JP5251726B2 - コネクタ - Google Patents
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Description
すなわち、嵌合検知コネクタはハーネス側コネクタの取り外しに先行して、抜き取ることとされているものの、作業を急ぐときには両コネクタを同時に取り外すことも考えられる。すると、嵌合検知コネクタの取り外しを検出して、リレーが作動するまでには、僅かながらも時間遅れが存在するから、嵌合検知コネクタの取り外しを検知してリレーが作動して非通電状態となる前にハーネス側コネクタの端子と接続される相手側端子との間が離れることがあり、そのために端子間にアーク放電が発生する等の問題が生ずるのである。
まず、嵌合検知コネクタを補助コネクタから取り外す。次に、シールドシェルを機器から取り外すと、ハーネス側コネクタが露出される。そこで、ハーネス側コネクタを機器側コネクタから取り外し可能となる。嵌合検知コネクタを補助コネクタから取り外す前に、シールドシェルを機器から取り外そうとしても、シールドシェルにはコネクタ干渉部が設けられているから、嵌合検知コネクタが障害となって、取り外すことができない。このため、結局、上記の作業手順を必ず踏まなければハーネス側コネクタの取り外しが不可能である。
本発明の実施形態1を図1ないし図5によって説明する。
本実施形態におけるコネクタは、図示しない機器(例えば、ハイブリッド車等に搭載されたモータやインバータ等)に電力を供給するコネクタに適用した場合を例示するものであって、互いに嵌合・離脱可能な機器側コネクタ10とハーネス側コネクタ30と、機器側コネクタ10に一体形成されている補助コネクタ部20に嵌合・離脱可能な嵌合検知コネクタ50と、上記コネクタ10,30の嵌合状態において外周部を包囲するシールドシェル40とを備えており、以下、各構成部材において、両コネクタ10、30における嵌合面側を前方として説明する。
機器側コネクタ10は、コネクタ側ネジ挿通孔13Bに、ネジ62を挿通して螺合させることで機器側に固定されている。この状態においてハーネス側コネクタ30を接続するには、機器側コネクタ10のフード部11の前面からハーネス側コネクタ30のハーネス側フード部34を嵌め込んでいく。すると両コネクタ10,30の端子金具17,33が重なって配され、両ボルト挿通孔19,36に、ボルト60を差し込み、ハーネス側端子台15のナット16に締め付けて固定する。ボルト締め作業を終えた後、作業孔37にキャップ38を被せる。
まず、ハーネス側コネクタ30の外周を覆っているシールドシェル40を取り外す。具体的には、シェル側ネジ挿通孔45と機器側コネクタ10の取付孔13Aを螺合しているネジ61を取り外し、嵌合検知コネクタ50を取り外した後に、シールドシェル40を後方(電線32側)にスライドさせる。なお、ネジ61を取り外した後に、嵌合検知コネクタ50を取り外すことなくシールドシェル40を後方にスライドさせると、シールドシェル40のシェル延長部42が嵌合検知用端子収容部51と干渉するため、シールドシェル40は取り外すことができない。
次に、本発明の実施形態2について図6及び図7によって説明する。
本実施形態のコネクタは、嵌合検知コネクタ50が、シールドシェル40の本体部41の側面に係止されており、シェル延長部42及び貫通孔46が設けられていない点が実施形態1と異なっている。なお、実施形態1と同一の構成部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。
まず、シールドシェル40には取付ブラケット47を介して嵌合検知コネクタ50が固定されている。この、シールドシェル40を前方にスライドさせて、機器側コネクタ10と嵌合されたハーネス側コネクタ30に嵌合させると、シールドシェル40が両コネクタ10,30を覆うようになると共に、機器側コネクタ10の補助コネクタ部20に、嵌合検知コネクタ50が嵌合される(図7参照)。この結果、嵌合検知コネクタ50と補助コネクタ部20との嵌合が図示しない嵌合検知回路によって検出され、電源回路が通電可能状態となる。また、この状態からシールドシェル40を取り外すと、シールドシェル40に固定された嵌合検知コネクタ50が補助コネクタ部20から取り外されて、電源回路が非通電状態となる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(2)上記各実施形態1,2では、シールドシェルは取付片を機器側にボルトで螺合させることで固定しているが、弾性的な係止片等を利用したワンタッチ構造によって機器側に固定する構成でもよい。
(3)上記各実施形態1,2では、機器側コネクタとハーネス側コネクタの嵌合時に、各端子金具をボルト締結によって接続する構成としたが、弾性接触片を利用した接続構造や端子の突き当て型の接続構造等のボルト締結以外の手段で両端子金具が接続されていてもよい。
(4)上記各実施形態1,2では、補助コネクタを機器側コネクタと一体化して構成したが、両者は別部品として準備しておいて機器の近傍位置に取り付ける構成であってもよい。
20…補助コネクタ部
30…ハーネス側コネクタ
40…シールドシェル
42…シェル延長部
50…嵌合検知コネクタ
Claims (6)
- 機器側に設けられた機器側コネクタと、この機器側コネクタに嵌合されるハーネス側コネクタと、前記機器側コネクタに嵌合された状態で前記ハーネス側コネクタを覆って前記機器に取り付けられるシールドシェルとを備えたコネクタであって、
前記機器側に設けられた補助コネクタと、この補助コネクタに嵌合離脱可能な嵌合検知コネクタとを有し、前記シールドシェルには前記嵌合検知コネクタが前記補助コネクタに嵌合されていない状態では前記嵌合検知コネクタとは非干渉であって、前記シールドシェルの前記機器側への取付を許容し、前記嵌合検知コネクタが前記補助コネクタに嵌合された状態では前記嵌合検知コネクタと干渉して前記シールドシェルの前記機器側からの取り外しの障害となるコネクタ干渉部を有することを特徴とするコネクタ。 - 前記コネクタ干渉部は、前記補助コネクタは挿通可能であって前記嵌合検知コネクタは挿通不能な貫通孔を備えたシェル延長部からなることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
- 前記シールドシェルは、前記機器側に宛がわれる取付片を備え、その取付片は前記機器側に螺合した取付ボルトによって前記機器側に固定されることを特徴とする請求項2記載のコネクタ。
- 前記機器側コネクタ及び前記ハーネス側コネクタは、両コネクタの嵌合時に互いに先端が重ね合わせ状態とされる端子金具を備え、その端子金具の重ね合わせ先端部には前記機器側コネクタに設けたナット部に螺合する接続ボルトを挿通させるためのボルト挿通孔が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のコネクタ。
- 機器側に設けられた機器側コネクタと、この機器側コネクタに嵌合されるハーネス側コネクタと、前記機器側コネクタに嵌合された状態の前記ハーネス側コネクタを覆って前記機器に取り付けられるシールドシェルとを備えたコネクタであって、
前記機器側に設けられた補助コネクタと、この補助コネクタに嵌合離脱可能な嵌合検知コネクタとを有し、前記シールドシェルには前記嵌合検知コネクタが一体的に設けられて前記シールドシェルの前記機器側への取付時には前記嵌合検知コネクタが前記補助コネクタに嵌合し、前記シールドシェルの前記機器側からの取り外し時には前記嵌合検知コネクタが前記補助コネクタから離脱されることを特徴とするコネクタ。 - 前記嵌合検知コネクタは、前記シールドシェルに設けた取付ブラケットを介して前記シールドシェルに取り付けられていることを特徴とする請求項5に記載のコネクタ。
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