JP5244505B2 - リアルタイム・アフィリエイト報酬支払いシステム - Google Patents
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Description
本発明は、リアルタイムでアフィリエイト報酬を電子マネーとして支払うことが可能なコンピュータシステムに関し、特に、アフィリエイト報酬の発生時点で当該享受者の電子財布に対して自動チャージを行うことが可能なコンピュータネットワークシステムに関する。
近年、新たな広告手法として、アフィリエイト・プログラム(アソシエイト・プログラムとも言う)が注目されている。
アフィリエイト・プログラムとは、ユーザが何らかのトランザクション(商品の購入、アンケートへの記入、会員登録など)をブラウザにより発生させて初めて広告料がアフィリエイトに支払われる成果報酬型の広告配信手法である。アフィリエイト・プログラムでは、個人や企業のWeb(ウェブ)サイトやメールマガジンの運営者が、広告主(マーチャント)の広告を自身のサイトに配置し、そのサイトを訪れた訪問客の広告主のEC(Electronic Commerce)サイトへの誘導をはかるようにしている。そして、誘導された訪問客が広告を経由してECサイトへ進み、サービスや商品の購入、会員申込みなどを達成した際に、誘導元のサイトへの成果報酬が発生するようになっている。
上記のような成功報酬(以下「アフィリエイト報酬」と呼ぶ)は、例えば、月末締め翌月末〜翌々月15日払いなどのように、所定の期間を設けて支払う形態を採用しているのが一般的である。そして、アフィリエイト報酬の支払う仕組みとしては、銀行口座への振込みにより支払う仕組みの他に、商品の購入などに利用可能なポイントで支払う仕組みや、ポイント交換サイトの交換フォームを操作することで、アフィリエイト報酬を電子マネーに交換する仕組みが知られている。例えば、アフィリエイト報酬の即時決済機能を備えたシステムとしては、アフィリエイト報酬の発生と同時に電子マネーにリアルタイムに交換する機能を備えたアフィリエイトシステムが提案されている(本出願人による特許文献1を参照)。
現状では、特許文献2に記載のようにアフィリエイト報酬の即時決済機能を備えたサイトの他に、前述のように所定の期間を設けてアフィリエイト報酬を支払う形態を採用している支払いサイトが存在するため、アフィリエイト報酬をリアルタイムに払い出すためには、それらの支払いサイトをカバーするためのファクタリングが必要となる。また、ポイント交換の仕組みだけではリアルタイムな払い出しは不可能である。
本発明は上述のような事情から成されたものであり、本発明の目的は、各ASP(Affiliate Service Provider)が、アフィリエイト報酬の電子マネーによるリアルタイムな払い出しが可能なシステムを容易に構築できるようにすることにある。さらに、本発明の目的は、アフィリエイタが、アフィリエイト報酬を受け取る媒体として、電子財布機能を有する携帯電話機(いわゆる「お財布携帯」)や各種のICカード(電子マネーカード)等の携帯装置を利用することが可能であると共に、アフィリエイト報酬の発生時に連動してアフィリエイト報酬を自動的に受け取ることが可能な、リアルタイム・アフィリエイト報酬支払いシステムを提供することにある。
本発明は、リアルタイム・アフィリエイト報酬支払いシステムに関するものであり、本発明の上記目的は、アフィリエイトサービスを提供する各運営機関のASPサーバと、各利用者の電子マネーを管理する各管理機関の電子マネーサーバと、前記ASPサーバと前記電子マネーサーバとの間のデータ通信を中継するゲートウェイサーバと、を備えたシステムであって、アフィリエイト報酬から電子マネーへの交換に係る通信プロトコルを規定した第1APIと、電子マネーのチャージに係る通信プロトコルを規定した第2APIとを有し、前記ASPサーバは、アフィリエイト報酬が発生した時点で、前記第1APIに従って電子マネーへの交換指令を前記ゲートウェイサーバにリアルタイムに送信する交換指令手段を備え、前記ゲートウェイサーバは、アフィリエイト報酬の払出元となる運営機関のASPサーバをソースとし、前記アフィリエイト報酬の払出先となる電子財布装置をディストネーションとして、前記ソースと前記ディストネーションとの対応情報を前記アフィリエイト報酬の享受者であるアフィリエイタ毎に記憶する対応テーブルと、前記第1APIに従って、前記ASPサーバから前記交換指令を受信すると共に前記アフィリエイト報酬の電子マネーへの交換処理を実行する交換手段と、前記交換指令に含まれるアフィリエイトIDを基にアフィリエイタを特定すると共に、前記対応テーブルを参照して払出先のディストネーションを決定する払出先決定手段と、前記決定したディストネーションに対する前記交換処理後の電子マネーのチャージ指令を当該電子マネーサーバに送信するチャージ指令手段と、を備え、前記電子マネーサーバは、前記第2APIに従って、前記ゲートウェイサーバから前記チャージ指令を受信すると共に前記チャージ指令で指定された金額を当該ディストネーションにチャージするチャージ手段を備えることによって達成される。
また、本発明の上記目的は、
前記電子財布装置は、電子財布機能を有する携帯電話機、電子財布機能を有するICカード、又は当該利用者の電子財布記憶部を有するWebサーバであること、
前記チャージ指令手段は、前記交換指令を受信した時点で前記チャージ指令を当該電子マネーサーバにリアルタイムに送信する処理を実行すること、
前記ゲートウェイサーバは、前記ソースと前記ディストネーションとの対応を設定するための設定画面を前記アフィリエイタの所有する通信端末の表示部に表示させると共に、前記設定画面上で前記アフィリエイタにより指定されたソースとディストネーションとの対応を前記対応情報として前記対応テーブルに登録する処理を実行する対応情報登録手段を有すること、
前記第2APIとして、外部コンピュータからの問合せに応じて当該ディストネーションへのチャージ可能額を応答するAPIを有する場合、前記ゲートウェイサーバは、前記電子マネーサーバ経由で前記チャージ可能額を受信し、そのチャージ可能額を最大値として前記チャージ指令手段により前記チャージ指令を送信し前記ディストネーションを満額にさせる処理を実行すること、
前記第2APIとして、外部コンピュータからの問合せに応じて当該ディストネーションへのチャージ可能額を応答するAPIを有しない場合、前記チャージ指令手段は、前記アフィリエイタにより予め設定されている希望チャージ単位金額の情報に基づいて前記チャージ指令を送信し前記ディストネーションに対して電子マネーをチャージさせる処理を実行すること、
によってそれぞれ一層効果的に達成される。
前記電子財布装置は、電子財布機能を有する携帯電話機、電子財布機能を有するICカード、又は当該利用者の電子財布記憶部を有するWebサーバであること、
前記チャージ指令手段は、前記交換指令を受信した時点で前記チャージ指令を当該電子マネーサーバにリアルタイムに送信する処理を実行すること、
前記ゲートウェイサーバは、前記ソースと前記ディストネーションとの対応を設定するための設定画面を前記アフィリエイタの所有する通信端末の表示部に表示させると共に、前記設定画面上で前記アフィリエイタにより指定されたソースとディストネーションとの対応を前記対応情報として前記対応テーブルに登録する処理を実行する対応情報登録手段を有すること、
前記第2APIとして、外部コンピュータからの問合せに応じて当該ディストネーションへのチャージ可能額を応答するAPIを有する場合、前記ゲートウェイサーバは、前記電子マネーサーバ経由で前記チャージ可能額を受信し、そのチャージ可能額を最大値として前記チャージ指令手段により前記チャージ指令を送信し前記ディストネーションを満額にさせる処理を実行すること、
前記第2APIとして、外部コンピュータからの問合せに応じて当該ディストネーションへのチャージ可能額を応答するAPIを有しない場合、前記チャージ指令手段は、前記アフィリエイタにより予め設定されている希望チャージ単位金額の情報に基づいて前記チャージ指令を送信し前記ディストネーションに対して電子マネーをチャージさせる処理を実行すること、
によってそれぞれ一層効果的に達成される。
さらに、本発明の上記目的は、
前記ゲートウェイサーバは、前記交換手段により交換された電子マネーを蓄積する蓄積手段を備え、前記ディストネーションへの電子マネーのチャージが何らかの理由によりできない場合、前記蓄積手段により当該電子マネーをプール領域に蓄積させること、
前記チャージ指令手段は、前記プール領域に電子マネーが蓄積されている場合、該電子マネーを用いて一定時間毎に前記チャージ指令を送信し当該ディストネーションを満額にさせる処理を試行すること、
前記ディストネーションが前記電子財布装置の他に銀行口座を含み、前記ゲートウェイサーバは、前記決定したディストネーションが銀行口座の場合、前記交換指令を受信した時点で、前記アフィリエイト報酬の銀行口座への入金要求を当該金融機関のシステムにリアルタイムに送信する入金処理手段を有すること、
によってそれぞれ一層効果的に達成される。
前記ゲートウェイサーバは、前記交換手段により交換された電子マネーを蓄積する蓄積手段を備え、前記ディストネーションへの電子マネーのチャージが何らかの理由によりできない場合、前記蓄積手段により当該電子マネーをプール領域に蓄積させること、
前記チャージ指令手段は、前記プール領域に電子マネーが蓄積されている場合、該電子マネーを用いて一定時間毎に前記チャージ指令を送信し当該ディストネーションを満額にさせる処理を試行すること、
前記ディストネーションが前記電子財布装置の他に銀行口座を含み、前記ゲートウェイサーバは、前記決定したディストネーションが銀行口座の場合、前記交換指令を受信した時点で、前記アフィリエイト報酬の銀行口座への入金要求を当該金融機関のシステムにリアルタイムに送信する入金処理手段を有すること、
によってそれぞれ一層効果的に達成される。
本発明によれば、アフィリエイトサービスを提供する各運営機関のサイトは、アフィリエイト報酬が発生した時点で電子マネーへの交換指令をゲートウェイサーバに送信する手段を備えるだけで、アフィリエイト報酬の電子マネーによるリアルタイムな払い出しが可能なシステムを実現することが可能となる。また、例えば月末締め翌末支払いのアフィリエイトサイトをカバーするファクタリングを自然に実現することが可能となる。
さらに、アフィリエイタにとっては、アフィリエイト報酬を受け取る媒体として、自分が所有する電子財布装置(いわゆる「お財布携帯」や各種の電子マネーカード等の携帯装置)の利用が可能になると共に、アフィリエイト報酬を電子マネーとして自動的に受け取ることが可能となる。
そのため、若青年層を中心とした、アフィリエイト販売の意識のない携帯ユーザ達が、アフィリエイタとして意欲的に参加するようになり、アフィリエイト販売の活性化を図ることができる。また、それらの若青年層を中心とした携帯ユーザ達が、例えば、「その髪型いいね、どこでやったの?と聞いた際に、○○○と教えて、紹介された人が実際にその美容院を利用した場合に、リアルタイムでお財布携帯にアフィリエイト報酬が入ってくる」と言う状況がたくさん発生するなど、携帯電話取引の新しい世界を創造することが可能となる。
以下、本発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
本発明に係るリアルタイム・アフィリエイト報酬支払いシステム(以下「報酬支払いシステム」と略称する)は、アフィリエイトサービスを提供する各運営機関のサイトにおいて発生したアフィリエイト報酬を電子マネーに自動交換すると共に、その電子マネーをアフィリエイト報酬の享受者(以下「アフィリエイタ」と呼ぶ)の電子財布に自動チャージする機能を備えたコンピュータネットワークシステムである。以下、アフィリエイトサービスを提供する各運営機関をASP(Affiliate Service Provider)と称し、そのASPのシステム内のアフィリエイト処理を実行するコンピュータをASPサーバと称して説明する。
図1は、本発明に係る報酬支払いシステムの全体構成の一例を示すブロック図である。
本実施形態に係る報酬支払いシステムは、アフィリエイトサービスを提供する各運営機関のASP(Affiliate Service Provider)システム10(以下「ASPサーバ」とする)と、電子マネーを管理する各管理機関の電子マネーシステム30(以下「電子マネーサーバ」とする)と、上記ASPサーバ10と電子マネーサーバ30との間のデータ通信を中継するゲートウェイシステム20(以下「ゲートウェイサーバ」とする)と、を備えている。本実施形態では、ゲートウェイサーバ20は、各ASPサーバ10と各電子マネーサーバ30とネットワークを介して通信可能に接続されると共に、更に各銀行システム40とネットワークを介して通信可能に接続されている。
<APIについて>
ここで、本発明に係るAPI(Application Program Interface)について説明する。
<APIについて>
ここで、本発明に係るAPI(Application Program Interface)について説明する。
本実施の形態においては、ASPサーバ10と電子マネーサーバ30との間のアプリケーション層のインターフェースとして、(1)アフィリエイト報酬から電子マネーへの交換に係る通信プロトコルを規定した第1API(以下「交換API」と呼ぶ)と、(2)電子マネーのチャージに係る通信プロトコルを規定した第2API(以下「チャージAPI」と呼ぶ)とを設け、それらのAPIを用いて、各アフィリエイトシステム(ASPサーバ10)内で発生したアフィリエイト報酬を電子マネーに自動交換すると共に、その電子マネーを電子マネーサーバ30経由で当該アフィリエイタの電子財布装置1に自動的にチャージする方式としている。
上記交換APIは、ASPサーバ10とゲートウェイサーバ20の間で規定されたAPIである。本例では、アフィリエイト報酬を電子マネーに交換するためのAPIとして、ゲートウェイサーバ20側が、システム共通の交換APIを提供するようにしている。なお、ASP毎に設定された交換APIをゲートウェイサーバ20側で記憶しておき、各ASP別の交換APIを用いて処理する形態としても良い。交換APIを用いた交換指令の情報は、例えば、アフィリエイタを特定するためのアフィリエイトIDと、アフィリエイト報酬を示す価値情報(例えば金額を示す情報)、同一交換指令の重複受信の回避用(重複チェック用)の通番と、を含んでいる。交換指令は、一人のアフィリエイト報酬毎に行っても良く、複数人のアフィリエイト報酬を一度(一回の交換指令)に行っても良い。
チャージAPIは、ゲートウェイサーバ20と、電子マネーを管理する電子マネーサーバ30との間で規定されたAPIであり、このチャージAPIを用いて、ゲートウェイサーバ20から電子マネーサーバ30経由で、電子マネーに交換されたアフィリエイト報酬が電子財布装置1内の電子財布にチャージされる。チャージAPIを用いたチャージ指令の内容は、例えば、電子財布装置を特定するための情報と、チャージ額を示す情報と、所有者の認証情報とを含んでいるが、チャージ指令の具体的な仕様は、電子財布装置(若しくは電子マネーサーバ)が有するAPIに応じて規定されるものであり、ここでは説明を省略する。
<電子財布装置について>
ここで、電子財布装置1について説明する。
<電子財布装置について>
ここで、電子財布装置1について説明する。
チャージAPIを用いて電子マネーがチャージされる電子財布装置1は、電子財布機能を有する携帯電話機1a、電子財布機能を有するICカード1bの他に、当該利用者の電子財布記憶部を有するWebサーバがある。アフィリエイタは、アフィリエイト報酬を電子マネーで受け取りたい場合は、上記のような電子財布装置の中から所望の電子財布装置を受取先として予め指定しておく。それにより、アフィリエイト報酬の額に相当する電子マネーが自分の電子財布装置1に自動チャージされ、その電子マネーを使用することができる。
図1に示されるICカード1bは、電子財布2への電子マネーのチャージが可能なICカードであり、例えば、実際の店舗での商品購入やネットショッピングが可能なEdy(登録商標)カードや、電子マネー機能付きの乗車券として利用されているSuica(登録商標)カードなどに代表されるプリペイド型のICカードである。
携帯電話機1aは、それらのICカード1bに内蔵されたICチップと同様のICチップが搭載されている一般的な携帯電話機である。また、電子財布記憶部を有するWebサーバ(図示せず)は、例えば、音楽コンテンツのダウンロード販売を提供するWebサーバであり、本人認証情報に対応する電子財布(若しくは電子マネー口座)を有する一般的なWebサーバである。
前述のチャージAPIは、上記のような各種の電子財布装置1が有するAPI(又はそのAPIを基に、当該電子財布装置1の電子マネーを管理する電子マネーサーバ30が規定したAPI)である。
<各サーバ10〜30及び銀行システム40について>
以下、本発明に係る各サーバ10〜30及び銀行システム40について順次説明する。
《1.ASPサーバ》
ASPサーバ10は、アフィリエイト・プログラムを実行するアフィリエイトシステム内のサーバであり、本出願人が運営するINFOCART、A8net(登録商標)等に代表される各ASPが運営するアフィリエイトサイト内の中核となるサーバ(1以上のコンピュータシステム)である。ASPサーバの具体的な構成は各ASPによって異なり、また、本発明システムとは交換APIのみが関係するため、ここでは、ASPサーバの具体的なソフトウェ構成等については説明を省略し、本発明システムに関連するASPサーバとゲートウェイとの間の交換APIに係る手段について説明する。
<各サーバ10〜30及び銀行システム40について>
以下、本発明に係る各サーバ10〜30及び銀行システム40について順次説明する。
《1.ASPサーバ》
ASPサーバ10は、アフィリエイト・プログラムを実行するアフィリエイトシステム内のサーバであり、本出願人が運営するINFOCART、A8net(登録商標)等に代表される各ASPが運営するアフィリエイトサイト内の中核となるサーバ(1以上のコンピュータシステム)である。ASPサーバの具体的な構成は各ASPによって異なり、また、本発明システムとは交換APIのみが関係するため、ここでは、ASPサーバの具体的なソフトウェ構成等については説明を省略し、本発明システムに関連するASPサーバとゲートウェイとの間の交換APIに係る手段について説明する。
各ASPが運営するアフィリエイトシステム内のASPサーバ10は、ゲートウェイサーバ20が提供する交換APIに従って電子マネーへの交換指令をゲートウェイサーバ20に送信する交換指令手段を備えることにより、アフィリエイト報酬の電子マネーによる支払うサービスを受けることができる。例えば、ASPサーバ10側では、サービスや商品の購入、会員申込みなどの達成によりアフィリエイト報酬が発生した時点で、交換指令をゲートウェイサーバ20に送信する形態とすれば、ゲートウェイサーバ20を介してアフィリエイト報酬の電子マネーによるリアルタイムな払出処理が実行される。
また、バッチ処理によってアフィリエイト報酬の支払処理を行うアフィリエイトサイトの場合、その支払処理の際に交換指令をゲートウェイサーバ20に送信する形態とすれば、以降、ゲートウェイサーバ20側で電子マネーによる払出処理(電子財布装置1への自動チャージ処理)が自動的に実行される。
《2.ゲートウェイサーバ》
ゲートウェイサーバ20は、本発明に係る報酬支払いシステムの中核となるコンピュータシステムである。
《2.ゲートウェイサーバ》
ゲートウェイサーバ20は、本発明に係る報酬支払いシステムの中核となるコンピュータシステムである。
図2は、ゲートウェイサーバ20の構成の一例を示す機能ブロック図であり、ゲートウェイサーバ20は、CPU等からなる制御部21と、アフィリエイト報酬支払処理部22とを備えている。アフィリエイト報酬支払処理部22は、主要な情報処理手段として、図2中に示される各手段22a〜22gを備えている。
本実施の形態においては、各ASPサーバ10と各電子マネーサーバ30とに接続されるゲートウェイサーバ20が、ASPサーバ10をソースとし、アフィリエイト報酬の払出先となる電子財布装置をディストネーションとして、ソースとディストネーションとの対応情報をアフィリエイタ毎に記憶する対応テーブル22aと、ASPサーバ10から交換指令を受信すると共にアフィリエイト報酬の電子マネーへの交換処理を実行する交換手段22bと、交換指令に含まれるアフィリエイトIDを基にアフィリエイタを特定すると共に、対応テーブルを参照して払出先のディストネーションを決定する払出先決定手段22cと、決定したディストネーションに対する交換処理後の電子マネーのチャージ指令を当該電子マネーサーバに送信するチャージ指令手段22eと、を少なくとも備えた構成としている。
以下、図2に示される各手段22a〜22gについて順次説明する。
(1)対応テーブル22a(対応情報記憶手段)
対応テーブル22aは、アフィリエイト報酬の払出元となる運営機関のASPサーバ10(図1中のASPサーバ(a),ASPサーバ(b),ASPサーバ(c),…)をソースとし、アフィリエイト報酬の払出先となる電子財布装置1(図1中の携帯電話機1a,各種のICカード1b)をディストネーションとして、ソースとディストネーションとの対応情報を、アフィリエイト報酬の享受者であるアフィリエイタ毎に記憶するテーブルである。上記のソースとディストネーションとの対応情報は、後述する対応情報登録手段22eにより登録される情報であり、詳しくは、登録画面の例などを用いて後述する。
対応テーブル22aは、アフィリエイト報酬の払出元となる運営機関のASPサーバ10(図1中のASPサーバ(a),ASPサーバ(b),ASPサーバ(c),…)をソースとし、アフィリエイト報酬の払出先となる電子財布装置1(図1中の携帯電話機1a,各種のICカード1b)をディストネーションとして、ソースとディストネーションとの対応情報を、アフィリエイト報酬の享受者であるアフィリエイタ毎に記憶するテーブルである。上記のソースとディストネーションとの対応情報は、後述する対応情報登録手段22eにより登録される情報であり、詳しくは、登録画面の例などを用いて後述する。
(2)交換手段22b
交換手段22bは、交換APIに従って、ASPサーバ10から交換指令を受信すると共に、アフィリエイト報酬の電子マネーへの交換処理を実行する手段である。交換指令の情報としては、前述のように、アフィリエイトIDとアフィリエイト報酬を示す価値情報とを含んでいる。交換手段22bでは、交換指令を受信した時点で、アフィリエイト報酬をその報酬額に相当する電子マネーに換算し、電子マネーのチャージ処理が完了するまでその電子マネーの情報を電子マネー記憶部(プール領域)に一時的に記憶する。本実施の形態では、ASPサーバ側から交換APIによる交換要求を受信すると、リアルタイムに1円単位で電子マネーに交換すると同時に、チャージAPIを用いて電子財布に電子マネーを自動チャージする方式としている。また、銀行口座(若しくはインターネットバンキングシステムの電子マネー口座)にリアルタイムに入金する方式としている。
交換手段22bは、交換APIに従って、ASPサーバ10から交換指令を受信すると共に、アフィリエイト報酬の電子マネーへの交換処理を実行する手段である。交換指令の情報としては、前述のように、アフィリエイトIDとアフィリエイト報酬を示す価値情報とを含んでいる。交換手段22bでは、交換指令を受信した時点で、アフィリエイト報酬をその報酬額に相当する電子マネーに換算し、電子マネーのチャージ処理が完了するまでその電子マネーの情報を電子マネー記憶部(プール領域)に一時的に記憶する。本実施の形態では、ASPサーバ側から交換APIによる交換要求を受信すると、リアルタイムに1円単位で電子マネーに交換すると同時に、チャージAPIを用いて電子財布に電子マネーを自動チャージする方式としている。また、銀行口座(若しくはインターネットバンキングシステムの電子マネー口座)にリアルタイムに入金する方式としている。
(3)払出先決定手段22c
払出先決定手段22cは、交換指令に含まれるアフィリエイトIDを基に、アフィリエイト報酬を支払うアフィリエイタを特定すると共に、対応テーブル22aを参照して、払出先のディストネーションを決定する。
払出先決定手段22cは、交換指令に含まれるアフィリエイトIDを基に、アフィリエイト報酬を支払うアフィリエイタを特定すると共に、対応テーブル22aを参照して、払出先のディストネーションを決定する。
(4)チャージ指令手段22d
チャージ指令手段22dは、電子マネーのチャージ指令をチャージAPIに従って電子マネーサーバ30に送信する手段である。本実施の形態では、払出先決定手段22cが決定したディストネーション(電子財布装置1)に対する電子マネーのチャージ指令を当該電子マネーサーバ30に送信する形態としている。その際の送信先となる電子マネーサーバ30は、例えば、特定の電子財布装置1を用いた電子マネー取引のサービスを提供するサーバである。
チャージ指令手段22dは、電子マネーのチャージ指令をチャージAPIに従って電子マネーサーバ30に送信する手段である。本実施の形態では、払出先決定手段22cが決定したディストネーション(電子財布装置1)に対する電子マネーのチャージ指令を当該電子マネーサーバ30に送信する形態としている。その際の送信先となる電子マネーサーバ30は、例えば、特定の電子財布装置1を用いた電子マネー取引のサービスを提供するサーバである。
チャージ指令手段22dでは、チャージ指令の送信先を決定する際、例えば、ディストネーションに対応して予め登録されている電子マネーサーバのアドレス情報を記憶部から得て、そのアドレス情報により送信先の電子マネーサーバ30を決定する。
そして、チャージ指令手段22dでは、ASPサーバ10からの交換指令を受信した時点で、チャージ指令を当該電子マネーサーバにリアルタイムに送信する処理を実行する。その際、ASPサーバ10からの交換指令が、複数人のアフィリエイト報酬を含む交換指令であれば、交換指令に含まれる各アフィリエイトIDで特定されるアフィリエイト毎にチャージ指令を生成して当該電子マネーサーバに送信する処理を実行する。
なお、チャージ指令手段22dにおける処理は、チャージAPIとして、チャージ可能額の確認用APIを有する場合と、その確認用APIを有しない場合とで、処理形態が異なる。それらの処理については、フローチャートを示して後述する。
(5)対応情報登録手段22e
対応情報登録手段22eは、ソースとディストネーションとの対応情報を前述の対応テーブル22aに登録する手段であり、そのソースとディストネーションとの対応は、利用者(本例ではアフィリエイタ)によって登録される。
対応情報登録手段22eは、ソースとディストネーションとの対応情報を前述の対応テーブル22aに登録する手段であり、そのソースとディストネーションとの対応は、利用者(本例ではアフィリエイタ)によって登録される。
図3は、対応情報登録手段22eが提供する設定画面の一例を示す模式図である。対応情報登録手段22eでは、図3に示すような設定画面(Web画面)Gを、アフィリエイタの所有する通信端末(本例では携帯電話機1a)の表示部に表示させると共に、設定画面G上でアフィリエイタにより指定されたソースSとディストネーションDとの対応を対応情報として、対応テーブル22aに登録する処理を実行する。
図3において、設定画面G上に表示されるソースS(ASPサーバ10に対応するソース)は、例えば、ASPが提供するアフィリエイトシステムの名称であり、本例では「▼」マークの指示操作により、各アフィリエイトシステムの名称(ASP1,ASP2,ASP3,…)がスクロール表示されるようになっている。また、設定画面G上に表示されるディストネーションD(電子財布装置1に対応するディストネーション)は、例えば、電子財布装置1の種類を示す名称であり、電子マネーカードの場合は、ICカードの名称(Edy(登録商標)等)、携帯電話機の場合は、その携帯電話機に搭載されるICカードの名称が付随情報として設定画面G上に表示される。そして、ソースSと同様に、ディストネーションDの名称がスクロール表示されるようになっている。
なお、図3中の「銀行口座y」は、アフィリエイト報酬を銀行口座に振込む場合の選択肢であり、ディストネーションDとして、銀行口座が指定された場合は、後述する入金処理手段22gにより、アフィリエイト報酬が当該銀行口座にリアルタイムに入金される。
対応情報登録手段22eでは、上記のような設定画面Gを用いて設定された対応情報を対応テーブル22aに登録する。
図4(a)〜図4(c)は、対応テーブル22aに登録される対応情報を示す模式図である。図中に示される各IDはシステム固有のIDであり、アフィリエイトIDは、IDが重複しないように、例えば、ゲートウェイサーバ20が付与するアフィリエイトID、あるいは、各ソースで管理されるアフィリエイトIDとソースID(ソースを特定するためのID)とから構成される。
ソースIDは、例えば、ソースの固有名称に対応してゲートウェイサーバ20が付与するIDであり、ディストネーションIDは、例えば、ディストネーションの固有名称に対応してゲートウェイサーバ20が付与するIDである。
ソースとディストネーションとの対応は、図4(a)のように1対1とは限らず、図4(b)のようにn対1(nは2以上の整数)の対応や、図4(c)のように複数のディストネーションとの対応がある。言い換えると、アフィリエイタが複数のアフィリエイトシステム(ソース)の会員となっており、報酬の受取先を1つの電子財布装置1としたい場合は、それぞれの対応を設定画面上で指定することで、対応情報登録手段22eによって、図4(b)のような対応情報が登録される。また、アフィリエイタが複数のアフィリエイトシステム(ソース)の会員となっており、報酬の受取先である電子財布装置1を分けたい場合は、例えばアフィリエイトシステムaで得た報酬は携帯電話機1a、アフィリエイトシステムbで得た報酬は、ICカード1bと言うように、それぞれの対応を設定画面上で指定することで、図4(c)のような対応情報が登録される。
なお、各IDに対応した制御情報(たとえば、ソースとゲートウェイサーバとの間の交換APIの情報、ゲートウェイサーバとディストネーションとのチャージAPI,入金APIの情報)は他の記憶部に登録されている。
(6)蓄積手段22f
蓄積手段22fは、交換手段により交換された電子マネーを蓄積する蓄積手段である。蓄積手段22fでは、チャージ指令に対して無応答(電子マネーサーバ側のシステムダウンや回線障害など)の場合や、チャージ不成功の応答(電子財布装置側のチャージ額の制限超過、既に電子財布が満額など)が電子マネーサーバ10から返信された場合など、ディストネーションへの電子マネーのチャージが何らかの理由によりできない場合、そのチャージ指令の情報(宛先,電子マネー額等を示す情報)を電子マネー記憶部(未チャージの電子マネーのプール領域)に蓄積させる処理を実行する。そのプール領域に蓄積された電子マネー又はアフィリエイト報酬ポイント(以下「電子マネー」とする)は、前述のチャージ指令手段22dにより読み出され、当該ディストネーションへのチャージ処理が実行される。
蓄積手段22fは、交換手段により交換された電子マネーを蓄積する蓄積手段である。蓄積手段22fでは、チャージ指令に対して無応答(電子マネーサーバ側のシステムダウンや回線障害など)の場合や、チャージ不成功の応答(電子財布装置側のチャージ額の制限超過、既に電子財布が満額など)が電子マネーサーバ10から返信された場合など、ディストネーションへの電子マネーのチャージが何らかの理由によりできない場合、そのチャージ指令の情報(宛先,電子マネー額等を示す情報)を電子マネー記憶部(未チャージの電子マネーのプール領域)に蓄積させる処理を実行する。そのプール領域に蓄積された電子マネー又はアフィリエイト報酬ポイント(以下「電子マネー」とする)は、前述のチャージ指令手段22dにより読み出され、当該ディストネーションへのチャージ処理が実行される。
(7)入金処理手段22g
入金処理手段22gは、払出先決定手段22cが決定したディストネーションが銀行口座の場合、交換指令を受信した時点で、アフィリエイト報酬の銀行口座への入金要求を当該金融機関のシステムにリアルタイムに送信する処理を実行する。
入金処理手段22gは、払出先決定手段22cが決定したディストネーションが銀行口座の場合、交換指令を受信した時点で、アフィリエイト報酬の銀行口座への入金要求を当該金融機関のシステムにリアルタイムに送信する処理を実行する。
なお、図2中の各手段の名称は、説明の便宜上で付与した名称であり、ソフトウェアの構成や処理の順序を限定するものではない。また、上述のアフィリエイト報酬支払に係る処理を自動的に遂行する手順をコンピュータ(制御部21内のCPU)に実行させるためのプログラム及び制御データ類は、コンピュータにより読取可能な記憶媒体に格納されている。
《3.電子マネーサーバ30》
電子マネーサーバ30は、各利用者の電子マネーを管理する各管理機関のサーバであり、電子財布装置1を用いた電子マネー取引のサービスを、図1中に示すような電子マネー取引端末2を介して提供するためのサーバである。図1に示される電子マネー取引端末2は、実際の店舗や改札機に設置される電子マネー取引装置2a、利用者が所有するPC(パーソナルコンピュータ)2b1(及びICカード1bのリーダライタ2b2)などである。
《3.電子マネーサーバ30》
電子マネーサーバ30は、各利用者の電子マネーを管理する各管理機関のサーバであり、電子財布装置1を用いた電子マネー取引のサービスを、図1中に示すような電子マネー取引端末2を介して提供するためのサーバである。図1に示される電子マネー取引端末2は、実際の店舗や改札機に設置される電子マネー取引装置2a、利用者が所有するPC(パーソナルコンピュータ)2b1(及びICカード1bのリーダライタ2b2)などである。
電子マネーサーバ30では、チャージAPIに従って、ゲートウェイサーバ20からチャージ指令を受信すると共に、チャージ指令で指定された金額の電子マネーを当該ディストネーション(電子財布装置1)にチャージするチャージ手段を備えている。図1中の電子マネーDB(データベース)は、電子マネーの情報を管理するデータベースであり、電子財布装置1にアクセスするための認証情報や未チャージの電子マネーの情報などが格納される。
なお、本実施形態においては、電子マネーサーバ30は、一般的な構成の電子マネーサーバであり、詳細な構成や動作例については説明を省略する。
《4.銀行システム40》
銀行システム40は、入金要求(金額,入金先の口座を含む口座振込要求)をネットワーク経由で受付ける手段を有する一般的な金融機関のコンピュータシステムであり、構成や動作例については説明を省略する。本実施の形態においては、銀行システム40は、即時決済要求の処理機能を有するシステムが好ましい。すなわち、ゲートウェイサーバ20から入金要求(口座振込要求)ネットワークを介して受信し、入金要求で指示された金額(アフィリエイト報酬)を指定口座に振込む処理をリアルタイムに実行する手段を備えているシステムが好ましい。
《報酬支払いシステムの動作例》
上述のような構成において、フローチャートを参照して本発明に係る報酬支払いシステムの動作例を説明する。
《4.銀行システム40》
銀行システム40は、入金要求(金額,入金先の口座を含む口座振込要求)をネットワーク経由で受付ける手段を有する一般的な金融機関のコンピュータシステムであり、構成や動作例については説明を省略する。本実施の形態においては、銀行システム40は、即時決済要求の処理機能を有するシステムが好ましい。すなわち、ゲートウェイサーバ20から入金要求(口座振込要求)ネットワークを介して受信し、入金要求で指示された金額(アフィリエイト報酬)を指定口座に振込む処理をリアルタイムに実行する手段を備えているシステムが好ましい。
《報酬支払いシステムの動作例》
上述のような構成において、フローチャートを参照して本発明に係る報酬支払いシステムの動作例を説明する。
なお、前述のように、チャージ指令手段22dにおける処理は、チャージAPIとしてチャージ可能額の確認用APIを有する場合と、その確認用APIを有しない場合とで、処理形態が異なる。チャージAPIは、ディストネーション(アフィリエイト報酬の払出先となる電子財布装置)毎に予め設定されて、そのチャージAPIの情報がゲートウェイサーバ20内の記憶部に記憶されている。ゲートウェイサーバ20では、そのチャージAPIの情報を用いて確認用APIの有無を自動判定するようにしている。
以下、説明の便宜上、チャージ可能額の確認用APIの有無に分けて、本発明に係る報酬支払いシステムの動作例をそれぞれ説明する。
《1.確認用APIが有る場合の報酬支払いシステムの動作例》
先ず、振出先の電子マネーサーバ側がチャージ可能額の確認用APIを備えている場合の動作例について、図5のフローチャートを参照して説明する。
《1.確認用APIが有る場合の報酬支払いシステムの動作例》
先ず、振出先の電子マネーサーバ側がチャージ可能額の確認用APIを備えている場合の動作例について、図5のフローチャートを参照して説明する。
ASPサーバ10は、WebログやSNS(Social Networking Site)等でアフィリエイタが紹介した商品が購入されたときや、紹介者の会員登録が行なわれたときなど、所定の事象によりアフィリエイト報酬が発生した場合(ステップS1)、交換APIに従ってゲートウェイサーバ20に交換指令を送信し(ステップS2)、当該アフィリエイト報酬の交換処理を終了する(ステップS3)。なお、交換APIとしては、ゲートウェイサーバ20からの交換指令の処理完了の応答受信時点で交換処理完了とするAPIとしても良く、ASPサーバ10側での交換指令の送信完了の確認時点で交換処理完了とするAPIとしても良い。
ゲートウェイサーバ20は、ASPサーバ10からの交換指令を受信すると(ステップS4)、交換指令に含まれるアフィリエイト報酬(報酬ポイント,金額等の価値情報)を電子マネーに交換する処理を実行する(ステップS5:ステップS9で実行しても良い)。その交換処理と共に、ゲートウェイサーバ20は、交換指令に含まれるアフィリエイトIDに対応して登録されている対応テーブル22aを参照して、ディストネーション(払出先となる当該アフィリエイタの電子財布装置)を決定し、当該電子財布装置を管理する電子マネーサーバ30に対して、チャージ可能額の確認用APIを送信する(ステップS6)。
ゲートウェイサーバ20は、電子マネーサーバ30からチャージ可能額の応答を受信すると(ステップS7,S8)、そのチャージ可能額を最大値としてチャージ指令を送信する(ステップS9)。なお、電子マネーサーバ30側において、電子マネーのプール領域に電子マネーを貯留して、当該電子財布装置に対して自動チャージする機能を備えている場合は、上記ステップS6〜S7の処理は不要であり、ゲートウェイサーバ20側は、上記ステップS8において、前記ステップS5で交換処理した電子マネーをチャージ額としてチャージ指令を送信する形態となる。
チャージ指令を受信した電子マネーサーバ30は、ゲートウェイサーバ20から指令されたチャージ額を当該電子財布装置に対してチャージする処理を実行する。その際、電子財布装置の外部に電子財布(電子マネー記憶部)を有する場合は、リアルタイムに電子マネーがチャージされる。また、電子財布装置内に電子財布(電子マネー記憶部)を有する場合には、その電子財布に電子マネーがチャージされるタイミングは、例えば、改札機に設置される電子マネー取引装置2aを利用したときは、当該電子財布装置の不足金額を自動チャージする時点、チャージ用の電子マネー取引装置2aを利用したときは、利用者によるチャージ指示の時点となる(ステップS10)。
ゲートウェイサーバ20は、ステップS9においてチャージ指令を送信する際、全額チャージできたか否かを判定し(ステップS11)、全額チャージできていない場合は、未チャージ分の電子マネーをプール領域に蓄積する処理を実行する。例えば、チャージ可能額を超えている場合には、プール領域に超過分を蓄積する。また、チャージ指令を送信した際に、電子マネーサーバ側が無応答やエラー応答(チャージ不成功)の場合など、チャージできない場合にもプール領域に当該電子マネーを蓄積する処理を実行する(ステップS12)。
そして、ASPサーバ10からの交換指令で指令されたアフィリエイト報酬を全額チャージできていない場合、すなわち、未チャージ分がプール領域に蓄積されている場合は、一定時間毎(例えば、10分毎、1時間毎、1日毎など)に、未チャージ分の電子マネーの情報をプール領域から読み出して(ステップS13)、前記ステップS6に移行し、チャージ可能額の確認用API及びチャージ指令を電子マネーサーナ30に送信し、当該電子財布装置(電子財布)を満額にさせる処理を実行する。
そして、ステップS11において、全額チャージしたと判定した場合は、当該ASPサーバ10からの交換指令の処理を終了し、交換指令待ちとする(ステップS14)。
《2.確認用APIが無い場合の報酬支払いシステムの動作例》
次に、振出先の電子マネーサーバ側がチャージ可能額の確認用APIを備えていない場合の動作例について、図5のフローチャートを参照して説明する。なお、確認用APIが有る場合の動作と同様の部分は、説明を省略若しくは簡略化して説明する。
《2.確認用APIが無い場合の報酬支払いシステムの動作例》
次に、振出先の電子マネーサーバ側がチャージ可能額の確認用APIを備えていない場合の動作例について、図5のフローチャートを参照して説明する。なお、確認用APIが有る場合の動作と同様の部分は、説明を省略若しくは簡略化して説明する。
ASPサーバ10側でアフィリエイト報酬が発生し(ステップS21〜S23)、その交換指令を受信したゲートウェイサーバ20は、アフィリエイト報酬の電子マネーへの交換処理を実行する(ステップS24〜S25)。ここまでの処理は、前述のステップS1〜S5と同様である。
ゲートウェイサーバ20は、上記交換処理を実行すると共に、チャージ単位額を算出する。ここで言う「チャージ単位額」とは、利用者であるアフィリエイタが予め設定した「希望チャージ単位金額」であり、例えば、前述の設定画面において、アフィリエイタがソースとディストネーションとの対応を設定する際に、指定するチャージ単位額である。その際の指定可能なチャージ単位額は、チャージAPIによって電子財布装置毎に規定されている単位額(例えば、1000,2000,5000円など)であり、その単位額の情報は、予めゲートウェイサーバ20の記憶部にディストネーション毎に記憶されている。
ゲートウェイサーバ20では、交換指令で指令された当該アフィリエイタの設定情報、詳しくは、ソースに対応してアフィリエイタにより予め設定されている払出先の電子財布装置に対するチャージ単位額の設定情報を記憶部から得ることで、チャージ単位額を求める(ステップS26)。
そして、ステップS26で求めたチャージ単位額に基づいてチャージ指令を生成し、電子マネーサーバ30を介して払出先の電子財布装置にチャージ指令を送信する(ステップS27)。
チャージ指令を受信した電子マネーサーバ30は、当該電子財布装置からエラー(チャージ可能額の超過等)が返信された場合など、ゲートウェイサーバ20からのチャージ指令で指令された額のチャージが不可の場合は、例えばその旨を示すエラーメッセージをゲートウェイサーバ20に返信する(ステップS28)。一方、チャージ可能な場合は、チャージ指令で指令された額のチャージ処理を実行する(ステップS29)。
ステップS27において、チャージ指令を送信したゲートウェイサーバ20は、ASPサーバ10からの交換指令で指令されたアフィリエイト報酬を全額チャージできたか否かを判定し(ステップS30)、全額チャージできていない場合は、未チャージ分の電子マネーをプール領域に蓄積する処理を実行する(ステップS31)。そして、一定時間ウェイトした後(ステップS32)、前記ステップS26に移行し、チャージ単位額毎にチャージ指令を電子マネーサーナ30に送信し、全額をチャージするまでの間、当該電子財布装置(電子財布)を満額にさせる処理を実行する(ステップS26〜S33)。
1 電子財布装置
1a 携帯電話機
1b ICカード
1c 銀行口座
2 電子財布
3 アフィリエイタ
4 ユーザ(商品購入者)
10 アフィリエイト販売システム(ASPサーバ)
20 ゲートウェイサーバ
21 制御部(CPU)
22 アフィリエイト報酬支払処理部
22a 対応テーブル
22b 交換手段
22c 払出先決定手段
22d チャージ指令手段
22e 対応情報登録手段
22f 蓄積手段
22g 入金処理手段
30 電子マネーサーバ
40 銀行システム
1a 携帯電話機
1b ICカード
1c 銀行口座
2 電子財布
3 アフィリエイタ
4 ユーザ(商品購入者)
10 アフィリエイト販売システム(ASPサーバ)
20 ゲートウェイサーバ
21 制御部(CPU)
22 アフィリエイト報酬支払処理部
22a 対応テーブル
22b 交換手段
22c 払出先決定手段
22d チャージ指令手段
22e 対応情報登録手段
22f 蓄積手段
22g 入金処理手段
30 電子マネーサーバ
40 銀行システム
Claims (9)
- アフィリエイトサービスを提供する各運営機関のASPサーバと、各利用者の電子マネーを管理する各管理機関の電子マネーサーバと、前記ASPサーバと前記電子マネーサーバとの間のデータ通信を中継するゲートウェイサーバと、を備えたシステムであって、
アフィリエイト報酬から電子マネーへの交換に係る通信プロトコルを規定した第1APIと、電子マネーのチャージに係る通信プロトコルを規定した第2APIとを有し、
前記ASPサーバは、
アフィリエイト報酬が発生した時点で、前記第1APIに従って電子マネーへの交換指令を前記ゲートウェイサーバにリアルタイムに送信する交換指令手段を備え、
前記ゲートウェイサーバは、
アフィリエイト報酬の払出元となる運営機関のASPサーバをソースとし、前記アフィリエイト報酬の払出先となる電子財布装置をディストネーションとして、前記ソースと前記ディストネーションとの対応情報を前記アフィリエイト報酬の享受者であるアフィリエイタ毎に記憶する対応テーブルと、
前記第1APIに従って、前記ASPサーバから前記交換指令を受信すると共に前記アフィリエイト報酬の電子マネーへの交換処理を実行する交換手段と、
前記交換指令に含まれるアフィリエイトIDを基にアフィリエイタを特定すると共に、前記対応テーブルを参照して払出先のディストネーションを決定する払出先決定手段と、
前記決定したディストネーションに対する前記交換処理後の電子マネーのチャージ指令を当該電子マネーサーバに送信するチャージ指令手段と、を備え、
前記電子マネーサーバは、前記第2APIに従って、前記ゲートウェイサーバから前記チャージ指令を受信すると共に前記チャージ指令で指定された金額を当該ディストネーションにチャージするチャージ手段を備えたことを特徴とするリアルタイム・アフィリエイト報酬支払いシステム。 - 前記電子財布装置は、電子財布機能を有する携帯電話機、電子財布機能を有するICカード、又は当該利用者の電子財布記憶部を有するWebサーバである請求項1に記載のリアルタイム・アフィリエイト報酬支払いシステム。
- 前記チャージ指令手段は、前記交換指令を受信した時点で前記チャージ指令を当該電子マネーサーバにリアルタイムに送信する処理を実行することを特徴とする請求項1又は2に記載のリアルタイム・アフィリエイト報酬支払いシステム。
- 前記ゲートウェイサーバは、前記ソースと前記ディストネーションとの対応を設定するための設定画面を前記アフィリエイタの所有する通信端末の表示部に表示させると共に、前記設定画面上で前記アフィリエイタにより指定されたソースとディストネーションとの対応を前記対応情報として前記対応テーブルに登録する処理を実行する対応情報登録手段を有することを特徴とする請求項1請求項1乃至3のいずれかに記載のリアルタイム・アフィリエイト報酬支払いシステム。
- 前記第2APIとして、外部コンピュータからの問合せに応じて当該ディストネーションへのチャージ可能額を応答するAPIを有する場合、前記ゲートウェイサーバは、前記電子マネーサーバ経由で前記チャージ可能額を受信し、そのチャージ可能額を最大値として前記チャージ指令手段により前記チャージ指令を送信し前記ディストネーションを満額にさせる処理を実行することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のリアルタイム・アフィリエイト報酬支払いシステム。
- 前記第2APIとして、外部コンピュータからの問合せに応じて当該ディストネーションへのチャージ可能額を応答するAPIを有しない場合、前記チャージ指令手段は、前記アフィリエイタにより予め設定されている希望チャージ単位金額の情報に基づいて前記チャージ指令を送信し前記ディストネーションに対して電子マネーをチャージさせる処理を実行することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のリアルタイム・アフィリエイト報酬支払いシステム。
- 前記ゲートウェイサーバは、前記交換手段により交換された電子マネーを蓄積する蓄積手段を備え、前記ディストネーションへの電子マネーのチャージが何らかの理由によりできない場合、前記蓄積手段により当該電子マネーをプール領域に蓄積させることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のリアルタイム・アフィリエイト報酬支払いシステム。
- 前記チャージ指令手段は、前記プール領域に電子マネーが蓄積されている場合、該電子マネーを用いて一定時間毎に前記チャージ指令を送信し当該ディストネーションを満額にさせる処理を試行することを特徴とする請求項7に記載のリアルタイム・アフィリエイト報酬支払いシステム。
- 前記ディストネーションが前記電子財布装置の他に銀行口座を含み、前記ゲートウェイサーバは、前記決定したディストネーションが銀行口座の場合、前記交換指令を受信した時点で、前記アフィリエイト報酬の銀行口座への入金要求を当該金融機関のシステムにリアルタイムに送信する入金処理手段を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のリアルタイム・アフィリエイト報酬支払いシステム。
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