JP5256918B2 - 車両の空調装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の空調装置に関し、特に、車両駆動用の内燃機関とは別に燃料を燃焼して暖房用の熱源を得る燃焼ヒータを備えた車両の空調装置に関するものである。
従来から、車両の空調装置では、エンジンの冷却水を車室内暖房用の熱源として利用している。また、寒冷地ではエンジンの冷却水の熱量だけでは不足するため、エンジンとは別に暖房用の燃焼ヒータを設けて、必要に応じて熱源として利用している。
このような燃焼ヒータでは、燃焼ガスは一旦エンジンルームに放出された後、大気に放出される。つまり、この燃焼ガスは、車両走行中は走行風によって車外に排出されるが、車両の停止時にはエンジンルーム内に滞留すると共に、空調装置の外気導入用の換気ダクトを介して車室内に導入され、車室内の異常臭の発生原因となっている。
特許文献1では、燃焼ヒータから排出される燃焼ガスを、エンジンの排気ガスを浄化する排気浄化装置の排気ガス導入路(排気管)に排出することで、燃焼ガスがエンジンルームに滞留することを防止し、燃焼ガスが車室内に侵入することに起因する異常臭を防止する技術が提案されている。
特許第3255086号
特許文献1によれば、燃焼ヒータから排出される燃焼ガスを排気浄化装置によって浄化できる上に、大気への開放は車両後方の排気開口から行うことから、燃焼ガスが車室内に流入することを防止できる。しかしながら、特許文献1では、導入管等別部材を新設する必要があると共に、その配置スペースを確保する必要が生じる。
つまり、燃焼ヒータは、エンジンから空調装置に送られる冷却水を加熱するため、エンジンと空調装置との間等配置可能な領域が限られている。一方、燃焼ガスを排気管に導入する燃焼ガス導入管を新たに設けた場合、これを燃焼ヒータと排気管との間に配置するスペースが必要となる。しかも、燃焼ガス導入管が排気管に連結されているため、エンジンからの排気ガスの逆流を防止する逆流防止弁を設置しなければ燃焼ヒータにエンジンの排気ガスが逆流してしまう。
本発明の目的は、燃焼ヒータの燃焼ガスを簡易な構成で大気に拡散し、車室内への流入を防止する車両の空調装置を提供することである。
請求項1の発明は、車室に供給される空調風を生成する空調ユニットと、この空調ユニットの暖房用の熱を燃料の燃焼によって生成する燃焼ヒータとを有する車両の空調装置において、車両前側のエンジンルームに配置されたエンジンと、前記エンジンの前方に配置され且つエンジンの冷却水を冷却するラジエータファンと、前記エンジンルームと車室とを仕切り且つ車両後方に傾斜して下端後部がフロアパネルの前端に接続されたダッシュロアと、前記エンジンの下方を覆うと共に前記フロアパネルの前端近傍位置まで後方に延設されたアンダカバーとを備え、前記燃焼ヒータが前記エンジンとダッシュロアとの間で且つ前記アンダカバーの直上に配設されると共に前記燃焼ヒータの燃焼後の燃焼ガスを排出する燃焼ガス排気管の下流端部が前記アンダカバーとフロアパネルとの間に配置され、前記燃焼ヒータの作動開始時、前記燃焼ヒータから排出される燃焼ガスを車外へ掃気するために前記ラジエータファンを所定時間作動させる制御手段を設けたことを特徴とする。
請求項1の発明では、掃気ファンとしてのラジエータファンによって燃焼ヒータから排出される燃焼ガスを確実に車外に掃気できる。しかも、燃焼ガスが滞留し易い、車両始動時を燃焼ヒータの作動開始によって検出し、最小限のラジエータファン作動によって効果的に燃焼ガスの拡散を図れる。
請求項2の発明は、車室に供給される空調風を生成する空調ユニットと、この空調ユニットの暖房用の熱を燃料の燃焼によって生成する燃焼ヒータとを有する車両の空調装置において、車両前側のエンジンルームに配置されたエンジンと、前記エンジンの前方に配置され且つエンジンの冷却水を冷却するラジエータファンと、前記エンジンルームと車室とを仕切り且つ車両後方に傾斜して下端後部がフロアパネルの前端に接続されたダッシュロアと、前記エンジンの下方を覆うと共に前記フロアパネルの前端近傍位置まで後方に延設されたアンダカバーとを備え、前記燃焼ヒータが前記エンジンとダッシュロアとの間で且つ前記アンダカバーの直上に配設されると共に前記燃焼ヒータの燃焼後の燃焼ガスを排出する燃焼ガス排気管の下流端部が前記アンダカバーとフロアパネルとの間に配置され、前記燃焼ヒータの作動停止時、前記燃焼ヒータから排出される燃焼ガスを車外へ掃気するために前記ラジエータファンを所定時間作動させる制御手段を設けたことを特徴とする。
請求項2の発明では、掃気ファンとしてのラジエータファンによって燃焼ヒータから排出される燃焼ガスを確実に車外に掃気できる。しかも、燃焼ガスが滞留し易い、車両停止時を燃焼ヒータの作動停止によって検出し、最小限のラジエータファン作動によって効果的に燃焼ガスの拡散を図れる。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、車両の走行速度を検出する車速検出手段を有し、制御手段は、所定の低車速以下のとき、掃気ファンを所定時間作動させることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜3の発明の何れか1項において、燃焼ヒータは、前記ダッシュロアと略平行となるように設置されたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、車両前側のエンジンルームに配置されたエンジンと、前記エンジンの前方に配置され且つエンジンの冷却水を冷却するラジエータファンと、前記エンジンルームと車室とを仕切り且つ車両後方に傾斜して下端後部がフロアパネルの前端に接続されたダッシュロアと、前記エンジンの下方を覆うと共に前記フロアパネルの前端近傍位置まで後方に延設されたアンダカバーとを備え、前記燃焼ヒータが前記エンジンとダッシュロアとの間で且つ前記アンダカバーの直上に配設されると共に前記燃焼ヒータの燃焼後の燃焼ガスを排出する燃焼ガス排気管の下流端部が前記アンダカバーとフロアパネルとの間に配置され、前記燃焼ヒータの作動開始時、前記燃焼ヒータから排出される燃焼ガスを車外へ掃気するために前記ラジエータファンを所定時間作動させる制御手段を設けたため、燃焼ヒータの燃焼ガスを簡易な構成で拡散し、車室内への流入を防止することができる。つまり、燃焼ヒータの配置等他部材のレイアウトに影響を与えることなく、且つラジエータファンを所定時間作動させることで車室内の異常臭を抑制できる。
請求項2の発明によれば、車両前側のエンジンルームに配置されたエンジンと、前記エンジンの前方に配置され且つエンジンの冷却水を冷却するラジエータファンと、前記エンジンルームと車室とを仕切り且つ車両後方に傾斜して下端後部がフロアパネルの前端に接続されたダッシュロアと、前記エンジンの下方を覆うと共に前記フロアパネルの前端近傍位置まで後方に延設されたアンダカバーとを備え、前記燃焼ヒータが前記エンジンとダッシュロアとの間で且つ前記アンダカバーの直上に配設されると共に前記燃焼ヒータの燃焼後の燃焼ガスを排出する燃焼ガス排気管の下流端部が前記アンダカバーとフロアパネルとの間に配置され、前記燃焼ヒータの作動停止時、前記燃焼ヒータから排出される燃焼ガスを車外へ掃気するために前記ラジエータファンを所定時間作動させる制御手段を設けたため、燃焼ヒータの燃焼ガスを簡易な構成で拡散し、車室内への流入を防止することができる。つまり、燃焼ヒータの配置等他部材のレイアウトに影響を与えることなく、且つラジエータファンを所定時間作動させることで車室内の異常臭を抑制できる。
請求項3の発明によれば、車両の走行速度を検出する車速検出手段を有し、制御手段は、所定の低車速以下のとき、掃気ファンを所定時間作動させるため、燃焼ガスの停滞が発生する車両停止時、或いは低車速時を確実に判定し、掃気ファンを作動させることができる。
請求項4の発明によれば、燃焼ヒータは、前記ダッシュロアと略平行となるように設置されたため、掃気風を燃焼ガス排気管の下流端部へ確実に誘導できる
以下、本発明の実施例について図面に基づいて説明する。図1は車両の前側断面図、図2は図1のII−II線断面図、図3は本実施例の燃焼ヒータの説明図、図4は本実施例の燃焼ヒータの制御ブロック図を示す。
図1に示すように、この車両1の前側領域には、エンジンルーム2と乗員が乗車する車室3とが設けられる。この実施例のエンジン4は横置き配置とされ、エンジン4の前方にはラジエータ5、車両1の前端部には複数の開口を有するフロントグリル6が配置されている。尚、7Lは左前輪を示している。エンジンルーム2は、図1、図2に示すように、フロントグリル6、ダッシュパネル8、ボンネット9、アンダカバー10及び左右のサスペンションタワー部11R,11Lを有するホイールハウス12R,12Lとによって構成されている。
エンジンルーム2の略中央に配置されるエンジン4は、アンダカバー10の直上のオイルパン4a、オイルパン4a上にシリンダブロック等からなる本体4b、車両前側に吸気系、後方側に排気系を備えるシリンダヘッド4cとから構成される。更に、エンジン4は、車両前側に装着されるオルタネータ13、空調用コンプレッサ14等の補機、及びエンジン内部に設置されるウォータポンプ15を有している。また、エンジン4には車両後方に配置された燃料タンク16から燃料が供給される。
ラジエータ5は、エンジン4とフロントグリル6との間に設置され、最前列にコンプレッサ14と連結されるコンデンサ17、次にエンジン4の冷却水と空気とを熱交換させるラジエータ本体18及びラジエータファン19によって構成される。図2に示すように、ラジエータファン19は、車幅方向略中央に配置されており、ファン19の左側端部とエンジン4の左側端部とは正面視で略同一とされている。また、ファン19の下端面も、エンジン4の下端面と略同一とされている。
ダッシュパネル8は、鉛直状に配置される第1ダッシュアッパ20aとこの第1ダッシュアッパ20aの上端から車両前方に傾斜して延設される第2ダッシュアッパ20bと第1ダッシュアッパ20aの下端から車両後方に傾斜したダッシュロア21とからなり、第1ダッシュアッパ20aとダッシュロア21との接合部に車幅方向に延びるダッシュクロスメンバ22によって閉断面が形成されている。
第2ダッシュアッパ20bの上端にはカウルボックスインナ23及びカウルボックスアウタ24とが接続されており、カウルボックスインナ23とカウルボックスアウタ24との間にはカウル閉断面が形成されている。このカウル閉断面の上部にフロントウインドガラス25が固定されている。ダッシュロア21の下端後部には、その中央部分に車両1の前後方向に延びるトンネル部26を有するフロアパネル27が接続され、このフロアパネル27で車室3の下面を形成している。
また、インストルメントパネル28とダッシュパネル8との間の空間には、エンジン4に近接するように空調装置29を配置している。空調装置29は、その内部に冷媒により空調風を冷却する蒸発器としてのエバポレータ30と、エンジン4の冷却後の温水により空調風を加熱するヒータコア31とを備えている。
インストルメントパネル28のフロントウインドガラス25の傾斜下部相当部分に設けられたデフロスタ吹出口32と空調装置29との間をダクト33で接続すると共に、インストルメントパネル28の略中央部に設けられたセンタベント吹出口34と空調装置29の所定部位との間をセンタベントダクト35で接続している。
また、インストルメントパネル28とダッシュパネル8との間のダッシュパネル8側には、ブロアユニット36を配置すると共に、このブロアユニット36の吹出口と空調装置29の所定部位との間をダクト37で接続している。ブロアユニット36の近傍でカウルボックスインナ23と第2ダッシュアッパ20bとからなる空間には外気導入口52が配置され、カウル閉断面を介して車外の空気を空調装置29に取込んでいる。
燃焼ヒータ38は、車幅方向略中央位置で、エンジン4の本体4bとダッシュロア21との間に設置されている。燃焼ヒータ38の直上にはダッシュクロスメンバ22が配設され、直下にはアンダカバー10が設置されると共に、ダッシュロア21の傾斜と略平行となるように設置されている。燃焼ヒータ38は、図示しないファン、点火用グロープラグ、燃焼室及び空気と冷却水との熱交換を行う熱交換室等から構成されている。
図3に示すように、燃焼ヒータ38には、エンジン4からの冷却水を導入する冷却水導入管39、燃焼ヒータ38で加熱された冷却水を空調装置29に導出する冷却水導出管40、燃料タンク16から燃料を燃料ポンプ41を介して供給する燃料供給管42、燃料を燃焼するための空気をホイールハウス12を貫通して取込む吸気供給管43、及び燃焼後の燃焼ガスを排出する燃焼ガス排気管44とが設けられている。尚、燃焼ガス排気管44の下流端開口はアンダカバー10の後端部とフロアパネル27との間に設けられた間隙に配置されている。
燃焼ヒータ38は、モータでファンを回転して外気をヒータ内に導入し、燃料噴射口前に送り出す。燃料は燃料噴射口から噴出され、点火されて燃焼室で燃焼する。燃焼ガスは燃焼室から熱交換室に移動し、熱交換室周りの冷却水ジャケット内の冷却水と熱交換を行って加熱される。尚、燃焼ヒータ38の構成は、従来構造と同様のため詳細説明は省略する。
図4に基づいて、本実施例に係る燃焼ヒータ制御の構成について説明する。
まず、エンジン4を冷却するための第1の冷却水経路は、エンジン4からラジエータ本体18に冷却水を送る第1通路45、ラジエータ本体18からサーモスタット46を介してウォータポンプ15に冷却水を送る第2通路47、ウォータポンプ15からエンジン4に冷却水を送る第3通路48、サーモスタット46の作動によりラジエータ本体18をバイパスする第4通路49から構成される。
サーモスタット46は、三方弁構造となっており、例えば、冷却水温が80℃未満のとき、冷却水を第1通路45、第4通路49、第2通路47と通過可能にすると共に、ラジエータ本体18から第2通路47への冷却水の通過を遮断している。冷却水温が80℃以上になると、第4通路49を遮断し、冷却水が第1通路45、ラジエータ本体18、第2通路47と通過可能としている。
次に、空調装置29のための第2の冷却水経路は、エンジン4から燃焼ヒータ38に冷却水を送る冷却水導入管39、燃焼ヒータ38から空調装置29のヒータコア31に冷却水を送る冷却水導出管40、ヒータコア31からウォータポンプ15に冷却水を送る第5通路50から構成される。尚、燃料供給管42は、燃料タンクからエンジン4に燃料を送る燃料配管51から分岐する形で形成されている。
ラジエータファン19及び燃焼ヒータ38の作動は制御ユニット53によって夫々制御される。制御ユニット53には、イグニッションスイッチ(IGスイッチ)54のオンオフ信号、エアコンスイッチ(ACスイッチ)55からのオンオフ信号及び特定空調モードの選択信号、外気温センサ56からの外気温度信号、エンジン水温センサ57からの冷却水温信号、車速センサ58からの車両の速度信号、エンジン回転数センサ59からの回転数信号が入力される。
次に、図5に基づいて、ラジエータファン制御のフローチャートを説明する。この第1のラジエータファン制御は、エンジン4の運転性能及び空調性能を向上するために行うもので、エンジン水温とエアコン(空調装置29)の作動に連動している。尚、Si(i=1,2,…)は各ステップを示す。また、本制御は、IGスイッチ54オンがスタートであり、IGスイッチオフで制御終了となっている。
IGスイッチオン(S1)で制御が開始され、ACスイッチ55がオンか否か判定する(S2)。S2の判定の結果、Yesの場合、S3に移行して所定車速E2以下か判定する。S3の判定の結果、例えば時速80km以下の場合、S4に移行してラジエータファン19を作動(ON)させ、S2にリターンする。
S3の判定の結果、時速80kmを超える場合、S5に移行してエンジン水温が所定温度T3以上か判定する。S5の判定の結果、例えば水温が93℃以上の場合、S4に移行してラジエータファン19を作動させる。S5の判定の結果、水温が93℃未満の場合、S6に移行してラジエータファン19を非作動(OFF)とし、S2にリターンする。
S2の判定の結果、Noの場合、S5に移行してエンジン水温が所定温度以上か判定して、S5以降のステップに進む。本制御では、エアコンが作動且つ高速走行時、又はエンジン水温が高温時にラジエータファン19を作動させている。この構成により、エンジンの冷却性能を維持しつつ、空調効率の向上を図っている。
図6に基づいて、燃焼ヒータ制御のフローチャートを説明する。この燃焼ヒータ制御は、ラジエータファン制御とは独立して実行処理される。
IGスイッチオン(S11)で制御が開始され、エンジン水温がT1、例えば75℃以下か否か判定する(S12)。S12の判定の結果、Yesの場合、S13に移行して外気温がA1、例えば5℃以下か判定する。S13の判定の結果、Yesの場合、S14に移行してエンジン回転数がB1、例えば500rpm以上か判定する。エンジン水温が75℃以下、外気温が5℃以下、且つエンジン回転数が500rpm以上の場合、S15に移行して燃焼ヒータを作動させる。
S15の燃焼ヒータ38作動後、所定時間H1、例えば5分経過したか否か判定する(S16)。S16の判定の結果、Noの場合、S17に移行して車速がE1、例えば時速10km以下か判定する。S17の判定の結果、Yesの場合、S18に移行してラジエータファン19を作動(ON)させて、S16にリターンする。
S16の判定の結果、Yesの場合、或いはS17の判定の結果、Noの場合、S19に移行してラジエータファン19を非作動(OFF)として、S20に移行する。S20の判定の結果、エンジン水温がT2、例えば85℃未満の場合、S21に移行して外気温がA2、例えば10℃以上か否か判定する。S21の判定の結果、Noの場合、S22に移行してエンジン回転数がB2、例えば500rpm以下か判定する。S22の判定の結果、500rpmを超える場合、S20にリターンする。尚、本実施例では、エンジン回転数B1,B2を同じ500rpmとしたが、車両の仕様に基づき異なる値とすることも可能である。
S20の判定の結果、Yesの場合、または、S21の判定の結果、Yesの場合、或いはS22の判定の結果、Yesの場合、燃焼ヒータを作動停止(S23)すると共に、ラジエータファン19を作動(S24)させる。S25の判定の結果、燃焼ヒータ38の作動停止後、所定時間H2、例えば5分経過した場合、S26に移行してラジエータファン19を非作動にしてS11にリターンする。S25の判定の結果、燃焼ヒータの作動停止後、5分経過していない場合、S20にリターンする。
S12の判定の結果、Noの場合、または、S13の判定の結果、Noの場合、或いはS14の判定の結果、Noの場合、燃焼ヒータの作動が不要であるため、第1のラジエータファン制御のS2に移行し、本制御を終了する。
本実施例に係る空調装置の作用、効果について説明する。
本実施例の燃焼ヒータ38は、エンジン水温が所定値よりも低く、外気温が所定値よりも低く、エンジン回転数が所定値よりも高い、前記3要件を全て満たしたときのみ作動させており、燃焼ガスの発生量を最小限に抑えている。
また、ラジエータファン19の作動について、燃焼ヒータ38の作動が必要となった場合でも、異常臭の発生量が多い作動開始及び作動停止後の所定時間のみの掃気により燃焼ガスを車外に拡散している。しかも、車両の運転状態として、燃焼ガスを拡散可能な状態、所謂走行風がある程度存在する場合には、ラジエータファン19の作動を停止している。これにより、エンジン4の運転性能や空調効率を阻害することなく、また、既存のラジエータファン19を利用して、別途新規な部材を設けることなく燃焼ガスの掃気を行うことができる。
また、ラジエータファン19からの掃気風は、配置レイアウト上、エンジン4の上下左右の4方向から燃焼ヒータ38に向かって進行する構成となっている。エンジン4の上方からの掃気風は、エンジンのヘッドカバとボンネット9との間を後方に進み、その後第2ダッシュアッパ20b、第1ダッシュアッパ20a、ダッシュロア21に誘導されて燃焼ガス排気管44の下流端開口が設けられているアンダカバー10の後端部とフロアパネル27との間に到達し、燃焼ガスを伴って車外に拡散する。
エンジン4の左右側方からの掃気風は、エンジン4の両側面とホイールハウス12R,12Lとの間を後方に進み、燃焼ヒータ38に向かって進行し、ダッシュロア21に誘導されて燃焼ガス排気管44の下流端開口に向かう。エンジン4の下端面からの掃気風は、オイルパン4aとアンダカバー10との間を後方に進み、燃焼ガス排気管44に到達する。
燃焼ヒータ38は、車幅方向略中央位置で、エンジン4の本体4bとダッシュロア21との間に設置されると共に、直下にはアンダカバー10が設置され、ダッシュロア21の傾斜と略平行となるように設置されているため、周囲の部材を掃気風の整流部材として有効に利用できる。
その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能で、本発明はそのような変更形態を包含するものである。
本発明の実施例に係る車両の前側断面図である 図1のII−II線断面図である。 本実施例に係る燃焼ヒータの説明図である。 本実施例に係る燃焼ヒータ制御のブロック図である。 本実施例に係る第1のラジエータファン制御のフローチャートである。 本実施例に係る燃焼ヒータ制御のフローチャートである。
1 車両
2 エンジンルーム
3 車室
4 エンジン
5 ラジエータ
19 ラジエータファン
29 空調装置
31 ヒータコア
38 燃焼ヒータ
53 制御ユニット
58 車速センサ

Claims (4)

  1. 車室に供給される空調風を生成する空調ユニットと、この空調ユニットの暖房用の熱を燃料の燃焼によって生成する燃焼ヒータとを有する車両の空調装置において、
    車両前側のエンジンルームに配置されたエンジンと、
    前記エンジンの前方に配置され且つエンジンの冷却水を冷却するラジエータファンと、
    前記エンジンルームと車室とを仕切り且つ車両後方に傾斜して下端後部がフロアパネルの前端に接続されたダッシュロアと、
    前記エンジンの下方を覆うと共に前記フロアパネルの前端近傍位置まで後方に延設されたアンダカバーとを備え、
    前記燃焼ヒータが前記エンジンとダッシュロアとの間で且つ前記アンダカバーの直上に配設されると共に前記燃焼ヒータの燃焼後の燃焼ガスを排出する燃焼ガス排気管の下流端部が前記アンダカバーとフロアパネルとの間に配置され、
    前記燃焼ヒータの作動開始時、前記燃焼ヒータから排出される燃焼ガスを車外へ掃気するために前記ラジエータファンを所定時間作動させる制御手段を設けたことを特徴とする車両の空調装置。
  2. 車室に供給される空調風を生成する空調ユニットと、この空調ユニットの暖房用の熱を燃料の燃焼によって生成する燃焼ヒータとを有する車両の空調装置において、
    車両前側のエンジンルームに配置されたエンジンと、
    前記エンジンの前方に配置され且つエンジンの冷却水を冷却するラジエータファンと、
    前記エンジンルームと車室とを仕切り且つ車両後方に傾斜して下端後部がフロアパネルの前端に接続されたダッシュロアと、
    前記エンジンの下方を覆うと共に前記フロアパネルの前端近傍位置まで後方に延設されたアンダカバーとを備え、
    前記燃焼ヒータが前記エンジンとダッシュロアとの間で且つ前記アンダカバーの直上に配設されると共に前記燃焼ヒータの燃焼後の燃焼ガスを排出する燃焼ガス排気管の下流端部が前記アンダカバーとフロアパネルとの間に配置され、
    前記燃焼ヒータの作動停止時、前記燃焼ヒータから排出される燃焼ガスを車外へ掃気するために前記ラジエータファンを所定時間作動させる制御手段を設けたことを特徴とする車両の空調装置。
  3. 車両の走行速度を検出する車速検出手段を有し、
    前記制御手段は、所定の低車速以下のとき、前記掃気ファンを所定時間作動させることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の空調装置。
  4. 前記燃焼ヒータは、前記ダッシュロアと略平行となるように設置されたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の車両の空調装置。
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