JP5246910B2 - アブラナ科野菜類炭疽病菌に抵抗性を示す新規遺伝子及びその利用 - Google Patents

アブラナ科野菜類炭疽病菌に抵抗性を示す新規遺伝子及びその利用 Download PDF

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Description

本発明は、アブラナ科野菜類炭疽病菌に抵抗性を示す蛋白質をコードする新規なDNA、該DNAを有するベクター、該ベクターを有する形質転換体及び形質転換植物体、並びに該形質転換植物体の部分若しくは繁殖材料に関する。
植物に病気を引き起こす原因には、伝染性の生物的病原(病原体)と非伝染性の環境的病原とがある。植物の感染病の80%以上は、糸状菌(カビ・菌類)によって引き起こされ、残りは細菌、ウィルス、ウィロイド、ファイトプラズマ、リケッチア様微生物、線虫、原虫などが原因である。植物は常にこれら病原体の攻撃にさらされており、独自の生体防御反応により病原体の感染から身を守っている。一例として、Florの唱える遺伝子対遺伝子説によると、植物側の抵抗性遺伝子産物が菌由来のエリシター(非病原性遺伝子産物)を認識し、病原菌に対する一連の抵抗反応を発現すると考えられている。このような反応は、植物細胞内における刺激の認識及びシグナル伝達の結果として進行する。しかしながら、このメカニズムの詳細については未だ解明されていないのが現状である。
ところでアブラナ科野菜類炭疽病は、Colletotrichum属に属する糸状菌(Colletotrichum higginsianum)を病原とし、コマツナ、ハクサイ、ダイコンなどアブラナ科作物に感染し、被害をもたらしている病気である。近年、このアブラナ科野菜類炭疽病菌に抵抗性を示すシロイヌナズナ生態型(エコタイプ)が複数見出されている(非特許文献1)。しかしながら、この抵抗性の原因は、いまだ明らかとなっていない。
Y.Narusaka,etal.,MPMI Vol.17,No.7,2004,pp.749−762
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、アブラナ科植物に対しアブラナ科野菜類炭疽病菌への抵抗性を付与する遺伝子を同定することにある。さらに、本発明は、同定された遺伝子を利用して、アブラナ科野菜類炭疽病菌に抵抗性を示すアブラナ科植物を作出することをも目的とする。
本発明者らは、約40種類のシロイヌナズナエコタイプを解析した結果、アブラナ科野菜類炭疽病菌に抵抗性の11種類のエコタイプを同定している(Y.Narusaka,et al.,MPMI Vol.17,No.7,2004,pp.749−762)。アブラナ科野菜類炭疽病菌に対する抵抗性遺伝子を同定すべく、本発明者らは、数種の抵抗性エコタイプと、感受性エコタイプCol−0(以下、単に「Col」と称することがある)を交配し、SSLP法によりマッピングを行った。ところが、SSLPの多型マーカーの作成の限界等により、抵抗性遺伝子の同定は困難を極めた。そこで、本発明者らは、SSLP法により絞り込んだ抵抗性遺伝子の推定存在領域から、抵抗性遺伝子の候補となりうる複数の遺伝子を見出し、その単離と感受性エコタイプCol−0への形質転換による表現型の解析を試みた。その結果、本発明者らは、抵抗性エコタイプであるWs、及びEil−0(以下、単に「Eil」と称することがある)において、5番染色体上の特定の領域に存在する遺伝子が、シロイヌナズナに対し、アブラナ科野菜類炭疽病菌への抵抗性を付与する機能を有することを見出すに至り、本発明を完成した。本発明は、アブラナ科野菜類炭疽病菌に対する抵抗性遺伝子を同定した世界で初めての例である。
本発明は、本発明者らの前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> 少なくともアブラナ科野菜類炭疽病菌(Colletotrichum higginsianum)への抵抗性をアブラナ科植物に対して付与する活性を有するタンパク質をコードする、下記(a)から(e)のいずれかに記載のDNAである。
(a)配列番号:3又は6に記載のアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするDNA
(b)配列番号:1、2、4又は5に記載の塩基配列のコード領域を含むDNA
(c)配列番号:3又は6に記載のアミノ酸配列において1若しくは複数のアミノ酸が置換、欠失、挿入、及び/又は付加したアミノ酸配列を有するタンパク質をコードするDNA
(d)配列番号:1、2、4又は5に記載の塩基配列からなるDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNA
(e)配列番号:3又は6に記載のアミノ酸配列と90%以上の相同性を有するアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするDNA
<2> 前記<1>に記載のDNAを含むベクターである。
<3> 前記<1>に記載のDNAが導入された形質転換体である。
<4> 植物細胞である、前記<3>に記載の形質転換体である。
<5> 前記<1>に記載のDNAが導入された形質転換植物体である。
<6> 前記<5>に記載の形質転換植物体の子孫又はクローンである、形質転換植物体である。
<7> 前記<5>又は<6>に記載の形質転換植物体の部分若しくは繁殖材料である。
本発明により、アブラナ科野菜類炭疽病菌に対する抵抗性遺伝子が提供された。この遺伝子を利用すれば、アブラナ科野菜類炭疽病菌抵抗性のアブラナ科作物を育種することができる。これにより、アブラナ科野菜類炭疽病菌による病害から作物を守り、その生産効率を向上させることが可能となった。
以下、本発明を詳細に説明する。
(1.アブラナ科野菜類炭疽病菌抵抗性タンパク質をコードするDNA)
本発明者らは、アブラナ科野菜類炭疽病菌(Colletotrichum higginsianum;以下、単に「炭疽病菌」と称することがある)に対する新規な抵抗性遺伝子を同定した。本発明に含まれる、抵抗性エコタイプWsにおける、炭疽病菌に対する新規な抵抗性遺伝子のゲノムDNAの塩基配列を配列番号:1に、cDNAの塩基配列を配列番号:2に、それら塩基配列によってコードされるタンパク質のアミノ酸配列をそれぞれ配列番号:3に示す。また、本発明に含まれる、抵抗性エコタイプEil−0における、炭疽病菌に対する新規な抵抗性遺伝子のゲノムDNAの塩基配列を配列番号:4に、cDNAの塩基配列を配列番号:5に、それら塩基配列によってコードされるタンパク質のアミノ酸配列をそれぞれ配列番号:6に示す。さらに、参考として、感受性エコタイプCol(コロンビア)における対応遺伝子のゲノムDNAの塩基配列を配列番号:7に、cDNAの塩基配列を配列番号:8に、それら塩基配列によってコードされるタンパク質のアミノ酸配列をそれぞれ配列番号:9に示す。一方、これら3種のシロイヌナズナエコタイプのアミノ酸配列の比較を図3−1〜図3−3に示す(なお、図3−1〜図3−3は一連の図を示す)。
本発明における炭疽病菌抵抗性タンパク質をコードするDNAは、そのコードするタンパク質が、少なくとも炭疽病菌(Colletotrichum higginsianum)に対し抵抗性を有するものである。また、本発明のDNAは、さらなる病原菌、例えば、Pseudomonas syringae pv.tomato DC3000に対して抵抗性を有していても良い。
本発明のDNAにより抵抗性が付与されうるアブラナ科植物には、シロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)、ハクサイ、コマツナ、カブ(以上、Brassica rapa)、キャベツ(Brassica oleracea)、ナタネ(Brassica napus)、ダイコン(Raphanus sativus)などが含まれるが、これらに制限されるものではない。本発明のDNAが、病原菌に対して抵抗性を示すか否かは、該DNAを組み込んだ発現ベクターを用いて形質転換植物体を作製し、該形質転換植物体が、病害ストレスに曝された状態で病気の発生が抑制されているか否かを検討することによって確認することができる。
また、本発明は、炭疽病菌抵抗性を有し、かつ、配列番号:3又は6に記載のタンパク質と構造的に類似しているタンパク質をコードするDNAをも提供する。このようなDNAとしては、該タンパク質において1又は複数のアミノ酸が置換、欠失、付加、及び/又は挿入されたアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするDNAが挙げられる。ここで「複数のアミノ酸」とは、炭疽病菌に対する抵抗性が維持される限り、特に制限はないが、通常、1〜10アミノ酸以内、好ましくは1〜5アミノ酸以内、より好ましくは1〜3アミノ酸以内である。アミノ酸が置換、欠失、付加、及び/又は挿入され得る領域としては、上記抵抗性が維持される限り、特に限定されない。
抵抗性エコタイプWsにおける抵抗性遺伝子がコードするアミノ酸配列には、感受性エコタイプColにおける対応遺伝子がコードするアミノ酸配列を基準として、2つのアミノ酸の特異的な置換、即ち、「I153T」及び「V518I」が認められ、この置換が抵抗性エコタイプに重要であると位置づけられた(図1及び図3−1〜図3−3)。また、抵抗性エコタイプEil−0における抵抗性遺伝子がコードするアミノ酸配列には、感受性エコタイプColにおける対応遺伝子がコードするアミノ酸配列を基準として、アミノ酸の特異的な置換、即ち、「I153T」、「L282V」、「I379L」、「A383V」、「V410I」、及び「D817N」が認められ、この置換が抵抗性エコタイプに重要であると位置づけられた(図3−1〜図3−3)。配列番号:3又は6に記載のタンパク質と構造的に類似しているタンパク質には、これら置換のうち少なくとも一つを有するもの、若しくはこれら置換の二つ以上の組み合わせを有するものが含まれ、また、さらなるアミノ酸の変異を有するものも含まれる。
上記のDNAは、当業者によく知られた方法、例えば、ハイブリダイゼーション技術(Southern,EM.,J Mol Biol,1975,98,503.)、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)技術(Saiki,RK.et al.,Science,1985,230,1350.、Saiki,RK.et al.,Science,1988,239,487.)、あるいは、該DNAに対し、site−directed mutagenesis法(Kramer,W.&Fritz,HJ.,Methods Enzymol,1987,154,350.)により変異を導入する方法、により調製することができる。また、自然界においても、塩基配列の変異によりコードするタンパク質のアミノ酸配列が変異することは起こり得ることである。一方、塩基配列が変異していても、その変異がタンパク質中のアミノ酸の変異を伴わない場合(縮重変異)もある。本発明のDNAには、このような人工的に調製された又は天然の変異DNAが含まれる。
本発明のDNAの形態としては、ゲノムDNA、cDNA、及び化学合成DNAが含まれる。ゲノムDNA及びcDNAの調製は、当業者にとって常套手段を利用して行うことが可能である。
ゲノムDNAは、例えば、本発明の抵抗性遺伝子を有する生物からゲノムDNAを抽出し、ゲノミックライブラリー(ベクターとしては、プラスミド、ファージ、コスミド、BAC、PAC等が利用できる)を作成し、これを展開して、配列番号:1又は4に記載の塩基配列やゲノム上のその近傍の塩基配列を基に調製したプローブを用いてコロニーハイブリダイゼーションあるいはプラークハイブリダイゼーションを行うことにより調製することが可能である。また、配列番号:1又は4に記載の塩基配列やゲノム上のその近傍の塩基配列に特異的なプライマーを作成し、これを利用したPCRを行うことによって調製することも可能である。
また、cDNAは、例えば、本発明の抵抗性遺伝子を有する生物から抽出したmRNAを基にcDNAを合成し、これをλZAP等のベクターに挿入してcDNAライブラリーを作成し、これを展開して、配列番号:2又は5に記載のcDNAの塩基配列情報を基に作成したプローブやプライマーを用いて、コロニーハイブリダイゼーションあるいはプラークハイブリダイゼーションを行うことにより、また、PCRを行うことにより調製することが可能である。
このように、ハイブリダイゼーション技術やPCR技術によって単離し得る、配列番号:1、2、4又は5に記載の塩基配列からなるDNA、あるいは該DNAとハイブリダイズするDNAもまた、炭疽病菌抵抗性を有するタンパク質をコードしている限り、本発明のDNAに含まれる。
ハイブリダイゼーション技術を用いてこのようなDNAを単離するためには、好ましくはストリンジェントな条件下でハイブリダイゼーション反応を行う。本発明においてストリンジェントな条件とは、ナトリウム濃度が25〜500mM、好ましくは25〜300mMであり、温度が42〜68℃、好ましくは42〜65℃である。例えば、5×SSC(83mM NaCl、83mMクエン酸ナトリウム)、温度42℃である。こうして単離されたDNAは、それがコードするアミノ酸レベルにおいて、配列番号:3や配列番号:6に記載のアミノ酸配列と高い相同性を有すると考えられる。高い相同性とは、アミノ酸配列全体で少なくとも70%以上、好ましくは80%以上、さらに好ましくは90%以上、最も好ましくは95%以上(例えば、96%以上、97%以上、98%以上、99%以上)の配列の同一性を指す。
アミノ酸配列や塩基配列の同一性は、カーリン及びアルチュールによるアルゴリズムBLAST(Proc.Natl.Acad.Sei.USA,1990,87,2264−2268.、Karlin,S.&Altschul,SF.,Proc.Natl.Acad.Sei.USA,1993,90,5873.)を用いて決定できる。BLASTのアルゴリズムに基づいたBLASTNやBLASTXと呼ばれるプログラムが開発されている(Altschul,SF.Et al.,J Mol Biol,1990,215,403.)。BLASTNを用いて塩基配列を解析する場合は、パラメーターは、例えばscore=100、wordlength=12とする。また、BLASTXを用いてアミノ酸配列を解析する場合は、パラメーターは、例えばscore=50、wordlength=3とする。BLASTとGapped BLASTプログラムを用いる場合は、各プログラムのデフォルトパラメーターを用いる。これらの解析方法の具体的な手法は公知である(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/)。
(2.ベクター)
本発明のベクターは、適当なベクターに本発明のDNAを連結(挿入)することにより得ることができる。本発明のDNAを挿入するためのベクターは、宿主中で複製可能なものであれば特に限定されず、例えばプラスミド、シャトルベクター、ヘルパープラスミド、ファージ、ウイルスなどが挙げられる。
プラスミドDNAとしては、大腸菌由来のプラスミド(例えばpBR322、pBR325、pUC118、pUC119、pUC18、pUC19、pBluescript等)、枯草菌由来のプラスミド(例えばpUB110、pTP5等)、酵母由来のプラスミド(例えばYEp13、YCp50等)などが挙げられ、ファージDNAとしてはλファージ(Charon4A、Charon21A、EMBL3、EMBL4、λgt10、λgt11、λZAP等)が挙げられる。さらに、レトロウイルス又はワクシニアウイルスなどの動物ウイルス、バキュロウイルスなどの昆虫ウイルスベクターを用いることもできる。
ベクターに本発明のDNAを挿入するには、例えば、精製されたDNAを適当な制限酵素で切断し、適当なベクターDNAの制限酵素部位又はマルチクローニングサイトに挿入してベクターに連結する方法などが採用される。
また、上記ベクターは、本発明のDNAを発現可能な発現ベクターであることが好ましい。本発明のDNAを発現させるためのプロモーターを挿入するには、例えば、精製されたDNAを適当な制限酵素で切断し、適当なベクターDNAの制限酵素部位又はマルチクローニングサイトに挿入してベクターに連結する方法などが採用される。
本発明のDNAを発現させるためのプロモーターは、天然状態において本発明のDNA(ゲノムDNA)の発現を制御している固有のプロモーターに限らない。例えば、植物で広く用いられているカリフラワーモザイクウィルス由来のCaMV35Sプロモーターを用いることができる。このように、本発明においては、様々なプロモーターを用いることができる。
(3.形質転換体の作製)
本発明の形質転換体は、本発明のベクター(発現ベクター)を宿主中に導入することにより得ることができる。ここで、宿主としては、上述した遺伝子が機能しうるものであれば特に限定されるものではないが、植物が好ましい。宿主が植物である場合は、形質転換植物体(トランスジェニック植物)は以下のようにして得ることができる。
本発明において形質転換の対象は、植物体全体であり得るし、また、植物器官(例えば種子、葉、花弁、茎、根等)、植物組織(例えば表皮、師部、柔組織、木部、維管束等)又は植物培養細胞であり得る。形質転換に用いられる植物種としては、上記したようにシロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)、ハクサイ、コマツナ、カブ(以上、Brassica rapa)、キャベツ(Brassica oleracea)、ナタネ(Brassica napus)、ダイコン(Raphanus sativus)などのアブラナ科に属する植物が挙げられるが、これら例示した植物に限定されるものではない。
上記発現ベクターは、通常の形質転換方法、例えば電気穿孔法(エレクトロポレーション法)、アグロバクテリウム法、パーティクルガン法、PEG法等によって植物中に導入することができる。
例えばエレクトロポレーション法を用いる場合は、パルスコントローラーを備えたエレクトロポレーション装置により、電圧500〜1600V、25〜1000μF、20〜30msecの条件で処理し、遺伝子を宿主に導入する。
また、パーティクルガン法を用いる場合は、植物体、植物器官、植物組織自体をそのまま使用してもよく、切片を調製した後に使用してもよく、プロトプラストを調製して使用してもよい。このように調製した試料を遺伝子導入装置(例えばBio−Rad社のPDS−1000/He等)を用いて処理することができる。処理条件は植物又は試料により異なるが、通常は1000〜1800psi程度の圧力、5〜6cm程度の距離で行う。
また、植物ウイルスをベクターとして利用することによって、本発明のDNAを植物体に導入することができる。利用可能な植物ウイルスとしては、例えば、カリフラワーモザイクウイルスが挙げられる。すなわち、まず、ウイルスゲノムを大腸菌由来のベクターなどに挿入して組換え体を調製した後、ウイルスのゲノム中に、これらの目的のDNAを挿入する。このようにして修飾されたウイルスゲノムを制限酵素によって組換え体から切り出し、植物宿主に接種することによって、目的のDNAを植物宿主に導入することができる。
アグロバクテリウムのTiプラスミドを利用する方法においては、アグロバクテリウム(Agrobacterium)属に属する細菌が植物に感染すると、それが有するプラスミドDNAの一部を植物ゲノム中に移行させるという性質を利用して、本発明に係るプロモーター及び目的遺伝子を植物宿主に導入する。アグロバクテリウム属に属する細菌のうちアグロバクテリウム・ツメファシエンス(Agrobacterium tumefaciens)は、植物に感染してクラウンゴールと呼ばれる腫瘍を形成し、また、アグロバクテリウム・リゾゲネス(Agrobacteriumu rhizogenes)は、植物に感染して毛状根を発生させる。これらは、感染の際にTiプラスミド又はRiプラスミドと呼ばれる各々の細菌中に存在するプラスミド上のT−DNA領域(Transferred DNA)と呼ばれる領域が植物中に移行し、植物のゲノム中に組み込まれることに起因するものである。
Ti又はRiプラスミド上のT−DNA領域中に、植物ゲノム中に組み込みたいDNAを挿入しておけば、アグロバクテリウム属の細菌が植物宿主に感染する際に目的とするDNAを植物ゲノム中に組込むことができる。
形質転換の結果得られる腫瘍組織やシュート、毛状根などは、そのまま細胞培養、組織培養又は器官培養に用いることが可能であり、また従来知られている植物組織培養法を用い、適当な濃度の植物ホルモン(オーキシン、サイトカイニン、ジベレリン、アブシジン酸、エチレン、ブラシノライド等)の投与などにより植物体に再生させることができる。
本発明のベクター(発現ベクター)は、上記植物宿主に導入するのみならず、大腸菌(Escherichia coli)等のエッシェリヒア属、バチルス・ズブチリス(Bacillus subtilis)等のバチルス属、又はシュードモナス・プチダ(Pseudomonas putida)等のシュードモナス属に属する細菌、サッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)、シゾサッカロミセス・ポンベ(Schizosaccharomyces pombe)等の酵母、COS細胞、CHO細胞等の動物細胞、あるいはSf9等の昆虫細胞などに導入して形質転換体を得ることもできる。大腸菌、酵母等の細菌を宿主とする場合は、本発明のベクター(発現ベクター)が該細菌中で自律複製可能であると同時に、本発明のDNA、リボソーム結合配列、転写終結配列により構成されていることが好ましい。また、本発明のDNAの発現を制御するDNAが含まれていてもよい。
細菌への組換えベクターの導入方法は、細菌にDNAを導入する方法であれば特に限定されるものではない。例えばカルシウムイオンを用いる方法、エレクトロポレーション法等が挙げられる。
酵母を宿主とする場合は、例えばサッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)、シゾサッカロミセス・ポンベ(Schizosaccharomyces pombe)などが用いられる。酵母への組換えベクターの導入方法は、酵母にDNAを導入する方法であれば特に限定されず、例えばエレクトロポレーション法、スフェロプラスト法、酢酸リチウム法等が挙げられる。
動物細胞を宿主とする場合は、サル細胞COS−7、Vero、チャイニーズハムスター卵巣細胞(CHO細胞)、マウスL細胞などが用いられる。動物細胞への組換えベクターの導入方法としては、例えばエレクトロポレーション法、リン酸カルシウム法、リポフェクション法等が挙げられる。
昆虫細胞を宿主とする場合は、Sf9細胞などが用いられる。昆虫細胞への組換えベクターの導入方法としては、例えばリン酸カルシウム法、リポフェクション法、エレクトロポレーション法などが挙げられる。
本発明のDNAが宿主に組み込まれたか否かの確認は、PCR法、サザンハイブリダイゼーション法、ノーザンハイブリダイゼーション法等により行うことができる。例えば、形質転換体からDNAを調製し、DNA特異的プライマーを設計してPCRを行う。PCRは、前記プラスミドを調製するために使用した条件と同様の条件で行われる。その後は、増幅産物についてアガロースゲル電気泳動、ポリアクリルアミドゲル電気泳動又はキャピラリー電気泳動等を行い、臭化エチジウム、SYBR Green液等により染色し、そして増幅産物を1本のバンドとして検出することにより、形質転換されたことを確認する。また、予め蛍光色素等により標識したプライマーを用いてPCRを行い、増幅産物を検出することもできる。さらに、マイクロプレート等の固相に増幅産物を結合させ、蛍光又は酵素反応等により増幅産物を確認する方法も採用してもよい。
(4.形質転換植物体の製造)
本発明においては、上記形質転換植物細胞等から形質転換植物体に再生することができる。再生方法としては、例えば、カルス状の形質転換細胞をホルモンの種類、濃度を変えた培地へ移して培養し、不定胚を形成させ、完全な植物体を得る方法が採用される。使用する培地としては、LS培地、MS培地などが例示される。本発明における形質転換植物体の製造工程としては、本発明のDNAを挿入した植物発現ベクターを宿主細胞に導入して形質転換植物細胞を得て、該形質転換植物細胞から形質転換植物体を再生する工程を含む。一旦、染色体内に本発明のDNAが導入された形質転換植物体が得られれば、該植物体から有性生殖又は無性生殖により子孫を得ることが可能である。また、該植物体やその子孫あるいはクローンから種子等を得て、それらを基に該植物体を量産することも可能である。
また、本発明の形質転換植物体の部分は、例えば、農作物として食用等に供されうる。本発明には、本発明の形質転換植物体の「部分又は繁殖材料」、例えば、植物器官(例えば種子、葉、花弁、茎、根等)、植物組織(例えば表皮、師部、柔組織、木部、維管束等)又は植物培養細胞が含まれる。
形質転換植物体から植物種子を得るには、例えば、形質転換植物体を発根培地から採取し、水を含んだ土を入れたポットに移植し、一定温度下で生育させて、花を形成させ、最終的に種子を形成させる。また、種子から植物体を生産するには、例えば、形質転換植物体上で形成された種子が成熟したところで、単離して、水を含んだ土に播種し、一定温度、照度下で生育させることにより、植物体を生産する。このようにして育種された植物は、導入されたDNAの発現により、炭疽病菌に対する抵抗性を獲得した病害ストレス耐性植物となる。
以下、実施例を用いて本発明をより詳細に説明するが、本発明の技術的範囲は以下の実施例に限定されるものではない。
〔実施例1〕SSLP(simple sequence length polymorphism)解析による抵抗性遺伝子(R−遺伝子)の探索
アブラナ科野菜類炭疽病菌(Colletotrichum higginsianum)に抵抗性のシロイヌナズナ生態型(エコタイプ)Wassilewskija(Ws)と、感受性のColumbia(Col)を交配し、F1種子を得た。さらにF1個体を自家受粉させてF2種子を得た。このF1植物に炭疽病菌を噴霧接種したところ、全てが抵抗性を示した。次にF2植物に炭疽病菌を噴霧接種したところ、抵抗性個体数と感受性個体数が3:1に分離し、抵抗性が優性で、この抵抗性は1遺伝子支配であることが判明した。このため、上記F2集団から病原菌に対して感受性の表現型をもつ個体を選抜したとき、その個体はWsの標的遺伝子座に対するColの遺伝子(アリル)をホモザイガスでもつことが予想された。従って、表現型によって選抜された多数のF2個体の染色体構造を多型マーカーによって調べたとき、遺伝子型がホモでCol型を示す頻度が最も高い領域付近に、標的遺伝子のアリルが存在することも予想された。この予想に基づき、標的遺伝子を同定すべく、SSLP解析を行った結果、多型マーカーK11I1とK17O22(表1)で挟まれた領域までは、標的遺伝子の存在領域を絞り込むことに成功した。
〔実施例2〕Wsにおける候補遺伝子のColへの形質転換とその表現型の解析
しかしながら、実施例1の方法では、これ以上、標的遺伝子の存在領域を絞り込むことに利用できる多型マーカーの作成ができず、SSLP解析に限界が生じた。そこで、上記絞り込んだ領域に存在する候補遺伝子をシロイヌナズナColに形質転換して、その表現型を解析することにより、標的遺伝子を同定することとした。
そこで、まず、WsのゲノムDNAから、候補遺伝子の一つであるWs−At5g45250遺伝子を単離し、Ws−At5g45250遺伝子を導入した植物の病害抵抗性の解析を行った。Ws−At5g45250遺伝子のゲノムDNAは、Col−At5g45250のゲノム情報により推定して設計したプライマー1:TGGGAAATTGATTACAGGATGGACTTCAGG(配列番号:14)とプライマー2:ACTAGAGTCATACATACAAGG(配列番号:15)を用いてPCR法により増幅した。このゲノムDNAの塩基配列を定法に従って決定した。この塩基配列のうち、Ws−At5g45250遺伝子の開始コドンより上流約2.0kbをプロモーターとして同定した。シロイヌナズナにおいては、開始コドンより上流約1.0kb内にプロモーターが存在し、開始コドンより約150b内に5’非翻訳領域が存在することが知られているためである(MaleckらNature Genet.26,403−410(2000))。また、Wsの発現ライブラリーからWs−At5g45250cDNAを同定し、その塩基配列を定法に従って決定した。なお、同定されたイントロン領域を含むゲノムDNAの塩基配列を配列番号:1に示し、cDNAの塩基配列を配列番号:2に示した。(なお、配列番号:1中、エキソン領域(コード領域)は1〜473、610〜1792、1881〜2195、2302〜3186、及び3303〜4100である。)
次に、同定したゲノムDNAが病害ストレスに対して抵抗性を示すか否かを検討した。シロイヌナズナWsゲノムDNAからPCRを用いて、Ws−At5g45250遺伝子の開始コドンより上流2.0kbを含むWs−At5g45250遺伝子をクローニングした。PCRは、プライマー(プライマー1:TGGGAAATTGATTACAGGATGGACTTCAGG(配列番号:16)とプライマー2:ACTAGAGTCATACATACAAGG(配列番号:17))を使用して、94℃で15秒、55℃で30秒及び68℃で6分のサイクルを30サイクルの反応条件で行った。
クローニングした遺伝子を、バイナリーベクター(pBI系ベクター)のマルチクローニングサイトにおける制限酵素SmaI切断部位に挿入してベクターに連結した。さらにこれをシロイヌナズナColに形質転換した。この形質転換体のF2及びF3世代の個体にアブラナ科野菜類炭疽病菌(Colletotrichum higginsianum)を噴霧接種し、その表現型を検討したところ、炭疽病菌に抵抗性を示すことが判明した(図2)。
〔実施例3〕戻し交雑によるWsの抵抗性遺伝子のColへの導入
アブラナ科野菜類炭疽病菌(Colletotrichum higginsianum)に抵抗性を示すWsに感受性を示すColを交雑した。交雑によって得られた子孫に炭疽病菌を噴霧接種し、抵抗性を示した個体についてさらにColを交雑するということを、約4年もの歳月を費やして、8回繰り返した。その結果、遂に、Ws−At5g45250及びその周辺領域がWs型でそれ以外の領域はCol型を示す個体を作出することに成功した。この個体に炭疽病菌を噴霧接種してその表現型を検討したところ、炭疽病菌に抵抗性を示すことが判明した。
以上により、Ws−At5g45250がアブラナ科野菜類炭疽病菌に対する抵抗性遺伝子であることが明らかとなった。
〔実施例4〕戻し交雑によるEil−0の抵抗性遺伝子のColへの導入
アブラナ科野菜類炭疽病菌(Colletotrichum higginsianum)に抵抗性を示すEil−0に感受性を示すColを交雑した。交雑によって得られた子孫に炭疽病菌を噴霧接種し、抵抗性を示した個体についてさらにColを交雑するということを、約4年もの歳月を費やして、7回繰り返した。その結果、遂に、Eil−At5g45250及びその周辺領域がEil型でそれ以外の領域はCol型を示す個体を作出することに成功した。この個体に炭疽病菌を噴霧接種してその表現型を検討したところ、炭疽病菌に抵抗性を示すことが判明した。
以上により、Eil−At5g45250がアブラナ科野菜類炭疽病菌に対する抵抗性遺伝子であることが明らかとなった。なお、同定されたイントロン領域を含むゲノムDNAの塩基配列を配列番号:4に示し、cDNAの塩基配列を配列番号:5に示した。(なお、配列番号:4中、エキソン領域(コード領域)は1〜473、610〜1792、1881〜2195、2302〜3186、及び3303〜4100である。)
本発明は、例えば、ハクサイ、コマツナ、カブ、キャベツ、ナタネ、ダイコン等のアブラナ科作物の育種分野において好適に利用可能であり、本発明を利用すれば、アブラナ科野菜類炭疽病菌による病害からアブラナ科作物を守ることができ、その生産効率を向上させることが可能となる。
図1は、シロイヌナズナエコタイプコロンビア(Col)のAt5g45250遺伝子産物に対する、各エコタイプ(RLD、Ler、Ws)のアミノ酸置換部位を示した図である。なお、アブラナ科野菜類炭疽病菌に対して、コロンビア(Col)、RLD、Lerは感受性であり、Wsは抵抗性である。 図2は、各シロイヌナズナにアブラナ科野菜類炭疽病菌を接種後、6日目の病斑の様子を示した図である。なお、Aは、感受性エコタイプコロンビア(Col)を示し、Bは、抵抗性エコタイプWsを示し、Cは、WsのAt5g45250遺伝子をコロンビア(Col)に導入した形質転換体を示す。 図3−1は、感受性エコタイプコロンビア(Col)、抵抗性エコタイプWs、及び抵抗性エコタイプEil−0(Eil)のアミノ酸配列を比較した図である(なお、図3−1〜図3−3は一連の図を示す)。 図3−2は、感受性エコタイプコロンビア(Col)、抵抗性エコタイプWs、及び抵抗性エコタイプEil−0(Eil)のアミノ酸配列を比較した図である(なお、図3−1〜図3−3は一連の図を示す)。 図3−3は、感受性エコタイプコロンビア(Col)、抵抗性エコタイプWs、及び抵抗性エコタイプEil−0(Eil)のアミノ酸配列を比較した図である(なお、図3−1〜図3−3は一連の図を示す)。

Claims (7)

  1. 少なくともアブラナ科野菜類炭疽病菌(Colletotrichum higginsianum)への抵抗性をアブラナ科植物に対して付与する活性を有するタンパク質をコードすることを特徴とする下記(a)から(d)のいずれかに記載のDNA。
    (a)配列番号:3又は6に記載のアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするDNA
    (b)配列番号:1、2、4又は5に記載の塩基配列のコード領域を含むDNA
    (c)配列番号:3又は6に記載のアミノ酸配列において、第153番目のアミノ酸以外の1個〜10個のアミノ酸が置換、欠失、挿入、及び/又は付加したアミノ酸配列を有するタンパク質をコードするDNA
    (d)配列番号:3又は6に記載のアミノ酸配列と90%以上の相同性を有し、かつ第153番目のアミノ酸がThrであるアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするDN
  2. 請求項1に記載のDNAを含むベクター。
  3. 請求項1に記載のDNAが導入された形質転換体。
  4. 植物細胞である、請求項3に記載の形質転換体。
  5. 請求項1に記載のDNAが導入された形質転換植物体。
  6. 少なくともアブラナ科野菜類炭疽病菌(Colletotrichum higginsianum)への抵抗性をアブラナ科植物に対して付与することを特徴とする下記(a)から(d)のいずれかに記載のタンパク質。
    (a)配列番号:3又は6に記載のアミノ酸配列からなるタンパク質
    (b)配列番号:1、2、4又は5に記載の塩基配列にコードされるタンパク質
    (c)配列番号:3又は6に記載のアミノ酸配列において、第153番目のアミノ酸以外の1個〜10個のアミノ酸が置換、欠失、挿入、及び/又は付加したアミノ酸配列を有するタンパク質
    (d)配列番号:3又は6に記載のアミノ酸配列と90%以上の相同性を有し、かつ第153番目のアミノ酸がThrであるアミノ酸配列からなるタンパク
  7. 請求項1に記載のDNA、請求項2に記載のベクター、及び請求項6に記載のタンパク質のいずれかを含んでなる、少なくともアブラナ科野菜類炭疽病菌(Colletotrichum higginsianum)への抵抗性をアブラナ科植物に対して付与することを特徴とする組成物。
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