JP5248972B2 - 積層鉄心の製造方法及び金型装置 - Google Patents

積層鉄心の製造方法及び金型装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5248972B2
JP5248972B2 JP2008264152A JP2008264152A JP5248972B2 JP 5248972 B2 JP5248972 B2 JP 5248972B2 JP 2008264152 A JP2008264152 A JP 2008264152A JP 2008264152 A JP2008264152 A JP 2008264152A JP 5248972 B2 JP5248972 B2 JP 5248972B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
punching
laminated
forming
core
divided
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008264152A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010093997A (ja
Inventor
正則 栗山
和彦 梅田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui High Tec Inc
Original Assignee
Mitsui High Tec Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui High Tec Inc filed Critical Mitsui High Tec Inc
Priority to JP2008264152A priority Critical patent/JP5248972B2/ja
Publication of JP2010093997A publication Critical patent/JP2010093997A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5248972B2 publication Critical patent/JP5248972B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)

Description

本発明は積層鉄心の製造方法及び金型装置に係り、特に、ティース先端部(半径方向内側)に形成された極歯間が小さい積層鉄心の製造方法及び金型装置に関する。
複数の分割積層鉄心からなる積層鉄心の製造においては、特許文献1に記載されるように、プレス金型で切曲げとプッシュバックを行って、各々の分割鉄心片を環状一体形の鉄心と同じように打ち抜き形成する方法が知られており、このての積層鉄心は金型から打ち抜き排出された後、各ティース間を拡径した状態にできるため巻線が容易である。
特開2005−318763号公報
しかしながら、近年、前記打ち抜き方法を用いる特にステータにおいては、モータの磁気的特性を向上させるため、各ティース先端部(極歯)どおしの隙間を狭く設定する傾向にあるが、この隙間が狭くなるにつれ、ここを打ち抜くパンチの幅も小さくなり、隙間の打ち抜き幅が板厚以下となると、パンチの強度が不足してパンチに破損が頻発する。
特に、パンチ先端部においては、単位面積あたりの応力分布が最も大きくなってパンチの圧縮強度限界を超えるため、破損箇所がパンチ先端部に集中している。
このようにパンチが破損すると、パンチを交換するために、その都度生産を中断しなければならず、積層鉄心の生産性が著しく低下するという問題が生じている。
また、環状の鉄心片を積層した非分割型の積層鉄心においても、ティース先端部の隙間が小さいことが要望されており、このような積層鉄心の製造においても共通の課題が発生する。
本発明は、前記の問題に鑑みてなされたもので、各ティース先端部どうしの隙間を形成するパンチの破損を防止し、パンチ交換による生産の中断を無くすことにより、積層鉄心の生産性を向上させる積層鉄心の製造方法及び金型装置を提供することを目的とする。
前記目的に沿う第1の発明に係る積層鉄心の製造方法は、分割鉄心片を積層して形成され、分割積層ヨーク部毎に積層ティース部を有する所定数の分割積層鉄心を、最終的に環状に連結して形成する固定子積層鉄心の製造方法であって、
薄板材料に環状配置された前記分割鉄心片を互いに連結させた形態のヨーク部形成領域において、隣接する前記分割鉄心片の連結部を剪断分離すると共に分離した該連結部の一方側を曲げ加工する切曲げ工程と、
前記薄板材料において曲げ加工した部位を押し戻すことにより前記薄板材料と面一に成形するプッシュバック工程と、
前記薄板材料に所定数のスロットを打ち抜き形成すると同時に、隣接する極歯間を打ち抜いて隙間を設けることにより、所定数のティース片部を形成するスロット抜き工程と、
前記ティース片部の歯先を打ち抜き形成する内形抜き工程と、
前記分割鉄心片の外形を打ち抜いて個々の該分割鉄心片を分離形成すると共に、該分割鉄心片を先に打ち抜き形成された下層の分割鉄心片に積層して結合する外形抜き積層工程とを有し、
前記スロット抜き工程において、前記薄板材料の厚みより小さい前記極歯間の隙間を、前記内形抜き工程で前記歯先を形成する内孔より半径方向内側部分の幅が前記隙間の寸法より幅広のパンチにより打ち抜いて形成する。
ここで、この積層鉄心の製造方法において、前記各分割鉄心片をかしめ積層する場合には、外形抜き積層工程より前の工程にかしめ部形成工程を設ける。
また、前記パンチの先端部の最大幅は、前記極歯間の最小隙間の1.1〜2倍の範囲にあるのが好ましい。
そして、前記内形抜き工程の前工程で、環状となった前記分割鉄心片の内側にロータ抜きが行われ、前記パンチの先端はロータ抜きされた内側円まで届いているのが好ましい。なお、前記内形抜き工程の前工程で、環状となった前記分割鉄心片の内側にロータ抜きが行われ、前記パンチの先端はロータ抜きされた内側円まで届かない場合も当然本発明は適用される。
第2の発明に係る金型装置は、積層された分割鉄心片からなり、分割積層ヨーク部と積層ティース部とを有する分割積層鉄心を、所定数だけ環状に連結することにより形成された固定子積層鉄心を製造するための金型装置であって、
薄板材料に環状配置される前記分割鉄心片の連結部を互いに剪断分離すると共に分離した該連結部の一方側を曲げ加工する切曲げ工程を実施する切曲げステーションと、
前記薄板材料において曲げ加工した部位を押し戻すことにより前記薄板材料と面一に成形するプッシュバック工程を実施するプッシュバックステーションと、
前記薄板材料に所定数のスロットを打ち抜き形成すると同時に、隣接する極歯間を打ち抜いて隙間を設けることにより、所定数のティース片部を形成するスロット抜き工程を実施するスロット抜きステーションと、
前記ティース片部の歯先を打ち抜き形成する内形抜き工程を実施する内形抜きステーションと、
前記分割鉄心片の外形を打ち抜いて、個々の該分割鉄心片を分離形成すると共に、該分割鉄心片を先に打ち抜き形成された下層の分割鉄心片に積層する外形抜き積層工程を実施する外形抜き積層ステーションとを具備し、
前記スロット抜き工程において、前記薄板材料の厚みより小さい前記極歯間の隙間を、前記内形抜き工程で前記歯先を形成する内孔より半径方向内側部分の幅が前記隙間の寸法より幅広のパンチにより打ち抜いて形成する。
第2の発明に係る金型装置において、前記パンチの先端部の最大幅は、前記極歯間の最小隙間の1.1〜2倍の範囲にあるのがよい。
第3の発明に係る積層鉄心の製造方法は、環状のヨーク片部の内側に複数のティース片部を備えた環状鉄心片を所定枚数積層した固定子積層鉄心の製造方法であって、
薄板材料に前記ティース片部の数に対応する所定数のスロットを打ち抜き形成すると同時に、隣接する極歯間を打ち抜いて隙間を設けることにより、所定数の前記ティース片部を形成するスロット抜き工程と、
前記ティース片部の歯先を打ち抜き形成する内形抜き工程と、
前記環状鉄心片の外形を打ち抜いて該環状鉄心片を分離形成すると共に、該環状鉄心片を先に打ち抜き形成された下層の環状鉄心片に積層して結合する外形抜き積層工程とを有し、
前記スロット抜き工程において、前記薄板材料の厚みより小さい前記極歯間の隙間を、前記内形抜き工程で前記歯先を形成する内孔より半径方向内側部分の幅が前記隙間の寸法より幅広のパンチにより打ち抜いて形成する。
そして、第4の発明に係る金型装置は、環状のヨーク片部の内側に複数のティース片部を備えた環状鉄心片を所定枚数積層した固定子積層鉄心を製造するための金型装置であって、
薄板材料に前記ティース片部の数に対応する所定数のスロットを打ち抜き形成すると同時に、隣接する極歯間を打ち抜いて隙間を設けることにより、所定数の前記ティース片部を形成するスロット抜きステーションと、
前記ティース片部の歯先を打ち抜き形成する内形抜きステーションと、
前記環状鉄心片の外形を打ち抜いて該環状鉄心片を分離形成すると共に、該環状鉄心片を先に打ち抜き形成された下層の環状鉄心片に積層して結合する外形抜き積層ステーションとを有し、
前記スロット抜きステーションにおいて、前記薄板材料の厚みより小さい前記極歯間の隙間を、前記内形抜きステーションで前記歯先を形成する内孔より半径方向内側部分の幅が前記隙間の寸法より幅広のパンチにより打ち抜いて形成する。
本発明に係る積層鉄心の製造方法及び金型装置において、各ティース片部の先端部(極歯)間の隙間を形成するに際し、この隙間を打ち抜くパンチの先端部を膨らませた形状にした結果、従来のパンチに比べ、パンチ先端部にかかる面圧を減少させることができ、パンチの強度が向上して破損を防止することができる。
また、隙間の幅(打ち抜き幅)が板厚以下であっても、パンチが破損すること無く打ち抜きが可能となった。
そして、パンチの破損を防止できることから、従来、パンチ交換のために要していた生産の中断が無くなり、積層鉄心の生産性が向上する。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここで、図1は本発明の第1の実施の形態に係る積層鉄心の製造方法によって製造された積層鉄心の斜視図、図2は同積層鉄心の製造方法を実施するための金型装置の切曲げステーションとプッシュバックステーションの説明図、図3(A)、(B)は同積層鉄心の製造方法における切曲げ工程の詳細説明図、図4(A)は同金型装置のスロット抜きステーションと内形抜きステーションの説明図、(B)は同金型装置のスロット抜きステーションの説明図、図5は同金型装置のかしめ部形成ステーションと外形抜き積層ステーションの説明図である。図6は本発明の第2の実施の形態に係る積層鉄心の製造方法によって製造された積層鉄心の斜視図、図7(A)は同積層鉄心を製造するための金型装置のスロット抜きステーション及び内形抜きステーションの説明図、(B)は同金型装置のスロット抜きステーションの説明図、図8は同金型装置のかしめ部形成ステーションと外形抜き積層ステーションの説明図である。
図1に示す本発明の第1の実施の形態に係る積層鉄心の製造方法によって製造された積層鉄心(固定子積層鉄心)10についてまず説明する。この積層鉄心10は所定数(この実施の形態では9)の分割積層鉄心11を環状に並べて形成され、各分割積層鉄心11は円弧状の分割積層ヨーク部12と、この分割積層ヨーク部12の内側中央に一体的に連接する積層ティース部13とを有している。積層ティース部13は積層ティース軸部14とその内側端部に形成された積層極歯15を有している。
各分割積層鉄心11は複数(通常多数)の分割鉄心片16をかしめ積層して形成されている。各分割鉄心片16は、両側に連結部17、18が形成されたヨーク片部19と、ヨーク片部19の中央内側にあって内側先部に極歯20を有するティース片部21とを有している(図2参照)。連結部17には凸部が、連結部18には凸部に嵌合する凹部が形成されている。
この積層鉄心10は、打抜き積層後に金型装置から排出されると、各分割積層鉄心11が環状配置から一旦バラバラになるが、積層ティース軸部14に巻線を施し、所定数の分割積層鉄心11を凹部、凸部を有する積層連結部17a、18aにて連結させて再度環状に配置して完成する。隣り合う積層極歯15の間隔が小さいので、より効率のよいモータを提供できる。
続いて、本発明の第1の実施の形態に係る積層鉄心の製造方法及びその金型装置について、図2〜図5を参照しながら説明する。
図2〜図5に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る積層鉄心の製造方法を行う金型装置は、両側に予めパイロット孔25、26が所定ピッチで形成され、ロータ抜きされた板厚0.3〜0.5mm程度の薄板材料27に、図2に2点鎖線で示すように環状配置された分割鉄心片16を、互いに連結させた形態のヨーク片部19の形成領域(即ち、ヨーク部形成領域)において、隣接する分割鉄心片16の連結部17、18を剪断分離すると共に分離した一方側の連結部18を曲げ加工する切曲げ工程を実施する切曲げステーションS1を有している
なお、図2において、27aは抜かれたロータ片を示し、27bはロータ片27aが打ち抜かれた後の内側円を示す。また、28aは剪断分離された部位30(図2の矢視Aの拡大図である図3を参照)の切曲げ線を示す。
そして、切曲げステーションS1において曲げ加工した部位30を図示しない平パンチあるいはストリッパ下面によって押し戻すことにより、切曲げした部位30を薄板材料27と面一、即ち、切曲げした部位30の表裏面を、薄板材料27の表裏面に一致させるように成形するプッシュバック工程を実施するプッシュバックステーションS2を有している。
切曲げステーションS1においては、図3(A)に示すように、切曲げ加工する部位30の円周方向の長さaは連結部17、18の凹凸の円周方向の長さbの2〜3倍程度となって、図3(B)に示すように、十分小さな曲がり角度(例えば、15〜35度)で連結部17、18が分離できるようにしている。また、部位30の半径方向の幅は、ヨーク片部19の幅より長く、半径方向両側に薄板材料27の厚みの2〜5倍程度それぞれ突出している。
図4(A)、(B)に示すように、この金型装置は、この薄板材料27に所定数のスロット32を打ち抜き形成すると同時に、隣接する極歯20間を打ち抜いて隙間33を設けることにより、所定数のティース片部21を形成するスロット抜き工程を実施するスロット抜きステーションS3を有している。
この場合、スロット32を打ち抜き形成するパンチは、隙間33を形成する部分の幅cが約0.1〜0.5mmで板厚より小さく、その内側先端部34は、分割鉄心片16の内孔36を半径方向内側に超えて形成され、超えた部分の幅が徐々に拡幅している。この実施の形態では、隙間33から半径方向内側に突出したパンチの最大幅dは最小幅となる隙間33の幅に対応するパンチの幅cの1.1〜2倍程度となっている。なお、パンチの内側先端部34の半径方向内側への突出代(内孔36からの)は、パンチの最小幅の1〜4倍の幅を有すれば十分である。
なお、図4(B)には、従来例に係るパンチの内側先端部35も同時に示しているが、隙間33の幅cに内側先端部35の幅が略等しい。これを内側先端部34のように、パンチの先端部の幅を先側に向かって広くすると、パンチ先端部にかかる面圧を減少させることができ、パンチの強度が向上して破損を防止することができる。また同時にパンチ先端部の打ち抜き時の磨耗が減少し、格段にパンチの寿命が伸びる。
なお、この実施の形態においては、パンチの内側先端部34は、ロータ片27aを打ち抜いたときに形成される内側円27bを超えては内側に突出していないが、パンチの内側先端部34を内側円27bを超えて形成することもできる。この場合、パンチの先端部に荷重がかからず、より軽負荷でプレス作業を行うことになる。なお、全部のスロット32を同時に抜くと大きな動力を必要とするので、複数に分けてスロット抜きを行ってもよい。
この金型装置は、図4に示すように、ティース片部21の歯先(即ち、極歯20の半径方向内側部分)となる内孔36を打ち抜き形成する内形抜き工程を実施する内形抜きステーションS4と、図5に示すように、各分割鉄心片16に複数のかしめ部37を形成するかしめ部形成ステーションS5を有している。なお、かしめ部形成ステーションS5の位置は、その次の外形抜き積層ステーションS6の上流側であれば、設置位置は任意である。
かしめ部37は、半抜きかしめ、V字かしめ等周知のかしめ構造が適用できる。最下部の分割鉄心片16のかしめ部は周知の通り、かしめ貫通孔としておく。
なお、分割鉄心片16をかしめ以外の手段で連結する場合(例えば、溶接、ピン)には、かしめ部形成ステーションは省略できる。
金型装置は、以上のプレス処理が行われた分割鉄心片16を環状に並べた状態で、外形抜きを行い、個々の分割鉄心片16を薄板材料27から分離し、分割鉄心片16を先に打ち抜き形成された下層の分割鉄心片16に積層して結合する外形抜き積層工程を実施する外形抜き積層ステーションS6を有している。この外形抜き積層ステーションS6において、各分割鉄心片16の転積、スキューを行うこともできる。なお、転積、スキューについては周知であるので、説明を省略する。
以上の金型装置を用いて積層鉄心の製造方法によって製造された積層鉄心10は、金型装置から排出された後各分割積層鉄心11が一旦バラバラに分離されるので、巻線が極めて容易となる。組立にあっては、各分割積層鉄心11の積層連結部17a、18aの凹部及び凸部を結合させることによって、容易に環状に形成できる。
続いて、図6を参照しながら、本発明の第2の実施の形態に係る積層鉄心の製造方法によって製造された積層鉄心(固定子積層鉄心)40について説明する。この積層鉄心40は外側の環状積層ヨーク部41と、その内側に設けられた複数の積層ティース部42とを有している。積層ティース部42は積層ティース軸部43とその内側端部に形成された積層極歯44を有している。
積層鉄心40は、同一形状の複数(通常多数)の環状鉄心片45をかしめ積層して形成されている。各環状鉄心片45は環状のヨーク片部45aの内側に、内側先部に極歯46を有するティース片部47を複数有している。そして、隣り合う極歯46の間隔は非常に小さく、例えば、0.2mm(更には0.15〜0.3mm)程度で板厚より小さくなっているので、効率の良いモータを提供できる。なお、48はかしめ部である。
この積層鉄心40の製造方法について、図7(A)、(B)、図8を参照しながら説明する。この積層鉄心40を製造する金型装置は、ロータ抜きされた薄板材料27にティース片部47の数に対応する所定数のスロット49を打ち抜き形成すると同時に、隣接する極歯46間を打ち抜いて隙間50を設けることにより、所定数のティース片部47を形成するスロット抜き工程を実施するスロット抜きステーションS11と、ティース片部47の歯先となる内孔36を打ち抜き形成する内形抜き工程を実施する内形抜きステーションS12と、所定の位置にかしめ部48を形成するかしめ部形成工程を実施するかしめ部形成ステーションS13と、環状鉄心片45の外形を打ち抜いて環状鉄心片45を分離形成すると共に、環状鉄心片45を先に打ち抜き形成された下層の環状鉄心片45に積層して結合する外形抜き積層工程を実施する外形抜き積層ステーションS14とを有している。
特に、前述のように、この金型装置のスロット抜きステーションS11においては、図7(B)に示すように、この薄板材料27に所定数のスロット49を打ち抜き形成すると同時に、隣接する極歯46間を打ち抜いて隙間50を設けることにより、所定数のティース片部47を形成するスロット抜き工程を実施する。
この場合、スロット49を打ち抜き形成するパンチは、隙間50を形成する部分の幅cが約0.1〜0.5mmで板厚より小さく、その内側先端部51は、環状鉄心片45の内孔36を半径方向内側に超えて形成され、超えた部分の幅が徐々に拡幅している。この実施の形態では、隙間50から半径方向内側に突出したパンチの最大幅dは最小幅となる隙間50の幅に対応するパンチの幅cの1.1〜2倍程度となっている。なお、パンチの内側先端部51の半径方向内側への突出代(内孔36からの)は、パンチの最小幅の1〜4倍の幅を有すれば十分である。
なお、内形抜きステーションS12と、かしめ部形成ステーションS13と、外形抜き積層ステーションS14の動作は、第1の実施の形態に係る積層鉄心の製造方法と同じであるので省略する。この実施の形態においては、環状鉄心片の転積やスキューを形成する場合もあることは当然である。
前記実施の形態においては、本発明の理解を容易にするため、具体的数字を用いて説明したが、本発明はこれらの数字に限定されるものではない。
また、本発明は、各分割積層鉄心11がバラバラになるものについて説明したが、隣り合う分割積層鉄心が回動自在に可動する連結部によって連結されるタイプの積層鉄心にも適用される。
本発明の第1の実施の形態に係る積層鉄心の製造方法によって製造された積層鉄心の斜視図である。 同積層鉄心の製造方法を実施するための金型装置の切曲げステーションとプッシュバックステーションの説明図である。 (A)、(B)は同積層鉄心の製造方法における切曲げ工程の詳細説明図である。 (A)は同金型装置のスロット抜きステーションと内形抜きステーションの説明図、(B)は同金型装置のスロット抜きステーションの説明図である。 同金型装置のかしめ部形成ステーションと外形抜き積層ステーションの説明図である。 本発明の第2の実施の形態に係る積層鉄心の製造方法によって製造された積層鉄心の斜視図である。 (A)は同積層鉄心を製造するための金型装置のスロット抜きステーション及び内形抜きステーションの説明図、(B)は同金型装置のスロット抜きステーションの説明図である。 同金型装置のかしめ部形成ステーションと外形抜き積層ステーションの説明図である。
10:積層鉄心、11:分割積層鉄心、12:分割積層ヨーク部、13:積層ティース部、14:積層ティース軸部、15:積層極歯、16:分割鉄心片、17、18:連結部、17a、18a:積層連結部、19:ヨーク片部、20:極歯、21:ティース片部、25、26:パイロット孔、27:薄板材料、27a:ロータ片、27b:内側円、28a:切曲げ線、30:部位、32:スロット、33:隙間、34:内側先端部、35:内側先端部、36:内孔、37:かしめ部、40:積層鉄心、41:環状積層ヨーク部、42:積層ティース部、43:積層ティース軸部、44:積層極歯、45:環状鉄心片、45a:ヨーク片部、46:極歯、47:ティース片部、48:かしめ部、49:スロット、50:隙間、51:内側先端部

Claims (7)

  1. 分割鉄心片を積層して形成され、分割積層ヨーク部毎に積層ティース部を有する所定数の分割積層鉄心を、最終的に環状に連結して形成する固定子積層鉄心の製造方法であって、
    薄板材料に環状配置された前記分割鉄心片を互いに連結させた形態のヨーク部形成領域において、隣接する前記分割鉄心片の連結部を剪断分離すると共に分離した該連結部の一方側を曲げ加工する切曲げ工程と、
    前記薄板材料において曲げ加工した部位を押し戻すことにより前記薄板材料と面一に成形するプッシュバック工程と、
    前記薄板材料に所定数のスロットを打ち抜き形成すると同時に、隣接する極歯間を打ち抜いて隙間を設けることにより、所定数のティース片部を形成するスロット抜き工程と、
    前記ティース片部の歯先を打ち抜き形成する内形抜き工程と、
    前記分割鉄心片の外形を打ち抜いて個々の該分割鉄心片を分離形成すると共に、該分割鉄心片を先に打ち抜き形成された下層の分割鉄心片に積層して結合する外形抜き積層工程とを有し、
    前記スロット抜き工程において、前記薄板材料の厚みより小さい前記極歯間の隙間を、前記内形抜き工程で前記歯先を形成する内孔より半径方向内側部分の幅が前記隙間の寸法より幅広のパンチにより打ち抜いて形成することを特徴とする積層鉄心の製造方法。
  2. 請求項1記載の積層鉄心の製造方法において、前記パンチの先端部の最大幅は、前記極歯間の最小隙間の1.1〜2倍の範囲にあることを特徴とする積層鉄心の製造方法。
  3. 請求項1又は2記載の積層鉄心の製造方法において、前記内形抜き工程の前工程で、環状となった前記分割鉄心片の内側にロータ抜きが行われ、前記パンチの先端はロータ抜きされた内側円まで届いていることを特徴とする積層鉄心の製造方法。
  4. 積層された分割鉄心片からなり、分割積層ヨーク部と積層ティース部とを有する分割積層鉄心を、所定数だけ環状に連結することにより形成された固定子積層鉄心を製造するための金型装置であって、
    薄板材料に環状配置される前記分割鉄心片の連結部を互いに剪断分離すると共に分離した該連結部の一方側を曲げ加工する切曲げ工程を実施する切曲げステーションと、
    前記薄板材料において曲げ加工した部位を押し戻すことにより前記薄板材料と面一に成形するプッシュバック工程を実施するプッシュバックステーションと、
    前記薄板材料に所定数のスロットを打ち抜き形成すると同時に、隣接する極歯間を打ち抜いて隙間を設けることにより、所定数のティース片部を形成するスロット抜き工程を実施するスロット抜きステーションと、
    前記ティース片部の歯先を打ち抜き形成する内形抜き工程を実施する内形抜きステーションと、
    前記分割鉄心片の外形を打ち抜いて、個々の該分割鉄心片を分離形成すると共に、該分割鉄心片を先に打ち抜き形成された下層の分割鉄心片に積層する外形抜き積層工程を実施する外形抜き積層ステーションとを具備し、
    前記スロット抜き工程において、前記薄板材料の厚みより小さい前記極歯間の隙間を、前記内形抜き工程で前記歯先を形成する内孔より半径方向内側部分の幅が前記隙間の寸法より幅広のパンチにより打ち抜いて形成することを特徴とする積層鉄心の製造方法。
  5. 請求項4記載の金型装置において、前記パンチの先端部の最大幅は、前記極歯間の最小隙間の1.1〜2倍の範囲にあることを特徴とする金型装置。
  6. 環状のヨーク片部の内側に複数のティース片部を備えた環状鉄心片を所定枚数積層した固定子積層鉄心の製造方法であって、
    薄板材料に前記ティース片部の数に対応する所定数のスロットを打ち抜き形成すると同時に、隣接する極歯間を打ち抜いて隙間を設けることにより、所定数の前記ティース片部を形成するスロット抜き工程と、
    前記ティース片部の歯先を打ち抜き形成する内形抜き工程と、
    前記環状鉄心片の外形を打ち抜いて該環状鉄心片を分離形成すると共に、該環状鉄心片を先に打ち抜き形成された下層の環状鉄心片に積層して結合する外形抜き積層工程とを有し、
    前記スロット抜き工程において、前記薄板材料の厚みより小さい前記極歯間の隙間を、前記内形抜き工程で前記歯先を形成する内孔より半径方向内側部分の幅が前記隙間の寸法より幅広のパンチにより打ち抜いて形成することを特徴とする積層鉄心の製造方法。
  7. 環状のヨーク片部の内側に複数のティース片部を備えた環状鉄心片を所定枚数積層した固定子積層鉄心を製造するための金型装置であって、
    薄板材料に前記ティース片部の数に対応する所定数のスロットを打ち抜き形成すると同時に、隣接する極歯間を打ち抜いて隙間を設けることにより、所定数の前記ティース片部を形成するスロット抜きステーションと、
    前記ティース片部の歯先を打ち抜き形成する内形抜きステーションと、
    前記環状鉄心片の外形を打ち抜いて該環状鉄心片を分離形成すると共に、該環状鉄心片を先に打ち抜き形成された下層の環状鉄心片に積層して結合する外形抜き積層ステーションとを有し、
    前記スロット抜きステーションにおいて、前記薄板材料の厚みより小さい前記極歯間の隙間を、前記内形抜きステーションで前記歯先を形成する内孔より半径方向内側部分の幅が前記隙間の寸法より幅広のパンチにより打ち抜いて形成することを特徴とする金型装置。
JP2008264152A 2008-10-10 2008-10-10 積層鉄心の製造方法及び金型装置 Expired - Fee Related JP5248972B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008264152A JP5248972B2 (ja) 2008-10-10 2008-10-10 積層鉄心の製造方法及び金型装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008264152A JP5248972B2 (ja) 2008-10-10 2008-10-10 積層鉄心の製造方法及び金型装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010093997A JP2010093997A (ja) 2010-04-22
JP5248972B2 true JP5248972B2 (ja) 2013-07-31

Family

ID=42256146

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008264152A Expired - Fee Related JP5248972B2 (ja) 2008-10-10 2008-10-10 積層鉄心の製造方法及び金型装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5248972B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102122853A (zh) * 2011-04-15 2011-07-13 无锡新大力电机有限公司 一种铸铝转子冲片
JP6293712B2 (ja) * 2015-08-27 2018-03-14 株式会社三井ハイテック 電機子および電機子の製造方法
JP2019004642A (ja) * 2017-06-16 2019-01-10 株式会社ミツバ モータ、及び分割コア片の製造方法
JP2022069809A (ja) * 2020-10-26 2022-05-12 株式会社三井ハイテック 分割型積層鉄心及び分割型積層鉄心の製造方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5625351A (en) * 1979-08-08 1981-03-11 Fuji Electric Co Ltd Punched core plate for rotary electric machine
JPS6130938A (ja) * 1984-07-20 1986-02-13 Fujitsu General Ltd ステ−タコアの製造方法
JP2613786B2 (ja) * 1988-03-22 1997-05-28 黒田精工株式会社 ステッピングモータの鉄心製造方法と装置
JP4472417B2 (ja) * 2004-04-30 2010-06-02 株式会社三井ハイテック 積層鉄心の製造方法および金型装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010093997A (ja) 2010-04-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4886375B2 (ja) 積層鉄心製造方法
JP5379522B2 (ja) 分割鉄心片の製造方法
JP6683428B2 (ja) 積層鉄心用加工体の製造方法及び積層鉄心の製造方法
JP6400833B2 (ja) 積層鉄心の製造方法および積層鉄心の製造装置
JP5139903B2 (ja) 積層鉄心及びその製造方法
JP5719979B1 (ja) 積層鉄心製造装置および積層鉄心の製造方法
JP2016111865A (ja) 積層鉄心用積層体及びその製造方法並びに積層鉄心の製造方法
JP6863468B2 (ja) 回転電機用コアの製造方法
JP3989510B2 (ja) 積層鉄心及びその製造方法
JP6934714B2 (ja) 積層鉄心の製造方法及び積層鉄心
JP5860555B2 (ja) 積層鉄心の製造方法
JP5248972B2 (ja) 積層鉄心の製造方法及び金型装置
JP5688919B2 (ja) 積層鉄心の製造方法
JP2015080412A5 (ja)
JP2010178487A (ja) 積層鉄心の製造方法および順送り金型装置
JP4242435B2 (ja) 積層鉄心及びその製造方法
JP5697640B2 (ja) 積層鉄心の製造方法および積層鉄心製造装置
JP5964221B2 (ja) 電機子製造方法および順送り金型装置
JP5462643B2 (ja) 積層鉄心及びその製造方法
JP5438441B2 (ja) 積層鉄心の製造方法及びこれを用いて製造した積層鉄心
JP3842146B2 (ja) 積層鉄心の製造方法
JP5486350B2 (ja) 固定子積層鉄心及びその製造方法
JP2008278753A (ja) 積層鉄心の製造方法及び金型装置
JP2013240186A (ja) 分割積層鉄心の製造方法
WO2023182256A1 (ja) 固定子コアの製造方法、固定子コア、及び、モータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110630

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130306

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130409

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130411

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5248972

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160419

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees