JP5248284B2 - 基板処理装置及び基板処理方法 - Google Patents

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本発明は、半導体ウエハや液晶表示装置用のガラス基板(以下、単に基板と称する)等の基板に対して、処理液により洗浄、エッチング等の処理を行った後にリンス処理を行う基板処理装置及び基板処理方法に関する。
従来、この種の装置として、処理液を貯留し、基板を浸漬処理するための処理槽と、処理槽の底部に配設され、処理槽内に処理液を供給する噴出管と、処理槽の側壁に形成され、処理槽内に貯留している処理液を急速に排水する排出口と、排出口を閉塞する大きさを有する弁体及びこの弁体を進退させて、排出口を閉塞または開放させるエアシリンダを有する急速排水弁とを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
このような構成の装置では、処理槽中の処理液を急速排水する際に、エアシリンダを作動させて急速排水弁の弁体を排出口から離間させ、処理液を排出口から急速排水させている。
特許第3515894号公報(段落「0017」〜「0019」、図1及び図2)
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
すなわち、従来の装置は、弁体と排出口の密着性を高めるために、弁体にOリングが取り付けられている。そのため、急速排水弁を閉止させた状態で弁体と排出口との間に隙間が生じ、この隙間に処理液が滞留することがある。したがって、薬液を含む処理液で基板を処理した後、純水で洗浄処理を行う場合に、その隙間から処理液が処理槽内の純水に漏れ出して、純水の比抵抗が回復するのに長時間を要することがある。その結果、基板の洗浄処理が完了するまでに時間がかかり、スループットが低下することがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、急速排水弁における液溜まりを洗浄除去することにより、急速排水弁の構造に起因する処理槽への液漏れを防止して、基板処理のスループットを向上させることができる基板処理装置及び基板処理方法を提供することを目的とする。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、処理液に基板を浸漬させて基板に対して処理を行う基板処理装置において、処理液を貯留し、基板に対して浸漬処理を行うための処理槽と、純水や薬液を含む処理液を前記処理槽に供給する処理液供給手段と、前記処理槽に設けられ、前記処理槽内に貯留している処理液を排出するための排出口と、前記排出口を閉塞する大きさを有する弁体と、前記弁体または前記排出口に取り付けられたシール部材と、前記弁体を前記排出口に対して進退させる駆動手段と、前記駆動手段に圧縮空気を第1の流量で供給する第1供給管と、前記駆動手段に圧縮空気を第1の流量よりも小流量である第2の流量で供給する第2供給管と、前記処理槽内において薬液を含む処理液で基板を処理した後、前記処理槽に純水を処理液として供給して基板をリンス処理している間、前記第2供給管を介して前記駆動手段に圧縮空気を供給させて、前記弁体を前記排出口から微小距離だけ離間させ、前記処理槽内の純水を少量だけ所定時間排出させた後に前記第1供給管を介して前記駆動手段に圧縮空気を供給させて前記弁体を前記排出口に押圧させる制御手段と、を備えていることを特徴とするものである。
[作用・効果]請求項1に記載の発明によれば、制御手段は、処理液供給手段から薬液を含む処理液を処理槽に供給させ、その処理液に基板を浸漬させて基板を処理した後、処理液供給手段から純水を処理槽に供給して基板をリンス処理させる。その際に、処理槽から薬液を含む処理液を排出しているので、シール部材を含む周辺部には薬液が付着した状態である。制御手段は、リンス処理を行っている間、第2供給管を介して前記駆動手段に圧縮空気を供給させて、弁体を排出口から微小距離だけ離間させて純水を処理槽から少量だけ排出させるので、その際に、シール部材を含む周辺部に付着している薬液が洗い流される。したがって、リンス処理において純水の比抵抗が短時間で回復するので、基板の洗浄処理を短時間で行うことができ、スループットを向上させることができる。
なお、ここでいう微小距離とは、全開の際の距離よりも短く、処理槽内の純水を少量だけ排出口から流下させることができる距離をいう。
また、本発明において、前記制御手段は、前記駆動手段を所定時間だけ操作することが好ましい(請求項2)。ここでいう所定時間とは、例えば、数秒〜数十秒程度の短時間をいい、これにより処理槽内の処理液面が極端に低下するのを防止でき、基板のリンス処理に支障を与えることがない。
また、本発明において、前記制御手段は、前記排出口から排出される処理液の流量が、前記処理液供給手段から前記処理槽へ供給される純水供給量よりも少ない量となるように、前記駆動手段を操作することが好ましい(請求項3)。純水の供給量よりも少ない量を排出させるので、リンス処理における処理液面の低下を防止でき、基板のリンス処理に支障が生じることを防止できる。
また、本発明において、前記制御手段は、前記駆動手段を、閉止用の全閉操作と、排出用の全開操作と、スローリーク用の微小開操作との三段階で操作することが好ましい(請求項4)。全閉操作と、全開操作と、微小開操作とを使い分けることにより、処理槽に処理液を貯留することと、処理槽に貯留する処理液を排出することと、処理液を少量だけ排出させることとを行うことができる。
また、請求項5に記載の発明は、処理液に基板を浸漬させて基板に対して処理を行う基板処理方法において、処理槽の排出口を急速排水弁の弁体で閉止した状態で、処理槽に貯留されている薬液を含む処理液に基板を浸漬させて基板に対して処理を行う過程と、急速排水弁の弁体を排出口から離間させて前記処理槽内の処理液を排出口から排出するとともに、処理槽の排出口を急速排水弁の弁体で閉止した状態で、純水を処理液として前記処理槽に供給する過程と、純水を含む処理液で基板に対してリンス処理を行う過程と、前記リンス処理の間、急速排水弁の弁体を排出口から微小距離だけ離間させて、純水を少量だけ所定時間排出させた後に急速排水弁の弁体を排出口に押圧させる過程と、リンス処理を終えるとともに、急速排水弁の弁体を排出口から大きく離間させて全処理液を排出させる過程と、を備えていることを特徴とするものである。
[作用・効果]請求項5に記載の発明によれば、薬液を含む処理液を処理槽に供給させ、その処理液に基板を浸漬させて基板を処理した後、その処理液を処理槽から全て排出させるとともに、純水を処理槽に供給して基板をリンス処理させる。その際に、処理槽から薬液を含む処理液を排出しているので、急速排水弁の弁体と排出口の隙間には薬液が付着した状態である。そこでリンス処理を行っている間、急速排水弁の弁体を排出口から微小距離だけ開放させて純水を少量だけ排出させるので、その際に、急速排水弁の弁体と排出口との隙間に付着している薬液が洗い流される。その後、急速排水弁の弁体を排出口に押圧させ、リンス処理を終えるとともに、急速排水弁を全開にして処理槽内の処理液を全て排出させる。したがって、リンス処理において純水の比抵抗が短時間で回復するので、基板の洗浄処理を短時間で行うことができ、スループットを向上させることができる。
また、本発明において、前記純水を少量だけ排出させる過程は、所定時間だけ行われることが好ましい(請求項6)。
本発明に係る基板処理装置によれば、制御手段は、処理液供給手段から薬液を含む処理液を処理槽に供給させ、その処理液に基板を浸漬させて基板を処理した後、処理液供給手段から純水を処理槽に供給して基板をリンス処理させる。その際に、処理槽から排出口を介して薬液を含む処理液を排出しているので、シール部材を含む周辺部には薬液が付着した状態である。制御手段は、リンス処理を行っている間、駆動手段を操作して、弁体を排出口から微小距離だけ離間させて純水を少量だけ排出させるので、その際に、シール部材を含む周辺部に付着している薬液が洗い流される。したがって、リンス処理において純水の比抵抗が短時間で回復するので、基板の洗浄処理を短時間で行うことができ、スループットを向上させることができる。
以下、図面を参照して本発明の一実施例について説明する。
図1は、実施例に係る基板処理装置の概略構成を示す縦断面図である。
この基板処理装置は、処理槽1を備え、この処理槽1により基板Wに対して処理液による処理を行うためのものである。処理槽1は、内槽3と、この内槽3の周りを囲う外槽5とを備えている。内槽3は、処理液を貯留するとともに、基板Wを収容可能に構成されている。内槽3の底部には、処理液を供給するための一対の噴出管7が、複数枚の基板Wが整列されている方向に取り付けられている。なお、図1においては、図示の関係上、一対の噴出管7のうち一方のみを示している。リフタ9は、複数枚の基板Wを起立姿勢で保持する。このリフタ9は、基板Wの下縁を当接支持する保持部11を備え、内槽3の内部にあたる「処理位置」(図1に描かれた位置)と、内槽1の上方にあたる「待機位置」とにわたって昇降可能である。
なお、噴出管7が本発明における「処理液供給手段」に相当する。
内槽3の一側壁(図1における右側壁)には排出口13が形成され、排出口13は、その外側にフランジ15を備えている。このフランジ15には、リング状のシール部材17が取り付けられている。シール部材17は、処理液に含まれている薬液に耐性を備えた材料で構成されている。
外槽5は、内槽3の下面及び側面全周にわたって囲うものであり、底部の一部位に廃液口19を備えている。また、外槽5の一側面のうち、排出口13に対向する位置には、QDR弁21が取り付けられている。
QDR弁21は、弁体23と、ベローズ25と、圧縮コイルバネ27と、弁軸29と、ハウジング31と、エアシリンダ33とを備えている。弁体23は、排出口13を閉塞する大きさを備えている。この弁体23の側面中央には、弁軸29が圧縮コイルバネ27を介して取り付けられている。圧縮コイルバネ7及び弁軸29はベローズ25で囲われ、弁軸29は外槽5の側壁を貫通してハウジング31で囲われている。弁軸29は、エアシリンダ33の作動軸に連動連結されており、エアシリンダ33を作動させることにより、弁体23を排出口13に対して進退させる。
なお、QDR弁21が本発明における「急速排水弁」に相当し、エアシリンダ33が本発明における「駆動手段」に相当する。
エアシリンダ33は、二つの吸排口35,37を備えている。これらの吸排口35,37には、それぞれ吸排管39の一端側が連通接続されており、他端側が電磁弁41に連通接続されている。電磁弁41の供給口には、圧縮空気が供給され、与えられた切り換え信号に応じていずれか一方の吸排管39だけに圧縮空気を供給する。各吸配管39には、大気開放弁43が取り付けられている。大気開放弁43は、与えられた開放信号に応じて吸排管39内部を大気に連通させる。
電磁弁41の供給口には、圧縮空気が供給される空気供給管45の一端側が連通接続されている。空気供給管45には、三方弁46が取り付けられており、圧縮空気源に連通された第1供給管47と第2供給管49とが取り付けられている。第1供給管47には、予め流量が第1の流量に設定された流量制御弁51が取り付けられ、第2供給管49には、予め流量が第2の流量に設定された流量制御弁53が取り付けられている。なお、第1の流量は、排出口13を閉塞する位置に弁体23を進出させ、第2の流量は、第1の流量よりも小流量であって、弁体23を排出口13に微小距離だけ離間した位置にまで進出させる流量となるように設定されている。これらの場合には、圧縮空気を吸排口37に供給する。なお、弁体23を排出口13から大きく離間させるには、第1の流量で吸排口35に圧縮空気を供給する。
上述した噴出管7には、供給管55の一端側が連通接続され、他端側が処理液供給源57に連通接続されている。この供給管55には、流量を制御するための流量制御弁59が取り付けられている。処理液供給源57は、例えば、フッ化水素酸(HF)や、純水を単独あるいは混合して供給可能である。
上述したリフタ9、QDR弁21、電磁弁41、大気開放弁43、流量制御弁51,53,59などは制御部61によって統括的に制御される。制御部61は、図示しないメモリやCPUなどから構成されており、メモリには基板Wを処理するための手順を規定したレシピや各部の制御プログラムなどが予め記憶されている。
なお、制御部61が本発明における「制御手段」に相当する。
制御部61は、QDR弁21を以下のように三段階に操作する。ここで、図2を参照する。なお、図2は、QDR弁の動作説明図であり、(a)は全閉時を、(b)は全開時を、(c)は微小開時を表す。
全閉時(図2(a))
制御部61は、三方弁46を第1供給管47側に連通させ、流量制御弁51を開放して電磁弁41の供給口に対して圧縮空気を第1の流量で供給するとともに、電磁弁41を操作して吸排口37に対して圧縮空気を送り込む。これにより、弁体23がシール部材17を強く押圧して排出口13を閉止する。したがって、内槽3に貯留している処理液が内槽3から漏れ出すことがない。
全開時(図2(b))
制御部61は、三方弁46を第1供給管47側に連通させ、流量制御弁51を開放して電磁弁41の供給口に対して圧縮空気を第1の流量で供給するとともに、電磁弁41を操作して吸排口35に対して圧縮空気を送り込む。これにより、弁体23がシール部材17から大きく離間して、排出口13を開放させる。したがって、内槽3に貯留している処理液が内槽3から急速排水される。
微小開時(図2(c))
制御弁61は、三方弁46を第2供給管49側に連通させ、流量制御弁53を開放して電磁弁41の供給口に対して圧縮空気を第2の流量で供給するとともに、電磁弁41を操作して吸排管37に対して圧縮空気を送り込む。これにより、弁体23がシール部材17に対して当接することなく微小距離dだけ離間された位置に移動され、排出口13を僅かに開放させる。したがって、内槽3に貯留している処理液が微小流量で排出口13から排水される(スローリーク)。この微小距離dは、内槽3の容積と、噴出管7から供給される純水の流量に応じて設定されるものであり、例えば、純水の供給流量よりも排出される流量が少なくなるように、微小距離dが設定される。これにより、内槽3の処理液に浸漬されている基板Wが液面から露出する不都合を防止できる。
次に、図3を参照して、上述した装置の動作について説明する。なお、図3は、処理時におけるタイムチャートである。
まず、制御部61は、QDR弁21を全閉操作(図2(a))し、排出口13を閉止させた状態で、流量制御弁59を操作して、所定の流量で薬液を含む処理液を内槽3に供給する(t0時点)。内槽3が処理液で満杯になると(t1時点)、処理液は内槽3を溢れ、外槽5の廃液口19を介して排出される。このようにして内槽3が処理液で満たされた後、制御部61は、未処理の複数枚の基板Wを保持したリフタ9を内槽3内の処理位置にまで下降させる。この状態を所定時間だけ維持して、基板Wに対して薬液処理を行う(t2時点まで)。次に制御部61は、流量制御弁59を閉止して、薬液を含む処理液の供給を停止させるとともに、QDR弁21を全開操作(図2(b))し、排出口13を全開にさせる(t2時点)。すると、内槽3に貯留している、薬液を含む処理液が排出口13を介して急速排水される(t2〜t3時点)。なお、このとき、処理液を全て排出しても処理液がシール部材17を含むその周辺に付着するので、液滴が残留した状態となる。
制御部61は、QDR弁21を全閉操作(図2(a))し、流量制御弁59を開放して、所定流量で純水を処理液として供給する(t3時点)。内槽3が純水で満たされ、溢れた純水が排出され始めたt4時点から所定時間T1が経過した後、QDR弁21を微小開操作(図2(c))し、排出口13と弁体23との間に、微小間隔dをおいて開放させる(t5時点)。すると、微小間隔dから純水が流出するが、その際にシール部材17及びその周辺に付着している処理液が洗い流される。これを所定時間T2だけ継続した後、t6時点でQDR弁21を全閉操作(図2(a))する。そして、図示しない比抵抗計の比抵抗値が規定値にまで上昇し、洗浄が完了したと判断されるt7時点まで純水によるリンス処理を継続し、その後、制御部61はQDR弁21を全開操作(図2(b))し、内槽3の純水を急速排水させる(t7〜t8時点)。
なお、上記の所定時間T2は、微小間隔dにより排出される純水の流量及び噴出管7からの純水供給量を考慮して、内槽3の液面が低下して基板Wが露出しない程度の時間である。また、微小開にするタイミングは、t4時点から所定時間T1をおくことなく、t4時点から行ってもよい。t4時点から所定時間T1をおいて微小開にするのは、基板Wの全体が迅速に純水で覆われることを優先しているからであるが、純水を供給し始めるt3時点から満杯となるt4時点までの間に微小開とするようにしてもよい。
制御部61は、リフタ9を処理位置から待機位置にまで上昇させて、基板Wに対する薬液・リンス処理を完了させる。
上述したように、本実施例装置によると、制御部61は、噴出管7から薬液を含む処理液を内槽3に供給させ、その処理液に基板Wを浸漬させて基板Wを処理した後、噴出管7から純水を内槽3に供給して基板Wをリンス処理させる。その際に、内槽3から薬液を含む処理液を排出しているので、シール部材17を含む周辺部には薬液が付着した状態である。制御部61は、リンス処理を行っている間、エアシリンダ33を操作して、弁体23を排出口13から微小距離dだけ離間させて純水を少量だけ排出させるので、その際に、シール部材17を含む周辺部に付着している薬液が純水により洗い流される。したがって、リンス処理において純水の比抵抗が短時間で回復するので、基板Wの洗浄処理を短時間で行うことができ、スループットを向上させることができる。
ここで、図4を参照して、従来例との比較を行う。図4は、従来例と本発明との比較であり、比抵抗の変化を示すグラフである。
なお、サンプルは基板Wにフォトレジストを被着したものであり、その基板Wをフッ化水素酸中に4120秒にわたって浸漬させて薬液処理を行った後、純水でリンス処理を行い、その際の比抵抗の変化を調べた。本発明のサンプルは、微小開を11秒間、13秒間、17秒間、19秒間等について行った。
図4のグラフから明らかなように、従来例では、リンス処理が1500秒経過しても、比抵抗が6〜12[MΩ・cm]程度までしか上昇しない一方、本発明では、700秒程度で14[MΩ・cm]程度にまで上昇していることが分かる。このように、上述した微小開操作を行うことによって、シール部材17及びその周辺に付着した処理液が洗い流されることによる効果が明白である。
本発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例では、処理槽1が内槽3及び外槽5を備えているが、内槽3のみで処理槽を構成している場合であっても同様の効果を奏する。
(2)上述した実施例では、フランジ15にシール部材17を備えているが、弁体23にシール部材17を備えている構成であってもよい。
(3)上述した実施例では、純水の供給流量よりも排出される流量が少なくなるように、微小距離d及び所定時間T2が設定されているが、内槽3の構造により、処理位置にある基板Wの上縁と液面までの距離が長い場合には、純水流量よりも排出される流量が多くなってもよい。
(4)上述した実施例では、エアシリンダ33で弁体23を駆動しているが、リニアモータ等の駆動手段で弁体23を駆動する構成としてもよい。
実施例に係る基板処理装置の概略構成を示す縦断面図である。 QDR弁の動作説明図であり、(a)は全閉時を、(b)は全開時を、(c)は微小開時を表す。 処理時におけるタイムチャートである。 従来例と本発明との比較であり、比抵抗の変化を示すグラフである。
符号の説明
W … 基板
1 … 処理槽
3 … 内槽
5 … 外槽
7 … 噴出管
9 … リフタ
13 … 排出口
15 … フランジ
17 … シール部材
19 … 排液口
21 … QDR弁
23 … 弁体
25 … ベローズ
29 … 弁軸
33 … エアシリンダ
41 … 電磁弁
61 … 制御部
d … 微小距離

Claims (6)

  1. 処理液に基板を浸漬させて基板に対して処理を行う基板処理装置において、
    処理液を貯留し、基板に対して浸漬処理を行うための処理槽と、
    純水や薬液を含む処理液を前記処理槽に供給する処理液供給手段と、
    前記処理槽に設けられ、前記処理槽内に貯留している処理液を排出するための排出口と、
    前記排出口を閉塞する大きさを有する弁体と、
    前記弁体または前記排出口に取り付けられたシール部材と、
    前記弁体を前記排出口に対して進退させる駆動手段と、
    前記駆動手段に圧縮空気を第1の流量で供給する第1供給管と、
    前記駆動手段に圧縮空気を第1の流量よりも小流量である第2の流量で供給する第2供給管と、
    前記処理槽内において薬液を含む処理液で基板を処理した後、前記処理槽に純水を処理液として供給して基板をリンス処理している間、前記第2供給管を介して前記駆動手段に圧縮空気を供給させて、前記弁体を前記排出口から微小距離だけ離間させ、前記処理槽内の純水を少量だけ所定時間排出させた後に前記第1供給管を介して前記駆動手段に圧縮空気を供給させて前記弁体を前記排出口に押圧させる制御手段と、
    を備えていることを特徴とする基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の基板処理装置において、
    前記制御手段は、前記駆動手段を所定時間だけ操作することを特徴とする基板処理装置。
  3. 請求項1または2に記載の基板処理装置において、
    前記制御手段は、前記排出口から排出される処理液の流量が、前記処理液供給手段から前記処理槽へ供給される純水供給量よりも少ない量となるように、前記駆動手段を操作することを特徴とする基板処理装置。
  4. 請求項1または2に記載の基板処理装置において、
    前記制御手段は、前記駆動手段を、閉止用の全閉操作と、排出用の全開操作と、スローリーク用の微小開操作との三段階で操作することを特徴とする基板処理装置。
  5. 処理液に基板を浸漬させて基板に対して処理を行う基板処理方法において、
    処理槽の排出口を急速排水弁の弁体で閉止した状態で、処理槽に貯留されている薬液を含む処理液に基板を浸漬させて基板に対して処理を行う過程と、
    急速排水弁の弁体を排出口から離間させて前記処理槽内の処理液を排出口から排出するとともに、処理槽の排出口を急速排水弁の弁体で閉止した状態で、純水を処理液として前記処理槽に供給する過程と、
    純水を含む処理液で基板に対してリンス処理を行う過程と、
    前記リンス処理の間、急速排水弁の弁体を排出口から微小距離だけ離間させて、純水を少量だけ所定時間排出させた後に急速排水弁の弁体を排出口に押圧させる過程と、
    リンス処理を終えるとともに、急速排水弁の弁体を排出口から大きく離間させて全処理液を排出させる過程と、
    を備えていることを特徴とする基板処理方法。
  6. 請求項5に記載の基板処理方法において、
    前記純水を少量だけ排出させる過程は、所定時間だけ行われることを特徴とする基板処理方法。
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