JP5253177B2 - コネクタおよび輸液チューブセット - Google Patents

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Description

本発明は、コネクタおよびそれを有する輸液チューブセットに関する。
輸液、輸血、栄養投与等に用いる液体の流路接続を必要とする医療用具においては、薬液、血液、流動食等の液体を持続的、一時的に流す際、液体の流路(回路)の接続、脱離を必要に応じて行う必要がある。このとき、回路の途中に液体の流路同士を接続する接続具を取り付けることが知られている。このような接続具の代表的なものとしては、例えば、特許文献1に記載されたものがある。
この接続具(コネクタ)は、オスコネクタ部と、オスコネクタ部に隣接して(対応して)設けられたオスロック部と、メスコネクタ部と、メスコネクタ部に隣接して設けられたメスロック部とを有するものである。このような構成の接続具同士を接続した際、一方のオスロック部と他方のメスロック部とが係合し合って、ロック状態となるとともに、一方のオスコネクタ部と他方のメスコネクタ部とが連通して、液体が通過可能となる。このように接続されたコネクタ同士においては、ロック状態を解除する際、メスロック部に設けられた操作片(操作部)を押圧操作することにより、ロック部同士の係合が解除され、よって、ロック状態の解除を行なうことができる。
このように、従来の(特許文献1に記載の)コネクタでは、前述したように1つのコネクタ部に1つのロック部が配置されていた。このため、例えば接続状態のコネクタを把持した際、メスロック部の操作片を誤って押圧してしまい、その結果、不本意にロック状態を解除してしまうおそれがあった。
国際公開2006/068211号パンフレット
本発明の目的は、接続状態が不本意に解除されるのを確実に防止することができるコネクタおよび輸液チューブセットを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、
オス側内腔部を有するオスコネクタ部と、
メス側内腔部を有し、該メス側内腔部に前記オスコネクタ部と同様の他のオスコネクタ部が接続可能なメスコネクタ部と、
弾性材料で構成され、前記他のオスコネクタ部と前記メスコネクタ部とが接続された際、これらのコネクタ部同士の液密性を保持するシール部材と、
前記オスコネクタ部側および前記メスコネクタ部側にそれぞれ配置され、前記他のオスコネクタ部と前記メスコネクタ部とが接続された際、これらのコネクタ部同士の接続状態を維持するロック機構とを備え、
前記各ロック機構は、前記コネクタ部同士の接続方向と平行となるように突出して形成されたオスロック部と、該オスロック部に隣接し、前記接続方向と平行となるように形成され、前記オスロック部と同様の他のオスロック部が連結可能なメスロック部とを有し、
前記オスコネクタ部および前記メスコネクタ部は、それぞれ、管状をなすものであり、当該コネクタ部の中心軸に関して、前記オスロック部と前記メスロック部とが対称的に配置されており、
前記接続状態のとき、前記他のオスコネクタ部のオス側内腔部と前記メスコネクタ部のメス側内腔部とが連通して、液体が流通可能となることを特徴とするコネクタである。
これにより、接続状態が不本意に解除されるのを確実に防止することができる。
また、メスコネクタ部と他のオスコネクタ部とが接続する際、これらが容易にまっすぐに接続する。
また、例えば、輸液、輸血、栄養投与等の際、液体(例えば、輸液、血液、栄養剤)が円滑に通過することができる。
また、本発明のコネクタでは、前記オスロック部は、互いに接近・離間する長尺な一対の爪部と、該両爪部の一端側に設けられ、他端側が互いに離間するように付勢する付勢部とを有し、
前記メスロック部は、前記他のオスロック部の前記オスロック部と同様の前記各爪部とそれぞれ係合可能な係合部と、前記他のオスロック部の前記オスロック部と同様の前記両爪部を互いに接近させるように操作可能な操作部とを有するのが好ましい。
これにより、メスロック部と他のオスロック部とが確実にロックした状態となり、また、操作部を操作することによりこの状態を確実に解除することができる。
また、本発明のコネクタでは、前記シール部材は、前記メスコネクタ部のメス側内腔部に固定されており、前記ロック状態のときに前記他のオスコネクタ部の端部に密着する面と、該面に形成され、前記ロック状態のときに開くスリットとを有するのが好ましい。
これにより、接続状態で、メスコネクタ部と他のオスコネクタ部とが確実に液密に接続し、これらが互いに確実に連通する。
また、本発明のコネクタでは、前記メスコネクタ部を複数備え、
少なくとも1つの前記メスコネクタ部と前記オスコネクタ部とは、それらの中心線が互いにほぼ直交するように配置されているのが好ましい。
これにより、コネクタ内を通過する液体の流れの方向を変えることができる。
また、本発明のコネクタでは、前記メスコネクタ部を複数備え、
少なくとも1つの前記メスコネクタ部と前記オスコネクタ部とは、それらの中心線が互いに平行で、かつ、前記メスコネクタ部の開口部と前記オスコネクタ部の開口部とが互いに反対の方向を向くように配置されているのが好ましい。
これにより、例えば、2つのコネクタ同士を接続する際、一方の(他の)オスコネクタ
部と他方のメスコネクタ部とを接続することで、ほぼ直線的にコネクタ同士を接続するこ
とができる。
また、本発明のコネクタでは、前記オスロック部と、前記メスロック部とは、前記接続方向に対して垂直な方向に沿って並設されているのが好ましい。
上記目的を達成するために、本発明は、
本発明のコネクタと、
チューブと、該チューブの一端部に設置され、前記コネクタに接続可能なチューブ側コネクタとを有するチューブ組立体とを備えることを特徴とする輸液チューブセットである。
これにより、接続状態が不本意に解除されるのを確実に防止することができる。
図1は、本発明のコネクタの第1実施形態を示す斜視図である。 図2は、本発明のコネクタの第1実施形態を示す斜視図である。 図3は、図1(図2も同様)に示すコネクタの接続状態を順に示す図(部分縦断面図)である。 図4は、図1に示すコネクタの接続解除状態を順に示す図(部分縦断面図)である。 図5は、図1に示すコネクタの接続状態を順に示す図(縦断面図)である。 図6は、図1に示すコネクタが備える弁体(シール部材)を示す斜視図である。 図7は、図1に示すコネクタの接続状態を順に示す図である。 図8は、図1に示すコネクタの接続状態を順に示す図である。 図9は、図1に示すコネクタを備えた本発明の輸液チューブセットの平面図である。 図10は、図9に示す輸液チューブセットの各輸液チューブを接続した状態を示す平面図である。 図11は、本発明のコネクタの第2実施形態を示す斜視図である。
以下、本発明のコネクタおよび輸液チューブセットを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1および図2は、それぞれ、本発明のコネクタの第1実施形態を示す斜視図、図3は、図1(図2も同様)に示すコネクタの接続状態を順に示す図(部分縦断面図)、図4は、図1に示すコネクタの接続解除状態を順に示す図(部分縦断面図)、図5は、図1に示すコネクタの接続状態を順に示す図(縦断面図)、図6は、図1に示すコネクタが備える弁体(シール部材)を示す斜視図、図7および図8は、それぞれ、図1に示すコネクタの接続状態を順に示す図、図9は、図1に示すコネクタを備えた本発明の輸液チューブセットの平面図、図10は、図9に示す輸液チューブセットの各輸液チューブを接続した状態を示す平面図である。なお、説明の都合上、コネクタの長手方向を「x軸方向」、x軸方向に垂直な方向をそれぞれ「y軸方向」、「z軸方向」という。また、図6〜図10においては、図中の下側を「先端」、上側を「基端」として説明する。
図9および図10に示す輸液チューブセット(輸液セット)1は、生体(患者)に輸液を注入(投与)する装置(セット)である。
輸液には、例えば、薬液、補正用電解質液、生理食塩水等、生体に投与し得るあらゆる液が含まれる。
また、薬液中の薬剤の種類は、特に限定されず、例えば、鎮静薬、静脈麻酔薬、麻酔系鎮痛薬、局所麻酔薬、非脱分極性筋弛緩薬、昇圧薬、降圧薬、冠血管拡張薬、利尿薬、抗不整脈薬、気管支拡張薬、止血剤、ビタミン剤、抗生剤、脂肪乳剤等いかなるものでもよい。
図9に示すように、輸液チューブセット1は、第1の輸液チューブ(第1のチューブ組立体)4bと、第2の輸液チューブ(第2のチューブ組立体)4aと、第2の輸液チューブ4aの一端部が接続可能なコネクタ5Aと、第1の輸液チューブ4bの一端部が接続可能なコネクタ5A’と、第1の輸液チューブ4bおよび第2の輸液チューブ4aのそれぞれの他端部に設けられる瓶針451(接続部)と、患者に対し輸液を投与する輸液投与部2とを備えている。以下、これらの各構成要素について順次説明する。
図1に示すように、第1の輸液チューブ4b側(図9中左側)のコネクタ5Aは、オスコネクタ部6と、メスコネクタ部7Aおよび7Bと、ロック機構10A、10Bおよび10Cと、弁体(シール部材)51とを備えている。また、第2の輸液チューブ4a側(図9中右側)のコネクタ5A’もコネクタ5Aと同様に、オスコネクタ部6と、メスコネクタ部7Aおよび7Bと、ロック機構10A、10Bおよび10Cと、弁体(シール部材)51とを備えている。このように、コネクタ5Aとコネクタ5A’とは、互いにほぼ同様の構成であるため、以下、第2の輸液チューブ4a側のコネクタ5Aについて代表的に説明する。
図1に示すように、オスコネクタ部6は、オスコネクタ部本体61と、管状部62とを有している。
管状部62は、オスコネクタ部本体61からx軸正方向に突出して形成されている。この管状部62は、液体が通過する液体流路(オス側内腔部)621と、ルアーテーパ部622とを有している。
液体流路621は、オスコネクタ部本体61内に連通している。
ルアーテーパ部622は、オスコネクタ部6の開口部623側の外周部に、その外径が開口部623の方向に向かって漸減するように形成されている。
メスコネクタ部7Aおよび7Bは、それぞれ、コネクタ5A’のオスコネクタ部6が接続可能な部位である。メスコネクタ部7Aとメスコネクタ部7Bとの形状(構成)は、ほぼ同一であるため、以下、メスコネクタ部7Bについて代表的に説明する。
図7(図8も同様)に示すように、メスコネクタ部7Bは、メスコネクタ部本体72と、蓋部(キャップ)73とを備えている。
図7に示すメスコネクタ部本体72は、その先端部に、形状が有底筒状の弁体設置部721が形成されている。この弁体設置部721は、内部の基端側に第2の内腔部(メス側内腔部)723と、先端側に第2の内腔部723と連通する第3の内腔部(メス側内腔部)724とが形成されている。第2の内腔部723は、その内径が後述する蓋部73に形成された第1の内腔部(メス側内腔部)731より拡径しており、第3の内腔部724(内周面728)は、その内径が第2の内腔部723より縮径している。この第3の内腔部724の内径は、後述する弁体51の胴部55(外周面551)の外径より若干大きいのが好ましい。
また、メスコネクタ部本体72の底面722の中心部には、管状体で構成された内部突起725が設けられている。オスコネクタ部6を第1の内腔部731(接続口732)に接続して、弁体51が押圧され始めたとき、この内部突起725により、弁体51の内部が支えられて、弁体51に座屈が生じる(弁体51がくの字状に折れる)のを防止することができる(図8参照)。また、液体がコネクタ5A内を通過するに際し、液体の滞留が生じるのを防ぐことができる。
また、この内部突起725は、その内腔がオスコネクタ部本体61の内部に形成され、液体が通過可能な流路611に連通している。これにより、第2の内腔部723と第3の内腔部724とは、内部突起725を介して流路611に連通している。
また、弁体設置部721の外周面726の先端側には、基端側より拡径した段差部727が設けられている。
図7に示す蓋部73は、内部に弁体51を収納する空間(メス側内腔部)を有し、メスコネクタ部本体72の基端側(弁体設置部721)に連結されるものである。
蓋部73の内部には、後述する弁体51の頭部50が挿入可能な第1の内腔部731と、第1の内腔部731に連通し、第1の内腔部731より拡径した嵌合部733とが形成されている。
第1の内腔部731は、その形状が弁体51の頭部50の外形に対応するよう形成されている。また、第1の内腔部731の基端側には、オスコネクタ部6を接続するための接続口(接続部)732が形成されており、その径は、第1の内腔部731の先端側の径より縮径している。
第1の内腔部731の内周面734には、軸方向に沿い、第1の内腔部731の径方向に突出した複数のリブ735が設けられている。コネクタ5A’のオスコネクタ部6をコネクタ5A(接続口732)に接続したとき、このリブ735により、弁体51が支えられて、弁体51に座屈が生じる(弁体51が倒れる)のを防止することができる。また、リブ735の個数は、特に限定されず、例えば、2〜10個であるのが好ましく、4〜8つであるのがより好ましい。
嵌合部733の先端側には、弁体設置部721の段差部727と嵌合する段差部736が形成されており、その径は、嵌合部733の基端側の径より拡径している。また、段差部736の内径は、弁体設置部721の段差部727の外径とほぼ同等またはそれより若干小さいのが好ましい。これにより、蓋部73(段差部736)とメスコネクタ部本体72(段差部727)とが強固に嵌合(連結)する(液密に接する)ことができ、よって、コネクタ5Aの内部の液体が漏れるのを防止することができる。また、蓋部73とメスコネクタ部本体72とが連結した際、第1の内腔部731と第2の内腔部723とが連通し、第1の内腔部731、第2の内腔部723および第3の内腔部724で形成された空間に弁体51を設置(収納)することができる。
なお、メスコネクタ部本体72と蓋部73との固定方法としては、嵌合に限定されず、例えば、かしめ、接着剤による接着、熱融着、超音波融着等の融着等であってもよい。
図1に示すように、メスコネクタ部7Aは、オスコネクタ部本体61(オスコネクタ部6)に対し、y軸正方向に設けられている。すなわち、メスコネクタ部7Aは、その中心線がオスコネクタ部6の中心線とほぼ直交するように設けられている。
メスコネクタ部7Bは、オスコネクタ部本体61(オスコネクタ部6)に対し、x軸負方向に設けられている。すなわち、メスコネクタ部7Bは、その中心線がオスコネクタ部6の中心線と平行で、かつ、メスコネクタ部7Bの開口部71とオスコネクタ部6の開口部623とが互いに反対の方向を向くように配置されている。これにより、例えば、2つのコネクタ5A、5A’同士を接続する際、一方のオスコネクタ部6と他方のメスコネクタ部7Bとを接続することで、ほぼ直線的にコネクタ5A、5A’同士を接続することができる(図1、図2参照)。
このようなメスコネクタ部7Aおよび7Bが設けられていることにより、異なる2方向から液体をオスコネクタ部6へ送ることができたり、オスコネクタ部6からの液体を異なる2方向へ分岐させたりすることができる。
図7および図8に示すように、メスコネクタ部7A内およびメスコネクタ部7B内には、それぞれ、弁体51が収納(固定)されている。
各弁体51は、弾性材料で構成されている。この弾性材料としては、例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、アクリルゴム、エチレン−プロピレンゴム、ヒドリンゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴムのような各種ゴム材料や、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマーが挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を混合して用いることができる。このような弾性材料を用いることにより、弁体51の頂面511に適度な弾性を得ることができ、よって、頂面511がオスコネクタ部6の開口部(端部)623に密着ことができる(図8参照)。
図6に示すように、弁体51は、頭部50と、頭部50の先端側に設けられた(形成された)胴部55とを有している。
頭部50は、その形状が有底筒状をなしており、液体が通過可能な内腔部515と、平面状の頂面511(底部513)から内腔部515に到達するスリット512とが形成されている。このスリット512は、その形状がほぼ一文字状をなしている。スリット512の形状がこのように簡単であることにより、より容易に(確実に)スリット512が開口する(開く)ことができる。また、頂面511が平面状をなしていることにより、頂面511(スリット512)を容易に消毒することができる。
図1に示すように、頂面511は、メスコネクタ部7Bの開口部71から露出している。また、この頂面511は、メスコネクタ部7Aの端面とほぼ同一平面上に位置している。
頭部50は、その頂面511付近の外径が胴部55に向って(軸方向に向って)漸増するテーパ状をなすテーパ部56と、その先端に設けられた外径一定部57とを有している。
また、テーパ部56には、テーパ部56の一部を除去した切欠き部561が形成されている。すなわち、頭部50には、テーパ部56と外径一定部57とをまたぐように除去した切欠き部561が形成されている。
これにより、コネクタ5Aに接続(挿入)されているコネクタ5A’のオスコネクタ部6を抜去したとき、すなわち、接続状態(ロック状態)を解除したとき、弁体51(頭部50)が蓋部73の第1の内腔部731により容易に入り込むことができ、よって、より確実にスリット512が閉じることができる。
また、頭部50は、スリット512が閉じる際に押される、突出した2つの当接部52を備えている。これら2つの当接部52は、それぞれ、頭部50の頂面511付近に形成され、スリット512が閉じる方向(図6中、矢印方向)と反対方向に突出している。
このような当接部52により、頭部50が蓋部73の第1の内腔部731に挿入されているとき、第1の内腔部731の内周面734が当接部52を押圧するため、スリット512をより確実に閉じることができる(図7参照)。また、これにより、コネクタ5A内の液体の圧力(内圧)に対する耐圧性を向上させることができる。
以上のように構成された頭部50は、コネクタ5A’のオスコネクタ部6が接続されていないとき、スリット512が閉じた状態で蓋部73の第1の内腔部731に挿入されている(図7参照)。
図6に示すように、胴部55は、蛇腹状をなした筒状体で構成されている。すなわち、胴部55は、外形において大径リング部552と小径リング部553とが軸方向に交互に配列された蛇腹状をなしている。このような胴部55は、弁体51をその先端側から基端側に向って(頭部50が蓋部73の第1の内腔部731に挿入される方向に)付勢する変形部(付勢手段)として機能している。
このように胴部55が変形部として機能していることにより、別途に付勢手段を構成するための部品をコネクタ5Aに設ける必要がなく、部品点数の減少、構造の簡素化に寄与することができる。
また、この胴部55は、弁体51がその先端側から基端側に向って復元する復元力の大半を担っているが、頭部50がその復元力の一部を担っいてもよい。
図1および図2に示すように、コネクタ5Aには、ロック機構10A〜10Cが分散配置されている。すなわち、コネクタ5Aでは、メスコネクタ部7Bのz軸負側近傍に(z軸負側に隣接して)ロック機構10Aが配置され、オスコネクタ部6のz軸負側近傍にロック機構10Bが配置され、メスコネクタ部7Aのz軸負側近傍にロック機構10Cが配置されている。ロック機構10A〜10Cのそれぞれの構成は、ほぼ同一であるため、以下、ロック機構10Aについて代表的に説明する。
ロック機構10Aは、オスロック部8Aとメスロック部9Aとで構成さている。オスロック部8Aおよびメスロック部9Aは、それぞれ、コネクタ5A(メスコネクタ部7B)とコネクタ5A’(オスコネクタ6)とが接続された接続状態で、この接続状態を維持するものである。
図3〜図5に示すように、オスロック部8Aは、その全体が、コネクタ5A、5A’同士の接続方向(x軸方向)と平行となるように突出して形成されたものである。このオスロック部8Aは、基部(オスロック部本体)81と、基部81から突出する突出部82と、突出部82に設けられた一対の爪部83A、83Aと、各爪部83Aを付勢する付勢部84とを有している。
基部81は、その形状が長尺状(直方体)をなしている。この基部81のx軸負方向には、その方向に突出した突出部82が形成されている。
突出部82のz軸方向(図1中上下方向)には、それぞれ、長尺な爪部83Aおよび83Aが設けられている。両爪部83A、83Aは、それぞれの端部831が互いにz軸方向に接近・離間する。
各爪部83Aの端部831には、当該端部831の一部を切欠いた(欠損させた)ような第1のオス側係合部832が設けられている。
また、各爪部83Aの両側面には、それぞれ、凹状の第2のオス側係合部833が設けられている(図5参照)。
突出部82と爪部83Aとの間のx軸負側には、付勢部84が設けられている。この付勢部84は、両爪部83A、83Aのそれぞれの端部831(第1のオス側係合部832)が互いに離間するように各爪部83Aを付勢する。
メスロック部9Aは、オスロック部8Aのy軸負側に隣接して設けられている。また、メスロック部9Aは、オスロック部8Aとほぼ同様に、その全体が、コネクタ5A、5A’同士の接続方向(x軸方向)と平行となるように形成されたものである。
メスロック部9Aは、全体形状としてほぼ管状をなしている。
図3〜図5に示すように、メスロック部9Aには、コネクタ5A’のオスロック部8Aの各第1のオス側係合部832と係合可能な第1のメス側係合部(係合部)91と、コネクタ5A’のオスロック部8Aの各第2のオス側係合部833と係合可能な第2のメス側係合部92と、コネクタ5A’のオスロック部8Aの各爪部83Aを操作可能な操作部93とが設けられている。
図3(図4も同様)に示すように、第1のメス側係合部91は、メスロック部9Aの開口部94側の内周部(内径)がx軸正方向(図4中、左方向)に向って漸減するように形成されている。図3(c)に示すように、第1のメス側係合部91の端部911が、コネクタ5A’のオスロック部8Aの第1のオス側係合部832に係合することにより、コネクタ5A(メスロック部9A)とコネクタ5A’(オスロック部8A)とがロック状態となる。ここで、「ロック状態」とは、コネクタ5A(メスロック部9A)とコネクタ5A’(オスロック部8A)とが完全に接続された状態、すなわち、後述するコネクタ5Aのメスロック部9Aの操作部93を操作しない限り、コネクタ5Aとコネクタ5A’との接続が解除されない状態のことである。
図5に示すように、第2のメス側係合部92は、メスロック部9Aの内周部の途中に突出して設けられている。図5(b)に示すように、第2のメス側係合部92がコネクタ5A’のオスロック部8Aの第2のオス側係合部833に係合することにより、コネクタ5Aとコネクタ5A’とがハーフロック状態となる。ここで、「ハーフロック(仮止め)状態」とは、コネクタ5Aとコネクタ5A’とが完全に接続されていない状態、すなわち、コネクタ5Aとコネクタ5A’とを容易に離間させることができる状態のことである。
図4に示すように、操作部93は、第1のメス側係合部91に対して、x軸正方向に設けられた小片で構成されている。この操作部93は、ロック状態のコネクタ5A’(オスロック部8A)の両爪部83Aの端部831を互いに接近させるように、各爪部83A操作(押圧)する。
このような構成のオスロック部8Aおよびメスロック部9Aは、それぞれ、コネクタ5A’のメスロック部9Aおよびオスロック部8Aに連結可能な部位となっている。
また、コネクタ5Aでは、ロック機構10A〜10Cが同一の構成となっている。このため、これらのロック機構10A〜10Cを設計する際、1つのロック機構の構成が決定すれば、他のロック機構の構成も決定する。これにより、コネクタ5Aの設計が容易となる。コネクタ5Aの構成が比較的簡単となり、よって、当該コネクタ5Aの製造が容易となる。
また、同一のロック機構を使用することができることにより、同じもの(コネクタ5A)を製造すればよいため、そのものを安価に製造することができる。
次に、コネクタ5Aとコネクタ5A’との接続過程(ハーフロック状態、ロック状態およびロック解除状態)について説明する。この接続過程では、コネクタ5Aのロック機構10Aのメスロック部9Aと、コネクタ5A’のロック機構10Bのオスロック部8Aとが接続され、これとともに、コネクタ5Aのロック機構10Aのオスロック部8Aと、コネクタ5A’のロック機構10Bのメスロック部9Aとが接続される。コネクタ5Aのロック機構10Aのメスロック部9Aと、コネクタ5A’のロック機構10Bのオスロック部8Aとの接続過程と、コネクタ5Aのロック機構10Aのオスロック部8Aと、コネクタ5A’のロック機構10Bのメスロック部9Aとの接続過程とは、同一であるため、以下、前者の接続過程について代表的に説明する。
図1(図3(a)、図5(a)も同様)に示すように、コネクタ5Aとコネクタ5A’とが互いに離間した状態から、コネクタ5A’のオスロック部8Aをコネクタ5Aのメスロック部9Aに接近させる。
図3(a)に示すように、コネクタ5A’のオスロック部8Aがコネクタ5Aのメスロック部9A内に挿入されるのに伴って、コネクタ5Aの第1のメス側係合部91がコネクタ5A’の付勢部84の付勢力に抗して、コネクタ5A’の爪部83Aを押圧する。
図3(b)に示すように、コネクタ5A’のオスロック部8Aをコネクタ5Aのメスロック部9A内にさらに押し込むと、図5(b)に示すように、コネクタ5A’の第2のオス側係合部833がコネクタ5Aの第2のメス側係合部92に係合する、すなわち、コネクタ5A’とコネクタ5Aとがハーフロック状態となる。このとき、コネクタ5A’のオスロック部8A(開口部623)とコネクタ5Aのメスロック部9A(頂面511)とが互いに当接(近接)することとなる。これにより、ハーフロック状態からロック状態へ変化させるときに、コネクタ5A’のオスコネクタ部6の端面が確実にコネクタ5Aの弁体51の頂面511を迅速に押圧することができる。
コネクタ5A’のオスロック部8Aをコネクタ5Aのメスロック部9A内にさらに押し込むと、コネクタ5A’の第2のオス側係合部833とコネクタ5Aの第2のメス側係合部92との係合が外れる、すなわち、ハーフロック状態が解除される。
この状態から、コネクタ5A’のオスロック部8Aとコネクタ5Aのメスロック部9Aとをさらに接近させると、コネクタ5A’の第1のオス側係合部832がコネクタ5Aの第1のメス側係合部91に係合する、すなわち、コネクタ5A’とコネクタ5Aとがロック状態となる(図3(c)参照)。これにより、ハーフロック状態から容易にロック状態とすることができる。
図8に示すように、ロック状態(接続状態)のとき、コネクタ5A’のオスコネクタ部6の開口部623がコネクタ5Aの頭部50の頂面511を軸方向に押圧している。これにより、胴部55が軸方向に変形し(圧縮され)、頭部50が第1の内腔部731から移動して、第2の内腔部723に入り込む。頭部50は、それまで第1の内腔部731内で第1の内腔部731の内周面734に規制されていたが、第2の内腔部723に移動したことにより、頭部50の外周面の規制が解除または緩和され、その結果、軸方向の圧縮により、図8中の矢印方向に充分に拡径することができる、すなわち、充分に変形することができる。従って、スリット512が確実かつ充分に開く(開口する)ことができる。また、これにより、弁体51(スリット512)を介して、コネクタ5A’のオスコネクタ部6の液体流路621と、コネクタ5Aのメスコネクタ部7Bの内部突起725の内腔部(中空部)とが連通する、すなわち、流通可能に接続され、よって、例えば、輸液、輸血、栄養投与等の際、液体が円滑に通過することができる。
また、ロック状態のとき、弁体51の胴部55の付勢力に抗して、コネクタ5A’のオスコネクタ部6の開口部623が弁体51の頭部50を押圧するため、当該オスコネクタ部6の開口部623と頭部50(弁体51)の頂面511とが密着する。これにより、オスコネクタ部6とメスコネクタ部7Bとの接続の液密性を保持することができる、すなわち、これらを確実に液密に接続することができる。
また、コネクタ5A’とコネクタ5Aとのロック状態の解除は、コネクタ5Aの操作部93を操作することにより行われる。
換言すれば、図4(a)に示すロック状態から、図4(b)に示すように、コネクタ5Aの操作部93でコネクタ5A’の爪部83Aを押圧する。これにより、コネクタ5Aの第1のメス側係合部91と、コネクタ5A’の第1のオス側係合部832との係合が外れる(解除される)。
その後、図4(c)に示すように、コネクタ5A’を引くと、コネクタ5A’とコネクタ5Aとが互いに離間する。
なお、前記の係合が外れるとき、コネクタ5Aのメスコネクタ部7Bと、コネクタ5A’のオスコネクタ部6との嵌合力は、比較的小さいのが好ましい。これにより、コネクタ5Aの第1のメス側係合部91の内周面へのコネクタ5A’の付勢部84および弁体51の付勢力(弾性力)による爪部83Aの押圧力が前記嵌合力より勝ることとなり、よって、コネクタ5A’がコネクタ5Aから弾かれるように離脱する。すなわち、コネクタ5A’をコネクタ5Aから容易に離脱させることができる。
このような接続過程は、コネクタ5Aのロック機構10Aのオスロック部8Aと、コネクタ5A’のロック機構10Bのメスロック部9Aとについても同様に行なわれる。
以上のように、コネクタ5Aとコネクタ5A’とでは、コネクタ5A’のロック機構10Aと、コネクタ5Aのロック機構10Bとを互いに押し込みあうという簡単な操作で、コネクタ5Aとコネクタ5A’と完全に接続することができる、すなわち、ロック状態とすることができる。
このロック状態では、コネクタ5Aのメスロック部9Aおよびオスロック部6と、コネクタ5A’のオスロック部およびメスロック部9Aがそれぞれ、接続されている。すなわち、ロック状態は、全体として、コネクタ5A、5A’同士の異なる2箇所で接続されている。これにより、コネクタ5A、5A’同士の接続状態が強固になり、よって、該接続状態が不本意に解除されるのを確実に防止することができる。
また、このロック状態を解除するには、コネクタ5Aの操作部93と、コネクタ5A’の操作部93とを、それぞれ、押圧(操作)しなければならない。これにより、例えば接続状態のコネクタ5A、5Aを把持した場合、誤って一方の操作部93を押圧して、該一方側のオスロック部6とメスロック部9Aとがロック解除されたとしても、他方の操作部93は操作されておらず、該他方側のオスロック部6とメスロック部9Aとロック状態が維持されている。よって、接続状態が不本意に解除されるのを確実に防止することができる。
また、ロック状態となるのとほぼ同時に、コネクタ5Aのメスコネクタ部7Bとコネクタ5A’のオスコネクタ部6とが液密に接続される。
また、ハーフロック状態では、弁体51の変形が抑制(防止)されている。例えば、コネクタ5Aとコネクタ5A’とがハーフロック状態の輸液チューブセット1を出荷した場合、この輸液チューブセット1が使用されるまでの弁体51が長時間変形するのが防止される。これにより、弁体51が塑性変形して、スリット512が常時開口した状態となるのを防止することができる。
また、コネクタ5Aでは、オスロック部8Aとメスロック部9Aとは、図1(図2も同様)の構成では、メスコネクタ部7Bの中心軸に関して、対称的に配置されている。これにより、コネクタ5A’のオスコネクタ部6とコネクタ5Aのメスコネクタ部7Bとがまっすぐに接続し易くなり、コネクタ5Aの弁体51の頂面511とコネクタ5A’のオスコネクタ部6の開口部623とが密着して接続の液密性を保持し易くなると言う利点がある。
また、図1の構成では、オスロック部8Aとメスロック部9Aとは、メスコネクタ部7Bに対してz軸負側に偏在しているが、これに限定されず、メスコネクタ部7Bを介して、図1中上下方向に対向配置されて(分散配置)いてもよい。
また、コネクタ5A(弁体51を除く)の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、ポリカーボネート、アクリル樹脂、アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリアミド(例えば、ナイロン6、ナイロン6・6、ナイロン6・10、ナイロン12)のような各種樹脂が挙げられる。
図9に示すように、輸液投与部2は、患者の血管110に留置される留置針またはカテーテル(本実施形態では、留置針21)と、この留置針またはカテーテル(本実施形態では、留置針21)の基端部に接続された輸液投与部側コネクタ26とを有している。
留置針21(またはカテーテル)の構成材料としては、留置する部位によっては、翼付静注針など金属の針のものでもよいが、好ましくは可撓性を有する高分子材料、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエステル、ポリウレタン等の熱可塑性樹脂等が挙げられる。
輸液投与部側コネクタ26は、第2の輸液チューブ4aが接続されているコネクタ5Aのオスコネクタ部6と接続し得るメスコネクタ部7Aと、コネクタ5Aのロック機構10Bと接続し得るロック機構10Aと、オスコネクタ部263とを有している。
また、オスコネクタ部263の軸と、メスコネクタ部7Bの軸とは、略一致し、メスコネクタ部7Aの軸は、これらの軸と略直交している。すなわち、オスコネクタ部263と、メスコネクタ部7Bとは、互いに反対方向を向いており、メスコネクタ部7Aは、これらオスコネクタ部263およびメスコネクタ部7Bに対し、略垂直な方向を向いている。
輸液投与部側コネクタ26は、オスコネクタ部263に、ワンタッチで止められるストップクランプ25を通したチューブ24が液密に接続されている。チューブ24の先端側は、オスコネクタ部23が接続されている。オスコネクタ部23は、ルアーコネクタ、ルアーロックコネクタなど、留置針やカテーテルの出口ポート211と液密に接続され得るものであれば、特に限定されないが、特に、ルアーロックコネクタが好ましい。
留置針21は、その基端部に、出口ポート211を有しており、この出口ポート211に、前記輸液投与部側コネクタ26に取り付けられたオスコネクタ部23が液密に接続されている。
次に、第1の輸液チューブ4bおよび第2の輸液チューブ4aを説明するが、これら第1の輸液チューブ4bと第2の輸液チューブ4aとの構成は同様であるので、代表的に、第2の輸液チューブ4aを説明する。
第2の輸液チューブ4aは、可撓性(柔軟性)を有し、輸液の流路を構成するチューブ41と、チューブ41の一方の端部(先端部)に設けられたコネクタ(チューブ側コネクタ)43と、チューブ41の他方(本実施形態では、他方の端部(基端部))に設けられ、輸液が収納された輸液バッグ(輸液容器)(収納部)31側に接続される接続部として、鋭利な針先を有する瓶針451とを備えている。
チューブ41の構成材料としては、例えば、軟質ポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエン等、あるいはこれらを主とする材料が挙げられる。
また、チューブ41の途中には、輸液の流量を調節する流量調節手段として、スライド式のクレンメ(スライドクレンメ)46と、点滴筒44とが、それぞれ、設けられている。このスライドクレンメ46としては、特に限定されず、従来公知のものを用いることができるが、例えば、特開2004−49319号公報のようなものが挙げられる。
また、スライドクレンメ46は、ローラー型のクレンメなど、流量を調節できるものであれば、他のものでも構わない。
輸液バッグ31内には、所定の輸液が収納されており、瓶針451がこの輸液バッグ31の栓(ゴム栓)を穿通(穿刺)すると、瓶針451を介し、輸液バッグ31と第2の輸液チューブ4aとが接続され、輸液バッグ31から第2の輸液チューブ4a側へ輸液が供給され得る状態となる。
点滴筒44は、瓶針451の近傍に設置されている。この点滴筒44により、輸液の流量を目視で確認することができる。
また、逆流防止弁49が、コネクタ43と点滴筒44の間に設置されている。逆流防止弁49は、輸液バッグ31からコネクタ5Aの方向への一方向弁である。逆流防止弁49は、コネクタ43と点滴筒44の間であれば、どこに設置されても良いが、好ましくは、コネクタ43により近い所、更に好ましくは、コネクタ43の内部に設置される方が良い。
逆流防止弁49は、その内部に、図示しない一対の板状の開閉部材が形成された弁本体を有し、各開閉部材は、弾性力(復元力)により互いに密着し、これにより、逆流防止弁49内の流路は、閉塞している。輸液流が先端側から基端側に向いている場合には、その輸液により圧力が各開閉部材の外面にかかり、開閉部材同士を密着させるように作用する。このため、輸液は、先端側から基端側には流れない。
一方、輸液流が基端側から先端側に向いている場合には、その輸液により所定の圧力が各開閉部材の基端側(テーパ面)にかかり、その圧力により各開閉部材が離間する方向に変位し、逆流防止弁49内の流路が開通する。これにより、輸液は、基端側から先端側に流れる。
逆流防止弁49は、輸液ポンプなどによって注入が確実な場合には無くとも良い場合もあるが、設置されていることがより好ましい。この第2の輸液チューブ4aによれば、第2の輸液チューブ4aのコネクタ5Aに接続された第1の輸液チューブ4bからある程度の圧力を加えて輸液を投与しても、逆流防止弁49により、その輸液が第2の輸液チューブ4aの上流側(基端側)へ流れ込むのを防止することができ、確実に、輸液を患者へ投与することができる。
チューブ41の先端部には、コネクタ43が設けられている。このコネクタ43は、コネクタ5Aのオスコネクタ部6と接続し得るメスコネクタ部(図示せず)と、コネクタ5Aのロック機構10Cと接続し得るロック機構(図示せず)を有している。これにより、コネクタ43は、コネクタ5Aと接続することができる。また、これらのコネクタ同士の接続では、前述したハーフロック状態と、ロック状態とをとり得る。
例えば、コネクタ43のオスコネクタ部6は、第2の輸液チューブ4aを使用するまでは、コネクタ5Aのメスコネクタ部7Bに設置されている弁体51を開通させない程度の位置で、緩く嵌合されている。すなわち、コネクタ43は、第2の輸液チューブ4aを使用するまでは、コネクタ5Aとハーフロック状態で接続されている。これにより、弁体51が輸液を流す直前まで、変形することなく保持され、弁体5の機能を全く損なわずに使用することができる。
また、ロック状態(接続状態)では、コネクタ43のオスコネクタ部6とコネクタ5Aのメスコネクタ部7Bとは液密に接続されているため、第2の輸液チューブ4aからコネクタ5Aへ液体を確実に流通させることができる。
次に、輸液チューブセット1の作用(使用方法)を説明する。
ここでは、第2の輸液チューブ4aを、患者に輸液を投与するための第1輸液ライン(第1輸液ルート)、すなわち、主に、基本液等が流される輸液チューブとし、第1の輸液チューブ4bを、患者に輸液を投与するための第2輸液ライン(第2輸液ルート)、すなわち、主に、副ルートとして用い、例えば、脂肪乳剤、治療薬、抗生剤等が流される輸液チューブとする場合を例に挙げて説明する。
第2の輸液チューブ4aを接続するにあたり、まず、輸液バッグ31に、例えば維持輸液剤を調剤する。
次に、コネクタ43をコネクタ5Aに押し込み、これらを接続する。
次に、図9に示すように、この輸液の収納された輸液バッグ31の栓(ゴム栓)に第2の輸液チューブ4aの瓶針451を穿通(穿刺)する。これにより、瓶針451を介し、輸液バッグ31と第2の輸液チューブ4aとが接続され、輸液バッグ31から第2の輸液チューブ4a側へ輸液が供給され得る状態となる。
次に、第2の輸液チューブ4aの流路をプライミングする。
次に、患者の血管110(例えば、末梢静脈等)に留置された留置針21の出口ポート211に接続された輸液投与部側コネクタ26のメスコネクタ部7Aに、第2の輸液チューブ4aのコネクタ5Aのオスコネクタ部6を挿入し、嵌合させる。これにより、輸液投与部側コネクタ26のメスコネクタ部7Aと第2の輸液チューブ4aのコネクタ5Aのオスコネクタ部6とが液密に接続される。このとき、輸液投与部側コネクタ26のロック機構10Aとコネクタ5Aのロック機構10Bとがロック状態となり、接続が容易に解除されるのが防止されている。
次に、第2の輸液チューブ4aのスライドクレンメ46を操作し、第2の輸液チューブ4aの輸液の流量(投与速度)を維持輸液剤の指示流量(指示投与速度)に調節し、その輸液を投与する。
なお、輸液投与部側コネクタ26を省略し、第2の輸液チューブ4aのコネクタ5Aのオスコネクタ部6を、留置針21の出口ポート211に接続してもよい。
次に、患者の容態によって、一定時間の間隔をおいて、例えば抗生剤を投与するために用いる第1の輸液チューブ4bを接続するにあたり、まず、輸液バッグ32に抗生剤を溶解した生理食塩水を調剤する。
次に、第1の輸液チューブ4bのコネクタ43をコネクタ5A’に押し込み、これらを接続する。
次に、この輸液の収納された輸液バッグ32の栓(ゴム栓)に第1の輸液チューブ4bの瓶針451を穿通(穿刺)する。これにより、瓶針451を介し、輸液バッグ32と第1の輸液チューブ4bとが接続され、輸液バッグ32から第1の輸液チューブ4b側へ輸液が供給され得る状態となる。
次に、第1の輸液チューブ4bの流路をプライミングする。
次に、図10に示すように、第2の輸液チューブ4aのコネクタ5Aに、第1の輸液チューブ4bのコネクタ5A’を挿入し、接続させる。これにより、第2の輸液チューブ4aのコネクタ5Aのメスコネクタ部7Bと第1の輸液チューブ4bのコネクタ5Aのオスコネクタ部6とが液密に接続される。このとき、第2の輸液チューブ4aロック機構10Aと第1の輸液チューブ4bのロック機構10Bがロック状態となり、接続が容易に解除されるのが防止されている。
次に、第1の輸液チューブ4bのスライドクレンメ46を操作し、第1の輸液チューブ4bの輸液の流量(投与速度)を抗生剤の指示流量(指示投与速度)に調節し、その輸液を投与する。
このようにして、第2の輸液チューブ4aから維持輸液剤を、第1の輸液チューブ4bから抗生剤を溶解した生理食塩水を、それぞれ、患者に投与することができる(混注することができる)。
また、輸液ライン(輸液ルート)を増設する場合には、前記と同様にして、第1の輸液チューブ4bのコネクタ5Aに図示しない他の輸液チューブのコネクタ5Aを接続する。
以下、同様にして、輸液ラインをいくつでも増設することができる。
なお、前記輸液チューブセット1の使用方法は、一例であり、これに限定されるものではない。例えば、輸液を第2の輸液チューブ4aから患者に投与している場合において、第1の輸液チューブ4bにより、その補充を行ってもよい。
また、本発明では、輸液チューブセットにおける輸液チューブの数は、1つでもよく、また、3つ以上でもよい。
また、本発明では、輸液チューブセットが複数の輸液チューブを有する場合、その輸液チューブは、すべて同一でもよく、また、すべて異なっていてもよく、また、一部のみ同一でもよい。
<第2実施形態>
図11は、本発明のコネクタの第2実施形態を示す斜視図である。
以下、この図を参照して本発明のコネクタおよび輸液チューブセットの第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、ロック機構の構成が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図11に示すコネクタ5A(コネクタ5A’も同様)では、メスコネクタ部7Bの外周部にロック機構10Dが配置され、オスコネクタ部6の外周部にロック機構10Eが配置され、メスコネクタ部7Aの外周部にロック機構10Fが配置されている。ロック機構10D〜10Fのそれぞれの構成は、ほぼ同一であるため、以下、ロック機構10Dについて代表的に説明する。
ロック機構10Dは、メスコネクタ部7Bと同心的に設置され、全体形状がほぼ円筒状をなす筒状部で構成されている。この筒状部の壁部101には、4つの欠損部102が形成されている。各欠損部102は、壁部101を筒状部(メスコネクタ部7B)の中心軸方向に沿って長尺状に欠損した部分である。
各欠損部102は、それぞれメスロック部を構成する(メスロック部として機能する)。また、隣接する欠損部102同士の間に位置する壁部101の一部、すなわち、壁部101の欠損部102を除いた4つの突出した部分(以下、この各部分を「突出部103」と言う)がオスロック部を構成する(オスロック部として機能する)。
このように、ロック機構10Dでは、メスコネクタ部7Bの外周方向に沿って、4つのオスロック部(突出部103)と、4つのメスロック部(欠損部102)が、交互に配置さることとなる。
以上のような構成のコネクタ5Aでは、コネクタ5A’と接続する際、コネクタ5A(ロック機構10D)の各突出部103が、それぞれに対応したコネクタ5A’(ロック機構10E)の各欠損部102に嵌入する。また、これとともに、コネクタ5Aの各欠損部102に、それぞれに対応したコネクタ5A’(ロック機構10E)の各突出部103が嵌入する。
従って、ロック状態では、全体として、コネクタ5A、5A’同士の異なる4箇所で接続されている。これにより、コネクタ5A、5A’同士の接続状態がより強固になり、よって、該接続状態が不本意に解除されるのをより確実に防止することができる。
また、コネクタ5Aおよび5A’は、それぞれ、ロック状態を維持するのを補助する補助手段を有していてもよい。この補助手段としては、特に限定されないが、例えば、図示の構成の、ロック状態で互いに係合可能な係合片11で構成されたものが挙げられる。各係合片11は、ロック機構10Dの内側に、x軸負方向に向かって突出している。
コネクタ5Aの係合片11は、ロック状態で係合したコネクタ5A’の係合片11との係合を解除するには、それらの係合片11を内側に押圧することにより、前記係合を解除することができるよう構成されている。
また、前述したように、ロック機構10Dは、全体形状がほぼ円筒状をなしている。これにより、ロック機構10Dは、メスコネクタ部7Bの中心軸回りに(図11中矢印A方向に)回転させて、当該中心軸回りの複数の回転角度で、使用する、すなわち、コネクタ5A’のロック機構10Eに接続することができる。
例えば図9中のチューブ24に捩れが生じた場合、コネクタ5Aを捩れの方向と反対方向に回転させて用いることにより、当該チューブ24の捩れを解消することができる。
また、コネクタ5Aを回転させて用いても、ロック機構10Aの固定力(接続力)等のような接続条件は、変化しない。すなわち、接続状態が不本意に解除されるのを確実に防止することができる。
以上、本発明のコネクタおよび輸液チューブセットを図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、コネクタおよび輸液チューブセットを構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明のコネクタおよび輸液チューブセットは、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
例えば、前記第2実施形態のロック機構は、前記第1実施形態のロック機構のように、ハーフロック状態が可能となるよう構成されていてもよい。
本発明のコネクタは、オス側内腔部を有するオスコネクタ部と、メス側内腔部を有し、該メス側内腔部に前記オスコネクタ部と同様の他のオスコネクタ部が接続可能なメスコネクタ部と、弾性材料で構成され、前記他のオスコネクタ部と前記メスコネクタ部とが接続された際、これらのコネクタ部同士の液密性を保持するシール部材と、前記オスコネクタ部側および前記メスコネクタ部側にそれぞれ配置され、前記他のオスコネクタ部と前記メスコネクタ部とが接続された際、これらのコネクタ部同士の接続状態を維持するロック機構とを備え、前記各ロック機構は、前記コネクタ部同士の接続方向と平行となるように突出して形成されたオスロック部と、該オスロック部に隣接し、前記接続方向と平行となるように形成され、前記オスロック部と同様の他のオスロック部が連結可能なメスロック部とを有する。そのため、コネクタ部同士が接続された接続状態では、一方のコネクタ部側のメスロック部およびオスロック部と、他方のコネクタ部側のメスロック部およびオスロック部とがそれぞれ、接続されている。すなわち、接続状態は、コネクタ全体として、異なる2箇所で接続されている。これにより、前記接続状態が強固になり、よって、該接続状態が不本意に解除されるのを確実に防止することができる。また、前記2箇所の接続箇所のうち、たとえ一方の接続が解除されたとしても、他方の接続が維持されることとなる。これにより、接続状態が不本意に解除されるのを確実に防止することができる。従って、本発明のコネクタは、産業上の利用可能性を有する。

Claims (7)

  1. オス側内腔部を有するオスコネクタ部と、
    メス側内腔部を有し、該メス側内腔部に前記オスコネクタ部と同様の他のオスコネクタ部が接続可能なメスコネクタ部と、
    弾性材料で構成され、前記他のオスコネクタ部と前記メスコネクタ部とが接続された際、これらのコネクタ部同士の液密性を保持するシール部材と、
    前記オスコネクタ部側および前記メスコネクタ部側にそれぞれ配置され、前記他のオスコネクタ部と前記メスコネクタ部とが接続された際、これらのコネクタ部同士の接続状態を維持するロック機構とを備え、
    前記各ロック機構は、前記コネクタ部同士の接続方向と平行となるように突出して形成されたオスロック部と、該オスロック部に隣接し、前記接続方向と平行となるように形成され、前記オスロック部と同様の他のオスロック部が連結可能なメスロック部とを有し、
    前記オスコネクタ部および前記メスコネクタ部は、それぞれ、管状をなすものであり、当該コネクタ部の中心軸に関して、前記オスロック部と前記メスロック部とが対称的に配置されており、
    前記接続状態のとき、前記他のオスコネクタ部のオス側内腔部と前記メスコネクタ部のメス側内腔部とが連通して、液体が流通可能となることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記オスロック部は、互いに接近・離間する長尺な一対の爪部と、該両爪部の一端側に設けられ、他端側が互いに離間するように付勢する付勢部とを有し、
    前記メスロック部は、前記他のオスロック部の前記オスロック部と同様の前記各爪部とそれぞれ係合可能な係合部と、前記他のオスロック部の前記オスロック部と同様の前記両爪部を互いに接近させるように操作可能な操作部とを有する請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記シール部材は、前記メスコネクタ部のメス側内腔部に固定されており、前記ロック状態のときに前記他のオスコネクタ部の端部に密着する面と、該面に形成され、前記ロック状態のときに開くスリットとを有する請求項1または2に記載のコネクタ。
  4. 前記メスコネクタ部を複数備え、
    少なくとも1つの前記メスコネクタ部と前記オスコネクタ部とは、それらの中心線が互いにほぼ直交するように配置されている請求項1ないし3のいずれかに記載のコネクタ。
  5. 前記メスコネクタ部を複数備え、
    少なくとも1つの前記メスコネクタ部と前記オスコネクタ部とは、それらの中心線が互いに平行で、かつ、前記メスコネクタ部の開口部と前記オスコネクタ部の開口部とが互いに反対の方向を向くように配置されている請求項1ないし4のいずれかに記載のコネクタ。
  6. 前記オスロック部と、前記メスロック部とは、前記接続方向に対して垂直な方向に沿って並設されている請求項1ないしのいずれかに記載のコネクタ。
  7. 請求項1ないしのいずれかに記載のコネクタと、
    チューブと、該チューブの一端部に設置され、前記コネクタに接続可能なチューブ側コネクタとを有するチューブ組立体とを備えることを特徴とする輸液チューブセット。
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