JP5238376B2 - 電子管 - Google Patents

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この発明は、電子管に関する。
一般に、電子管として、電力管及び真空遮断器の他、X線管が知られている(例えば、特許文献1参照)。X線管は、真空外囲器と、絶縁部材と、陰極アッセンブリ体と、陽極アッセンブリ体とを備えている。真空外囲器は金属で形成されている。絶縁部材は、アルミナセラミックスにより形成されている。絶縁部材は、真空外囲器に接合されている。絶縁部材は、真空外囲器の一部を構成し、真空外囲器とともに内部を気密に封止している。
陰極アッセンブリ体は、絶縁部材に設けられ、絶縁部材により真空外囲器に電気的に絶縁されている。陽極アッセンブリ体は、真空外囲器に接合されている。陽極アッセンブリ体は、真空外囲器内部において、陰極アッセンブリ体に対向配置されている。真空外囲器の一部には、X線出力窓が設けられている。
X線管の動作時には、陽極アッセンブリ体及び陰極アッセンブリ体間に高電圧が印加される。この高電圧により、陰極アッセンブリ体より発生した熱電子が、陽極アッセンブリ体へ衝突し、X線が放出される。
陽極アッセンブリ体及び陰極アッセンブリ体間を絶縁する絶縁部材としては、過去、ガラスが最も採用されている。しかしながら、近年、絶縁部材としては、寸法精度、機械的強度、電気絶縁強度及び高周波特性等の関係より、アルミナセラミックスが広く採用されている。
特開平5−234549号公報
上記したX線管は、安定した耐電圧特性を有していることが要求されている。しかしながら、上記したX線管の場合、X線管に絶縁破壊、いわゆる放電現象が発生する恐れがある。放電現象とは、絶縁部材の表面に沿って沿面放電が起こることである。放電が発生すると、X線管の特性は劣化してしまう。
この発明は以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、電圧耐久性に優れた電子管を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の態様に係る電子管は、
金属で形成された真空外囲器と、
前記真空外囲器の内部に位置し、アルミナセラミックスにより形成された絶縁部材と、
前記真空外囲器の内部に位置し、前記絶縁部材の表面に設けられ、前記絶縁部材により前記真空外囲器に電気的に絶縁された電極と、
前記電極から外れて前記絶縁部材の表面に形成され、10μm以下の膜厚を有したガラス膜と、を備え、
前記ガラス膜は、前記絶縁部材の表面全域において、前記電極に隣接した位置から前記真空外囲器に至る1/3以上の領域に形成され、
前記ガラス膜の表面は、凹凸状であり、
前記ガラス膜の前記領域の算術表面粗さは、1μm以上である
この発明によれば、電圧耐久性に優れた電子管を提供することができる。
以下、図面を参照しながらこの発明に係る電子管をX線管に適用した実施の形態について詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、X線管は、真空外囲器2と、絶縁部材1と、陰極アッセンブリ体3と、陽極アッセンブリ体4と、ガラス膜10とを備えている。
真空外囲器2は金属で形成されている。真空外囲器2は筒状に形成されている。真空外囲器2は、蓋部2a及びX線出力窓5を有している。蓋部2aは、真空外囲器2の一端に設けられている。X線出力窓5は、真空外囲器2の一部を形成している。X線出力窓5は、真空外囲器2の軸に直交した位置に設けられている。
絶縁部材1は、真空外囲器2の内部に位置している。絶縁部材1は、アルミナセラミックスにより形成されている。絶縁部材1は、真空外囲器2に、より詳しくは蓋部2aに接合されている。絶縁部材1は、真空外囲器2の一部を構成し、蓋部2aとともに真空外囲器2の一端を気密に閉塞している。
電極としての陰極アッセンブリ体3は、真空外囲器2の内部に位置している。陰極アッセンブリ体3は、絶縁部材1の表面に設けられ、絶縁部材1により真空外囲器2に電気的に絶縁されている。陰極アッセンブリ体3は、収束電極3a及びコイル状のフィラメント3bを有している。
陽極アッセンブリ体4は、真空外囲器2内部において、陰極アッセンブリ体3に対向配置されている。陽極アッセンブリ体4は、X線を発生させるターゲット4a及びその母材4bを有している。母材4bは、真空外囲器2の他端に設けられている。母材4bは、真空外囲器2の他端を気密に閉塞している。このため、真空外囲器2の内部は、高い真空度に維持されている。
ガラス膜10は、陰極アッセンブリ体3から外れて絶縁部材1の表面に形成されている。この実施の形態において、ガラス膜10は、陰極アッセンブリ体3から外れて絶縁部材1の表面全体に形成されている。ガラス膜10は、5μmの膜厚を有している。ガラス膜10を構成する主成分はSiOである。ガラス膜10は、Al−B−SiO系の材料で形成されている。
絶縁部材1の表面は凹凸状である。ガラス膜10の表面は凹凸状である。絶縁部材1の表面粗さに加えた値であるが、ガラス膜10の算術表面粗さRaは、4μm程度である。ガラス膜10の表面抵抗率は、1×1013[Ω/□]である。
上記したようにX線管が形成されている。
X線管の動作時には、陽極アッセンブリ体4及び陰極アッセンブリ体3間に高電圧が印加される。印加電圧は、使用用途によって様々であるが、10乃至500kV程度である。ここでは、陰極アッセンブリ体3にのみ負の高電圧が印加され、陽極アッセンブリ体4及び真空外囲器2は接地されている。そして、真空中のフィラメント3bより熱電子eが発生すると、上記高電圧により、熱電子はターゲット4aへ衝突し、X線が放出される。X線は、X線出力窓5を透過してX線管の外部に出射される。
次に、上記ガラス膜10の製造方法の一例について説明する。
ガラス膜10は様々な方法で形成可能であるが、ガラスビーズブラスト法を用いた製造方法が簡単、かつ、安価である。ガラス膜10を製造する際、まず、絶縁部材1又は半アッセンブリしたものの表面(真空側表面)に、目的の成分のガラスビーズをブラスト装置にて高圧で噴きつける。絶縁部材1上に形成されるガラス膜10の膜厚や表面粗さは、このときのガラスビーズの粒径やビーズの形状、突出圧、時間などにより変わってくる。これらの諸条件は絶縁部材1の形状に応じて適正値を条件出しする必要があるが、おおよそ粒径50μm前後、突出圧0.5Mpa前後で適用可能である。
続いて、ガラスビーズがブラストされた絶縁部材1を洗浄した上で、熱処理を実施する。この場合、熱処理は、ブラストしたガラスビーズの軟化点温度ぐらいで実施する。空気焼きが好ましいが、真空もしくは還元雰囲気でもかまわない。この軟化点近傍の温度程度の熱処理が固体状に付着したガラスビーズ膜を半溶着させる。温度が高すぎると、ガラス膜10は完全溶解し表面が通常のガラスのようになめらかになる。この場合、ガラス膜10を設けた効果を得ることはできるが、表面粗さによって得られる効果は薄くなってしまう。
図3に示すように、ガラス膜10の表面は、Al−B−SiO系のガラスビーズをブラストし、約830℃ぐらいで数分熱処理を実施した状態である。ガラス膜10の成分はSiOのみが本来は望ましいが、この場合軟化点が1500℃以上と高いため、絶縁部材1表面へのガラスビーズの密着化が困難となる。
また、アルカリ土金類を大量に含んだ軟質ガラスでは、600℃前後から軟化するものもあり、容易に密着化が可能であるが、仕事関数の低いエミッター物質を含むため含有量によっては、耐電圧向上効果が得られない場合もある。そのためX線管の製造工程や使用用途、絶縁部材1の形状によって、適正のガラスビーズを選択することが必要である。
次に、真空外囲器2の内部で、絶縁部材1の表面に沿って起こる沿面放電について説明する。上記ガラス膜10を設けない場合、沿面放電が発生しやすくなる。沿面放電の発生原因は異物などがトリガーとなるが、ここでは異物等は無いものとして説明する。
図4に示すように、金属製の正極6及び負極7はアルミナセラミックス8をスペーサとして構成されており、領域aは真空となっている。なお、正極6は上記真空外囲器2に、負極7は上記陰極アッセンブリ体3に、領域aは真空外囲器2内部に、それぞれ相当するものである。正極6及び負極7には、それぞれ正負の電圧が印加されている。アルミナセラミックス8(絶縁体)、領域a(真空)及び負極7(金属)の結合点Pはトリプルジャンクションと呼ばれ、電界集中が起こる。
この強い電界により金属表面から電子eが放出されて、アルミナセラミックス8表面に到達する。また、真空中に存在する気体分子が電子と衝突して電離し、生成された正イオンが負極7に衝突する際に起こる2次電子放出によっても負極より電子が電極間の空間に供給されて、アルミナセラミックス8上に到達する。アルミナセラミックス8上の電子はホッピングを繰り返す。
このときアルミナセラミックス8表面からも2次電子が放出されるため、荷電粒子量はさらに増加し、これが両電極や真空中へ失われる量よりも多いと、電極間に流れる荷電粒子の量はなだれ的に増加し、アルミナセラミックス8表面を沿うように放電が起こるものである。
次に、X線管の比較例について説明する。
比較例のX線管は、絶縁部材1の表面に3酸化クロム膜が形成されている。絶縁部材1を構成するアルミナセラミックスの最大2次電子放出比δmaxは6を超えるため、正に帯電しやすく、結果2次電子なだれが生じやすい。一方、3酸化クロム膜を構成する3酸化クロムの最大2次電子放出比δmaxは1を超えないため、ほとんど正に帯電することはなく、2次電子なだれも起こりにくい。その性質を利用して絶縁部材1表面に3酸化クロム膜を形成することで耐電圧向上を目的に実施されている。
アルミナセラミックスを絶縁部材1に使用した比較例のX線管は、電気的絶縁力の高さから高電圧製品に採用される場合が多い。しかしながら、絶縁部材1の表面抵抗の高さおよび2次電子放出比の高さから故、帯電を起こしやすく、それに伴う放電をはじめとする耐電圧異常をきたす場合がある。
このため、比較例において、この帯電による放電等を防止するため、上記3酸化クロム膜を絶縁部材1の表面に形成している。基本的には導電体である金属酸化物のコーティングである。しかし、3酸化クロム膜の膜厚により表面抵抗の値は大きく左右されるため、この場合、細かい膜厚管理が必要である。
また、絶縁部材1に対する3酸化クロム膜の密着強度が悪いと、3酸化クロム膜に剥離が生じる恐れがある。剥離した3酸化クロムは金属異物となり、その場合は耐電圧を著しく劣化させることになる。このため、3酸化クロム膜を採用するには、コーティングする高度なプロセス技術や手間が必要である。
以上のように構成されたX線管によれば、絶縁部材1の表面にガラス膜10が形成されている。ガラス膜10(ガラス膜の主成分であるSiO)の最大2次電子放出比δmaxは約3程度であり、アルミナセラミックスの最大2次電子放出比δmax(約6)の半分である。ガラス膜10の2次電子放出比は少ないため、ガラス膜10の表面に2次電子なだれは起こりにくい。ガラス膜10を設けることで耐電圧特性を向上させることができる。
ガラス膜10は、陰極アッセンブリ体3から外れて絶縁部材1の表面全体に形成されている。このため、ガラス膜10を絶縁部材1の表面の一部にのみ形成した場合に比べ、より耐電圧特性を向上させることができる。
また、通常、絶縁部材1(アルミナセラミックス)が焼き上がった算術表面粗さはRa=1μmであるが、この実施の形態において、ガラスの固体同士が半溶融してなる凸凹により、ガラス膜10の表面粗さを大きくしてある。ガラス膜10の算術表面粗さRaは、4μm程度である。このため、ガラス膜10の表面における電子ホッピングが妨げられ電子なだれ、そして帯電がおきにくい形状となっている。
上記した効果は、ガラス膜10の算術表面粗さが1μm以上である場合に得ることができる。より詳しくは、ガラス膜10は、絶縁部材1の表面全域において、陰極アッセンブリ体3に隣接した位置から真空外囲器2に至る1/3以上の領域に形成され、ガラス膜10の上記1/3以上の領域の算術表面粗さが1μm以上であれば上記した効果を得ることができる。
上記のように、ガラス膜10を設けた場合、ガラス膜10を設けない場合に比べ耐電圧特性が向上かつ安定することができる。ガラス膜10の膜厚は約5μmと薄い。このため、絶縁部材1(アルミナセラミックス)との熱膨張差による剥離が起こりにくくなっている。上記した効果は、ガラス膜10が10μm以下の膜厚を有している場合に得ることができる。ガラス膜10の膜厚が10μmを超えた場合、高温時に、ガラス膜10が割れ、剥離する恐れがある。
ガラス膜10は、固体状のガラス粒子の集合体であり、ガラス粒子が完全に液状化せずに絶縁部材1の表面に溶着して形成されている。このため、ガラス膜10の表面を凹凸状に形成することができる。
上記ガラス膜10の表面抵抗率は、おおよそ1×1013[Ω/□]であるため、ガラス膜10に帯電を起こりにくくすることができる。上記した効果は、ガラス膜の表面抵抗率が1×10乃至1×1013[Ω/□]である場合に得ることができる。
ガラス膜10を形成する際、ブラスト法を用いている。このため、簡単かつ安価にガラス膜10を形成することができる。さらに、絶縁部材1の表面に付着した異物を除去しながらガラス膜10を形成することができる。
上記したことから、電圧耐久性に優れた電子管を得ることができる。
なお、この発明は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化可能である。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
例えば、ガラス膜10を形成する際、ブラスト法ではなく、ガラスバレル法や液状ガラスを直接コーティングする方法を用いても良い。しかしながら、この場合、薄膜を管理して形成することは難しく、ガラス膜10の表面が滑らかになってしまう恐れがある。
ガラス膜10を構成する成分の約55%以上はSiOであれば、耐電圧特性が向上したガラス膜10を形成することができる。さらに、上記した場合、ガラス膜10を構成する成分の90%以上はAl−B−SiOであれば、ガラス膜10の耐電圧特性が向上し、かつ、絶縁部材1表面への密着性を向上させることができる。
ガラス膜10は、Al−B−SiO系の材料で形成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、CaO−Al−SiO系の材料やNaO−CaO−SiO系の材料で形成されていても良い。この場合、ガラス膜10を構成する成分の90%以上がCaO−Al−SiO又はNaO−CaO−SiOでれば上記した効果を得ることができる。
この発明は、X線管に限定されるものではなく、電力管や真空遮断器等、電子管であれば適用することができる
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]真空外囲器と、
前記真空外囲器の内部に位置し、アルミナセラミックスにより形成された絶縁部材と、
前記真空外囲器の内部に位置し、前記絶縁部材の表面に設けられ、前記絶縁部材により前記真空外囲器に電気的に絶縁された電極と、
前記電極から外れて前記絶縁部材の表面に形成され、10μm以下の膜厚を有したガラス膜と、を備えている電子管。
[2]前記ガラス膜は、前記絶縁部材の表面全域において、前記電極に隣接した位置から前記真空外囲器に至る1/3以上の領域に形成され、
前記ガラス膜の表面は、凹凸状であり、
前記ガラス膜の前記領域の算術表面粗さは、1μm以上である[1]に記載の電子管。
[3]前記ガラス膜を構成する成分の55%以上はSiO である[1]に記載の電子管。
[4]前記ガラス膜は、Al 及びB を含有して形成されている[3]に記載の電子管。
[5]前記ガラス膜は、Al 及びCaOを含有して形成されている[3]に記載の電子管。
[6]前記ガラス膜は、NaO及びCaOを含有して形成されている[3]に記載の電子管。
[7]前記ガラス膜は、前記電極から外れて前記絶縁部材の表面全体に形成されている[1]に記載の電子管。
[8]前記ガラス膜は、固体状のガラス粒子の集合体であり、前記ガラス粒子が完全に液状化せずに前記絶縁部材の表面に溶着して形成されている[1]に記載の電子管。
[9]前記ガラス膜の表面抵抗率は、1×10 乃至1×10 13 [Ω/□]である[1]に記載の電子管。
[10]前記ガラス膜は、ガラス粒子を前記絶縁部材の表面に高速で衝突させるブラスト法にて形成されたことを特徴とする[1]に記載の電子管。
この発明の実施の形態に係るX線管を示す断面図。 図1に示したX線管の一部を示す拡大断面図であり、特に、ガラス膜を拡大して示す図。 図1及び図2に示した絶縁部材及びガラス膜を示す斜視図。 正極、負極及びアルミナセラミックスを示す断面図であり、特に、沿面放電を説明するための図。
符号の説明
1…絶縁部材、2…真空外囲器、3…陰極アッセンブリ体、4…陽極アッセンブリ体、10…ガラス膜、Ra…算術表面粗さ。

Claims (9)

  1. 金属で形成された真空外囲器と、
    前記真空外囲器の内部に位置し、アルミナセラミックスにより形成された絶縁部材と、
    前記真空外囲器の内部に位置し、前記絶縁部材の表面に設けられ、前記絶縁部材により前記真空外囲器に電気的に絶縁された電極と、
    前記電極から外れて前記絶縁部材の表面に形成され、10μm以下の膜厚を有したガラス膜と、を備え、
    前記ガラス膜は、前記絶縁部材の表面全域において、前記電極に隣接した位置から前記真空外囲器に至る1/3以上の領域に形成され、
    前記ガラス膜の表面は、凹凸状であり、
    前記ガラス膜の前記領域の算術表面粗さは、1μm以上である電子管。
  2. 金属で形成された真空外囲器と、
    前記真空外囲器の内部に位置し、アルミナセラミックスにより形成された絶縁部材と、
    前記真空外囲器の内部に位置し、前記絶縁部材の表面に設けられ、前記絶縁部材により前記真空外囲器に電気的に絶縁された電極と、
    前記電極から外れて前記絶縁部材の表面に形成され、10μm以下の膜厚を有したガラス膜と、を備え、
    前記ガラス膜を構成する成分の55%以上はSiOである電子管。
  3. 前記ガラス膜は、Al及びBを含有して形成されている請求項2に記載の電子管。
  4. 前記ガラス膜は、Al及びCaOを含有して形成されている請求項2に記載の電子管。
  5. 前記ガラス膜は、NaO及びCaOを含有して形成されている請求項2に記載の電子管。
  6. 金属で形成された真空外囲器と、
    前記真空外囲器の内部に位置し、アルミナセラミックスにより形成された絶縁部材と、
    前記真空外囲器の内部に位置し、前記絶縁部材の表面に設けられ、前記絶縁部材により前記真空外囲器に電気的に絶縁された電極と、
    前記電極から外れて前記絶縁部材の表面に形成され、10μm以下の膜厚を有したガラス膜と、を備え、
    前記ガラス膜の表面抵抗率は、1×10乃至1×1013[Ω/□]である電子管。
  7. 前記ガラス膜は、前記電極から外れて前記絶縁部材の表面全体に形成されている請求項1乃至6の何れか1項に記載の電子管。
  8. 前記ガラス膜は、固体状のガラス粒子の集合体であり、前記ガラス粒子が完全に液状化せずに前記絶縁部材の表面に溶着して形成されている請求項1乃至7の何れか1項に記載の電子管。
  9. 前記ガラス膜は、ガラス粒子を前記絶縁部材の表面に高速で衝突させるブラスト法にて形成されたことを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の電子管。
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