JP5243943B2 - 画像形成装置及び画像処理システム - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置及び画像処理システムに関し、より詳細には、所定の条件に従って印刷ジョブを優先的に処理する機能を備えた画像形成装置と、画像形成装置及び該画像形成装置に印刷ジョブを送信する情報処理装置からなる画像処理システムに関する。
従来、複合機やプリンタ装置等の画像形成装置に対する印刷ジョブを生成するプリンタドライバの機能として、ウォータマークやスタンプなどの付加情報を、印刷すべき画像データに付加する機能がある。ウォータマークは、印刷画像に重ねて薄く文字パターンなどを印刷するもので、スタンプは文書の右上や左上の位置に文字パターンを印刷するものである。これらの付加情報には、例えば、「仮発行」、「回覧」、「至急」などの印刷文書の回付方法や回覧時期、種別などを表す文字パターンの他、「極秘」、「重要」、「コピー厳禁」等の印刷文書の重要度を示す文字パターンなどがある。また他の付加情報としては、印刷文書に印刷するページ数や日付などがある。
これらウォータマークなど付加情報のデータは、通常プリンタドライバが動作するPC等の情報処理装置で保持しておき、プリンタドライバが印刷すべき画像データを印刷ジョブとして画像形成装置に送信するときに、その画像データに特定の付加情報を付加することで、印刷文書において画像データとともに付加情報が印刷されるようにしている。
また、ウォータマークやスタンプなどの付加情報を画像データに付加する機能は、複合機などの画像形成装置にも備えられている。この場合、複合機のスキャナを用いて読み取った原稿の画像データを印刷する際に、利用者の操作に従って、「極秘」、「重要」、「コピー厳禁」等の付加情報を付加して印刷させることができる。
例えば特許文献1には、印刷対象の画像データに「極秘」などの重要度の高い付加情報を付加すると、画像形成装置にて親展印刷により印刷を行うようにした技術が記載されている。親展印刷は、プリンタドライバ上で各利用者が暗証番号を登録しておき、画像形成装置側でその暗証番号を用いた認証が行われるまで画像形成装置内部で印刷データを保持させるようにした印刷機能である。
特開2005−32237号公報
上述したように、情報処理装置で動作するプリンタドライバが、ウォータマークなどの付加情報を画像データに付加して印刷ジョブとして画像形成装置に送信し、画像形成装置にて画像データを付加情報とともに印刷するようにした機能が周知である。このときに、画像形成装置では、重要度の高い付加情報を含む印刷ジョブであっても、画像形成装置で待機中の印刷ジョブがある場合は、これらの印刷ジョブの画像形成を行った後に、重要度の高い付加情報を含む印刷ジョブの処理が行われる。つまり、重要度の高い付加情報を含む印刷ジョブであっても、印刷ジョブの待ち行列の最終ジョブとなる。
さらに、重要度の高い付加情報を含むか否かにかかわらず、画像形成装置における印刷文書の排出口は通常共通であり、他の印刷文書と同様に他人の目に触れることになる。
つまり、本来は付加情報として「重要」として配慮されるべき印刷文書に対して、画像形成処理が遅くなる可能性があったり、通常の文書と同様に不特定の人が見ることができたりすることで、機密性や安全性を確保できないという可能性が生じる。
また、画像形成装置が備える付加情報の設定機能を用いてウォータマークなどの付加情報を付加する場合は、画像形成装置の傍に利用者がいて付加情報の設定操作を行うため、印刷文書が第3者の目に触れる危険性はそれほど高くないが、先の印刷ジョブの利用者が画像形成装置の近傍にいる場合など、重要な文書が第3者の目に触れてしまう可能性がある。
また、特許文献1の技術では、重要度の高い負荷情報を画像データに付加した場合には画像形成装置で親展印刷を行うようにしたことで、セキュリティ性は格段に向上するが、利用者は暗証番号を覚えておき画像形成装置に入力する必要がある。つまりセキュリティを確保するために、却って操作が複雑になってしまう。
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたものであり、印刷すべき画像データに重要であることを示す付加情報を付加した場合に、利用者の煩雑な操作を必要とすることなく、画像データに基づく印刷文書のセキュリティを高めることができるようにした画像形成装置と、該画像形成装置を有する画像処理システムとを提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、画像データを記録媒体に画像形成する画像形成手段を有し、画像形成手段により画像データの画像形成を行う際に、所定の条件に該当する画像データを優先して印刷する優先印刷機能を備えた画像形成装置であって、画像データに対して付加する特定の付加情報が設定されているにジョブに含められる所定の情報が、外部機器から送信された画像形成を指示するジョブに含まれている場合に、ジョブに含まれる画像データと、画像データとは別々に送信された付加情報とを合成することにより付加情報を前記画像データに付加し、合成して得られた画像データを優先して印刷することを特徴としたものである。
第2の技術手段は、画像データを記録媒体に画像形成する画像形成手段を有し、該画像形成手段により画像データの画像形成を行う際に、所定の条件に該当する画像データを優先印刷する優先印刷機能を備えた画像形成装置と、画像データに基づく画像形成を指示するジョブを生成して、前記画像形成装置に送信する情報処理装置とを有する画像処理システムであって、前記情報処理装置は、画像データに対して付加する付加情報を設定する情報付加手段と、該情報付加手段が設定する付加情報を指定する操作入力を受け付ける操作入力手段と、前記操作入力手段に対する操作入力に従って、画像データに付加情報を付加して画像形成を指示するジョブを生成するジョブ生成手段とを有し、該ジョブ生成手段は、前記情報付加手段により画像データに付加すべき付加情報が設定された際に、予め指定された特定の付加情報が設定されている場合には、前記優先印刷を実行させるための所定の情報を前記ジョブに含ませるとともに、前記画像データと前記付加情報とを合成することにより該付加情報を前記画像データに付加して、前記ジョブに含ませ、前記画像形成装置は、前記情報処理装置から送信された画像形成を指示するジョブに、前記所定の情報が含まれている場合に、前記ジョブに含まれる前記付加情報が合成された画像データを優先して印刷することを特徴としたものである。
第3の技術手段は、画像データを記録媒体に画像形成する画像形成手段を有し、該画像形成手段により画像データの画像形成を行う際に、所定の条件に該当する画像データを優先印刷する優先印刷機能を備えた画像形成装置と、画像データに基づく画像形成を指示するジョブを生成して、前記画像形成装置に送信する情報処理装置とを有する画像処理システムであって、前記情報処理装置は、画像データに対して付加する付加情報を設定する情報付加手段と、該情報付加手段が設定する付加情報を指定する操作入力を受け付ける操作入力手段と、前記操作入力手段に対する操作入力に従って、画像データに付加情報を付加して画像形成を指示するジョブを生成するジョブ生成手段とを有し、該ジョブ生成手段は、前記情報付加手段により画像データに付加すべき付加情報が設定された際に、予め指定された特定の付加情報が設定されている場合には、前記優先印刷を実行させるための所定の情報を前記ジョブに含ませるとともに、前記画像データと前記付加情報とを別々に、前記ジョブに含ませ、前記画像形成装置は、前記情報処理装置から送信された画像形成を指示するジョブに、前記所定の情報が含まれている場合に、前記ジョブに含まれる前記画像データと前記付加情報とを合成することにより該付加情報を前記画像データに付加、該合成して得られた画像データを優先して印刷することを特徴としたものである。
本発明によれば、印刷すべき画像データに重要であることを示す付加情報を付加した場合に、利用者の煩雑な操作を必要とすることなく、画像データに基づく印刷文書のセキュリティを高めることができるようになる。
すなわち、本発明によれば、印刷すべき画像データが重要であることを示す所定の情報が画像データに付与されていた場合、画像形成装置ではその印刷ジョブを優先的に処理する優先プリントを実行するため、利用者は、PC等の情報処理装置で印刷指示を実行することで、画像形成装置にて優先してその印刷ジョブが処理され、重要な印刷文書をただちに入手することができる。そしてこれにより、重要文書が排出トレイなどに放置され他人の目に入るような危険性を回避することができる。また、本発明では、親展印刷のような暗証番号等の入力を行う必要がなく、シンプルな操作で高いセキュリティを確保することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の一例としての複合機を用いて構築される画像処理システムの構成例を示す模式図である。図1において、1は複合機、2はネットワーク、3は情報処理装置である。
画像処理システムは、画像形成(印刷)機能を備えた複合機1と、複合機1に対して印刷ジョブを送信する情報処理装置3がネットワーク2を介して接続されている。情報処理装置3としては、具体的にはパーソナルコンピュータ、ワークステーション等が適用される。また、情報処理装置3はネットワーク2を介さずに直接複合機1に接続されたものであってもよい。また本例では、画像形成装置の例として複合機1を用いているが、画像形成装置は、複合機の他、印刷機能を備えたプリンタであってもよい。
情報処理装置3には、複合機1との間の接続を確保し、ネットワーク2経由で複合機1を利用するためのコンピュータプログラムであるプリンタドライバがインストールされている。情報処理装置3では、例えば、ドキュメント作成用のアプリケーションプログラムやグラフィックス作成用のアプリケーションプログラム等のアプリケーションプログラムからプリンタドライバが起動され、利用者が印刷を所望する画像データに基づいて印刷ジョブが生成される。生成された印刷ジョブは、プリンタドライバにて指定されたプリンタ(本例では複合機1)に送信される。
情報処理装置3でプリンタドライバが起動された場合、情報処理装置3の図示しない表示部には、印刷ジョブの生成及び送信に関する各種の設定を行うための設定画面が表示される。この設定画面で設定する内容としては、印刷物の出力先、印刷頁数、印刷部数、用紙サイズ、用紙種類等の一般的な設定が含まれている他、親展処理、暗号化処理等の印刷データの機密性に関する処理の設定も含まれている。
更に、本プリンタドライバでは、印刷データに対してウォータマークやスタンプなどの付加情報を設定できるようにしている。付加情報は、利用者が印刷データ対して任意に付加することができる文字列や図形等のことをいい、例えば、「極秘」、「重要」、「コピー厳禁」、「仮発行」、「回覧」、「至急」等の文字パターンを含んだものがある。また、ページ数や日付などの情報がある。プリンタドライバにて付加情報が設定された場合、情報処理装置3は、利用者が指定した印刷すべき画像データに付加情報を付加し、印刷ジョブを生成する。
なお付加情報の付加とは、指定された印刷すべき画像データに付加情報を合成して合成画像を得、その合成画像に基づいて印刷ジョブを生成することを意味するが、印刷すべき画像データと付加情報とを印刷ジョブに含ませて別々に複合機1に送信する形態も含むものとする。
本発明に係る実施形態では、利用者が指定可能な付加情報のなかから、重要性が高いものとして扱うべき特定の付加情報を予め定めて情報処理装置に設定しておく。例えば、「重要」、「極秘」、「社外秘」といったウォータマークやスタンプを、重要な印刷文書に付加する付加情報として設定しておくことができる。そして情報処理装置では、このような重要性が高い付加情報が印刷すべき画像データに付加されている場合には、画像形成装置にて優先して印刷を行わせるための所定の情報を印刷ジョブに含める。このような所定の情報の付加は、自動的に実行させる。印刷ジョブに含めた所定の情報は、画像形成装置で認識されて、その印刷ジョブについて優先印刷処理が実行される。この処理の具体例は後述する。
また、付加情報の付与機能は、画像形成装置に備えられたものであってもよい。この場合にも、利用者が指定可能な付加情報のなかから、重要性が高いものとして扱うべき特定の付加情報を予め定めて画像形成装置に設定しておく。例えば、「重要」、「極秘」、「社外秘」といったウォータマークやスタンプを、重要な印刷文書に付加する付加情報として設定しておくことができる。そして画像形成装置では、例えばスキャナを使用して原稿画像を印刷(すなわちコピー)する際に、付加情報を付加することができる。そして、予め指定された特定の付加情報が画像データに付加された場合には、画像形成装置にて優先印刷を行う。
図2は、情報処理装置3の内部構成例を説明するためのブロック図である。情報処理装置3は、CPU31を備えている。CPU31には、ROM33、RAM34、操作部35、表示部36、通信部37、及びHDD装置38等のハードウェアがバス32を介して接続されている。CPU31は、ROM33に予め格納された制御プログラムを読み込んで実行することにより、各種ハードウェアの制御を行う。RAM34は揮発性のメモリであり、制御プログラムの実行中に生成された各種のデータ、操作部35や通信部37等を通じて外部から入力されたデータ、HDD装置38から読出されたデータ及びコンピュータプログラム等が一時的に記憶される。
操作部35は、キーボード、マウス、タブレット等の入力装置により構成され、各種の処理に対する利用者の指示を受付ける。表示部36は、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ等の表示装置により構成され、操作部35を通じて入力されたデータ、CPU31の指示により生成された各種のデータが表示される。通信部37は、ネットワーク2に準拠した通信インタフェースを有しており、内部で生成された印刷ジョブをネットワーク2を介して複合機1に送信するとともに、複合機1から送信される各種の情報を受信する。通信部17は、このようなネットワーク2を介した情報の送受信を制御する。
HDD装置38は、ディスク状の磁気記録媒体を有する記憶装置であり、その記憶領域の一部にはプリンタドライバ38a、付加情報設定テーブル38bが格納されている。プリンタドライバ38aは、情報処理装置3と複合機1との接続を確保するために各種の設定を行い、操作部35を通じた利用者の指示に基づき印刷ジョブを生成し、通信部37を通じて複合機1へ印刷ジョブを送信する。
付加情報設定テーブル38bは、プリンタドライバ38aにて設定可能なウォータマークやスタンプなどの複数の付加情報が重要な文書に付加する特定の付加情報であるか否かを判定するためのものである。情報処理装置3では、プリンタドライバ38aによって画像データに付加情報が付加された際に、この付加情報設定テーブル38bを参照し、付加された付加情報が、予め指定された特定の付加情報であるか否かを判定する。特定の付加情報としては、「重要」、「極秘」、「社外秘」などの重要な印刷文書に付す付加情報を予め指定しておくことができる。
本実施形態の情報処理装置3では、利用者がウォータマーク等の付加情報を付加した画像データを印刷ジョブとして画像形成装置(ここでは複合機1)に送信する。その際に、重要な文書に付加するものとして設定された付加情報が付加されている場合、情報処理装置のCPU31は、所定の情報を印刷ジョブに含める。そしてその印刷ジョブを指示された複合機1に送信する。上記の所定の情報は、複合機1にて認識され、その所定の情報が含まれる印刷ジョブを優先して画像形成処理を行う。
図3は、本発明の画像形成装置として適用可能な複合機の構成例を説明するためのブロック図である。複合機1は、タッチパネル10、パネル制御部11、記録部12、読取部13、フォーマット変換部14、画像記憶部15、画像処理部16、符号化/復号部17、メイン制御部18、制御用メモリ19、キー操作部20、LAN(Local Area Network)制御部21、制御用バッファ22、網制御部(NCU:Network Control Unit)23、モデム24、及びUSB(Universal Serial Bus)インタフェース(I/F)25を備えている。また、複合機1は、パンチやステープル処理などを行う後処理装置を備えてもよい。
メイン制御部18は、CPU(Central Processing Unit)またはDSP(Digital Signal Processor)などで構成される。制御用メモリ19は、ROM(Read Only Memory)やEEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)等の不揮発性メモリなどで構成される。制御用メモリ19内には、メイン制御部18から読み出し可能なように、プログラム(ファームウェア)と各種設定データとが格納されている。このうち少なくとも各種設定データは、書き換え可能なメモリに格納されている。また、これらのプログラムや各種設定データは、後述する画像記憶部15の構成例としてのハードディスクに記憶してもよい。また、制御用バッファ22はRAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリで構成される。
制御用メモリ19には、図2の情報処理装置の例と同様に、付加情報が予め指定された特定の付加情報であるか否かを判定するための付加情報設定テーブルを備えることができる。これによりメイン制御部116は、読取部13で読み込んだ画像データに付加情報が付加された際に、この付加情報設定テーブルを参照し、付加された付加情報が、予め指定された特定の付加情報であるか否かを判定する。なお、付加情報は、ファクシミリ受信した画像データや電子メール等により受信した画像データを印刷するときに付すようにしてもよい。
上述のプログラムは、優先印刷処理に関する命令をはじめ、ファクシミリ画像や電子メール等の生成・送信・受信等に係る命令、原稿の読み取りに係る命令、印刷に係る命令、原稿の読み取り及び印刷(つまりコピー)に係る命令などを、メイン制御部18が他の部位に対して行うためのものである。このプログラムは、メイン制御部18により、制御用バッファ22上に展開され、制御用バッファ22を一時保存(作業)用のデータ領域として、各種設定データを適宜参照しながら実行される。
読取部13は、CCD(Charge Coupled Device)を利用したスキャナで、原稿を所定の解像度のRGBのビットマップ画像として読み取り、読み取ったRGBの画像データ(ドットイメージデータ)を画像処理部16に出力する画像読取手段である。
画像処理部16は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などで構成され、対象となる画像データに対して様々な画像処理を施す。上記のASICには、符号化/復号部17等の他の部位も組み込んでよい。
画像記憶部15は、ハードディスク等で構成され、読取部13で読み取られて画像処理部16を経た画像データや、LAN制御部21やNCU23等を介して外部から受信した画像データなどを記憶する。画像記憶部15に画像データを記憶する際には、符号化/復号部17で符号化したデータを記憶することもできる。また、画像記憶部15は、画像処理部16での画像処理中に発生する中間データの一時的な保存も行ってもよい。
符号化/復号部17は、画像データを符号化により圧縮すると共に、符号化画像データを元の画像データに復号する。例えば、符号化/復号部17は原稿を読み取った画像データの符号化、その符号化データの復号、外部から受信した符号化画像データの復号などを行う。符号化/復号部17では、ファイリングで一般的に使用されているJPEG(Joint Photographic Experts Group)や、ファクシミリ通信で一般に使用されているMH(Modified Huffman)、MR(Modified READ)、及びMMR(Modified Modified READ)など、用途に応じた符号化方式を用いることができる。また、符号化方式として、IPファクシミリ通信ではMHを採用することができ、インターネットファクシミリ通信ではMH、MR、MMRの他にJPEGやJBIG(Joint Bi-level Image Experts Group)を採用することができる。
フォーマット変換部14は、読み取られた画像データや外部から受信した画像データを、PDF(Portable Document Format)、GIF(Graphics Interchange Format)、TIFF(Tag Image File Format)等の所定のファイルフォーマットに変換する。
記録部12は、電子写真方式やインクジェット方式などの印刷方式を採用したプリンタ装置を備え、画像記憶部15に記憶された画像データなどを記録用紙などの記録媒体に画像形成(つまり印刷)する画像形成手段として機能する。また、USB I/F25は、USBメモリ等のUSB機器に接続するためのI/Fであり、画像記憶部15に記憶された原稿読み取り後の画像データ等をUSB機器に出力したり、USB機器からファイルを読み込んだりする。
モデム24は、ファクシミリ通信が可能なファクシミリモデムから構成されており、電話回線と接続され、またNCU23と直接的に接続されている。NCU23は、電話回線と接続され、回線の制御を行う。すなわち、NCU23は、アナログの公衆電話回線網(PSTN)との回線の閉結及び開放の動作を行うハードウェアであり、必要に応じてモデム24を公衆電話回線網と接続する。このような構成により、画像記憶部15に記憶された画像データを外部へファクシミリ送信することや、電話回線からファクシミリ画像データを受信して、画像記憶部15に記憶したり記録部12で直接印刷したりすることが可能となる。
LAN制御部21は、LANと接続され、インターネット経由による電子メールデータの通信及びインターネットFAXの通信を行う。インターネットFAXは、LANインタフェース等を用いてLAN等のコンピュータネットワークを介して、電子メールを送受信するものである。
タッチパネル10及びキー操作部20は、原稿の読み取り処理、画像データ送信、印刷等の処理の中から所望の処理を選択するための操作、その処理を開始するための操作、各処理を実行する際に必要となる設定を行うための操作(選択操作または入力操作)などを受け付ける。この設定としては、例えば印刷時の印刷枚数の設定、カラー/モノクロの設定、縮小率や拡大率の設定、パンチやステープルなどの後処理の設定、ファクシミリ画像や電子メールの送信時の相手先情報の設定など、様々なものが挙げられる。
複合機1には、ウォータマークやスタンプなどの付加情報の設定機能が備えられ、タッチパネル10やキー操作部20により、付加情報の設定操作が可能である。例えば、スキャナで読み取った原稿の画像データを印刷する際に、画像データに対するウォータマークの付与などの設定操作が可能である。
キー操作部20は、操作するために必要なキー群を備えている。タッチパネル10は、表示部とタッチセンサ等の操作受付部とを有する。タッチパネル10は、パネル制御部11によってその表示制御及び操作受け付けの制御がなされる。つまり、パネル制御部11は、タッチパネル10における表示部の表示制御や操作受付部の操作受付制御を行う。
タッチパネル10の表示部には、現在の動作状態や設定情報(例えば送信先等)などが表示される。この表示は、GUI(Graphical User Interface)画像を表示させるように、パネル制御部11が制御することで実現される。GUIにより、ユーザ操作に応じてその表示及び操作受付位置を変更することができる。各GUI及びその画像は、パネル制御部11の内部メモリまたは制御用メモリ19に、読み出し可能に格納しておけばよい。また、表示部としては、液晶ディスプレイや有機EL(Electroluminescence)ディスプレイなど、様々な表示形式の表示装置を採用することができる。
タッチパネル10上で受けたユーザ操作はパネル制御部11で解釈され、操作信号としてメイン制御部18に伝送される。キー操作部20で受けたユーザ操作は、キー操作部20自身で解釈され、操作信号としてメイン制御部18に伝送される。メイン制御部18は、このようにして得た操作信号に応じた命令を他の部位に発することで、ユーザ操作に応じた処理を他の部位に実行させる。なお、表示装置及び操作部が一体となったタッチパネル10を挙げて説明したが、タッチパネル10の代わりに単に表示装置のみを設けてもよく、その場合、キー操作部20のみでユーザ操作を受け付ける。
上述した構成例の複合機1における動作例について説明する。
<原稿読み取り動作>
原稿読み取り動作は、読み取った原稿の画像データを画像記憶部15に記憶(ファイリング)する場合、読み取った原稿の画像データを外部に送信する場合、読み取った原稿の画像データを印刷する場合(つまりコピーする場合)などに行われる。
原稿読み取りを必要とするような処理を行うユーザ操作が操作パネル30で受け付けられたとき、メイン制御部18は、読取部13、画像記憶部15、画像処理部16、及び符号化/復号部17などに指示を行い、次に説明するような処理を実行させる。
読取部13は、原稿台または自動原稿送り装置に載置された原稿の画像を光学的に読み取り、読み取った結果であるRGB画像データ(RGBのビットマップデータ)を画像処理部16に渡す。画像処理部16は、そのRGB画像データに対して、A/D変換、シェーディング補正、γ補正などの各種画像処理(原稿画像処理)を実行する。ここで、シェーディング処理は、読取部13の照明系・結像系・撮像系で生じる各種歪みを取り除く処理である。
<印刷動作>
上述した原稿読み取り動作により、読み取った原稿の画像データのファイリングまでは完了する。次に、読み取った原稿の画像データを印刷する場合(つまり原稿をコピーする場合)の印刷動作について説明する。印刷を必要とするような処理を行うユーザ操作が操作パネル30で受け付けられたとき、メイン制御部18は、記録部12、画像記憶部15、画像処理部16、及び符号化/復号部17などに指示を行い、次に説明するような処理を実行させる。なお、メイン制御部18は、例えばコピー操作がなされたときには読取部13への指示(原稿読み取り指示)も行うことになる。
また、複合機1は、印刷時に、ウォータマークやスタンプ、ページ番号、日付などの付加情報を画像データに付加することが可能に構成されている。つまり付加情報を付加する情報付加手段が備えられる。このような付加情報を付加する指示があった場合には、メイン制御部18が画像処理部16を制御する。画像データに付加された付加情報は付加画像であると言える。付加情報は制御用メモリ19に記憶され、必要に応じて読み出される。勿論、元々付加情報を付加画像のデータとして格納しておいてもよい。また、付加情報を複数、制御用メモリ19に格納しておくと共に、付加設定情報を制御用メモリ19に格納しておくとよい。この付加設定情報としては、画像データに対して付加する位置を示す情報を少なくとも含み、複数の付加情報が格納されている場合にはそのいずれを選ぶかの情報も含むものとする。また、後処理装置でのパンチやステープル処理を実行する指示があった場合には、メイン制御部18はこの後処理装置も制御する。
符号化/復号部17は、画像記憶部15から印刷対象の画像データとそれに対応する原稿判定データ及び領域分離データとを読み出して復号し、画像処理部16に渡す。画像処理部16は、復号後の画像データ(RGB画像データ)に対して各種画像処理(以下、印刷用画像処理という)を実行する。印刷用画像処理としては、以下にその概略を説明するように、画質調整処理、二色化処理、色補正処理、黒生成/下色除去処理、空間フィルタ処理、変倍処理、出力階調補正処理、及び中間調生成処理などが挙げられる。黒生成/下色除去処理、空間フィルタ処理、及び中間調生成処理は、領域分離データが示す各種領域に応じた処理となる。
図4は、本発明に係る画像処理装置が備える優先印刷機能の設定画面例を示す図である。上記の複合機1では、待機中の印刷ジョブがあるときでも、特定の印刷ジョブを優先して印刷処理を行わせるための優先印刷機能を有している。
優先印刷機能の設定は、例えば図4に示すような画面100で行うことができる。図4の画面100は、複合機1の表示部(図3の構成ではタッチパネル10の表示部)に所定の操作を行うことにより表示されるもので、複合機1の現在の印刷ジョブの状態を示すものである。
図4の画面100では、複合機1に指示されている現在の印刷ジョブ101が一覧的に表示され、各印刷ジョブのユーザ/モード102と、セット部数及び終了部数103、コピー中や待機中などの状況104が明示される。ユーザ/モード表示においては、PCなどの情報処理装置から印刷指示として送信された印刷ジョブや、複合機のスキャナで読み取った画像データの印刷ジョブ(すなわちコピー処理)、あるいはファクシミリ受信した画像データの印刷ジョブ、インターネットFAXにより受信した画像データの印刷ジョブなどが判別できるようになっている。
この画面100によって、現在印刷を実行中の印刷ジョブや、印刷処理が待機状態となっている印刷ジョブを判別することができ、また待機の順番も判別できる。ここで利用者が特定の印刷ジョブを優先して印刷させたい場合には、図4の画面100からプリントボタン105を操作し、印刷ジョブの状況モード106を予約/実行中に切り替え、優先して印刷させた印刷ジョブ101を選択し、優先キー107をタッチする。これにより、選択した印刷ジョブを他の印刷ジョブに優先させて印刷処理を実行させることができる。
本発明に係る実施形態では、複合機1は、上記のような優先印刷機能を使用して、情報処理装置3から送信された印刷ジョブに、重要な文書への付加情報が付加されていることを示す所定の情報が含まれている場合には、その印刷ジョブを自動的に優先印刷する印刷ジョブとして扱う。従って、待機中の他の印刷ジョブがあっても、その印刷ジョブを優先させて印刷処理を実行する。また、他の実施形態では、画像形成装置では、スキャナを使用して原稿画像を印刷する際に、付加情報を付加することができ、このとき予め指定された特定の付加情報が画像データに付加された場合には、画像形成装置にて優先印刷を行う。以下にその処理例を説明する。
(処理例1)
本発明に係る優先印刷処理の第1の処理例では、複合機1では、情報処理装置3から送信された印刷ジョブに、予め指定された特定の付加情報が付加されていることを示す所定の情報があった場合に、その印刷ジョブを優先印刷の印刷ジョブとして扱うようにする。つまり、上述したように、本発明に係る情報処理装置3では、予め重要な文書等の画像データに付与するウォータマーク等の特定の付加情報が予め定められている。そして情報処理装置3において利用者が、印刷したい画像データに対して所望の付加情報を付加したときに、その付加情報が上記のように予め指定された特定の付加情報であれば、その画像データを優先印刷させるための所定の情報を印刷ジョブに含めて送信する。
これを受けた複合機1では、印刷ジョブに含まれる所定の情報を認識し、その印刷ジョブを優先印刷の対象ジョブとして扱う。つまり、複合機1では、所定の情報が含まれる印刷ジョブを受信した場合には、優先印刷機能を利用して、待機中の印刷ジョブがあったとしてもその受信した印刷ジョブを優先し、先に印刷処理を実行する。
図5は、本発明による画像処理システムにおける画像処理例を説明するためのフローチャートで、本処理例1における処理を示すものである。
情報処理装置3が利用者に操作され、プリンタドライバが起動して印刷設定が開始されると(ステップS1−Yes)、情報処理装置3では、付加情報が設定されたか否かを判別する(ステップS2)。付加情報が設定されていれば、その付加情報が予め指定された特定の付加情報か否かを判別する(ステップS3)。特定の付加情報とは、設定可能なウォータマークやスタンプ等の付加情報のなかから、重要な文書等に付加する付加情報として予め指定されたものである。
そして、情報処理装置3は、特定の付加情報であれば、複合機1で優先印刷させるための所定の情報を含む印刷ジョブを生成する(ステップS4)。印刷ジョブには、利用者に指定された印刷すべき画像データと、設定された付加情報とが合成された画像データが含まれる。そして情報処理装置3では、生成した印刷ジョブを複合機1に送信する(ステップS5)。送信先は、プリンタドライバで予め設定された、もしくは利用者によって新たに設定された複合機である。
上記ステップS2で付加情報が設定されていない場合、及びステップS3で特定の付加情報ではない場合、利用者に指定された印刷すべき画像データを含む印刷ジョブを生成し(ステップS6)、複合機1に対してその印刷ジョブを送信する(ステップS5)。
複合機1では、送信された印刷ジョブを受信すると(ステップS7−Yes)、受信した印刷ジョブに所定の情報が含まれるかどうかを判別する(ステップS8)。印刷ジョブに所定の情報が含まれていれば、その印刷ジョブを優先印刷の対象とし、他の待機中の印刷ジョブがあったとしても優先して印刷処理を実行する(ステップS9)。また、受信した印刷ジョブに所定の情報が含まれていなければ(ステップS8−No)、優先印刷ではなく、通常の印刷処理を実行する(ステップS10)。この場合、待機中の印刷ジョブがあれば、その優先順位の最後尾に印刷ジョブを設定して待機させる。
上記のような処理により、本来、重要で機密性の高い文書等であることを示すウォータマーク等の付加情報が付加された画像データを、優先して印刷させることができ、利用者は、PC等の情報処理装置3で印刷指示を実行することで、複合機1で優先してその印刷ジョブが処理され、複合機1の傍に行けば重要な印刷文書をただちに入手することができる。そしてこれにより、重要な印刷文書が排出トレイなどに放置され他人の目に入るような危険性を回避することができる。また、本例の処理により、親展印刷のような暗証番号等の入力を行う必要がなく、シンプルな操作で高いセキュリティを確保することができる。
(処理例2)
本発明に係る優先印刷処理の第2の処理例では、情報処理装置3にて印刷すべき画像データと、その画像データに付加するウォータマーク等の付加情報とを印刷ジョブに別々に含ませて送信する。また、このときに情報処理装置3では、処理例1と同様に、印刷ジョブに含ませる付加情報が予め定めた特定の付加情報であれば、優先印刷を行わせるための所定の情報を自動的に印刷ジョブに含ませる。
この印刷ジョブを受けた複合機1では、情報処理装置3から送信された印刷ジョブに所定の情報があった場合に、その印刷ジョブを優先印刷の印刷ジョブとして扱う。このとき複合機1では、優先印刷を行う際に、印刷ジョブに含まれる利用者に指定された印刷すべき画像データと、利用者に指定されたウォータマーク等の付加情報とを合成し、その合成した画像データに基づいて印刷処理を実行する。このように、本処理例では、印刷ジョブに含まれる画像データと付加情報とを複合機1側で合成して印刷処理を実行する。
図6は、本発明による画像処理システムにおける画像処理の他の例を説明するためのフローチャートで、本処理例2における処理を示すものである。
情報処理装置3が利用者に操作され、プリンタドライバが起動して印刷設定が開始されると(ステップS11−Yes)、情報処理装置3では、付加情報が設定されたか否かを判別する(ステップS12)。付加情報が設定されていれば、その付加情報が予め指定された特定の付加情報か否かを判別する(ステップS13)。特定の付加情報とは、設定可能なウォータマークやスタンプ等の付加情報のなかから、重要な文書等に付加する付加情報として予め指定されたものである。
そして、情報処理装置3は、特定の付加情報であれば、複合機1で優先印刷させるための所定の情報を含む印刷ジョブを生成する(ステップS14)。印刷ジョブには、利用者に指定された印刷すべき画像データと、設定された付加情報とが別々に含まれる。そして情報処理装置3では、生成した印刷ジョブを複合機1に送信する(ステップS15)。送信先は、プリンタドライバで予め設定された、もしくは利用者によって新たに設定された複合機である。
上記ステップS12で付加情報が設定されていない場合、及びステップS13で特定の付加情報ではない場合、利用者に指定された印刷すべき画像データを含む印刷ジョブを生成し(ステップS16)、複合機1に対してその印刷ジョブを送信する(ステップS15)。
複合機1では、送信された印刷ジョブを受信すると(ステップS17−Yes)、受信した印刷ジョブに所定の情報が含まれるかどうかを判別する(ステップS18)。印刷ジョブに所定の情報が含まれていれば、その印刷ジョブを優先印刷の対象とし、印刷ジョブに含まれる印刷すべき画像データと付加情報とを合成し(ステップS19)、他の待機中の印刷ジョブがあったとしても優先して印刷処理を実行する(ステップS20)。また、受信した印刷ジョブに所定の情報が含まれていなければ(ステップS18−No)、優先印刷ではなく、通常の印刷処理を実行する(ステップS21)。この場合、待機中の印刷ジョブがあれば、その優先順位の最後尾に印刷ジョブを設定して待機させる。
このような処理により、本来、重要で機密性の高い文書等であることを示すウォータマーク等の付加情報が付加された画像データを、優先して印刷させることができ、利用者は、PC等の情報処理装置3で印刷指示を実行した後、複合機1で優先してその印刷ジョブが処理され、複合機1の傍に行けば重要な印刷文書をただちに入手することができる。そしてこれにより、重要な文書が排出トレイなどに放置され他人の目に入るような危険性を回避することができる。また、本例の処理により、親展印刷のような暗証番号等の入力を行う必要がなく、シンプルな操作で高いセキュリティを確保することができる。
(処理例3)
本発明に係る優先印刷処理の第3の処理例では、複合機1にウォータマーク等の付加情報の付加機能を備え、複合機1で印刷処理を実行する際に、印刷処理を行う印刷データに対して予め指定した特定の付加情報が付加されているときには、その印刷データを優先印刷処理の対象として処理を行う。
本実施形態の複合機1では、上記の情報処理装置3に備えられたごとくのウォータマーク等の付加情報の設定機能を備えている。ここで、利用者が複合機1の読取部(スキャナ)を使用して原稿画像を読み取らせ、読み取った原稿の画像データを印刷させる際に、重要な文書に付与するものとして予め指定された特定の付加情報を付加する操作を行った場合に、複合機1では、その印刷ジョブを優先印刷の対象として、優先的に印刷処理を実行させる。付加情報を付加させる印刷画像データとしては、ファクシミリやメールにて受信したものであってもよい。
図7は、本発明による画像処理システムにおける画像処理の更に他の例を説明するためのフローチャートで、本処理例3における処理を示すものである。
利用者が複合機1に対してコピーを指示する操作を行うと(ステップS31−Yes)、複合機1では原稿載置台に載置された原稿、あるいは自動原稿搬送装置にセットされた原稿の画像を読み取る動作を開始する(ステップS32)。そして、複合機1では、読み取った原稿画像に対してウォータマーク等の付加情報を付加する設定がなされているか否かを判別する(ステップS33)。付加情報の設定の可否の判別は、コピー指示後、原稿画像の読み取り動作の前に行うものであってもよい。
複合機1で付加情報が設定されている場合、その付加情報が予め指定した特定の付加情報か否かを判別する(ステップS34)。特定の付加情報とは、設定可能なウォータマーク等の付加情報のなかから、重要な文書等に付加する付加情報として予め指定されたものである。そして、特定の付加情報であれば、読み込んだ原稿画像を優先印刷により印刷する(ステップS35)。また、上記ステップS33で付加情報が設定されていない場合、及びステップS34で特定の付加情報ではない場合、優先印刷ではなく、通常の印刷処理を実行する(ステップS36)。この場合、待機中の印刷ジョブがあれば、その優先順位の最後尾に、読み込んだ画像の印刷ジョブを設定して待機させる。
この例の場合、複合機1の傍に利用者がいて付加情報の設定操作を行うため、印刷文書が第3者の目に触れる危険性はそれほど高くないが、先の印刷ジョブの利用者が複合機1の近傍にいる場合などでも、重要な文書を先に印刷させて入手することでより機密性を高めることができる。
また、上記の処理例の他、ウォータマークやスタンプ等の付加情報が合成された印刷用の画像データを複合機にて画像解析し、パターン認識などの公知の手法によって、「重要」、「極秘」、「社外秘」のような文字パターンを認識するようにしてもよい。この場合、特定の文字パターンや図形などによるウォータマークやスタンプ等が画像データにあれば、優先印刷を行うものと判定し、その画像データを優先的に印刷する。このときに、文書内に含まれる「重要」、「極秘」などの文字列と、付加情報を混同しないように、予め定めた領域(例えば文書の右上領域等)に上記の特定の付加情報があったときに、優先印刷を行うものと判定するようにしてもよい。あるいは、特定の付加情報が所定の大きさ以上で印刷するよう設定されているときに、優先印刷を行うものと判定するものであってもよい。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の一例としての複合機を用いて構築される画像処理システムの構成例を示す模式図である。 情報処理装置の内部構成例を説明するためのブロック図である。 本発明の画像形成装置として適用可能な複合機の構成例を説明するためのブロック図である。 本発明に係る画像処理装置が備える優先印刷機能の設定画面例を示す図である。 本発明による画像処理システムにおける画像処理の一例を説明するためのフローチャートである。 本発明による画像処理システムにおける画像処理の他の例を説明するためのフローチャートである。 本発明による画像処理システムにおける画像処理の更に他の例を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1…複合機、2…ネットワーク、3…情報処理装置、10…タッチパネル、11…パネル制御部、12…記録部、13…読取部、14…フォーマット変換部、15…画像記憶部、16…画像処理部、17…復号部、18…メイン制御部、19…制御用メモリ、20…キー操作部、21…LAN制御部、22…制御用バッファ、23…NCU、24…モデム、25…USBインタフェース、30…操作パネル、31…CPU、32…バス、33…ROM、34…RAM、35…操作部、36…表示部、37…通信部、38…HDD装置、38a…プリンタドライバ、38b…付加情報設定テーブル、100…画面、101…印刷ジョブ、102…ユーザ/モード、103…終了部数、104…状況、105…プリントボタン、106…状況モード、107…優先キー。

Claims (3)

  1. 画像データを記録媒体に画像形成する画像形成手段を有し、該画像形成手段により画像データの画像形成を行う際に、所定の条件に該当する画像データを優先して印刷する優先印刷機能を備えた画像形成装置であって、
    画像データに対して付加する特定の付加情報が設定されているにジョブに含められる所定の情報が、外部機器から送信された画像形成を指示するジョブに含まれている場合に、前記ジョブに含まれる画像データと、該画像データとは別々に送信された前記付加情報とを合成することにより該付加情報を前記画像データに付加し、前記合成して得られた画像データを優先して印刷することを特徴とする画像形成装置。
  2. 画像データを記録媒体に画像形成する画像形成手段を有し、該画像形成手段により画像データの画像形成を行う際に、所定の条件に該当する画像データを優先印刷する優先印刷機能を備えた画像形成装置と、
    画像データに基づく画像形成を指示するジョブを生成して、前記画像形成装置に送信する情報処理装置とを有する画像処理システムであって、
    前記情報処理装置は、画像データに対して付加する付加情報を設定する情報付加手段と、該情報付加手段が設定する付加情報を指定する操作入力を受け付ける操作入力手段と、前記操作入力手段に対する操作入力に従って、画像データに付加情報を付加して画像形成を指示するジョブを生成するジョブ生成手段とを有し、
    該ジョブ生成手段は、前記情報付加手段により画像データに付加すべき付加情報が設定された際に、予め指定された特定の付加情報が設定されている場合には、前記優先印刷を実行させるための所定の情報を前記ジョブに含ませるとともに、前記画像データと前記付加情報とを合成することにより該付加情報を前記画像データに付加して、前記ジョブに含ませ、
    前記画像形成装置は、前記情報処理装置から送信された画像形成を指示するジョブに、前記所定の情報が含まれている場合に、前記ジョブに含まれる前記付加情報が合成された画像データを優先して印刷することを特徴とする画像処理システム。
  3. 画像データを記録媒体に画像形成する画像形成手段を有し、該画像形成手段により画像データの画像形成を行う際に、所定の条件に該当する画像データを優先印刷する優先印刷機能を備えた画像形成装置と、
    画像データに基づく画像形成を指示するジョブを生成して、前記画像形成装置に送信する情報処理装置とを有する画像処理システムであって、
    前記情報処理装置は、画像データに対して付加する付加情報を設定する情報付加手段と、該情報付加手段が設定する付加情報を指定する操作入力を受け付ける操作入力手段と、前記操作入力手段に対する操作入力に従って、画像データに付加情報を付加して画像形成を指示するジョブを生成するジョブ生成手段とを有し、
    該ジョブ生成手段は、前記情報付加手段により画像データに付加すべき付加情報が設定された際に、予め指定された特定の付加情報が設定されている場合には、前記優先印刷を実行させるための所定の情報を前記ジョブに含ませるとともに、前記画像データと前記付加情報とを別々に、前記ジョブに含ませ、
    前記画像形成装置は、前記情報処理装置から送信された画像形成を指示するジョブに、前記所定の情報が含まれている場合に、前記ジョブに含まれる前記画像データと前記付加情報とを合成することにより該付加情報を前記画像データに付加、該合成して得られた画像データを優先して印刷することを特徴とする画像処理システム。
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