中心軸J1に平行としつつ中心軸J1を中心とする周方向に精度よく固定することができる。なお、図4および図5に示すロータ部2aの場合、界磁用磁石要素23がラジアル異方性でない場合であっても正確に界磁用磁石要素23の位置を固定することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
ロータ部2では、磁石位置決め部材24の突起部241が磁石ホルダ22の径方向へと外周面の外側に突出しているが、図6に示すように、磁石ホルダ22の外周面側に沿って突起部241が折り曲げられてもよい。この場合、各界磁用磁石要素23の一部が、磁石ホルダ22の外周面から底部の外側(上側)へと中心軸J1に平行な方向に突出する必要はない。また、図7(左側が縦断面図、右側が右側面図となっている。)に示すように、磁石ホルダ22の開口部の一部を外周面側に折り曲げて複数の突起部241bが設けられてもよく、この場合は、図4に示す磁石位置決め部材24aと磁石ホルダ22とが一体化されていると捉えることができる。
また、磁石位置決め部材24は界磁用磁石要素23の間に挿入される突起部を有するものには限定されず、他の手法により磁石位置決め部材24が界磁用磁石要素23と係合してもよい。例えば、界磁用磁石要素23に形成された溝に磁石位置決め部材24が係合したり、界磁用磁石要素23に形成された突起部と磁石位置決め部材24に形成された凹部とが係合することにより、界磁用磁石要素23の位置決めが行われてもよい。
さらに、界磁用磁石要素23が大きい場合は、磁石位置決め部材が3個以上設けられてもよい。この場合、例えば、図4に示すロータ部2aの磁石ホルダ22の外周面上にもう1つの磁石位置決め部材(あるいは、同等の機能を有する突起部)が追加される。なお、磁石位置決め部材が複数設けられる場合においても、製造を容易に行うためにいずれか1つの磁石位置決め部材が磁石ホルダ22の底部の外側に取り付けられることが好ましい。また、プレス加工により形成される磁石位置決め部材は磁石ホルダ22の底部に取り付けられたもののみであってもよい。
軸受機構5は玉軸受51以外の軸受を有していてもよく、例えば、含油スリーブによりシャフト21が支持されてもよい。また、シャフト21は片持ち構造にて支持される必要はなく、両持ち構造にて支持されてもよい。例えば、軸受ホルダ33の長さを短くして玉軸受51を1つに変更し、カバープレート43に軸受ホルダおよび玉軸受を設けてシャフト21の上端が別途支持されてもよい。すなわち、ベース部31に対してシャフト21を回転可能に支持する軸受機構は、磁石ホルダ22に対して上下に分離されてもよい。
モータ1は、チルトステアリング、テレスコピックステアリング以外に、パワーステアリングなどの駆動源として用いられてもよく、回転する電機子にブラシを介して電流が供給されるブラシ型モータに比べて騒音が低減され、かつ、軽量であることから、車両の操舵関係の補助のみならず、人が乗る車両に搭載される様々な用途のモータに適している。
第1の実施の形態に係るモータの構成を示す縦断面図である。 ロータ部の縦断面図である。 ロータ部の平面図である。 第2の実施の形態に係るモータのロータ部の縦断面図である。 ロータ部の底面図である。 ロータ部の他の例を示す縦断面図である。 ロータ部のさらに他の例を示す図である。
符号の説明
1 モータ
3 ステータ部
5 軸受機構
21 シャフト
22 磁石ホルダ
23 界磁用磁石要素
24,24a 磁石位置決め部材
31 ベース部
34 電機子
240 中央部
241,241a 突起部

Claims (11)

  1. 電動式のモータであって、
    シャフトと、
    心軸を前記シャフトに一致させつつ取り付けられる有底円筒状の磁石ホルダと、
    前記磁石ホルダの外周面上に前記中心軸を中心とする周方向に等間隔にて取り付けられる複数の界磁用磁石要素と、
    前記シャフトの径方向外側または前記磁石ホルダの外側に取り付けられる中央部と、前記中央部の径方向外面から径方向外側に向かって突出する突起部と、を備える少なくとも1つの磁石位置決め部材と、
    前記磁石ホルダの前記外周面と対向して、前記複数の界磁用磁石要素との間で前記中心軸を中心とするトルクを発生する電機子と、
    前記電機子が相対的に固定され、前記磁石ホルダの開口側に配置されるベース部と、
    前記ベース部に対して前記シャフトを前記中心軸を中心に回転可能に支持する軸受機構と、
    を備え
    前記磁石位置決め部材の前記突起部は、前記複数の界磁用磁石要素と係合することにより、前記複数の界磁用磁石要素の周方向の位置を固定し、
    前記複数の界磁用磁石要素の径方向内周面は、前記中央部の径方向外面と、隙間をもって対向していることを特徴とするモータ。
  2. 請求項1に記載のモータであって、
    前記磁石ホルダが、前記磁石ホルダの底部の径方向内側端部において軸方向に屈曲された固定部を有し、前記固定部にてシャフトに固定されていることを特徴とするモータ。
  3. 請求項1または2に記載のモータであって、
    前記複数の界磁用磁石要素がラジアル異方性であることを特徴とするモータ。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載のモータであって、
    前記少なくとも1つの磁石位置決め部材のいずれか1つが、前記磁石ホルダの底部の外側に取り付けられることを特徴とするモータ。
  5. 請求項4に記載のモータであって、
    前記複数の界磁用磁石要素のそれぞれの一部が、前記磁石ホルダの前記外周面から前記底部の外側へと前記中心軸に対して平行に突出し、
    前記磁石ホルダの前記底部の外側に取り付けられる磁石位置決め部材が、前記シャフトに垂直な薄板状の部材であり、前記複数の界磁用磁石要素の間に挿入される複数の突起部を有することを特徴とするモータ。
  6. 請求項1ないし3のいずれかに記載のモータであって、
    前記少なくとも1つの磁石位置決め部材が、前記磁石ホルダの底部の外側に取り付けられる1つの磁石位置決め部材であり、
    前記複数の界磁用磁石要素のそれぞれが、前記磁石ホルダの前記外周面の曲率と同じ曲率の凹状の部分円筒面を有し、
    前記複数の界磁用磁石要素のそれぞれが前記磁石ホルダに取り付けられる際に、前記磁石ホルダの前記外周面と前記部分円筒面とが一致することを特徴とするモータ。
  7. 請求項6に記載のモータであって、
    前記複数の界磁用磁石要素のそれぞれの一部が、前記磁石ホルダの前記外周面から前記底部の外側へと前記中心軸に対して平行に突出し、
    前記1つの磁石位置決め部材が、前記シャフトに垂直な薄板状の部材であり、前記複数の界磁用磁石要素の間に挿入される複数の突起部を有することを特徴とするモータ。
  8. 請求項5または7に記載のモータであって、
    前記薄板状の部材が、前記中心軸側の部位から前記複数の突起部が突出する形状であり、かつ、金属板をプレス加工することにより形成されたものであり、
    前記複数の突起部のそれぞれと前記中心軸側の部位との接続位置において、前記複数の突起部のそれぞれの輪郭と前記中心軸側の部位の輪郭とのなす角が90°以上であることを特徴とするモータ。
  9. 請求項1に記載のモータであって、
    前記少なくとも1つの磁石位置決め部材のいずれかが金属板をプレス加工することにより形成されたものであることを特徴とするモータ。
  10. 請求項1ないし9のいずれかに記載のモータであって、
    前記磁石ホルダが底部にて前記シャフトに取り付けられ、前記磁石ホルダの開口側が自由端とされ、
    前記軸受機構の少なくとも一部が、前記磁石ホルダ内に位置することを特徴とするモータ。
  11. 請求項1ないし10のいずれかに記載のモータであって、
    人が乗る車両に搭載されることを特徴とするモータ。
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