JP5239079B2 - ガス抜きモード設定機能を備えたエアゾール用キャップおよび、このエアゾール用キャップを備えたエアゾール式製品 - Google Patents

ガス抜きモード設定機能を備えたエアゾール用キャップおよび、このエアゾール用キャップを備えたエアゾール式製品 Download PDF

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Description

本発明は、エアゾール式製品に用いられるガス抜きモード設定機能を備えたエアゾール用キャップなどに関する。
特に操作ボタンを囲んで保護する筒状部および天面を少なくとも備えて容器本体側に着脱可能な形で取り付けられ、かつ、当該操作ボタンを作動モード対応位置に移動させるための各種タイプのガス抜き具がセットされた状態でエアゾール式製品のガス抜きモードを設定することができる、エアゾール容器用キャップに関するものである。
本明細書では、
・「静止モード」の語を、エアゾール容器のバルブが閉じて容器内部と外部空間とが連通していない状態を示す意で用い、
・「作動モード」の語を、操作ボタンに対する利用者の噴射操作といわば1対1の対応関係にたつ内容物噴射状態(エアゾール容器のバルブが開いて容器内部と外部空間とが連通した状態)を示す意で用い、
・「ガス抜きモード」の語を、キャップに取り付けられた各種ガス抜き具の作用により操作ボタンが作動モード対応位置に保持されたままとなって、容器内部の残留ガスなどが続けて噴射される状態を示す意で用い、
・「キャップ」の語を、エアゾール容器本体側(マウンティングキャップおよび容器本体など)に着脱自在な形で取り付けられて、エアゾール容器の静止モードにおいては容器本体側に取り付けられて操作ボタンを保護し、また、作動モードにおいては当該容器本体から取り外されタイプの保護部材を示す意で用いる。
一般にガス抜きモードの設定は、使用済みエアゾール容器を廃棄するときに初めて必要となり、まだ容器に内容物が存在している通常の使用段階では不要なものである。
そのため、ガス抜きモード保持のための機構は、エアゾール式製品の通常の使用段階では内容物噴射動作の障害とならず、また利用者にとっていわば目障りにもならず、利用者がガス抜きモードの設定操作を簡単に行えることが望ましい。また、比較的長時間にわたってエアゾール式製品の内容物を連続噴射させる場合に、利用者がそのための操作自体を継続的に行わなくても済むことが望ましい。
本発明はこのような要請にも応えるものである。
従来、操作ボタンを作動モード対応位置に移動させるためのガス抜き具を例えば操作ボタン保護用のふた(=本願発明のキャップ)の一部に保持するなどしておき、ガス抜きモード設定の際にはガス抜き具をふた天面の中央部分(=操作ボタン天面との対向部分)にセットし、かつ、「ふた」が容器に取り付けられた状態にすることにより、エアゾール容器のガス抜きモード設定をおこなうようにしたガス抜き機構付ふたが提案されている(特許文献1参照)。
このガス抜き機構付ふたの場合、
(11)ガス抜きの必要性がまだ生じていない段階(静止モード,作動モード)でのガス抜き具を収納しておくための収納保持部や、ガス抜きモード設定の際にガス抜き具を「ふた」天面の中央部分(=操作ボタン天面と対向する部分)に取り付けるための設定保持部を、「ふた」内部に新たに形成する、
(12)「ふた」天面の中央部分に形成した筒状穴部〔19〕にピン状の障害物〔20:ガス抜き具〕を「ふた」外部から挿入して、その先端部分で噴射ボタン(操作ボタン)を作動モード対応位置に移動させて保持する、
などの構造形態になっている。
特許第3723330号公報
以上のガス抜き機能を備えた「ふた」(キャップ)の場合、まだ使用されないときのガス抜き具をしまっておくための構成要素や、使用するときのガス抜き具を天面中央部分へ取り付けるための構成要素を新たに設けているので、「ふた」製造面における効率性が悪く、製品のコストアップにつながりやすいなどの問題点があった。
また、ピン状の障害物〔20〕は、「ふた」の外側から筒状穴部〔19〕に挿入されることによりその中の操作ボタン(およびこれと一体のステム)に作用して、当該操作ボタンをガス抜きモード位置(=作動モード対応位置)に移動させ、そこに保持するといった機能を持つものの、この保持状態を積極的に継続するための形状を有していない。
そのため、ガス抜き具の当該障害物は、周知のステム復帰用の強い弾性力でガス抜きモードの設定状態から「ふた」外側の方に移動してしまう可能性があり、ガス抜き具としての信頼性が十分に担保されないという問題点があった。
そこで本発明では、不要段階でのガス抜き具を保持するキャップ部分や、ガス抜きモード設定時にガス抜き具を取り付けるキャップ部分として、キャップのもともとの構成要素である筒状部,天面を利用し、これにより既存キャップ形状との共通性をできるだけ確保して各種タイプに対応した「ガス抜きモード設定機能を備えたエアゾール容器用キャップ」の製造工程での転用化,効率化を図ることを目的とする。
また、キャップ天面の孔部からキャップ内部に挿入されて操作ボタンを作動モード位置に移動させるピン状タイプのガス抜き具については、その外周面に、キャップ外部へのいわば抜け防止域として作用する形状部分を設け、これによりガス抜きモード設定動作の信頼性を高めることを目的とする。
本発明は、以上の課題を次のようにして解決する。
(1)「図1,2に対応」
操作ボタン(例えば後述の操作ボタン3)を囲んで保護する筒状部(例えば後述の外コア4b)および天面(例えば後述の天面4c)を少なくとも備えて容器本体側に着脱可能な形で取り付けられ、かつ、当該操作ボタンを作動モード対応位置に移動させるためのガス抜き具がセットされた状態でエアゾール式製品のガス抜きモードを設定することができるエアゾール容器用キャップにおいて、
前記天面は、前記ガス抜き具を挿入するための孔部(例えば後述の孔部4n)を中央部分に有し、かつ、当該中央部分から外れて前記操作ボタンと対向しない部分に当該ガス抜き具を収納するための保持部(例えば後述の鞘状部4p)を有し、
前記ガス抜き具は、
前記天面の外側から内側への順方向により前記孔部に挿入され、当該挿入後のこれとは反対の逆方向への移動が阻止される形のピン状部材(例えば後述の押圧ピン6)からなり、
前記保持部に取外し可能な形で取り付けられる被保持部(例えば後述の環状突部6e)と、
前記順方向への挿入を阻止せずに前記逆方向への移動を阻止するための複数の一方向性設定部分(例えば後述の環状係止部6b)が、それぞれ前記挿入方向の離間した位置に形成された外周面部と、を備え、
ガス抜きモード以外のときは、前記被保持部が前記天面の保持部に取り付けられ、
ガス抜きモードの設定に際しては、キャップが前記容器本体側に取り付けられた状態で、前記孔部に挿入されることにより前記操作ボタンを押圧して作動モード対応位置に移動させ、かつ、当該移動後の操作ボタン位置が前記一方向性設定部分の作用に基づいて保持される形の、
ガス抜きモード設定機能を備えたものにする。
(2)「図3,4に対応」
操作ボタン(例えば後述の操作ボタン3)を囲んで保護する筒状部(例えば後述の内コア4a,外コア4b)および天面(例えば後述の天面4c)を少なくとも備えて容器本体側に着脱可能な形で取り付けられ、かつ、当該操作ボタンを作動モード対応位置に移動させるためのガス抜き具がセットされた状態でエアゾール式製品のガス抜きモードを設定することができるエアゾール容器用キャップにおいて、
前記筒状部は、内筒状部(例えば後述の内コア4a)とその回りの外筒状部(例えば後述の外コア4b)とからなり、
前記ガス抜き具は、
キャップから取外し可能な変形性状部材(例えば後述のスポンジ5)からなり、
ガス抜きモード以外のときは、前記内筒状部と前記外筒状部との間の環状空間域(例えば後述の環状空間域s2)に、当該内筒状部の外周面および当該外筒状部の内周面のそれぞれに対する当接作用により保持され、
ガス抜きモードの設定に際しては、前記内筒状部の中の鞘状空間域(例えば後述の鞘状空間域s1)に、当該内筒状部の内周面に対する当接作用により保持され、かつ、キャップが前記容器本体側に取り付けられるときに前記操作ボタンを押圧して作動モード対応位置に移動させる形の、
ガス抜きモード設定機能を備えたものにする。
(3)「図5,6に対応」
操作ボタン(例えば後述の操作ボタン3)を囲んで保護する筒状部(例えば後述の外コア4b)および天面(例えば後述の天面4c)を少なくとも備えて容器本体側に着脱可能な形で取り付けられ、かつ、当該操作ボタンを作動モード対応位置に移動させるためのガス抜き具がセットされた状態でエアゾール式製品のガス抜きモードを設定することができるエアゾール容器用キャップにおいて、
前記天面は、前記ガス抜き具をガス抜きモードの形態に設定するための少なくとも二個の孔部(例えば後述の煙突状孔部4q)を有し、
前記ガス抜き具は、
変形性状の長尺部材(例えば後述のパイプ7)からなり、
ガス抜きモード以外のときは、前記筒状部または前記容器本体側に取外し可能な態様で保持され、
ガス抜きモードの設定に際しては、前記孔部を通って長尺部材端部のそれぞれが当該孔部よりも外側に飛び出る形のU字状に設定され、かつ、キャップが前記容器本体側に取り付けられるときに、当該U字状の底部分で前記操作ボタンを押圧して作動モード対応位置に移動させる形の、
ガス抜きモード設定機能を備えたものにする。
(4)「図9〜図14に対応」
操作ボタン(例えば後述の操作ボタン3)を囲んで保護する筒状部(例えば後述の内コア4a,外コア4b)および天面(例えば後述の天面4c)を少なくとも備えて容器本体側に着脱可能な形で取り付けられ、かつ、当該操作ボタンを作動モード対応位置に移動させるためのガス抜き具がセットされた状態でエアゾール式製品のガス抜きモードを設定することができるエアゾール容器用キャップにおいて、
前記筒状部は、下端側が開口して前記ガス抜き具をガス抜きモード位置に受け入れるためのスリット状部分(例えば後述の下端側スリット状部4d,4d’)を有し、
前記ガス抜き具は、
キャップから取外し可能なC字状部材(例えば後述のC字状部材9,9’)からなり、
ガス抜きモード以外のときは、前記筒状部の周面部分に保持され、
ガス抜きモードの設定に際しては、前記スリット状部分に入れられて下端部分の一部が前記操作ボタンの上方に位置する形で保持され、かつ、キャップが容器本体側に取り付けられるときに、当該下端部分の一部で前記操作ボタンを押圧して作動モード対応位置に移動させる形の、
ガス抜きモード設定機能を備えたものにする。
(5)「図17,18に対応」
操作ボタンを囲んで保護する筒状部および天面を少なくとも備えて容器本体側に着脱可能な形で取り付けられ、かつ、当該操作ボタンを作動モード対応位置に移動させるガス抜き具としての棒状部材(例えば後述のパイプ7)がセットされた状態でエアゾール式製品のガス抜きモードを設定することができるエアゾール容器用キャップにおいて、
前記天面は、
前記棒状部材の長手方向周面に対する少なくとも一対の係合保持部(例えば後述のΩ字状切欠部4w,4w’)を、
当該棒状部材がセットされていない前記キャップが前記容器本体側に取り付けられた通常のキャップ装着モードでは前記操作ボタンから離間し、
かつ、当該棒状部材の一部と係合した状態の前記キャップが前記容器本体側に取り付けられるガス抜きモードの設定に際しては、当該係合後の棒状部材が前記操作ボタンを押圧して作動モード対応位置に移動させる形で、有している、
ガス抜きモード設定機能を備えたものにする。
(6)上記(1)〜(5)において、
前記天面に、ガス抜きモードのガス流出経路となる孔部(例えば後述の孔部4k,4m)を設ける。
このような構成からなるエアゾール用キャップおよび、当該キャップを備えたエアゾール式製品を本発明の対象としている。
本発明は、このようにキャップ天面の孔部からキャップ内部に挿入されて操作ボタンを作動モード位置に移動させるピン状タイプのガス抜き具については、その外周面に、キャップ外部へのいわば抜け防止域として作用する形状部分を軸方向に離間する形で複数設けているので、ガス抜き具の挿入用孔部から押圧対象の操作ボタンまでの間隔にばらつきがある場合にも、当接操作ボタンを確実に作動モード対応位置まで移動させて、ガス抜きモード設定動作の信頼性を高めることができる。
また、ガス抜き具を不使用時に保持するキャップ部分や、ガス抜きモード設定時にガス抜き具を取り付けるキャップ部分として、キャップのもともとの構成要素である筒状部,天面の利用を図っている。
そのため既存キャップ形状との共通性をできるだけ確保して各種タイプに対応した「ガス抜きモード設定機能を備えたエアゾール容器用キャップ」の製造工程での転用化,効率化を図ることができる。
図1乃至図18を用いて本発明を実施するための最良の形態を説明する。なお、実施形態の参考例として、図7,図8,図15および図16のエアゾール容器用キャップも併せて説明する。
ここで、
図1は、一方向性の押圧ピンからなるガス抜き具をキャップの保管部分に保持した状態を示し、
図2は、図1の押圧ピンをキャップのガス抜きモード設定箇所に保持した状態を示し、
図3は、スポンジからなるガス抜き具をキャップの保管部分に保持した状態を示し、
図4は、図3のスポンジをキャップのガス抜きモード設定箇所に保持した状態を示し、
図5は、内容物噴射用のパイプからなるガス抜き具をキャップの保管部分に保持した状態を示し、
図6は、図5のパイプをキャップのガス抜きモード設定箇所(煙突状孔部)に保持した状態を示し、
図7は、湾曲板からなるガス抜き具をキャップの保管部分に保持した状態を示し、
図8は、図7の湾曲板をキャップのガス抜きモード設定箇所に保持した状態を示し、
図9は、C字状部材(その1)からなるガス抜き具をキャップの保管部分に保持した不使用状態を示し、
図10は、図9のC字状部材をキャップのガス抜きモード設定箇所に保持した使用状態の斜視図および、当該C字状部材の斜視図を示し、
図11は、図9のC字状部材をキャップのガス抜きモード設定箇所に保持した使用状態の平面図などを示し、
図12は、C字状部材(その2)からなるガス抜き具をキャップの保管部分に保持した不使用状態を示し、
図13は、図12のC字状部材をキャップのガス抜きモード設定箇所に保持した使用状態の斜視図および、当該C字状部材の斜視図を示し、
図14は、図12のC字状部材をキャップのガス抜きモード設定箇所に保持した使用状態の平面図などを示し、
図15は、鞘状プレートからなるガス抜き具をキャップの保管部分に保持した不使用状態を示し、
図16は、図15のプレートをキャップのガス抜きモード設定箇所に保持した使用状態を示し、
図17は、内容物噴射用のパイプからなるガス抜き具をキャップの保管部分に保持した状態を示し、
図18は、図17のパイプをキャップのガス抜きモード設定箇所(天面垂下部分)に保持した状態を示している。
ここで、図1,図3,図5,図7,図9,図12,図15および図17の各バルブ機構(操作ボタンおよびステムの状態)は静止モードである。
なお、以下のアルファベット付き参照番号の構成要素(例えば外側環状端部2a)は原則として、当該参照番号の数字部分の構成要素(例えばマウンティングキャップ2)の一部であることを示している。
図1〜図18において、
1は後述の内容物および噴射用ガスを収納したエアゾール式製品の容器本体,
1aは後述の膨出域4tが着脱自在な態様で係合する外側環状凹部,
2は容器本体1の開口端部側に取り付けられたマウンティングキャップ,
2aは後述の膨出域4gが着脱自在な態様で係合する外側環状端部,
3は周知のバルブ機構(図示省略)の構成要素であるステムに取り付けられて押圧操作により上下動するタイプの操作ボタン,
3aは作動モード設定やガス抜きモード設定の際に用いられる操作面部分,
をそれぞれ示している。
また、
4は容器本体側(容器本体1やマウンティングキャップ2)に取り付けられて不使用状態の操作ボタンを保護するためのキャップ,
4aは容器本体側に取り付けられたときにマウンティングキャップ2に係止される筒状の内コア(図3,図4,図7〜図16のみ),
4bは容器本体側に取り付けられたときに容器本体1(の胴部と肩部との巻き締め部分)に係止される筒状の外コア,
4cは当該内コアおよび当該外コアと一体の天面,
4dは内コア4aの下端開口部分から上方向に周面の途中まで形成され、後述のC字状部材9(ガス抜き具)のガス抜きモード位置への設定用空間域として作用し、また、キャップが容器本体側に取り付けられた状態での当該内コアの内外連通用空間域として作用する三個の下端側スリット状部,
4d’は内コア4aの下端開口部分から上方向に天面部分まで形成され、後述のC字状部材9’(ガス抜き具)のガス抜きモード位置への設定用空間域として作用し、また、キャップが容器本体側に取り付けられた状態での当該内コアの内外連通用空間域として作用する三個の下端側スリット状部(図12,図13,図14のみ),
4eは内コア4aの内周面中央片側の周方向に形成されて後述の湾曲板8を天面4cとの間の当該内周面部分に保持するための突状部(図7,図8のみ),
4fは内コア4aの内周面上側の周方向に形成され、不使用状態の後述の鞘状プレート10(ガス抜き具)を天面4cとの間に係止して保持するための環状突状部(図15,図16のみ),
4gは内コア4aの内周面下端側部分の周方向に形成されてマウンティングキャップ2の外側環状端部2aと係合する三個の膨出域,
4hは外コア4bの一部の上下方向に形成され、キャップが容器本体側に取り付けられた状態において当該容器本体側から離間する形態の拡大域,
4jは当該拡大域の外側の上下方向に形成され、不使用状態の後述のパイプ7(ガス抜き具)を収容するための縦凹状部,
4kは天面4cの内コア対応部分に形成されたガス流出経路用の孔部,
4mは天面4cの外コア対応部分に形成されたガス流出経路用の孔部,
4nは天面4cの内コア対応部分に形成され、後述の押圧ピン6(ガス抜き具)をガス抜きモード位置に設定するための孔部(図1,図2のみ),
4pは天面4cの外コア対応部分に形成され、不使用状態の当該押圧ピンを保管するための鞘状部(図1,図2のみ),
4qは天面4cの内コア対応部分に形成され、後述のパイプ7(ガス抜き具)をガス抜きモード位置に設定するための二つの煙突状孔部(図5,図6のみ),
4rは天面4cの内コア対応の端部分に形成され、後述の湾曲板8を案内して保持する浅い溝状部(図7,図8のみ),
4sは天面4cの内コア対応部分の径方向に形成され、後述のC字状部材9’を使用状態に保持するための三個のリブ(図12,図13,図14のみ),
4tは外コア4bの内周面下端側部分の周方向に形成されて容器本体1の外側環状凹部1aと係合する膨出域,
4uは外コア4bの内側の上下方向に形成され、キャップが容器本体側に取り付けられた状態において容器本体1の胴部と肩部との巻き締め部分に下端が当接する八個のリブ,
4vは外コア4bから天井面4cにかけて形成されたガス流出経路用の開口部,
4w,4w’は天面4cから垂下した一組の板状部分の下端側にそれぞれ形成され、後述のパイプ7(ガス抜き具)やその他のガス抜き具となる棒状部材をガス抜きモード位置に設定するための二対のΩ字状切欠部(図17,図18のみ),
をそれぞれ示している。
また、
5はガス抜き具としての、可撓性(変形性状)の発泡性部材からなるスポンジ(図3,図4のみ),
6はガス抜き具としての、図示上下方向断面がT字状で孔部4nに対して一方向性の(=一方向に対する移動阻止機能を備えた)押圧ピン(図1,図2のみ),
6aは孔部4nよりも大きな径部分からなる押圧操作面,
6bは軸部周面に形成された一方向性の形状、すなわち孔部4nにいったん押し込まれると元の方向への復帰が阻止される形状からなる複数個(図示の場合は四個)の環状係止部,
6cは当該環状係止部のそれぞれを構成する押圧操作面側の水平面状または椀内周面状の復帰阻止用面部分,
6dは当該環状係止部のそれぞれを構成し、当該復帰阻止面部分の反対側に形成された椀外周面状の押入れ作動用面部分,
6eは当該環状係止部の下方(押圧操作面とは反対の側)の軸部周面に形成されてガス抜き具保管用の鞘状部4pの内周面下端側部分と係合する環状突部
7は操作ボタン3に形成された周知の噴射口に取り付けられて使用され、かつ、ガス抜き具としても作用する可撓性(変形性状)の棒状部材であるパイプ(図5,図6,図17,図18のみ),
をそれぞれ示している。
また、
8はガス抜き具としての湾曲板(図7,図8のみ),
9はガス抜き具としてのC字状部材(図9,図10,図11のみ),
9aは当該C字状部材の周面部分に形成され、ガス抜きモード設定の際に内コア4aの下端側スリット状部4dに入り込む態様の二個の上端側スリット状部,
9bは当該二個の上端側スリット状部の間に形成され、ガス抜きモードにおいて操作ボタン3に対しこれをいわば跨ぐ形の押圧作用を呈する下端側の切欠部横方向端面,
9’はガス抜き具としてのC字状部材(図12,図13,図14のみ)
10はガス抜き具としての鞘状プレート(皿状プレート:図15,図16のみ),
10aは当該鞘状プレートの底部,
10bは当該底部の端部分から起立した形の環状壁部,
10cは当該環状壁部の下端側に形成され、不使用状態の当該鞘状プレートの内コア4aへの保管に際してその環状突状部4fと係合する環状鍔部,
10dは当該環状鍔部の一部に内側へ延びる態様で形成され、利用者が保管状態の当該鞘状プレートを取外す際の把持部として作用する突状片部,
10eは当該突状片部から底部側に続く環状壁部の部分(周面部分)および当該突状片部分と対向する底面部分に連続する態様で形成された開口部,
s1は内コア4aの中の鞘状空間域,
s2は内コア4aと外コア4bとの間の環状空間域,
をそれぞれ示している。
ここで、容器本体1やマウンティングキャップ2は例えば金属性のものである。操作ボタン3,キャップ4,スポンジ5,押圧ピン6,湾曲板8,C字状部材9,9’および鞘状プレート10は例えばポリプロピレン,ポリエチレン,ポリアセタール,ナイロン,ポリブチレンテレフタレートなどからなるプラスチック製のものである。なお、スポンジ5はゴム製や布製でのものでもよい。
図示の各種ガス抜き具(スポンジ5,押圧ピン6,パイプ7,湾曲板8,C字状部材9および鞘状プレート10)はいずれも、通常はキャップ4のそれぞれの保管部分に保持されており、ガス抜きモードを設定する際には当該保管部分から取外されて、キャップ内のそれぞれのガス抜きモード設定箇所に保持される。
すなわち、ガス抜きモードの設定に際して、
(21)図1の押圧ピン6は、天面4cの孔部4nに取り付けられ(図2参照)、
(22)図3のスポンジ5は、内コア4aの内周面に取り付けられ(図4参照)、
(23)図5のパイプ7は、U字状に曲げられてから天面4cの二個の煙突状孔部4qに取り付けられ(図6参照)、
(24)図7の湾曲板8は、内コア4aの内周面に取り付けられ(図8参照)、
(25)図9のC字状部材9は、内コア4aのスリット状部4dに取り付けられ(図10,図11参照)、
(26)図12のC字状部材9’は、内コア4aのスリット状部4d’に取り付けられ(図13,図14参照)、
(27)図15の鞘状プレート10は、内コア4aの内周面に取り付けられ(図16参照)、
(28)図17のパイプ7は、U字状に曲げられてから四つのΩ字状切欠部4w,4w’に取り付けられている(図18参照)。
図1および図2において、ガス抜きモード設定にいたるまでの押圧ピン6は環状空間域s2の鞘状部4pに嵌合した状態でキャップ4に保持されている(図1参照)。
図1の保管状態の押圧ピン6によりガス抜きモードを設定するには、先ず当該押圧ピンをキャップ4から取外した上で当該キャップを容器本体側に取り付け、その後、当該押圧ピンの操作面6aを押圧して天面4cの孔部4nに押し込んでいけばよい(図2参照)。
上述したように押圧ピン6の周面部分には、孔部4nにいったん押し込まれると元の方向への復帰が阻止される形状からなる複数の環状係止部6bが設けられている。
押圧ピン6は、操作ボタン3が作動モード対応位置(例えば操作ボタンの最下動位置)まで移動したときに孔部4nのいわば直下に位置している環状係止部6bの作用によって、当該孔部にいわば固定され、ガス抜きモードに移行する。
図2のガス抜きモードにおける残留ガスの放出経路は「操作ボタン3の噴射孔−開口部4v」となる。
なお、環状係止部6bはそれぞれ可撓性(弾性)を有している。その構成要素である復帰阻止用面部分6cおよび押入れ作動用面部分6dは、当該環状係止部の外端側部分が図示上方向へは変形し、図示下方向へは変形しない形状に設定されている。すなわち、復帰阻止用面部分6cは水平面状または椀内周面状の面部分からなり、押入れ作動用面部分6dは椀外周面状の面部分からなっている。
そのため、押圧ピン6を取外した後のキャップ4を容器本体側に取り付けてからその孔部4nに入れられた当該押圧ピンは、周知のステム付勢用の上方向の弾性力を受けたとしても当該孔部から抜けるようなことがない。
また、環状係止部6bは軸方向に離隔する態様で複数(図示の場合は四個)形成されているため、操作ボタン3の天面部分とキャップ4の天面(下面部分)との距離にばらつきがあるようなケースでも、当該各操作ボタンを作動モード対応位置に下動させた状態に対応する最適位置の環状係止部6bが孔部4nと係合する。
このばらつきが生じるのは、ステムに取り付けられた操作ボタンの天面位置が異なる場合や、容器本体側に取り付けられたキャップ4の天面(下面)位置が異なる場合などである。いずれの場合にも操作ボタン3およびこれと一体のステム(図示省略)は、複数形成された環状係止部6bのいわば選択的な作動により最適なガス抜きモード位置に設定される。
なお、押圧ピン6を図示のように孔部4nに押し込んでいくとき、先ず椀外周面状の押入れ作動用面部分6dが当該孔部の縁部分に当たって上方向の力を受ける。そして、当該押入れ作動用面部分および、その反対側(上側)で水平面状または椀内周面状の復帰阻止用面部分6cの外端側部分が上方向にわずかながら弾性変形して孔部4nを通過する。複数の環状係止部6bのそれぞれが孔部4nを図示下方向に通過できるのは勿論である。
孔部4nを通過した環状係止部6bはその上記弾性変形部分が元の形状に復帰するため、復帰阻止用面部分6cが孔部4nの近傍の天面4cの下面部分と対向する。この対向状態で押圧ピン6が上方向への力を受けても上記形状の押入れ作動用面部分6dおよび復帰阻止用面部分6cの外端側部分が下方向に変形することはない。すなわち、いったん当該対向状態になった押圧ピン6が孔部4nから図示上方向に抜けることはない。
図3および図4において、スポンジ5は、ガス抜きモードの設定にいたるまで環状空間域s2に押し込まれた状態でキャップ4に保持されている(図3参照)。
このとき、直方体形状のスポンジ5は、底面や上面よりも表面積が小さい一対の(長い方の)側面部分を上下面とする形で環状空間域s2に入り込んでいる。
そして、環状空間域s2に保持されたスポンジ5は図3(a)から明らかなように、図示左側の面(底面または上面の一方)の一箇所の中央上下方向部分が内コア4aの外周面に当接し、図示右側の面(底面または上面の他方)の二箇所の端上下方向部分がそれぞれ外コア4bの内周面に当接している。
この当接作用により、可撓性のスポンジ5はいわば弾性変形してその復帰力で内コア4aの外周面および外コア4bの内周面に確実に保持される。
図3の保管状態のスポンジ5によりガス抜きモードを設定するには、当該スポンジを、環状空間域s2から取り出した上で、その上面および底面が上下面となる形にしてキャップ4の鞘状空間域s1に押し込み、続いて当該キャップを容器本体側に取り付ければよい(図4参照)。
鞘状空間域s1に押し込まれスポンジ5は、図4(a)で示されるようにその四隅の上下方向部分が内コア4aの内周面に当接して、図3(a)の場合と同様に、その弾性変形にともなう復帰力で当該内周面に確実に保持される。
スポンジ5が鞘状空間域s1に組み込まれたキャップ4を容器本体側に取り付けることにより、操作ボタン3は、当該スポンジの底面部分でその変形をともないながら押圧されて作動モード対応位置まで下動し、その位置にて保持される。
その結果、操作ボタン3と一体の周知のステム機構の弁部分が開いて容器内部と外部空間とが連通し、容器内部の残留ガスが操作ボタン3の噴射孔から外部空間に流出する。すなわちガス抜きモードに移行する。
このように、内コア4aと外コア4bを有するタイプのキャップ4が元々備えている鞘状空間域s1と内コア・外コア間の環状空間域s2を有効的に利用している。
なお、スポンジ5を鞘状空間域s2に組み込んだガス抜きモード設定の準備段階で、当該スポンジをキャップ4の天面(下面)4cに当接させるかどうかは任意である。仮に当接していなくても当該キャップを容器本体側に取り付ける際に、スポンジ5は操作ボタン3に押されて天面側へ移動する。
図4のガス抜きモードにおける残留ガスの放出経路は、
・操作ボタン3の噴射孔−内コア4aの下端側スリット状部4d−外コア4bの拡大域4hの内側空間域
・操作ボタン3の噴射孔−内コア4aの下端側スリット状部4d−天面4cの孔部4m
・操作ボタン3の噴射孔−天面4cの孔部4k
の三系統となる。
なお、ここで用いるガス抜き具としては上述の変形・復帰作用を呈する任意のものでよい。プラスチック製,ゴム製,金属製,布製のものが利用可能である。また、復帰作用は期待できないものの、変形可能であって内コア4a,外コア4bとの摩擦力が十分に確保されるいわば金属束子や、細い竹を束ねたものなどを用いてもよい。
図5および図6において、ガス抜きモードの設定にいたるまでのパイプ7はキャップ4の縦凹状部4jに保持されている(図5参照)。
図5の保管状態のパイプ7によりガス抜きモードを設定するには、先ず当該パイプをキャップ4から取外してU字状に変形させ、パイプ端部のそれぞれを当該キャップの煙突状孔部4qに入れてから、当該キャップを容器本体側に取り付ければよい(図6参照)。
この取付け動作にともない、
(31)U字状になっているパイプ7の底部分に操作ボタン3の天面(操作面部分3a)が当接し、
(32)パイプ7の全体がその上限位置まで移動し、かつ、操作ボタン3がパイプ7の底部分で押圧されて作動モード対応位置まで下動し、
(33)ガス抜きモードに移行する。
図6ガス抜きモードにおける残留ガスの放出経路は「操作ボタン3の噴射孔−煙突状孔部4q」となる。ここで、煙突状孔部4qは、その内周面にスリットが設けられており、パイプ7を挿入した状態でも残留ガスが十分通過できるだけの隙間がパイプ7との間に生じるようになっている。前記スリットの代わりに天面4cに残留ガス通過用の孔部を設けてもよい。
なお、図5および図6における不使用状態のパイプ7の保管場所を容器本体側とし、例えば容器本体1の外周面に形成された上下方向などの溝状部に当該パイプを収納してもよい。また、噴射内容物の通路として作用するパイプ7に代えて、当該通路を備えないタイプの長尺物を用いるようにしてもよい。また、ここでのガス抜き具は少なくとも変形性を備えていればよく、いわゆる復元性を備えていない塑性タイプのものでもよい。
図7および図8において、ガス抜きモードの設定にいたるまでの湾曲板8は内コア4aの上側内周面部分に当接した状態でキャップ4に保持されている(図7参照)。なお、湾曲板8は可撓性(弾性)を有している。
このとき、湾曲板8の上端部分は天面4cの溝状部4rに案内され、下端部分は内コア4aの突状部4eに係止されている。
図7の保管状態の湾曲板8によりガス抜きモードを設定するには、先ずいったん当該湾曲板をキャップ4から取外して下に凸となる態様で鞘状空間域s1に再度入れてから、当該キャップを容器本体側に取り付ければよい(図8参照)。
この鞘状空間域s1に入れられた湾曲板8は、その弾性に抗する形で図示の短片側の一対の端部がより近づく方向にいくらか変形し、その四箇所の角部が内コア4aの内周面に当接した状態で保持されている。この保持状態、すなわちガス抜きモード設定のいわば準備状態において湾曲板8の短片側端部をキャップ4の天面(下面部分)4cに当接させるかどうかは任意である。
この準備状態のキャップ4の容器本体側への取付け動作にともない、
(41)操作ボタン3と当接する湾曲板8がその上限位置に確実に設定され、かつ、操作ボタン3が当該湾曲板の底部分で押圧されて作動モード対応位置まで下動し、
(42)ガス抜きモードに移行する。
図8ガス抜きモードにおける残留ガスの放出経路は、
・操作ボタン3の噴射孔−内コア4aの下端側スリット状部4d−外コア4bの拡大域4hの内側空間域
・操作ボタン3の噴射孔−内コア4aの下端側スリット状部4d−天面4cの孔部4m
・操作ボタン3の噴射孔−天面4cの孔部4k
の三系統となる。
なお、ガス抜きモード設定に際して、湾曲板8の短片側端部をキャップ4の天面(下面部分)4cのみに係止させる、すなわち当該湾曲板の四箇所の角部を内コア4aの内周面に当接させない態様にしてもよい。この場合キャップ4の天面(下面部分)4cに係止作用部分を形成する。
図9,図10および図11において、ガス抜きモードの設定にいたるまでのC字状部材9は内コア4aの上側内周面部分に当接した状態でキャップ4に保持されている(図9参照)。なお、C字状部材9は可撓性(弾性)を有している。
この当接状態のC字状部材9は、その弾性に抗する形で一対の周方向端部がより近づく方向にいくらか変形している。
図9の保管状態のC字状部材9によりガス抜きモードを設定するには、いったん当該C字状部材をキャップ4から取外してその上端側スリット状部9aを内コア4aの下端側スリット状部4dに係止させてから、当該キャップを容器本体側に取り付ければよい(図10,図11参照)。
この係止状態のC字状部材9は、その弾性に抗する形で上記周方向端部がより離れる方向にいくらか変形し、その切欠部横方向端面9bが操作ボタン3の真上に位置している。この係止状態、すなわちガス抜きモード設定のいわば準備状態においてC字状部材9の上側端部をキャップ4の天面(下面部分)4cに当接させるかどうかは任意である。
この準備状態のキャップ4の容器本体側への取付け動作にともない、
(51)操作ボタン3と当接するC字状部材9がその上限位置に確実に設定され、かつ、操作ボタン3が当該C字状部材の切欠部横方向端面9bで押圧されて作動モード対応位置まで下動し、
(52)ガス抜きモードに移行する。
図10,図11のガス抜きモードにおける残留ガスの放出経路は、
・操作ボタン3の噴射孔−内コア4aの下端側スリット状部4d−外コア4bの拡大域4hの内側空間域
・操作ボタン3の噴射孔−内コア4aの下端側スリット状部4d−天面4cの孔部4m
・操作ボタン3の噴射孔−内コア4aとC字状部材9とで囲まれる空間域−天面4cの孔部4k
の三系統となる。ここで「内コア4aとC字状部材9とで囲まれる空間域−天面4cの孔部4k」はC字状部材9に特有の経路となっている。
図12〜図14におけるC字状部材9’の保管形態,ガス抜きモードへの設定手順やC字状部材自体の可撓性(弾性)、また残留ガスの放出経路などは、図9〜図11のC字状部材9の場合と基本的に同じである。
違うのは、C字状部材9’に、内コア4aの下端側スリット状部4d’の係止相手である上端側スリット状部9aを形成していないことにもっぱら基づくものであって、
(61)C字状部材9’の全体が同じ高さ(≒C字状部材9の切欠部横方向端面9bの部分の高さ)からなり、
(62)内コア4aの下端側スリット状部4d’を天面部分まで形成し、
(63)ガス抜きモード設定に際してC字状部材9’を下端側スリット状部4d’に安定的に係止するためのリブ4sを天面4cに形成した、
ことなどである。
内コア4aの下端側スリット状部4d’が天面部分まで形成されているので、ガス抜きモードの容器内部の残留ガスは鞘状空間域s1から環状空間域s2に流出しやすい。
図15および図16において、ガス抜きモードの設定にいたるまでの鞘状プレート10は、その底部10aが天面4cに当接し、その環状鍔部10cが内コア4aの環状突状部4fに係止した状態でキャップ4に保持されている(図15参照)。なお、環状鍔部10cやこれに続く環状壁部10bは可撓性(弾性)を有している。
この保持状態の環状壁部10bなどは、その弾性に抗する形で環状鍔部10cが内側に近づく方向にいくらか変形している。
図15の保管状態の鞘状プレート10によりガス抜きモードを設定するには、いったん当該鞘状プレートをキャップ4から取外して上下を逆にした状態で環状鍔部10cを内コア4aの内周面に係止させてから、当該キャップを容器本体側に取り付ければよい(図16参照)。
この係止状態の環状壁部10bは、その弾性に抗する形で内側にいくらか変形している。この係止状態、すなわちガス抜きモード設定のいわば準備状態において環状鍔部10cをキャップ4の天面(下面部分)4cに当接させるかどうかは任意である。
この準備状態のキャップ4の容器本体側への取付け動作にともない、
(71)操作ボタン3と当接する鞘状プレート10がその上限位置に確実に設定され、かつ、操作ボタン3が当該鞘状プレートの底部10aで押圧されて作動モード対応位置まで下動し、
(72)ガス抜きモードに移行する。
図16ガス抜きモードにおける残留ガスの放出経路は、
・操作ボタン3の噴射孔−内コア4aの下端側スリット状部4d−外コア4bの拡大域4hの内側空間域
・操作ボタン3の噴射孔−内コア4aの下端側スリット状部4d−天面4cの孔部4m
・操作ボタン3の噴射孔−鞘状プレート10の開口部10e−天面4cの孔部4k
の三系統となる。
鞘状プレート10の開口部10eは、このように残留ガスの放出経路としての作用と、当該鞘状プレートをキャップ4の鞘状空間域s1から取り外したり当該鞘状空間域に取り付けたりする際の把持部としての作用を呈している。
図17および図18において、ガス抜きモードの設定にいたるまでのガス抜き具であるパイプ7はキャップ4の縦凹状部4jに保持されている(図17参照)。
図17の保管状態のパイプ7によりガス抜きモードを設定するには、先ず当該パイプをキャップ4から取外してU字状に屈曲させた上で、その二箇所の直線部をそれぞれΩ字状切欠部4w,4w’に嵌め込んでから、当該キャップを容器本体側に取り付ければよい(図18参照)。
この取付け動作にともない、
(81)U字状になっているパイプ7の直線部に操作ボタン3の天面(操作面部分3a)が当接し、
(82)操作ボタン3がパイプ7の底部分で押圧されて作動モード対応位置まで下動し、
(83)ガス抜きモードに移行する。
なお、パイプ7はガス抜き具となる棒状部材の一例であって、(図17,図18の)パイプ7を紛失した場合には、当該パイプの代用のガス抜き具としてマッチ棒,爪楊枝,クリップ,ヘアピン,ボールペンの芯などの一般家庭にある各種棒状部材を使用することができる。棒状部材によってはΩ字状切欠部4wまたは4w’の何れか片方に取り付けるだけでもよい。
図18のガス抜きモードにおける残留ガスの放出経路は「操作ボタン3の噴射孔−開口部4v」となる。
なお、図17および図18における不使用状態のパイプ7の保管場所を容器本体側とし、例えば容器本体1の外周面に形成された上下方向などの溝状部に当該パイプを収納してもよい。また、噴射内容物の通路として作用するパイプ7に代えて、当該通路を備えないタイプの長尺物を用いるようにしてもよい。また、ここでのガス抜き具は少なくとも操作ボタン3の押圧を維持できる剛性を備えていればよい。
以上の説明では容器本体1の操作ボタン3を上側にした状態(正立状態)でのガス抜きモードを対象としているが、容器本体1の操作ボタン3を下側にした状態(倒立状態)でガス抜きさせてもよい。なお、図2および図6におけるキャップ4および容器本体1の倒立状態を維持しやすいように天面4cの外側に倒立用の脚部や、煙突状孔部4qから飛び出たパイプ7が倒立の妨げにならないようにするためのパイプ係止部を設けてもよい。
本発明が、以上の説明にかかるガス抜き具やキャップに限定されないことは勿論であって例えば、
(91)図1,図2,図5,図6,図17および図18のガス抜き具におけるキャップ4の筒状部として内コアおよび外コアの両方を形成する、
(92)図3,図4,図7〜図16のガス抜き具におけるキャップ4の筒状部を内コアまたは外コアの一方のみで形成する、
(93)操作ボタン押圧用のU字状パイプ7を複数(例えば二個)用い、かつ、各パイプの煙突状孔部4qを形成する、
(94)湾曲板8やC字状部材9,9’を内コア4aの外周面部分や外コア4bの内周面部分,外周面部分に保持する、
(95)鞘状プレート10を、キャップ4の天面(下面部分)4cとの係合作用により、ガス抜きモード以外の保管状態やガス抜きモードの設定状態に保持する、
(96)Ω字状切欠部4w,4w’に代えて、略V字状や略U字状の切欠部を形成する、
ようにしてもよい。
また、本発明のエアゾール用キャップは文字通りの「ガス抜き」だけではなく、殺虫剤や消臭剤などを連続して室内に充満させる場合や、エアゾール容器に残留している内容物を排出してから廃棄する場合など、内容物の連続噴射の用途にも適用することができる。この連続噴射時におけるエアゾール式製品の作動機構、すなわち操作ボタンを作動モード対応位置に噴射操作終了後も連続して保持する機構はガス抜きモードの保持機構と同じであり、連続噴射はガス抜きモードの概念と実質的に重なるともいえる。
本発明が適用されるエアゾール式製品としては、洗浄剤,清掃剤,制汗剤,冷却剤,筋肉消炎剤,ヘアスタイリング剤,ヘアトリートメント剤,染毛剤,育毛剤,化粧品,シェービングフォーム,食品,液滴状のもの(ビタミンなど),医薬品,医薬部外品,塗料,園芸用剤,忌避剤(殺虫剤),クリーナー,消臭剤,洗濯のり,ウレタンフォーム,消火器,接着剤,潤滑剤などの各種用途のものがある。
容器本体に収納する内容物は、液状,クリーム状,ゲル状など種々の形態のものを用いることができ、内容物に配合される成分としては例えば、粉状物,油成分,アルコール類,界面活性剤,高分子化合物,各用途に応じた有効成分,水などが挙げられる。
粉状物としては、金属塩類粉末,無機物粉末や樹脂粉末などを用いる。例えば、タルク,カオリン,アルミニウムヒドロキシクロライド(アルミ塩),アルギン酸カルシウム,金粉,銀粉,雲母,炭酸塩,硫酸バリウム,セルロース,これらの混合物などを用いる。
油成分としては、シリコーン油,パーム油,ユーカリ油,ツバキ油,オリーブ油,ホホバ油,パラフィン油,ミリスチン酸,パルミチン酸,ステアリン酸,リノール酸,リノレン酸などを用いる。
アルコール類としては、エタノールなどの1価の低級アルコール,ラウリルアルコールなどの1価の高級アルコール,エチレングリコール,グリセリン,1,3−ブチレングリコールなどの多価アルコールなどを用いる。
界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウムなどのアニオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンオレイルエーテルなどの非イオン性界面活性剤、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインなどの両性界面活性剤、塩化アルキルトリメチルアンモニウムなどのカチオン性界面活性剤などを用いる。
高分子化合物としては、メチルセルロース,ゼラチン,デンプン,カゼイン,ヒドロキシエチルセルロース,キサンタンガム,カルボキシビニルポリマーなどを用いる。
各用途に応じた有効成分としては、サリチル酸メチル,インドメタシンなどの消炎鎮痛剤、安息香酸ナトリウム,クレゾールなどの除菌剤、ヒレスロイド,ジエチルトルアミドなどの害虫忌避剤、酸化亜鉛などの制汗剤、カンフル,メントールなどの清涼剤、エフェドリン,アドレナリンなどの抗喘息薬、スクラロース,アスパルテームなどの甘味料、エポキシ樹脂,ウレタンなどの接着剤や塗料、パラフェニレンジアミン,アミノフェノールなどの染料,リン酸二水素アンモニウム,炭酸水素ナトリウム・カリウムなどの消火剤などを用いる。
さらに、上記内容物以外の、懸濁剤,紫外線吸収剤,乳化剤,保湿剤,酸化防止剤、金属イオン封鎖剤なども用いることができる。
エアゾール式製品における内容物噴射用ガスとしては、炭酸ガス,窒素ガス,圧縮空気,酸素ガス,希ガス,これらの混合ガスなどの圧縮ガスや、液化石油ガス,ジメチルエーテル,フロロカーボンなどの液化ガスを用いる。
一方向性の押圧ピンからなるガス抜き具をキャップの保管部分に保持した状態を示す説明図である。 図1の押圧ピンをキャップのガス抜きモード設定箇所に保持した状態を示す説明図である。 スポンジからなるガス抜き具をキャップの保管部分に保持した状態を示す説明図である。 図3のスポンジをキャップのガス抜きモード設定箇所に保持した状態を示す説明図である。 内容物噴射用のパイプからなるガス抜き具をキャップの保管部分に保持した状態を示す説明図である。 図5のパイプをキャップのガス抜きモード設定箇所(煙突状孔部)に保持した状態を示す説明図である。 湾曲板からなるガス抜き具をキャップの保管部分に保持した状態を示す説明図である。 図7の湾曲板をキャップのガス抜きモード設定箇所に保持した状態を示す説明図である。 C字状部材(その1)からなるガス抜き具をキャップの保管部分に保持した不使用状態を示す説明図である。 図9のC字状部材をキャップのガス抜きモード設定箇所に保持した使用状態の斜視図および、当該C字状部材の斜視図を示す説明図である。 図9のC字状部材をキャップのガス抜きモード設定箇所に保持した使用状態の平面図などを示す説明図である。 C字状部材(その2)からなるガス抜き具をキャップの保管部分に保持した不使用状態を示す説明図である。 図12のC字状部材をキャップのガス抜きモード設定箇所に保持した使用状態の斜視図および、当該C字状部材の斜視図を示す説明図である。 図12のC字状部材をキャップのガス抜きモード設定箇所に保持した使用状態の平面図などを示す説明図である。 鞘状プレートからなるガス抜き具をキャップの保管部分に保持した不使用状態を示す説明図である。 図15のプレートをキャップのガス抜きモード設定箇所に保持した使用状態を示す説明図である。 内容物噴射用のパイプからなるガス抜き具をキャップの保管部分に保持した状態を示す説明図である。 図17のパイプをキャップのガス抜きモード設定箇所(天面垂下部分)に保持した状態を示す説明図である。
符号の説明
1:エアゾール式製品の容器本体
1a:外側環状凹部
2:マウンティングキャップ
2a:外側環状端部
3:操作ボタン
3a:操作面部分
4:キャップ
4a:筒状の内コア
4b:筒状の外コア
4c:天面
4d:下端側スリット状部
4d’:下端側スリット状部(図12,図13,図14のみ)
4e:突状部(図7,図8のみ)
4f:環状突状部(図15,図16のみ)
4g:膨出域
4h:拡大域
4j:縦凹状部
4k,4m:ガス流出経路用の孔部
4n:ガス抜きモード設定用の孔部(図1,図2のみ)
4p:鞘状部(図1,図2のみ)
4q:ガス抜きモード設定用の二つの煙突状孔部(図5,図6のみ)
4r:浅い溝状部(図7,図8のみ)
4s:三個のリブ(図12,図13,図14のみ)
4t:膨出域
4u:リブ
4v:ガス流出経路用の開口部
4w,4w’:Ω字状切欠部(図17,図18のみ)
5:スポンジ(図3,図4のみ)
6:押圧ピン(図1,図2のみ)
6a:押圧操作面
6b:四個の環状係止部
6c:水平面状または椀内周面状の復帰阻止用面部分
6d:椀外周面状の押入れ作動用面部分
6e:環状突部
7:パイプ(図5,図6,図17,図18のみ)
8:湾曲板(図7,図8のみ)
9:C字状部材(図9,図10,図11のみ)
9a:二個の上端側スリット状部
9b:下端側の切欠部横方向端面
9’:C字状部材(図12,図13,図14のみ)
10:鞘状プレート(図15,図16のみ)
10a:底部
10b:環状壁部
10c:環状鍔部
10d:突状片部
10e:開口部
s1:鞘状空間域
s2:環状空間域

Claims (7)

  1. 操作ボタンを囲んで保護する筒状部および天面を少なくとも備えて容器本体側に着脱可能な形で取り付けられ、かつ、当該操作ボタンを作動モード対応位置に移動させるためのガス抜き具がセットされた状態でエアゾール式製品のガス抜きモードを設定することができるエアゾール容器用キャップにおいて、
    前記天面は、前記ガス抜き具を挿入するための孔部を中央部分に有し、かつ、当該中央部分から外れて前記操作ボタンと対向しない部分に当該ガス抜き具を収納するための保持部を有し、
    前記ガス抜き具は、
    前記天面の外側から内側への順方向により前記孔部に挿入され、当該挿入後のこれとは反対の逆方向への移動が阻止される形のピン状部材からなり、
    前記保持部に取外し可能な形で取り付けられる被保持部と、
    前記順方向への挿入を阻止せずに前記逆方向への移動を阻止するための複数の一方向性設定部分が、それぞれ前記挿入方向の離間した位置に形成された外周面部と、を備え、
    ガス抜きモード以外のときは、前記被保持部が前記天面の保持部に取り付けられ、
    ガス抜きモードの設定に際しては、キャップが前記容器本体側に取り付けられた状態で、前記孔部に挿入されることにより前記操作ボタンを押圧して作動モード対応位置に移動させ、かつ、当該移動後の操作ボタン位置が前記一方向性設定部分の作用に基づいて保持される、
    ことを特徴とするガス抜きモード設定機能を備えたエアゾール容器用キャップ。
  2. 操作ボタンを囲んで保護する筒状部および天面を少なくとも備えて容器本体側に着脱可能な形で取り付けられ、かつ、当該操作ボタンを作動モード対応位置に移動させるためのガス抜き具がセットされた状態でエアゾール式製品のガス抜きモードを設定することができるエアゾール容器用キャップにおいて、
    前記筒状部は、内筒状部とその回りの外筒状部とからなり、
    前記ガス抜き具は、
    キャップから取外し可能な変形性状部材からなり、
    ガス抜きモード以外のときは、前記内筒状部と前記外筒状部との間の環状空間域に、当該内筒状部の外周面および当該外筒状部の内周面のそれぞれに対する当接作用により保持され、
    ガス抜きモードの設定に際しては、前記内筒状部の中の鞘状空間域に、当該内筒状部の内周面に対する当接作用により保持され、かつ、キャップが前記容器本体側に取り付けられるときに前記操作ボタンを押圧して作動モード対応位置に移動させる、
    ことを特徴とするガス抜きモード設定機能を備えたエアゾール容器用キャップ。
  3. 操作ボタンを囲んで保護する筒状部および天面を少なくとも備えて容器本体側に着脱可能な形で取り付けられ、かつ、当該操作ボタンを作動モード対応位置に移動させるためのガス抜き具がセットされた状態でエアゾール式製品のガス抜きモードを設定することができるエアゾール容器用キャップにおいて、
    前記天面は、前記ガス抜き具をガス抜きモードの形態に設定するための少なくとも二個の孔部を有し、
    前記ガス抜き具は、
    変形性状の長尺部材からなり、
    ガス抜きモード以外のときは、前記筒状部または前記容器本体側に取外し可能な態様で保持され、
    ガス抜きモードの設定に際しては、前記孔部を通って長尺部材端部のそれぞれが当該孔部よりも外側に飛び出る形のU字状に設定され、かつ、キャップが前記容器本体側に取り付けられるときに、当該U字状の底部分で前記操作ボタンを押圧して作動モード対応位置に移動させる、
    ことを特徴とするガス抜きモード設定機能を備えたエアゾール容器用キャップ。
  4. 操作ボタンを囲んで保護する筒状部および天面を少なくとも備えて容器本体側に着脱可能な形で取り付けられ、かつ、当該操作ボタンを作動モード対応位置に移動させるためのガス抜き具がセットされた状態でエアゾール式製品のガス抜きモードを設定することができるエアゾール容器用キャップにおいて、
    前記筒状部は、下端側が開口して前記ガス抜き具をガス抜きモード位置に受け入れるためのスリット状部分を有し、
    前記ガス抜き具は、
    キャップから取外し可能なC字状部材からなり、
    ガス抜きモード以外のときは、前記筒状部の周面部分に保持され、
    ガス抜きモードの設定に際しては、前記スリット状部分に入れられて下端部分の一部が前記操作ボタンの上方に位置する形で保持され、かつ、キャップが容器本体側に取り付けられるときに、当該下端部分の一部で前記操作ボタンを押圧して作動モード対応位置に移動させる、
    ことを特徴とするガス抜きモード設定機能を備えたエアゾール容器用キャップ。
  5. 操作ボタンを囲んで保護する筒状部および天面を少なくとも備えて容器本体側に着脱可能な形で取り付けられ、かつ、当該操作ボタンを作動モード対応位置に移動させるガス抜き具としての棒状部材がセットされた状態でエアゾール式製品のガス抜きモードを設定することができるエアゾール容器用キャップにおいて、
    前記天面は、
    前記棒状部材の長手方向周面に対する少なくとも一対の係合保持部を、
    当該棒状部材がセットされていない前記キャップが前記容器本体側に取り付けられた通常のキャップ装着モードでは前記操作ボタンから離間し、
    かつ、当該棒状部材の一部と係合した状態の前記キャップが前記容器本体側に取り付けられるガス抜きモードの設定に際しては、当該係合後の棒状部材が前記操作ボタンを押圧して作動モード対応位置に移動させる形で、有している、
    ことを特徴とするガス抜きモード設定機能を備えたエアゾール容器用キャップ。
  6. 前記天面は、ガス抜きモードのガス流出経路となる孔部を有している、
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のガス抜きモード設定機能を備えたエアゾール容器用キャップ。
  7. 請求項1乃至のいずれかに記載のエアゾール用キャップを備え、かつ、噴射用ガスおよび内容物を収容した、
    ことを特徴とするエアゾール式製品。
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