JP5256123B2 - 回転型電気部品 - Google Patents

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Description

本発明は、押圧操作用のプッシュスイッチを備えた回転型電気部品に係り、特に、中央部に他の部品の収納スペースが確保されているプッシュスイッチ付き回転型電気部品に関する。
プッシュスイッチ付き回転型電気部品として、回転可能かつ軸線方向へ往復動可能な操作軸を中央部に組み込み、この操作軸の後方にプッシュスイッチを設置すると共に、操作軸にスプライン結合された回転体等を含む回転検出手段(エンコーダや可変抵抗器)を操作軸の周囲に配設するという構成のものが広く知られている。このものは、操作軸を軸線方向へ押圧操作すると、プッシュスイッチが押圧駆動されてスイッチオン信号が出力され、操作軸を回転操作すると、回転体が供回りして回転検出手段にて操作軸の回転情報が検出されるようになっている。
しかしながら、上述した回転型電気部品の中央部には操作軸やプッシュスイッチが配設されているため、該中央部に他の部品を組み込むことができず、例えば照光用のLED等の他の部品を追加する場合には、その部品を回転型電気部品の外側に配設しなければならない。それゆえ、かかる回転型電気部品を他の部品と組み合わせて多機能化を図ると、実装領域が不所望に拡大してしまったり、操作軸に取着されるつまみ部材の中央部が照光させにくい等の不具合を生じていた。
そこで従来、中空状の操作軸を回転可能かつ軸線方向へ往復動可能に組み込むことによって、中央部に他の部品の収納スペースを確保したプッシュスイッチ付き回転型電気部品が提案されている(例えば、特許文献1参照)。かかる従来提案において、回転型電気部品のハウジングには、操作軸を回転可能かつ軸線方向へ往復動可能に支持する中空状の軸受部と、該軸受部の周囲に回転検出手段(エンコーダ)と複数のプッシュスイッチとを配設するための環状の収納部とが設けられており、軸受部に包囲された円柱状の内方空間が他の部品の収納スペースとして利用できるようになっている。回転検出手段には、操作軸にスプライン結合されて摺動子が取着された回転体と、該摺動子が摺動可能な導電パターンとが設けられており、操作軸が回転操作されると、回転体が供回りして摺動子が導電パターンに接離するため、操作軸の回転情報を検出することができる。また、略等間隔に配設された複数(例えば3個)のプッシュスイッチ上にリング状の押圧部材が安定した姿勢で搭載されているため、操作軸が押圧操作されると、少なくともいずれか1個のプッシュスイッチが押圧部材を介して押圧駆動されるようになっている。つまり、操作軸と軸受部との間には若干のクリアランスが必要なため、押圧操作時に操作軸が斜めに傾いた状態で押し込まれることがあるが、その場合にも操作軸と同じ向きに傾く押圧部材によって、傾いた側に存するプッシュスイッチを押圧駆動することができるため、操作軸がどの向きに傾いても必ずいずれかのプッシュスイッチは押圧駆動されてスイッチオン信号を出力させることができる。こうすることによって押圧操作時に動作不良が起こりにくくなるため、信頼性を大幅に高めることができる。
特開2008−112975号公報
ところで、特許文献1に開示されている従来の回転型電気部品では、押圧操作時に操作軸が傾いた状態で押し込まれても確実にプッシュスイッチが押圧駆動できるようにするため、複数のプッシュスイッチを略等間隔に配設して信頼性を高めているが、これら複数のプッシュスイッチが時間差をもって連続的に押圧駆動されたときに、各プッシュスイッチの生起するクリック感が操作者の手指に連続的に伝わってしまうという問題があった。すなわち、各プッシュスイッチには反転時にクリック感を生起するドーム状のメタルコンタクトが内蔵されているため、複数のプッシュスイッチが同時に押圧駆動されない限り各メタルコンタクトの反転するタイミングにズレが生じてしまい、それゆえ押圧操作時にクリック感の重複が起こって操作感触が損なわれやすかった。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、押圧操作時に動作不良を起こしにくくて信頼性が高く、かつクリック感の重複も起こらず操作感触が良好な回転型電気部品を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の回転型電気部品では、中空状の軸受部を有すると共に該軸受部の周囲に環状の収納部を有するハウジングと、前記軸受部に外挿されて回転可能かつ軸線方向へ往復動可能に支持された中空状の操作軸と、前記収納部に配設されて前記操作軸の回転情報を検出する回転検出手段と、傾動支点部および作用点部を有して前記収納部に配設され、前記操作軸に対する軸線方向への押圧操作力によって傾動する駆動体と、押圧突起を有して前記駆動体と前記操作軸との間に回転不能かつ軸線方向へ往復動可能に介在された押圧体と、前記収納部に配設されて前記駆動体の前記作用点部に押圧駆動されるプッシュスイッチとを備え、前記駆動体に前記傾動支点部と前記作用点部とが前記操作軸の回転中心線を挟んで略対向する位置に設けられていると共に、これら傾動支点部と作用点部との間の所定位置が前記押圧操作力の付与される力点部となっており、かつ、前記駆動体が前記作用点部から略等距離な2個所をそれぞれ前記力点部となしたリング状に形成されていると共に、前記押圧体が一対の前記押圧突起を有するリング状に形成されており、これら押圧突起を一対の前記力点部上にそれぞれ搭載するという構成にした。
このように構成された回転型電気部品は、同一の操作軸で回転操作と押圧操作とを行えて操作性が良好であると共に、ハウジングの軸受部に包囲された内方空間を他の部品の収納スペースとして利用できるため、実装領域を拡大することなく多機能化を図ることができる。また、押圧操作時に操作軸が傾いた状態で押し込まれたとしても、押圧操作力が付与される駆動体の力点部の位置は不変なので、駆動体を常に同じ向きに傾動させることができ、それゆえ駆動体の作用点部によって同一のプッシュスイッチを確実に押圧駆動することができる。さらに、押圧突起を有する押圧体を駆動体と操作軸との間に回転不能かつ軸線方向へ往復動可能に介在させ、該押圧突起を駆動体の力点部上に搭載しているため、押圧体の押圧突起を介して押圧操作力を駆動体の所定位置(力点部)に確実に付与することができる。しかも、この押圧体が一対の押圧突起を有するリング状に形成されていると共に、駆動体が作用点部から略等距離な2個所をそれぞれ力点部となしたリング状に形成されているため、押圧体や駆動体の形状を単純化することができる。つまり、この回転型電気部品は、複数のプッシュスイッチを配設しなくても押圧操作時に確実にスイッチオン信号を出力させることができるため、押圧操作時に動作不良を起こしにくい高信頼性を実現しつつ、クリック感の重複が起こらない良好な操作感触を常に得られるようになっている。
上記の構成において、押圧体が周方向に略180度離れた2個所にそれぞれ押圧突起を有すると共に、駆動体が周方向に略180度離れた2個所をそれぞれ力点部となしていると、操作軸が傾いた状態で押し込まれたとしても、作動ストロークがほとんどばらつかなくなるため好ましい。また、これに加えて、押圧体の全体形状が点対称であると共に、傾動支点部と作用点部とが同形状で駆動体の全体形状が点対称であると、押圧体や駆動体の組み付け作業が容易に行えるため組立性が向上する。
また、上記の構成において、ハウジングの収納部が軸線方向に沿って第1収納部と第2収納部とに分割されていると共に、該ハウジングが、軸受部および第1収納部を有する第1のケースと、第1収納部の前方に配置される第2収納部を有する第2のケースとを一体化して構成されており、第1収納部にプッシュスイッチと駆動体および押圧体とが配設され、かつ第2収納部に回転検出手段が配設されていると、回転型電気部品が大径化せず組立性も向上するため好ましい。
また、上記の構成において、プッシュスイッチと駆動体の作用点部との間に弾性部材を介在させ、この弾性部材上に作用点部を搭載すれば、使用する弾性部材を適宜選択することによって押圧操作時の作動ストロークや作動力を容易に変更可能となる。
本発明の回転型電気部品は、同一の操作軸で回転操作と押圧操作とを行えて操作性が良好であると共に、ハウジングの軸受部に包囲された内方空間を他の部品の収納スペースとして利用できるため、実装領域を拡大することなく多機能化を図ることができる。また、押圧操作時に操作軸が傾いた状態で押し込まれたとしても、押圧操作力が付与される駆動体を常に同じ向きに傾動させることができるため、駆動体の作用点部によって同一のプッシュスイッチを確実に押圧駆動することができ、複数のプッシュスイッチを配設する必要がなくなる。さらに、押圧突起を有する押圧体を駆動体と操作軸との間に回転不能かつ軸線方向へ往復動可能に介在させ、該押圧突起を駆動体の力点部上に搭載しているため、押圧体の押圧突起を介して押圧操作力を駆動体の所定位置(力点部)に確実に付与することができる。しかも、この押圧体が一対の押圧突起を有するリング状に形成されていると共に、駆動体が作用点部から略等距離な2個所をそれぞれ力点部となしたリング状に形成されているため、押圧体や駆動体の形状を単純化することができる。それゆえ、この回転型電気部品は、押圧操作を確実に行えて信頼性が高いだけでなく、クリック感の重複が起こらないため操作感触が良好である。
本発明の実施形態例に係る回転型電気部品の外観図である。 該回転型電気部品を斜め上方から見た分解斜視図である。 該回転型電気部品を斜め下方から見た分解斜視図である。 駆動体の傾動支点部および作用点部を示す該回転型電気部品の縦断面図(図5中IV−IV)である。 押圧体の押圧突起を示す該回転型電気部品の縦断面図(図4中V−V)である。 該回転型電気部品のハウジングを構成する第1のケースの平面図である。 該回転型電気部品のハウジングを構成する第2のケースの平面図である。
発明の実施の形態を図1〜図7を参照して説明すると、本発明の実施形態例に係る回転型電気部品は、中空状の軸受部1aおよび環状の第1収納部1bを有する第1のケース1と、環状の第2収納部2aを有して軸受部1aを包囲する第2のケース2と、軸受部1aに外挿されて回転可能かつ軸線方向へ往復動(前後進)可能に支持された中空状の操作軸3と、第1収納部1b内の1個所に設けられたプッシュスイッチ4と、プッシュスイッチ4を覆うように第1収納部1b内に配置されたラバーシート5と、第1収納部1b内に配置されて傾動可能なリング状の駆動体6と、駆動体6上に搭載されて回転不能かつ軸線方向へ往復動可能なリング状の押圧体7と、第2収納部2aの内底面に配設された導電パターン8と、前面側に凹凸のカム面9aが形成されて操作軸3にスプライン結合された回転体9と、回転体9の後面側に取着された一対の摺動子10と、一対のローラ11を保持してカム面9aに弾接させている一対の板ばね12と、各板ばね12が取着されて第1および第2のケース1,2を抱持している取付部材13とによって主に構成されている。
第1のケース1と第2のケース2はいずれも樹脂成形品である。これら第1および第2のケース1,2は積層状態で一体化されてハウジングを構成しており、第1収納部1bの前方に第2収納部2aが配置され、両収納部1b,2aが第2のケース2の底板部によって隔てられている。つまり、第1および第2のケース1,2を組み合わせて構成されるハウジングは、軸線方向に沿って第1収納部1bと第2収納部2aとに分割された環状の収納部を有する。また、このハウジングは、軸受部1aに包囲された内方空間(貫通孔1c)がLED等の他の部品の収納スペースとして利用できるようになっている。
第1のケース1には、貫通孔1cを有する軸受部1aが第1収納部1bの内周縁に環状に立設されており、第1収納部1bの外周縁には低背な外壁部1dが環状に立設されている。軸受部1aの外周面の基端側には、周方向に180度離れた2個所に回り止め突起1eが形成されている。また、図6に示すように、外壁部1dには、第2のケース2を位置決め状態で係止するするための4つの係止穴1fと、駆動体6を位置決めして回転を阻止するための一対の凹段部1gとが形成されている。第1収納部1bの内底面には駆動体6を支持する受け部1hが形成されていると共に、インサート成形技術によって固定接点14が配設されており、固定接点14から導出された出力端子15が外壁部1dから後方へ突出している。なお、受け部1hと固定接点14は周方向に180度離れた位置関係にある。また、第1収納部1bの内底面上には、固定接点14と接離可能に対向するドーム状の可動接点板(メタルコンタクト)16と、この可動接点板16を覆う可撓性シート17と、可撓性シート17を介して可動接点板16を覆うラバーシート5とが搭載されている。固定接点14および可動接点板16はプッシュスイッチ4を構成しており、このプッシュスイッチ4を可撓性シート17で密閉することによって異物の侵入に起因する短絡や導通不良を未然に防止している。受け部1h上には駆動体6の傾動支点部6aが搭載され、ラバーシート5上には駆動体6の作用点部6bが搭載される。そして、この作用点部6bがラバーシート5を介してドーム状の可動接点板16を所定量押し込むと、可動接点板16が弾性的に反転して固定接点14に当接し、出力端子15からスイッチオン信号が出力されるようになっている。
一方、第2のケース2には、第2収納部2aの外周縁に外壁部2bが環状に立設されていると共に、底面の4個所に取付ボス2cが突設されている。また、導電パターン8から導出された出力端子18が外壁部2bの一部から後方へ突出している。導電パターン8はインサート成形技術によって第2収納部2aの内底面に配設されたエンコーダ用パターンであり、回転体9の回転に伴って摺動子10が導電パターン8上を摺動するようになっている。なお、導電パターン8は外周側でコードパターンで内周側がコモンパターンである(図7参照)。この第2のケース2は、各取付ボス2cを対応する係止穴1fに挿入することによって、第1収納部1bを覆うように第1のケース1の外壁部1d上に設置されている。
駆動体6は金属板を点対称なリング状にプレス加工したものである。この駆動体6には周方向に180度離れた2個所に、後方へ膨出する同形状の傾動支点部6aと作用点部6bとが形成されている。また、駆動体6には傾動支点部6aの近傍2個所と作用点部6bの近傍2個所にそれぞれフック状の係合片6cが形成されており、これら係合片6cが凹段部1gに挿入されているため、駆動体6は第1収納部1b内で回転不能となっている。ただし、第1収納部1b内で傾動支点部6aが受け部1h上に搭載されて作用点部6bがラバーシート5上に搭載されているため、駆動体6は傾動支点部6aを支点として傾動可能であり、駆動体6を傾動させることによって作用点部6bでラバーシート5を押し撓めることができる。具体的には、操作軸3が軸線方向へ押圧操作されたときに、その押圧操作力が押圧体7を介して駆動体6の所定位置(力点部6d)に付与されることにより、駆動体6が傾動するようになっている。この力点部6dは駆動体6の内周部で傾動支点部6aおよび作用点部6bから等距離な位置に2個所設定されており、これら一対の力点部6d上にそれぞれ押圧体7の押圧突起7aが搭載されている。
押圧体7は点対称なリング状の樹脂成形品である。この押圧体7の内壁部の後端側には、周方向に180度離れた2個所に切欠き7bが形成されている。第1収納部1b内で各切欠き7bにはそれぞれ回り止め突起1eが係合可能に挿入されているため、押圧体7は回転不能となっている。また、押圧体7には各切欠き7bの近傍に径方向外側へせり出す耳部7cが突設されており、各耳部7cに後方へ突出する押圧突起7aが形成されている。図5に示すように、これら一対の押圧突起7aを駆動体6の一対の力点部6d上に搭載した状態で、押圧体7は操作軸3と駆動体6との間に挟持されているため、この押圧体7は軸線方向へ往復動可能である。具体的には、操作軸3が押圧操作されると、押圧体7が後方へ移動して駆動体6を傾動させ、押圧操作力が取り除かれると、可動接点板16やラバーシート5の復元力によって押圧体7および操作軸3が前方へ押し戻されるようになっている。
操作軸3は略円筒状の樹脂成形品であり、軸受部1aに外挿されて押圧体7上に搭載されている。この操作軸3は軸受部1aの外周面に沿って回転可能かつ前後進可能であり、回転操作時には操作軸3にスプライン結合された回転体9が操作軸3と一体的に回転し、押圧操作時には操作軸3を搭載している押圧体7が操作軸3と一体的に前後進するようになっている。この操作軸3の外周面には、軸線方向に沿って延びるガイド部3aと該ガイド部3aよりも幅広で短寸な駆動部3bとが交互に複数形成されている。これらガイド部3aと駆動部3bは操作軸3に外挿された回転体9の内壁部と係合しており、組立時にはガイド部3aでガイドしながら回転体9を容易に操作軸3に組み付けることができ、操作軸3が回転操作されると、駆動部3bが回転体9に回転操作力を伝達するようになっている。また、操作軸3の外周面には複数個所に爪部3cが形成されている。これら爪部3cは、図示せぬつまみ部材を係止して該つまみ部材を操作軸3に装着させるためのものである。
回転体9はリング状の樹脂成形品であり、環状に突設された内壁部に幅狭ガイド溝9bと幅広ガイド溝9cが交互に複数形成されている。そして、幅狭ガイド溝9bにガイド部3aを挿入して幅広ガイド溝9cに駆動部3bを挿入することによって、回転体9は操作軸3にスプライン結合されており、操作軸3が回転操作されると回転体9は一体的に回転するが、操作軸3が押圧操作されても回転体9は静止したままである。この回転体9の内壁部を包囲する環状のカム面9aには凹凸が交互に形成されており、操作軸3が回転操作されると、回転体9が供回りして一対のローラ11がカム面9a上を相対的に摺動するため、ローラ11がカム面9aに係脱して生起されるクリック感が操作者の手指に伝わるようになっている。また、回転体9の後面側には導電パターン8に弾接する一対の摺動子10が保持されており、回転体9の回転に伴って摺動子10が導電パターン8上を摺動するため、導電パターン8に対する摺動子10の位置変化から回転体9の回転方向および回転角度が検出されるようになっている。すなわち、この回転型電気部品は、導電パターン8と回転体9と摺動子10とによって操作軸3の回転情報を検出する回転検出手段が構成されている。
板ばね12は弾性に富む金属板(例えばステンレスやリン青銅等)からなり、略C字形状の一対の板ばね12が回転体9のカム面9aに対向して環状に配置されている。各板ばね12は、両端部が取付部材13の係合ピン部13aに係止されて環状天板部13bに保持されており、中間部がローラ11のシャフト11aを回転可能に保持している。そして、図4に示すように、一対の板ばね12の弾性付勢力によって、周方向に180度離れて位置する一対のローラ11が回転体9のカム面9aに弾接している。それゆえ、回転体9の回転に伴ってローラ11が凹凸のカム面9aに係脱してクリック感が生起され、このクリック感によって操作者は回転操作量を把握できるようになっている。
取付部材13は金属板を打ち抜いて曲げ加工を施したものである。この取付部材13には、複数の係合ピン部13aを有する環状天板部13bと、環状天板部13bの外周縁から後方へ延出する複数の係合脚片13cおよび取付脚片13dとが形成されている。環状天板部13bは第2収納部2aを覆うように第2のケース2の外壁部2b上に配置されており、係合ピン部13aによって板ばね12を保持している。また、図1に示すように、複数の係合脚片13cは第1および第2のケース1,2を抱持して両ケース1,2を一体化している。なお、複数の取付脚片13dは、この回転型電気部品が実装される図示せぬ配線基板に係止されるようになっている。
このように構成された回転型電気部品は、操作軸3に装着された図示せぬつまみ部材に対して回転操作と押圧操作とが行われ、回転操作時には操作軸3が該つまみ部材と一体的に回転し、押圧操作時には操作軸3が該つまみ部材と一体的に軸線方向後方へ押し込まれる。
操作者がつまみ部材を介して操作軸3を回転操作すると、操作軸3にスプライン結合されている回転体9が供回りして摺動子10が導電パターン8上を摺動するため、導電パターン8に対する摺動子10の接触位置が変化して操作軸3の回転方向および回転角度が検出される。その際、ローラ11がカム面9aに係脱してクリック感が生起されるため、このクリック感によって操作者は回転操作量を把握することができる。
また、操作者がつまみ部材を介して操作軸3を押圧操作すると、操作軸3が後方へ移動して押圧体7を押し込むため、操作軸3と一体的に押圧体7が後方へ移動して押圧突起7aが駆動体6を傾動させ、駆動体6の作用点部6bがラバーシート5を介してドーム状の可動接点板16を押し込む。そして、作用点部6bが可動接点板16を所定量押し込んだ時点で、可動接点板16が反転して固定接点14に当接するため、プッシュスイッチ4がオン動作して押圧操作が検出される。その際、可動接点板16の反転動作に伴ってクリック感が生起されるため、このクリック感によって操作者は押圧操作が確実に行われたことを感得することができる。また、この後、押圧操作力が取り除かれると、可動接点板16やラバーシート5の復元力によって、駆動体6が元の水平姿勢に戻ると共に押圧体7および操作軸3が前方へ押し戻される。
なお、操作軸3と軸受部1aとの間には若干のクリアランスが必要なため、押圧操作時に操作軸3が斜めに傾いた状態で押し込まれることがあるが、その場合にも操作軸3と同じ向きに傾く押圧体7は常に押圧突起7aが力点部6dを押し込むので、操作軸3がどの向きに傾いても駆動体6の傾動する向きは変わらず、作用点部6bがラバーシート5を押し込むことになる。
以上説明したように本実施形態例に係る回転型電気部品は、同一の操作軸3で回転操作と押圧操作とを行えて操作性が良好であると共に、第1のケース1の軸受部1aに包囲された内方空間(貫通孔1c)をLED等の他の部品の収納スペースとして利用できるため、実装領域を拡大することなく多機能化を図ったり照光性能を向上させることができる。また、この回転型電気部品は、押圧操作時に操作軸3が傾いた状態で押し込まれても、押圧操作力が付与される駆動体6の力点部6dの位置は不変なので、駆動体6を常に同じ向きに傾動させることができ、それゆえ駆動体6の作用点部6bによって同一のプッシュスイッチ4を確実に押圧駆動することができる。つまり、この回転型電気部品は、複数のプッシュスイッチを配設しなくても押圧操作時に確実にスイッチオン信号を出力させることができるため、押圧操作時に動作不良を起こしにくい高信頼性を実現しつつ、クリック感の重複が起こらない良好な操作感触が常に得られるようになっている。
また、本実施形態例では、操作軸3を搭載した押圧体7の押圧突起7aを駆動体6の力点部6d上に搭載しているため、押圧操作力を力点部6dに確実に付与することができる。しかも、押圧体7は周方向に180度離れた2個所に押圧突起7aを有する点対称なリング状に形成されており、駆動体6は周方向に180度離れた2個所を力点部6dとなした点対称なリング状に形成されているため、この回転型電気部品は、押圧体7や駆動体6の形状が単純で両者6,7の組み付け作業も容易に行え、かつ、操作軸3が傾いた状態で押し込まれても、作動ストロークがほとんどばらつかないという利点を有する
また、本実施形態例では、軸受部1aおよび第1収納部1bを有する第1のケース1と、第1収納部1bの前方に配置される第2収納部2aを有する第2のケース2とを一体化してハウジングを構成していると共に、第1収納部1bにプッシュスイッチ4と駆動体6および押圧体7とを配設し、かつ第2収納部2aに導電パターン8や回転体9等の回転検出手段を配設しているため、回転型電気部品が大径化せず組立性も良好である。
また、本実施形態例では、プッシュスイッチ4と駆動体6の作用点部6bとの間に介在したラバーシート5上に該作用点部6bを搭載しているため、使用するラバーシート5を適宜選択することによって押圧操作時の作動ストロークや作動力を容易に変更することができる。なお、ラバーシート以外の弾性部材を使用することも可能である。
1 第1のケース
1a 軸受部
1b 第1収納部
1e 回り止め突起
2 第2のケース
2a 第2収納部
3 操作軸
4 プッシュスイッチ
5 ラバーシート
6 駆動体
6a 傾動支点部
6b 作用点部
6d 力点部
7 押圧体
7a 押圧突起
7b 切欠き
8 導電パターン(回転検出手段)
9 回転体(回転検出手段)
9a カム面
10 摺動子(回転検出手段)
11 ローラ
12 板ばね
13 取付部材
14 固定接点
16 可動接点板

Claims (5)

  1. 中空状の軸受部を有すると共に該軸受部の周囲に環状の収納部を有するハウジングと、前記軸受部に外挿されて回転可能かつ軸線方向へ往復動可能に支持された中空状の操作軸と、前記収納部に配設されて前記操作軸の回転情報を検出する回転検出手段と、傾動支点部および作用点部を有して前記収納部に配設され、前記操作軸に対する軸線方向への押圧操作力によって傾動する駆動体と、押圧突起を有して前記駆動体と前記操作軸との間に回転不能かつ軸線方向へ往復動可能に介在された押圧体と、前記収納部に配設されて前記駆動体の前記作用点部に押圧駆動されるプッシュスイッチとを備え、
    前記駆動体に前記傾動支点部と前記作用点部とが前記操作軸の回転中心線を挟んで略対向する位置に設けられていると共に、これら傾動支点部と作用点部との間の所定位置が前記押圧操作力の付与される力点部となっており、かつ、前記駆動体が前記作用点部から略等距離な2個所をそれぞれ前記力点部となしたリング状に形成されていると共に、前記押圧体が一対の前記押圧突起を有するリング状に形成されており、これら押圧突起を一対の前記力点部上にそれぞれ搭載したことを特徴とする回転型電気部品。
  2. 請求項1の記載において、前記押圧体が周方向に略180度離れた2個所にそれぞれ前記押圧突起を有すると共に、前記駆動体が周方向に略180度離れた2個所をそれぞれ前記力点部となしていることを特徴とする回転型電気部品。
  3. 請求項2の記載において、前記押圧体の全体形状が点対称であると共に、前記傾動支点部と前記作用点部とが同形状で前記駆動体の全体形状が点対称であることを特徴とする回転型電気部品。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項の記載において、前記収納部が軸線方向に沿って第1収納部と第2収納部とに分割されていると共に、前記ハウジングが、前記軸受部および前記第1収納部を有する第1のケースと、前記第1収納部の前方に配置される前記第2収納部を有する第2のケースとを一体化して構成されており、前記第1収納部に前記プッシュスイッチと前記駆動体および前記押圧体とが配設され、かつ前記第2収納部に前記回転検出手段が配設されていることを特徴とする回転型電気部品。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項の記載において、前記プッシュスイッチと前記駆動体の前記作用点部との間に弾性部材を介在させ、この弾性部材上に前記作用点部を搭載したことを特徴とする回転型電気部品。
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