JP5246172B2 - 測定誤差の補正方法及び電子部品特性測定装置 - Google Patents

測定誤差の補正方法及び電子部品特性測定装置 Download PDF

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Description

本発明は測定誤差の補正方法及び電子部品特性測定装置に関し、詳しくは、電子部品の電気特性を、試験測定治具に実装した状態で測定した結果から、その電子部品を基準測定治具に実装して測定したならば得られるであろう電気特性の推定値を算出する、測定誤差の補正方法及び電子部品特性測定装置に関する。
従来、表面実装型電子部品などの同軸コネクタを有しない電子部品は、同軸コネクタを有する測定治具に実装し、測定治具と測定装置の間を同軸ケーブルを介して接続して、電気特性が測定されることがある。このような測定においては、個々の測定治具の特性のばらつきや、個々の同軸ケーブル及び測定装置の特性のばらつきが、測定誤差の原因となる。
同軸ケーブル及び測定装置については、基準特性を有する標準器を同軸ケーブルを介して測定装置に接続して測定することにより、標準器を接続した同軸ケーブル先端よりも測定装置側の誤差を同定することができる。
しかし、測定治具については、電子部品を実装する部分の接続端子と同軸ケーブルに接続するための同軸コネクタとの間の電気特性の誤差を精度よく同定することができない。また、測定治具間の特性が一致するように調整することは容易ではない。特に広い帯域幅で、測定治具間の特性が一致するように測定治具を調整することは、極めて困難である。
そこで、補正データ取得用試料を複数の測定治具に実装して測定し、測定治具間における測定値のばらつきから、ある測定治具(以下、「基準測定治具」という。)と他の測定治具(以下、「試験測定治具」という。)との間の相対的な誤差を補正する数式を予め導出しておき、任意の電子部品の電気特性について、試験測定治具に実装した状態で測定した測定値から、この数式を用いて、その電子部品を基準測定治具に実装して測定した測定値の推定値を算出する、いわゆる相対補正法が提案されている。
例えば、基準測定治具はユーザに対して電気特性を保証するために用い、試験測定治具は電子部品の製造工程における良品選別のための測定に用いる。
具体的には、各ポートについて、試験測定治具誤差を除去する散乱行列Sと基準測定治具誤差の散乱行列を合成した散乱行列(これを、「相対補正アダプタ」という。)をそれぞれ導出する。その相対補正アダプタを、試験測定治具測定値の散乱行列に対し合成することで、基準測定治具測定値の推定値を算出する。相対補正アダプタは、ポートごとに基準測定治具、試験測定治具の両方で少なくとも3つの1ポート補正データ取得用試料(例えば、Open、Short,Loadのようなもの)を測定し、この測定結果から計算できる。(例えば、特許文献1、非特許文献1、2参照)。
特許第3558074号公報 GAKU KAMITANI(Murata manufacturing Co.,Ltd.) "A METHOD TO CORRECT DIFFERENCE OF IN−FIXTURE MEASUREMENTS AMONG FIXTURES ON RF DEVICES" APMC Vol.2, p1094−1097, 2003 J.P.DUNSMORE, L.BETTS (Agilent Technologies) "NEW METHODS FOR CORRELATING FIXTURED MEASUREMENTS" APMC Vol.1, p568−571, 2003
しかしながら、上記の相対補正アダプタは、測定治具のポート間を直接伝わり、ポート間に接続された電子部品には伝達されない漏洩信号成分に関しては、補正する対象として取り扱っていない。そのため、少なからず測定治具に存在する漏洩信号成分によって、必ず補正誤差が残る。
このような補正誤差によって、選別工程において良否判定のマージンを補正誤差分だけ大きくする必要が出てくるので、良品率低下の原因となる。
また、今後、電子部品の小型化が進むに従い、ポート間の距離が短くなり、電子部品を測定する測定治具の漏洩信号成分が大きくなるため、補正誤差も必然的に大きくなる。そのため、良否判定のマージンを大きくするだけでは対応できなくなり、選別工程において良否判定そのものができなくなる可能性がある。
本発明は、かかる実情に鑑み、測定治具のポート間の漏洩信号成分による補正誤差をなくして補正精度を向上することができる、測定誤差の補正方法及び電子部品特性測定装置を提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、以下のように構成した測定誤差の補正方法を提供する。
測定誤差の補正方法は、2ポート以上の任意のnポートを有する電子部品について、試験測定治具に実装した状態で電気特性を測定した結果から、当該電子部品を基準測定治具に実装した状態で測定したならば得られるであろう電気特性の推定値を算出する方法である。測定誤差の補正方法は、(1)互いに異なる電気特性を有する少なくとも3個の第1の補正データ取得試料について、前記基準測定治具に実装した状態で電気特性を測定する第1のステップと、(2)a)前記少なくとも3個の第1の補正データ取得試料、b)前記少なくとも3個の第1の補正データ取得試料と同等の電気特性を有するとみなせる少なくとも3個の第2の補正データ取得試料、又はc)前記少なくとも3個の第1の補正データ取得試料のうちの一部と同等の電気特性を有するとみなせる少なくとも1個の第3の補正データ取得試料及びその他の前記第1の補正データ取得試料について、前記試験測定治具に実装した状態で電気特性を測定する第2のステップと、(3)同一の電子部品について前記試験測定治具に実装した状態で測定した電気特性の測定値と前記基準測定治具に実装した状態で測定した電気特性の測定値とを関連付ける数式であって、前記基準測定治具と前記試験測定治具との少なくとも一方の少なくとも2つのポート間において当該2つのポートに接続された電子部品に伝達されずに当該2つのポート間を直接伝達する漏洩信号の存在を想定した相対誤差補正回路網モデルのパラメータを用いて表される数式を、前記第1及び第2のステップで測定した測定値のみを使用し、前記相対誤差補正回路網モデルの前記パラメータを導出することにより決定する第3のステップと、(4)任意の電子部品について、前記試験測定治具に実装した状態で電気特性を測定する第4のステップと、(5)前記第4のステップで測定した結果から、前記第3のステップで決定した前記数式を用いて、当該電子部品について前記基準測定治具に実装した状態で測定したならば得られるであろう電気特性を算出する第5のステップとを備える。
上記方法によれば、ポート間の漏洩信号を想定した数式を用いて電気特性を推定するので、ポート間の漏洩信号が存在する試験測定治具や基準測定治具を用いて相対補正を行うときには、ポート間の漏洩信号を全く想定していない数式を用いて電気特性を推定する場合よりも、測定誤差の補正精度が向上する。
なお、第1、第2及び第4のステップにおいて、試験測定治具又は基準測定治具に接続して電気特性を測定する測定系は、同一特性を有するとみなせればよいので、物理的に異なる測定系、例えば異なる測定装置や接続ケーブル等を用いてもよい。
好ましくは、前記基測定治具及び前記試験測定治具のそれぞれにおいて、前記漏洩信号が存在するポートを全て補正しようとするならば、前記第1のステップにおいて、互いに異なる電気特性を有する少なくとも5個の前記第1の補正データ取得試料について、前記基準測定治具に実装した状態で電気特性を測定する。前記第2のステップにおいて、前記少なくとも5個の第1の補正データ取得試料、前記少なくとも5個の第1の補正データ取得試料と同等の電気特性を有するとみなせる少なくとも5個の前記第2の補正データ取得試料、又は前記少なくとも5個の第1の補正データ取得試料のうちの一部と同等の電気特性を有するとみなせる少なくとも1個の前記第3の補正データ取得試料及びその他の前記第1の補正データ取得試料について、前記試験測定治具に実装した状態で電気特性を測定する。前記第3のステップにおいて、前記第1及び第2のステップで測定した結果から決定する前記数式は、前記基準測定治具及び前記試験測定治具のそれぞれにおいて全てのポートの漏洩信号を補正することを想定した数式である。
すなわち、基準測定治具と試験測定治具のそれぞれで漏洩信号が存在するポートを全て補正しようとするならば、全ポートの漏洩信号を補正することを想定した数式にする必要がある。例えば、3個のポートを有する電子部品において、ポート1−2間にのみ漏洩がある場合、補正データ取得用試料は3個でよい。ポート1−2間及びポート1−3間に漏洩がある場合、ポート2−3間にも漏洩があり、それをも補正することを想定した数式にする必要がある。その際には、補正データ取得用試料は5個必要になる。
記第3のステップで決定する前記数式は、任意のnポートの測定において、前記基準測定治具におけるSパラメータと、前記試験測定治具におけるSパラメータとの間を、同一ポート同士が接続され、さらに漏洩信号の存在を想定する異なるポート間が接続された相対誤差補正回路網モデルについて、(a)前記基準測定治具における前記m番目の補正データ取得試料測定値のSパラメータSDmと、(b)前記試験測定治具における前記m番目の補正データ取得試料測定値のSパラメータSTmと、(c)前記相対誤差補正回路網モデルのTパラメータTCAとを用いて表される次の式、
Figure 0005246172
に対してTCAをTCAにおける任意の一つの要素で規格化することで算出される、前記任意の一つの要素で規格化された前記回路網モデルのTパラメータTCA′である。
この場合、漏洩信号の存在を想定する異なるポート間が接続されている相対誤差補正回路網を用いることにより、測定誤差の補正精度が向上する。
上記[数1]に、同一又は同一とみなせる補正データ取得用試料について、第1のステップで測定したSと、第2のステップで測定したSを代入し、TCA′を未知数として算出する。
相対補正回路網モデルのTCA′が決まると、第5のステップにおいて、第4のステップで測定した試験測定治具におけるSパラメータから、基準測定治具におけるSパラメータを算出することができる。
好ましくは、前記第5のステップで電気特性を算出する前記数式は、任意のnポートの測定において、前記基準測定治具におけるSパラメータと、前記試験測定治具におけるSパラメータとの間を、同一ポート同士が接続され、さらに漏洩信号の存在を想定する異なるポート間が接続された回路網モデルについて、(a)前記電子部品について前記基準測定治具に実装した状態で測定したならば得られるであろうSパラメータSと、(b)前記試験測定治具における前記電子部品測定値のSパラメータSと、(c)前記第3のステップで算出された前記相対誤差補正回路網モデルのTCAにおける任意の一つの要素で規格化された前記相対誤差補正回路網モデルのTパラメータTCA′をn×nに分割した正方行列、TCA11′、TCA12′、TCA21′、TCA22′とを用いて表される次の式、
Figure 0005246172
に基づいて算出されるSである。
この場合、TCAをTCAにおける任意の一つの要素で規格化することで、[数1]からTCA′を精度よく導出することが可能となり、その結果[数2]を用いて試験測定治具におけるSパラメータから、基準測定治具におけるSパラメータを算出することができるようになる。
また、本発明は、以下のように構成した電子部品特性測定装置を提供する。
電子部品特性測定装置は、2ポート以上の任意のnポートを有する電子部品について、試験測定治具に実装した状態で電気特性を測定した結果から、当該電子部品を基準測定治具に実装した状態で測定したならば得られるであろう電気特性を算出する。電子部品特性測定装置は、(1)同一の電子部品について前記試験測定治具に実装した状態で測定した電気特性の測定値と前記基準測定治具に実装した状態で測定した電気特性の測定値とを関連付ける数式であって、前記基準測定治具と前記試験測定治具との少なくとも一方の少なくとも2つのポート間において当該2つのポートに接続された電子部品に伝達されずに当該2つのポート間を直接伝達する漏洩信号の存在を想定した相対誤差補正回路網モデルのパラメータを用いて表され、互いに異なる電気特性を有する少なくとも3個の第1の補正データ取得試料について、前記基準測定治具に実装した状態で電気特性を測定した第1の測定結果と、前記少なくとも3個の第1の補正データ取得試料、前記少なくとも3個の第1の補正データ取得試料と同等の電気特性を有するとみなせる少なくとも3個の第2の補正データ取得試料、又は前記少なくとも3個の第1の補正データ取得試料のうちの一部と同等の電気特性を有するとみなせる少なくとも1個の第3の補正データ取得試料及びその他の前記第1の補正データ取得試料について、前記試験測定治具に実装した状態で電気特性を測定した第2の測定結果とのみを使用し、前記相対誤差補正回路網モデルの前記パラメータを導出することにより決定された数式を記憶する数式記憶手段と、(2)任意の電子部品について、前記試験測定治具に実装した状態で電気特性を測定した結果から、前記数式記憶手段に記憶された前記数式を用いて、当該電子部品について前記基準測定治具に実装した状態で測定したならば得られるであろう電気特性を算出する、電気特性推定手段とを備える。
この場合、数式記憶手段に記憶された数式を用いて、基準測定治具に実装された状態での電気特性の推定値を算出することができる。
なお、電子部品特性測定装置は、基準測定治具や試験測定治具を介して電子部品の特性を測定する測定手段を備えたり、測定手段で測定した結果の全部又は一部を用いて、測定部数式記憶手段に記憶される数式を導く数式算出手段を備えたりしてもよい。
好ましくは、前記基測定治具及び前記試験測定治具のそれぞれにおいて、前記漏洩信号が存在するポートを全て補正しようとするならば、前記数式記憶手段が記憶する前記数式は、互いに異なる電気特性を有する少なくとも5個の前記第1の補正データ取得試料について、前記基準測定治具に実装した状態で電気特性を測定した前記第1の測定結果と、前記少なくとも5個の第1の補正データ取得試料、前記少なくとも5個の第1の補正データ取得試料と同等の電気特性を有するとみなせる少なくとも5個の前記第2の補正データ取得試料、又は前記少なくとも5個の第1の補正データ取得試料のうちの一部と同等の電気特性を有するとみなせる少なくとも1個の前記第3の補正データ取得試料及びその他の前記第1の補正データ取得試料について、前記試験測定治具に実装した状態で電気特性を測定した前記第2の測定結果とから、前記基準測定治具及び前記試験測定治具のそれぞれにおいて全てのポートの漏洩信号を補正することを想定して決定される。
記数式記憶手段が記憶する前記数式は、任意のnポートの測定において、前記基準測定治具におけるSパラメータと、前記試験測定治具におけるSパラメータとの間を、同一ポート同士が接続され、さらに漏洩信号の存在を想定する異なるポート間が接続された相対誤差補正回路網モデルについて、(a)前記基準測定治具における前記m番目の補正データ取得試料測定値のSパラメータSDmと、(b)前記試験測定治具における前記m番目の補正データ取得試料測定値のSパラメータSTmと、(c)前記相対誤差補正回路網モデルのTパラメータTCAとを用いて表される次の式
Figure 0005246172
に対してTCAをTCAにおける任意の一つの要素で規格化することで算出される、前記任意の一つの要素で規格化された前記回路網モデルのTパラメータTCA′である。
好ましくは、前記電気特性推定手段が、任意の電子部品について、前記試験測定治具に実装した状態で電気特性を測定した結果から、当該電子部品について前記基準測定治具に実装した状態で測定したならば得られるであろう電気特性を算出するときに用いる前記数式記憶手段に記憶された前記数式は、任意のnポートの測定において、前記基準測定治具におけるSパラメータと、前記試験測定治具におけるSパラメータとの間を、同一ポート同士が接続され、さらに漏洩信号の存在を想定する異なるポート間が接続された回路網モデルについて、(a)前記電子部品について前記基準測定治具に実装した状態で測定したならば得られるであろうSパラメータSと、(b)前記試験測定治具における前記電子部品測定値のSパラメータSと、(c)前記第1の測定結果と前記第2の測定結果とから算出された前記相対誤差補正回路網モデルのTCAにおける任意の一つの要素で規格化された前記相対誤差補正回路網モデルのTパラメータTCA′をn×nに分割した正方行列、TCA11′、TCA12′、TCA21′、TCA22′とを用いて表される次の式、
Figure 0005246172
に基づいて算出されるSである。
本発明によれば、測定治具のポート間の漏洩信号成分による補正誤差をなくして、補正精度を向上することができる。これにより、電子部品の良品率向上、高精度な特性保証が可能となる。また、電子部品の小型化によって漏洩信号成分が大きくなっても、補正精度を向上することで、電子部品の小型化に容易に対応することができる。さらに、測定治具は、漏洩信号に対して入念に配慮して設計・製作する必要がなくなるので、低コスト化を図ることができる。
2ポート測定系のシグナルフローダイヤグラムである。(従来例) 2ポート測定系のシグナルフローダイヤグラムである。(本発明) 3ポート測定系のブロック図である。(本発明) 測定状態を示す説明図である。(実施例) 補正データ取得試料の説明図である。(実施例) 相対補正結果を示すグラフである。(実施例) 相対補正結果を示すグラフである。(従来例) 相対補正結果を示すグラフである。(実施例) 相対補正結果を示すグラフである。(従来例) 測定系の説明図である。 相対補正法の基本原理を示す2端子対回路図である。(従来例) 相対補正法の基本原理を示す2端子対回路図である。(従来例) 漏洩信号の説明図である。
符号の説明
20,20a 基準測定治具
20x 漏洩信号
21,21a 端子
30,30a 試験測定治具
30x 漏洩信号
31,31a 端子
32,32a 相対補正アダプタ
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図11を参照しながら説明する。
<測定系> 図8に示すように、電子部品2(例えば、高周波受動電子部品である表面弾性波フィルタ)は、測定治具12に実装された状態で、測定装置10(例えば、ネットワークアナライザ)によって、その電気特性が測定される。測定治具12の同軸コネクタ12aと測定装置10との間は、同軸ケーブル14によって接続される。矢印16で示すように、電子部品2を測定治具12の装着部12bに実装すると、電子部品2の端子2aが測定装置10に電気的に接続される。測定装置10は、電子部品2の端子2aのうち、ある端子に信号を入力し、他の端子からの出力信号を検出することによって、電子部品2の電気特性を測定する。
測定装置10は、所定のプログラムにしたがって、測定データに対して演算処理を行い、電子部品2の電気特性を算出する。この場合、測定装置10は、内部メモリや記録媒体などから、測定値や演算に用いるパラメータなどの必要なデータを読み出したり、外部機器(例えば、サーバー)と通信して必要なデータを読み出したりする。測定装置10は、複数の機器に分割することも可能である。例えば、測定のみを行う測定部と、測定データの入力を受け付けて演算処理や良否判定などを行う演算部とに分割してもよい。
なお、測定装置10は、後述する相対補正を行うための数式のデータをメモリ等の数式記憶手段に記憶し、そのデータを用いて、任意の電子部品について相対補正により電気特性の推定値をCPU等の電気特性推定手段により算出することができればよい。すなわち、測定装置10は、それ自体が測定と演算を行って相対補正を行うための数式を決定するものであっても、別の測定装置で測定したデータを用いて相対補正のための数式を決定するものであっても、さらには、別の測定装置で決定された相対補正を行うための数式のデータを記憶し、そのデータを用いて、任意の電子部品について相対補正による電気特性の推定値を算出するものであってもよい。
測定治具12は、同一特性のものを複数個製作することは困難である。そのため、同一の電子部品2であっても、測定に用いる測定治具12が異なると、測定治具ごとに特性のばらつきがあるため、測定結果も異なる。例えば、ユーザに対して電気特性を保証するために用いる測定治具(基準測定治具)と、電子部品の製造工程における良品選別のための測定に用いる測定治具(試験測定治具)とで、測定結果が異なる。このような測定治具間の測定値の差は、相対補正法によって補正することができる。
<従来例の相対補正法> 次に従来例の相対補正法の基本原理について、図9及び図10を参照しながら説明する。以下では、簡単のため、2ポート間の電気特性について2端子対回路を例に説明するが、n端子対回路(nは、1、又は3以上の整数)に対しても拡張することができる。
図9(a)は、2ポートの電子部品(以下、「試料DUT」という。)を実装した基準測定治具の2端子対回路を示す。試料DUTの特性を散乱行列(SDUT)で表している。基準測定治具における同軸コネクタと試料DUTのポートとの間の誤差特性を散乱行列(ED1),(ED2)で表している。回路の両側の端子において、基準測定治具に試料DUTを実装した状態での測定値(以下、「基準測定治具測定値」ともいう。)S11D,S21Dが得られる。
図9(b)は、試料DUTを実装した試験測定治具の2端子対回路を示す。試料DUTの特性を散乱行列(SDUT)で表している。試験測定治具における同軸コネクタと試料DUTのポートとの間の誤差特性を散乱行列(ET1),(ET2)で表している。回路の両側の端子において、試験測定治具に試料DUTを実装した状態での測定値(以下、「試験測定治具測定値」ともいう。)S11T,S21Tが得られる。
図9(c)は、図9(b)の回路の両側に、誤差特性(ET1),(ET2)を中和するアダプタ(ET1−1,(ET2−1を接続した状態を示す。このアダプタ(ET1−1,(ET2−1は、理論上は、誤差特性の散乱行列(ET1),(ET2)を伝送行列に変換し、その逆行列を求め、再度散乱行列に変換することにより得られる。誤差特性(ET1),(ET2)とアダプタ(ET1−1,(ET2−1との間の境界部分80,82において、試験測定治具に試料DUTを実装して測定した試験測定治具測定値S11T,S21Tが得られる。図9(c)の回路両側の端子において、試験測定治具の誤差が除去され、試料DUTそのものの測定値S11DUT,S21DUTが得られる。
図9(c)の回路は試料DUTのみと等価であるので、図9(a)と同様に、両側に、基準測定治具の誤差特性の散乱行列(ED1),(ED2)を接続すると、図10(a)のようになる。
図10(a)において符号84で示した(ED1),(ET1−1を合成した散乱行列を(CA1)とし、符号86で示した(ET2−1,(ED2)を合成した散乱行列を(CA2)とすると、図10(b)のようになる。これらの散乱行列(CA1),(CA2)は、いわゆる「相対補正アダプタ」であり、試験測定治具測定値S11T,S21Tと基準測定治具測定値S11D,S21Dとを関連付ける。したがって、相対補正アダプタ(CA1),(CA2)が決まれば、任意の電子部品を試験測定治具に実装した状態での試験測定治具測定値S11T,S21Tから、相対補正アダプタ(CA1),(CA2)を用いて、基準測定治具測定値S11D,S21Dを算出(推定)することができる。
相対補正アダプタ(CA1),(CA2)は、それぞれ、4つの係数c00,c01,c10,c11;c22,c23,c32,c33を含むが、相反定理により、c01=c10、c23=c32となる。したがって、各ポート間について、特性の異なった3種類の1ポート標準試料(補正データ取得用試料)を基準測定治具と基準測定治具とに実装して測定した測定値を用いて、各係数c00,c01,c10,c11;c22,c23,c32,c33を決定することができる。
相対補正アダプタを算出するための補正データ取得用試料の基本特性は、各ポート間の伝達係数が十分に小さく、かつ同一ポート・同一周波数における反射係数特性が、各補正データ取得用試料間でそれぞれ異なっている必要がある。反射係数なので、開放、短絡及び終端を形成するのが、上述の補正データ取得用試料の基本特性を充足するのに容易である。また、補正データ取得用試料の外形は、補正対象試料と同様に測定治具に取り付け可能な外形であることが好ましい。
各ポート間における開放、短絡及び終端は、測定対象となる試料と同一のパッケージの内部等において、パッケージの信号線とグランドをリード線、チップ抵抗器などで接続することなどにより実現することができる。しかし、この方法では測定対象となる試料が小型化すると、パッケージ内部等にチップ抵抗器などの部材を配置することが困難となり、補正データ取得用試料を製作できなくなり、その結果、相対補正法を用いて製品の良品選別を行うことができなくなる可能性がある。
これに対する対策として、測定対象となる試料(電子部品)の製造工程を利用して、補正データ取得用試料を製作する。この場合、商品としての電子部品を製造する製造ライン、電子部品の試作品を実験的に製造する製造ライン、又は両者の折衷形態のいずれを用いて補正データ取得用試料を製作してもよい。
また、基準測定治具に実装する補正データ取得用試料と、試験測定治具に実装する補正データ取得用試料とは、原理的には同一の電気特性であれば十分であるので、同じものでなくてもよい。例えば、同一の電気特性を有するとみなせる複数個の補正データ取得用試料を用意しておき、用意した補正データ取得用試料の中から任意に選択した別個の補正データ取得用試料を、それぞれ、基準測定治具と試験測定治具に実装して測定しても、相対補正アダプタを導出することができる。
ところで、図11(a)の説明図において矢印8aで示すように、測定治具12aのポート1、2の信号経路4a,5a間を直接伝わり、測定治具12aに実装された電子部品2sのポート1、2間には伝達されない漏洩信号成分が、少なからず存在する。また、図11(b)の説明図において矢印8bで示すように、測定治具12bの接近したポート2、3間を直接伝わる漏洩信号成分は、大きくなる。従来の相対補正法は、このような測定治具における漏洩信号を一切考慮していない回路網モデルに基づいている。そのため、従来の相対補正法は、漏洩信号による補正誤差が残る。
<本発明の基本原理> 次に、本発明の基本原理について、図1〜図3を参照しながら説明する。
図1は、比較のため、従来例の相対補正法で用いる2端子対回路を書き直したシグナルフローダイヤグラムである。符号20は基準測定治具に相当する部分であり、符号21は基準測定治具の同軸コネクタに相当する端子である。符号30は試験測定治具に相当する部分であり、符号31は試験測定治具の同軸コネクタに相当する端子である。相対補正アダプタ32は、基準測定治具20の端子21と試験測定治具30の端子31との間に、ポート1、2ごとに互いに独立して接続されている。
これに対して、本発明の相対補正法では、図2に示すシグナルフローダイヤグラムを用いる。すなわち、本発明では、ポート1、2について、基準測定治具20の端子21と試験測定治具30の端子31との間に接続される相対補正アダプタ32は、実線で示した従来例と同じ部分に、破線で示した部分を追加している。この破線の部分によって、基準測定治具と試験測定治具との少なくとも一方のポート間においてポート間を直接伝達する漏洩信号、すなわち、ポートに接続された電子部品に伝達されない漏洩信号の存在を想定することができる。
詳しくは、CA12は、基準測定治具のポート2への入力信号(a)から、基準測定治具のポート1からの出力信号(b)に接続されている。CA21は、基準測定治具のポート1への入力信号(a)から、基準測定治具のポート2からの出力信号(b)に接続されている。
CA34は、試験測定治具のポート2からの出力信号(b)から、試験測定治具のポート1への入力信号(a)に接続されている。CA43は、試験測定治具のポート1からの出力信号(b)から、試験測定治具のポート2への入力信号(a)に接続されている。
CA14は、試験測定治具のポート2からの出力信号(b)から、基準測定治具のポート1からの出力信号(b)に接続されている。CA41は、基準測定治具のポート1への入力信号(a)から、試験測定治具のポート2への入力信号(a)に接続されている。
CA23は、試験測定治具のポート1からの出力信号(b)から、基準測定治具のポート2からの入力信号(b)に接続されている。CA32は、基準測定治具のポート2への入力信号(a)から、試験測定治具のポート1への入力信号(a)に接続されている。
図2から、次の3つの式が成り立つ。
Figure 0005246172
Figure 0005246172
Figure 0005246172
ここで、相対補正アダプタ32であるTパラメータTCA
Figure 0005246172
を2×2に分割した正方行列の小行列を、TCA11、CA12、CA21、CA22とする。すなわち、
Figure 0005246172
とする。
[数3]は、[数7]を用いると、次のように表される。
Figure 0005246172
Figure 0005246172
[数8a]に[数5]を代入し、さらに[数8b]を代入すると、次式となる。
Figure 0005246172
この[数9]に[数4]を代入すると次式となる。
Figure 0005246172
この[数10]に、右から(TCA21・S+TCA22−1を掛けると、
Figure 0005246172
となり、[数11]が導き出される。
この[数11]を、TCAに対する線形結合に変形すると、
Figure 0005246172
Figure 0005246172
となる。
ここで、
Figure 0005246172
は、クロネッカ積である。
Figure 0005246172
は、列展開である。
添え字tは、転置行列である。
は2×2の単位行列である。以下、Iは、n×nの単位行列と定義する。
[数12]は、tCAを一つの要素、例えば−tCA11で規格化すると、
Figure 0005246172
となる。ここで、A4×16は4×16の行列、u4×1は4×1の行列、B4×15は4×15の行列である。
したがって、
Figure 0005246172
Figure 0005246172
となる。
[数16]、[数17]はDUTを基準測定治具、及び試験測定治具にて測定することによりtCA′に対する4つの線形方程式が導出されることを示している。
漏洩誤差相対補正アダプタtCA′を未知だとすると、[数16]、[数17]はtCA′に対する4つの線形連立方程式を表しているので、DUTを補正データ取得用試料にし、いくつか補正データ取得用試料を測定することによりtCA′が導出される。補正データ取得用試料をNstd個測定した場合、[数16]、[数17]は次式で表される。
Figure 0005246172
Figure 0005246172
Figure 0005246172
4Nstd×15及びν4Nは測定値であるため、誤差が存在する。誤差の分布が正規分布であると仮定すればtCA′は最小2乗問題を解くことにより求められる。rank[C4Nstd×15]≧15(tCA′の未知数の数)となるためには、5つ以上の特性が異なる補正データ取得用試料を用意すればよい。測定環境によっては[数18]に対して測定値の分散の違いを考慮することにより、tCA′の解の精度は向上する。また、誤差の分布が正規分布でなければ最尤法を用いて解くことにより求められる。
上記方法より求められたtCA′を[数11]に代入することで、試験測定治具測定値から基準測定治具測定値を推定できる。
<規格化について> 次にTCAを規格化することによる基準測定治具測定値と試験測定治具測定値の関係式、[数11]への影響を考察する。
−tCA11をαとおくと、[数11]は次のように変形される。
Figure 0005246172
Figure 0005246172

[数21]、[数22]は、規格化して導出したtCA′を用いても試験測定治具測定値から基準測定治具測定値を推定できることを示しており、よって規格化に関して問題ないといえる。
なお、規格化の基準となるTパラメータの要素として−tCA11を用いた例を示したが、実際はゼロ付近の値をとらない要素を選択することが望ましい。
<Nポート測定系への拡張> 次に、任意のNポート測定系への拡張について説明する。
まず、3ポートの測定系について説明する。3ポートの測定における漏洩信号をモデル化した相対補正法のブロック図は、図3のように表される。各記号の意味は、2ポートの例(図1及び図2)と同じである。
図3において、SとSの関係は、漏洩信号相対補正回路網のTパラメータTCAを用いると、次式で表される。これは、2ポートの場合に対して、各行列が3×3となっただけであり、ほぼ同じである。
Figure 0005246172
Figure 0005246172
Figure 0005246172
2ポートと同様の手順にて、次式が求められる。
Figure 0005246172
Figure 0005246172
[数26]、[数27]は、2ポートの場合の[数12]、[数13]と次元は異なるが、それ以外はまったく同じであり、同様に規格化を行うことで、最小2乗法における観測方程式の形に持ち込むことができる。そして、5つ以上の特性が異なる補正データ取得用試料を、基準測定治具と試験測定治具にて測定し、その測定値を代入しtCA′を求めることができる。
つまり、3ポートにおける漏洩誤差相対補正アダプタの解は、2ポートの方法の拡張で考えることができる。
4ポート以上でも同じであり、本手法は任意のNポートに拡張可能である。
<実施例> 2ポートにおいてポート間漏洩信号の相対補正を行うため、同軸線路にてポート間漏洩信号を含む2つ測定状態、すなわち基準状態及び試験状態を構成した。
図4に測定系の模式図を示す。図4(a)は基準状態、図4(b)は試験状態である。両方の状態において、矢印20x,30xで示すように、分配器20a,20b;30a,30bによりDUT3を通らないパス、つまり漏洩信号を生み出している。漏洩信号レベルは、アッテネータ20s,30sにより調整しており、基準状態は−37dB程度、試験状態は−27dB程度とした。また試験状態には、さらに−6dBのアッテネータ30pをDUT3側に接続し、基準状態に対してロスを増やしている。
図5に、補正データ取得用試料を示す。5つの2ポートの補正データ取得用試料2a〜2eを用意した。図5(a)〜(c)に示すOPEN/OPEN、SHORT/SHORT、LOAD/LOADの補正データ取得用試料2a〜2cは、CALキット(85052B)のものを2個同時に接続した。図5(d)のLINEの補正データ取得用試料2dは3.5mmオスメスコネクタである。図5(e)の−6dBATTの補正データ取得用試料2eには、MKTタイセー製のアッテネータを使用している。補正データ取得用試料2a〜2eの電気特性の値自体は未知であり、測定治具に実装した基準状態、試験状態での測定値のみ使用し、相対補正回路網のパラメータを導出した。
その他の実験条件は、以下の通りである。
[測定器] E8364B(Agilent Technologies)
[測定周波数] 500MHz〜2GHz
[中間周波数] 100Hz
[DUT] −3BATT(MKTタイセー)
導出した相対補正回路網のパラメータを用い、試験測定治具に実装した状態の測定値から、相対補正法により、基準測定治具に実装した状態での電気特性の推定値を算出した。
図6aにS11、図7aにS21の補正結果のグラフを示す。比較のため、図6b及び図7bに、ポート間の漏洩信号を考慮しない従来例の相対補正アダプタを用いた場合のS11及びS21の補正結果のグラフを示す。図中、「基準測定治具」は基準測定治具に実装した状態での測定値、「試験測定治具」は試験測定治具に実装した状態での測定値、「相対補正」は、従来例の相対補正法により、試験測定治具に実装した状態の測定値から算出した、基準測定治具に実装した状態での電気特性の推定値、「漏洩相対補正」は、本発明の相対補正法により、試験測定治具に実装した状態での測定値から算出した、基準測定治具に実装した状態での電気特性の推定値である。
従来例では、図4のような漏洩信号を含む測定系について、漏洩信号を含めて補正することができないため、図6b及び図7bに示すように、補正誤差が残る。これに対して、図6a及び図7bに示すように、本発明では、漏洩信号を含む場合でも、精度よく補正できていることが分かる。この結果より、実際の漏洩信号を含む測定において、本発明は十分な効果が期待できる。
なお、測定周波数領域内の各周波数毎にTCA´を導出することで、TCA´の周波数特性の影響を加味した測定誤差の補正を行なうことができる。すなわち、実際に商品が使用される周波数でのTCA´を求め、それに基づいて誤差補正を行なうことにより、高精度な特性保証が可能となる。」
さらに、例えばネットワークアナライザといった測定器の校正データとを結合させて、1つの回路網として処理を行なうことにより、補正計算時間の短縮を図ることができる。それにより、量産時により高速に商品を測定できる。
<その他> 3ポートの測定系において、特定の2つのポート間(例えば、ポート1、2間)においてのみ漏洩信号が存在し、他のポート間(例えば、ポート1、3間、ポート2、3間)では漏洩信号が存在しないことが分かっている場合には、未知数が減るため、少なくとも3個の補正データ取得用試料の測定値から、相対補正アダプタを決定することができる。
また、漏洩信号が存在しない基準測定治具及び試験測定治具を用いる場合でも、本発明の相対補正法を適用することができる。この場合には、漏洩信号について相対補正成分がゼロとなるだけであり、補正精度は従来例の相対補正法と同程度もしくはそれ以上となる。
したがって、測定治具での漏洩信号の有無にかかわらず、本発明の相対補正法を適用することができる。
<まとめ> 従来は、試験測定治具誤差を除去する散乱行列と、基準測定治具誤差の散乱行列とを合成した散乱行列(相対補正アダプタ)をポートごとに導出し、試験測定治具測定値の散乱行列に対し合成することで基準測定治具測定値を推定する。
これに対し、本発明の相対補正アダプタは、図2において破線で示したように、DUTを介さずに、測定治具のポート間を直接伝達する漏洩信号成分も含むようにモデル化した相対補正アダプタを用いている。そのため、漏洩信号成分による補正誤差は発生しない。本発明の相対補正アダプタは、測定治具と同じポート数を持った、それぞれ特性が異なる少なくとも3つの補正データ取得用試料を基準測定治具、試験測定治具にて測定し、計算を行うことにより導出される。本発明は2ポート以上の任意のNポート測定に拡張可能である。
本発明は少なからず測定治具にも発生する漏洩信号成分を補正モデルに取り入れているため、漏洩信号成分に関する補正誤差が発生しない。よって相対補正法の補正精度が向上するので、選別工程における良否判定のマージンを小さくでき、良品率が上がる。また高性能な部品に関しては高精度な特性保証が必要なため、その効果はさらに大きくなる。
また、小型の部品では測定治具の端子等が狭ピッチとなり漏洩信号成分が増大するが、本発明では同じ精度で補正可能である。加えて、今後さらに進んでいくと考えられる部品の小型化に対して対応することができる。
さらに、本発明は漏洩信号成分を補正可能であるため、量産に使用する測定治具においては漏洩信号成分を気にせず設計、製作できるので、今までより接触性、耐久性がよく、コストが安い測定治具を実現することができる。
なお、本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、種々変更を加えて実施することが可能である。

Claims (6)

  1. 2ポート以上の任意のnポートを有する電子部品について、試験測定治具に実装した状態で電気特性を測定した結果から、当該電子部品を基準測定治具に実装した状態で測定したならば得られるであろう電気特性の推定値を算出する、測定誤差の補正方法であって、
    互いに異なる電気特性を有する少なくとも3個の第1の補正データ取得試料について、前記基準測定治具に実装した状態で電気特性を測定する第1のステップと、
    前記少なくとも3個の第1の補正データ取得試料、前記少なくとも3個の第1の補正データ取得試料と同等の電気特性を有するとみなせる少なくとも3個の第2の補正データ取得試料、又は前記少なくとも3個の第1の補正データ取得試料のうちの一部と同等の電気特性を有するとみなせる少なくとも1個の第3の補正データ取得試料及びその他の前記第1の補正データ取得試料について、前記試験測定治具に実装した状態で電気特性を測定する第2のステップと、
    同一の電子部品について前記試験測定治具に実装した状態で測定した電気特性の測定値と前記基準測定治具に実装した状態で測定した電気特性の測定値とを関連付ける数式であって、前記基準測定治具と前記試験測定治具との少なくとも一方の少なくとも2つのポート間において当該2つのポートに接続された電子部品に伝達されずに当該2つのポート間を直接伝達する漏洩信号の存在を想定した相対誤差補正回路網モデルのパラメータを用いて表される数式を、前記第1及び第2のステップで測定した測定値のみを使用し、前記相対誤差補正回路網モデルの前記パラメータを導出することにより決定する第3のステップと、
    任意の電子部品について、前記試験測定治具に実装した状態で電気特性を測定する第4のステップと、
    前記第4のステップで測定した結果から、前記第3のステップで決定した前記数式を用いて、当該電子部品について前記基準測定治具に実装した状態で測定したならば得られるであろう電気特性を算出する第5のステップと、
    を備え
    前記第3のステップで決定する前記数式は、
    任意のnポートの測定において、前記基準測定治具におけるSパラメータと、前記試験測定治具におけるSパラメータとの間を、同一ポート同士が接続され、さらに漏洩信号の存在を想定する異なるポート間が接続された相対誤差補正回路網モデルについて、
    前記基準測定治具における前記m番目の補正データ取得試料測定値のSパラメータS Dm と、
    前記試験測定治具における前記m番目の補正データ取得試料測定値のSパラメータS Tm と、
    前記相対誤差補正回路網モデルのTパラメータT CA と、
    を用いて表される次の式、
    Figure 0005246172
    に対してT CA をT CA における任意の一つの要素で規格化することで算出される、前記任意の一つの要素で規格化された前記回路網モデルのTパラメータT CA ′であることを特徴とする、測定誤差の補正方法。
  2. 前記基測定治具及び前記試験測定治具のそれぞれにおいて、前記漏洩信号が存在するポートを全て補正しようとするならば、
    前記第1のステップにおいて、互いに異なる電気特性を有する少なくとも5個の前記第1の補正データ取得試料について、前記基準測定治具に実装した状態で電気特性を測定し、
    前記第2のステップにおいて、前記少なくとも5個の第1の補正データ取得試料、前記少なくとも5個の第1の補正データ取得試料と同等の電気特性を有するとみなせる少なくとも5個の前記第2の補正データ取得試料、又は前記少なくとも5個の第1の補正データ取得試料のうちの一部と同等の電気特性を有するとみなせる少なくとも1個の前記第3の補正データ取得試料及びその他の前記第1の補正データ取得試料について、前記試験測定治具に実装した状態で電気特性を測定し、
    前記第3のステップにおいて、前記第1及び第2のステップで測定した結果から決定する前記数式は、前記基準測定治具及び前記試験測定治具のそれぞれにおいて全てのポートの漏洩信号を補正することを想定した数式である、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の測定誤差の補正方法。
  3. 前記第5のステップで電気特性を算出する前記数式は、
    任意のnポートの測定において、前記基準測定治具におけるSパラメータと、前記試験測定治具におけるSパラメータとの間を、同一ポート同士が接続され、さらに漏洩信号の存在を想定する異なるポート間が接続された回路網モデルについて、
    前記電子部品について前記基準測定治具に実装した状態で測定したならば得られるであろうSパラメータSと、
    前記試験測定治具における前記電子部品測定値のSパラメータSと、
    前記第3のステップで算出された前記相対誤差補正回路網モデルのTCAにおける任意の一つの要素で規格化された前記相対誤差補正回路網モデルのTパラメータTCA′をn×nに分割した正方行列、TCA11′、TCA12′、TCA21′、TCA22′と、
    を用いて表される次の式、
    Figure 0005246172
    に基づいて算出されるSであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の測定誤差の補正方法。
  4. 2ポート以上の任意のnポートを有する電子部品について、試験測定治具に実装した状態で電気特性を測定した結果から、当該電子部品を基準測定治具に実装した状態で測定したならば得られるであろう電気特性を算出する、電子部品特性測定装置であって、
    同一の電子部品について前記試験測定治具に実装した状態で測定した電気特性の測定値と前記基準測定治具に実装した状態で測定した電気特性の測定値とを関連付ける数式であって、前記基準測定治具と前記試験測定治具との少なくとも一方の少なくとも2つのポート間において当該2つのポートに接続された電子部品に伝達されずに当該2つのポート間を直接伝達する漏洩信号の存在を想定した相対誤差補正回路網モデルのパラメータを用いて表され、互いに異なる電気特性を有する少なくとも3個の第1の補正データ取得試料について、前記基準測定治具に実装した状態で電気特性を測定した第1の測定結果と、前記少なくとも3個の第1の補正データ取得試料、前記少なくとも3個の第1の補正データ取得試料と同等の電気特性を有するとみなせる少なくとも3個の第2の補正データ取得試料、又は前記少なくとも3個の第1の補正データ取得試料のうちの一部と同等の電気特性を有するとみなせる少なくとも1個の第3の補正データ取得試料及びその他の前記第1の補正データ取得試料について、前記試験測定治具に実装した状態で電気特性を測定した第2の測定結果とのみを使用し、前記相対誤差補正回路網モデルの前記パラメータを導出することにより決定された数式を記憶する数式記憶手段と、
    任意の電子部品について、前記試験測定治具に実装した状態で電気特性を測定した結果から、前記数式記憶手段に記憶された前記数式を用いて、当該電子部品について前記基準測定治具に実装した状態で測定したならば得られるであろう電気特性を算出する、電気特性推定手段と、
    を備え
    前記数式記憶手段が記憶する前記数式は、
    任意のnポートの測定において、前記基準測定治具におけるSパラメータと、前記試験測定治具におけるSパラメータとの間を、同一ポート同士が接続され、さらに漏洩信号の存在を想定する異なるポート間が接続された相対誤差補正回路網モデルについて、
    前記基準測定治具における前記m番目の補正データ取得試料測定値のSパラメータS Dm と、
    前記試験測定治具における前記m番目の補正データ取得試料測定値のSパラメータS Tm と、
    前記相対誤差補正回路網モデルのTパラメータT CA と、
    を用いて表される次の式、
    Figure 0005246172
    に対してT CA をT CA における任意の一つの要素で規格化することで算出される、前記任意の一つの要素で規格化された前記回路網モデルのTパラメータT CA ′であることを特徴とする、電子部品特性測定装置。
  5. 前記基測定治具及び前記試験測定治具のそれぞれにおいて、前記漏洩信号が存在するポートを全て補正しようとするならば、
    前記数式記憶手段が記憶する前記数式は、
    互いに異なる電気特性を有する少なくとも5個の前記第1の補正データ取得試料について、前記基準測定治具に実装した状態で電気特性を測定した前記第1の測定結果と、
    前記少なくとも5個の第1の補正データ取得試料、前記少なくとも5個の第1の補正データ取得試料と同等の電気特性を有するとみなせる少なくとも5個の前記第2の補正データ取得試料、又は前記少なくとも5個の第1の補正データ取得試料のうちの一部と同等の電気特性を有するとみなせる少なくとも1個の前記第3の補正データ取得試料及びその他の前記第1の補正データ取得試料について、前記試験測定治具に実装した状態で電気特性を測定した前記第2の測定結果とから、
    前記基準測定治具及び前記試験測定治具のそれぞれにおいて全てのポートの漏洩信号を補正することを想定して、決定されることを特徴とする、請求項に記載の電子部品特性測定装置。
  6. 前記電気特性推定手段が、任意の電子部品について、前記試験測定治具に実装した状態で電気特性を測定した結果から、当該電子部品について前記基準測定治具に実装した状態で測定したならば得られるであろう電気特性を算出するときに用いる前記数式記憶手段に記憶された前記数式は
    任意のnポートの測定において、前記基準測定治具におけるSパラメータと、前記試験測定治具におけるSパラメータとの間を、同一ポート同士が接続され、さらに漏洩信号の存在を想定する異なるポート間が接続された回路網モデルについて、
    前記電子部品について前記基準測定治具に実装した状態で測定したならば得られるであろうSパラメータSと、
    前記試験測定治具における前記電子部品測定値のSパラメータSと、
    前記第1の測定結果と前記第2の測定結果とから算出された前記相対誤差補正回路網モデルのTCAにおける任意の一つの要素で規格化された前記相対誤差補正回路網モデルのTパラメータTCA′をn×nに分割した正方行列、TCA11′、TCA12′、TCA21′、TCA22′と、
    を用いて表される次の式、
    Figure 0005246172
    に基づいて算出されるSであることを特徴とする、請求項4又は5に記載の電子部品特性測定装置。
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