JP5245656B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、画像形成装置に関する。
インクジェット方式の画像形成装置(インクジェットプリンタ)は、画像形成時の用紙配置部(プラテンという。)の所定位置に用紙を配置し、その位置に対応して走査されるキャリッジに搭載されたインクヘッドからインクが吐出し、正確な画像を形成していく。ここで、プラテン上の用紙幅や用紙位置とインクヘッドのインク吐出位置が対応していないと、用紙上に画像が形成されなかったり、プラテン上にインクが吐出されてプラテンを汚染してしまったりする。このため、プラテン上には、所定の用紙が正確に配置される必要がある。
プラテン上の用紙幅や用紙位置とインクヘッドのインク吐出位置を対応させるためには、まず用紙の幅を把握し、キャリッジの走査範囲を制御することが必要である。また、用紙のプラテン上の位置を正確に把握しておく必要もある。さらに、用紙が画像形成中にプラテン上を自由に移動しないようにしておくことも必要である。
通常、用紙をプラテン上で自由に移動しないようにするためには、プラテンに多数の微小孔を設け、プラテンの下部から吸引ファンなどにより吸引することにより、搬送されてきた用紙をプラテン上に吸引している。一方、搬送されてくる用紙の幅や、幅方向の位置については、光センサなどの検知装置で測定することにより、キャリッジの走査位置との対応を制御している。用紙幅検知装置は、給紙装置(搬送装置を含む)に設置するタイプと、キャリッジに搭載するタイプがあるが、経済的で、簡便に検知できるキャリッジ搭載タイプとすることが好ましい。
キャリッジ搭載タイプの検知装置の例として、特許文献1においては、プラテン上に搬送されてきた用紙の幅を正確に検知するために、キャリッジ上にサイズ検知手段を設けて用紙のサイズ(幅)を検知する画像形成装置を開示している。さらに、特許文献2においては、キャリッジ上のセンサにて用紙端を検知する際に、用紙端を検知する区間以外ではキャリッジの速度を増すことで検知時間を短縮し、印刷の高速化を図った画像形成装置を開示している。
特開2006−036429号公報 特開2007−230721号公報
上述のように、プラテン上に搬送されてきた用紙の幅や位置をセンサによって測定すれば、プラテン上の用紙の位置及びサイズ(幅)を知ることができる。しかし、この方法によれば、用紙サイズの不明なプラテン上に搬送されてきた用紙の上を、キャリッジが走査することになる。この場合、適切な吸引力でプラテン上に用紙を固定しておく必要がある。吸引力が足りないと、用紙が浮き上がってしまうことがあり、ここで、キャリッジを走査すると、ヘッドと用紙が接触して紙詰まりや用紙の移動が起こってしまう。一方、プラテンからの吸引力が強すぎると、搬送されてきた用紙先端がプラテン上に固定されてしまい、これ以上プラテン上をスムースに進んでいかなくなってしまう。用紙は、搬送経路の上流側からさらに押し出されてくるので、プラテンの入口付近でジャムを発生してしまう。
通常、プラテンには、幅方向に均一に多数の微小孔が設けてあり、プラテンの裏側からファンにより微小孔をとおして空気を吸引することにより、用紙をプラテン上に吸引している。この為、幅が広くプラテンの幅に近い用紙については、ほとんどの微小孔が用紙により塞がれるので、ファンの吸引力は比較的弱くし、用紙のプラテン上への過剰固定を防ぐ。一方、幅が狭くプラテン上の微小孔が用紙によりあまり塞がれない場合は、プラテンを通る空気の流通が容易で、吸引ファンにより強力に吸引しないと、用紙をプラテン上に貼り付けておくことができない。
つまり、吸引ファンの吸引力は、用紙幅に合わせて制御する必要がある。しかし、用紙幅が不明な場合には、吸引ファンの吸引力を制御する指標がないことになる。この為、用紙幅検知のためのセンサが別途必要となる場合もあった。これでは、キャリッジに用紙幅センサを搭載した意味が薄れてしまう。
本発明の目的は、上記問題点を踏まえ、幅の不明な用紙であっても、プラテン上での用紙の浮き上がりや吸引過剰による給紙トラブルを起こさないで、キャリッジに搭載したセンサによって用紙幅を検知できる画像形成装置を提供することである。
本発明は、幅の異なる用紙を給紙可能な給紙装置と、前記給紙装置から給紙された用紙を画像形成位置に載置するプラテンと、前記プラテン上に用紙を吸引して支持する吸引装置と、前記プラテン上に載置された用紙にインクを吐出して画像を形成するヘッドと、前記プラテン上の用紙の幅を検知する検知装置と、前記ヘッド及び前記検知装置を搭載し、用紙の幅方向に走査するキャリッジとを備えた画像形成装置であって、前記キャリッジを前記プラテンの画像形成領域の外側に待避させ、前記吸引装置の吸引力を第一の所定値以下として、前記プラテン上に用紙を給紙し、前記吸引装置の吸引力を第二の所定値として前記用紙を支持し、前記キャリッジを走査して、前記検知装置で前記用紙の幅を検知することを特徴とする画像形成装置である。
なお、第一の所定値は、給紙可能な最大幅の用紙への画像形成時の吸引力であり、第二の所定値は、給紙可能な最小幅の用紙への画像形成時の吸引力である。
画像形成装置においては、用紙サイズが決まっており、同じ給紙部から連続的に用紙が供給されているのであれば、用紙サイズ(幅)を検知しなくても、正常な画像形成が可能である。しかし、給紙装置が複数のサイズ(幅)の異なる用紙を供給でき、装置自身がプラテン上に給紙された用紙の幅を検知し、これに応じて画像形成を実行する場合は、用紙幅を検知するセンサ(検知装置)を設ける必要がある。センサは給紙装置側にあってもキャリッジ上にあってもよいが、センサの数を減らしたり、簡単なセンサとするためにはキャリッジにセンサを搭載することが好ましい。しかし、センサで用紙幅を検知する際には、用紙のサイズが分かっておらず、プラテン上に給紙された用紙に対する吸引装置の吸引力が強すぎると、幅が広い用紙では吸引力により搬送されてきた用紙の前半部がプラテン上に密着してしまい、給紙装置から用紙の後半をさらに搬送しようとすると、用紙は座屈してしまいジャムとなることがある。また、サイズが小さい用紙に対しては、吸引力が弱すぎると用紙の浮きが生じて、キャリッジを走査したときに用紙とヘッドとが接触してジャムとなることがある。
本発明の画像形成装置においては、用紙サイズ(幅)が不明の用紙に対しては、キャリッジを印字領域外側に待避させておき、吸引装置による吸引力を第一の所定値以下にしておくことで用紙に浮きが生じていても、キャリッジやキャリッジ上のヘッドとの接触を防ぐことが出来る。また、吸引装置による吸引力は第一の所定値以下であるので、第一の所定値を、この画像形成装置に供給を想定している用紙の最大幅に対応する吸引力としておけば、吸引力が強すぎて搬送中の用紙の前半部がプラテン上に固着してしまうことがなく必要な位置まで搬送される。
さらに、プラテン上に給紙された用紙が幅検知に必要な位置まで搬送されたら、用紙の搬送を停止し、吸引装置による吸引力を第二の所定値とする。第二の所定値を画像形成装置に供給を想定している用紙の最小幅に対応する吸引力にしておけば、これより広いすべての幅の用紙に対しても、吸引力が弱すぎて用紙の浮きを生ずることがない。この状態で、キャリッジを用紙上に走査すれば、用紙の浮きによる用紙とキャリッジやヘッドとの接触が起こらず、ジャムの心配もなく、キャリッジ上の検知装置により用紙幅を検知できる。
第一の所定値、及び第二の所定値は、上述のように、画像形成において想定される用紙の幅に応じて調整すればよいが、画像形成装置自身の給紙可能な用紙の最大幅を第一の所定値、給紙可能な用紙の最小幅を第二の所定値としておけば、設定を変える必要がない。なお、第一の所定値は、零とする、すなわち、吸引装置を停止した状態としてもよい。
好ましい本発明は、給紙される用紙の幅が未知の場合に、前記検知装置により前記用紙の幅を検知した後に画像形成することを特徴とする前記画像形成装置である。
本発明の画像形成装置は、画像形成において、常に用紙幅を検知する必要はなく、同じ幅の用紙を連続して給紙する場合や、オペレータが用紙幅を指定した場合などには、用紙幅の検知操作を実施する必要がなく、プラテン上への給紙装置による給紙に続いて画像形成を実行すればよい。本発明の画像形成装置は、給紙される用紙の幅が未知の場合に、上述の用紙幅の検知操作を実行すればよい。
好ましい本発明は、前記検知装置により用紙の幅を検知した後、前記プラテン上から前記用紙を引き戻し、前記キャリッジを前記プラテン上の用紙の幅内に対向する位置に配置し、前記吸引装置を前記用紙の幅に対応する吸引力として、前記用紙をプラテン上に給紙し、前記検知装置により用紙先端部を検知することを特徴とする前記画像形成装置である。
この画像形成装置においては、検知装置は用紙の幅を検知するとともに、用紙の搬送方向における先端位置を検知できる。この画像形成装置では、検知装置により用紙の幅が検知されたら、給紙された用紙を、プラテン上から給紙装置側へ引き戻し、吸引装置を検知された用紙幅に対応する吸引力に設定してから、再度用紙をプラテン上に給紙する。そして、キャリッジはプラテン上の用紙幅内に対向する位置に走査されており、用紙がプラテン上を搬送されてくると、検知装置により用紙の搬送方向の先端を検知する。検知装置が用紙の先端を検知すれば、これを基準としてヘッドが画像形成すべき用紙の位置が特定できる。そうすれば、用紙を無駄なく利用することができる。
好ましい本発明は、前記給紙装置は、複数の給紙部を備え、前記検知装置は、所定の給紙部から給紙された用紙については、一方の端部を検知することにより用紙幅を算出することを特徴とする前記画像形成装置である。
通常、給紙装置には、連続給紙装置と手差し給紙装置が備えられている。自動給紙装置は、ロールや折り畳みの連続紙給紙装置やカット紙の自動給紙装置などがあるが、これらの給紙装置から給紙される用紙は、プラテン上の走査方向(用紙の幅方向)にはほとんどずれることがない。また、使用される用紙のサイズもJISなどの規格紙であるため、あらかじめ用紙の幅は分かっている。このような自動給紙装置からプラテン上に給紙される用紙は、用紙サイズにより変化する一方の幅方向端部の位置を検知すれば、用紙幅が検知できる。1箇所で用紙幅を検知できれば、検知や検知装置の簡略化が図れる。
好ましい本発明は、前記検知装置は、前記プラテン上の用紙の位置を検知し、前記ヘッドは、前記用紙の位置に応じて画像形成位置を制御されることを特徴とする前記画像形成装置である。
この画像形成装置における検知装置は、用紙幅だけでなく、プラテン上における用紙の位置を検知することができる。プラテン上に搬送されてくる用紙は、給紙装置の状態や給紙方法により、プラテン上で幅方向にずれることがある。この為、用紙の幅方向(走査方向)の位置を検知し、このずれに応じて、キャリッジを走査してヘッドによる画像形成位置を制御することができる。このようにすれば、手差し給紙装置からの給紙などのように用紙の幅方向位置のずれやすい給紙に対しても、画像形成を中止することなく対応が可能となる。
好ましい本発明は、前記検知装置は、前記プラテン上の用紙の位置を検知し、前記用紙の位置が前記プラテン上の所定範囲外であった場合は、用紙を引き戻してスキュー補正を行うことを特徴とする前記画像形成装置である。
また、上述のように、用紙の幅方向の位置がずれていることを検知した場合に、用紙の位置が前記プラテン上の所定範囲外であり、キャリッジの走査により、正常な画像形成ができる範囲を超えて用紙の位置ずれが起こっていたり、用紙が斜めに給紙され、正常なサイズの幅と認識できないような場合は、用紙をプラテン上から引き戻して、レジストローラ等の正逆回転により、用紙のスキュー補正をしてから再給紙する。このようにして、用紙を正常な休止状態に戻すことができる。
好ましい本発明は、前記検知装置は、前記プラテン上の用紙の位置を検知し、前記用紙の位置が前記プラテン上の所定範囲外であった場合は、用紙ずれを報知することを特徴とする前記画像形成装置である。
上述のように、プラテン上の用紙の位置を検知したときに、用紙の位置がプラテン上の所定範囲外であり、正常な画像形成ができる範囲を超えて用紙の位置ずれが起こっていたり、用紙が斜めに給紙され、正常なサイズの幅と認識できないような場合は、用紙ずれを報知することができる。特に、この所定範囲が用紙のスキュー補正により一補正可能と認められる範囲を超えていたり、スキュー補正を繰り返しても、用紙が正常位置に戻らなかった場合は、画像形成を停止してその旨報知することも可能である。
好ましい本発明は、吸引装置は、吸引ファンを含み、前記吸引ファンは、PWM制御により吸引力を制御されることを特徴とする前記画像形成装置である。
通常、吸引装置は、プラテンの裏側から空気を吸引する吸引ファンとすればよい。そして、この吸引ファンはPWM制御によってその吸引力を制御されていることが好ましい。プラテン上には、均一に多数の微小孔が形成され、この上に用紙が搬送されてくると、用紙は微小孔をとおして吸引ファンの吸引力により吸引される。この際、用紙幅が広いほど、吸引面積が大きくなり、また、用紙が覆っていない、空気の流通できる微小孔領域が少なくなり、プラテンの裏側の減圧度が大きくなる。これに対し、吸引ファンをPWM制御することにより、それぞれの用紙に適した吸引力で吸引することができる。
本発明によれば、幅の不明な用紙であっても、プラテン上での用紙の浮き上がりや吸引過剰による給紙トラブルを起こさないで、キャリッジに搭載したセンサによって用紙幅を検知できる画像形成装置を提供することができる。
本発明の具体的な実施形態を、図面を参照して説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の画像形成装置であるインクジェットプリンタの概略図である。図2は、図1に示した画像形成装置における用紙配置部(プラテン)と、印刷ヘッド(ヘッド)と用紙検知手段を搭載したキャリッジの外観図である。但し、用紙検知手段はキャリッジの下側(プラテンを臨む側)に配置されており、図には現れていない。
図1に示すように、本発明の画像形成装置はロール紙給紙装置を3台備えており、それぞれのロール紙2の紙管の両サイドにフランジ1が2個セットされている。フランジ1がセットされたロール紙2はフランジ受け台3上にセットされている。ロール紙2は、駆動モータ7によって駆動される給紙ローラ6により引き出され、用紙搬送経路10を通って、用紙テンション付加装置11へと搬送される。ロール給紙装置にはセットされたフランジ1が動かされたかどうかを検知するセンサが搭載されている。
用紙搬送経路10のさらに下流のレジストローラ13と加圧ローラ14の間に搬送された用紙は、チャンバ18上のプラテン24上に搬送される。チャンバ18下部に配置された吸引装置である吸引ファン19によりチャンバ内に負圧が形成されて、プラテン24上には複数の***を設けてあるため、用紙が平らなプラテン24上に吸いつけられて用紙の平面度が維持される。吸引ファン19は様々な用紙サイズに対応するためにPWM制御されており、PWM信号のDuty値を変化させることで吸引ファン19の吸引力を変化させている。
プラテン24の上には、インクを吐出するためのヘッド15と、用紙の幅を検知するための検知器、例えば反射型の光学センサを搭載したキャリッジ16が配置されている。印刷開始前に、キャリッジ16が用紙上を走査して、光学センサが用紙の幅を検知する。ヘッド15は、センサが検知した用紙の幅に基づいてインク吐出位置(画像形成位置)を決定して画像形成する。用紙への画像形成に際しては、キャリッジ16が主走査ステー17に沿って用紙の幅方向に往復し、ヘッド15がキャリッジ16の移動に同期しながら、インクをプラテン24上の用紙に向かって吐出する。
その後、キャリッジ16が走査するたびに用紙上には1走査ずつの画像が形成されて、レジストローラ13より所定の長さ分送り出されて、次々と画像を形成する。用紙への画像形成が終了すると、用紙は、カッター20によって、所定の長さにカットされ、反転用紙ガイド21に沿って搬送され、排紙トレイ22に排出される。
用紙の幅を検知する必要があるのは、通常、装置に電源を入れたとき及び用紙交換時である。装置に電源を入れたとき及び用紙交換時には、用紙の幅が分かっていないため、用紙の幅を検知する動作を行う。なお、この実施形態においては、用紙の幅方向の一方の端部が必ず所定の位置に揃えられてプラテン24上に搬送されるので、用紙の幅のみを検知すればよい。
この実施形態における画像形成装置による用紙の幅の検知、及び印刷のフローチャートを図3に示す。画像形成装置の電源オン時、又は給紙装置3に搭載されたセンサにより用紙が交換されたと判断された場合に(ステップS1のYES)、ユーザーの手入力によるサイズ入力がない場合(ステップS2のNO)は、キャリッジ16を端に寄せ、印字領域の外に待避させて、プラテン24上に搬送されてくる用紙とキャリッジ16との接触を防ぐ(ステップS3)。
用紙の搬送性を確保するために吸引ファン19を動作させずに、レジストローラ13よりプラテン24上に用紙を搬送する(ステップS4)。用紙のサイズを検知可能な位置まで用紙が搬送された後に、吸引ファン19をプリンタの対応可能な最小サイズ時のDuty値にして作動させる(ステップS5)。プラテン24上に無数の吸引孔が空いているため、用紙サイズが小さいと吸引孔がふさがれる面積が少なく、大きなサイズの用紙を吸引するDuty値で吸引ファン19を作動させても、用紙が十分に固定されずに浮きが生じる可能性があるため、対応可能な全ての用紙サイズをプラテン24上に十分固定できる最小サイズの用紙のDuty値で吸引ファン19を作動させる。
プラテン24上に用紙を固定したら、キャリッジ16を走査して用紙の端部をセンサで読み取る(ステップS6)。この際、ロール紙給紙装置3から給紙された用紙は、幅方向の基準搬送位置から大きくずれていないと考えられるので、用紙の片側のみの端部を検知してサイズを検知することで検知時間を短縮して用紙幅を判断できる。
サイズ検知終了後に、レジストローラ13を逆転させて巻き戻し、用紙をプラテン24上から取り除き(ステップS7)、吸引ファン19を検知したサイズに対応したDuty値で吸引を開始させる(ステップS8)。なお、画像形成装置の電源オン時、又は給紙装置3に搭載されたセンサにより用紙が交換されたとき以外(ステップS1のNO)、又はユーザーの手入力によりサイズが決められたとき(ステップS2のYES)は、このステップS8にスキップして、次の走査へと進んでいく。
吸引ファン19が所定のDuty値で吸引を開始したら、キャリッジ16をプラテン24上の用紙搬送領域に移動させて(ステップS9)、レジストローラ13を正転させて、用紙をプラテン24上に搬送する。搬送されてきた用紙の先端をキャリッジ16に搭載されたセンサで検知する(ステップS10)。これによりキャリッジ16,すなわちヘッド15とプラテン24上の相対位置が明確になる。画像形成装置は、検知されたサイズ、先端位置を基準として、プラテン42上の用紙に画像を形成していく。
(実施形態2)
実施形態1と同じ画像形成装置において、ロール紙以外のカット紙を印字する際には、手差し給紙できる手差し給紙装置5を備えている。手差し給紙装置5から給紙すると、ユーザーの挿入ブレなどにより、実際の用紙搬送位置が装置の搬送基準位置に対してずれて給紙される場合がある。このため、ロール給紙装置から給紙された用紙とは違い、センサによるサイズ検知時には、用紙の片側のみではなく両端を検知して用紙幅を確認する必要がある。
手差し給紙が選択された場合のフローチャートを、実施形態2として図4に示す。まず、通常のロール紙の印刷か、手差し給紙による印刷かを判別し(ステップS20)、手差し給紙による印刷でなければ(ステップS20のNO)、実施形態1に説明した通常の印刷動作を行えばよい(ステップS21)。なお、ここでは、ロール紙給紙による印刷を通常の印刷としているが、連続印刷用のカット紙トレイからの用紙供給による印刷も実施形態1に説明した通常の印刷とすることができる。
手差し給紙装置5から給紙された用紙は(ステップS20のYES)、用紙サイズが分からないため、キャリッジ16を印字領域外に待避させた状態で(ステップS22)、吸引ファン19を作動させずに、プラテン24上に用紙を搬送する(ステップS23)。
プラテン24上に用紙が搬送され終わったら、吸引ファン19を作動させて、全ての用紙サイズに対応したDuty値(最も大きいDuty値)で、用紙をプラテン24上に吸引する(ステップS24)。
用紙がプラテン24上に吸引により固定されたら、キャリッジ16でプラテン24上を走査して、キャリッジ16に搭載したセンサにより用紙の両端を検知する(ステップS25)。検知した用紙サイズ(幅)と、用紙端のプラテン24上の位置から、用紙の現実の(幅方向)位置とプリンタの基準用紙位置とのずれ量を算出して、ずれ量が許容範囲内である場合(ステップS26のYES)は、実施形態1で説明したステップS7からステップS11に対応する、それぞれステップS27からステップS31のフローに従って印刷を開始する。
実際の用紙位置と装置の基準用紙位置のずれが大きく、許容範囲内にない場合(ステップS26のNO)は、実際の用紙位置と装置の基準用紙位置のずれが第2の許容範囲内かどうかを判断する(ステップS32)。ずれが第2の許容範囲内であれば(ステップS32のYES)、手差し給紙装置5からの用紙の挿入ずれは対応できると判断して、次のような所定の動作を行う(ステップS33)。所定の動作とは、例えば、印刷する画像の基準位置を用紙のズレ量に合わせて、プラテン24上の基準位置よりずらして画像を印刷するように、プラテン24の走査及びヘッド15のインク吐出を制御する。そうすることで、用紙がプラテン24上でかなりずれてしまっていても、ユーザーに用紙の再挿入を促すことなく、装置側で画像形成位置をずらすことで問題なく印刷することが可能となる。
実際の用紙位置と装置の基準用紙位置のずれが第2の許容範囲よりずれている場合(ステップS32のNO)は、装置としての対応は不可能として、印刷走査を停止しアラームを出してユーザーに報知する(ステップS34)。
(実施形態3)
実施形態3の画像形成装置においては、実施形態2同様に手差し給紙より給紙したときの用紙のサイズや配置の検知及びそれに対する制御に特徴がある。実施形態2同様に手差し給紙において、ユーザーの挿入ミスなどにより、プラテン24上の実際の用紙位置と装置の基準用紙位置とがずれて給紙される場合もある。
この場合、プラテン24上の実際の用紙位置と装置の基準用紙位置とのずれ量が、所定範囲内で給紙されていれば(ステップS46のYES)、実施形態2で説明したステップS20からステップS31のフローに対応する、それぞれステップS40からステップS51のフローに従って印刷を開始する。
しかし、実施形態2のステップ26に対応するステップ46において、プラテン24上の実際の用紙位置と装置の基準用紙位置とのずれ量が所定範囲内ではないと判断したときは(ステップS46のNO)、レジストローラ13の逆転、正転を数回繰り返して、用紙の斜め搬送等を矯正する動作を行い、プラテン上に用紙を配置し直す(ステップS52)。そして、キャリッジ16を走査して再度センサによるサイズと用紙両端の検知を行う(ステップS53)。そして、実際の用紙位置と装置の基準用紙位置とのずれ量が所定範囲内になれば(ステップS53のYES)、ステップ47に戻り、すでに説明したようにステップ47以降の画像印刷のフローに従って正常な印刷動作を開始する。しかし、実際の用紙位置と装置の基準用紙位置とのずれ量が所定範囲内でなければ(ステップS53のNO)、用紙位置と装置の基準用紙位置とのずれ量は、装置上の対応は不可能な範囲として、印刷走査を停止しアラームを出してユーザーに報知する(ステップS55)。
本発明の画像形成装置は、例えば、本発明はインクジェット方式を採用する、プリンタ、プロッタ、FAX、複写機などに関するものである。特に対応可能用紙サイズの種類が多い広幅用紙対応の画像形成装置において有効である。
本発明の画像形成装置の概略図 用紙配置部(プラテン)とキャリッジの外観図 実施形態1における印刷フロー図 実施形態2における印刷フロー図 実施形態3における印刷フロー図
符号の説明
1 :フランジ
2 :ロール紙
3 :ロール紙給紙装置
5 :手差し給紙装置
6 :給紙ローラ(ロール紙用)
7 :駆動モータ
8 :給紙ローラ(手差し紙用)
10 :用紙搬送路
11 :用紙テンション付加装置
13 :レジストローラ
14 :加圧ローラ
15 :ヘッド
16 :キャリッジ
17 :主走査ステー
18 :チャンバ
19 :吸引ファン
20 :カッター
21 :反転用紙ガイド
22 :排紙トレイ
24 :プラテン

Claims (8)

  1. 幅の異なる用紙を給紙可能な給紙装置と、
    前記給紙装置から給紙された用紙を画像形成位置に載置するプラテンと、
    前記プラテン上に用紙を吸引して支持する吸引装置と、
    前記プラテン上に載置された用紙にインクを吐出して画像を形成するヘッドと、
    前記プラテン上の用紙の幅を検知する検知装置と、
    前記ヘッド及び前記検知装置を搭載し、用紙の幅方向に走査するキャリッジとを備えた画像形成装置であって、
    前記キャリッジを前記プラテンの画像形成領域の外側に待避させ、
    前記吸引装置の吸引力を、給紙可能な最大幅の用紙への画像形成時の吸引力以下として、前記プラテン上に用紙を給紙し、
    前記吸引装置の吸引力を、給紙可能な最小幅の用紙への画像形成時の吸引力として前記用紙を支持し、
    前記キャリッジを走査して、前記検知装置で前記用紙の幅を検知することを特徴とする画像形成装置。
  2. 給紙される用紙の幅が未知の場合に、前記検知装置により前記用紙の幅を検知した後に画像形成することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  3. 前記検知装置により用紙の幅を検知した後、
    前記プラテン上から前記用紙を引き戻し、
    前記キャリッジを前記プラテン上の用紙の幅内に対向する位置に配置し、
    前記吸引装置を前記用紙の幅に対応する吸引力として、前記用紙をプラテン上に給紙し、
    前記検知装置により用紙先端部を検知することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記給紙装置は、複数の給紙部を備え、
    前記検知装置は、所定の給紙部から給紙された用紙については、一方の端部を検知することにより用紙幅を算出することを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記検知装置は、前記プラテン上の用紙の位置を検知し、
    前記ヘッドは、前記用紙の位置に応じて画像形成位置を制御されることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記検知装置は、前記プラテン上の用紙の位置を検知し、
    前記用紙の位置が前記プラテン上の所定範囲外であった場合は、用紙を引き戻してスキュー補正を行うことを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記検知装置は、前記プラテン上の用紙の位置を検知し、
    前記用紙の位置が前記プラテン上の所定範囲外であった場合は、用紙ずれを報知することを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 吸引装置は、吸引ファンを含み、
    前記吸引ファンは、PWM制御により吸引力を制御されることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の画像形成装置。
JP2008226403A 2008-09-03 2008-09-03 画像形成装置 Expired - Fee Related JP5245656B2 (ja)

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