JP5247070B2 - 液晶表示パネル及びその製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、フォトレジスト材料からなる層間膜に形成するコンタクトホールの深さが
浅くなるようにし、短時間でコンタクトホールの形成ができるようにして製造効率を向上
させた液晶表示パネル及びその製造方法に関する。また、本発明は、フォトレジスト材料
からなる層間膜に形成するコンタクトホールの深さが浅くなるようにし、特に層間膜にコ
ンタクトホールと散乱凹凸部を同時に形成することができるようにして製造効率を向上さ
せた液晶表示パネル及びその製造方法に関する。
半透過型液晶表示パネルないしVA(Vartical Arignment)方式の液晶表示パネルにお
いては、透明基板上に形成された薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:TFT)等
のスイッチング素子と画素電極との間に層間膜が配置されており、この層間膜に形成され
たコンタクトホールを介して画素電極とスイッチング素子の電極とが電気的に接続されて
いる。
半透過型液晶表示パネルないしVA方式の透過型液晶表示パネルにおいても、光漏れ防
止等の目的で反射板及び画素電極が層間膜を介して信号線及び走査線の一部と重複するよ
うに設けられている。この場合、信号線と画素電極との間に生じる寄生容量が大きくなる
とフリッカないしクロストークが生じることが知られているため、層間膜にはある程度の
膜厚が必要である。そこで、下記特許文献1に開示されている反射部を有する液晶表示装
置においては、画素電極ないしは反射層が基板上の信号線と重なる領域の層間膜を凹凸構
造のないほぼ平坦な状態となし、この平坦な層間膜上に画素電極ないし反射層が位置する
ようにして、信号線と画素電極との間に生じる寄生容量を抑制するようにしている。
また、例えば、半透過型液晶表示パネルにおいては、反射板により外光を拡散反射させ
て表示画像の視認性を向上させるために、各画素部分の層間膜の表面に多数の散乱凹凸部
が形成されている。すなわち、半透過型液晶表示パネルにおいては、周囲の外光を利用し
て明るい表示を行なう際には、あらゆる角度からの入射光に対して表示画面に垂直な方向
へ散乱する光の強度を増加させる必要がある。そのため、散乱凹凸部によってあらゆる角
度からの入射光に対して観察者の方向へ散乱させるようにしている。
この場合、散乱凹凸部の形状は、反射層が適度な拡散反射特性を持つようにするために
、凸部の裾の径は約10μm程度、凸部の高さは約0.5μm程度、また、凸部の傾斜角
度は10°以下、好ましくは7°程度に形成される。また、一画素における透過部及び反
射部の占める割合は調整可能であるが、あまり透過部の占める割合が多くなってしまうと
反射部の割合が少なくなるので、外光の反射量は減ってしまう。逆に透過部の占める割合
が少なすぎると外光の不足をバックライトの光で補うには不十分となってしまうので、液
晶表示パネルの用途に応じて適宜反射部及び透過部の割合が設定されている。
なお、この層間膜形成材料としては一般的にアクリル系ポジレジスト材料が使用されて
おり、露光装置上の制約や露光工程の時間短縮の目的から、反射板の散乱凹凸部と、コン
タクトホール部の一括露光が行われている(下記特許文献2参照)。
特開2005−242133号公報 特開2006−154583号公報
しかしながら、層間膜にコンタクトホール部を形成するための露光時間は層間膜を貫通
するように露光させる必要があるために長くなり、露光工程に必要とされる時間は実質的
にこのコンタクトホール部を形成するための露光時間によって決まってしまう。そのため
、短時間でコンタクトホールの形成ができるようにして製造効率を向上させるためには、
コンタクトホール形成部分の層間膜の厚さを薄くする必要がある。
加えて、例えば、図9に示したように、層間膜51にコンタクトホール52と同時に散
乱凹凸部53を形成する必要がある場合、散乱凹凸部53は層間膜51の表面を部分的に
露光させればよいのに対しコンタクトホール52形成部分では層間膜51を貫通するよう
に露光させる必要があるため、必要な露光量が大きく異なっている。したがって、フォト
リソグラフィー法によって層間膜51にコンタクトホール52と散乱凹凸部53の両者を
同時に形成するには、グレイトーンマスクやハーフトーンマスク等の多階調マスク54を
用いることが行われている。
なお、図9は、多階調マスクとしてグレイトーンマスクを用い、層間膜に散乱凹凸部と
コンタクトホールを同時に形成する際の露光工程を示す模式断面図である。
このグレイトーンマスクのスリットの幅は、散乱凹凸部53形成部分が約1.2〜1.
4μmであり、コンタクトホール20形成部分が約8μmである。なお、散乱凹凸部53
は露光量によってでき上がりの凹凸形状が変化するため、散乱に最適な凹凸形状を得るた
めの最適な露光量によって露光される必要がある。このときのコンタクトホール52の形
成部分を完全に露光させるのに必要な露光量はそれ以下でなければならない。散乱に最適
な凹凸形状を得るための最適な露光量でコンタクトホール52の形成部分を完全に露光さ
せることができないと、図9に示したように、レジストが抜けきれず、コンタクト不良と
なってしまう。それに加えて、露光機の照度の変動などによる露光量の変動を考慮した露
光量のマージンが必要となる。
このような所望の散乱凹凸形状が得られる最適露光量でコンタクトホール52の形成部
分のレジストの全てを露光させることができるようにするためには、コンタクトホール5
2の形成部分の層間膜の厚さを薄くし、散乱凹凸部の高さL1とコンタクトホール52の
形成部分の層間膜の厚さL2との差が小さくなるようにすればよい。しかしながら、寄生
容量を減らすために層間膜の厚さは厚くすることが要望されていること及び露光前の層間
膜は全面的に平坦面となるように形成されるため、特に製造工数を増やすことなくコンタ
クトホール52の形成部分の層間膜の厚さL2と散乱凹凸部の高さL1との差を小さくす
ることは困難であった。
発明者等は、上述のような従来技術の問題点を解決すべく種々検討を重ねた結果、TF
Tのドレイン電極の下部に半導体層(「アイランド」ともいわれる。)を残して前記ドレ
イン電極の位置が高くなるようにすると、寄生容量を増大させることなく相対的にコンタ
クトホール部の層間膜の厚さを薄くすることができることを見出し、本発明を完成するに
至ったのである。
すなわち、本発明は、相対的にコンタクトホール形成部分の層間膜の厚さを薄くし、短
時間でコンタクトホールの形成ができるようにして製造効率を向上させた液晶表示パネル
及びその製造方法を提供することを目的とする。また、本発明は、相対的にコンタクトホ
ール部の層間膜の厚さを薄くし、特に層間膜にコンタクトホールと散乱凹凸部を短時間に
同時に形成することができるようにして製造効率を向上させた液晶表示パネル及びその製
造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る液晶表示パネルは、それぞれの画素領域毎に、フォトレジスト材料からなる層間膜と透明基板との間に形成されたスイッチング素子としての薄膜トランジスタと、層間膜の表面に形成された画素電極と、を備える液晶表示パネルにおいて、透明基板に形成された補助容量電極の表面及び薄膜トランジスタのゲート電極を覆って、透明基板の表面全体に積層された絶縁膜と、補助容量電極の表面及び薄膜トランジスタのゲート電極に対応する絶縁膜の領域上に形成された半導体層と、薄膜トランジスタの半導体層の一部に接触するとともに、補助容量電極の表面上の半導体層を被膜して形成された薄膜トランジスタのドレイン電極と、補助容量電極の表面上の半導体層に対応する領域に積層された層間膜に形成され、薄膜トランジスタのドレイン電極と画素電極とを電気的に接続するコンタクトホールと、コンタクトホールを形成する際に画素電極と層間膜の間に部分的に形成され、下部の層間膜の表面に凹凸形状が形成される反射板と、を有し、補助容量電極の表面上の半導体層は、補助容量電極の表面に対応する領域を超えない大きさで、かつドレイン電極側のコンタクトホールの大きさよりも大きく形成される。
本発明の液晶表示パネルによれば、TFTのドレイン電極のコンタクトホールに対応す
る位置の下部に半導体層を形成したため、このコンタクトホールに対応する位置に形成さ
れるフォトレジスト材料からなる層間膜の厚さは半導体層の厚さ分だけ薄くなる。したが
って、フォトリソグラフィー法によってフォトレジスト材料からなる層間膜にコンタクト
ホールを形成する際、露光させるべき層間膜の厚さが薄くなっているために露光時間を短
くすることができ、製造効率が向上した液晶表示パネルが得られる。
また、コンタクトホール形成時に僅かなマスクずれ等があっても、このズレを吸収して正確にTFTのドレイン電極上に位置するように層間膜にコンタクトホールを形成することができる。
また、本発明の液晶表示パネルにおいては、画素電極と層間膜の間には、部分的に反射板が形成されており、反射板の下部の層間膜の表面には凹凸形状が形成されているものとすることができる。
係る態様の液晶表示パネルによれば、層間膜の凹凸形状の高さとコンタクトホールに対
応する位置に形成される層間膜の厚さとの差が小さくなるため、多階調マスクを用いたフ
ォトリソグラフィー法によって容易に層間膜にコンタクトホールと散乱凹凸部を同時に形
成できるため、製造効率に優れた半透過型の液晶表示パネルが得られる。
係る態様の液晶表示パネルにおいては、フォトリソグラフィー法として多階調マスクを用い、コンタクトホールの形成と同時に各画素領域間の層間膜の表面に部分的に散乱凹凸部を形成し、画素電極の形成前に層間膜の散乱凹凸部の表面に反射板を形成することができる。
多階調マスクによれば露光時間が同一でもマスクのそれぞれの階調に応じた深さの露光
が行われる。そのため、係る態様の液晶表示パネルによれば、それぞれ露光すべき厚さが
異なるコンタクトホール部と散乱凹凸部を同時に露光することができるため、製造工数を
増やすことなく、半透過型液晶表示パネルを短時間で効率よく製造することができるよう
になる。加えて、層間膜の凹凸形状の高さとコンタクトホールに対応する位置に形成され
る層間膜の厚さとの差が小さくなるため、露光機の照度の変動などに起因する露光量のマ
ージンを確保した上で、散乱に最適な凹凸形状を得るための最適な露光量でコンタクトホ
ール形成部分を完全に露光することができるようになる。
以下、実施例、比較例及び図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明す
る。しかしながら、以下に示す実施例は、本発明をここに記載したものに限定することを
意図するものではなく、本発明は特許請求の範囲に示した技術思想を逸脱することなく種
々の変更を行ったものにも均しく適用し得るものである。
なお、図1は実施例1の透過型液晶表示パネルのカラーフィルタ基板を透視して表した
1画素分の平面図である。図2は図1のII−II線に沿った模式断面図である。図3は図2
のTFT部分及びコンタクトホール部分の模式拡大図である。図4は比較例1の透過型液
晶表示パネルの図3に対応する模式拡大図である。更に、図5は実施例2の半透過型液晶
表示パネルのカラーフィルタ基板を透視して表した1画素分の平面図である。図6は図5
のVI−VI線に沿った模式断面図である。図7は図6のTFT部分及びコンタクトホール部
分の模式拡大図である。図8は比較例2の半透過型液晶表示パネルの図7に対応する模式
拡大図である。
[実施例1及び比較例1]
実施例1の透過型液晶表示パネル10Aを図1〜図3を用いて、また比較例1の透過型
液晶表示パネル10aを図4を用いて説明する。この実施例1の透過型液晶表示パネル1
0Aは互いに対向するアレイ基板AR及びカラーフィルタ基板CFを備えている。アレイ
基板ARはガラス基板等の透明基板11上にアルミニウムやモリブデン等の金属薄膜から
なる複数の走査線12及び補助容量電極13が平行になるように形成され、更に走査線1
2からTFT(Thin Film Transistor)のゲート電極Gが延設されている。
更に、アレイ基板ARの表面全体にわたり、走査線12、補助容量電極13及びゲート
電極Gを覆うようにして窒化ケイ素等からなるゲート絶縁膜14が積層されている。そし
て、ゲート電極Gの上及び補助容量電極13の上それぞれにゲート絶縁膜14を介して例
えばアモルファスシリコン層又はポリシリコン層からなる半導体層15aが形成されてい
る。これらの半導体層15a及び15bは、ゲート絶縁膜14の表面全体に亘って半導体
層を形成した後にドライエッチングすることにより同時に形成し得る。
更に、ゲート絶縁膜14上にアルミニウムやモリブデン等の金属薄膜からなる複数の信
号線16が走査線12と直交するように形成され、この信号線16からTFTのソース電
極Sが延設されてゲート電極G上の半導体層15aの一部と接触されている。また、ゲー
ト絶縁膜14上には信号線16及びソース電極Sと同一の材料でかつ同時に形成されたド
レイン電極Dが設けられており、このドレイン電極Dもゲート電極G上の半導体層15a
の一部と接触されているとともに補助容量電極13上の半導体層15bの表面を被覆する
ように形成されている。
ここで、走査線12と信号線16とに囲まれた領域が1画素に相当する。そしてゲート
電極G、ゲート絶縁膜14、半導体層15、ソース電極S、ドレイン電極Dによってスイ
ッチング素子となるTFTが構成され、それぞれの画素にこのTFTが形成されている。
この場合、ドレイン電極Dと補助容量電極13によって各画素の補助容量を形成すること
になる。
これらの信号線16、TFT、ゲート絶縁膜14を覆うようにしてアレイ基板ARの表
面全体にわたり、例えば窒化硅素等からなるパッシベーション膜17が積層され、このパ
ッシベーション膜17上に有機絶縁物層からなる層間膜18がアレイ基板ARの表面全体
にわたり積層されている。
そしてパッシベーション膜17と層間膜18には、TFTのドレイン電極Dに対応する
位置にコンタクトホール20が形成され、それぞれの画素毎に層間膜18の表面にはIT
O(Indium Tin Oxide)ないしIZO(Indium Zinc Oxide)等の透明導電性材料からな
る画素電極22が形成され、更に、画素電極22の表面に全ての画素を覆うように配向膜
(図示せず)が積層されている。
また、カラーフィルタ基板CFは、透明なガラス基板25上に、アレイ基板ARに設け
られたそれぞれの画素に対応して、例えば赤色(R)、緑色(G)、青色(B)からなる
カラーフィルタ層26がストライプ状に形成されるように設けられており、更に、このカ
ラーフィルタ層26の表面には共通電極及び配向膜(いずれも図示せず)が積層されてい
る。そして、アレイ基板AR及びカラーフィルタ基板CFの間に液晶層27を封入するこ
とにより実施例1の液晶表示パネル10Aが形成される。
なお、比較例1の透過型液晶表示パネル10aは、図4に示したとおり、補助容量電極
13上のゲート絶縁膜14の表面に半導体層が形成されていない外は、実施例1の透過型
液晶表示パネル10Aと実質的に同一の構成を備えている。したがって、図4においては
実施例1の透過型液晶表示パネル10Aと同一の構成部分には同一の参照符号を付与して
、その詳細な説明は省略する。
図3及び図4を対比すると明らかなように、実施例1の透過型液晶表示パネル10Aの
コンタクトホール20の部分の層間膜18の厚さx1は、比較例1の透過型液晶表示パネ
ル10Aのコンタクトホール20の部分の層間膜18の厚さx2よりも半導体層15bの
厚さに相当する分だけ薄くなっている。したがって、実施例1の透過型液晶表示パネル1
0Aにおけるコンタクトホール形成用のフォトレジストからなる層間膜18の露光時間は
、比較例1のものよりも短くて済むことが分かる。そのため、実施例1の透過型液晶表示
パネル10Aは比較例1の透過型液晶表示パネル10aよりも短時間で製造することがで
きるため、製造効率が向上する。
[実施例2及び比較例2]
実施例2の半透過型液晶表示パネル10Bを図5〜図7を用いて、また比較例2の透過
型液晶表示パネル10bを図8を用いて説明する。なお、実施例2の半透過型液晶表示パ
ネル10Bにおいて実施例1の透過型液晶表示パネル10Aと同一の構成部分には同一の
参照符号を付与して、その詳細な説明は省略する。
この実施例2の半透過型液晶表示パネル10Bのアレイ基板ARが実施例1の透過型液
晶表示パネル10Aのアレイ基板と構成が相違する点は、
(1)各画素部分の層間膜18表面は部分的に多数の散乱凹凸部19が形成されていると
ともに、散乱凹凸部19が形成されていない部分は表面が平らにされている点、
(2)層間膜18のコンタクトホール20部分及び散乱凹凸部19表面を被覆するように
、それぞれの画素毎に独立して例えばアルミニウム等からなる反射板21が形成されてい
る点、
(3)それぞれの画素毎にこの反射板21の表面及び層間膜18の平らな表面にはITO
ないしIZO等の透明導電性材料からなる画素電極22が形成されている点、
である。
このうち、散乱凹凸部19は外光を拡散反射させて表示画像の視認性を向上させるため
に設けられるものである。なお、図5においてはこの散乱凹凸部19は省略されている。
このうち、それぞれの画素毎に反射板21が形成されている部分が反射部23を形成し、
反射板21が設けられていない部分が透過部24を形成する。
この散乱凹凸部19は例えば次のようにして作製される。まず、図7又は図8に示した
とおり、パッシベーション膜17を形成する。次いで、パッシベーション膜17の表面に
例えばネガ型のフォトレジストからなる層間膜18形成材料を0.5〜5μmの厚さに塗
布し、その後、温度70℃〜120℃でプリベークを行う。
次いで、多階調マスク、例えばグレイトーンマスクを用いて散乱凹凸部及びコンタクト
ホール形成部分を同時に露光する。このグレイトーンマスクは、反射部側に散乱用の凹凸
を形成するために所望のピッチの開口量とされたスリットを有し、また、コンタクトホー
ル形成部分では層間膜18を貫通するように露光する必要があるため、開口量は最大に設
定されている。このようなグレイトーンマスクを上記プリベークの施された層間膜18の
前に配置し、露光光源を発光させ1回の露光を行う。なお、光源の発光強度は一定でよく
、25〜500mJの強度とする。
次いで、現像を行う。この現像工程は、一例として、用いる現像液は、0.05%〜5
%の濃度のTMAH(teramethyl ammonium hydroxide)溶液(例えば0.2%濃度)を
用い、現像時間は、20〜120secとする。なお、現像後のポストベースは行わなく
てもよい。現像終了後には、ブリーチングを行う。このブリーチングは、例えば低圧水銀
ランプを使用し、基板に短波長UV光(254nm〜185nm)を照射することで実行
する。ブリーチングの強度は200mJ〜5000mJとする。ブリーチング後には層間
膜18の焼成を行う。具体的には、まず、メルトベークを80℃〜180℃の温度で1〜
20min実行し、続けて焼成ベークを140℃から300℃の温度で15〜180mi
nの時間実行する。
このようにして層間膜18は所望の厚さに形成され、一度の露光で反射部23に散乱凹
凸部19が形成される。そして層間膜18の表面に反射板21の材料を成膜し、コンタク
トホール形成位置を取り除くとともに、散乱凹凸部19に対応させて反射板21としての
所定の形状を形成する。そしてパッシベーション膜17のコンタクトホール形成位置にド
ライエッチング法により所定の大きさの穴を形成してドレイン電極Dの表面を露出させる
。これにより、層間膜18を貫通してTFTのドレイン電極Dの表面に至るコンタクトホ
ール20が形成される。
なお、比較例2の半透過型液晶表示パネル10bは、図8に示したとおり、補助容量電
極13上のゲート絶縁膜14の表面に半導体層が形成されていない外は、実施例2の半透
過型液晶表示パネル10Bと実質的に同一の構成を備えている。したがって、図8におい
ては実施例2の半透過型液晶表示パネル10Bと同一の構成部分には同一の参照符号を付
与して、その詳細な説明は省略する。
図7及び図8を対比すると明らかなように、実施例2の半透過型液晶表示パネル10B
のコンタクトホール20の部分の層間膜18の厚さx3は、比較例2の半透過型液晶表示
パネル10bのコンタクトホール20の部分の層間膜18の厚さx5よりも半導体層15
bの厚さに相当する分だけ薄くなっている。したがって、実施例2の透過型液晶表示パネ
ル10Bにおけるコンタクトホール形成用のフォトレジストからなる層間膜18の露光時
間は、比較例2のものよりもよりも短くて済むことが分かる。
加えて、実施例2の半透過型液晶表示パネル10Bのコンタクトホール20の部分の層
間膜18の厚さx3と散乱凹凸部の高さx4との差は、比較例2の半透過型液晶表示パネ
ル10bのコンタクトホール20の部分の層間膜18の厚さx5と散乱凹凸部の高さx6
との差よりも小さくなっている。そのため、実施例2の半透過型液晶表示パネル10Bの
フォトレジスト材料からなる層間膜18の露光に際し、比較例2の半透過型液晶表示パネ
ル10bの製造用に最適化された多階調マスクを用いて露光すると、先にコンタクトホー
ル20の形成部分のレジストが全て露光された後に散乱凹凸部19が所望の形状となるよ
うに露光されるようになる。
従って、実施例2の半透過型液晶表示パネル10Bのフォトレジスト材料からなる層間
膜18の露光に際しては、比較例2の場合と比すると、半導体層15bの厚さに相当する
分だけ余計に露光量のマージンを確保することができるため、露光機の照度の変動などに
よる露光量の変動に十分に対処することが可能となる。
なお、所望の散乱凹凸形状を得るための最適露光量をJi、コンタクトホール部を露光
するのに必要な露光量をJh(比較例2)、Jh(実施例2)、最低限に必要な露光
量マージンをJmとおくと、露光機の照度の変動などによる露光量の変動を考慮してもコ
ンタクトホール部に未露光部分が生じないようにするためには、比較例2では下記式(1
)を、実施例2では下記式(2)を満たす必要がある。
Ji>Jh+Jm (1)
Ji>Jh+Jm (2)
しかしながら、実施例2のコンタクトホール20部分の層間膜の厚さは比較例のものよ
りも半導体層15bの部分だけ薄いから、下記式(3)が成立する。
Jh>Jh (3)
従って、実施例2では(Jh−Jh)だけ比較例2の場合に比して露光量のマージ
ンが増加することが分かる。
なお、実施例2では、多階調マスクとしてグレイトーンマスクを用いたものとして説明
したが、ハーフトーンマスクを用いても同様の作用効果を奏することができる。また、一
度の露光で層間膜に散乱凹凸部とコンタクトホール部とを同時に形成するために、散乱凹
凸部形成のためのマスクとコンタクトホール形成用のマスクとを組み合わせ、擬似的な多
階調マスクとしたものを用いることもできる。
実施例1の透過型液晶表示パネルのカラーフィルタ基板を透視して表した1画素分の平面図である。 図1のII−II線に沿った模式断面図である。 図2のTFT部分及びコンタクトホール部分の模式拡大図である。 比較例1の透過型液晶表示パネルの図3に対応する模式拡大図である。 実施例2の半透過型液晶表示パネルのカラーフィルタ基板を透視して表した1画素分の平面図である。 図5のVI−VI線に沿った模式断面図である。 図6のTFT部分及びコンタクトホール部分の模式拡大図である。 比較例2の半透過型液晶表示パネルの図7に対応する模式拡大図である。 多階調マスクとしてグレイトーンマスクを用い、層間膜に散乱凹凸部とコンタクトホールを同時に形成する際の露光工程を示す模式断面図である。
符号の説明
10:半透過型液晶表示装置 11:透明基板 12:走査線 13:補助容量電極 1
4:ゲート絶縁膜 15、15a、15b:半導体層 16:信号線 17:パッシベー
ション膜 18:層間膜 19:散乱凹凸部 20:コンタクトホール 21:反射板
22:画素電極 23:反射部 24:透過部 25:ガラス基板 26:カラーフィル
タ層 27:液晶層

Claims (2)

  1. それぞれの画素領域毎に、フォトレジスト材料からなる層間膜と透明基板との間に形成されたスイッチング素子としての薄膜トランジスタと、前記層間膜の表面に形成された画素電極と、を備える液晶表示パネルにおいて、
    前記透明基板に形成された補助容量電極の表面及び前記薄膜トランジスタのゲート電極を覆って、前記透明基板の表面全体に積層された絶縁膜と、
    前記補助容量電極の表面及び前記薄膜トランジスタのゲート電極に対応する前記絶縁膜の領域上に形成された半導体層と、
    前記薄膜トランジスタの半導体層の一部に接触するとともに、前記補助容量電極の表面上の半導体層を被膜して形成された前記薄膜トランジスタのドレイン電極と、
    前記補助容量電極の表面上の半導体層に対応する領域に積層された前記層間膜に形成され、前記薄膜トランジスタのドレイン電極と前記画素電極とを電気的に接続するコンタクトホールと、
    前記コンタクトホールを形成する際に前記画素電極と前記層間膜の間に部分的に形成され、下部の前記層間膜の表面に凹凸形状が形成される反射板と、
    を有し、
    前記補助容量電極の表面上の半導体層は、前記補助容量電極の表面に対応する領域を超えない大きさで、かつ前記ドレイン電極側の前記コンタクトホールの大きさよりも大きく形成される、液晶表示パネル。
  2. 透明基板上のそれぞれの画素領域毎に、スイッチング素子としての薄膜トランジスタを形成した後、フォトレジスト材料からなる層間膜を形成し、前記層間膜の表面に画素電極を形成する工程を含む液晶表示パネルの製造方法において、
    前記透明基板に形成された補助容量電極の表面及び前記薄膜トランジスタのゲート電極を覆って、前記透明基板の表面全体に絶縁膜を積層する工程と、
    前記補助容量電極の表面及び前記薄膜トランジスタのゲート電極に対応する前記絶縁膜の領域上に半導体層を形成する工程、
    前記薄膜トランジスタの半導体層の一部に接触するとともに、前記補助容量電極の表面上の半導体層の表面を被膜して前記薄膜トランジスタのドレイン電極を形成する工程と、
    フォトリソグラフィー法によって、前記補助容量電極の表面上の半導体層に対応する領域に積層された前記層間膜に、前記薄膜トランジスタのドレイン電極と前記画素電極とを電気的に接続するコンタクトホールを形成する際に、多階調マスクを用い、前記コンタクトホールの形成と同時に前記各画素領域間の前記層間膜の表面に部分的に散乱凹凸部を形成し、前記画素電極の形成前に前記層間膜の散乱凹凸部の表面に反射板を形成する工程と、
    を有し、
    前記半導体層を形成する工程は、前記補助容量電極の上の半導体層を、前記補助容量電極の表面に対応する領域を超えない大きさで、かつ前記ドレイン電極側の前記コンタクトホールの大きさよりも大きく形成する、液晶表示パネルの製造方法。
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